JP2542754Y2 - ディジタル測定器 - Google Patents

ディジタル測定器

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JP2542754Y2
JP2542754Y2 JP1991026892U JP2689291U JP2542754Y2 JP 2542754 Y2 JP2542754 Y2 JP 2542754Y2 JP 1991026892 U JP1991026892 U JP 1991026892U JP 2689291 U JP2689291 U JP 2689291U JP 2542754 Y2 JP2542754 Y2 JP 2542754Y2
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徳嗣 二宮
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  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ディジタルノギス,デ
ィジタルマイクロメータ,ディジタルダイヤルゲージ
等、測定値をディジタル出力することができるディジタ
ル測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル測定器としては、測定
値をディジタル値で求め、測定器に備えた液晶表示装置
に測定値をディジタル表示するものの例がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このディジタル測定器
では、測定値をディジタル表示できるだけのものである
ため、測定値を利用する計算機にデータを渡す場合、測
定値を紙等に書き取り、その書き取ったデータを計算機
に手入力する必要があった。この手入力による作業は一
個のデータを単発的に測定する場合はそれほど問題ない
が、十個,百個と多くなる場合、あるいは時々再々やら
ねばならない場合には相当の労を必要とした。
【0004】そこで、ディジタル測定器にデータ転送手
段を備え、測定値をケーブルを介して計算機に入力する
ことも考えられるが、測定器と計算機とがケーブルを介
して接続されるので、ケーブルが邪魔であるのみなら
ず、測定値を任意の場所に持って行けなかったり、コネ
クタ等との関係で任意の計算機と接続できない等の種々
の制約が生じ、汎用性が無い等の問題点があった。
【0005】特に、工場等において工具や製品の寸法を
測定し、その測定値をNC装置を含めた各種計算機に与
えなければならない場合には、この手間の回避が重要課
題となっている。
【0006】また、測定器と計算機とを無線で交信する
構成も開発されているが、送信機の出力や環境によって
は雑音の問題がある。
【0007】そこで、汎用性が有り、特に測定場所と測
定値利用場所が離れた位置にある場合でもデータの受け
渡しを容易に行なうことができ、多数の測定データを効
率的に取り扱うことができる簡易構成のディジタル測定
器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
に鑑みて、本考案は、測定器に移動可能に設けられた移
動体の移動量の測定値をディジタル信号で検出する測定
値検出部と、被測定物の管理名を入力する管理名入力手
段と、前記測定値検出部で検出された測定値を表示する
表示装置とを備えてなるディジタル測定器において、前
記被測定物の管理名に対応させた測定値を記憶する携帯
式外部記憶装置を該ディジタル測定器に着脱可能に設け
ると共に、上記携帯式外部記憶装置に対してのみデータ
を交信可能のデータ交信装置を当該ディジタル測定器に
設けてなるものである。
【0009】上記構成において、着脱可能の携帯式外部
記憶装置の例としては、ICカード等メモリカードによ
る例があるが、形状はカード状に限定されるもではな
い。
【0010】管理名入力手段としては、テンキー等備え
た一般的なキーボードによるものの他、被測定物に備え
たバーコード等による識別名をバーコードリーダ等識別
名読み取り装置で読み取る例がある。
【0011】
【作用】本考案のディジタル測定器では、ICカード
等、測定器に対し着脱可能の携帯式外部記憶装置が付属
されるので、この外部記憶装置に測定値を被測定物の管
理名に対応させて記憶させ、測定器に対し外した状態で
任意の計算機に与えることができる。
【0012】また、本考案のディジタル測定器では、測
定値検出部と、LCD等による表示装置を備えるので、
従来の表示装置付ディジタル測定器と同様の測定を行な
うことができ、汎用性がある。
【0013】さらに、管理名入力手段を被測定物に備え
たバーコード等による識別名をバーコードリーダ等で識
別する読み取り装置で読み取る場合には、管理名を容易
に入力可能となると共にテンキーによっては入力不能の
英字等数値以外の記号を管理番号に利用でき、管理名の
取扱いが適切となる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本考案の好適な
実施例を説明する。
【0015】図1は、本考案を寸法測定用のノギスに適
用した例を示すディジタルノギスの一側面図である。ノ
ギス本体1には、該ノギス本体1に対し図において左右
に摺動移動可能の移動体としてのスライダー2が嵌合さ
れている。ノギス本体1の先端部に備えた主ジョー1A
と、スライダー2の一端で主ジョー1Aに対向して設け
た副ジョー2Aの間に被測定物を挟み込み被測定物の寸
法を測定する態様である。
【0016】前記スライダー2の表面には、電源オン・
オフ用のスイッチSWと、LCDによる表示装置3と、
キーボード4が設けられている。キーボード4は数値0
〜9を入力するための10個のテンキーと、モード設定
キーと、管理番号入力キーと、外部記憶装置との間でデ
ータ交信するための転送キーと、処理を次の処理へ移行
させるためのエンターキーと、クリアキーと、原点設定
用キーから成る。
【0017】また、前記スライダー2の上部には、IC
カード挿入孔が設けられ、ここにICカード5が挿入可
能となっている。
【0018】図2は、上記ディジタルノギスの制御装置
の構成を示すブロック図である。図示のように、制御装
置はROM6,RAM7を備えたCPU8を主体として
構成され、これに前記スイッチSW及びキーボード4
と、指かけ部2Cに備えた測定ボタンPBと、表示装置
3が接続されている。また、CPU8には、前記移動体
としてのスライダ2の移動量の測定値をディジタル信号
で検出する測定値検出部としてのエンコーダEと、デー
タ交信装置9が接続されている。エンコーダEは、一般
的なインクリメンタルエンコーダで構成され、前記スラ
イダ2の動作に応じて前記ノギス本体との間の相対的な
移動量に応じたパルス信号を出力するものである。デー
タ交信装置9は、前記ICカード挿入孔に挿入されたI
Cカード5との間でデータ交信するものである。前記キ
ーボード4、またはICカード5は管理番号入力手段を
構成する。管理番号入力方式については後述する。
【0019】以上の構成のディジタルノギスにおいて、
ジョー1A,2A間に被測定物を介在させ、スライダー
2移動させてジョー1A,2A間に所定の圧力をかけ、
スライダー2の指かけ部2Cに備えた測定ボタンPBを
押すと、スライダー2の内部に設けたエンコーダEのカ
ウント値に応じ測定値が表示装置3にディジタル表示さ
れる。なお、本例のディジタルノギスはインクリメンタ
ル式のエンコーダEによるため、所期測定時には原点設
定する必要が有るが、これは原点設定時と測定時の加圧
力を一定にすることができるので検出精度の向上に役立
つ。
【0020】さて、本例のディジタルノギスでは、測定
モードを以下の様に定めている。
【0021】 1.単測モード 2.平均値算出モード(3) 3.平均値算出モード(5) 4.外部指定モード これらモードは、モード設定キーを押し、テンキーで番
号入力することにより設定できる。または、モード設定
用キーをモードに応じた回数だけ押すことにより呼び出
すことができる。設定されたモード名は表示装置3の上
段に一時的に表示される。単測モードは被測定物の管理
番号の入力に関係なく、測定値を測定順でRAM7へ記
憶して行くモードである。管理番号の入力があった場合
には、管理番号に対し測定値が記憶される。平均モード
(3)は、3個の測定値に次いで平均値を求めるモード
である。平均モード(5)は5個の測定値に対し、最
大,最小の値を除外して3個の平均値を求めるモードで
ある。外部指定モードは、管理番号に関し、また測定値
の処理方式につき外部、即ちICカード5からの指示に
従うモードである。
【0022】次に、各モードに応じた処理方式を図3〜
図5に基いて説明する。図3は単測モード、図4は平均
モード(3),(5)、図4は外部指定モードについて
の処理方式を示すフローチャートである。
【0023】図3において、単測モードでは、ステップ
301で原点設定され、ステップ302でモード設定さ
れ、スタートされる。原点設定は原点設定用キーを押し
た上で被測定物無しの状態でジョー1A,2Aに一定圧
をかけ、測定ボタンPBを押すことで設定できる。モー
ド選択方式については前述の通りである。
【0024】次いで、ステップ303で管理番号入力キ
ーを押してからテンキーを操作し、エンターキーを押す
と管理番号が入力される。フローチャート上では示され
ていないが、この管理番号の入力は省略してステップ3
04へ移行する事もできる。これは、余計のモードを設
計することなく、本例のディジタルノギスを従来例で示
した表示装置付のディジタルノギスと同様に取扱えるよ
うにするためである。ステップ304ではジョー1A,
2A間に被測定物を挾み込み、所定の圧力をかけた上で
測定ボタンPBを押し、被測定物の寸法測定を行う。測
定は所望の数だけ行って良い。また、被測定物を変更
し、管理番号を入力したい場合は、ステップ305を介
してステップ303へ移行すれば良い。管理番号を入力
するか否か、何回の測定を行うかは操作者の自由であ
る。
【0025】図6に単測モードでのRAM7への記憶状
態を示す。図示のように、適宜入力される管理番号に対
応して任意の数の測定値が記憶される。
【0026】ステップ306では、測定結果をICカー
ド5に記憶させるか否かを判断し、要すればステップ3
07へ移行して、転送キーを押し、ICカード5へ図6
に示すような測定結果を記憶させる。
【0027】以上のように、単測モードでは、適宜の管
理番号入力に対応して任意の数の測定を行うことができ
るので、適宜測定結果をICカード5に記憶させること
として、単調または単発的な測定に利用できる。ICカ
ード5が不要なら、挿入孔から外しておいても良い。ま
た、ICカード5に測定結果を記憶させ、これを適宜計
算機に提供する場合には、測定結果のグラフを作った
り、寸法良否の判定を行ったり、機械調整を行ったりす
ることができる。なお、クリアキーは、今回表示の測定
値をキャンセルし、表示をクリアするものである。
【0028】図4において、平均モード(3),(5)
では、ステップ401の原点設定、ステップ402のモ
ード設定によりスタートされる。
【0029】ステップ403で被測定物の管理番号を入
力し、ステップ404で測定をすると、ステップ405
で回数判別され、平均モード(3)では3回、平均モー
ド(5)では5回の測定が有るまでステップ404へ返
される。
【0030】次いで、所定回数の測定が終了すると、ス
テップ406へ移行され、ここで平均値が求められる。
平均モード(3)では3回測定値の平均値が求められ
る。平均モード(5)では、5回の測定値のうち最大,
最小の値が削減され、残り3回の測定値の平均値が求め
られる。平均値算出結果はRAM7に記憶される。
【0031】平均モード(3)についてのRAM7への
記憶状態を図7に示す。図示のように、管理番号A,
B,C…に対応して測定値と平均値が記憶されている。
【0032】再度図4において、ステップ407で所望
の被測定物に対する測定が終了すると、ステップ408
でICカード5への記憶必要性を判断し、ICカード5
への記憶必要性に応じてステップ409へ移行し、転送
キーを押して図7に示すデータをICカード5へ転送す
る。
【0033】図5において、外部指定モードでは、ステ
ップ501で原点設定し、ステップ502でモード設定
することよりスタートされる。本例での外部設定条件
は、被測定物の識別名がテンキーでは入力し難い、例え
ばパンチプレス機の金型で、アルファベットと形状寸法
とで表わされている場合、この名称を複数の被測定物に
対して順次外部指示するものであるとする。これらの外
部指定条件は、NC装置など他の任意の計算機で設定さ
れる。
【0034】ステップ503では最初の被測定物の名称
A(例えばR2000C01)が表示される。次いで、
ステップ504,505でAについて指定回数の測定を
行うとステップ506〜507で次々と名称が表示さ
れ、次々と測定されて全測定が終了する。測定終了後は
ステップ508で測定データをRAM7からICカード
5へ転送する。
【0035】本例では、被測定物の名称をICカード側
で指定できるので、名称入力を省略できる。また、テン
キーで入力不能の名称についても自在に指定できる。ま
た、測定回数や測定値の取扱い方式をICカードで指定
できるので、測定誤りの可能性が低くなる。
【0036】図8は、図1に示すディジタルノギスのス
ライダー2にコネクタ10を介してバーコードリーダ1
1を設けた例を示す説明図である。
【0037】本例では、テンキーによる管理番号の入力
に代えて、またはICカード5による管理名称の入力に
代えて被加工物に備えたバーコードを読み取ることがで
きる。バーコードには、被測定物の名称だけでなく、基
準寸法等を記載しておくようにしても良い。基準寸法や
許容値を記載しておけば、RAM7またはICカード5
て製品良否の判定までも行うことができる。また、CP
Uが有する内部時計を用いて測定日や測定時間を記入で
きる。
【0038】上記実施例では、携帯式外部記憶装置の例
としてICカードを用いたが、形状はカード状に限定さ
れるものではない。
【0039】以上の実施例で測定器の例としてノギスを
示したが、マイクロメータ,ダイヤルゲージ,ピックゲ
ージ等にあっても同様に構成できる。
【0040】本考案は、上記実施例に限定されるもので
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して
実施し得るものである。
【0041】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、要するに本考案は、実用新案登録請求の範囲
に記載のとおりのディジタル測定器であるので、測定値
を被測定物の管理名に対応させて携帯式外部記憶装置に
記憶させ、この携帯式外部記憶装置を測定器から取り外
した状態で任意の計算機に与えることができる。
【0042】また、本考案のディジタル測定器では、測
定値検出部と、LCD等による表示装置を備えるので、
従来の表示装置付ディジタル測定器と同様の測定を行な
うことができ、汎用性がある。
【0043】さらに、管理名入力手段を被測定物に備え
たバーコード等による識別名をバーコードリーダ等で識
別する読み取り装置で読み取る場合には、管理名を容易
に入力可能となると共にテンキーによっては入力不能の
英字等数値以外の記号を管理番号に利用でき、管理名の
取扱いが適切となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るディジタルノギスの一
側面図。
【図2】図1に示すディジタルノギスの制御部材の接続
関係を示すブロック図。
【図3】単測モードによる測定方式を示すフローチャー
ト。
【図4】平均モードによる測定方式を示すフローチャー
ト。
【図5】外部指定モードによる測定方式を示すフローチ
ャート。
【図6】単測モードの測定結果を示す説明図。
【図7】平均モードの測定結果を示す説明図。
【図8】ディジタルノギスの他の実施例を示す一側面
図。
【図9】図8のディジタルノギスの制御部材の接続関係
を示すブロック図。
【符号の説明】
1 ノギス本体 2 スライダー 3 表示装置 4 キーボード 5 ICカード 11 バーコードリーダ PB 測定ボタン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定器に移動可能に設けられた移動体の
    移動量の測定値をディジタル信号で検出する測定値検出
    部と、被測定物の管理名を入力する管理名入力手段と、
    前記測定値検出部で検出された測定値を表示する表示装
    置とを備えてなるディジタル測定器において、前記被測
    定物の管理名に対応させた測定値を記憶する携帯式外部
    記憶装置を該ディジタル測定器に着脱可能に設けると共
    に、上記携帯式外部記憶装置に対してのみデータを交信
    可能のデータ交信装置を当該ディジタル測定器に設けて
    なることを特徴とするディジタル測定器。
JP1991026892U 1991-04-19 1991-04-19 ディジタル測定器 Expired - Lifetime JP2542754Y2 (ja)

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