JP2596264Y2 - 転てつ器の負荷トルク測定器 - Google Patents

転てつ器の負荷トルク測定器

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JP2596264Y2
JP2596264Y2 JP1993049646U JP4964693U JP2596264Y2 JP 2596264 Y2 JP2596264 Y2 JP 2596264Y2 JP 1993049646 U JP1993049646 U JP 1993049646U JP 4964693 U JP4964693 U JP 4964693U JP 2596264 Y2 JP2596264 Y2 JP 2596264Y2
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Genesis Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄道軌道の分岐点にお
かれた分岐器を制御する転てつ器の回転軸を回転させる
のに必要な負荷トルクを測定することにより、転てつ器
内部の駆動系の異常を検査する転てつ器の負荷トルク測
定器に関する。
【0002】
【従来の技術】転てつ器は、モータの回転運動を減速ギ
アで減速し、減速された回転運動を直線運動に変換し、
この直線運動を利用して分岐器を動作させるものであ
り、従来より、こういった転てつ器内部の駆動系の異常
を検査するために負荷トルクを測定する測定器として、
転てつ器の駆動軸に固定される回転軸から所定の長さだ
け径方向に伸びた腕の先に取り付けられたバネと、回転
軸に対して回動自在に取り付けられ、手動により駆動軸
を回転させる力をバネを介して回転軸に伝える駆動腕
と、バネの伸縮に応じて振れる記録用の指示針と、所定
の割合で紙送りされる記録紙に指示針の振れを連続的に
記録する記録装置とを備えたトルクメータが知られてい
る。このトルクメータにおいては、駆動腕を動かして駆
動軸を回転させると、駆動軸を回転させるために必要な
トルクの大きさに応じてバネが伸縮するので、指示針と
記録装置により記録紙に駆動軸の負荷トルクが連続的に
記録される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このトルクメ
ータは、負荷トルクの検出、および検出された負荷トル
クの記録をすべて機械的な手段を用いて行っているた
め、装置が大がかりであり、持ち運びや測定が不便であ
るという問題があった。
【0004】また、測定結果は、グラフが表示されるだ
けであり、例えば具体的なトルク値を知りたかったり、
数値の表を作成したりしたい場合には、このグラフから
値を読み取り、処理する必要があり、非常に手間を要し
た。さらに、このトルクメータは、機械的に動作してい
るため、測定値の正確さを保つためには、バネの強度や
指示針の駆動部など調整の必要な部分が多く、保守が面
倒であった。
【0005】本考案は、上記問題点を解決するために、
持ち運びや取扱が容易な転てつ器の負荷トルク測定器を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成は、図1に例示するように、鉄道軌道の
分岐点におかれた分岐器を制御する転てつ器の駆動軸を
手動で回転させ、その時の負荷トルクを測定する転てつ
器の負荷トルク測定器であって、細長い平板状に形成さ
れた本体部と、該本体部の片面の一端に突設され上記駆
動軸に当該本体部を着脱自在に固定するソケット部と、
上記本体部において上記ソケット部とは反対側の面,反
対側の端部に、上記本体部に対して回動自在に配設され
たハンドル部と、を備え、上記本体部に、上記ソケット
部と上記本体部との接続部に発生する歪を検出すること
により、上記転てつ器の駆動軸を回転させるのに必要な
負荷トルクを検出するトルクセンサと、上記ハンドル部
が上記本体部に対して所定角度だけ回転する毎に検出信
号を出力する回転センサと、該回転センサが検出信号を
出力する毎に、トルクセンサで検出された負荷トルクに
基づき測定データを検出するトルク測定手段と、該トル
ク測定手段により測定された測定データを記憶する記憶
手段と、を設けたことを特徴とする転てつ器の負荷トル
ク測定器を要旨とする。
【0007】
【作用】上記のように構成された本考案の転てつ器の負
荷トルク測定器においては、まず、ソケット部を転てつ
器の駆動軸に取り付けて固定する。そして、使用者がハ
ンドル部を把持し、ソケット部を中心にして本体部を回
転させると、ソケット部が固定されている転てつ器の駆
動軸を回転させるのに必要な負荷トルクが、本体部を介
してハンドル部からソケット部に伝えられる。このと
き、必要な負荷トルクの大きさに応じて本体部は歪を生
じる。トルクセンサはこの歪を検出して、その歪に応じ
た検出信号を出力する。つまり、トルクセンサは、負荷
トルクに応じた信号を出力する。
【0008】一方、回転センサは、ハンドル部が本体部
に対して所定角度だけ回転する毎にこれを検出してお
り、また、本体部がソケット部の周りを1回転する間
に、ハンドル部は本体部に対して相対的に1回転する。
すなわち、回転センサは、駆動軸における所定角度の回
転を検出しているわけである。
【0009】そして、トルク測定手段は、回転センサが
所定角度の回転を検出する毎に、トルクセンサで検出さ
れた負荷トルクに基づき測定データを検出し、記憶手段
がこの測定データを記憶する。
【0010】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面と共に説明す
る。図2は、本実施例の転てつ器の負荷トルク測定器の
全体構成を表す斜視図であり、図3は本実施例の側面図
である。
【0011】図2に示すように、本実施例の負荷トルク
測定器は、細長い平板状の本体2と、本体2の下面端部
に突設され、転てつ器の駆動軸に本測定器を装着するソ
ケット6と、本体2の上面においてソケット6とは反対
側の端部に回動自在に取り付けられ、ソケット6を中心
に手動で本測定器を回転させるハンドル4とからなる。
【0012】まず、本体2には、各種操作指令を入力す
るためのキーボード8、操作方法や測定結果を表示する
ための液晶ディスプレイからなる表示パネル10、図示
しない電源スイッチ、表示パネル10のコントラストを
調整するコントラスト調整つまみ12、外部のパーソナ
ルコンピュータやプリンタなどに接続して内部に記憶さ
れている測定値を出力するデータ出力用コネクタ16、
内部の制御回路や表示パネルを駆動するための電源を充
電するための充電用コネクタ18、発光ダイオードおよ
びホトダイオードからなりハンドル4の回転を検出する
回転センサ20が設けられている。
【0013】なお、キーボード8は、数字や文字を入力
するキーの他、実行中の処理を中止させるストップキ
ー,印刷を指令するプリントキー,表示パネル10の表
示状態を変更するスクロールキーおよび矢印キー等を備
えている。また、データ出力用コネクタ16の代わり
に、無線の送受信機を設け、外部装置と無線通信するこ
とにより、内部に記憶されている測定値を外部装置に送
信できるように構成してもよい。
【0014】一方、ハンドル4の付け根部分には、その
一部を切り欠くことにより、回転ドッグ22が形成され
ている。そして、本体2の上面には、ハンドル4が取り
付けられるとハンドル4により隠されてしまう部分に回
転センサ20が取り付けられている。
【0015】従って、回転センサ20は、通常はハンド
ル4の下に隠されているが、ハンドル4が回動し、回転
ドッグ22が回転センサ20上を通過するときだけは、
露出される。つまり、ハンドル4が回動して、回転ドッ
グ22以外の部分が回転センサ20の上を通過している
時には、回転センサ20の発光ダイオードが出力する光
は、ハンドル4の下部で反射するので、回転センサ20
のホトダイオードにより検出され出力される信号レベル
は大きく、回転ドッグ22の部分が回転センサ20の上
を通過している時には、光は反射されないので、ホトダ
イオードにより検出され出力される信号レベルは小さく
なる。
【0016】また、ソケット6は、図3に示すように、
本体2下部中央部長手方向に沿って取り付けられた歪検
出板24を介して本体2に固定されている。この歪検出
板24は、ハンドル4が取り付けられている側の半分は
本体2に固定されており、ソケット6が取り付けられて
いる側の半分は本体2との間に隙間が設けられている。
そして歪検出板24のソケット6との接続部付近の両側
面には、この歪検出板24に生じる歪に応じて抵抗値が
変化する歪ゲージ26a,26b,26c,26dが接
着剤等により貼りつけられている。なお、歪検出板4に
はカバーがかけられているため、外部から歪ゲージを見
ることはできない。そして更に、この4つの歪ゲージ2
6a,26b,26c,26dはブリッジ形に接続され
ており、周知のトルクセンサ28を構成している。すな
わち、歪検出板24を介して転てつ器の駆動軸に加えら
れるトルクの大きさに応じて歪検出板24が歪むと、こ
の歪を各歪ゲージ26a,26b,26c,26dが夫
々検出して、歪ゲージで構成されたブリッジ回路の抵抗
値のバランスが変化し、それに応じてブリッジ回路つま
りトルクセンサ28から信号が出力されるのである。
【0017】次に、本体2の内部に収容された信号処理
系の回路構成を説明する。図4に示すように、信号処理
系は、回転センサ20から出力される微弱な電気信号を
必要な大きさまで増幅する増幅回路30と、増幅回路3
0の出力を反転するNOT回路32と、トルクセンサ2
8から出力される微弱な電気信号を必要な大きさまで増
幅する増幅回路34と、増幅回路34の出力を数値化す
るアナログ・デジタル変換器36と、表示パネル10を
駆動する表示駆動装置40と、回転センサ20,トルク
センサ28,キーボード8等から各種データを読み取
り、負荷トルクの測定を行い、その測定データを表示パ
ネル10に表示させたり、データ出力用コネクタ16を
介して外部のプリンタ等に送信する制御装置42とから
構成されている。
【0018】そして制御装置42は、CPU44,RO
M46,RAM48,入出力ポート50,及びこれら各
部を結ぶバスライン52を備えた周知のマイクロコンピ
ュータとして構成されており、さらに表示パネル10を
駆動する表示駆動装置40へデータを出力するための表
示用インタフェース54,キーボード8からデータを入
力するためのキー入力用インタフェース56を備えてい
る。
【0019】また、回転センサ20およびトルクセンサ
28の出力は入出力ポート50を介して取り込まれ、デ
ータ出力用コネクタ16から出力されるデータは入出力
ポート50を介して出力される。ここで、回転センサ2
0の出力は、増幅回路30を経た後、NOT回路32で
反転されているので、回転センサ20が回転ドッグ22
を検出した場合にHレベル、それ以外の場合はLレベル
が、制御装置42に入力される。
【0020】また、トルクセンサ28の出力は、アナロ
グ・デジタル変換器36により0〜255に数値化さ
れ、制御装置42に入力される。なお、数値化された値
が、そのままトルク値に対応するように、増幅回路34
のゲインが調整されている。以下、制御装置42が実行
する各種処理について図5〜図7に示すフローチャート
に沿って説明する。
【0021】図5は、制御装置42が実行するメインル
ーチンである。本実施例の負荷トルク測定器において
は、電源が投入されると、制御装置42は、装置各部の
初期化後、図5に示すようなメインルーチンを繰り返し
実行する。
【0022】まず、ステップ110にて、使用者に処理
を選択させるためのメニューを表示パネル10に表示
し、続くステップ120にて、キーボード8からの入力
を調べ、キー入力があればステップ130に進み、キー
入力がなければステップ120に戻ってキー入力を待
つ。
【0023】ステップ130では、キー入力された値が
1であるか否かを判断し、1であればステップ140に
移行して、負荷トルクを測定し、測定結果に基づいて測
定データファイルを作成するデータ入力処理を実行し、
キー入力された値が1でなければステップ150に移行
する。
【0024】ステップ150では、キー入力された値が
2であるか否かを判断し、2であればステップ160に
移行して、測定データファイルをデータ出力用コネクタ
16を介して外部に送信する印刷処理を実行し、キー入
力された値が2でなければステップ170に移行する。
【0025】ステップ170では、キー入力された値が
3であるか否かを判断し、3であればステップ180に
移行して、測定データファイルを表示パネル10に表示
する表示処理を実行し、キー入力された値が3でなけれ
ばステップ190に移行する。
【0026】ステップ190では、キー入力された値が
4であるか否かを判断し、4であればステップ200に
移行して、全ての測定データファイルを消去するデータ
消去処理を実行し、キー入力された値が4でなければス
テップ210に移行する。ステップ210では、キー入
力された値が5であるか否かを判断し、5であればステ
ップ220に移行して、内部メモリのテストを実行し、
現在トルクセンサ28により検出されている負荷トルク
の検出値をそのまま表示パネル10に表示するシステム
テスト処理を実行し、キー入力された値が5でなければ
ステップ230に移行する。
【0027】ステップ230では、キー入力された値が
6であるか否かを判断し、6であればステップ240に
移行して、測定データファイルが作成された年月日時間
を記録するため等に使用される内部時計を設定する時計
設定処理を実行する。そして、ステップ140,16
0,180,200,220,240にて各処理が終了
するか、ステップ230にてキー入力された値が6でな
いと判断されると、ステップ110に戻り、メインルー
チンを繰り返し実行する。
【0028】次に、先のステップ140にて実行される
データ入力処理の詳細を、図6に沿って説明する。な
お、この処理は本考案のトルク測定手段に相当する。こ
のデータ入力処理では、図6に示すように、まずステッ
プ250にて、ハンドル4の回転に応じて回転ドッグ2
2を検出する回転センサ20の発光ダイオードを点灯
し、続くステップ255では、データ入力処理で使用す
るパラメータやバッファを初期化する。すなわち、測定
したデータ数を表すパラメータi,測定中のデータを一
時的に記憶するバッファTmax,測定データを80個
記憶するバッファT(j);(但し、j=1〜80) をそ
れぞれ0にクリアする。
【0029】続くステップ260では、回転センサ20
の出力を読み込み、回転センサ20が回転ドッグ22を
検出したか否かを判断し、検出していればステップ26
5に移行し、検出していなければステップ260を繰り
返し実行し、回転ドッグ22が検出されるまで待機す
る。
【0030】ステップ265では、測定データ数を表す
パラメータiが所定数(ここでは80データ)以下であ
るか否かを判断し、所定数以下であればステップ270
に移行する。ステップ270では、キーボード8からの
入力を調べ、処理の終了を要求するストップキーの入力
があったか否かを判断し、ストップキーの入力がなけれ
ばステップ280に移行する。
【0031】ステップ280では、アナログ・デジタル
変換器36により数値化されたトルクセンサ28の出力
データTinを読み込み、続くステップ290にて、読
み込んだデータTinが一時記憶バッファTmaxに記
憶されている値より大きいか否かを判断する。そして、
TinがTmax以下の値であればそのままステップ3
10に移行し、TinがTmaxより大きな値であれ
ば、ステップ300にて、Tinの値を新たなTmax
の値として記憶した後、ステップ310に移行する。
【0032】ステップ310では、回転センサ20の出
力を読み込み、回転センサ20が回転ドッグ22を検出
したか否かを判断し、検出していればステップ320に
移行し、検出していなければ、ステップ270に戻り、
ステップ270〜ステップ300の処理を繰り返し実行
する。
【0033】ステップ320では、測定データ数を表す
パラメータiをインクリメントし、一時記憶バッファT
maxに記憶されているデータをi番目の測定データと
して、測定データ記憶バッファT(i) に書き込み、さら
に、一時記憶バッファTmaxをクリアして、ステップ
260に戻る。
【0034】先のステップ260にて、測定データ数を
表すパラメータiが80以上になるか、先のステップ2
70にて、キーボード8においてストップキーの入力が
あったと判断されると、ステップ325に移行し、回転
センサ20の発光ダイオードを消灯する。
【0035】つまり、ステップ255〜ステップ320
の処理では、回転センサ20により回転ドッグ22が検
出される毎に、前回検出されてから今回検出されるまで
の間に繰り返し読み込んだトルクセンサ28の出力Ti
nを順次比較することにより検出されて一時記憶バッフ
ァTmaxに記憶されているその最大値を、測定データ
として測定データ記憶バッファT(i) に保存する。この
ようにして80データ分の測定が行われるか、またはキ
ーボード8よりストップキーが入力されると、トルクの
測定を終了する。また、ステップ250およびステップ
325では、電力消費を極力抑えるために、トルクの測
定が行われている間だけ回転センサ20の発光ダイオー
ドを点灯させるように制御している。
【0036】そして、ステップ330では、測定データ
記憶バッファT(i);(i=1〜80)に格納されている測定デ
ータの中から最大値を検出し、続くステップ340に
て、表示パネル10に測定データとその最大値を表示す
る。続くステップ350では、測定したデータをファイ
ル化するに当り、その測定データに付されるファイル名
がキーボード8から入力されたか否かを判断し、入力さ
れていなければ繰り返しステップ350を実行し、ファ
イル名が入力されるのを待つ。そして、ファイル名が入
力されると、ステップ360に移行し、測定データをフ
ァイル化して、本データ入力処理を終了する。
【0037】なおファイル化に際しては、ファイル名と
共に、転てつ器がレールの左右どちら側に配設されてい
るかその配設位置に関する情報、ファイルが作成された
年月日時間に関する情報も記憶される。そして転てつ器
の配設位置に関する情報は、ファイル名を入力する際に
一緒にキーボード8より入力し、年月日時間に関する情
報は、制御装置42の内部時計に基づいて自動的に生成
される以後、測定データは、このファイル名により管理
される。また、測定データのファイルは、ファイル化さ
れた順に記憶されており、最大256ファイルまで記憶
できる。
【0038】次に、先のステップ180における表示処
理を、図7に示すフローチャートに沿って説明する。表
示処理は、データ入力処理によりファイル化された測定
データの内容を、表示パネル10に表示する処理であ
る。この表示処理においては、図7に示すように、ま
ず、ステップ370にて、測定データのファイルが作成
されているか否かを判断し、ファイルが作成されていな
ければそのまま処理を終了する。ファイルが作成されて
いれば、ステップ380に移行し、一番最初に記憶され
ているファイルを表示パネル10に図8の通り表示す
る。
【0039】なお、Aはファイル名(転てつ器の機番が
入力されている),Bは転てつ器の配設位置に関する情
報,Cは測定日,Dは測定データの最大値,Eは測定デ
ータである。測定データの後ろに示された括弧内の数字
は、測定順に付けられた測定データの順番号である。こ
のとき、測定データは、最大80個ある測定データのう
ち一部(ここでは4個)だけ表示される。
【0040】続くステップ390では、キーボード8か
らのキー入力があったか否かを判断し、キー入力がなけ
れば繰り返しステップ390を実行してキー入力を待
つ。そして、キー入力があったと判断されると、ステッ
プ400に移行する。ステップ400では、キー入力に
よりファイル名が入力されたか否かを判断し、ファイル
名が入力されていなければステップ420に移行し、フ
ァイル名が入力されていれば、ステップ410に移行し
て、入力されたファイル名の測定データを新たに表示パ
ネル10に表示する。
【0041】ステップ420では、キー入力がスクロー
ルキーであるか否かを判断し、キー入力がスクロールキ
ーでなければステップ440に移行し、キー入力がスク
ロールキーであればステップ430に移行して、指定さ
れたスクロールの方向に従い、上方へのスクロールであ
れば、現在表示されているファイルより1つ前に記憶さ
れているファイルを、また、下方へのスクロールであれ
ば、現在表示されているファイルより1つ後に記憶され
ているファイルを新たに表示パネル10に表示する。
【0042】ステップ440では、キー入力が矢印キー
であるか否かを判断し、キー入力が矢印キーでなければ
ステップ460に移行し、キー入力が矢印キーであれば
ステップ450に移行して、指定された矢印の方向に従
い、測定データの表示されている部分を順次更新する。
このとき、図8に示した画面のうち、測定データが表示
されているEの部分だけ更新され、ファイル名,測定デ
ータの最大値等は常に表示されている。
【0043】ステップ460では、キー入力がプリント
キーであるか否かを判断し、キー入力がプリントキーで
なければステップ480に移行し、キー入力がプリント
キーであればステップ470に移行して、現在表示パネ
ル10に表示されているファイルの測定データを、デー
タ出力用コネクタ16を介して接続されたプリンタやパ
ーソナルコンピュータ等に出力する。なお出力形式は、
生データの印字またはグラフ表示のいずれかを選択でき
る。
【0044】ステップ480では、キー入力がストップ
キーであるか否かが判断され、ストップキーであれば、
当該表示処理を終了する。先のステップ410,43
0,450,470における各処理が終了するか、先の
ステップ480にて、キー入力がストップキーでないと
判断された場合、ステップ390に戻り、キー入力に応
じた処理を繰り返し実行する。
【0045】つまり、本表示処理が行われているとき
に、スクロールキーを操作すると、ファイル化された順
番にファイルが表示され、ファイル名を入力すると、フ
ァイル化された順番に関係なく指定されたファイルが表
示される。また、表示パネル10が小さいので、一度に
は測定データの一部しか表示させることができないが、
矢印キーを操作することにより、測定データの表示され
る部分が順次更新されるので、任意のデータを表示させ
ることができる。
【0046】次に、本実施例の負荷トルク測定器により
転てつ器の負荷トルクを測定する手順について説明す
る。まず、測定器のソケット6を手動操作用に設けられ
た転てつ器の駆動軸に挿入する。そして、測定器の表示
パネル10に表示されているメニューの中からデータ入
力処理を選択すると、回転センサ20の発光ダイオード
が点灯し、負荷トルクの測定が可能な状態になる。
【0047】測定器のハンドル4を手の中で動かないよ
うに把持し、ソケット6を中心にして測定器を回転させ
ることにより転てつ器の駆動軸を回転させる。このと
き、測定器が1回転、すなわち転てつ器の駆動軸が1回
転すると、ハンドル4も本体2に対して1回転するの
で、回転センサ20においては、駆動軸が1回転する毎
に回転ドッグ22の位置が検出される。そして、その1
回転する間に検出された最大トルク値が負荷トルクの測
定値とされる。
【0048】このようにして80データ分の測定が行わ
れると、自動的に測定処理は終了する。また、80デー
タに達していないが測定を終了したい場合には、ストッ
プキーを操作することにより、測定処理は終了する。こ
のとき、発光ダイオードが消灯すると共に、表示パネル
10には、測定データが表示される。そして、測定デー
タを識別するためのファイル名を入力することにより、
測定データはファイル化され記憶される。
【0049】測定終了後、ファイル化された測定データ
を表示処理により表示パネル10に表示させるか、印刷
処理により外部のプリンタやパーソナルコンピュータ等
に出力して、測定データを検査することができる。な
お、測定データを検査した結果、周期的に負荷の異常が
検出されているときは、モータの回転運動を減速し動力
を伝達する部分の異常であることが予想され、また、あ
る一部にだけ異常が検出されている場合には、動力が直
線運動に変換された以降の駆動部に異常が発生している
ことが予想される。
【0050】以上詳述したように、本実施例の負荷トル
ク測定器においては、回転センサ20が回転ドッグ22
の通過を検出する毎に、回転ドッグ22を前回検出して
から今回検出するまでの間に繰り返し測定された負荷ト
ルクの最大値を測定データとしている。
【0051】従って、有限個の測定データ(ここでは8
0データ)しか記憶できないにもかかわらず、瞬間的に
発生する異常なトルクでも見逃すことなく検出すること
ができる。また、測定データは、回転センサ20によっ
て検出される所定の回転角度毎に、数値化されて記憶さ
れる。また、この測定データを表示パネル10に表示す
る際には、測定データの最大値とその測定された順番を
表す測定番号も併せて表示される。
【0052】従って、測定データの最大値の表示から、
異常に大きなトルクが発生してないかを一目で確認する
ことができ、併せてその測定データの番号から、最大値
が測定された付近のデータを素早く表示パネル10に表
示させることができ、測定データの検査を効率的に行う
ことができる。また、測定データが数値化されているの
で、グラフや表に変換して出力したり、過去のデータと
対比する等のデータ処理を容易に行なうことができる。
【0053】また更に、本実施例においては、トルクセ
ンサ28として歪ゲージ、記憶手段としてメモリ、表示
パネルとして液晶ディスプレイを用いる等、極力機械的
な手段を用いないで構成したことにより、機械的な調整
を要する箇所が減り、測定器の保守が容易である。ま
た、小型で軽量な装置にできるので、持ち運びや測定も
容易である。
【0054】なお、本実施例においては、ハンドル4の
回転を検出するための回転ドッグ22をハンドル4に1
箇所だけ形成したが、より詳細な測定を行う等のために
複数箇所形成してもよい。また、ハンドル4を着脱可能
に構成し、必要に応じて回転ドッグ数の異なるハンドル
に取り替えて使用するようにしてもよい。
【0055】さらに、本実施例においては、回転センサ
20は、発光ダイオードおよびホトダイオードにより光
学的に構成したが、磁気センサ等を使用してもよい。ま
た、データ出力用コネクタ16の代わりに、無線の送受
信機を設け、外部装置と無線通信することにより、内部
に記憶されている測定値を外部装置に送信できるように
構成したり、ICカードを取付可能とし、このICカー
ドに測定データを記憶させる記憶手段として用いること
により、容易に測定データを持ち運びできるように構成
し、パーソナルコンピュータ等の外部装置において容易
に測定データを利用できるようにしてもよい。
【0056】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の転てつ器
の負荷トルク測定器においては、回転センサが本体部と
ハンドル部との所定の位置関係を検出する毎に、トルク
センサによって検出された負荷トルクに基づき測定値デ
ータを検出しているので、所定の回転角度毎の測定デー
タを得ることがでる。
【0057】従って、回転角度のデータに基づき、異常
が発生している箇所を素早く特定することができる。ま
た、測定データを数値化して記憶しているので、グラフ
や表など様々な形式に容易に変換することができる。
【0058】また更に、本考案においては、極力機械的
な手段を用いないで構成したことにより、機械的な調整
を必要とせず、また、従来の装置に比べて格段に小型化
することができるので、持ち運びや取扱が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の構成を例示するブロック図である。
【図2】 本実施例の概観を表す斜視図である。
【図3】 本実施例の側面図である。
【図4】 本実施例の本体内部における信号処理系の回
路構成を表すブロック図である。
【図5】 制御装置において実行されるメインルーチン
を表すフローチャートである。
【図6】 制御装置において実行されるデータ入力処理
を表すフローチャートである。
【図7】 制御装置において実行される表示処理を表す
フローチャートである。
【図8】 表示処理により表示パネルに表示される測定
データを表す説明図である。
【符号の説明】
2…本体 4…ハンドル 6…
ソケット 8…キーボード 10…表示パネル 16…
データ出力用コネクタ 18…充電用コネクタ 20…回転センサ
22…回転ドッグ 24…歪検出板 26a、26b,26c,2
6d…歪ゲージ 28…トルクセンサ 30,34…増幅回路
32…NOT回路 36…アナログ・デジタル変換器 40…表示駆
動装置 42…制御装置 50…入出力ポート
52…バスライン 54…表示用インタフェース 56…キー入
力用インタフェース
フロントページの続き (72)考案者 内藤 正隆 東京都大田区西蒲田7丁目24番10号 ヴ ィラグリミーナ601 株式会社ジェネシ ス内 (56)参考文献 特開 昭57−40623(JP,A) 実開 昭60−91603(JP,U) 実開 昭61−3435(JP,U) 実開 昭61−68101(JP,U) 実開 昭61−189240(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01L 5/00 G01L 5/22 B61L 5/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道軌道の分岐点におかれた分岐器を制
    御する転てつ器の駆動軸を手動で回転させ、その時の負
    荷トルクを測定する転てつ器の負荷トルク測定器であっ
    て、 細長い平板状に形成された本体部と、 該本体部の片面の一端に突設され上記駆動軸に当該本体
    部を着脱自在に固定するソケット部と、 上記本体部において上記ソケット部とは反対側の面,反
    対側の端部に、上記本体部に対して回動自在に配設され
    たハンドル部と、 を備え、上記本体部に、 上記ソケット部と上記本体部との接続部に発生する歪を
    検出することにより、上記転てつ器の駆動軸を回転させ
    るのに必要な負荷トルクを検出するトルクセンサと、 上記ハンドル部が上記本体部に対して所定角度だけ回転
    する毎に検出信号を出力する回転センサと、 該回転センサが検出信号を出力する毎に、トルクセンサ
    で検出された負荷トルクに基づき測定データを検出する
    トルク測定手段と、 該トルク測定手段により測定された測定データを記憶す
    る記憶手段と、 を設けたことを特徴とする転てつ器の負荷トルク測定
    器。
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