JP2542478B2 - 濁水処理装置 - Google Patents
濁水処理装置Info
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- JP2542478B2 JP2542478B2 JP5146003A JP14600393A JP2542478B2 JP 2542478 B2 JP2542478 B2 JP 2542478B2 JP 5146003 A JP5146003 A JP 5146003A JP 14600393 A JP14600393 A JP 14600393A JP 2542478 B2 JP2542478 B2 JP 2542478B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は濁水処理装置に関し、特
にその効率化に関する。
にその効率化に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、濁水処理とは、土木、建設工事
現場等で発生する濁水を河川等に放流する為、きれいな
水にすることをいう。ここで、濁水とは、水に土砂、セ
メント等の異物が物理的に混入(浮遊)したものであ
る。この濁水を処理するには種々の方法があり、ほとん
どの場合濁った水を放置するだけでも異物を沈殿させ、
処理を行なうことが可能である。しかし、この方法によ
る処理では速度が遅く、濁った水を放置するために広い
場所(ため池等)が必要となる。
現場等で発生する濁水を河川等に放流する為、きれいな
水にすることをいう。ここで、濁水とは、水に土砂、セ
メント等の異物が物理的に混入(浮遊)したものであ
る。この濁水を処理するには種々の方法があり、ほとん
どの場合濁った水を放置するだけでも異物を沈殿させ、
処理を行なうことが可能である。しかし、この方法によ
る処理では速度が遅く、濁った水を放置するために広い
場所(ため池等)が必要となる。
【0003】このような濁水を一定の装置内で処理する
ものに濁水処理装置がある。近年の濁水処理装置には、
異物の沈殿速度を早める為、異物の粒子を大きくするい
わゆる造粒という方法が用いられている。この濁水処理
装置の処理を簡単に説明すると、水に混入した異物を凝
集剤等を用い凝集させ、異物を凝集沈殿させる。この凝
集を繰り返して濁水をきれいな水にする処理を行なう。
なお、凝集剤としては、例えばPAC(ポリ塩化アルミ
ニウム)及び高分子凝集剤(ポリアクリルアミド)が用
いられている。また、濁水がアルカリ性になっている場
合は、稀硫酸、又は炭酸ガス等を混入して中和処理を行
なっている。
ものに濁水処理装置がある。近年の濁水処理装置には、
異物の沈殿速度を早める為、異物の粒子を大きくするい
わゆる造粒という方法が用いられている。この濁水処理
装置の処理を簡単に説明すると、水に混入した異物を凝
集剤等を用い凝集させ、異物を凝集沈殿させる。この凝
集を繰り返して濁水をきれいな水にする処理を行なう。
なお、凝集剤としては、例えばPAC(ポリ塩化アルミ
ニウム)及び高分子凝集剤(ポリアクリルアミド)が用
いられている。また、濁水がアルカリ性になっている場
合は、稀硫酸、又は炭酸ガス等を混入して中和処理を行
なっている。
【0004】次に、実際の濁水処理装置(パッケージタ
イプ)について説明する。図6に濁水処理装置10の概
念図を掲げ、構造を説明する。濁水処理装置10にはポ
ンプ5が備えられており、第一送水管4を介してライン
ミキサー8に接続されている。また、第一送水管4には
濁水の量を調節するバルブ3及びPAC(ポリ塩化アル
ミニウム)を投入するPAC投入口6が設けられてい
る。ラインミキサー8は迂流槽45に接続されており、
迂流槽45には高分子凝集剤を投入する高分子凝集剤投
入口14が設けられている。
イプ)について説明する。図6に濁水処理装置10の概
念図を掲げ、構造を説明する。濁水処理装置10にはポ
ンプ5が備えられており、第一送水管4を介してライン
ミキサー8に接続されている。また、第一送水管4には
濁水の量を調節するバルブ3及びPAC(ポリ塩化アル
ミニウム)を投入するPAC投入口6が設けられてい
る。ラインミキサー8は迂流槽45に接続されており、
迂流槽45には高分子凝集剤を投入する高分子凝集剤投
入口14が設けられている。
【0005】迂流槽45は、第二送水41管を介して造
粒槽20に接続されており、造粒槽20内には造粒槽攪
拌装置が備えられている。この造粒槽攪拌装置にはモー
ター28に接続された造粒攪拌軸26が設けられてお
り、造粒攪拌軸26の先端にはおわん型の造粒用板2
5、軸途中には複数の攪拌翼42及び43が接続されて
いる。さらに、造粒槽20は沈殿槽30と接続されてお
り、沈殿槽30内には沈殿槽固化防止装置が設けられて
いる。この沈殿槽固化防止装置には、モーター31に接
続された固化防止攪拌軸32が備えられており、固化防
止攪拌軸32の先端には固化防止攪拌翼33が設けられ
ている。
粒槽20に接続されており、造粒槽20内には造粒槽攪
拌装置が備えられている。この造粒槽攪拌装置にはモー
ター28に接続された造粒攪拌軸26が設けられてお
り、造粒攪拌軸26の先端にはおわん型の造粒用板2
5、軸途中には複数の攪拌翼42及び43が接続されて
いる。さらに、造粒槽20は沈殿槽30と接続されてお
り、沈殿槽30内には沈殿槽固化防止装置が設けられて
いる。この沈殿槽固化防止装置には、モーター31に接
続された固化防止攪拌軸32が備えられており、固化防
止攪拌軸32の先端には固化防止攪拌翼33が設けられ
ている。
【0006】このような濁水処理装置10における濁水
の流れを図6に基づき説明する。土木、建設工事現場等
で発生した濁水2は、ポンプ5で汲み上げられて第一送
水管4を介してラインミキサー8に送られる。濁水は第
一送水管4で送られる際、PAC投入口6において、所
定量のPAC(ポリ塩化アルミニウム)が投入される。
ラインミキサー8は、濁水とPACを混合し攪拌後の濁
水を迂流槽45の上方に送る。迂流槽45には、攪拌後
の濁水を迂流させる為、内部に複数の迂流板45Bが所
定間隔で設けられており、底部付近の高分子凝集剤投入
口14から所定量の高分子凝集剤が投入される。
の流れを図6に基づき説明する。土木、建設工事現場等
で発生した濁水2は、ポンプ5で汲み上げられて第一送
水管4を介してラインミキサー8に送られる。濁水は第
一送水管4で送られる際、PAC投入口6において、所
定量のPAC(ポリ塩化アルミニウム)が投入される。
ラインミキサー8は、濁水とPACを混合し攪拌後の濁
水を迂流槽45の上方に送る。迂流槽45には、攪拌後
の濁水を迂流させる為、内部に複数の迂流板45Bが所
定間隔で設けられており、底部付近の高分子凝集剤投入
口14から所定量の高分子凝集剤が投入される。
【0007】高分子凝集剤投入後の濁水は、迂流槽45
と造粒槽20との水位の差によって生じる水圧により、
造粒槽20の底部に設けられた放出口21に放出され、
造粒攪拌軸26の先端に接続さられたおわん型の造粒用
板25に当る。造粒板25に当った濁水は矢印100方
向に示すように上方に流れようとする。ここで、矢印1
00方向への濁水は攪拌翼43により攪拌され、さらに
上方に送られる。上方に送られてきた濁水は、攪拌翼4
2でも攪拌されて沈殿槽30に流れ込み一部が凝集、沈
殿する。沈殿槽30においては、流れ込んだ濁水中の沈
殿物(スラリー)の固化を防止する為、底部において固
化防止攪拌翼33によってスラリーを固化しない程度の
低速で攪拌する。
と造粒槽20との水位の差によって生じる水圧により、
造粒槽20の底部に設けられた放出口21に放出され、
造粒攪拌軸26の先端に接続さられたおわん型の造粒用
板25に当る。造粒板25に当った濁水は矢印100方
向に示すように上方に流れようとする。ここで、矢印1
00方向への濁水は攪拌翼43により攪拌され、さらに
上方に送られる。上方に送られてきた濁水は、攪拌翼4
2でも攪拌されて沈殿槽30に流れ込み一部が凝集、沈
殿する。沈殿槽30においては、流れ込んだ濁水中の沈
殿物(スラリー)の固化を防止する為、底部において固
化防止攪拌翼33によってスラリーを固化しない程度の
低速で攪拌する。
【0008】次に、従来の濁水処理装置10における造
粒について簡単に説明する。まず、第一送水管4に設け
られたPAC投入口6から投入されたPAC(ポリ塩化
アルミニウム)と濁水は、混合することなくラインミキ
サー8に流入する。ラインミキサー8に流入した濁水と
PACは、急速に攪拌されることにより混ざり合い迂流
槽45に送られる。迂流槽45内の攪拌後の濁水は、迂
流を行なうことによって凝集に必要な所定時間を経るこ
とになる。これにより、凝集が行なわれ、迂流槽45内
の高分子凝集剤投入口14からの高分子凝集剤によって
造粒が行なわれる。
粒について簡単に説明する。まず、第一送水管4に設け
られたPAC投入口6から投入されたPAC(ポリ塩化
アルミニウム)と濁水は、混合することなくラインミキ
サー8に流入する。ラインミキサー8に流入した濁水と
PACは、急速に攪拌されることにより混ざり合い迂流
槽45に送られる。迂流槽45内の攪拌後の濁水は、迂
流を行なうことによって凝集に必要な所定時間を経るこ
とになる。これにより、凝集が行なわれ、迂流槽45内
の高分子凝集剤投入口14からの高分子凝集剤によって
造粒が行なわれる。
【0009】このような造粒が行なわれた濁水は、造粒
槽20底部の排出口21から排出される。排出された濁
水は、造粒槽20底部近傍に設けられたおわん型の造粒
用板25に当り、濁水と高分子凝集剤が攪拌される。こ
の攪拌によって、濁水と高分子凝集剤が混ざり合うこと
でさらに造粒が行なわれる。ここで造粒された濁水は、
攪拌翼43、42で攪拌される際にも造粒が促進され、
さらに造粒、沈殿が行なわれる。造粒槽20で造粒、沈
降、分離が行なわれた後の濁水は、沈殿槽30に流れ込
む。以上のように、従来の濁水処理装置10では、凝集
剤だけでなく複数の攪拌翼による攪拌、水圧による造粒
を用いて、濁水の処理を行なっている。
槽20底部の排出口21から排出される。排出された濁
水は、造粒槽20底部近傍に設けられたおわん型の造粒
用板25に当り、濁水と高分子凝集剤が攪拌される。こ
の攪拌によって、濁水と高分子凝集剤が混ざり合うこと
でさらに造粒が行なわれる。ここで造粒された濁水は、
攪拌翼43、42で攪拌される際にも造粒が促進され、
さらに造粒、沈殿が行なわれる。造粒槽20で造粒、沈
降、分離が行なわれた後の濁水は、沈殿槽30に流れ込
む。以上のように、従来の濁水処理装置10では、凝集
剤だけでなく複数の攪拌翼による攪拌、水圧による造粒
を用いて、濁水の処理を行なっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の濁水処
理装置には次の問題があった。従来の濁水処理装置で
は、流量を調節しようとすると、第一送水管4に設けら
れたバルブ3の開閉を制御していた。すなわち、流量を
多くしようとすると、バルブ3を開きラインミキサー
8、迂流槽45への濁水供給を多くし、一方、攪拌を抑
制するには、バルブ3を閉じてラインミキサー8等への
濁水供給を少なくする。しかし、このような流量の調節
では、造粒槽20への濁水の流入圧が変化してしまい造
粒槽20内において任意の攪拌を行なうことが出来なく
なってしまう。したがって、流量調節のために造粒が確
実に行なえなくなるという問題があった。
理装置には次の問題があった。従来の濁水処理装置で
は、流量を調節しようとすると、第一送水管4に設けら
れたバルブ3の開閉を制御していた。すなわち、流量を
多くしようとすると、バルブ3を開きラインミキサー
8、迂流槽45への濁水供給を多くし、一方、攪拌を抑
制するには、バルブ3を閉じてラインミキサー8等への
濁水供給を少なくする。しかし、このような流量の調節
では、造粒槽20への濁水の流入圧が変化してしまい造
粒槽20内において任意の攪拌を行なうことが出来なく
なってしまう。したがって、流量調節のために造粒が確
実に行なえなくなるという問題があった。
【0011】また、従来の濁水処理装置では、高分子凝
集剤は迂流槽45の一箇所において投入されていた。し
たがって、高分子凝集剤を投入するタイミングを任意に
調節することが出来なかった。一般に高分子凝集剤は投
入のタイミングによって凝集効率の差が大きく、特に濁
水の流量等の変化に応じた投入が要求される。このこと
から、従来の濁水処理装置では、高分子凝集剤投入のタ
イミング調節が不可能であり、凝集効率も悪くなってし
まうという問題があった。したがって、効率的な濁水処
理を行なうことができなかった。
集剤は迂流槽45の一箇所において投入されていた。し
たがって、高分子凝集剤を投入するタイミングを任意に
調節することが出来なかった。一般に高分子凝集剤は投
入のタイミングによって凝集効率の差が大きく、特に濁
水の流量等の変化に応じた投入が要求される。このこと
から、従来の濁水処理装置では、高分子凝集剤投入のタ
イミング調節が不可能であり、凝集効率も悪くなってし
まうという問題があった。したがって、効率的な濁水処
理を行なうことができなかった。
【0012】さらに、従来の濁水処理装置では、装置の
運転を停止すると第二送水管41内における濁水の流れ
がなくなり、濁水内の細かい粒子が排出口21下方の第
二送水管41内に沈殿し、固化して第二送水管41の閉
塞を引き起こす。第二送水管41が閉塞してしまうと、
迂流槽45からの濁水が造粒槽20に放出されず、濁水
処理が出来なくなり故障の原因にもなるという問題があ
った。この閉塞を解除するためには、造粒槽攪拌装置を
取り外して造粒槽20底部及び第二送水管41内を掃除
すればよい。しかし、従来の濁水処理装置の造粒槽攪拌
装置は、造粒槽20に固定されていたので取り外しが非
常に困難であった。したがって、掃除をする場合は、濁
水処理装置の運転を停止し、さらに第二送水管41等を
取外さなければならず手間がかかるという問題があっ
た。
運転を停止すると第二送水管41内における濁水の流れ
がなくなり、濁水内の細かい粒子が排出口21下方の第
二送水管41内に沈殿し、固化して第二送水管41の閉
塞を引き起こす。第二送水管41が閉塞してしまうと、
迂流槽45からの濁水が造粒槽20に放出されず、濁水
処理が出来なくなり故障の原因にもなるという問題があ
った。この閉塞を解除するためには、造粒槽攪拌装置を
取り外して造粒槽20底部及び第二送水管41内を掃除
すればよい。しかし、従来の濁水処理装置の造粒槽攪拌
装置は、造粒槽20に固定されていたので取り外しが非
常に困難であった。したがって、掃除をする場合は、濁
水処理装置の運転を停止し、さらに第二送水管41等を
取外さなければならず手間がかかるという問題があっ
た。
【0013】そこで、本発明はメンテナンスが容易でか
つ確実に効率的な濁水処理を行なうことの出来る濁水処
理装置の提供を目的とする。
つ確実に効率的な濁水処理を行なうことの出来る濁水処
理装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の濁水処理装置
は、濁水と第一凝集剤を混合した混合濁水を溜める混合
濁水槽、混合濁水槽から混合濁水を濁水通路に向けて排
出する強制排出手段、濁水通路内を流れる混合濁水に対
して第二凝集剤を投入するため、第二凝集剤の投入路に
接続される第二凝集剤投入口、濁水通路に接続され、濁
水通路からの混合濁水を受ける凝集槽、を備えた濁水処
理装置であって、前記第二凝集剤投入口を濁水通路の流
路方向に複数個設けるとともに、前記第二凝集剤の投入
路を各第二凝集剤投入口に対して着脱可能としたことを
特徴としている。
は、濁水と第一凝集剤を混合した混合濁水を溜める混合
濁水槽、混合濁水槽から混合濁水を濁水通路に向けて排
出する強制排出手段、濁水通路内を流れる混合濁水に対
して第二凝集剤を投入するため、第二凝集剤の投入路に
接続される第二凝集剤投入口、濁水通路に接続され、濁
水通路からの混合濁水を受ける凝集槽、を備えた濁水処
理装置であって、前記第二凝集剤投入口を濁水通路の流
路方向に複数個設けるとともに、前記第二凝集剤の投入
路を各第二凝集剤投入口に対して着脱可能としたことを
特徴としている。
【0015】請求項2の濁水処理装置は、請求項1に係
る濁水処理装置において濁水通路の排出口を凝集槽の底
部に設けるとともに、該排出口の近傍に遮流板を設け、
濁水の流出口を凝集槽の上部に設けたことを特徴として
いる。
る濁水処理装置において濁水通路の排出口を凝集槽の底
部に設けるとともに、該排出口の近傍に遮流板を設け、
濁水の流出口を凝集槽の上部に設けたことを特徴として
いる。
【0016】請求項3の濁水処理装置は、請求項1又は
請求項2に係る濁水処理装置において前記凝集槽を攪拌
槽内の周辺箇所に設け、前記凝集槽からの処理済み濁水
を該攪拌槽の中央部に設けられた流入路を介して該攪拌
槽に流入させるようにしたことを特徴としている。
請求項2に係る濁水処理装置において前記凝集槽を攪拌
槽内の周辺箇所に設け、前記凝集槽からの処理済み濁水
を該攪拌槽の中央部に設けられた流入路を介して該攪拌
槽に流入させるようにしたことを特徴としている。
【0017】請求項4の濁水処理装置は、第一凝集剤及
び第二凝集剤を混合した混合濁水を排出口から排出する
濁水通路、 濁水通路に接続され、濁水通路からの混合濁
水を受ける凝集槽、凝集槽内において、濁水通路からの
濁水の水流とは異なる水流を生じさせるよう、凝集槽外
部から凝集槽内に水を流入させる強制水流手段 を備え
たことを特徴としている。
び第二凝集剤を混合した混合濁水を排出口から排出する
濁水通路、 濁水通路に接続され、濁水通路からの混合濁
水を受ける凝集槽、凝集槽内において、濁水通路からの
濁水の水流とは異なる水流を生じさせるよう、凝集槽外
部から凝集槽内に水を流入させる強制水流手段 を備え
たことを特徴としている。
【0018】請求項5の濁水処理装置は、請求項4の濁
水処理装置においてさらに、濁水と第一凝集剤を混合し
た混合濁水を溜める混合濁水槽、混合濁水槽から混合濁
水を濁水通路に向けて排出する強制排出手段、第二凝集
剤の投入路が着脱可能に構成されており、濁水通路の流
路方向に複数個設けられた第二凝集剤投入口を備えたこ
とを特徴としている。
水処理装置においてさらに、濁水と第一凝集剤を混合し
た混合濁水を溜める混合濁水槽、混合濁水槽から混合濁
水を濁水通路に向けて排出する強制排出手段、第二凝集
剤の投入路が着脱可能に構成されており、濁水通路の流
路方向に複数個設けられた第二凝集剤投入口を備えたこ
とを特徴としている。
【0019】請求項6の濁水処理装置は、請求項4又は
請求項5に係る濁水処理装置において濁水通路の排出口
を凝集槽の底部に設けるとともに、該排出口の近傍に遮
流板を設け、濁水の流出口を凝集槽の上部に受けたこと
を特徴としている。
請求項5に係る濁水処理装置において濁水通路の排出口
を凝集槽の底部に設けるとともに、該排出口の近傍に遮
流板を設け、濁水の流出口を凝集槽の上部に受けたこと
を特徴としている。
【0020】請求項7の濁水処理装置は、請求項6に係
る濁水処理装置において前記凝集槽を攪拌槽内の周辺箇
所に設け、前記凝集槽からの処理済み濁水を該攪拌槽の
中央部に設けられた流入路を介して該攪拌槽に流入させ
るようにしたことを特徴としている。
る濁水処理装置において前記凝集槽を攪拌槽内の周辺箇
所に設け、前記凝集槽からの処理済み濁水を該攪拌槽の
中央部に設けられた流入路を介して該攪拌槽に流入させ
るようにしたことを特徴としている。
【0021】
【0022】
【作用】請求項1に係る濁水処理装置は、排出された混
合濁水に対して複数個設けられた第二凝集剤投入口から
任意に第二凝集剤を投入する。
合濁水に対して複数個設けられた第二凝集剤投入口から
任意に第二凝集剤を投入する。
【0023】したがって、濁水通路内を流れる混合濁水
の流量等に応じて、第二凝集剤の投入位置を変更し、流
量等に応じた最適のタイミングで第二凝集剤を投入する
ことができる。
の流量等に応じて、第二凝集剤の投入位置を変更し、流
量等に応じた最適のタイミングで第二凝集剤を投入する
ことができる。
【0024】請求項2及び請求項3に係る濁水処理装置
は、複数の投入口から第二凝集剤を投入した混合濁水を
凝集槽底部の排出口から排出し、排出口近傍の遮流板に
当てた後、凝集処理済み濁水を凝集槽上部の流出口から
排出する。また、凝集槽を攪拌槽周辺に設け、流出口か
ら排出された凝集処理済み濁水を攪拌槽中央部の流入路
を介して攪拌槽内に流入させる。
は、複数の投入口から第二凝集剤を投入した混合濁水を
凝集槽底部の排出口から排出し、排出口近傍の遮流板に
当てた後、凝集処理済み濁水を凝集槽上部の流出口から
排出する。また、凝集槽を攪拌槽周辺に設け、流出口か
ら排出された凝集処理済み濁水を攪拌槽中央部の流入路
を介して攪拌槽内に流入させる。
【0025】したがって、適切な第二凝集剤の投入をす
ることができ、形成された高密度フロックを凝集槽内で
さらに凝集するとともに、凝集処理済みの濁水を確実に
排出することができ、しかも凝集槽を攪拌槽周辺に設け
攪拌槽の中央部に流入路を設けるだけで攪拌槽内でのフ
ロックの巻上げを防止することができる。
ることができ、形成された高密度フロックを凝集槽内で
さらに凝集するとともに、凝集処理済みの濁水を確実に
排出することができ、しかも凝集槽を攪拌槽周辺に設け
攪拌槽の中央部に流入路を設けるだけで攪拌槽内でのフ
ロックの巻上げを防止することができる。
【0026】請求項4に係る濁水処理装置は、第一凝集
剤及び第二凝集剤投入後の混合濁水を凝集槽内に排出す
ることで乱流を発生させるとともに、凝集槽内において
乱流以外の水流を発生させる。
剤及び第二凝集剤投入後の混合濁水を凝集槽内に排出す
ることで乱流を発生させるとともに、凝集槽内において
乱流以外の水流を発生させる。
【0027】したがって、形成された高密度フロックを
凝集槽内でさらに凝集するとともに、排出口の閉塞を防
止することができる。
凝集槽内でさらに凝集するとともに、排出口の閉塞を防
止することができる。
【0028】請求項5に係る濁水処理装置は、排出され
た混合濁水に対して複数個設けられた第二凝集剤投入口
から任意に第二凝集剤を投入し、投入後の混合濁水を凝
集槽内に排出することで乱流を発生させるとともに、凝
集槽内において乱流以外の水流を発生させる。
た混合濁水に対して複数個設けられた第二凝集剤投入口
から任意に第二凝集剤を投入し、投入後の混合濁水を凝
集槽内に排出することで乱流を発生させるとともに、凝
集槽内において乱流以外の水流を発生させる。
【0029】したがって、濁水通路内を流れる混合濁水
の流量等に応じて、第二凝集剤の投入位置を変更し、流
量等に応じた最適のタイミングで第二凝集剤を投入する
ことができるとともに、形成された高密度フロックの凝
集を凝集槽内でさらに凝集し、排出口の閉塞を防止する
こともできる。請求項6及び請求項7に係る濁水処理装
置は、第二凝集剤投入後の混合濁水を凝集槽底部の排出
口から排出し、排出後の濁水を排出口近傍の遮流板に当
てるとともに、遮流板近傍に乱流以外の水流を発生さ
せ、凝集処理済み濁水を凝集槽上部の流出口から排出す
る。また、凝集槽を攪拌槽周辺に設け、排出された凝集
処理済み濁水を攪拌槽中央部の流入路を介して攪拌槽内
に流入させる。したがって、適切な第二凝集剤投入によ
り形成した高密度フロックの凝集を凝集槽内で一層促進
させ、排出口の閉塞を防止することができるとともに凝
集処理済みの濁水を確実に排出することができ、しかも
凝集槽を攪拌槽周辺に設け攪拌槽の中央部に流入路を設
けるだけで攪拌槽内でのフロックの巻上げを防止するこ
とができる。
の流量等に応じて、第二凝集剤の投入位置を変更し、流
量等に応じた最適のタイミングで第二凝集剤を投入する
ことができるとともに、形成された高密度フロックの凝
集を凝集槽内でさらに凝集し、排出口の閉塞を防止する
こともできる。請求項6及び請求項7に係る濁水処理装
置は、第二凝集剤投入後の混合濁水を凝集槽底部の排出
口から排出し、排出後の濁水を排出口近傍の遮流板に当
てるとともに、遮流板近傍に乱流以外の水流を発生さ
せ、凝集処理済み濁水を凝集槽上部の流出口から排出す
る。また、凝集槽を攪拌槽周辺に設け、排出された凝集
処理済み濁水を攪拌槽中央部の流入路を介して攪拌槽内
に流入させる。したがって、適切な第二凝集剤投入によ
り形成した高密度フロックの凝集を凝集槽内で一層促進
させ、排出口の閉塞を防止することができるとともに凝
集処理済みの濁水を確実に排出することができ、しかも
凝集槽を攪拌槽周辺に設け攪拌槽の中央部に流入路を設
けるだけで攪拌槽内でのフロックの巻上げを防止するこ
とができる。
【0030】
【実施例】本発明に係る濁水処理装置の一実施例を以下
に説明する。図1に本実施例の濁水処理装置(いわゆる
パッケージタイプ)の概念図を掲げる。第一送水管4
は、ラインミキサー8及びポンプ5に接続されており、
PAC投入口6が設けられている。ラインミキサー8は
第二送水管7を介して混合濁水槽10に接続されてい
る。また、混合濁水槽10内には強制排出手段である混
合濁水排出ポンプ11が設けられており、濁水通路であ
る濁水管13と接続されている。濁水管13は、凝集槽
20に接続されており、凝集槽20は、沈殿槽30内に
偏心させて(周辺箇所、すなわち沈殿槽30の中心から
離れた位置)に設けられている。凝集槽20の底部に
は、排出口21が設けられており、その上部には流出口
37が設けられている。なお、流出口37は、沈殿槽3
0の中央部分に設けられた流入路であるセンターウェル
(中央縦穴)を介して沈殿槽30と接続している。さら
に、処理済み水貯溜槽35が沈殿槽30付近に設けられ
ている。
に説明する。図1に本実施例の濁水処理装置(いわゆる
パッケージタイプ)の概念図を掲げる。第一送水管4
は、ラインミキサー8及びポンプ5に接続されており、
PAC投入口6が設けられている。ラインミキサー8は
第二送水管7を介して混合濁水槽10に接続されてい
る。また、混合濁水槽10内には強制排出手段である混
合濁水排出ポンプ11が設けられており、濁水通路であ
る濁水管13と接続されている。濁水管13は、凝集槽
20に接続されており、凝集槽20は、沈殿槽30内に
偏心させて(周辺箇所、すなわち沈殿槽30の中心から
離れた位置)に設けられている。凝集槽20の底部に
は、排出口21が設けられており、その上部には流出口
37が設けられている。なお、流出口37は、沈殿槽3
0の中央部分に設けられた流入路であるセンターウェル
(中央縦穴)を介して沈殿槽30と接続している。さら
に、処理済み水貯溜槽35が沈殿槽30付近に設けられ
ている。
【0031】混合濁水槽10内に設けられている混合濁
水排出ポンプ11には、インバーター(図示せず)が接
続されている。また、濁水管13には、第一バルブ1
2、第二凝集剤投入口である高分子凝集剤投入口14及
び第二バルブ16が設けられている。 凝集槽20内に
は、取付けガイド棒26が設けられており、その途中に
は固定翼23が、先端には遮流手段である遮流板25が
排出口21に直接対向する位置に接続されている。ま
た、遮流板25近傍には強制水流手段としての処理済み
水放出口27が設けられている。なお、取付けガイド棒
26は、凝集槽20に対して取外し自在に接続されてい
る(図1)。沈殿槽30は、中央部に位置するセンター
ウェル34を介して凝集槽20と接続されている。セン
ターウェル34内には沈殿槽攪拌軸32が設けられてお
り、沈殿槽攪拌軸32の先端には固化防止翼33が接続
されている。 また、沈殿槽攪拌軸32の他端はモータ
ー31に接続されている(図1)。なお、 沈殿槽30
は、処理済み水貯溜槽35と接続されており、強制水流
ポンプ36が処理済み水貯溜槽35内に設けられ、凝集
槽20内の処理済み水放出口27に対して処理済み水を
供給する。
水排出ポンプ11には、インバーター(図示せず)が接
続されている。また、濁水管13には、第一バルブ1
2、第二凝集剤投入口である高分子凝集剤投入口14及
び第二バルブ16が設けられている。 凝集槽20内に
は、取付けガイド棒26が設けられており、その途中に
は固定翼23が、先端には遮流手段である遮流板25が
排出口21に直接対向する位置に接続されている。ま
た、遮流板25近傍には強制水流手段としての処理済み
水放出口27が設けられている。なお、取付けガイド棒
26は、凝集槽20に対して取外し自在に接続されてい
る(図1)。沈殿槽30は、中央部に位置するセンター
ウェル34を介して凝集槽20と接続されている。セン
ターウェル34内には沈殿槽攪拌軸32が設けられてお
り、沈殿槽攪拌軸32の先端には固化防止翼33が接続
されている。 また、沈殿槽攪拌軸32の他端はモータ
ー31に接続されている(図1)。なお、 沈殿槽30
は、処理済み水貯溜槽35と接続されており、強制水流
ポンプ36が処理済み水貯溜槽35内に設けられ、凝集
槽20内の処理済み水放出口27に対して処理済み水を
供給する。
【0032】本実施例の濁水処理装置における濁水の流
れ及び濁水の凝集について図を用いて以下に説明する。
土木、建設工事現場等で発生した濁水2はポンプ5で汲
み上げられ、第一送水管4内を流れる。この際、PAC
投入口6から、汲み上げられた濁水に対して所定量の第
一凝集剤であるPACが投入される。このPAC投入後
の濁水は、ラインミキサー8によって急速攪拌され、第
二送水管7を通じて混合濁水槽10に溜められる(図
1)。このラインミキサー8による攪拌を行なうこと
で、PACが濁水全体に混合され凝集が行なわれる。
れ及び濁水の凝集について図を用いて以下に説明する。
土木、建設工事現場等で発生した濁水2はポンプ5で汲
み上げられ、第一送水管4内を流れる。この際、PAC
投入口6から、汲み上げられた濁水に対して所定量の第
一凝集剤であるPACが投入される。このPAC投入後
の濁水は、ラインミキサー8によって急速攪拌され、第
二送水管7を通じて混合濁水槽10に溜められる(図
1)。このラインミキサー8による攪拌を行なうこと
で、PACが濁水全体に混合され凝集が行なわれる。
【0033】次に、混合濁水槽10に溜められた混合濁
水は、混合濁水排出ポンプ11により濁水管13に排出
される。混合濁水排出ポンプ11にはインバーター(図
示せず)が接続されているので、回転速度を自在に制御
することが可能である。また、濁水管13に排出された
混合濁水は、第一バルブ12によっても水量を調節する
ことが可能である。したがって、濁水管13内を流れる
混合濁水の量、水圧等の制御を自在に行なうことが可能
である。このことから、凝集槽20の底部において遮流
板25に当る混合濁水の量及び圧力を制御することが可
能となる。
水は、混合濁水排出ポンプ11により濁水管13に排出
される。混合濁水排出ポンプ11にはインバーター(図
示せず)が接続されているので、回転速度を自在に制御
することが可能である。また、濁水管13に排出された
混合濁水は、第一バルブ12によっても水量を調節する
ことが可能である。したがって、濁水管13内を流れる
混合濁水の量、水圧等の制御を自在に行なうことが可能
である。このことから、凝集槽20の底部において遮流
板25に当る混合濁水の量及び圧力を制御することが可
能となる。
【0034】第一バルブ12を通過した濁水管13内の
混合濁水には、高分子凝集剤投入口14から高分子凝集
剤が投入される。ここで、高分子凝集剤投入口14は、
濁水管13内を流れる混合濁水の流方向に沿って濁水管
13に複数設けられている。したがって、濁水管13内
を流れる混合濁水の流量等に応じて適量の高分子凝集剤
を所望のタイミングで適切な投入口から投入することが
できる。
混合濁水には、高分子凝集剤投入口14から高分子凝集
剤が投入される。ここで、高分子凝集剤投入口14は、
濁水管13内を流れる混合濁水の流方向に沿って濁水管
13に複数設けられている。したがって、濁水管13内
を流れる混合濁水の流量等に応じて適量の高分子凝集剤
を所望のタイミングで適切な投入口から投入することが
できる。
【0035】図2Aに複数の高分子凝集剤投入口14が
設けられた濁水管13の一例を示す。また、図2Bに、
図2Aに示す高分子凝集剤投入口14にワンタッチカプ
ラーを設けた場合を示す。高分子凝集剤投入口14には
ワンタッチカプラー凹側14Fが設けられており、高分
子供給ポンプ(図示せず)からの高分子凝集剤供給ホー
ス17にはワンタッチカプラー凸側14Mが接続されて
いる。高分子凝集剤投入口14に設けられたワンタッチ
カプラー凹側14Fは、ワンタッチカプラー凸側14M
の離脱によってバルブが自動的に開じる構造となってい
る。これにより、高分子凝集剤供給ホース17の位置を
任意に変更しても、高分子凝集剤投入口14側において
何等の操作をする必要がない。
設けられた濁水管13の一例を示す。また、図2Bに、
図2Aに示す高分子凝集剤投入口14にワンタッチカプ
ラーを設けた場合を示す。高分子凝集剤投入口14には
ワンタッチカプラー凹側14Fが設けられており、高分
子供給ポンプ(図示せず)からの高分子凝集剤供給ホー
ス17にはワンタッチカプラー凸側14Mが接続されて
いる。高分子凝集剤投入口14に設けられたワンタッチ
カプラー凹側14Fは、ワンタッチカプラー凸側14M
の離脱によってバルブが自動的に開じる構造となってい
る。これにより、高分子凝集剤供給ホース17の位置を
任意に変更しても、高分子凝集剤投入口14側において
何等の操作をする必要がない。
【0036】したがって、高分子凝集剤の投入箇所を選
択する場合は、高分子凝集剤供給ホース17に接続され
たワンタッチカプラー凸部14Mを所望のワンタッチカ
プラー凹部14Fに接続するだけでよい。このように、
投入のタイミング及び投入量等によって凝集効率の差が
大きい高分子凝集剤の投入を容易に最適量、最適タイミ
ングに調整することが可能となる。したがって、混合濁
水の凝集効率が高くなり、確実な濁水処理が可能とな
る。
択する場合は、高分子凝集剤供給ホース17に接続され
たワンタッチカプラー凸部14Mを所望のワンタッチカ
プラー凹部14Fに接続するだけでよい。このように、
投入のタイミング及び投入量等によって凝集効率の差が
大きい高分子凝集剤の投入を容易に最適量、最適タイミ
ングに調整することが可能となる。したがって、混合濁
水の凝集効率が高くなり、確実な濁水処理が可能とな
る。
【0037】図3Aに凝集槽20の断面図を掲げ、凝集
槽20内での混合濁水の流れを説明する。高分子凝集剤
投入後の混合濁水は、凝集槽20の底部に設けられた排
出口21から槽内に排出される。排出口21から排出さ
れた混合濁水は、排出口21と直接対向する位置に設け
られた遮流板25に当って乱流を発生させる。 発生し
た乱流により槽内の混合濁水が攪拌され、凝集、反応を
起こす。この凝集、反応により混合濁水に適量、最適タ
イミングで投入された高分子凝集剤が混ざり合い、フロ
ック(綿上沈殿物)が形成される。形成されたフロック
は、排出口21から順次排出される混合濁水によって凝
集槽20の上方向(矢印200方向)に上昇する。な
お、遮流槽25に当る混合濁水の水量及び水圧は、混合
濁水ハイシュツポンプ11及び第一バルブ12により制
御することができるので、凝集槽20内でのフロック形
成を制御することが可能である。
槽20内での混合濁水の流れを説明する。高分子凝集剤
投入後の混合濁水は、凝集槽20の底部に設けられた排
出口21から槽内に排出される。排出口21から排出さ
れた混合濁水は、排出口21と直接対向する位置に設け
られた遮流板25に当って乱流を発生させる。 発生し
た乱流により槽内の混合濁水が攪拌され、凝集、反応を
起こす。この凝集、反応により混合濁水に適量、最適タ
イミングで投入された高分子凝集剤が混ざり合い、フロ
ック(綿上沈殿物)が形成される。形成されたフロック
は、排出口21から順次排出される混合濁水によって凝
集槽20の上方向(矢印200方向)に上昇する。な
お、遮流槽25に当る混合濁水の水量及び水圧は、混合
濁水ハイシュツポンプ11及び第一バルブ12により制
御することができるので、凝集槽20内でのフロック形
成を制御することが可能である。
【0038】上方向(矢印200方向)に上昇したフロ
ックは、固定翼23により垂直方向(矢印700方向)
への上昇を抑制され、凝集槽20内において矢印300
方向に均等に拡散される。ここで、固定翼23により均
等に拡散されたフロックと、乱流の発生により新たに上
昇してきたフロックは、凝集槽20内において互いに結
び付き高密度のフロックを形成する。なお、この高密度
フロックは、従来の濁水処理装置によって形成されるフ
ロックと比べて数倍から十数倍の沈降速度を有する。
ックは、固定翼23により垂直方向(矢印700方向)
への上昇を抑制され、凝集槽20内において矢印300
方向に均等に拡散される。ここで、固定翼23により均
等に拡散されたフロックと、乱流の発生により新たに上
昇してきたフロックは、凝集槽20内において互いに結
び付き高密度のフロックを形成する。なお、この高密度
フロックは、従来の濁水処理装置によって形成されるフ
ロックと比べて数倍から十数倍の沈降速度を有する。
【0039】このように、排出口21から排出される混
合濁水によって順次フロックが形成され、固定翼23に
より均等に拡散されたフロックと結びつくことで高密度
フロック箇所(フロックだまり)が形成される。フロッ
クだまりにおいて形成された高密度フロックは、順次発
生する乱流によって矢印300方向に流され、流出口3
7及びセンターウェル34を通じて沈殿槽30に溢流す
る(図3A)。なお、前述のように、混合濁水排出ポン
プ11及び第一バルブ12を制御することによって排出
口21から排出される混合濁水の水量、水圧を調節し、
フロックの形成を容易に制御することが可能である。し
たがって、混合濁水排出ポンプ11及び第一バルブ12
を適切に制御することで効率的な濁水処理を行なうこと
ができる。
合濁水によって順次フロックが形成され、固定翼23に
より均等に拡散されたフロックと結びつくことで高密度
フロック箇所(フロックだまり)が形成される。フロッ
クだまりにおいて形成された高密度フロックは、順次発
生する乱流によって矢印300方向に流され、流出口3
7及びセンターウェル34を通じて沈殿槽30に溢流す
る(図3A)。なお、前述のように、混合濁水排出ポン
プ11及び第一バルブ12を制御することによって排出
口21から排出される混合濁水の水量、水圧を調節し、
フロックの形成を容易に制御することが可能である。し
たがって、混合濁水排出ポンプ11及び第一バルブ12
を適切に制御することで効率的な濁水処理を行なうこと
ができる。
【0040】沈殿槽30の断面図を図4Aに掲げ、凝集
槽20から溢流した高密度フロックを含んだ濁水(凝集
処理済み濁水)は、沈殿槽30内で貯溜され、高密度フ
ロックが沈殿槽30の底部に沈殿する。ここで、凝集槽
20からの凝集処理済み濁水は、沈殿槽30の中央部に
設けられたセンターウェル34を介して沈殿槽30内に
流入する。したがって、凝集処理済み濁水は沈殿槽30
内に均等に流入し、偏った流入によるフロック巻上げに
よるフロックの流出を防止し、確実な濁水処理が可能と
なる。なお、本実施例において、凝集槽20は沈殿槽3
0内に偏心させて(周辺箇所に)設けられている。 こ
れにより、凝集槽20から溢流した凝集処理済み濁水
は、容易に流出口37及びセンターウェル34を通じて
沈殿槽30の中央部に流入し、フロックの巻上げを防止
することが可能となる。また、沈殿槽30の底部に沈殿
した高密度フロックは、固化防止翼33により集めら
れ、上澄み水(処理済み水)画処理済み水貯溜槽35に
排出される(図1)。
槽20から溢流した高密度フロックを含んだ濁水(凝集
処理済み濁水)は、沈殿槽30内で貯溜され、高密度フ
ロックが沈殿槽30の底部に沈殿する。ここで、凝集槽
20からの凝集処理済み濁水は、沈殿槽30の中央部に
設けられたセンターウェル34を介して沈殿槽30内に
流入する。したがって、凝集処理済み濁水は沈殿槽30
内に均等に流入し、偏った流入によるフロック巻上げに
よるフロックの流出を防止し、確実な濁水処理が可能と
なる。なお、本実施例において、凝集槽20は沈殿槽3
0内に偏心させて(周辺箇所に)設けられている。 こ
れにより、凝集槽20から溢流した凝集処理済み濁水
は、容易に流出口37及びセンターウェル34を通じて
沈殿槽30の中央部に流入し、フロックの巻上げを防止
することが可能となる。また、沈殿槽30の底部に沈殿
した高密度フロックは、固化防止翼33により集めら
れ、上澄み水(処理済み水)画処理済み水貯溜槽35に
排出される(図1)。
【0041】沈殿槽30から排出された上澄み水(処理
済み水)は、処理済み水貯溜槽35に貯溜され、放流基
準値に達するまで処理が行なわれたか否かが検査された
後、河川等に放流される。ここで、処理済み水貯溜槽3
5の処理澄み水の一部は、強制水流ポンプ36によって
凝集槽20の底部に設けられた処理済み水放出口27に
供給される(図1)。処理済み水放出口27に供給され
た処理済み水は、矢印400方向に対流を形成するよう
に放出される。この処理済み水放出口27から放出され
る矢印400方向への処理済み水は、凝集槽20内の攪
拌を促進し、乱流発生を補助する(図3A、3B)。こ
の処理済み水による攪拌によりフロック形成が促進され
るので、効率的な濁水処理が可能となる。
済み水)は、処理済み水貯溜槽35に貯溜され、放流基
準値に達するまで処理が行なわれたか否かが検査された
後、河川等に放流される。ここで、処理済み水貯溜槽3
5の処理澄み水の一部は、強制水流ポンプ36によって
凝集槽20の底部に設けられた処理済み水放出口27に
供給される(図1)。処理済み水放出口27に供給され
た処理済み水は、矢印400方向に対流を形成するよう
に放出される。この処理済み水放出口27から放出され
る矢印400方向への処理済み水は、凝集槽20内の攪
拌を促進し、乱流発生を補助する(図3A、3B)。こ
の処理済み水による攪拌によりフロック形成が促進され
るので、効率的な濁水処理が可能となる。
【0042】ところで、本実施例において遮流板25及
び固定翼23を接続している取り付けガイド棒26には
ネジ山が形成されており、凝集槽20上にまたがった取
り付け板29に接続されている。このことから、遮流板
25及び固定翼23は取り付けガイド棒26のネジを回
すことで上下方向(矢印500方向)に移動させること
ができる(図3A)。すなわち、濁水処理装置が動作中
でも凝集槽20底部の排出口21からの混合濁水の量や
圧力の変化に応じて遮流板25及び固定翼23の位置を
矢印500方向へ自在に調節することが可能である。し
たがって、濁水の増大によって濁水遮流板25に当る水
量等が増大し、混合濁水が凝集槽20底部に当ることで
生じる垂直方向への不良乱流(矢印700)の発生を防
止することが可能となり(図3A)、確実かつ効率的な
濁水処理可能となる。
び固定翼23を接続している取り付けガイド棒26には
ネジ山が形成されており、凝集槽20上にまたがった取
り付け板29に接続されている。このことから、遮流板
25及び固定翼23は取り付けガイド棒26のネジを回
すことで上下方向(矢印500方向)に移動させること
ができる(図3A)。すなわち、濁水処理装置が動作中
でも凝集槽20底部の排出口21からの混合濁水の量や
圧力の変化に応じて遮流板25及び固定翼23の位置を
矢印500方向へ自在に調節することが可能である。し
たがって、濁水の増大によって濁水遮流板25に当る水
量等が増大し、混合濁水が凝集槽20底部に当ることで
生じる垂直方向への不良乱流(矢印700)の発生を防
止することが可能となり(図3A)、確実かつ効率的な
濁水処理可能となる。
【0043】次に、本実施例に係る濁水処理装置のメン
テナンスについて説明する。前述のように、凝集槽20
の底部近傍の処理済み水放出口27からは、常に(装置
停止時も)処理済み水が矢印400方向へ放出されてい
る(図3B)。このことから、凝集槽20底部にフロッ
クや細かい粒子が沈殿することがなく、閉塞されること
がない。したがって、沈殿したフロックや細かい粒子の
清掃をする必要がなくメンテナンスが容易である。
テナンスについて説明する。前述のように、凝集槽20
の底部近傍の処理済み水放出口27からは、常に(装置
停止時も)処理済み水が矢印400方向へ放出されてい
る(図3B)。このことから、凝集槽20底部にフロッ
クや細かい粒子が沈殿することがなく、閉塞されること
がない。したがって、沈殿したフロックや細かい粒子の
清掃をする必要がなくメンテナンスが容易である。
【0044】また、本実施例の濁水処理装置において、
取り付けガイド棒26はネジ山で形成されており、凝集
槽20から取外すことができる(図3A)。つまり、遮
流板25及び固定翼23を凝集槽20から取外して清掃
を行なうことが容易である。したがって、遮流板25内
部に付着する異物を掃除することも容易でありメンテナ
ンスも容易となる。さらに、遮流板25を清掃すること
で乱流が確実に発生し、フロックの発生効率が良くな
る。
取り付けガイド棒26はネジ山で形成されており、凝集
槽20から取外すことができる(図3A)。つまり、遮
流板25及び固定翼23を凝集槽20から取外して清掃
を行なうことが容易である。したがって、遮流板25内
部に付着する異物を掃除することも容易でありメンテナ
ンスも容易となる。さらに、遮流板25を清掃すること
で乱流が確実に発生し、フロックの発生効率が良くな
る。
【0045】さらに本実施例に係る濁水処理装置におい
ては、遮流板25及び固定翼23が取外しが可能なた
め、混合濁水に含まれる細かい粒子が排出口21下方の
濁水管13に沈殿しても凝集槽20上方から清掃するこ
とが出来、メンテナンスが容易である(図3A参照)。
また、濁水管13に第二バルブ16を設けているので、
凝集槽20内の混合濁水を抜き取り、排出口21下方の
濁水管13を容易に清掃することができる。したがっ
て、仮に排出口21下方の濁水管13が閉塞してもメン
テナンスが容易である(図1参照)。
ては、遮流板25及び固定翼23が取外しが可能なた
め、混合濁水に含まれる細かい粒子が排出口21下方の
濁水管13に沈殿しても凝集槽20上方から清掃するこ
とが出来、メンテナンスが容易である(図3A参照)。
また、濁水管13に第二バルブ16を設けているので、
凝集槽20内の混合濁水を抜き取り、排出口21下方の
濁水管13を容易に清掃することができる。したがっ
て、仮に排出口21下方の濁水管13が閉塞してもメン
テナンスが容易である(図1参照)。
【0046】また、本実施例の濁水処理装置において
は、凝集槽20が沈殿槽30内に設けられている(図
1、図4B)。したがって、従来の濁水処理装置(図
6)よりもコンパクトなスペースに収る。これにより濁
水処理装置自体のコンパクト化が図れ、搬送に便利であ
る。すなわち、本実施例の濁水処理装置は、確実かつ効
率的な濁水処理を行なうことができ、さらにメンテナン
スが容易でしかもコンパクトである。
は、凝集槽20が沈殿槽30内に設けられている(図
1、図4B)。したがって、従来の濁水処理装置(図
6)よりもコンパクトなスペースに収る。これにより濁
水処理装置自体のコンパクト化が図れ、搬送に便利であ
る。すなわち、本実施例の濁水処理装置は、確実かつ効
率的な濁水処理を行なうことができ、さらにメンテナン
スが容易でしかもコンパクトである。
【0047】なお、本実施例の濁水処理装置において、
処理済み水放出口27は処理済み水貯溜槽35の水を用
いて強制水流を発生させたが、他の水(例えば沈殿槽3
0の上部の水)を用いるようにしてもよい。
処理済み水放出口27は処理済み水貯溜槽35の水を用
いて強制水流を発生させたが、他の水(例えば沈殿槽3
0の上部の水)を用いるようにしてもよい。
【0048】また、本実施例においては、水量、水圧に
応じて取り付けガイド棒26を上下方向(矢印500方
向)に移動させて遮流板25及び固定翼23の位置を調
節している(図3A)。しかし、遮流板25が排出口2
1から離れると左右方向(矢印600方向)に移動し易
くなる(図5A)。遮流板25が矢印600方向へ移動
すると、凝集槽20内で不良乱流が発生し、フロックの
発生効率も悪くなる。この不良乱流発生防止のため、遮
流板25の両端にガイド棒ホルダー25Hを設けるとと
もに凝集槽20の底面にガイド棒25Gを設けて、ガイ
ド棒ホルダー25Hをガイド棒25Gに挿入する。(図
5A)。これにより、遮流板25が排出口21から離れ
ても左右方向(矢印600方向)に移動することがな
い。したがって、不良乱流が発生することがなく、フロ
ックの発生効率が悪くなることがない。
応じて取り付けガイド棒26を上下方向(矢印500方
向)に移動させて遮流板25及び固定翼23の位置を調
節している(図3A)。しかし、遮流板25が排出口2
1から離れると左右方向(矢印600方向)に移動し易
くなる(図5A)。遮流板25が矢印600方向へ移動
すると、凝集槽20内で不良乱流が発生し、フロックの
発生効率も悪くなる。この不良乱流発生防止のため、遮
流板25の両端にガイド棒ホルダー25Hを設けるとと
もに凝集槽20の底面にガイド棒25Gを設けて、ガイ
ド棒ホルダー25Hをガイド棒25Gに挿入する。(図
5A)。これにより、遮流板25が排出口21から離れ
ても左右方向(矢印600方向)に移動することがな
い。したがって、不良乱流が発生することがなく、フロ
ックの発生効率が悪くなることがない。
【0049】さらに、上記実施例において、凝集槽20
内の固定翼23には図3Aに示す形状の物を用いた。し
かし、図5B及び図5Cに示す形状の固定翼55を用い
ると、例え濁水の増大により図3Aに示すような不良乱
流(矢印700)が発生しても、翼54によって不良乱
流が凝集槽20の上方に達することを防止する。したが
って、不良乱流によって形成された不良フロックが沈殿
槽30に流入し、しかも沈殿せずに溢流することで濁水
処理能力を悪化させることを防止する。
内の固定翼23には図3Aに示す形状の物を用いた。し
かし、図5B及び図5Cに示す形状の固定翼55を用い
ると、例え濁水の増大により図3Aに示すような不良乱
流(矢印700)が発生しても、翼54によって不良乱
流が凝集槽20の上方に達することを防止する。したが
って、不良乱流によって形成された不良フロックが沈殿
槽30に流入し、しかも沈殿せずに溢流することで濁水
処理能力を悪化させることを防止する。
【0050】
【発明の効果】請求項1に係る濁水処理装置において
は、混合濁水に対し、複数個設けられた第二凝集剤投入
口から任意に第二凝集剤を投入する。すなわち、濁水通
路内を流れる混合濁水の流量等に応じて、第二凝集剤の
投入位置を変更し、流量等に応じた最適のタイミングで
第二凝集剤を投入することができる。したがって、効率
的な濁水処理を行なうことが可能となる。
は、混合濁水に対し、複数個設けられた第二凝集剤投入
口から任意に第二凝集剤を投入する。すなわち、濁水通
路内を流れる混合濁水の流量等に応じて、第二凝集剤の
投入位置を変更し、流量等に応じた最適のタイミングで
第二凝集剤を投入することができる。したがって、効率
的な濁水処理を行なうことが可能となる。
【0051】請求項2及び請求項3に係る濁水処理装置
においては、複数の投入口から第二凝集剤を投入した混
合濁水を凝集槽底部の排出口から排出し、排出口近傍の
遮流板に当てた後、凝集処理済み濁水を凝集槽上部の流
出口から排出する。また、凝集槽を攪拌槽周辺に設け、
流出口から排出された凝集処理済み濁水を攪拌槽中央部
の流入路を介して攪拌槽内に流入させる。すなわち、適
切な第二凝集剤の投入をすることができ、形成された高
密度フロックを凝集槽内でさらに凝集するとともに、凝
集処理済みの濁水を確実に排出することができ、しかも
凝集槽を攪拌槽周辺に設け攪拌槽の中央部に流入路を設
けるだけで攪拌槽内でのフロックの巻上げを防止するこ
とができる。したがって、効率的で、しかも簡単な構造
で確実な濁水処理を行なうことが可能となる。
においては、複数の投入口から第二凝集剤を投入した混
合濁水を凝集槽底部の排出口から排出し、排出口近傍の
遮流板に当てた後、凝集処理済み濁水を凝集槽上部の流
出口から排出する。また、凝集槽を攪拌槽周辺に設け、
流出口から排出された凝集処理済み濁水を攪拌槽中央部
の流入路を介して攪拌槽内に流入させる。すなわち、適
切な第二凝集剤の投入をすることができ、形成された高
密度フロックを凝集槽内でさらに凝集するとともに、凝
集処理済みの濁水を確実に排出することができ、しかも
凝集槽を攪拌槽周辺に設け攪拌槽の中央部に流入路を設
けるだけで攪拌槽内でのフロックの巻上げを防止するこ
とができる。したがって、効率的で、しかも簡単な構造
で確実な濁水処理を行なうことが可能となる。
【0052】請求項4に係る濁水処理装置においては、
第一凝集剤及び第二凝集剤投入後の混合濁水を凝集槽内
に排出することで乱流を発生させるとともに、凝集槽内
において乱流以外の水流を発生させる。すなわち、形成
された高密度フロックを凝集槽内でさらに凝集するとと
もに、排出口の閉塞を防止することができる。したがっ
て、効率的な濁水処理を行なうことが可能となるととも
に、メンテナンスが容易である。請求項5に係る濁水処
理装置においては、第二凝集剤投入後の混合濁水を凝集
槽底部の排出口から排出して濁水を排出口近傍の遮流板
に当てるとともに、遮流板近傍に乱流以外の水流を発生
させ、凝集処理済み濁水を凝集槽上部の流出口から排出
する。また、凝集槽を攪拌槽周辺に設け、凝集処理済み
濁水を攪拌槽中央部の流入路を介して攪拌槽内に流入さ
せる。すなわち、形成された高密度フロックの凝集をさ
らに凝集し、排出口の閉塞を防止することができるとと
もに、凝集処理済み濁水を確実に排出することができ、
しかも凝集槽を攪拌槽周辺に、流入路を攪拌槽の中央部
に設けるだけで攪拌槽内でのフロックの巻上げを防止す
ることができる。したがって、効率的で、しかも簡単な
構造で確実な濁水処理を行なうことが可能であるととも
に、メンテナンスが容易である。請求項6及び請求項7
に係る濁水処理装置は、第二凝集剤投入後の混合濁水を
凝集槽底部の排出口から排出し、排出後の濁水を排出口
近傍の遮流板に当てるとともに、遮流板近傍に乱流以外
の水流を発生させ、凝集処理済み濁水を凝集槽上部の流
出口から排出する。また、凝集槽を攪拌槽周辺に設け、
排出された凝集処理済み濁水を攪拌槽中央部の流入路を
介して攪拌槽内に流入させる。したがって、適切な第二
凝集剤投入により形成した高密度フロックの凝集を凝集
槽内で一層促進させ、排出口の閉塞を防止することがで
きるとともに凝集処理済みの濁水を確実に排出すること
ができ、しかも凝集槽を攪拌槽周辺に設け攪拌槽の中央
部に流入路を設けるだけで攪拌槽内でのフロックの巻上
げを防止することができる。
第一凝集剤及び第二凝集剤投入後の混合濁水を凝集槽内
に排出することで乱流を発生させるとともに、凝集槽内
において乱流以外の水流を発生させる。すなわち、形成
された高密度フロックを凝集槽内でさらに凝集するとと
もに、排出口の閉塞を防止することができる。したがっ
て、効率的な濁水処理を行なうことが可能となるととも
に、メンテナンスが容易である。請求項5に係る濁水処
理装置においては、第二凝集剤投入後の混合濁水を凝集
槽底部の排出口から排出して濁水を排出口近傍の遮流板
に当てるとともに、遮流板近傍に乱流以外の水流を発生
させ、凝集処理済み濁水を凝集槽上部の流出口から排出
する。また、凝集槽を攪拌槽周辺に設け、凝集処理済み
濁水を攪拌槽中央部の流入路を介して攪拌槽内に流入さ
せる。すなわち、形成された高密度フロックの凝集をさ
らに凝集し、排出口の閉塞を防止することができるとと
もに、凝集処理済み濁水を確実に排出することができ、
しかも凝集槽を攪拌槽周辺に、流入路を攪拌槽の中央部
に設けるだけで攪拌槽内でのフロックの巻上げを防止す
ることができる。したがって、効率的で、しかも簡単な
構造で確実な濁水処理を行なうことが可能であるととも
に、メンテナンスが容易である。請求項6及び請求項7
に係る濁水処理装置は、第二凝集剤投入後の混合濁水を
凝集槽底部の排出口から排出し、排出後の濁水を排出口
近傍の遮流板に当てるとともに、遮流板近傍に乱流以外
の水流を発生させ、凝集処理済み濁水を凝集槽上部の流
出口から排出する。また、凝集槽を攪拌槽周辺に設け、
排出された凝集処理済み濁水を攪拌槽中央部の流入路を
介して攪拌槽内に流入させる。したがって、適切な第二
凝集剤投入により形成した高密度フロックの凝集を凝集
槽内で一層促進させ、排出口の閉塞を防止することがで
きるとともに凝集処理済みの濁水を確実に排出すること
ができ、しかも凝集槽を攪拌槽周辺に設け攪拌槽の中央
部に流入路を設けるだけで攪拌槽内でのフロックの巻上
げを防止することができる。
【図1】本発明に係るパッケージタイプの濁水処理装置
の系統を示す図である。
の系統を示す図である。
【図2】図1に示す濁水管13の一実施例を示す図であ
る。
る。
【図3】図1に示す凝集槽の断面図及び槽内での混合濁
水の流れを示す図である。
水の流れを示す図である。
【図4】図1に示す沈殿槽30の断面図及び平面図であ
る。
る。
【図5】遮流板の左右方向への移動を防止する為の構造
と凝集槽内の固定翼の他の実施例を示す図である。
と凝集槽内の固定翼の他の実施例を示す図である。
【図6】従来の濁水処理装置10の概念を示す図であ
る。
る。
5・・・・・ポンプ 6・・・・・PAC投入口 8・・・・・ラインミキサー 10・・・・・混合濁水槽 11・・・・・混合濁水排出ポンプ 13・・・・・濁水管 14・・・・・高分子凝集剤投入口 20・・・・・凝集槽 21・・・・・排出口 23・・・・・固定翼 25・・・・・遮流板 30・・・・・沈殿槽 34・・・・・センターウェル 35・・・・・処理済み水貯溜槽
Claims (7)
- 【請求項1】濁水と第一凝集剤を混合した混合濁水を溜
める混合濁水槽、 混合濁水槽から混合濁水を濁水通路に向けて排出する強
制排出手段、濁水通路内を流れる混合濁水に対して第二凝集剤を投入
するため、第二凝集剤の投入路に接続される第二凝集剤
投入口、 濁水通路に接続され、濁水通路からの混合濁水を受ける
凝集槽、 を備えた濁水処理装置であって、 前記第二凝集剤投入口を濁水通路の流路方向に複数個設
けるとともに、前記第二凝集剤の投入路を各第二凝集剤
投入口に対して着脱可能としたこと、 を特徴とする濁水処理装置。 - 【請求項2】請求項1に係る濁水処理装置において、濁水通路の排出口を凝集槽の底部に設けるとともに、該
排出口の近傍に遮流板を設け、濁水の流出口を凝集槽の
上部に設けたこと、 を特徴とする濁水処理装置。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2に係る濁水処理装置
において、 前記凝集槽を攪拌槽内の周辺箇所に設け、前記凝集槽か
らの処理済み濁水を該攪拌槽の中央部に設けられた流入
路を介して該攪拌槽に流入させるようにしたこと、 を特徴とする濁水処理装置。 - 【請求項4】第一凝集剤及び第二凝集剤を混合した混合
濁水を排出口から排出する濁水通路、 濁水通路に接続され、濁水通路からの混合濁水を受ける
凝集槽、 凝集槽内において、濁水通路からの濁水の水流とは異な
る水流を生じさせるよう、凝集槽外部から凝集槽内に水
を流入させる強制水流手段、 を備えた濁水処理装置。 - 【請求項5】請求項4の濁水処理装置において、さら
に、 濁水と第一凝集剤を混合した混合濁水を溜める混合濁水
槽、 混合濁水槽から混合濁水を濁水通路に向けて排出する強
制排出手段、 第二凝集剤の投入路が着脱可能に構成されており、濁水
通路の流路方向に複数個設けられた第二凝集剤投入口、 を備えたことを特徴とする濁水処理装置。 - 【請求項6】請求項4又は請求項5に係る濁水処理装置
において、濁水通路の排出口を凝集槽の底部に設けるとともに、該
排出口の近傍に遮流板を設け、濁水の流出口を凝集槽の
上部に受けたこと、 を特徴とする濁水処理装置。 - 【請求項7】請求項6に係る濁水処理装置において、前記凝集槽を攪拌槽内の周辺箇所に設け、前記凝集槽か
らの処理済み濁水を該攪拌槽の中央部に設けられた流入
路を介して該攪拌槽に流入させるようにしたこと、 を特徴とする濁水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5146003A JP2542478B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 濁水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5146003A JP2542478B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 濁水処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07714A JPH07714A (ja) | 1995-01-06 |
JP2542478B2 true JP2542478B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=15397907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5146003A Expired - Lifetime JP2542478B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 濁水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542478B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4728987B2 (ja) * | 2007-03-19 | 2011-07-20 | 株式会社奥村組 | 濁水処理装置 |
KR100792030B1 (ko) * | 2007-04-11 | 2008-01-04 | 보문기공(주) | 고형물 제거 효율이 우수하고 처리 수질의 원격 감시 시스템을 포함하는 오ㆍ폐수 처리 설비 |
KR101034081B1 (ko) * | 2010-09-10 | 2011-05-13 | 김규홍 | 오폐수처리설비 |
KR101299404B1 (ko) * | 2011-06-25 | 2013-08-22 | 김정호 | 수압조정조를 갖춘 오폐수 정량 이송장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63182009A (ja) * | 1987-01-21 | 1988-07-27 | Suirei:Kk | 汚泥水等原水の固液分離装置 |
JP2565482B2 (ja) * | 1991-11-19 | 1996-12-18 | 大容基功工業株式会社 | 泥水掘削工法における泥水及び産業用廃水の処理方法及び装置 |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP5146003A patent/JP2542478B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07714A (ja) | 1995-01-06 |
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