JP2000144147A - 燻炭・木酢の製造装置 - Google Patents

燻炭・木酢の製造装置

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JP2000144147A
JP2000144147A JP10325668A JP32566898A JP2000144147A JP 2000144147 A JP2000144147 A JP 2000144147A JP 10325668 A JP10325668 A JP 10325668A JP 32566898 A JP32566898 A JP 32566898A JP 2000144147 A JP2000144147 A JP 2000144147A
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chimney
wood vinegar
smoke
cavity
exhaust
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Toshio Kumagai
敏雄 熊谷
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Kumagai Noki KK
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KUMAGAI NOKI KK
Kumagai Noki KK
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燻煙に含まれる水分を回収して得られる木酢
の回収効率を高める。 【解決手段】 燻炭室10に設けた排気孔に煙突30を接続
した燻炭・木酢の製造装置において、排気孔と煙突30と
の間に空洞室51を介在し、該空洞室51に底部開口52を設
ける。空洞室51の煙通路面積を煙突30の煙通路面積より
も大きく形成する。煙突30を選択的に接続する煙突接続
筒54,55の仰角Z1,Z2を異なるように設ける。燻炭
室10の排気孔から排気される水蒸気状態の木酢を含む燻
煙を空洞室51において外気を導入して、該外気と混合し
た燻煙を煙突30の全長にわたって通す。水蒸気状態の木
酢を煙突30の全長にわたって液化させることができ、木
酢の回収効率を向上することができる。仰角Z2が小さ
い第2の煙突接続筒55に煙突30を接続した場合には排気
吸気力を小さくして燻煙の排気速度を遅くして蒸気状態
の木酢の冷却時間を長くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燻炭と木酢を製造
するための燻炭・木酢の製造装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、燻炭は籾殻,
麦殻,豆殻あるいは藁屑などの有機質塵芥等を燻燃して
製造され、その燻炭を土壌に散布することにより、有効
な微生物の繁殖、土壌の通気性、保水性、排水性の向
上、さらには太陽熱の吸収効果により土温度を高め作物
の成長を促進するなど土壌の活性剤として広く用いられ
ている。また、燻煙に含まれる水分を回収して得られる
粗木酢液(燻煙に含まれる木酢、タール等が含有の液体
(以下「木酢」という)は農業等において減農薬、高品
質農産物に寄与している。
【0003】従来、このような燻炭、木酢を製造するも
のとして特公平7−47737号公報の燻炭・木酢の製
造装置が公知である。この装置は、燻燃窯と煙突から成
り、燻燃窯は壁面で窯全体が外気から遮断され底部に空
気取入口を有し、煙突は、燻燃窯の頂部もしくは頂部近
傍に接続される少なくともT字状に分岐して接続され燻
燃窯室外域に突出するT字部と、該T字部の上端に接続
される長立上部と、同T字部の下端に接続される垂下部
と、該垂下部の下端に設けられる液受け部と有し、前記
長立上部が垂直位置に対して傾斜角度自在に傾斜可能に
した手段を備えたものであり、直立する煙突に比較して
燻燃窯底部の空気取入口から空気を上方へ引っ張る吸引
引力を抑制し、かつ吸引力の持続性及び安定性を高める
ことができるというものである(公報第4欄第41行乃
至第5欄第28行)。また、前記公報には冷却孔を煙突
の長立上部の軸方向略中央部に設けたことにより、煙突
冷却を促進して木酢の製造量を高めることができるよう
にしたものであるとの記載がある(公報第12欄第50
行乃至第13欄第3第3行)。
【0004】前記従来技術においては、木酢の回収を高
めるために、すなわち燻煙の冷却効果を高めるために煙
突に冷却孔を形成したものであるが、冷却孔を煙突の長
立上部の軸方向略中央部に設けたものであるので、外気
による燻煙の冷却効果は煙突の長立上部の軸方向略中央
部より先端側にわたって行われるものとなり、その冷却
長さは長立上部の略半分となってしまい、冷却効果が低
くなるという問題がある。しかも、従来技術では煙突の
長立上部を通る燻煙と外気を該煙突の長立上部と混合し
て該燻煙が冷却するものであるが、比較的通路面積が狭
い煙突の長立上部で行われるものであるので、燻煙の冷
却効果がいっそう低くなるという問題もある。
【0005】そこで、本発明は燻煙に含まれる水分を回
収して得られる木酢の回収効率を高めることができる燻
炭・木酢の製造装置の製造装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
燻炭室に設けた排気孔に煙突を接続した燻炭・木酢の製
造装置において、前記排気孔と煙突との間に空洞室を介
在し、該空洞室に外気導入部を設けたことを特徴とする
燻炭・木酢の製造装置である。
【0007】したがって、請求項1記載の発明では空洞
室に導入した外気と燻煙とが混合して燻煙を冷却でき
る。
【0008】請求項2記載の発明は、前記空洞室の煙通
路面積は前記煙突の煙通路面積よりも大きく形成される
と共に、該空洞室の下部に外気導入部を形成し、前記空
洞室に前記煙突を選択的に接続する接続部を少なくとも
2か所に固定して形成すると共に、これら接続部の仰角
を異なるように設けたことを特徴とする請求項1記載の
燻炭・木酢の製造装置である。
【0009】したがって、請求項2記載の発明では空洞
室で外気と燻煙とが効率よく混合して燻煙を冷却し、さ
らに仰角が異なる接続部により煙突の角度を調節するこ
とができる。
【0010】請求項3記載の発明は、前記接続部を空洞
室に上向きのものと斜め上向きのものとしたことを特徴
とする請求項2記載の燻炭・木酢の製造装置である。
【0011】したがって、請求項3記載の発明では煙突
を上向き又は斜め上向きとすることができる。
【0012】
【発明の実施態様】以下、本発明の第1実施例を図1〜
図7を参照して説明する。11は底板12と側板13とからな
る上部が開口した円筒形の燻燃器本体(以下本体と称
す)であって、脚体14に回動可能に取付けられており、
この脚体14の下部には移動可能なようにキャスタ15が設
けられている。また前記脚体14の一側には下杆16の下端
が枢着されるとともに、該下杆16内にスライド可能に挿
入される上杆17の上端が、前記本体11の中央上部に枢着
され、前記下杆16の上部に螺合されたハンドル18により
該下杆16に上杆17が固定される。前記本体11内には底板
12と間隔を置いて複数の小孔19Aを穿設した仕切板19が
配設され、この仕切板19は略2分割されてヒンジ19Bに
よりその一側略3分の1が開閉可能に形成されている。
また前記側板13には、前記仕切板19位置に対応して角筒
状の通気口たる通気筒20が設けられるとともに、上部に
は円筒状の着火口たる着火筒21が設けられ、この着火筒
21にはねじ式のキャップ21Aが着脱自在に設けられる。
前記側板13の上端外周には縦断面略L字形の鍔部22が周
設されて凹状受溝部23が形成され、この受溝部23内に石
綿などからなる密封材24を設け、また側板13の上部には
止着具25が設けられている。26は前記本体11開口に着脱
自在に設けられる蓋体であって、この蓋体26には止着受
け具27が設けられており、該蓋体26の下端を前記受溝部
23に挿入し前記止着具25を止着受け具27に係止して本体
11の上部開口を閉成する。そして、本体11と蓋体26に囲
まれて燻炭室10が形成される。前記本体11の側板13上部
には排気口28が開口するとともに、この排気口28と連通
する開閉装置29が側板13の外面に設けられ、この開閉装
置29に後述する空洞室51を介して筒状の煙突30が着脱自
在に接続される。
【0013】前記ダンパー装置29は、排気口28の外側に
一側を連通して装着された略箱形の器枠31の内側に横向
きの連通路たる排気路32を形成しており、他側には排気
用の開口部33Aを形成した板状の弁座33が形成されてお
り、該開口部33Aに煙突30を接続するようになってい
る。さらに、器枠31における左右一対の側板部31Aの開
口部33Aの近傍の上部を横向きに貫通して回転軸34を回
動自在に設ける。そして回転軸34と一体的に弁座33の内
側を閉塞可能な板状の弁体34を設ける。回転軸35を回動
することにより該弁体34は開口部32にに対向して進退自
在、ひいては開口部33Aを開閉自在に設けられている。
回転軸35の両端部に、該回転軸35の軸線Xと直交する延
長方向Yに開度操作用の回転腕36を一体的に接続する。
また、左右一対の側板部31Aの上方に回転軸35を中心と
してほぼ円弧状の開度案内体37を設ける。開度案内体37
は板状であって、回転腕36の内側に該回転腕36の回動方
向に沿うように設けられたものであり、その外周面に該
外周面に沿ってほぼV字形の凹部38を複数形成してい
る。そして、回転腕36における凹部38と対向する部位近
傍に延長方向Yに回転軸35が移動可能な案内路たる孔39
を形成する。実施例では孔39は回転軸35よりやや径大な
長円孔とし、回転軸35が少なくとも延長方向Yに移動で
きるようになっている。また、孔39は回転軸35よりやや
径大な円孔でもよいが、前記長円孔が好ましい。尚、開
度案内体37の円弧部の両端に上方へ向けて突起部37Aが
形成されている。そして、左右一対の回転腕36に設けら
れた孔39を貫通して軸状のストッパー40を架設する。該
ストッパー40の径は孔39の径より小さく形成されてお
り、ストッパー40は少なくとも延長方向Y及びその逆方
向に自由に移動できるようになっている。さらに、スト
ッパー40の両端にそれぞれ該ストッパー40を軸線X方向
に付勢する付勢手段たるばね41を設ける。該ばね41の一
端はストッパー40に接続し、他端はストッパー40の端部
側に接続している。そして、左右一対の回転腕36の先端
間に操作部である操作用杆42を架設している。さらに、
通気筒20に開閉体である通気用蓋体43を開閉自在に設け
る。
【0014】開閉装置29と煙突30との間に介在する空洞
室51は、底部のみをほぼ全面的に開口して外気を導入す
るための外気導入部たる底部開口52を形成し、開口部33
Aに背面部51Aの排気用連通部たる孔53を連通してい
る。そして、空洞室51の上面部51Bに形成した排気路た
る孔58に連通して第1の煙突接続部たる短筒状の第1の
煙突接続筒54をほぼ垂直方向に向けて設ける。すなわち
第1の煙突接続筒54の軸線の仰角Z1をほぼ90度に固
定する。さらに、背面部51Aと反対方向に位置する正面
側に外側へ斜め上向きの傾斜部51Cを形成し、該傾斜部
51Cにに形成した排気路たる孔59に連通して第2の煙突
接続部たる短筒状の第2の煙突接続筒55をほぼ垂直方向
に向けて設ける。すなわち第2の煙突接続筒55の軸線の
仰角Z2を前記ほぼ45度に固定して、前記仰角Z1,
Z2を異なる角度となるようにしておく。また、第1,
2の煙突接続筒54,55の基端にそれぞれ第1,2の開閉
体56,57を設ける。この開閉体56,57は上面部51B,傾
斜部51Bをそれぞれスライド自在に設けたものであり、
その先端に凸状に形成した操作部56A,57Aを設け、そ
して操作部56A,57Aを操作して開閉体56,57をスライ
ドして孔58,59を開閉し、排気路を全閉、全開のほかそ
の面積を調節できるようになっている。尚、空洞室51の
煙通路面積S1、すなわち図2の孔53より流入する燻煙
の方向に対して直交する面積S1は、煙突30の煙通路面
積S2より大きく形成されている。
【0015】次に前記構成についてその作用を説明す
る。予め図5の二点鎖線で示すように弁体34を開口部33
Aより離して、排気路32を全開状態としておく。また、
煙突30を第1の煙突接続筒54に差し込んで接続して、煙
突30において高い排気吸引力が生じるように直立状態と
すると共に第1の開閉体56により孔58を全開状態として
おく。一方、第2の開閉体57により孔59を全閉状態とし
ておく。この際、ストッパー40が所定の凹部38に係止す
ると共に、該ストッパー40がばね41により回転軸35へ付
勢されていることにより、ストッパー40の位置、ひいて
は弁体34の位置が固定される。また、通気筒20の通気用
蓋体43も全開状態とする。そして、本体11に籾殻M等の
燻炭材料を収容すると共にその上部に灯油を散布した
後、蓋体26を被せ止着具25、止着受け具27により蓋体26
を固定する。次に着火筒21より着火し、キャップ21Aで
閉じる。このようにして内部の籾殻Mを燻燃、すなわち
本体内への空気の供給量をある程度制限して籾殻Mから
発生するガスがほぼ燃焼しないようにして該籾殻Mを炭
化し燻炭を製造する。この際、燻煙は開閉装置29、空洞
室51、煙突30を通って排気される。そして、空洞室51に
おいては孔53より流入した燻煙は第1の煙突接続筒54よ
り煙突30に至るが、その際底部開口52より外気が導入さ
れて燻煙と混合して煙突30へ至り、そして煙突30より排
出される。この際水蒸気状態の木酢を含む燻煙は空洞室
51及び煙突30において外気と混合して、冷却されて木酢
は液化し、空洞室51及び煙突30の内壁に付着し、そして
該内壁を伝わって底部開口52より木酢回収容器(図示せ
ず)に収容されるようになっている。さらに効率よく木
酢を採取する場合には、例えば燻煙が安定状態となった
ら煙突30を第1の煙突接続筒54よりいったん取り外し
て、第2の煙突接続筒55に接続して煙突30を斜めに設置
する。さらに、第2の開閉体56により孔58を全閉状態と
し、一方、第2の開閉体57により孔59を全開状態とす
る。したがって、燻炭室10から排出される燻煙と共にそ
れに含まれる水蒸気状態の木酢が開閉装置29、空洞室5
1、煙突30を通って排出されるようになるが、この際水
蒸気状態の木酢を含む燻煙は空洞室51及び煙突30におい
て外気と混合して、冷却されて木酢は液化し、空洞室51
及び煙突30の内壁に付着し、そして該内壁を伝わって底
部開口52より木酢回収容器(図示せず)に収容されるよ
うになっている。特にこの際においては煙突30が傾斜し
ているので、すなわち煙突30の高さが低くなるので、そ
の分排気吸引力が低くなり、この結果燻煙の排出速度は
遅くなり、底部開口52から導入された外気と十分に混合
して燻煙の温度を確実に低くすることができるので、水
蒸気化された木酢はいっそう液化して、木酢を底部開口
52より木酢回収容器(図示せず)に収容することができ
る。
【0016】そして、順次燃焼して仕切板19側の籾殻M
が燃焼すると、通気用蓋体43により通気筒20を閉じる。
該通気用蓋体43は上述のように自動的に閉じることがで
きるようにする。その後、操作用杆42を握って弁体34が
図5の実線位置になるように移動する。すなわち、操作
用杆42を握って移動するとばね41に抗してストッパー40
は凹部38を順次乗り越えると同時に、孔39の延長方向Y
にストッパー40が移動するので、ストッパー40を任意の
凹部38へ移動することができる。そして、操作用杆42か
ら手を離すとストッパー40はばね41により付勢されて孔
39における回転軸35方向Yへ移動し任意の凹部38に係止
され、弁体34により開口部33Aを塞ぐことができる。こ
のようにして本体11内を密閉状態として消火を行うもの
である。尚、燃焼途中で、操作用杆42を握って弁体34を
図1の一点鎖線に示すように、ほぼ半開状態として燃焼
状態を調節することもできる。
【0017】このようにて燻炭を製造した後、蓋体26を
開き、そして図5に示すように本体11を傾けて燻炭を取
り出す。
【0018】以上のように、前記実施例では燻炭室10に
設けた排気孔28に煙突30を接続した燻炭・木酢の製造装
置において、前記排気孔28と煙突30との間に空洞室51を
介在し、該空洞室51に底部開口52を設けたことにより、
排気孔28から排気される水蒸気状態の木酢を含む燻煙を
空洞室51において外気を導入して、該外気と混合した燻
煙を煙突30の全長にわたって通すことにより、水蒸気状
態の木酢を煙突30の全長にわたって液化させることがで
き、木酢の回収効率を向上することができる。
【0019】また、空洞室51の下部に底部開口52を形成
し、前記空洞室51の煙通路面積S1は前記煙突30の煙通
路面積S2よりも大きく形成したことにより、空洞室51
内で底部開口52から導入された外気と燻煙は十分に混合
して、該燻煙は空洞室51内で冷却され、該煙突30のみな
らず空洞室51においても水蒸気状態の木酢を液化できる
ので、木酢の回収効率の向上をいっそう図ることができ
る。しかも、煙突30を選択的に接続する第1,2の煙突
接続筒54,55を2か所に形成すると共に、これら煙突接
続筒54,55の仰角Z1,Z2を異なるように固定して設
けたことにより、仰角Z1が大きい第1の煙突接続筒54
に煙突30を接続した場合には排気吸気力を大きくでき、
一方仰角Z2が小さい第2の煙突接続筒55に煙突30を接
続した場合には排気吸気力を小さくして燻煙の排気速度
を遅くして蒸気状態の木酢の冷却時間を長くでき、この
結果木酢の回収効率を高めることができる。また、第
1,2の煙突接続筒54,55を空洞室51に固定することに
より、強固に煙突30を支持、固定することができる。
【0020】しかも、略箱形状の空洞室51に外気を導入
するための底部開口52を形成したことにより、温度が高
く比重の小さい燻煙の空洞室51における上昇流に吸引さ
れて外気が導入されるようになっているので、確実に外
気を導入することができる。そして、空洞室51に煙突30
を選択的に接続する第1,2の煙突接続筒54,55を少な
くとも2か所に形成すると共に、これら第1,2の煙突
接続筒54,55の仰角Z1,Z2を異なるように設けたこ
とにより、煙突30の取り付け角度を選択でき、煙突30に
よる排気吸気力を選択して燻燃効果を高めたり、燻煙の
冷却効果を高めることができる。
【0021】また、空洞室51に上向きの第1の煙突接続
筒54を設けると共に、斜め上向きのも第2の煙突接続筒
55を設けたことにより、第1の煙突接続筒54に煙突30を
接続すれば煙突30の高さを大きくして排気吸引力を大き
くでき、燻燃効果を高めることができ、一方第2の煙突
接続筒55に煙突30を接続すれば煙突30の高さを低くくし
て排気吸引力を小さくでき、燻煙の冷却効果を高めるこ
とができる。
【0022】さらに、内側に排気路32を形成した器枠31
と、前記排気路32に設けられ開口部33Aを形成した板状
の弁座33と、前記開口部33Aの近傍に設けた回転軸35に
設けられ該開口部33Aに対向して進退自在に設けられた
板状の弁体34と、前記回転軸35に該回転軸35の軸心方向
Xと直交する方向に延長して接続する開度操作用の回転
腕36と、前記器枠31と一体的に設けられ前記回転軸35を
中心としてほぼ円弧状に形成すると共に、周面に該周面
に沿って凹部38を複数形成した開度案内体37と、前記回
転腕36に設けられ該回転腕36の前記延長方向Yに形成さ
れる孔39と、該孔39に沿って移動自在に設けられ前記複
数の凹部38に選択的に係止可能なストッパー40と、該ス
トッパー40を前記凹部38側に付勢するばね41とを具備し
たことにより、回転腕36を回動して弁体34を回動するこ
とにより、弁体34によって弁座33の開口部33Aを開閉し
たり、また開度を調節することができるので、排気ガス
の排出を止めたり、またその排出量を調節することがで
きる。さらに、凹部38は複数形成されているので、全
開、全閉の他に所望の開度とすることができ、燃焼の調
節を行うことができる。
【0023】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば図8に示すように底部開口52にスライ
ド自在な開閉板たる開閉体60を設けて、底部開口52の開
口面積を調整して外気導入量を調節できるようにしても
よい等種々の変形が可能である。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、燻炭室に設けた
排気孔に煙突を接続した燻炭・木酢の製造装置におい
て、前記排気孔と煙突との間に空洞室を介在し、該空洞
室に外気導入部を設けたことを特徴とする燻炭・木酢の
製造装置であり、空洞室において外気を導入して、水蒸
気状態の木酢を煙突の全長にわたって液化させることが
でき、木酢の回収効率を向上することができる。る。
【0025】請求項2記載の発明は、前記空洞室の煙通
路面積は前記煙突の煙通路面積よりも大きく形成される
と共に、該空洞室の下部に外気導入部を形成し、前記空
洞室に前記煙突を選択的に接続する接続部を少なくとも
2か所に固定して形成すると共に、これら接続部の仰角
を異なるように設けたことを特徴とする請求項1記載の
燻炭・木酢の製造装置であり、外気を下部の外気導入部
より効率よく導入できると共に、煙突の角度を選択して
効率よく木酢を回収することができ、さらに、接続部を
空洞室に固定したので、煙突を確実に固定、支持するこ
とができる。
【0026】請求項3記載の発明は、前記接続部を空洞
室に上向きのものと斜め上向きのものとしたことを特徴
とする請求項2記載の燻炭・木酢の製造装置であり、煙
突を上向きとすることにより燻燃を図り、一方煙突を傾
斜することにより木酢を効率よく回収することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の分解斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示す空洞室の一部切り欠
き斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す接続部の斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例を示す開閉装置の斜視図で
ある。
【図5】本発明の第1実施例を示す開閉装置の断面図で
ある。
【図6】本発明の第1実施例を示す本体の一部切り欠き
正面図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す本体を傾斜した状態
の正面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す一部切り欠き斜視図
である。
【符号の説明】
10 燻炭室 28 排気口 30 煙突 51 空洞室 52 底部開口(外気導入部) 54 第1の煙突接続筒(第1の煙突接続部) 55 第2の煙突接続部(第2の煙突接続部) S1 S2 煙通路面積 Z1 Z2 仰角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燻炭室に設けた排気孔に煙突を接続した
    燻炭・木酢の製造装置において、前記排気孔と煙突との
    間に空洞室を介在し、該空洞室に外気導入部を設けたこ
    とを特徴とする燻炭・木酢の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記空洞室の煙通路面積は前記煙突の煙
    通路面積よりも大きく形成されると共に、該空洞室の下
    部に外気導入部を形成し、前記空洞室に前記煙突を選択
    的に接続する接続部を少なくとも2か所に固定して形成
    すると共に、これら接続部の仰角を異なるように設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の燻炭・木酢の製造装
    置。
  3. 【請求項3】 前記接続部を空洞室に上向きのものと斜
    め上向きのものとしたことを特徴とする請求項2記載の
    燻炭・木酢の製造装置。
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