JP2543187Y2 - テープレコーダなどのキャビネット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、携帯用のテープレコ
ーダなどのキャビネットに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば図４（ａ）に示すように、携帯用
のテープレコーダ１のキャビネット２は、同図（ｂ）に
示すように収納部２１に上蓋２２が開閉自在に取り付け
られており、収納部２１にカセットテープＴを容易に出
し入れできるようになっている。上蓋２２にはロック部
２３が設けられ、これによって収納部２１にロックされ
て不用意に開かないようになっている。

【０００３】また、テープレコーダ１はキャビネット２
の外側から操作手段（図示せず）により、操作可能にな
っている。キャビネット２はプラスチックやアルミなど
の軽量な材料で形成されているのが普通である。このよ
うなキャビネット２によりテープレコーダ１などを鞄や
バックの中に入れて持ち運んだときテープレコーダ１が
他の物体に接触して損傷するのを防止できる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】上述のキャビネット２
はプラスチックやアルミなど比較的軟質な材料で形成さ
れているため、他の物体に接触したときに表面２４に傷
が付いてしまうことがあった。特に表側の表面２４に傷
が付くと目立ち易いので体裁が悪くなるという問題があ
った。そこでこの考案は上述したような課題を解決した
ものであって、表面に傷が付くのを防止可能なテープレ
コーダなどのキャビネットを提案するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め本考案においては、携帯用のテープレコーダなどのキ
ャビネット本体の表面の一部に溝部が形成され、この溝
部に上記キャビネット本体の表面より所定量突出するよ
うにクッション機能を有する保護部材が取り付けられて
なるテープレコーダなどのキャビネットであって、保護
部材は表示機能または装飾機能をもつことを特徴とする
ものである。

【０００６】

【作用】図１に示すように、このテープレコーダなどの
キャビネット２には、ゴム製の保護部材３が上蓋２２の
表面２４を保護するように貼着されている。保護部材３
は図２に示すように表面２４から適宜な高ｈさだけ盛り
上げて成形されている。このテープレコーダなどのキャ
ビネット２は、鞄やバッグなどに入れて持ち運ぶときに
表面２４が他の品物に接触した場合でも、最も盛り上が
っている保護部材３が接触するので表面２４に傷が付く
のを防止できる。さらに、保護部材３がクッション作用
を有するので保護部材３のところが他の物体に衝突した
場合でも、テープレコーダ１が破損するのを防止でき
る。

【０００７】

【実施例】続いて、この考案に係わるテープレコーダな
どのキャビネットの一実施例について、図面を参照して
詳細に説明する。なお、上述と同様な部分には同一符号
を付けて詳細な説明を省略した。

【０００８】図１は本考案によるテープレコーダなどの
キャビネット２の外観図である。このテープレコーダな
どのキャビネット２には、上蓋２２の表面２４を保護す
るためにゴム製の保護部材３が貼着さている。表面２４
の中央部には図２に示すように適宜な形状の溝部２５が
設けられており、ここに保護部材３が貼着されている。
保護部材３は表面２４から高さｈだけ盛り上がるように
成形されている。

【０００９】このテープレコーダなどのキャビネット２
を例えば鞄やバッグなどに入れて持ち運ぶ場合でも、こ
の鞄やバッグに入っている他の品物と接触しやすい表面
２４の中央部に保護部材３が設けられているので、傷付
くのを防ぐことが可能になる。しかも、保護部材３は表
面２４から高さｈだけ盛り上がっているので、表面２４
の他の部分が他の品物に接触するのを防ぐようになる。
さらに、保護部材３は適度なクッション作用もあるの
で、保護部材３を他の物体に衝突させた場合でも、テー
プレコーダ１が破損することも防止できる。

【００１０】なお、保護部材３の形状は図３に示すよう
に適宜デザイン的にすぐれたものにすれば、外観を向上
させることも可能になる。また、保護部材３に表示孔３
１を設け、ここからテープレコーダ１の動作状態を示す
表示用の点灯が見えるようにもできる。さらに、保護部
材３の材質はゴムに限らず適宜選定することができ、裏
側の表面２４に設けることもできる。本考案は内部に収
納部を有するキャビネットにも適用可能であり、収納部
にテープレコーダやラジオなどを収納するようにしても
よい。

【００１１】

【考案の効果】以上説明したようにこの考案は、携帯用
のテープレコーダなどのキャビネット本体の表面の一部
に溝部を設け、ここにキャビネット本体から所定量突出
するような保護部材を設けたものである。これによっ
て、キャビネット本体を鞄やバッグなどに入れて持ち運
ぶ場合でも、キャビネット本体が直接他の品物に接触す
ることがなくなり、表面に傷が付くことを防止すること
ができる。また、保護部材が他の物体に衝突した場合で
も、そのクッション作用によってテープレコーダ等が衝
撃で破損することを防止することができる。また、保護
部材に、例えばキャビネット本体に表示される動作表示
を確認するための表示孔を設けることで、テープレコー
ダ等の動作状態等を示す表示を、保護部材を取り外すこ
となく瞬時に確認することができる。さらに、キャビネ
ット本体の表面の一部に保護部材を設けるものであるの
で、保護部材の形状等を適宜デザイン的に優れたものと
することが容易にでき、装飾性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わるテープレコーダなどのキャビネ
ットの外観図である。

【図２】保護部材の取り付け状態を示す断面図である。

【図３】本考案に係わるテープレコーダなどのキャビネ
ットの別の実施例を示す外観図である。

【図４】従来例に係わるテープレコーダなどのキャビネ
ットの構成図である。

【符号の説明】

１ テープレコーダ ２ キャビネット ３ 保護部材 ２１ 収納部 ２２ 上蓋 ２３ ロック部 ２４ 表面 ２５ 溝 ３１ 表示孔 Ｔ カセットテープ

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯用のテープレコーダなどのキャビネ
   ット本体の表面の一部に溝部が形成され、この溝部に上
   記キャビネット本体の表面より所定量突出するようにク
   ッション機能を有する保護部材が取り付けられてなるテ
   ープレコーダなどのキャビネットであって、 上記保護部材は表示機能または装飾機能をもつことを特
   徴とするテープレコーダなどのキャビネット。