JP2542940Y2 - 現像装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、本体にトナーカートリッジを装着して、そ
の本体にトナーを供給するようにした現像装置に関す
る。

従来技術 上記形式の現像装置は、周知であり、電子写真プロセ
スによる複写機、ファクシミリ、プリンターに用いられ
ている。一般に、二成分現像剤を用いる現像装置では、
装置内をトナーが収容される収容部と、現像ローラ等が
配設されている現像室との２体構造となっている。この
種の現像装置において、トナーを初期から収納しておく
場合、次の３つの方法が考えられる。

第１に、収容部と現像室のいずれか一方にトナーを収
容することである。

第２に、収容部と現像室の両方のケーシングに渡って
トナーを収納することである。

第３に、現像室のケーシングにトナーを収納したトナ
ーカートリッジをセットすることである。

考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記した第１と第２の方法では現像ユ
ニットの製造時にトナーを充填する作業を加えることに
なり、製造工程が増えてしまう。その点第３のトナーカ
ートリッジを用いる現像装置では上記問題がなく有利で
あるが、トナーカートリッジの装着操作が面倒なものが
多く、また部品点数も増して高価になる問題があった。

本考案は、上述した従来の問題を解し、トナーカート
リッジを用いても部品点数が少なく、しかも装着操作の
簡単な現像装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段 上記目的を達成する本考案の構成は次の如くである。

現像装置本体にトナーカートリッジを装着して、その
現像装置本体にトナーを供給するようにした現像装置に
おいて、前記トナーカートリッジの両端フランジ部に設
けられ、平行な面取りによる小幅部が形成された支軸
と、前記現像装置本体側に形成されており、かつ一端側
が開放され該支軸の直径よりも狭く前記小幅部の幅より
も広いガイド部と、該ガイド部の他端側に連通し前記支
軸の直径とほぼ同径に形成された軸支持部とを有し、さ
らに前記トナーカートリッジに位置決め凸部材、前記現
像装置本体側に位置決め凹部材がそれぞれ設けられてお
り、前記支軸は、前記小幅部が前記ガイド部を通過させ
て前記軸支持部に嵌合され、嵌合後の前記トナーカート
リッジは前記現像装置本体に対し回転させて位置決め凸
部材が前記位置決め凹部材に端部に当たることにより位
置決めされることを特徴とする現像装置。

作用 上記構成によれば、本体のケーシングの切欠きによっ
てガイド部と軸支持部を形成されているので支軸の面取
り部分をガイド部に案内して嵌合し、支持部でトナーカ
ートリッジを回転するという簡単な操作でトナーカート
リッジを本体に装着できる。

実施例 以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。

第１図は、本考案に係る現像装置の一実施例を示す断
面説明図である。

第１図において、符号１は感光体ドラム、２は現像装
置である。現像装置２には、現像室３とトナーカートリ
ッジ４とが設けられ、現像室３には感光体ドラム１と対
向配置された磁石ローラ７と現像スリーブ６を備えた現
像ローラ５と、トナーを撹伴する撹伴ローラ８と、現像
スリーブ６上のトナー量を一定量に規制するドクター９
とが配設されている。この現像室３は本体ケーシング10
によって形成されている。

トナーカートリッジ４内には、第３図に示すように先
端に弾性シート11を備えたアジテータ12が設けられてい
る。また、トナーカートリッジ４の円周上には補給位置
に複数の小孔13が長手方向に形成されたポリエステルフ
イルム14が設けられ、アジテータ12が回転することによ
り、その弾性シート11の弾性力によって小孔13からトナ
ーが現像室３に補給される。

上記トナーカートリッジ４のケーシングは、第１図及
び第２図に示すように円筒部15と両端のフランジ部16と
から成り、フランジ部16には平行な面取り部18による小
幅部が形成された小判形状の支軸17が設けられている。
一方、現像装置２の本体ケーシング10の両側板20には上
記支軸17を嵌合される切欠き21が形成され、切欠き21は
支軸17の直径よりも狭く、面取り部18間の幅よりも広い
ガイド部22と、支軸17の直径とほぼ一致する円形状の軸
支持部23とが形成されている。

また、トナーカートリッジ４のフランジ16に位置決め
凸部材としての位置決めピン19が植設されている。他
方、本体ケーシング10の側板20には第１図に明示するよ
うに、支軸17が切欠き21の軸支持部23まで達したとき、
トナーカートリッジを回転することでピン19が嵌合され
る位置決め凹部材としての位置決め溝24が形成されてい
る。

かく構成された現像装置２は、トナーカートリッジ４
の現像装置本体への装着が次のようにして行なわれる。

まず、トナーカートリッジ４の支軸17がケーシング側
板20の切欠き21に嵌合させる。このとき、面取り部18と
切欠き21のガイド部22の縁とが対向するようにトナーカ
ートリッジ４を持って、トナーカートリッジ４を下へ降
ろす。そして、支軸17が軸支持部23に達すると、トナー
カートリッジ４を位置決めピン19が位置決め溝24に嵌合
する第１図の反時計方向に回転する。そして、ピン19
が、位置決め溝24の端部につき当ったとき、上記小穴13
が現像室３のトナーの補給位置になる。ここで、ピン19
を熱カシメ等で固定することにより、トナーカートリッ
ジ４が現像装置２に装着される。なお、トナーカートリ
ッジ４の装着後、第１図に示す蓋25で現像装置２の本体
とトナーカートリッジ４の間を覆いシール性を高めるよ
うにする。

かくして、本考案ではトナーカートリッジ４の支軸17
を切欠き21に嵌合して回転させるだけで、トナーカート
リッジ４が現像装置２に装着され、かつ正確な位置決め
も可能となる。また、現像装置２のケーシング10も現像
室３の部分では箱状になるが、トナーカートリッジ４の
部分では第４図に示すように、側板20だけで済む。従っ
て、トナーカートリッジ４の円筒部15部分のケーシング
が不要となり、無駄なスペースがなくなる。

効果 上記構成によれば、本考案は本体のケーシングの切欠
きによってガイド部と軸支持部を形成されているので支
軸の面取り部分をガイド部に案内して嵌合し、支持部で
トナーカートリッジを回転するという簡単な操作でトナ
ーカートリッジを本体に装置できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る現像装置の一実施例を示す断面
説明図、第２図はトナーカートリッジの斜視図、第３図
はトナーカートリッジの内部を示す斜視図、第４図はト
ナーカートリッジ装着時の断面図である。 ２……現像装置 ４……トナーカートリッジ 10……本体ケーシング 16……キャップ部材 17……支軸 18……面取り 21……切欠き 22……ガイド部 23……軸支持部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】現像装置本体にトナーカートリッジを装着
   して、その現像装置本体にトナーを供給するようにした
   現像装置において、 前記トナーカートリッジの両端フランジ部に設けられ、
   平行な面取りによる小幅部が形成された支軸と、前記現
   像装置本体側に形成されており、かつ一端側が開放され
   該支軸の直径よりも狭く前記小幅部の幅よりも広いガイ
   ド部と、該ガイド部の他端側に連通し前記支軸の直径と
   ほぼ同径に形成された軸支持部とを有し、 さらに前記トナーカートリッジに位置決め凸部材、前記
   現像装置本体側に位置決め凹部材がそれぞれ設けられて
   おり、 前記支軸は、前記小幅部が前記ガイド部を通過させて前
   記軸支持部に嵌合され、嵌合後の前記トナーカートリッ
   ジは前記現像装置本体に対し回転させて位置決め凸部材
   が前記位置決め凹部材に端部に当たることにより位置決
   めされることを特徴とする現像装置。