JP2543339B2 - 高品位5−エチリデン−2−ノルボルネンの製造方法 - Google Patents

高品位5−エチリデン−2−ノルボルネンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高品位5−エチリデン−2−ノルボルネンの
製造方法に関し、詳しくは特定の固体塩基触媒の存在下
に4−ビニルシクロヘキセン(以下VCHと略称する)の
含量を特定範囲に抑制した5−ビニル−2−ノルボルネ
ン(以下VNBと略称する)を異性化せしめることを特徴
とする高品位5−エチリデン−2−ノルボルネン(以下
ENBと略称する)の製造方法に関するものである。
ENBは合成ゴムであるエチレン・プロピレン・ジエン
モノマー三元共重合体、いわゆるEPDMの第三成分として
極めて有用な化合物であり、1,3−ブタジエンとシクロ
ペンタジエンの反応により得られるVNBを、触媒の存在
下に異性化せしめて製造される。
かかる異性化反応の触媒として、液状の塩基、例えば
アルカリ金属水素化物と非プロトン性有機溶媒、アルカ
リ金属アミドとアミン類あるいは有機アルカリ金属と脂
肪族アミンなど混合物が知られている。しかしながら、
このような液状の塩基試剤を用いる方法では、触媒活性
が充分でなく、高価な試剤を多量必要とするということ
の他に、該試剤の反応マスからの分離回収に繁雑な分離
回収工程を必要とするのみならず未反応VNBと生成物ENB
との分離も難事であり多量のエネルギーを消費するとい
う不利はまぬがれない。
また固体状の異性化触媒としては、アルカリ金属を表
面積の大きい担体、例えば活性炭、シリカゲル、アルミ
ナ等に分散せしめた触媒が知られている(J.Am.Chem.So
c.82 387(1960))。しかしながらかかる固体触媒はア
ルカリ金属それ自体が単に担体上に微細分散されている
ものであり、空気と接触すると発火して失活するため、
操作性、安全性の面で大きな問題があった。また異性化
能力も不満足なものであった。
本発明者らは異性化触媒のかかる諸問題点のない、効
率的な触媒として、既にアルミナ、アルカリ金属水酸化
物、アルカリ金属を原料とした新規な触媒を見い出すと
ともに、このものは空気中でも発火などの危険を伴わ
ず、より安全でありVNB等のオレフィン類の異性化触媒
として工業的に優れたものであることを見い出している
(特公昭50−8274号公報)。
ところが、かかる固体塩基触媒によるVNBの異性化に
ついて、工業用VNBを用いて検討を続けたところ、場合
によっては品位の低下したENBが得られることが判明し
た。そしてかかるENBをEPDMの第三成分とした場合は重
合の触媒効率が低下するとともにEPDMの分子量分布に変
化を与えるなどの好ましくない作用を示すこともわかっ
た。
そこで本発明者らはENBの品位安定化について鋭意検
討を重ねた結果、原料である工業用VNB中には、VNBの他
に、VCH、シクロオクタジエン、テトラヒドロインデ
ン、ジシクロペンタジエン、高沸分等の不純物含まれて
おり、ENBの品位低下の主原因は原料VNB中のVCHである
ことを見い出すとともに、VCHの含量が特定範囲のVNBを
用いれば、ENBの品位が向上し、異性化反応後に触媒を
分離するのみで、そのままEPDMの第三成分として十分使
用可能な高品位のENBが、効率良く得られることを見い
出し、さらに種々の検討を加えて本発明を完成した。
すなわち本発明は4−ビニルシクロヘキセンほか複数
の物質を不純物として含有する工業用5−ビニル−2−
ノルボルネンを異性化せしめて5−エチリデン−2−ノ
ルボルネンを製造するにあたり、アルミナ、アルカリ金
属水酸化物およびアルカリ金属を不活性ガス雰囲気中、
200乃至500℃の温度下で調製した固体塩基の存在下に、
上記4−ビニルシクロヘキセンの含量を0.5重量%以下
に抑制した5−ビニル−2−ノルボルネンを異性化せし
めることを特徴とする高品位5−エチリデン−2−ノル
ボルネンの効率的な製造方法を提供するものである。
本発明に用いられる固定塩基触媒はアルミナ、アルカ
リ金属水酸化物およびアルカリ金属の三者を特定の温度
下で加熱作用せしめて調製されるが、アルカリ金属とし
ては周期律表第I族のアルカリ金属が用いられ、好まし
くはナトリウム、カリウムもしくはこれらの合金等が用
いられる。またアルカリ金属水酸化物としては水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ル
ビジウム、水酸化セシウム等が用いられ、その形態は固
体であっても、液体であっても水溶液であっても良い。
アルカリ金属とアルカリ金属水酸化物の組み合わせに
ついては、アルカリ金属とそれに対応するアルカリ金属
水酸化物、たとえばナトリウムと水酸化ナトリウム、カ
リウムと水酸化カリウム等の組合せが好ましいものでは
あるが、アルカリ金属とそれと対応しない別のアルカリ
金属水酸化物、たとえばカリウムと水酸化ナトリウム、
ナトリウムと水酸化カリウム、ナトリウムと水酸化リチ
ウム等の組合せでもよい。工業的には水酸化ナトリウ
ム、金属ナトリウムの組合せが好ましい。かかるアルカ
リ金属およびアルカリ金属水酸化物の使用量はアルミナ
に対してそれぞれ2乃至10重量%、5乃至40重量%が触
媒活性の点で好ましい。
アルミナとしては表面積の大きい種々の形態のアルミ
ナが通常使用されるが、特に100乃至300メッシュのγ−
アルミナを使用することが触媒活性の点で好ましい。ま
たアルミナはアルカリ金属およびアルカリ金属水酸化物
と互に作用しあってある種の新しい結合を形成するとと
もに、担体の役目を果しているので、アルミナ以外に例
えばカオリン、アルミナシリケート等のアルミナ含有物
も使用することができるが、上記のアルミナが好まし
い。
本発明に使用される触媒は不活性ガス雰囲気中で、上
記のようなアルミナ、アルカリ金属水酸化物およびアル
カリ金属を特定の温度下に作用せしめて得られるもので
あるが、作用せしめる順序としては、先ずアルミナにア
ルカリ金属水酸化物を、次でアルカリ金属を作用せしめ
たものが最も好ましい。また不活性ガスとしては窒素、
ヘリウム、アルゴン等が例示される。
触媒調製温度は重要であり、通常200乃至500℃、好ま
しくはアルミナとアルカリ金属水酸化物とを作用せしめ
る温度は250乃至450℃であり、アルカリ金属を作用せし
める温度は200℃以上350℃未満である。とりわけアルカ
リ金属を200乃至330℃の温度で作用せしめることが好ま
しく、この場合にはこれまでにない著しく高活性の触媒
が得られ、少ない触媒量で効率良く、目的反応を完結す
ることができる。
加熱時間は選定する温度条件等により異なるが、アル
カリ金属水酸化物を作用せしめる工程は通常0.5乃至10
時間で充分であり、アルカリ金属を作用せしめる工程は
通常10乃至300分で充分である。
本発明はかくして得られる固体塩基触媒を用いて、VN
BをENBに異性化せしめるものであるが、VNBとしてはVCH
の含量が1ppm乃至0.5重量%、より実用的には5ppm乃至
0.1重量%のものが使用される。かかるVNBはブタジエン
とシクロペンタジエンとの反応物を例えば蒸留すること
により得ることができる。
ここでVNB中にVCHが0.5重量%を越えて以上存在する
と品位の低下したENBが得られ、このものは触媒を分離
するのみではEPDMの第三成分として使用し得ず、複雑で
効率の悪い精留等により精製する必要がある。このよう
にVCH含量を抑制したVNBを原料とすることは高品位ENB
を得るための重要な要素である。
VNB中のVCHがENB品位に及ぼす影響については、VCHが
存在した場合の異性化後の反応液中に2−エチリデンノ
ルボルナン、エチルベンゼン等が検出されるので、VCH
は異性化脱水素してエチルベンゼンに変化するとともに
この時発生する水素がENB等の2重結合を飽和せしめる
等の副反応を引き起し、その結果製品ENBの純度が低下
しEPDMの第三成分として好ましからざる品位のものとな
ると考えられる。
本発明は上記のような特定のVNBを前記した特定の固
体塩基触媒の存在下に異性化せしめるものであるが、固
体塩基触媒のVNBに対する使用量は通常1/2,000乃至1/5
重量であり、好ましくは1/1,000乃至1/20重量である。
また異性化温度については常温下でも充分反応が進行
するので特に加温する必要はないが、目的によっては加
温しても良い。通常−30乃至120℃、好ましくは−10乃
至100℃の温度範囲で実施される。
必要に応じ不活性媒体、例えばペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、ドデカンなどの炭化水素等で希釈して反応を行
うこともできるが、無謀体で充分である。本発明方法は
バッチ法でも連続法でも実施でき、異性化にあたって
は、あらかじめVNBをアルミナ等の乾燥剤で前処理する
ことも有効である。より安全に確実に異性化を行うため
には不活性ガス雰囲気下に行えば良い。
異性化反応生成物はガスクロマトグラフィー等の既知
の方法によって分析され、過などにより触媒と分離さ
れる。
かくして得られるENBはそのままでも高品位であり、E
PDM等の第三成分として充分使用できる。
本発明の方法によれば、異性化反応後、単に触媒を分
離するのみで精留等の効率の悪い精製工程に処すること
なしに高品位のENBが得られ、ENBの工業的規模での生産
に極めて有利である。
以下実施例によって、本発明をより詳細に説明する
が、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
参考例1 100mlフラスコにγ−アルミナ31.9gを入れ、窒素気流
中で撹拌しながら490〜500℃で1時間加熱した。310〜3
20℃に降温し、水酸化ナトリウム3.0gを導入した後、同
温度で3時間撹拌した。さらに、同温度で金属ナトリウ
ム1.5gを導入した後、同温度で1時間撹拌した後、室温
まで放冷し33.9gの触媒を得た。
参考例2 100mlフラスコにγ−アルミナ31.9gを入れ、窒素気流
中で撹拌しながら490〜500℃で1時間加熱した。310〜3
20℃に降温し、水酸化ナトリウム3.0gを導入した後、同
温度で3時間撹拌した。さらに、270〜280℃に降温し金
属ナトリウム1.5gを導入した後、同温度で1時間撹拌し
た後、室温まで放冷した。
かくして、33.7gの触媒を得た。
参考例3 100mlフラスコにγ−アルミナ50.0gを入れ、窒素気流
中で撹拌しながら490〜500℃で30分加熱した。390〜400
℃に降温し水酸化ナトリウム7.5gを導入した後、同温度
で1.5時間撹拌した。さらに、同温度で金属ナトリウム
2.0gを導入した後、同温度で2時間撹拌した後、室温ま
で放冷した。
かくして、56.5gの触媒を得た。
実施例1 窒素雰囲気下で100mlのフラスコに参考例1で調製し
た触媒0.18gを入れ、これに4−ビニルシクロヘキセン
を20ppm含む5−ビニル−2−ノルボルネン(純度99.9
%)45.0gを加え、20℃で5時間撹拌した。反応後、触
媒をろ去すると、44.6g(収率99%)の反応液が得られ
た。このものをガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、4−ビニル−1−シクロヘキセン不検出、エチルベ
ンゼン0.002%、5−ビニル−2−ノルボルネン0.25
%、5−エチリデン−2−ノルボルネン99.62%、2−
エチリデン−2−ノルボルナン0.002%、1−ビニル−
ノルトリサイクレン0.02%であった。
実施例2 窒素雰囲気下で100mlのフラスコに参考例1で調製し
た触媒0.19gを入れ、4−ビニルシクロヘキセン20ppmを
含む5−ビニル−2−ノルボルネン(純度99.9%)48.5
gを加え、15℃で6時間撹拌した。
反応後、触媒をろ去すると、47.9g(収率99%)の反
応液が得られた。このものをガスクロマトグラフィーで
分析したところ4−ビニル−シクロヘキセン不検出、エ
チルベンゼン0.002%、5−ビニル−2−ノルボルネン
0.36%、5−エチリデン−2−ノルボルネン99.51%、
2−エチリデン−ノルボルナン0.002%、1−ビニル−
ノルトリサイクレン0.022%であった。
実施例3 窒素雰囲気下で100mlのフラスコに参考例1で調製し
た触媒0.17gを入れ、4−ビニルシクロヘキセン0.1%を
含む5−ビニル−2−ノルボルネン(純度99.8%)42.5
gを加え、50℃で5時間撹拌した。
反応後、室温まで冷却し触媒をろ去すると、41.7g
(収率98%)の反応液が得られた。このものをガスクロ
マトグラフィーで分析したところ4−ビニル−シクロヘ
キセン不検出、エチルベンゼン0.098%、5−ビニル−
2−ノルボルネン0.30%、5−エチリデン−2−ノルボ
ルネン99.28%、2−エチリデン−ノルボルナン0.083
%、1−ビニル−ノルトリサイクレン0.031%であっ
た。
実施例4 窒素雰囲気下で100mlフラスコに参考例3で調製した
触媒0.36gを入れ、4−ビニルシクロヘキセン20ppmを含
む5−ビニル−2−ノルボルネン(純度99.9%)42.0g
を加え、20℃で5時間撹拌した。
反応後、触媒をろ去すると、41.3g(収率98%)の反
応液が得られた。
このものをガスクロマトグラフィーで分析したところ
4−ビニル−シクロヘキセン不検出、エチルベンゼン0.
002%、5−ビニル−2−ノルボルネン0.32%、5−エ
チリデン−2−ノルボルネン99.47%、2−エチリデン
−ノルボルナン0.002%、1−ビニル−ノルトリサイク
レン0.036%であった。
実施例5 窒素雰囲気下で100mlのフラスコに参考例1で調製し
た触媒0.21gを入れ、これに4−ビニルシクロヘキセン
0.4%含む5−ビニル−2−ノルボルネン(純度99.5
%)31.5gを加え、30℃で5時間反応した。反応後、触
媒をろ去すると、31.0g(収率98%)の反応液が得られ
た。このものをガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、4−ビニル−シクロヘキセン不検出、エチルベンゼ
ン0.38%、5−ビニル−2−ノルボルネン0.32%、5−
エチリデン−2−ノルボルネン98.77%、2−エチリデ
ン−2−ノルボルナン0.36%、1−ビニル−ノルトリサ
イクレン0.023%であった。
比較例1 窒素雰囲気下で100mlのフラスコに参考例3で調製し
た触媒0.30g、4−ビニル−シクロヘキセン1.3%を含む
5−ビニル−2−ノルボルネン(純度98.6%)30.0gを
加え、20℃で撹拌した。8時間後反応を終了し、触媒を
ろ去したところ、29.6g(収率99%)の反応液が得られ
た。
このものをガスクロマトグラフィーで分析したところ
4−ビニル−シクロヘキセン不検出、エチルベンゼン1.
3%、5−ビニル−2−ノルボルネン0.33%、5−エチ
リデン−2−ノルボルネン96.92%、2−エチリデン−
ノルボルナン1.21%、1−ビニル−ノルトリサイクレン
0.07%であった。
参考例4 50のオートクレーブにシクロペンタジエン(CP)1
5.46kgと液化ブタジエン(BD)15.2kg及びハイドロキノ
ン0.1kgを入れて密封した後、撹拌しながら150〜160℃
で3時間反応させた。
次いで、50℃まで冷却して、脱ガスすることにより、
未反応BD2.06kgを回収するとともに反応混合物27.12kg
を得た。
反応混合物の組成は、スクロマトグラフィーで分析し
たところ、1,2−ジビニルシクロブタン0.6%、VCH13.3
%、VNB21.4%、構造不明成分0.1%、1,5−シクロオク
タジエン0.4%、テトラヒドロインデン5.1%、ジシクロ
ペンタジエン40.2%、高沸分18.9%であった。
次いで、これをマクマホンを充填した精留塔(80φ×
5360mm、理論段数50段)を用いて減圧蒸留することによ
り、以下のVNB留分を得た。
(1)沸点67〜68℃/73torr 0.51kg VNB98.59%、VCH1.31%、1,2−ジビニルシクロブタン
0.10% (2)沸点68〜68.5℃/73torr 3.59kg VNB99.96%、VCH0.02%、構造不明成分0.01%、1,5−
シクロオクタジエン0.01% 比較例2 実施例1において、5−ビニル−2−ノルボルネンと
して、参考例4で得られた沸点67〜68℃/73torr留分を
用いる以外は実施例1に準処して反応、濾過することに
より44.2gの反応液を得た。
4−ビニル−シクロヘキセン不検出、エチルベンゼン
1.3%、5−ビニル−2−ノルボルネン0.33%、5−エ
チリデン−2−ノルボルネン96.92%、2−エチリデン
−ノルボルナン1.31%、1−ビニル−ノルトリサイクレ
ン0.05%、構造不明成分0.09%であった。
実施例6 実施例1において、5−ビニルノルボルネンとして、
参考例4で得られた沸点68〜68.5℃/73torr留分を用い
る以外は実施例1に準処して反応、濾過することにより
44.3gの反応液を得た。
4−ビニルシクロヘキセン不検出、エチルベンゼン0.
02%、5−ビニル−2−ノルボルネン0.25%、5−エチ
リデン−2−ノルボルネン99.67%、2−エチリデンノ
ルボルナン0.02%、1−ビニル−ノルトリサイクレン0.
02%、構造不明成分0.01%、1,3−シクロオクタジエン
0.01%であった。
フロントページの続き (72)発明者 増子 藤男 市原市姉崎海岸5の1 住友化学工業株 式会社内 (72)発明者 碓氷 昌宏 市原市姉崎海岸5の1 住友化学工業株 式会社内 (72)発明者 木村 和男 市原市姉崎海岸5の1 住友化学工業株 式会社内 (56)参考文献 特公 昭50−3274(JP,B1) 特公 昭53−28426(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4−ビニルシクロヘキセンほか複数の物質
    を不純物として含有する工業用5−ビニル−2−ノルボ
    ルネンを異性化せしめて5−エチリデン−2−ノルボル
    ネンの製造するにあたり、アルミナ、アルカリ金属水酸
    化物およびアルカリ金属を不活性ガス雰囲気中、200乃
    至500℃の温度下で調製した固体塩基の存在下に、上記
    4−ビニルシクロヘキセンの含量を0.5重量%以下に抑
    制した5−ビニル−2−ノルボルネンを異性化せしめる
    ことを特徴とする高品位5−エチリデン−2−ノルボル
    ネンの製造方法。
  2. 【請求項2】4−ビニルシクロヘキセン含量を0.1重量
    %以下に抑制した5−ビニル−2−ノルボルネンを異性
    化せしめることを特徴とする特許請求の範囲第1記載の
    製造方法。
  3. 【請求項3】固体塩基として、アルミナにアルカリ金属
    水酸化物を250乃至450℃で作用せしめ、次いでアルカリ
    金属を200℃以上350℃未満で作用せしめることにより調
    製した固体塩基を使用することを特徴とする特許請求の
    範囲第1〜2項記載の製造方法。
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