JP2543645B2 - 樹脂用ペレタイザ― - Google Patents

樹脂用ペレタイザ―

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JP2543645B2
JP2543645B2 JP4060701A JP6070192A JP2543645B2 JP 2543645 B2 JP2543645 B2 JP 2543645B2 JP 4060701 A JP4060701 A JP 4060701A JP 6070192 A JP6070192 A JP 6070192A JP 2543645 B2 JP2543645 B2 JP 2543645B2
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cutter
resin
nozzle
nozzle die
extruded
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俊夫 菅原
寿一 大森
剛志 山下
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/02Making granules by dividing preformed material
    • B29B9/06Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出機のノズルダイを
通じて押し出される加熱溶融状態の樹脂をぺレット状に
切断する樹脂用ペレタイザーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱可塑性樹脂を加熱溶融させ
ながら押出機のノズルダイ(押出ヘッド)から押し出
し、この押し出された溶融樹脂をペレット状に加工・処
理する方式として、コールドカット方式(ストランドカ
ット方式ともいう)とホットカット方式とが知られてい
る。コールドカット方式は、押出機のノズルダイから溶
融した樹脂をストランド状(細い棒状)に押し出し、押
し出された樹脂を冷却水槽を通して冷却した後、適当な
カッターで切断するようになす。この方式では、溶融粘
性の高い樹脂でも冷却水槽を長くすること等により完全
に冷却硬化させることができるので、樹脂がカッターに
付着したり切断されたペレット状の樹脂同士が溶着した
りする不具合を生じ難くできる反面、押出機のノズルダ
イとカッターとの間に冷却水槽を設置する必要があるた
め装置の据え付け面積が大きくなるとともに、ストラン
ド状に押し出された樹脂がカッターで切断される以前に
折れてしまうことがあるため、修復処置等が必要とな
り、処理効率が低くなり易いといった欠点がある。
【0003】それに対し、ホットカット方式では、押出
機のノズルダイ近傍にロータリーカッターが配設され、
押出機のノズルダイから押し出された直後の溶融樹脂を
そのカッターで切断するようにされるので、装置を比較
的コンパクトに構成できるとともに、処理効率を高く維
持することができる。しかしながら、このホットカット
方式で溶融樹脂をペレット状に切断するようにされた従
来の樹脂用ペレタイザーは、通常、押出機のノズルダイ
に複数のノズル孔が同一ピッチ円上に所定角度間隔をも
って並ぶように配列形成されるとともに、ノズルダイに
おけるノズル孔の出口側に位置する押出面が平坦面とさ
れ、また、ロータリーカッターは、その回転軸線が上記
押出面に直交するように配されてその刃先が押出面と平
行な面を描くように回転せしめられ、かつ、ノズルダイ
から押し出される樹脂を冷却すべく、ノズルダイの外方
からこのノズルダイに向けて冷却媒体(水、空気等)を
噴射する構成となっている。
【0004】このような構成を有する従来の樹脂用ペレ
タイザーにおいては、冷却媒体の噴射口と押し出された
溶融樹脂とが比較的離れており、しかも、冷却媒体がノ
ズルダイに直接吹きつけられたりカッターに遮られたり
するので、押し出された溶融樹脂自体の冷却が不充分と
なる、あるいは、ノズルダイが過度に冷却されるといっ
た不具合が発生し易く、さらに、複数のノズル孔がカッ
ターの回転方向に沿って見ると重なるように配列形成さ
れているため、各ノズル孔から押し出された溶融樹脂は
カッターの回転方向に沿った順序で次々に切断されてカ
ッターの回転方向に向けて放逐されるが、冷却が不充分
なことが多いので切断された樹脂同士が溶着して塊状に
なったり、カッターやノズルダイに付着したりする問題
が生じていた。
【0005】また、例えば、特開昭59−178208
号公報には、上述の如き問題を解消すべく、平坦な押出
面を有するノズルダイに複数のノズル孔を所定間隔あけ
て一列に並べて形成するとともに、ロータリーカッター
の回転軸線を上記ノズル孔の配列方向に沿うように配し
て、各ノズル孔から押し出された溶融樹脂をカッターで
略同時に掻き取るようにして切断し、その後カッターに
付着した樹脂を冷却するとともにカッターを払い落とし
爪に衝接させて付着した樹脂を払い落とすようにされた
樹脂用ペレタイザーが提案されている。
【0006】しかしながら、かかる樹脂のホットカット
装置では、ロータリーカッターでノズル孔から押し出さ
れた溶融樹脂を掻き取るとともに、ロータリーカッター
を払い落とし爪に衝接させて樹脂を払い落とす構成とさ
れるので、それを実現するにはロータリーカッターに適
度な弾力性と剛性とを持たせることが要求され、その結
果、ロータリーカッターの構造や材質が複雑かつ高価な
ものとなってしまうとともに、付着した樹脂の払い落と
し時にロータリーカッターの刃先に比較的大きな衝撃が
加えられることからカッターが損傷を受け易くその寿命
を長く維持できなくなるといった欠点がある。
【0007】そこで、本願の発明者は、上述した如くの
従来の樹脂用ペレタイザーに関する諸問題を解消すべ
く、先に、例えば特願平3−329015号明細書にも
記載されている如くに、新規な樹脂用ペレタイザーを提
案した。この樹脂用ペレタイザーは、その主要部を概略
的に説明すれば、図7及び図8に示される如くに、押出
機100のノズルダイ102には複数のノズル孔103
が図の正面から背後方向に向けて一定間隔をあけて配列
形成されており、それらの各ノズル孔103から一斉に
押し出されたストランド状の樹脂Pを、カッター駆動手
段110により往復運動させられる可動カッター120
で切断するようにされている。カッター駆動手段110
は、図示されていない駆動機構部とそれにより揺動させ
られる揺動アーム121とを有し、この揺動アーム12
1に形成された長孔122に、スライダ125に固着さ
れた案内ピン123が嵌挿されている。上記スライダ1
25は水平方向に伸びる2本の案内ロッド127に摺動
可能に支持されていて、このスライダ125に可動カッ
ター120が固定されている。
【0008】従って、カッター駆動手段110が駆動す
ると、揺動アーム121が図の左右方向に揺動し、それ
に伴い可動カッター120がノズルダイ102の下端押
出面に僅かな隙間をあけた状態で水平方向に突き出さ
れ、また、そこから引き込まれるように往復運動する。
この可動カッター120により、各ノズル孔103から
押し出された樹脂Pは所定長に達する毎にそれに直交す
る方向から間欠的に切断される。
【0009】このような構成を有する樹脂用ペレタイザ
ーにおいては、カッターを回転運動ではなく往復運動さ
せることにより押し出された樹脂Pを切断するようにさ
れるので、ロータリーカッターを用いた従来の樹脂用ペ
レタイザーに比して、押し出された樹脂Pやカッター等
を冷却する冷却媒体噴射手段の設置自由度が高くなり、
カッターやノズルダイ自体もしくはその近傍に冷却媒体
噴射手段を配することが可能となる。そのため、押し出
された樹脂Pやカッターの冷却を極めて合理的かつ効率
良く行うことができ、ノズルダイが過度に冷却されると
いった不具合を回避できる。しかも、カッターにより切
断された樹脂相互は一定の距離をあけたまま重力に従っ
て自然落下することになるので、切断されたペレット状
の樹脂同士が溶着して塊状となるような事態が低減され
ることにもなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような利点を有するカッター往復運動方式の樹脂用ペレ
タイザーにおいても、それを実際に試作して稼働させる
と、次のような改善すべき点が生じることが明らかにな
った。すなわち、ノズルダイから押し出された溶融樹脂
は一定の長さになったところでカッターにより切断され
るのであるが、押し出された樹脂の先端は自由端である
ので揺れやすい。そのため、カッターによる樹脂の切断
位置は切断動作の確実性及び安定性の点からノズルダイ
の押出面に近ければ近いほどよく、そのため、カッター
とノズルダイの押出面との間には僅かな隙間しか形成す
ることができない。
【0011】ところが、カッターをノズルダイの押出面
近くに配すると、カッターによる樹脂の切断位置が、ノ
ズルダイから押し出された直後の未だ充分に冷却されて
いない高温の部位となる。そのため、切断動作を繰り返
すカッターには押し出された直後の樹脂から熱が伝導
し、カッターの温度が上昇する。カッターが高温になる
と、押し出された樹脂がカッターに付着し易くなり、切
断された樹脂がカッターから離れず、切断動作が捗らな
くなるとともに、カッターとノズルダイとはさほど離れ
ていないので、押し出された樹脂がノズルダイにも付着
する。そして、ノズルダイに樹脂が付着すると、その樹
脂を介してノズルダイからカッターに熱が伝導し、カッ
ターの温度がさらに上昇し、樹脂の付着量が増進され
る。
【0012】このように、カッター及びノズルダイに樹
脂が付着すると、切断動作が円滑に行われず、切断不良
が多量に発生する、押し出された樹脂が塊状となる、ノ
ズル孔が塞がれる、各部の冷却に支障を来す、等の不具
合が生じ、修復処置等が必要となって処理効率が低下す
る。なお、上述の如く不具合は、ロータリーカッターを
用いた従来の樹脂用ペレタイザーにおいても、カッター
とノズルダイとの間にさほど隙間があけられていないこ
とから、同様に発生する。
【0013】かかる点に鑑み本発明は、カッターやノズ
ルダイへの樹脂の付着を抑制できるとともに、樹脂の切
断を確実にかつ安定して行えるようにされ、もって処理
効率を高く維持できるようにされた樹脂用ペレタイザー
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る樹脂用ペレタイザーは、カッターをノ
ズルダイから遠ざけて配し、押し出された樹脂をノズル
ダイの押出面からある程度離れた位置にて切断するよう
になし、樹脂の切断位置がノズルダイから離されたこと
によって生じる樹脂の揺れを防ぐべくガイド部材を設け
たことを特徴とするものである。
【0015】具体的には、ノズル孔が設けられたノズル
ダイを有し、このノズルダイから樹脂を溶融状態で押し
出すようにされた押出機と、上記ノズルダイからから押
し出されたストランド状の樹脂を切断するためのカッタ
ーと、このカッターに上記ストランド状の樹脂の切断動
作を間欠的に行わせるカッター駆動手段と、を具備する
基本構成に加えて、上記ノズルダイと上記カッターとの
間でかつ上記ノズルダイから所定の距離だけ離隔した位
置に、上記ノズルダイから押し出された直後のストラン
ド状の樹脂の揺れを防いで上記カッター側に案内するガ
イド部材が設けられ、このガイド部材を通過したストラ
ンド状の樹脂を上記カッターで切断するようにされる。
【0016】本発明の好ましい態様としては、ノズルダ
イもしくはその近傍に、該ノズルダイから押し出された
直後の樹脂を冷却するための冷却媒体噴射手段を設ける
こと、あるいは、カッター駆動手段でカッターを往復運
動させるように構成すること、等が挙げられる。また、
カッターを往復運動させる方式を採用する場合には、往
復運動せしめられる可動カッターの前方側に、該可動カ
ッターとの間でストランド状の樹脂を挟み得るようにさ
れた固定カッターを設け、それら可動カッターと固定カ
ッターとで協同して樹脂を切断するようになすことが好
ましい。
【0017】
【作 用】上述の如くの構成とされる本発明に係る樹脂
用ペレタイザーにおいては、ノズルダイから押し出され
たストランド状の樹脂は、ガイド部材により揺れを防が
れながらカッター側に案内されて切断される。この場
合、カッターは、間にガイド部材を挟んでノズルダイか
ら離隔せしめられているので、押し出された樹脂の切断
部位は、ノズルダイの押出面近傍ではなくそこからある
程度離れた位置となる。そのため、樹脂の切断部位はノ
ズルダイ近傍の部位より冷却されているので、切断時に
カッターに伝導される熱量が低減され、カッターの温度
上昇が抑制される。
【0018】その結果、カッターが従来のものに比して
低温で維持され、押し出された樹脂が切断時にさほど付
着せず、切断動作が円滑に行われる。それに加えて、カ
ッターはノズルダイから離れていてそれらの間にガイド
部材が介在せしめられていることから、ノズルダイに樹
脂が付着するようなことはなく、ノズルダイからカッタ
ーには熱がほとんど伝導し得ない。
【0019】また、カッターによる樹脂の切断時には、
樹脂の切断部位近傍がガイド部材により支承されるの
で、樹脂の不所望な揺れが防がれ、切断動作が確実にか
つ安定して行われることになる。このようにされること
により、切断不良がさほど発生せず、切断された樹脂が
塊状となったりノズル孔が塞がれたりする事態が回避さ
れ、各部の冷却を合理的かつ効率よく行うことが可能と
なり、処理効率が格段に向上する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1及び図2は本発明に係る樹脂用ペレタイ
ザーの一実施例の主要部を概略的に示し、図において、
樹脂用ペレタイザー1は押出機2を有し、押出機2に
は、搬送押出手段としてのスクリューコンベア3が備え
られている。スクリューコンベア3の搬送終端側には攪
拌羽5が設けられ、その下方に、吐出ノズル10を有す
るノズルダイ7が設けられている。吐出ノズル10に
は、図2に示される如くに複数(ここでは4つ)のノズ
ル孔11が鉛直下方にその出口側開口を向けた状態で水
平方向に沿って所定間隔をあけて配列形成されている。
【0021】なお、図示はされていないが、押出機1の
周囲にはヒーターが配設されており、押出機1の搬送始
端側にはホッパー等から破砕された熱可塑性樹脂が投入
されるようになっている。押出機1は、投入された樹脂
をスクリューコンベア3でさらに破砕しつつ加熱溶融さ
せて搬送し、ノズルダイ7に設けられた吐出ノズル10
のノズル孔11を通じて、図1において2点鎖線で示さ
れる如くに、溶融樹脂をストランド状で外部(鉛直下
方)に押し出すようにされている。
【0022】また、上記ノズルダイ7には、そこを冷却
するとともに、該ノズルダイ7から押し出されたストラ
ンド状の樹脂Pを冷却するための冷却媒体噴射手段が設
けられている。冷却媒体噴射手段は、ノズルダイ7内に
形成された分配通路13と、そこから下方に開口する複
数の噴射口13と、分配通路13に外部から冷却媒体
(空気,水,ミスト等)を供給すためのホース16,ニ
ップル14等からなっている。
【0023】そして、上記ノズルダイ7の下方には、ノ
ズル孔11から押し出されたストランド状の樹脂Pを案
内するためのガイド部材15が配され、その下側に板状
の可動カッター22と固定カッター24とからなる樹脂
切断手段が配されている。ガイド部材15は、後述する
カッター駆動手段20のスライダ45を滑動可能に支持
する2本の案内ロッド47の先端付近に取り付けられた
ブラケット29の上端に略水平状態で固定されている。
このガイド部材15における、吐出ノズル10の真下に
位置する部位には、上側に拡がる杯状断面を有した、4
つのノズル孔11の配列方向に沿って伸びる案内長孔1
7が形成されている。
【0024】一方、樹脂切断手段を構成する可動カッタ
ー22及び固定カッター24は、図3に詳細に示される
如くに、可動カッター22上に固定カッター24が位置
せしめられ、それらの間でストランド状の樹脂Pを挟ん
で切断するようになっている。より詳細には、可動カッ
ター22は、矩形板状とされていて、前部に内側に凹む
凹部23が形成され、この凹部23の端面が刃先22a
とされている。なお、刃先22aは当該可動カッター2
2の前後端面に対して角度βだけ傾斜して形成されてい
る。この可動カッター22は、後述のスライダ45に固
定されて図1の白抜き矢印で示される如くに水平方向に
沿って往復運動せしめられ、この往復運動せしめられる
可動カッター22の前部側の凹部23に固定カッター2
4の刃先が乗せられている。
【0025】固定カッター24は、上述したガイド部材
15を支持するブラケット29に、一端側に形成された
軸受部28がピン27により回動自在に結合された揺動
部材26の下面側に固着されていて、上記揺動部材26
と前記ガイド部材15との間に縮装された2つのコイル
スプリング25により常時可動カッター22側に付勢さ
れている。
【0026】従って、可動カッター22は固定カッター
24の下面側を摺動するように往復運動せしめられ、そ
れら可動カッター22と固定カッター24とが協同して
押し出されたストランド状の樹脂Pを切断するようにさ
れる。上記可動カッター22を往復運動させるカッター
駆動手段20は、図4及び図5に示される如くに、駆動
源としてのギヤードモーター30(図5)を備え、この
モーター30の駆動軸31に円盤状のカム32が連結固
定されている。カム32にはその回転中心から偏心した
状態で変形楕円状のカム溝33が形成されており、この
カム溝33にはそこを摺動するようにクランクピン35
が緩く嵌合せしめられている。カム溝33は図4に示さ
れる如くに、カム32の回転中心0から短軸側の一方の
頂点までの距離がaとされ、他方の頂点までの距離がa
より長いbとされ、回転中心から長軸側の2つの頂点ま
での距離は等しくされている。
【0027】上記クランクピン35は、カム側アーム3
4の一端側に結合されており、カム側アーム34の他端
側は壁部9に固定されたブラケット38に軸支された連
結ピン36に相対回動できないように固く結合されてい
る。また、連結ピン36の反アーム側には、一端側にレ
ーストラック状の案内孔42が形成された揺動アーム4
1の他端側が相対回動できないように固く結合されてい
る。
【0028】従って、カム側アーム34と揺動アーム4
1とは、常時、交差角αを保持したまま連結ピン36を
回動中心としてカム32の回転に応じて俯仰動作に似た
運動を行う。そして、上記揺動アーム41の案内孔42
には、可動カッター22が固定されたスライダ45に螺
着されたピン44の先端に取り付けられたローラー43
が回動自在に嵌挿されている。上記スライダ45は、壁
部9に取り付けられたブラケット48に支持されて水平
方向に伸びる2本の案内ロッド47に摺動可能に支持さ
れている。
【0029】このような構成を有するカッター駆動手段
20においては、モーター30によりカム32が回転せ
しめられると、クランクピン35がカム溝33を摺動
し、それに合わせて、カム側アーム34と揺動アーム4
1とが交差角αを保持したまま連結ピン36を回動中心
として揺動し、図4に示される状態と図6に示される状
態(図1においては実線と一点鎖線で示されている)と
を交互にとる。その際、案内孔42の側周がローラー4
3を押動するので、スライダ45が可動カッター22を
伴った状態で案内ロッド47に案内されて水平方向に運
動し、可動カッター22が固定カッター24とでノズル
ダイ7から押し出されたストランド状の樹脂Pを挟むよ
うにそれに直交する方向から間欠的に切断するようにさ
れる。
【0030】上述の如くの構成とされた本実施例の樹脂
用ペレタイザーにおいては、ノズルダイ7から押し出さ
れたストランド状の樹脂Pは、ガイド部材15により揺
れを防がれながらカッター22,24側に案内されて切
断される。この場合、カッター22,24は間にガイド
部材15を挟んでノズルダイ7から離隔せしめられてい
るので、押し出された樹脂Pの切断部位は、ノズルダイ
7の押出面(吐出ノズル10のノズル孔11先端)近傍
ではなくそこからある程度離れた位置となる。そのた
め、樹脂Pの切断部位は、噴射口13から噴射される冷
却媒体等によって少なくともその外表面が硬化する程度
には冷却されているので、ノズルダイ7近傍の部位を切
断する従来のものに比して切断時にカッター22,24
に伝導される熱量が低減され、カッター22,24の温
度上昇が抑制される。
【0031】その結果、カッター22,24が従来のも
のに比して低温で維持され、押し出された樹脂Pが切断
時にさほど付着せず、切断動作が円滑に行われる。それ
に加えて、カッター22,24はノズルダイ7から離れ
ていてそれらの間にガイド部材15が介在せしめられて
いることから、ノズルダイ7に樹脂が付着するようなこ
とはなく、ノズルダイ7からカッター22,24には熱
がほとんど伝導し得ない。
【0032】また、カッター22,24による樹脂Pの
切断時には、樹脂Pの切断部位近傍がガイド部材15に
より支承されるので、樹脂の不所望な揺れが防がれ、切
断動作が確実にかつ安定して行われることになる。さら
に、可動カッター22に対して固定カッター24がコイ
ルスプリング25により押さえつけられているので、可
動カッター22に付着した樹脂Pは固定カッター24に
より削り落とされることにもなる。
【0033】このようにされることにより、切断不良が
さほど発生せず、切断された樹脂Pが塊状となったりノ
ズル孔11が塞がれたりする事態が回避され、各部の冷
却を合理的かつ効率よく行うことが可能となり、処理効
率が格段に向上する。なお、上述の例においては、カッ
ター駆動手段20として可動カッター22を往復運動さ
せるものが用いられているが、それに限られることはな
く、カッターを回転させるようにしたものにも本発明を
適用できる。また、カッターを往復運動させる機構とし
ては、上述のようなカムを用いたものの他、例えば、流
体圧シリンダを用いたものや、工作機械の早戻り機構に
似たリンク機構を用いたもの等を用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る樹脂用ペレタイザーにおいては、カッターが間にガ
イド部材を挟んでノズルダイから離隔せしめられている
ので、切断時に押し出されたストランド状の樹脂からカ
ッターに伝導される熱量が低減され、カッターの温度上
昇が抑制される。その結果、カッターが従来のものに比
して低温で維持され、押し出された樹脂が切断時にさほ
ど付着せず、切断動作が円滑に行われる。それに加え
て、カッターはノズルダイから離れていてそれらの間に
ガイド部材が介在せしめられていることから、ノズルダ
イに樹脂が付着するようなことはなく、また、カッター
による樹脂の切断時には、樹脂の切断部位近傍がガイド
部材により支承されるので、樹脂の不所望な揺れが防が
れ、切断動作が確実にかつ安定して行われることにな
る。
【0035】従って、本発明の樹脂用ペレタイザーで
は、切断不良がさほど発生せず、切断された樹脂が塊状
となったりノズル孔が塞がれたりする事態が回避され、
各部の冷却を合理的かつ効率よく行うことが可能とな
り、処理効率が格段に向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂用ペレタイザーの一実施例の
主要部を示す側面図。
【図2】図1に示される実施例の正面図。
【図3】図1の実施例の可動カッター及び固定カッター
を示す斜視図。
【図4】図1に示される実施例のカッター駆動手段を含
む全体構成及びその動作説明に供される側面図。
【図5】図1に示される実施例のカッター駆動手段を含
む全体構成及びその動作説明に供される正面図。
【図6】図1に示される実施例のカッター駆動手段を含
む全体の動作説明に供される側面図。
【図7】従来提案されている樹脂用ペレタイザーの主要
部の側面図。
【図8】図7に示される従来例の動作説明に供される側
面図。
【符号の説明】
1−樹脂用ペレタイザー 2−押出機 3−スクリューコンベア 7−ノズルダイ 10−吐出ノズル 11−ノズル孔 13−冷却媒体噴射口 15−ガイド部材 20−カッター駆動手段 22−可動カッター 24−固定カッター 25−コイルスプリング 30−モーター 32−カム 41−揺動アーム 45−スライダ 47−案内ロッド P−ストランド状の樹脂

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル孔が設けられたノズルダイを有
    し、このノズルダイから樹脂を溶融状態で押し出すよう
    にされた押出機と、上記ノズルダイからから押し出され
    たストランド状の樹脂を切断するためのカッターと、こ
    のカッターに上記ストランド状の樹脂の切断動作を間欠
    的に行わせるカッター駆動手段と、を具備する樹脂用ペ
    レタイザーにおいて、上記ノズルダイと上記カッターと
    の間でかつ上記ノズルダイから所定の距離だけ離隔した
    位置に、上記ノズルダイから押し出された直後のストラ
    ンド状の樹脂の揺れを防いで上記カッター側に案内する
    ガイド部材が設けられ、このガイド部材を通過したスト
    ランド状の樹脂を上記カッターで切断するようにされて
    いることを特徴とする樹脂用ペレタイザー。
  2. 【請求項2】 ノズルダイもしくはその近傍に、該ノズ
    ルダイから押し出された直後の樹脂を冷却するための冷
    却媒体噴射手段が設けられてなる、請求項1記載の樹脂
    のホットカット装置。
  3. 【請求項3】 カッター駆動手段がカッターを往復運動
    させるように構成されてなる、請求項1記載の樹脂用ペ
    レタイザー。
  4. 【請求項4】 往復運動せしめられる可動カッターの前
    方側に、該可動カッターとの間でストランド状の樹脂を
    挟み得るようにされた固定カッターが設けられ、それら
    可動カッターと固定カッターとが協同して樹脂を切断す
    るようにされてなる、請求項3記載の樹脂用ペレタイザ
    ー。
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