JP2543543Y2 - 釣り用リール - Google Patents

釣り用リール

Info

Publication number
JP2543543Y2
JP2543543Y2 JP6993591U JP6993591U JP2543543Y2 JP 2543543 Y2 JP2543543 Y2 JP 2543543Y2 JP 6993591 U JP6993591 U JP 6993591U JP 6993591 U JP6993591 U JP 6993591U JP 2543543 Y2 JP2543543 Y2 JP 2543543Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
reel
sound
rotating member
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6993591U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0521666U (ja
Inventor
剛 生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP6993591U priority Critical patent/JP2543543Y2/ja
Publication of JPH0521666U publication Critical patent/JPH0521666U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2543543Y2 publication Critical patent/JP2543543Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、釣り糸を巻取るスプー
ルと共に回転する系に回転部材を形成し、この回転部材
の外面に凹部、あるいは、凸部で成る操作部を形成し、
スプールの回転に伴う回転部材の回転時に、この操作部
との係脱作動により、間歇音を発生させる係脱部材を備
えて成る釣り用リールに関し、詳しくは、魚の引きによ
ってスプールから釣り糸が繰り出される際に間歇音を発
生させるための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成される技術とし
ては特公平1−30450号公報に示されるものが存在
し、この従来例では、スプールを駆動するハンドルの軸
と連動する系に共鳴ギヤを設け、この共鳴ギヤの歯部と
係脱する共鳴体を設けて、魚の引きによってスプールが
回転した際には、共鳴ギヤの回転に伴って共鳴体が間歇
的に係脱を行い、この間歇的な係脱音から、魚が掛かっ
たことを釣り人に認識させ得るよう構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ここで、このリールに
ついて考えるに、このようにスプールとの連動系の回転
に基づいて音を発生させる構造のものでは、例えば、置
き竿、あるいは、ロッドホルダーに竿を保持した状態で
魚が掛かった場合のように、釣り人がその場から離れて
いる状態でも、音によって魚が掛かったことを釣り人に
認識させて、アワセ操作を可能にし、又、釣り糸の過剰
な繰り出しの抑制を可能にするという良好な面を有する
ものとなっている。
【0004】しかし、この従来の構造のリールに大型の
魚が掛かった場合を想定するに、このように大型の魚が
掛かった場合には、釣り糸が強力に引かれ、スプールが
高速回転することから、間歇音の音程が高くなって音の
聞き取りが困難になるばかりで無く、共鳴体が共鳴ギヤ
のギヤ部を飛び越える状態になることから、音量を低下
させるものとなり改善の余地がある。本案の目的は、小
型の魚ばかりで無く、大型の魚が掛かった場合でも、間
歇の音の発生によって、この状態を確実に釣り人に認識
させる釣り用リールを合理的に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴は、冒頭に
記したように、操作部を有する回転部材の係脱時に、こ
の操作部との係脱作動により、間歇音を発生させる係脱
部材を備えて成る釣り用リールにおいて、前記回転部材
の回転方向に沿う方向で、凹部、あるいは、凸部の間隔
を大きくした粗の部位と、小さくした密の部位とを設定
して前記操作部を形成して成る点にあり、その作用、及
び、効果は次の通りである。
【0006】
【作用】上記特徴を例えば図1及び図2に示すように構
成すると、魚が掛かってスプール4が回転した場合に
は、回転部材32の回転に伴って係脱部材34が係脱音
を発生させると共に、この回転部材32の操作部32A
の凹部の間隔Sに粗密が形成されているので、小型の魚
が掛かった場合には操作部32Aの密の部位Uにおいて
聞き取りやすい音を発生させ、又、大型の魚が掛かった
場合には、操作部32Aの粗の部位Tにおいて聞き取り
やすい音を発生させるものとなる。
【0007】つまり、この考案では、操作部32Aにお
ける凹部、あるいは、凸部の間隔Sを一定にせず、その
間隔Sの大きい粗の部位Tと、その間隔の小さい密の部
位Uとを形成するので、回転部材32が低速で回転した
場合には密の部位Uにおいて発生する音が聞き取りやす
いものとなり、又、回転部材32が低速で回転した場合
には、密の部位Uにおいて発生する音は多少聞き取り難
くなるものの、粗の部位Tにおいて発生する音が聞き取
りやすいものとなり、しかも、この粗の部位Tにおいて
は係脱部材34が凹部、あるいは、凸部を飛び越す状態
になることが無く、魚の種類に拘わらず聞き取りやすい
音を発生させるものとなる。
【0008】
【考案の効果】従って、小型の魚ばかりで無く、大型の
魚が掛かった場合でも、間歇の音の発生によって、この
状態を確実に釣り人に認識させる釣り用リールが合理的
に構成できたのである。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図7に示すように、リール本体1に横向
き姿勢でベアリング2を介して支承したスプール軸3に
対し、釣り糸を巻き取るスプール4を更にベアリング2
で支承すると共に、ハンドル5と連結する筒軸6からの
動力をギヤ変速機構A、及び、ドラグ機構Dを介してス
プール3に伝える巻取り用の伝動系を備えてトローリン
グ用の両軸受リールを構成する。
【0010】前記ギヤ変速機構Aは、筒軸6に遊転支承
した高速巻き取り用の第1ギヤ7と、低速巻き上げ用の
第2ギヤ8と、これらのギヤと咬合する状態で前記スプ
ール軸3に一体回転可能に支持された第3ギヤ9と、第
4ギヤ10と、筒軸6からの動力を第1、第2ギヤ7,
8のいずれか一方に伝えるため、第1、第2ギヤ7,8
に係合可能、かつ、筒軸6にスライド自在に支持された
係合片11と、この係合片11の位置を決める操作軸1
2とを有して成り、この操作軸12は外端部に形成され
た環状の溝と、ハンドル5に備えたストッパー13との
係合により押し込み状態に保持されるように構成されて
いる。尚、操作軸12を押込み操作した際には、第2ギ
ヤ8と第4ギヤ10との咬合によりスプール4を低速で
巻取り操作し、又、操作軸12を引き出し操作した場合
には第1ギヤ7と、第3ギヤ9との咬合により、スプー
ル4を低速で操作するよう構成されている。
【0011】前記ドラグ機構Dはスプール軸3とピン1
4を介して一体回転状態で外嵌するホイール15に形成
したカーボン繊維を含んだ樹脂製の摩擦板16と、スプ
ール4の側面に形成したステンレス製のディスク17と
で成り、このドラグ機構Dは、ドラグレバー18、回動
型の調節ダイヤル19、ドラグレバー18と連結するカ
ム体20、調節ダイヤル19と連結する回動部材21夫
々で、そのドラグ力を調節するよう構成されている。
【0012】尚、この調節系では、リール本体1に支持
された一対のピン22,22に係合する中間部材23と
前記回動部材21とを螺合させ、このピン22,22と
前記カム体20のカム面とを接当させることにより、ド
ラグ力の調節時には、調節ダイヤル19の回動調節によ
って、回動部材21と中間部材23との相対距離を適当
な値に設定した状態で、ドラグレバー18を操作するこ
とによって、前記第3ギヤ9、第4ギヤ10、皿バネ2
4、後記する熱補正機構25夫々を介してスプール4に
伝わる押圧力が変化して、スプール4を前記摩擦板16
とディスク17との圧接力を変更させ得るようになって
いる。因みに、前記一対のピン22,22は図6に示す
ように、リール本体1の係合溝1A,1Aとの係合を安
定させるよう、その端部に小径部22Aを段状に形成し
て、係合溝1Aの内面に対し、ピン22の段状部のエッ
ジと、この小径部22Aの端部とが接触するように構成
されている。
【0013】又、このリールでは、図5に示すように、
ドラグレバー18を案内するガイド板26にストライク
ポジション設定用のストッパー27と、ドラグフリー状
態判別用のデテント28が形成され、実釣時にはストッ
パー27と接当する位置までドラグレバー18を操作し
た場合には最適なドラグ力が得るように構成され、又、
デテント28を越える位置(同図で下方側)までドラグ
レバー18を操作した場合にはドラグ力が解除されスプ
ール4を自由回転させ得るように構成されている。
【0014】図2及び図3に示すように、前記熱補正機
構25はシリンダ材25A、このシリンダ材25Aの密
嵌合するピストン材25B、これらの内部に封入された
オイル25Cで成り、この熱補正機構25では温度上昇
によるオイル25Cの熱膨張によってシリンダ材25A
とピストン材25Bとを互いに離間する方向に変位させ
てドラグ機構Dの制動力の増大を図る方向に向けてスプ
ール4に作用する圧力を増大するように機能する。
【0015】尚、前記ドラグ機構Dは、摩擦面にグリス
を塗布してあることから、摩擦面での滑りにより発熱し
た場合には、グリスの粘性の低下からドラグ力を低下さ
せる特性を有するものであり、この熱補正機構25は、
実釣時にドラグ機構Dの滑りに起因して発熱した場合
に、この発熱に起因するドラグ力の低下を補うよう、こ
の熱が金属製のスプール4を介して熱補正機構25に伝
わってオイル25Cを膨張させ、シリンダ材25Aとピ
ストン材25Bとが伸長することにより、スプール4を
摩擦板16と、ディスク17との圧接力を増大させてド
ラグ機構Dの制動力を維持するように構成されている。
図4に示すように、スプール軸3に外嵌したラチェット
ホイール29を前記ホイール15とトルク伝動自在に連
結してあり、このラチェットホイール29と係合する爪
体30を支軸31周りに揺動自在に支持してドラグ機構
Dが機能している状態ではスプール4の逆転が阻止され
るように構成されている。
【0016】図1乃至図3に示すように、このリールで
は、ハンドル5が配置された側のスプール4の側面に、
図1に示すように、その回転方向に沿って複数の開口3
2A(操作部の一例)が形成された金属製のプレート3
2(回転部材の一例)をボルト33で固定し、又、この
プレート32の開口32Aとの係脱作動により間歇音を
発生させる係脱部材34を、この側のリール本体1に対
しスプール軸3の軸芯に沿う方向へ作動可能に支持し
て、魚に引きによってスプール4が回転した際には、係
脱部材34の開口32Aに対する係脱作動によって間歇
音を発生させるよう構成してある。
【0017】即ち、この係脱部材34は図2及び図3に
示すように、その係脱作動時において後記する姿勢切換
操作系の重量が作用しない構造であることから、大きい
音量を発生させる目的で、該係脱部材34は比較的重量
物(好ましくは8g〜15g)に構成されると共に、リ
ール本体1の側に固定されたシリンダ35にスライド自
在に支持され、かつ、プレート32の側にバネ36で付
勢され、又、この係脱部材34の外端部にはピン37を
介して、この係脱部材34を間歇音発生位置と、非発生
位置とに切換る回動カム38が備えられ、この回動カム
38はレバー39によってこの2位置に切換操作される
よう構成され、更に、プレート32には図1に示すよう
に、前記開口32Aの夫々の間隔Sを粗の値とした部位
Tと、密の値とした部位Uとの2種類を形成してある。
そして、このリールでは魚が掛かってスプール4が回転
した場合には、回転体32の回転に伴って係脱部材34
が係脱音を発生させると共に、この回転体32の開口3
2Aの間隔Sに粗密の部位が形成されているので、小型
の魚が掛かった場合には開口32Aの密の部位Uにおい
て聞き取りやすい音を発生させ、又、大型の魚が掛かっ
た場合には、開口32Aの粗の部位Tにおいて聞き取り
やすい音を発生させるものとなる。
【0018】〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、以下の各項のようにも実施
できる。 (イ)図8に示すように、プレート32(回転部材)に
形成する開口32A(操作部)を、その間隔Sが回転方
向で順次拡大し、又、その最大値に達すると順次縮小す
るよう構成する。
【0019】(ロ)図9に示すように、プレート32
(回転部材)に開口32Aを形成すると共に、このプレ
ート32のスプール側位置に共鳴板41を配置し、又、
係脱部材34を、この開口32Aに挿通する形状に形成
することにより、スプール4の回転時には、プレート3
2を挿通した係脱部材34が共鳴板41に接当して大き
い音量の音を発生させるよう構成する。尚、この構造で
は共鳴板41をスプール軸3の側に変位した位置での
み、ボルト42により固定することにより、共鳴音が澄
んだ音で、長い余韻を生ずるようにも構成されている。
【0020】(ハ)回転部材をスプールに直接形成せ
ず、スプールとギヤ等で連係する部材を介して、この回
転部材を駆動するよう連係し、かつ、この回転部材を釣
り人が係脱音を聞き取りやすい部位のリール本体に配置
する。
【0021】(ニ)回転部材をギヤ状に構成し、このギ
ヤ状部と径方向から係脱して間歇音を発生させるよう係
脱部材を構成する。
【0022】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】開口の間隔を示すプレートの図
【図2】リール右側部の縦断面図
【図3】係合状態の係脱部材等を表す縦断面図
【図4】リール左側部の縦断面図
【図5】リールの右側面図
【図6】ドラグ力調節用のピンの形状を表す断面図
【図7】リールの全体背面図
【図8】別実施例(イ)の構造を表す図
【図9】別実施例(ロ)の構造を表す図
【符号の説明】
4 スプール 32 回転部材 32A 操作部 34 係脱部材 S 間隔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り糸を巻取るスプール(4)と共に回
    転する系に回転部材(32)を形成し、この回転部材
    (32)の外面に凹部、あるいは、凸部で成る操作部
    (32A)を形成し、スプール(4)の回転に伴う回転
    部材(32)の回転時に、この操作部(32A)との係
    脱作動により、間歇音を発生させる係脱部材(34)を
    備えて成る釣り用リールであって、 前記回転部材(32)の回転方向に沿う方向で、凹部、
    あるいは、凸部の間隔(S)を大きくした粗の部位と、
    小さくした密の部位とを設定して前記操作部(32A)
    を形成して成る釣り用リール。
JP6993591U 1991-09-02 1991-09-02 釣り用リール Expired - Fee Related JP2543543Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6993591U JP2543543Y2 (ja) 1991-09-02 1991-09-02 釣り用リール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6993591U JP2543543Y2 (ja) 1991-09-02 1991-09-02 釣り用リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0521666U JPH0521666U (ja) 1993-03-23
JP2543543Y2 true JP2543543Y2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=13417021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6993591U Expired - Fee Related JP2543543Y2 (ja) 1991-09-02 1991-09-02 釣り用リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2543543Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6267937B2 (ja) 2013-11-08 2018-01-24 株式会社シマノ 両軸受リールのドラグ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0521666U (ja) 1993-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5507374B2 (ja) 両軸受リールのドラグ発音装置
JP4471294B2 (ja) 魚釣用リール
JP2012024037A5 (ja)
US4416427A (en) Spinning reel for fishing
KR20140071879A (ko) 드래그 손잡이, 및 이것을 이용한 낚시용 릴
JP6412680B2 (ja) 両軸受リール
JP3585318B2 (ja) スピニングリール
JP5205121B2 (ja) スピニングリールのスプール
KR20150056031A (ko) 양 베어링 릴
JP2014212739A5 (ja)
JP2543543Y2 (ja) 釣り用リール
JP2525185Y2 (ja) 釣り用リール
JP2004275054A (ja) スピニングリールの発音機構
JP4356837B2 (ja) 魚釣用リール
US5799892A (en) Baitcasting reel with a lowered profile to facilitate palming
US4824045A (en) Spinning reel
TW202145888A (zh) 紡車式捲線器
JP2536452Y2 (ja) 釣り用リール
US5064139A (en) Fishing reel with click-free anti-reverse mechanism
JP2005328755A (ja) 釣り用リールのスプールの制動操作構造
JP2007000017A (ja) 魚釣用電動リール
JPH04349837A (ja) 釣り用リールのドラグ機構
JP2573315Y2 (ja) 両軸受リール
JP2558556Y2 (ja) 釣り用リールのドラグ機構
JP7221850B2 (ja) 魚釣用リール

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees