JP2543936Y2 - 燻炭製造機における木酢採取装置 - Google Patents

燻炭製造機における木酢採取装置

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JP2543936Y2
JP2543936Y2 JP1551492U JP1551492U JP2543936Y2 JP 2543936 Y2 JP2543936 Y2 JP 2543936Y2 JP 1551492 U JP1551492 U JP 1551492U JP 1551492 U JP1551492 U JP 1551492U JP 2543936 Y2 JP2543936 Y2 JP 2543936Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は籾殻,麦殻,豆殻あるい
は藁屑などの有機質塵芥等を燻燃して燻炭を製造する燻
炭製造機に係わり、特に被燻煙物からでる煙から木酢を
採取する燻炭製造機における木酢採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燻炭は籾殻,麦殻,豆殻あるい
は藁屑などの有機質塵芥等を燻燃して製造され、その燻
炭を土壌に散布することにより、有効な微生物の繁殖、
土壌の通気性、保水性、排水性の向上、さらには太陽熱
の吸収効果により土温度を高め作物の成長を促進するな
ど土壌の活性剤として広く用いられ、その燻炭を製造す
る製造機の一例を図14に示すと、同図において、上部
が開口した筒状本体1の底部に、複数の孔2Aを穿設し
た仕切板2を設け、該本体1側部の上下に着火筒3と通
気口たる通風筒4とを設け、また本体1の上部開口を塞
ぐ蓋体5に煙筒6を設け、前記本体1内に被燻炭物例え
ば籾殻Mを収納し、その上部に灯油を散布し、着火筒3
より着火して内部の籾殻Mを燻燃、すなわち本体内への
空気の供給量を制限した状態で、籾殻Mから発生するガ
スをほぼ燃焼しないようにして該籾殻Mを炭化し燻炭を
製造するようにしている。また、このように燻炭を製造
する際に発生する煙から木酢が得られることが知られて
いる。この木酢は、被燻煙物が熱分解する際、液状物質
が生成され、この液状物質が煙とともに排気されるもの
を冷却することにより得られる。そして木酢は、薄めて
作物に散布することにより、作物の成育を促したり、害
虫、病気を抑制したり、農薬使用量を押えることができ
る等の効果が得られることが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、大型装置あるいは燃焼機器等を用いることなく家庭
で簡便に燻炭を製造することができる。そして、煙とと
もに排気され煙筒内面に付着する木酢液を採取すること
も可能であるが、発生した煙から効率よく木酢を採取す
ることができなかった。
【0004】そこで本考案は、木酢を効率よく採取でき
る燻炭製造機における木酢採取装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1の木酢
採取装置は、筒状本体の上部に排気口を設け、この排気
口に煙筒を接続し、前記本体内に籾殻等の被燻炭物を収
納して燻炭を製造する燻炭製造機における木酢採取装置
において、前記排気口の外側に排気室を設け、この排気
室の上部に該排気室と連通する内筒を突設し、この内筒
の外周に木酢溜溝を介して接続用外筒を突設し、この接
続用外筒内に前記煙筒下部を挿入接続し、前記木酢溜溝
と連通する筒用集液パイプを前記排気室下面に延設した
ものである。
【0006】また本考案の請求項2の木酢採取装置は、
前記本体は有底筒状の筒体とこの筒体の上部開口を塞ぐ
蓋体とからなり、前記上部開口に前記蓋体の下端が挿入
される円周溝部を周設し、この円周溝部内に通液性のパ
ッキン部材を配設し、前記排気室上部に対応して前記円
周溝部側部に排液口を開口し、前記排気室上面に木酢溜
凹所を形成し、この木酢溜凹所と連通する蓋用集液パイ
プを縦設したものである。
【0007】
【作用】請求項1の木酢採取装置では、煙筒の内面に付
着した木酢液が、該煙筒の内面を伝わって流下して木酢
溜部に溜り、筒用集液パイプを通って集められる。
【0008】また請求項2の木酢採取装置では、蓋体の
内面に付着した木酢液が、該蓋体の内面を伝わってパッ
キン部材に浸透し、排液口から木酢溜凹所に溜り、蓋用
集液パイプを通って集められる。
【0009】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面を参照して説
明する。図1ないし図10は本考案の第1実施例を示
し、同図において11は底板12と側板13とからなる上部が
開口した円筒形の燻燃器本体(以下本体と称す)であっ
て、脚体14に回動可能に取付けられており、この脚体14
の下部には移動可能なようにキャスタ15が設けられてい
る。また前記脚体14下部の一側には下杆16の下端が枢着
されるとともに、該下杆16内にスライド可能に挿入され
る上杆17の上端が、前記本体11の中央上部に枢着され、
前記下杆16の上部に螺合されたハンドル18により該下杆
16に上杆17が固定される。前記本体11内には底板12と間
隔を置いて複数の小孔19Aを穿設した仕切板19が配設さ
れ、この仕切板19は略2分割されてヒンジ19Bによりそ
の一側略3分の1が開閉可能に形成されている。また前
記側板13には、前記仕切板19位置に対応して角筒状の通
気口たる通気筒20が設けられるとともに、上部には円筒
状の着火口たる着火筒21が設けられ、この着火筒21には
ねじ式のキャップ21Aが着脱自在に設けられる。前記側
板13の上端外周には縦断面略L字形の鍔部22が周設され
て凹状円周溝部23が形成され、この円周溝部23内に石綿
などからなる通液性のパッキン部材24を設け、また側板
13の上部には止着具25が設けられている。26は前記本体
11開口に着脱自在に設けられる蓋体であって、この蓋体
26は中央が一段高いテーパ状をなし、その周囲に止着受
け具27が設けられており、該蓋体26の下端を前記円周溝
部23に挿入し前記止着具25を止着受け具27に係止して本
体11の上部開口を閉成する。前記本体11の側板13上部に
は排気口28が開口するとともに、この排気口28と連通す
る煙筒接続部29が側板13の外面に設けられ、この接続部
29に煙筒30が着脱自在に接続される。
【0010】前記通気筒20を囲って側板13には前面が開
口した外枠31が設けられ、この外枠31内上部には回動軸
32が軸支され、この回動軸32の前側には回動板33が一体
に設けられ、この回動板33の下面左右に1対のガイド杆
34が固着され、このガイド杆34に沿って通気筒用の蓋35
が上下移動可能に設けられ、さらに前記回動板33の前端
と側板13側に連結された付勢たる一対のコイルスプリン
グ36により、前記蓋35を前記通気筒20の閉成方向に付勢
している。前記蓋35は角型をなし、外側に取っ手37が設
けられるとともに、その内面に石綿等の密封材38が設け
られいる。
【0011】39は前記蓋35の蓋開閉装置であり、この蓋
開閉装置39は、前後に長い蓋開閉装置取付板40の左右に
上方に屈曲した側板部41を形成し、この側板部41の前側
には割り箸等の可燃性を有する開成支持部材42を上方か
ら挿入配置する切欠溝43が形成され、後端には取っ手部
44が下方に屈曲形成され、この取っ手部44側の下面には
逆U字型の位置決め溝部材45が固着され、また前記蓋開
閉装置取付板40には複数の孔46が穿設されるとともに、
その蓋開閉装置取付板40の上面には蓋支持杆47がスライ
ド挿入可能な案内筒48が固設され、前記蓋支持杆47の前
後には該蓋支持杆47の移動量を規制する突起軸49がそれ
ぞれ設けられている。そして前記通気筒21内には前記位
置決め溝部材45が係合する横支持杆50が設けられてい
る。
【0012】前記煙筒接続部29は、前記排気口28に連通
する箱状の排気室60の上部に該排気室60内と連通する内
筒61を突設し、この内筒61と木酢溜溝62を介して接続用
外筒63を突設し、その木酢溜溝62と連通する筒用集液パ
イプ64を前記排気室60を挿通してその下面から該排気室
60の下方に延設している。また前記排気室60の上部に
は、側板60Aを該排気室60の上面より高く形成して木酢
溜凹所65を形成し、この凹所65の上部位置に対応して前
記側板13上部の鍔部22には上部排液孔66が穿設され、さ
らに前記排気室60の側板60Aの外面には角筒状の蓋用集
液パイプ67が固着され、この蓋用集液パイプ67内部と前
記凹所65底面とが、前記側板60Aに穿設された下部排液
孔68により連通されるとともに、該第2の集液パイプ67
の下端は排気室60下面位置まで延設され、さらにまた前
記筒用,蓋用集液パイプ64,67に近接して排気室60下面
には、バケツ等の集液容器69を吊下げ可能なフック70が
設けられている。また前記凹所65には前記下部排液孔68
に対応して誘溝部65Aが形成されている。前記外筒63の
上端にはフランジ部63Aが周設され、このフランジ部63
Aには下方からボルトが螺合されている。72は前記煙筒
接続部29に接続される片落ち状をなす中間円筒であっ
て、その外周にはフランジ部72Aが周設されるととも
に、その下部が前記外筒63内に嵌入され、前記フランジ
部72Aに設けた係止片72Bを前記ボルト71に係止し、か
つ該ボルト71にナット73を螺合して両フランジ部63A,
72Aを締付け前記中間円筒72が接続固定される。この中
間円筒72の上部には該中間円筒72より下部が径小な第1
の接続筒74が挿入接続され、またこの第1の接続筒74の
上部には第1の接続筒74より下部が径小な第2の接続筒
75が挿入されて接続されている。76は下部が前記第2の
接続筒75より径小で該第2の接続筒75内に挿入される集
液筒であり、この集液筒76の上部には拡大筒部77が形成
されその上端が開口し、また前記拡大筒部77内には略傘
形の返板78が設けられ、この返板78の外周縁の下方に位
置して前記拡大筒部77の下部内面にはテーパ状の受面が
形成されている。そして前記中間円筒72,第1,第2の
接続筒74,75及び集液筒76により前記煙筒30が構成され
ている。尚、前記返板78は図示しない比較的細いサポー
ト部材等により集液筒76に固定される。
【0013】次に上記構成の燻炭製造機の使用方法につ
いて説明する。まず蓋開閉装置39の切欠溝43に可燃性の
開成支持部材42例えば割り箸等を挿入配置し、通気筒20
の横支持杆50に位置決め溝部材45を合わせて該開閉装置
39をセットし、続いて蓋35の取っ手37を持って、コイル
スプリング36の付勢に抗してやや前方に回動するととも
にガイド杆34に沿って引き下げ該蓋35を通気筒20位置に
合わせる。すると通気筒20前端から突出した蓋支持杆47
の前端が蓋35の下面に当接し、コイルスプリング36に抗
して該蓋35と通気筒20との間に空間を開けた状態すなわ
ち開成状態で蓋35のセットが完了する。次に本体11内
に、ほぼ着火筒21の下部位置まで被燻炭物である籾殻M
を収納し、その上部に灯油(図示せず)を散布して蓋体
26を閉める。なおこの場合本体11内に籾殻Mを収納した
後、通気筒20から籾殻M内に蓋開閉装置39を差し入れる
ようにしてセットしてもよい。そして着火筒21からマッ
チあるいは先端に油が染み込んだ布等を巻いた着火棒
(図示せず)を用いて籾殻M上部に着火し、その着火を
確認した後キャップ21Aを閉める。すると排気用の煙筒
30と、通気筒20以外ほぼ密封された本体11内で籾殻Mが
上部から下部に向かって徐々に燻燃され、すなわち空気
の少ない本体11内で煙筒30から煙りを発して熱分解し燻
炭となる。そして籾殻Mの燻燃が下部まで至ると、蓋支
持杆47を位置決めしていた可燃性の開成支持部材42が炭
化して折れあるいは焼け落ち、開成支持部材42による支
えがなくなった蓋支持杆47が、コイルスプリング36によ
り後方に移動し蓋35が自動的に通気筒20を閉成する。そ
して燻炭が冷めた後、蓋体26を取り外し、ハンドル18を
操作して本体11を傾斜位置で固定し、掻寄せ棒(図示せ
ず)等により内部の燻炭を取り出す。
【0014】さらにこのようにして被燻炭物の燻燃によ
り発生した煙から、木酢を採取する方法について説明す
ると、本体11内で発生した煙は、排気口28から排気室60
内に至り、内筒61を通って煙筒30内を上昇する。この上
昇の間に内筒61内面,煙筒30内面に付着した木酢液E
は、該内筒61内面,煙筒30内面を伝わって流下し、木酢
溜溝62内に溜り、一方集液筒76に至った煙は返板78下面
に突当たり、液化して受面79に流下し、同様に木酢溜溝
部62内に溜り、筒用集液パイプ65を通って集液容器69内
に集められる。この際、煙筒30は下部の筒内に上部の筒
を差入れて接続しているため、この接続箇所で木酢Eの
流下が妨げられることなくスムーズに流下して木酢溜溝
62内に溜る。なお集液容器69内等にて木酢液Eを静置し
て下部にタール、このタール上に木酢が得られる。
【0015】さらにまた、被燻炭物の燻燃により発生し
た煙の中で蓋体26下面に付着して液化した木酢液Eは、
テーパ状の蓋体26の下面を伝わって円周溝部23内に流下
し、円周溝部23に沿ってあるいはパッキン部材24に浸透
して、側部の排液孔66から凹所65に流れ落ち、さらに凹
所65に溜った木酢液Eは蓋用集液パイプ67を通って集液
容器69内に集められる。
【0016】このように本考案においては、筒状本体11
の上部に排気口28を設け、この排気口28に煙筒30を接続
し、本体11内に籾殻M等の被燻炭物を収納して燻炭を製
造する燻炭製造機における木酢採取装置において、排気
口28の外側に排気室60を設け、この排気室60の上部に排
気室60と連通する内筒61を突設し、この内筒61の外周に
木酢溜溝62を介して接続用外筒63を突設し、この接続用
外筒63内に煙筒30下部を挿入接続し、木酢溜溝62と連通
する筒用集液パイプ64を排気室60下面に延設したもので
あるから、煙筒30の内面に付着した木酢液Eが、煙筒30
の内面を伝わって流下して木酢溜部62に溜り、筒用集液
パイプ64を通って集められ、煙筒30から排気される煙に
含まれる木酢液Eを効率よく採取することができ、しか
も外筒63内に煙筒30を挿入接続するものであるから、こ
の接続箇所を木酢液Eがスムーズに流れ落ちる。また、
実施例上の効果として煙は中間円筒72のテーパ内面72及
び返板78に突当たって効率よく木酢液Eへの液化が図ら
れる。
【0017】またこのように本考案においては、上部が
開口した本体11を塞ぐ蓋体26を設け、その上部開口に蓋
体26の下端が挿入される円周溝部23を周設し、この円周
溝部23内に通液性のパッキン部材24を配設し、排気室60
上部に対応して円周溝部23側部に排液口66を開口し、排
気室60上面に木酢溜凹所65を形成し、この木酢溜凹所65
と連通する蓋用集液パイプ67を縦設したものであるか
ら、蓋体26の内面に付着した木酢液Eが、該蓋体26の内
面を伝わってパッキン部材24に浸透し、排液口66から木
酢溜凹所65に溜り、蓋用集液パイプ67を通って集めら、
蓋体26内面に付着した木酢液Eを効率よく採取すること
ができる。
【0018】さらに実施例上の効果として、本実施例で
は、本体11に揺動可能に設けられ通気筒20を開閉可能な
蓋35と、この蓋35を閉成方向に付勢する付勢手段たるコ
イルスプリング36と、通気筒20に着脱自在に挿入配置さ
れる蓋開閉装置取付板40とを備え、蓋開閉装置取付板40
には、可燃性の開成支持部材42を籾殻M内に設け、開成
支持部材42に後端が当接しかつ前端が開成状態の蓋35の
後面に当接する蓋支持杆47を通気筒20とほぼ直交する方
向にスライド自在に設けたものであるから、本体11内の
籾殻Mが燻煙になると自動的に通気筒20が蓋35により閉
成し、籾殻Mの無駄がなくかつ蓋35の閉め忘れによる燻
炭の燃焼を確実に防止することができ、操作性に優れた
ものとなる。さらに蓋開閉装置39は取付板40をベースに
して本体11と別体で構成され、通気筒20への取付け取外
し及び開閉支持部材42のセットを簡便に行うことができ
る。
【0019】図11ないし図13は本考案の第2実施例
を示し、前記第1実施例と同一部分に同一符号を付しそ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では第1,
第2の接続筒74,75および集液筒76の下部はほぼストレ
ートに形成されるとともに、中間円筒72の上部内に第1
の接続筒74の下部を挿入接続し、第1の接続筒74の上部
内に第2の接続筒75の下部を挿入接続し、第2の接続筒
75の上部内に集液筒76の下部を挿入接続している。
【0020】また前記外枠31の左側板に送風口51を穿設
し、この送風口51に送風機52を接続するとともに、これ
ら送風口51と送風機52との間に該送風口51の開口面積を
調整するシャッタ板53をスライド自在に設け、さらに前
記送風機52の上部側に該送風機52の送風を停止するリミ
ットスイッチ54を設け、このリミットスイッチ54を作動
する作動片55を前記回転軸33の端部に固着し、前記蓋35
の閉成位置において前記作動片55がリミットスイッチ53
を作動するように構成し、前記送風機52は商用電源にて
駆動する。また、前記外枠31の前面開口左右には挿入溝
部56が形成され、この挿入溝部56に前面板57をスライド
挿入して前記外枠31の前面を閉塞し、この閉塞した状態
で前記外枠31内部に通気室58を形成し、前記通気筒20と
送風口51とが連通する。また前記前面板57には透視
可能な窓部材59が設けられている。
【0021】次に前記燻炭製造機の使用方法につき説明
する。まず第1実施例と同様に燻炭製造機をセットし、
前面板57により外枠31前面を閉塞し、送風口51を全開に
した状態で送風機52を作動するとともに籾殻M上部に着
火を行う。すると送風機52から強制的に本体11内に送風
が行われ、この送風により燻燃時間が短縮され、例えば
6〜8時間掛かったものが2〜3時間程度で籾殻Mから
燻炭が製造される。この場合シャッタ板53を操作して送
風口51の開口面積を調整し、本体11内への送風量を調整
することにより、燻燃時間を調整、例えばほぼ3〜6時
間等の間で調整することができる。そして籾殻Mの下部
まで燻燃されると第1実施例と同様に蓋35が通気筒20を
閉塞するとともに回動軸32の回動により作動片55がリミ
ットスイッチ54を作動して送風機52を自動停止する。
【0022】このように本考案においては、筒状本体11
の上部に排気口28を設け、この排気口28に煙筒30を接続
し、本体11内に籾殻M等の被燻炭物を収納して燻炭を製
造する燻炭製造機における木酢採取装置において、排気
口28の外側に排気室60を設け、この排気室60の上部に排
気室60と連通する内筒61を突設し、この内筒61の外周に
木酢溜溝62を介して接続用外筒63を突設し、この接続用
外筒63内に煙筒30下部を挿入接続し、木酢溜溝62と連通
する筒用集液パイプ64を排気室60下面に延設したもので
あるから、煙筒30の内面に付着した木酢液Eが、煙筒30
の内面を伝わって流下して木酢溜部62に溜り、筒用集液
パイプ64を通って集められ、煙筒30から排気される煙に
含まれる木酢液Eを効率よく採取することができ、さら
に、本考案においては、上部が開口した本体11を塞ぐ蓋
体26を設け、その上部開口に蓋体26の下端が挿入される
円周溝部23を周設し、この円周溝部23内に通液性のパッ
キン部材24を配設し、排気室60上部に対応して円周溝部
23側部に排液口66を開口し、排気室60上面に木酢溜凹所
65を形成し、この木酢溜凹所65と連通する蓋用集液パイ
プ67を縦設したものであるから、蓋体26の内面に付着し
た木酢液Eが、該蓋体26の内面を伝わってパッキン部材
24に浸透し、排液口66から木酢溜凹所65に溜り、蓋用集
液パイプ67を通って集めら、蓋体26内面に付着した木酢
液Eを効率よく採取することができ第1実施例と同様の
作用効果が得られる。
【0023】また実施例上の効果として、通気口たる通
気筒20の外側に通気室58を設け、この通気室58に連通す
る送風口51を設け、この送風口51に送風機52を接続し、
送風口51に開閉自在な風量調整用シャッタたるシャッタ
板53を設けたものであるから、送風機52から空気を強制
的に本体11内に送風して従来に比べて燻燃時間を短縮す
ることができ、またシャッタ板53により本体11内への送
風量を調節し燻燃時間の調整を行うことができ、燻炭製
造作業の効率化を図ることができる。
【0024】さらにまた、通気口たる通気筒20の外側に
通気室58を設け、この通気室58に連通する送風口51を設
け、この送風口51に送風機52を接続し、蓋35の閉成に連
動して送風機52を停止するものであるから、本体11内の
被燻炭物たる籾殻Mが下部まで燻燃されると、蓋35が通
気口たる通気筒20を閉成するとともに送風機52の送風が
自動的に停止し、送風機52を作動した場合でも、燻焼時
間終了後送風機52を手動で停止する必要がなく、操作の
簡便化が図られる。
【0025】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく本考案の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えば煙筒接続部29に煙筒30をバイヨ
ネット結合により連結するようにしてもよい。また、側
板13の形状は四角形あるいは多角形でもよい。また付勢
手段として板ばね等を用いることもできる。さらに開閉
支持部材42としてプラスチック棒等を用いることもでき
る。さらにまた、第2実施例おいては送風口51に送風機
52を直接的に接続した例を示したが可撓性を有するホー
スなどを用いて接続してもよい。
【0026】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、筒状本体の上
部に排気口を設け、この排気口に煙筒を接続し、前記本
体内に籾殻等の被燻炭物を収納して燻炭を製造する燻炭
製造機における木酢採取装置において、前記排気口の外
側に排気室を設け、この排気室の上部に該排気室と連通
する内筒を突設し、この内筒の外周に木酢溜溝を介して
接続用外筒を突設し、この接続用外筒内に前記煙筒下部
を挿入接続し、前記木酢溜溝と連通する筒用集液パイプ
を前記排気室下面に延設したものであるから、排気口か
ら排気される煙から木酢を効率よく採取できる燻炭製造
機における木酢採取装置を提供することができる。
【0027】また請求項2の考案によれば、前記本体は
有底筒状の筒体とこの筒体の上部開口を塞ぐ蓋体とから
なり、前記上部開口に前記蓋体の下端が挿入される円周
溝部を周設し、この円周溝部内に通液性のパッキン部材
を配設し、前記排気室上部に対応して前記円周溝部側部
に排液口を開口し、前記排気室上面に木酢溜凹所を形成
し、この木酢溜凹所と連通する蓋用集液パイプを縦設し
たものであるから、蓋体内面に付着して液化した木酢を
効率よく採取できる燻炭製造機における木酢採取装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す排気室の斜視図であ
る。
【図2】本考案の第1実施例を示す排気室の平面図であ
る。
【図3】本考案の第1実施例を示す排気室の断面図であ
る。
【図4】本考案の第1実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図5】本考案の第1実施例を示す煙筒の断面図であ
る。
【図6】本考案の第1実施例を示す斜視図である。
【図7】本考案の第1実施例を示す断面図である。
【図8】本考案の第1実施例を示す通気筒の断面図であ
る。
【図9】本考案の第1実施例を示す蓋開閉装置の斜視図
である。
【図10】本考案の第1実施例を示す側面図である。
【図11】本考案の第2実施例を示す煙筒の断面図であ
る。
【図12】本考案の第2実施例を示す送風室の斜視図で
ある。
【図13】本考案の第2実施例を示す送風室の側面図で
ある。
【図14】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
20 通気筒(通気口) 24 パッキン部材 26 蓋体 28 排気口 30 煙筒 35 蓋 36 コイルスプリング(付勢手段) 39 蓋開閉装置 40 蓋開閉装置取付板 42 開閉支持部材 47 蓋支持部材 51 送風口 52 送風機 53 シャッタ板 54 リミットスイッチ 58 通気室 60 排気室 61 内筒 62 木酢溜溝 63 接続用外筒 64 筒用集液パイプ 65 木酢溜凹所 66 上部排液孔 67 蓋用集液パイプ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状本体の上部に排気口を設け、この排
    気口に煙筒を接続し、前記本体内に籾殻等の被燻炭物を
    収納して燻炭を製造する燻炭製造機における木酢採取装
    置において、前記排気口の外側に排気室を設け、この排
    気室の上部に該排気室と連通する内筒を突設し、この内
    筒の外周に木酢溜溝を介して接続用外筒を突設し、この
    接続用外筒内に前記煙筒下部を挿入接続し、前記木酢溜
    溝と連通する筒用集液パイプを前記排気室下面に延設し
    たことを特徴とする燻炭製造機における木酢採取装置。
  2. 【請求項2】 前記本体は有底筒状の筒体とこの筒体の
    上部開口を塞ぐ蓋体とからなり、前記上部開口に前記蓋
    体の下端が挿入される円周溝部を周設し、この円周溝部
    内に通液性のパッキン部材を配設し、前記排気室上部に
    対応して前記円周溝部側部に排液口を開口し、前記排気
    室上面に木酢溜凹所を形成し、この木酢溜凹所と連通す
    る蓋用集液パイプを縦設したことを特徴とする請求項1
    記載の燻炭製造機における木酢採取装置。
JP1551492U 1992-03-24 1992-03-24 燻炭製造機における木酢採取装置 Expired - Lifetime JP2543936Y2 (ja)

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