JP2542355B2 - ポリ塩化ビニルに基づく紡糸用原液およびその製造方法 - Google Patents
ポリ塩化ビニルに基づく紡糸用原液およびその製造方法Info
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- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
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- C08J3/02—Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
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- C08J3/11—Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in organic liquids from solid polymers
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- D01F—CHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
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- D01F6/02—Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- D01F6/08—Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds from polymers of halogenated hydrocarbons
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- C08J2327/02—Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリ塩化ビルニに基づく新規な紡糸用原液
に関する。
に関する。
本発明はまたこれらの紡糸用原液の製造方法に関す
る。本発明の紡糸用原液から、良好な性質を有する糸お
よび繊維を製造することができる。
る。本発明の紡糸用原液から、良好な性質を有する糸お
よび繊維を製造することができる。
従来公知の、ポリ塩化ビニルに基づく繊維は、ある種
の特別な性質、たとえば、不燃性、陰の摩擦電気、耐光
性、化学的に不活性、および熱、電気ならびに音響絶縁
力のため、編織物分野で価値がある。けれども、通常の
ポリ塩化ビニルは、主としてアタクチックであり、それ
単独であれ、または、たとえば、塩素化ポリ塩化ビニル
と混合したものであれ、貧弱な分散性と貧弱な溶解性の
ため、ある種の溶剤または溶剤混合物中で処理するのが
困難であり、非常に高い粘度(effective viscsity)
〔粘性係数(coefficient of viscosity)とも称され
る〕の溶液(数千ポイズ程度の溶液)となり、それは防
止するのが困難であり、延伸比率の見地からか、また
は、均一性の見地から、細いゲージ、および良い伸張性
のフィラメントを得ることができず、そのため、そのよ
うな糸および繊維の用途を制限する結果となる。
の特別な性質、たとえば、不燃性、陰の摩擦電気、耐光
性、化学的に不活性、および熱、電気ならびに音響絶縁
力のため、編織物分野で価値がある。けれども、通常の
ポリ塩化ビニルは、主としてアタクチックであり、それ
単独であれ、または、たとえば、塩素化ポリ塩化ビニル
と混合したものであれ、貧弱な分散性と貧弱な溶解性の
ため、ある種の溶剤または溶剤混合物中で処理するのが
困難であり、非常に高い粘度(effective viscsity)
〔粘性係数(coefficient of viscosity)とも称され
る〕の溶液(数千ポイズ程度の溶液)となり、それは防
止するのが困難であり、延伸比率の見地からか、また
は、均一性の見地から、細いゲージ、および良い伸張性
のフィラメントを得ることができず、そのため、そのよ
うな糸および繊維の用途を制限する結果となる。
更に、良い粘度の溶液にするポリ塩化ビニルの非常に
良い溶剤(ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ドおよびそれらの類似物)があるが、高い沸点の溶剤で
あるこれら溶剤からの溶液を乾式紡糸は高温を使用する
必要があり、その結果ポリ塩化ビニルを劣化させる。
良い溶剤(ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ドおよびそれらの類似物)があるが、高い沸点の溶剤で
あるこれら溶剤からの溶液を乾式紡糸は高温を使用する
必要があり、その結果ポリ塩化ビニルを劣化させる。
従って、本発明の目的は、前記の欠点を改良した、ポ
リ塩化ビニルの濃度が比較的高濃度であっても、比較的
低い紡糸温度において低粘度である、ポリ塩化ビニルの
紡糸用原液およびその製造方法を提供することである。
本発明の原液から紡糸すると、非常に良好な性質、例え
ば、テナシティ(tenacity)、収縮力、沸騰水中での残
留収縮率、伸度、細いゲージ等、を有し、かつ、1本の
同じストランドでの均一性に関しても、また1本のスト
ランドと次のストランドとの間の均一性に関しても、高
度の均一性を有するフィラメントを得ることができる。
リ塩化ビニルの濃度が比較的高濃度であっても、比較的
低い紡糸温度において低粘度である、ポリ塩化ビニルの
紡糸用原液およびその製造方法を提供することである。
本発明の原液から紡糸すると、非常に良好な性質、例え
ば、テナシティ(tenacity)、収縮力、沸騰水中での残
留収縮率、伸度、細いゲージ等、を有し、かつ、1本の
同じストランドでの均一性に関しても、また1本のスト
ランドと次のストランドとの間の均一性に関しても、高
度の均一性を有するフィラメントを得ることができる。
本発明は更に詳しくは、数平均分子量50,000〜90,000
を有するアタクチックの塩化ビニル単独重合体または共
重合体、および室温において8〜11の溶解度パラメータ
ー(solubility parameter)Sおよび5〜25の誘電率を
有する溶剤媒質、からなる紡糸用原液であって、前記原
液の重合体濃度は15〜35重量%であり、前記原液の粘度
は50〜1,000ポイズであり、しかも前記原液の前記粘度
は曲線dρ/dθによって表わされる温度による粘度変化
の最大絶体値を通過させることにより得られていること
を特徴とする、前記の塩基ビニル単独重合体または共重
合体の紡糸用原液、に関する。用語「アタクチックの塩
化ビニル単独重合体および塩化ビニル共重合体」(以
後、これらを総称して「ポリ塩化ビニル」と称する)は
後で詳しく定義されている。また、本発明の紡糸用原液
の粘度を求める式は後で規定されている。但し、温度に
よる粘度の変化を表わす「曲線dρ/dθ」は粘度の温度
に対する微分商(dρ/dθ)を、温度に対して描いた曲
線のことである。溶剤媒質とポリ塩化ビニルの組成物す
なわち混合物を加熱して温度を上昇させて行く時に、曲
線dρ/dθが最大絶対値(すなわち、絶対値としての最
大値)を通過するということは、その最大値に該当する
温度において急激な粘度降下があることを意味する。
を有するアタクチックの塩化ビニル単独重合体または共
重合体、および室温において8〜11の溶解度パラメータ
ー(solubility parameter)Sおよび5〜25の誘電率を
有する溶剤媒質、からなる紡糸用原液であって、前記原
液の重合体濃度は15〜35重量%であり、前記原液の粘度
は50〜1,000ポイズであり、しかも前記原液の前記粘度
は曲線dρ/dθによって表わされる温度による粘度変化
の最大絶体値を通過させることにより得られていること
を特徴とする、前記の塩基ビニル単独重合体または共重
合体の紡糸用原液、に関する。用語「アタクチックの塩
化ビニル単独重合体および塩化ビニル共重合体」(以
後、これらを総称して「ポリ塩化ビニル」と称する)は
後で詳しく定義されている。また、本発明の紡糸用原液
の粘度を求める式は後で規定されている。但し、温度に
よる粘度の変化を表わす「曲線dρ/dθ」は粘度の温度
に対する微分商(dρ/dθ)を、温度に対して描いた曲
線のことである。溶剤媒質とポリ塩化ビニルの組成物す
なわち混合物を加熱して温度を上昇させて行く時に、曲
線dρ/dθが最大絶対値(すなわち、絶対値としての最
大値)を通過するということは、その最大値に該当する
温度において急激な粘度降下があることを意味する。
これらに関しては、第1図および第2図に示された、
本発明の紡糸用原液の一例を提供するための溶剤媒質と
ポリ塩化ビニルとの混合物に関する温度と粘度の関係を
表わすグラフを参考にすると理解し易い。これら図面の
説明においては粘度はμで表わす。第1図は、片対数図
面上において、粘度μ(ポイズ)を温度θ(℃)に対し
てプロットしたグラフであり、曲線1は加熱時の粘度変
化を示し、或る温度で粘度が急降下することを示してお
り、曲線2はかかる特異な温度より上に加熱された後の
冷却時の粘度変化を示し、低い粘度が維持されることを
示している。第2図は、第1図の粘度を温度で微分した
もの(dρ/dθ)を温度に対して描いた曲線dρ/dθを
表わすグラフ(ただし、第2図上では、ρ=log μとし
て表わされている)であり、急激な粘度変化を曲線dρ
/dθの最大絶対値として表現するので、粘度の特異な挙
動をよく示している。この曲線dρ/dθの最大絶対値を
通過した溶液の粘度は第1図における曲線2に係わる低
粘度を有している。本発明の紡糸用原液はこの低粘度を
有するものである。
本発明の紡糸用原液の一例を提供するための溶剤媒質と
ポリ塩化ビニルとの混合物に関する温度と粘度の関係を
表わすグラフを参考にすると理解し易い。これら図面の
説明においては粘度はμで表わす。第1図は、片対数図
面上において、粘度μ(ポイズ)を温度θ(℃)に対し
てプロットしたグラフであり、曲線1は加熱時の粘度変
化を示し、或る温度で粘度が急降下することを示してお
り、曲線2はかかる特異な温度より上に加熱された後の
冷却時の粘度変化を示し、低い粘度が維持されることを
示している。第2図は、第1図の粘度を温度で微分した
もの(dρ/dθ)を温度に対して描いた曲線dρ/dθを
表わすグラフ(ただし、第2図上では、ρ=log μとし
て表わされている)であり、急激な粘度変化を曲線dρ
/dθの最大絶対値として表現するので、粘度の特異な挙
動をよく示している。この曲線dρ/dθの最大絶対値を
通過した溶液の粘度は第1図における曲線2に係わる低
粘度を有している。本発明の紡糸用原液はこの低粘度を
有するものである。
本発明はまた、上記特定溶剤媒質の中にポリ塩化ビニ
ルを15〜35%の濃度で存在させて成る組成物を、曲線d
ρ/dθの最大値に該当する平均温度より少なくとも25℃
高い温度に、加熱することにより、上記で定義した紡糸
用原液を製造する方法に関する。
ルを15〜35%の濃度で存在させて成る組成物を、曲線d
ρ/dθの最大値に該当する平均温度より少なくとも25℃
高い温度に、加熱することにより、上記で定義した紡糸
用原液を製造する方法に関する。
もし、濃度があまりにも高くなければ、かくして得ら
れた紡糸用原液を次いで約60℃の使用温度まで冷却する
ことができる。
れた紡糸用原液を次いで約60℃の使用温度まで冷却する
ことができる。
本発明の効果として、本発明の紡糸用原液からは、収
縮力が少なくとも1.2×10-2g/dtexであり、かつ沸騰水
中での残留収縮率が2%より小さく、20g/texより高い
良好なテナシティ(tenacity)、70%より小さい伸度、
および細いゲージを有する、フィラメント、糸および繊
維を製造することができることである。フィラメント
は、幾つかのフィラメントを含有しているフィラメント
糸の要素成分である。フィラメントおよびフィラメント
糸は連続であるが、繊維は決められた長さに切断された
フィラメントの部分であるので、フィラメントも、繊維
も、物理的性質は同じである。従って、本発明のポリ塩
化ビニル系紡糸用原液からの紡糸によつて達成された物
理的性質の改良は、フィラメント、糸、繊維について異
なることはない。
縮力が少なくとも1.2×10-2g/dtexであり、かつ沸騰水
中での残留収縮率が2%より小さく、20g/texより高い
良好なテナシティ(tenacity)、70%より小さい伸度、
および細いゲージを有する、フィラメント、糸および繊
維を製造することができることである。フィラメント
は、幾つかのフィラメントを含有しているフィラメント
糸の要素成分である。フィラメントおよびフィラメント
糸は連続であるが、繊維は決められた長さに切断された
フィラメントの部分であるので、フィラメントも、繊維
も、物理的性質は同じである。従って、本発明のポリ塩
化ビニル系紡糸用原液からの紡糸によつて達成された物
理的性質の改良は、フィラメント、糸、繊維について異
なることはない。
フィラメント、糸および繊維の製造は、本発明の上記
の新規な低粘度のポリ塩化ビニル系の紡糸用原液を、公
知の方法で乾式紡糸し、少なくとも4倍の比率で延伸
し、少なくとも100℃に等しい温度で水性流体媒質中で
安定化し、そして100℃に等しいか、または、それ以上
の温度の水性流体媒質中で収縮させることによって行わ
れる。
の新規な低粘度のポリ塩化ビニル系の紡糸用原液を、公
知の方法で乾式紡糸し、少なくとも4倍の比率で延伸
し、少なくとも100℃に等しい温度で水性流体媒質中で
安定化し、そして100℃に等しいか、または、それ以上
の温度の水性流体媒質中で収縮させることによって行わ
れる。
本明細書中で使用する用語「アタクチックの塩化ビニ
ル単独重合体または塩化ビニル共重合体」は次の意味を
有している。
ル単独重合体または塩化ビニル共重合体」は次の意味を
有している。
−圧倒的にアタクチック(すなわち、熱重合により得ら
れる)であり、数平均分子量Mnが50,000〜90,000であ
り、そして硝子転移温度Tgが65〜85℃である、と云う特
性を有する通常の塩化ビニル単独重合体。
れる)であり、数平均分子量Mnが50,000〜90,000であ
り、そして硝子転移温度Tgが65〜85℃である、と云う特
性を有する通常の塩化ビニル単独重合体。
−塩化ビニルを少なくとも85重量%と、塩化ビニルと共
重合できる共単量体、たとえば、酢酸ビニル、ビニルお
よび(メタ)アクリル酸エステルおよびエーテル、アク
リロニトリル、オレフィン、たとえば、エチレンおよび
類似物である単量体15%までを含有し、前記特性を有す
る塩化ビニル共重合体。
重合できる共単量体、たとえば、酢酸ビニル、ビニルお
よび(メタ)アクリル酸エステルおよびエーテル、アク
リロニトリル、オレフィン、たとえば、エチレンおよび
類似物である単量体15%までを含有し、前記特性を有す
る塩化ビニル共重合体。
−上記で定義したような塩化ビニル単独重合体、または
塩化ビニル共重合体と、得られた製品の性能を改良する
ため(たとえば、染色親和力および耐熱性)の別の重合
体との混合物。
塩化ビニル共重合体と、得られた製品の性能を改良する
ため(たとえば、染色親和力および耐熱性)の別の重合
体との混合物。
これら別の重合体に包含されるものとしては、セルロ
ースエステル、シアノエチル化セルロース、エステル基
により改質されたポリビニルアルコール、またはシアノ
エチル化ポリビニルアルコールおよびポリアクリロニト
リルをあげることができるが、得られた別の重合体との
混合物が塩化ビニル単位を少なくとも75重量%含有する
こと、および製造した紡糸用原液が均一であることを条
件に、塩化ビニル単独重合体または塩化ビニル共重合体
は重合体の混合物中で少なくとも75%の比率で存在す
る。
ースエステル、シアノエチル化セルロース、エステル基
により改質されたポリビニルアルコール、またはシアノ
エチル化ポリビニルアルコールおよびポリアクリロニト
リルをあげることができるが、得られた別の重合体との
混合物が塩化ビニル単位を少なくとも75重量%含有する
こと、および製造した紡糸用原液が均一であることを条
件に、塩化ビニル単独重合体または塩化ビニル共重合体
は重合体の混合物中で少なくとも75%の比率で存在す
る。
なお、前述の如く、数平均分子量50,000〜90,000の限
定により、その範囲内において、比較的好ましいフィラ
メント、糸および繊維を製造することができる。
定により、その範囲内において、比較的好ましいフィラ
メント、糸および繊維を製造することができる。
本発明の紡糸用原液は事実、約60℃からの比較的低い
温度で、50〜1,000ポイズ、の低い粘度を有するという
全く驚くべき性質を有しており、そのことは紡糸用原液
をして、あまり高くない温度で、たとえば、重合体を劣
化させない温度で、紡糸すること、を可能にさせる。な
お、前述の如く、粘度50〜1,000ポイズの限定により、
その範囲内において、防止し易く、かつ比較的好ましい
フィラメント、糸および繊維を製造することができる。
温度で、50〜1,000ポイズ、の低い粘度を有するという
全く驚くべき性質を有しており、そのことは紡糸用原液
をして、あまり高くない温度で、たとえば、重合体を劣
化させない温度で、紡糸すること、を可能にさせる。な
お、前述の如く、粘度50〜1,000ポイズの限定により、
その範囲内において、防止し易く、かつ比較的好ましい
フィラメント、糸および繊維を製造することができる。
本発明においては、粘度は次の方法で測定する。
あらかじめ−10℃に冷却した溶剤と重合体を混合し、
タービンの助けにより1分間均一化する。混合物をその
末端にピストンを備えているかきまぜ槽に迅速に入れ
る。このピストンは静的混合機型の溶解機−ホモジナイ
ザーを通して定められた流量Qで混合物を押す。混合物
を120℃に加熱する。次いで、θ1に冷却し、この温度
で粘度計の中に移す。
タービンの助けにより1分間均一化する。混合物をその
末端にピストンを備えているかきまぜ槽に迅速に入れ
る。このピストンは静的混合機型の溶解機−ホモジナイ
ザーを通して定められた流量Qで混合物を押す。混合物
を120℃に加熱する。次いで、θ1に冷却し、この温度
で粘度計の中に移す。
粘度計は直径6mm(6×10-1cm)、長さ10m(10×102c
m)の管からなっている。
m)の管からなっている。
それをジャケットによって温度θ1に加熱する。それ
の二つの末端に設置した二つの探査針は管の入口と圧口
の圧力差Δpを測定することができる。
の二つの末端に設置した二つの探査針は管の入口と圧口
の圧力差Δpを測定することができる。
装置全体の圧力は20バール(20×106ダイン・cm-2)
より大きい。
より大きい。
粘度ηeは式 (式中、Rは管の半径であり、Lは管の長さであり、Δ
Pは上記の通り管の入口と出口の圧力差であり、Qは流
量(flow rate)である)により求められ、測定は速度
勾配2.07秒-1および温度90℃で行う。一般に知られてい
るように、粘度ηeは、剪断強度τp/速度勾配Γpの比
として定義され、そして、τp=Δp・R/2Lとして、そ
してΓp=4Q/πR3として定義されるので、 となり、上記の粘度の式が与えられる。
Pは上記の通り管の入口と出口の圧力差であり、Qは流
量(flow rate)である)により求められ、測定は速度
勾配2.07秒-1および温度90℃で行う。一般に知られてい
るように、粘度ηeは、剪断強度τp/速度勾配Γpの比
として定義され、そして、τp=Δp・R/2Lとして、そ
してΓp=4Q/πR3として定義されるので、 となり、上記の粘度の式が与えられる。
本発明の溶液は、また、「エンサイクロペディア・オ
ブ・ポリマー・サイエンス・アンド・テクノロジー(En
cyclopedia of Polymer Science and Technology)」第
10巻241ページに定義されているような、溶解度パラメ
ーターSが8〜11で、かつ、誘電率が5〜25、好ましく
は8〜20であることによってそれ自体で限定されている
溶剤媒質の中で、ポリ塩化ビニルの濃度が15〜35重量
%、好ましくは、22〜32重量%であることを特徴とし、
そして、前記溶剤媒質とポリ塩化ビニルとが一緒になっ
て、温度上昇時に最大絶対値を通過する曲線dρ/dθに
よって表わされる温度による粘度の変化を与える。な
お、前述の如く、濃度15〜35重量%の限定により、その
範囲内において、紡糸し易く、かつ比較的好ましいフィ
ラメント等を製造することができる。
ブ・ポリマー・サイエンス・アンド・テクノロジー(En
cyclopedia of Polymer Science and Technology)」第
10巻241ページに定義されているような、溶解度パラメ
ーターSが8〜11で、かつ、誘電率が5〜25、好ましく
は8〜20であることによってそれ自体で限定されている
溶剤媒質の中で、ポリ塩化ビニルの濃度が15〜35重量
%、好ましくは、22〜32重量%であることを特徴とし、
そして、前記溶剤媒質とポリ塩化ビニルとが一緒になっ
て、温度上昇時に最大絶対値を通過する曲線dρ/dθに
よって表わされる温度による粘度の変化を与える。な
お、前述の如く、濃度15〜35重量%の限定により、その
範囲内において、紡糸し易く、かつ比較的好ましいフィ
ラメント等を製造することができる。
溶解度パラメーターSは、純粋な液体または固体にお
ける分子間相互作用の強さの尺度である凝集エネルギー
密度(cohesive energy density)CEDの平方根であり、
熱力学量として次のように定義される: S=(ΔE/V)1/2={(ΔHv−RT)/V}1/2=(CED)1/2 但し、ΔEはモル蒸発エネルギーであり、ΔHvはモル
蒸発熱であり、Vはモル体積であり、Rは気体定数であ
り、Tは温度である。この溶解度パラメーターSは(ca
l/cm3)1/2の単位で表わされ、様々な物質について知ら
れており、それらの値は文献に掲載されている。
ける分子間相互作用の強さの尺度である凝集エネルギー
密度(cohesive energy density)CEDの平方根であり、
熱力学量として次のように定義される: S=(ΔE/V)1/2={(ΔHv−RT)/V}1/2=(CED)1/2 但し、ΔEはモル蒸発エネルギーであり、ΔHvはモル
蒸発熱であり、Vはモル体積であり、Rは気体定数であ
り、Tは温度である。この溶解度パラメーターSは(ca
l/cm3)1/2の単位で表わされ、様々な物質について知ら
れており、それらの値は文献に掲載されている。
ここで、本発明において特定された、溶剤媒質の溶解
度パラメーターSおよび誘電率の値は、溶解されるべき
ポリ塩化ビニルの性質と直接に関連のあるパラメーター
に相当している。これは本発明の優れた特性を有する溶
液を提供するのに重要な点である。
度パラメーターSおよび誘電率の値は、溶解されるべき
ポリ塩化ビニルの性質と直接に関連のあるパラメーター
に相当している。これは本発明の優れた特性を有する溶
液を提供するのに重要な点である。
本発明によって与えられる紡糸用原液の粘度の値は、
当業者によって知られているような紡糸方法で作業でき
る粘度に相応している。また、本発明の紡糸用原液にお
いて限定された重合体濃度は、興味のある物理的性質の
あるフィラメントを得るのに関心のある濃度に相応して
いる。しかし、そのような粘度と濃度の組合せを有する
ポリ塩化ビニルの溶液は、本発明以前には、既に説明し
たように、得られていなかった。高濃度のポリ塩化ビニ
ルの溶液でありながら比較的低い紡糸温度において低粘
度である溶液は本発明によって初めて達成された。
当業者によって知られているような紡糸方法で作業でき
る粘度に相応している。また、本発明の紡糸用原液にお
いて限定された重合体濃度は、興味のある物理的性質の
あるフィラメントを得るのに関心のある濃度に相応して
いる。しかし、そのような粘度と濃度の組合せを有する
ポリ塩化ビニルの溶液は、本発明以前には、既に説明し
たように、得られていなかった。高濃度のポリ塩化ビニ
ルの溶液でありながら比較的低い紡糸温度において低粘
度である溶液は本発明によって初めて達成された。
本発明においては、溶剤媒質として溶解度パラメータ
ーSが8〜11および誘電率が5〜25である溶剤媒質を使
用する。通常ポリ塩化ビニルのための溶解度パラメータ
ーは約10である。それ故、溶剤媒質の溶解度パラメータ
ーSが10からあまり異ならない溶剤媒質がポリ塩化ビニ
ルを溶解するのに選ばれる。溶解度パラメーターSは8
〜11の範囲が必要な条件であるが、これだけでは充分で
ない。本発明の方法に使用される溶剤媒質は、またそれ
らの誘電率によって特徴とされる満足な極性(polarit
y)を有していなければならない。本発明において、溶
剤媒質または混合溶剤媒質は、5〜25の範囲の誘電率を
有していなければならない。これらの特定した溶剤媒質
の溶解度パラメーターおよび誘電率によりポリ塩化ビニ
ルの良好な紡糸条件を得ることが可能になる。
ーSが8〜11および誘電率が5〜25である溶剤媒質を使
用する。通常ポリ塩化ビニルのための溶解度パラメータ
ーは約10である。それ故、溶剤媒質の溶解度パラメータ
ーSが10からあまり異ならない溶剤媒質がポリ塩化ビニ
ルを溶解するのに選ばれる。溶解度パラメーターSは8
〜11の範囲が必要な条件であるが、これだけでは充分で
ない。本発明の方法に使用される溶剤媒質は、またそれ
らの誘電率によって特徴とされる満足な極性(polarit
y)を有していなければならない。本発明において、溶
剤媒質または混合溶剤媒質は、5〜25の範囲の誘電率を
有していなければならない。これらの特定した溶剤媒質
の溶解度パラメーターおよび誘電率によりポリ塩化ビニ
ルの良好な紡糸条件を得ることが可能になる。
本発明の溶液の製造に特に適する溶剤の中でも、アセ
トン、二硫化炭素/アセトン混合物および類似物があげ
られる。
トン、二硫化炭素/アセトン混合物および類似物があげ
られる。
アセトンは溶解度パラメーターSが9.76(cal./cm3)
1/2であり、誘電率が17.7であり、そして、実施例で使
用した二硫化炭素とアセトンの50/50容量混合物は溶解
度パラメーターSが9.34(cal./cm3)1/2であり、誘電
率が10.5(22℃、120Kヘルツ)である。前記溶剤媒質の
ほかに、前記溶解度パラメーターS(Sと略す)および
誘電率(ε)の特定された範囲内であって、本発明に使
用できる他の溶剤媒質または混合溶剤媒質には、例え
ば、次の物質がある: THF:(S=9.5;ε=7.6) アセトン/ベンゼン(50/50):(S=9.4;ε=11) メチルエチルケトン/ベンゼン(50/50):(S=9.3;
ε=9) メチルエチルケトン:(S=9.5;ε=16) アセトン:(S=9.6;ε=21) 本発明の溶液は曲線dρ/dθの最大絶対値に該当する
温度より少なくとも25℃高い温度に加熱して得られる。
事実この最大値は粘度の極めて急速な低下点に該当し、
30℃程度またはそれより狭い温度範囲においてさえ数千
ポイズも突然低下して15〜2,000ポイズの値にまでな
る。
1/2であり、誘電率が17.7であり、そして、実施例で使
用した二硫化炭素とアセトンの50/50容量混合物は溶解
度パラメーターSが9.34(cal./cm3)1/2であり、誘電
率が10.5(22℃、120Kヘルツ)である。前記溶剤媒質の
ほかに、前記溶解度パラメーターS(Sと略す)および
誘電率(ε)の特定された範囲内であって、本発明に使
用できる他の溶剤媒質または混合溶剤媒質には、例え
ば、次の物質がある: THF:(S=9.5;ε=7.6) アセトン/ベンゼン(50/50):(S=9.4;ε=11) メチルエチルケトン/ベンゼン(50/50):(S=9.3;
ε=9) メチルエチルケトン:(S=9.5;ε=16) アセトン:(S=9.6;ε=21) 本発明の溶液は曲線dρ/dθの最大絶対値に該当する
温度より少なくとも25℃高い温度に加熱して得られる。
事実この最大値は粘度の極めて急速な低下点に該当し、
30℃程度またはそれより狭い温度範囲においてさえ数千
ポイズも突然低下して15〜2,000ポイズの値にまでな
る。
驚くべきことには、そのような溶液はまた温度を下げ
た時でさえ、粘度が50〜1,000ポイズの粘度の水準を保
持する利益を有している。
た時でさえ、粘度が50〜1,000ポイズの粘度の水準を保
持する利益を有している。
冷却中の粘度の変化は第1図の曲線2に見ることがで
きる。この曲線は温度が低下するとわずかに上昇し、極
端な値になることはない。
きる。この曲線は温度が低下するとわずかに上昇し、極
端な値になることはない。
本発明の紡糸用原液においては、ポリ塩化ビニルの濃
度は、15〜35重量%であり、この限定範囲内において、
比較的好ましいフィラメント、糸および繊維を製造する
ことができる。
度は、15〜35重量%であり、この限定範囲内において、
比較的好ましいフィラメント、糸および繊維を製造する
ことができる。
その上、本発明の紡糸用原液の粘度はある因子、特に
前記の紡糸用原液の濃度に依存する。かくして、 −高濃度では(たとえば、少なくとも30%程度)、溶液
は好ましくは、余り低くない温度、たとえば、少なくと
も80℃または85℃の温度で使用するのが好ましい。
前記の紡糸用原液の濃度に依存する。かくして、 −高濃度では(たとえば、少なくとも30%程度)、溶液
は好ましくは、余り低くない温度、たとえば、少なくと
も80℃または85℃の温度で使用するのが好ましい。
−反対に最も低い濃度では、使用温度は好ましくは、55
℃以下である。
℃以下である。
−25〜27%程度の中程度の濃度では、使用温度は、たと
えば、70℃〜75℃程度である。
えば、70℃〜75℃程度である。
かかる紡糸用原液は粘度の有意な上昇を伴わずに貯蔵
することができ、そして特に、次のように注目すべき性
質を有するフィラメント、糸および繊維の製造に有効で
ある: −収縮力が少なくとも1.2×10-2g/dtexであり、かつ、
沸騰水中での残留収縮率が2%より小さい、フィラメン
ト、糸および繊維の製造に特に有効である。
することができ、そして特に、次のように注目すべき性
質を有するフィラメント、糸および繊維の製造に有効で
ある: −収縮力が少なくとも1.2×10-2g/dtexであり、かつ、
沸騰水中での残留収縮率が2%より小さい、フィラメン
ト、糸および繊維の製造に特に有効である。
一般に、収縮力は、糸(またはフィラメントまたは繊
維)が加熱された後に、それらによって発現される。こ
の力は加熱温度によって変動する。
維)が加熱された後に、それらによって発現される。こ
の力は加熱温度によって変動する。
フィラメントの収縮力はレトラクトメーター(retora
ctometer)によって次のようにして測定される:延伸工
程、安定化工程、および最終的には収縮工程を様々変化
させた各場合の後に、長さ4cmのフィラメントの試料
を、平均ゲージ400dtex試料片の形態に集成して、予め
1.7×10-2g/dtexの張力をかけて、(各実験につき2つ
の試料片を実施して)、1℃/分の温度上昇速度で、30
℃から170℃まで加熱する。それぞれの試験片につい
て、10-2g/dtexで表わされる収縮力が、温度の関数とし
て、測定される。それぞれの場合に、この収縮力はある
温度で最高値を通過する。この最高収縮力はその製品の
分子配向特性を表わし、そして端に収縮力と称される。
収縮力は応力に対応する単位であるg/dtexで表示され
る。
ctometer)によって次のようにして測定される:延伸工
程、安定化工程、および最終的には収縮工程を様々変化
させた各場合の後に、長さ4cmのフィラメントの試料
を、平均ゲージ400dtex試料片の形態に集成して、予め
1.7×10-2g/dtexの張力をかけて、(各実験につき2つ
の試料片を実施して)、1℃/分の温度上昇速度で、30
℃から170℃まで加熱する。それぞれの試験片につい
て、10-2g/dtexで表わされる収縮力が、温度の関数とし
て、測定される。それぞれの場合に、この収縮力はある
温度で最高値を通過する。この最高収縮力はその製品の
分子配向特性を表わし、そして端に収縮力と称される。
収縮力は応力に対応する単位であるg/dtexで表示され
る。
プロセスの最終段階の後、すなわち、水性流体中での
自由収縮の後には、この、本発明の紡糸用原液から製造
された糸および繊維はフィラメントが受けている後処理
に依存して、少なくとも1.2×10-2g/dtex、一般には、
少なくとも1.7×10-2g/dtexの収縮力を有している。
自由収縮の後には、この、本発明の紡糸用原液から製造
された糸および繊維はフィラメントが受けている後処理
に依存して、少なくとも1.2×10-2g/dtex、一般には、
少なくとも1.7×10-2g/dtexの収縮力を有している。
また、沸騰水中での残留収縮率は一般に糸に対するす
べての処理の後に、特に水性流体中での自由収縮処理後
に、測定される。それは、繊維(またはフィラメントま
たは糸)を沸騰水中に20分間浸漬することによって測定
され、そしてこの熱処理前の長さに対する収縮%として
表わされる。本発明の紡糸用原液から製造されたフィラ
メント、その糸または繊維の、沸騰水中での残留収縮率
は2%より小さい。
べての処理の後に、特に水性流体中での自由収縮処理後
に、測定される。それは、繊維(またはフィラメントま
たは糸)を沸騰水中に20分間浸漬することによって測定
され、そしてこの熱処理前の長さに対する収縮%として
表わされる。本発明の紡糸用原液から製造されたフィラ
メント、その糸または繊維の、沸騰水中での残留収縮率
は2%より小さい。
その上、本発明の防止用原液から製造された糸および
繊維は22g/texより高い、好ましくは、少なくとも25g/t
exの、良いテナシティ、および70%より小さい極端でな
い伸度、好ましくは、60%より小さい伸度を有してお
り、これは通常のポリ塩化ビニルに基づくフィラメント
に関してはまったく注目に値することである。
繊維は22g/texより高い、好ましくは、少なくとも25g/t
exの、良いテナシティ、および70%より小さい極端でな
い伸度、好ましくは、60%より小さい伸度を有してお
り、これは通常のポリ塩化ビニルに基づくフィラメント
に関してはまったく注目に値することである。
得られる糸および繊維の性質はフランス特許第1,359,
178号および追加特許第85,126号に記述されているよう
なポリ塩化ビニル/塩素化ポリ塩化ビニル混合物に基づ
く繊維の性質に少なくとも等しい。それらの性質はフラ
ンス特許出願番号第80/26,047号に記述されているよう
な加圧水蒸気の存在下にセットしたポリ塩化ビニル/塩
素化ポリ塩化ビニル混合物に基づく繊維の性質にまさに
容易に等しくなる。
178号および追加特許第85,126号に記述されているよう
なポリ塩化ビニル/塩素化ポリ塩化ビニル混合物に基づ
く繊維の性質に少なくとも等しい。それらの性質はフラ
ンス特許出願番号第80/26,047号に記述されているよう
な加圧水蒸気の存在下にセットしたポリ塩化ビニル/塩
素化ポリ塩化ビニル混合物に基づく繊維の性質にまさに
容易に等しくなる。
その上、本発明の紡糸用原液のより良い均一性は多
分、重合体のより良い溶解のために、より速い紡糸速度
を得ることを可能にする。
分、重合体のより良い溶解のために、より速い紡糸速度
を得ることを可能にする。
紡糸口金の材料処理量の増加量は300%程度である。
その上、本発明の紡糸用原液によれば、ストランド当
り1.5または1.3dtexにすることができる細ゲージの繊維
を得ることができる。これに対して、従来の既知の紡糸
用原液では、最高の条件でさえストランド当り2.5dtex
より細いゲージを得ることは不可能である。
り1.5または1.3dtexにすることができる細ゲージの繊維
を得ることができる。これに対して、従来の既知の紡糸
用原液では、最高の条件でさえストランド当り2.5dtex
より細いゲージを得ることは不可能である。
かかるフィラメントおよび繊維は本発明の紡糸用原液
を乾式紡糸(いかなる既知の方法により)することによ
り得られる。本発明の紡糸用原液からの紡糸は紡糸口金
の温度を通常の乾式紡糸より低い温度にすることがで
き、前記フィラメンオをして次いでそれに分子配向を付
与し、物理的性質を改良するため、少なくとも4倍、好
ましくは少なくとも6倍、そして、9倍まで、またはそ
れ以上の倍率にさえすることができる比率で延伸するこ
とを可能にする。
を乾式紡糸(いかなる既知の方法により)することによ
り得られる。本発明の紡糸用原液からの紡糸は紡糸口金
の温度を通常の乾式紡糸より低い温度にすることがで
き、前記フィラメンオをして次いでそれに分子配向を付
与し、物理的性質を改良するため、少なくとも4倍、好
ましくは少なくとも6倍、そして、9倍まで、またはそ
れ以上の倍率にさえすることができる比率で延伸するこ
とを可能にする。
延伸は1段階または2段階で、好ましくは、高温の水
浴中で行うことかでき、最終浴は沸騰点に等しいか、ま
たはそれ以上の温度にすることができる。
浴中で行うことかでき、最終浴は沸騰点に等しいか、ま
たはそれ以上の温度にすることができる。
フィラメントは延伸の前に、たとえば、60〜100℃の
温度、好ましくは75〜85℃の温度の水中で予熱すること
ができる。予延伸は70〜95℃の水浴中で行うことがで
き、第二延伸は次いでより高温、たとえば、85〜105℃
で行うことができる。もし、適当であれば、延伸浴にフ
ィラメントが通過する管を設置することができる。
温度、好ましくは75〜85℃の温度の水中で予熱すること
ができる。予延伸は70〜95℃の水浴中で行うことがで
き、第二延伸は次いでより高温、たとえば、85〜105℃
で行うことができる。もし、適当であれば、延伸浴にフ
ィラメントが通過する管を設置することができる。
この方法で延伸したフィラメントを、次いで、いかな
る収縮も防止するために、たとえば、沸騰水の浴中で数
秒間、一般には5秒間、または好ましくは、加圧蒸気の
存在下に、105〜130℃、好ましくは、110〜120℃の温度
で1〜3秒間、緊張下に連続的に安定化させる。
る収縮も防止するために、たとえば、沸騰水の浴中で数
秒間、一般には5秒間、または好ましくは、加圧蒸気の
存在下に、105〜130℃、好ましくは、110〜120℃の温度
で1〜3秒間、緊張下に連続的に安定化させる。
安定化後に連続的に自由収縮させることが好ましい。
沸騰水中で、種々の時間、たとえば、少なくとも、10分
間、一般には10〜20分間またはそれ以上の時間でさえ、
または飽和蒸気中で、たとえば、フランス特許83,329/
1,289,491に記述されているようなノズルを通過させる
ことにより行われる。この型のノズルでは、フィラメン
トは110〜130℃の温度で飽和蒸気で処理されて収縮と捲
縮が同時になされ、それによって、より良いその後の織
物加工性を可能にする。
沸騰水中で、種々の時間、たとえば、少なくとも、10分
間、一般には10〜20分間またはそれ以上の時間でさえ、
または飽和蒸気中で、たとえば、フランス特許83,329/
1,289,491に記述されているようなノズルを通過させる
ことにより行われる。この型のノズルでは、フィラメン
トは110〜130℃の温度で飽和蒸気で処理されて収縮と捲
縮が同時になされ、それによって、より良いその後の織
物加工性を可能にする。
沸騰水中で収縮させる場合には、その後の加工特性を
促進するため、何らかの既知の方法による機械的捲縮を
先行させることが好ましい。
促進するため、何らかの既知の方法による機械的捲縮を
先行させることが好ましい。
本発明の紡糸用原液を使用した場合には、プロセスの
すべてを、延伸から先に全工程を、または、重合体の溶
解から先の全工程でさえ、最終の糸または繊維の製造ま
で連続的に行うことができる。かくして、工業的規模で
経済的に容易に行うことができる。
すべてを、延伸から先に全工程を、または、重合体の溶
解から先の全工程でさえ、最終の糸または繊維の製造ま
で連続的に行うことができる。かくして、工業的規模で
経済的に容易に行うことができる。
本発明の紡糸用原液から紡糸される溶解重合体は通常
の添加剤、たとえば、重合体の色、染色親和力、熱安定
性および光安定性、電気抵抗性および類似的性質のよう
な重合体の性質を改良することができる光安定剤、熱安
定剤、蛍光明色剤、顔料、染料を含有することができ
る。
の添加剤、たとえば、重合体の色、染色親和力、熱安定
性および光安定性、電気抵抗性および類似的性質のよう
な重合体の性質を改良することができる光安定剤、熱安
定剤、蛍光明色剤、顔料、染料を含有することができ
る。
以下の実施例では、テナシティおよび伸度測定は商品
名「インストロン(INSTRON)」で商業的に知られてい
る測定機で、そのゲージにおいて試料が耐えることがで
きる最高の力を測定することにより行われ、この力は一
定の伸度勾配で測定される。
名「インストロン(INSTRON)」で商業的に知られてい
る測定機で、そのゲージにおいて試料が耐えることがで
きる最高の力を測定することにより行われ、この力は一
定の伸度勾配で測定される。
本発明の紡糸用原液から得られるフィラメント、糸お
よび繊維は布、衣料および工業で使用する編織物製品の
製造に使用する織物、編物および不織組織の製造に、そ
れら自体、または混紡で、または、他の編織物と共に使
用される。
よび繊維は布、衣料および工業で使用する編織物製品の
製造に使用する織物、編物および不織組織の製造に、そ
れら自体、または混紡で、または、他の編織物と共に使
用される。
次に実施例は説明するために示すものであり、本発明
を限定しようとするものではない。実施例中の「部」は
重量部である。
を限定しようとするものではない。実施例中の「部」は
重量部である。
実施例1 温度−5℃の分散機中で、塩素含有量56.5%、数平均
分子量約54,000、およびアフノール指数[AFNOR(Assoc
iation Francaise de Normalisation)index]120を有
し、かつ、チオグリコール酸ジオクチルスズおよびモノ
オクチルスズの混合物(熱安定剤)を重合体1000部に対
し3部含有する、圧倒的にアタクチックの通常の塩化ビ
ニル単独重合体を、室温(22℃)で重合体濃度30重量%
になるように、アセトンと二硫化炭素の50/50容量比の
溶剤混合物〔溶解度パラメーターS:9.34(cal./cm3)
1/2(22℃)、誘電率:10.5(22℃、120Kヘルツ)〕と混
合した。得られた混合物の粘度は少なくとも10,000ポイ
ズであった。次いでこの混合物を熱交換機を通して送
り、そこで、本発明方法により120℃に10分間加熱し
た。
分子量約54,000、およびアフノール指数[AFNOR(Assoc
iation Francaise de Normalisation)index]120を有
し、かつ、チオグリコール酸ジオクチルスズおよびモノ
オクチルスズの混合物(熱安定剤)を重合体1000部に対
し3部含有する、圧倒的にアタクチックの通常の塩化ビ
ニル単独重合体を、室温(22℃)で重合体濃度30重量%
になるように、アセトンと二硫化炭素の50/50容量比の
溶剤混合物〔溶解度パラメーターS:9.34(cal./cm3)
1/2(22℃)、誘電率:10.5(22℃、120Kヘルツ)〕と混
合した。得られた混合物の粘度は少なくとも10,000ポイ
ズであった。次いでこの混合物を熱交換機を通して送
り、そこで、本発明方法により120℃に10分間加熱し
た。
この方法で製造された本発明の紡糸用原液は粘度が40
0ポイズであった。
0ポイズであった。
この紡糸用原液をろ過し、次いでそれぞれの直径が0.
06mmのオリフィス908個を有する直径156mmの紡糸口金を
通して85℃で紡糸し、溶剤混合物を蒸発させた(フラン
ス特許第913,927号に記述されている方法による)。紡
糸口金の出口におけるフィラメントの細さはストランド
当り7dtexのゲージ(gauge)であった。
06mmのオリフィス908個を有する直径156mmの紡糸口金を
通して85℃で紡糸し、溶剤混合物を蒸発させた(フラン
ス特許第913,927号に記述されている方法による)。紡
糸口金の出口におけるフィラメントの細さはストランド
当り7dtexのゲージ(gauge)であった。
次いで、フィラメントを、85℃に保持された水浴を通
過させ、そこでフィラメントを10秒間予熱し、次いで91
℃に保持された水浴中で3.5倍の比率で最初の延伸を行
い、次いで103℃で圧力下の水浴中で2.28倍の比率で第
二の延伸を行って、全部の延伸比を8倍にした。
過させ、そこでフィラメントを10秒間予熱し、次いで91
℃に保持された水浴中で3.5倍の比率で最初の延伸を行
い、次いで103℃で圧力下の水浴中で2.28倍の比率で第
二の延伸を行って、全部の延伸比を8倍にした。
次いで、この方法で延伸したフィラメントを、沸騰水
の浴中で緊張下に10秒間セットし、次いで沸騰水中で20
分間自由収縮させた。
の浴中で緊張下に10秒間セットし、次いで沸騰水中で20
分間自由収縮させた。
かくして得られた繊維は次の性質を有していた: 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 1.5 テナシティ(g/tex) 22.2 伸度(%) 68 収縮力(g/dtex) 1.2×10-2 沸騰水中の残留収縮率(%) <1 実施例2(比較実験) 二硫化炭素とアセトンの50/50容量の溶剤混合物中の
重合体濃度が28%である圧倒的にアタクチックのポリ塩
化ビニル(アフノール指数120、塩素含有量:56.5%)の
溶液を、室温で7時間かきまぜで製造した。この紡糸用
原液は10,000ポイズの粘度を有していた。
重合体濃度が28%である圧倒的にアタクチックのポリ塩
化ビニル(アフノール指数120、塩素含有量:56.5%)の
溶液を、室温で7時間かきまぜで製造した。この紡糸用
原液は10,000ポイズの粘度を有していた。
この紡糸用原液を、70℃に保持し、粘度が10,000ポイ
ズのまま、紡糸した。紡糸は壁の温度が88℃である乾式
紡糸セル中で、それぞれの直径が0.06mmであるオリフィ
ス908個を有する直径156mmの紡糸口金を通して行い、溶
剤混合物は連続的に回収した。
ズのまま、紡糸した。紡糸は壁の温度が88℃である乾式
紡糸セル中で、それぞれの直径が0.06mmであるオリフィ
ス908個を有する直径156mmの紡糸口金を通して行い、溶
剤混合物は連続的に回収した。
得られたストランド当り7dtexのゲージであるフィラ
メントを、80℃に保持した水浴中で予熱し、次いで、81
℃に保持した水浴中において、延伸比3.50倍で延伸し、
次いで98℃の水浴中において、1.35倍の比率でふたたび
延伸し、全体の延伸比を4.45倍にした。
メントを、80℃に保持した水浴中で予熱し、次いで、81
℃に保持した水浴中において、延伸比3.50倍で延伸し、
次いで98℃の水浴中において、1.35倍の比率でふたたび
延伸し、全体の延伸比を4.45倍にした。
次いで、フィラメントを緊張下に98℃の沸騰水の浴中
で10秒間安定化し、次いで沸騰水の浴中で10分間収縮さ
せた。かくして得られたフィラメントは次の性質を有し
ていた: 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 2.6 テナシティ(g/tex) 17.5 伸度(%) 94 収縮力(g/dtex) 0.7×10-2 沸騰水中の残留収縮率(%) <2 実施例3 実施例1の本発明の紡糸用原液を使用して別のフィラ
メントを製造した: 実施例1を繰り返したが、フィラメントは緊張下に、
100℃の沸騰水で安定化する代わりに、加圧した蒸気の
存在下に温度120℃の管に2秒間通すことによりセット
し、次いで、沸騰水中で20分間収縮させた。得られたフ
ィラメントは次の性質を有していた: 紡糸口金出口におけるストランド当りのゲージ(dtex) 7 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 1.3 テナシティ(g/tex) 25.3 伸度(%) 53 収縮力(g/dtex) 1.85×10-2 沸騰水中の残留収縮率(%) <2 実施例4(比較実験) 実施例2(比較)の紡糸用原液を使用して別のフィラ
メントを製造した: 実施例2を繰り返したが、フィラメントは緊張下に、
沸騰水中で安定化する代わりに、加圧蒸気の存在で温度
120℃の管に2秒間通過させてセットし、次いで沸騰水
中で20分間収縮させた。得られたフィラメントは次の性
質を有していた: 紡糸口金出口におけるストランド当りのゲージ(dtex) 7 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 2.5 テナシティ(g/tex) 21.7 伸度(%) 75 収縮力(g/dtex) 1.1×10-2 実施例1〜4では、紡糸口金の出口におけるストラン
ド当りのゲージが同じ(7dtex)になるように紡糸し
た。
で10秒間安定化し、次いで沸騰水の浴中で10分間収縮さ
せた。かくして得られたフィラメントは次の性質を有し
ていた: 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 2.6 テナシティ(g/tex) 17.5 伸度(%) 94 収縮力(g/dtex) 0.7×10-2 沸騰水中の残留収縮率(%) <2 実施例3 実施例1の本発明の紡糸用原液を使用して別のフィラ
メントを製造した: 実施例1を繰り返したが、フィラメントは緊張下に、
100℃の沸騰水で安定化する代わりに、加圧した蒸気の
存在下に温度120℃の管に2秒間通すことによりセット
し、次いで、沸騰水中で20分間収縮させた。得られたフ
ィラメントは次の性質を有していた: 紡糸口金出口におけるストランド当りのゲージ(dtex) 7 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 1.3 テナシティ(g/tex) 25.3 伸度(%) 53 収縮力(g/dtex) 1.85×10-2 沸騰水中の残留収縮率(%) <2 実施例4(比較実験) 実施例2(比較)の紡糸用原液を使用して別のフィラ
メントを製造した: 実施例2を繰り返したが、フィラメントは緊張下に、
沸騰水中で安定化する代わりに、加圧蒸気の存在で温度
120℃の管に2秒間通過させてセットし、次いで沸騰水
中で20分間収縮させた。得られたフィラメントは次の性
質を有していた: 紡糸口金出口におけるストランド当りのゲージ(dtex) 7 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 2.5 テナシティ(g/tex) 21.7 伸度(%) 75 収縮力(g/dtex) 1.1×10-2 実施例1〜4では、紡糸口金の出口におけるストラン
ド当りのゲージが同じ(7dtex)になるように紡糸し
た。
実施例5〜8では、仕上げた糸のストランド当りのゲ
ージが同じ(3.3dtex)になるようにフィラメントを製
造した。
ージが同じ(3.3dtex)になるようにフィラメントを製
造した。
実施例5 実施例1の本発明の紡糸用原液を使用した: 紡糸用原液を直径0.07mmのオリフィスを有する紡糸口
金を通して紡糸し、次いでフィラメントを実施例1の条
件下で処理した。
金を通して紡糸し、次いでフィラメントを実施例1の条
件下で処理した。
それらは次の性質を有していた: 紡糸口金出口におけるストランド当りのゲージ(dte
x) 15 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 3.3 テナシティ(g/tex) 22.5 伸度(%) 67 収縮力(g/dtex) 1.7×10-2 実施例6(比較実験) 実施例2(比較)の紡糸用原液を使用した: 紡糸口金の出口で、フィラメントがストランド当りの
9dtexのゲージになるように紡糸口金での供給速度を変
えて実施例2を繰り返した。フィラメントを実施例2に
示した条件下で処理した。
x) 15 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 3.3 テナシティ(g/tex) 22.5 伸度(%) 67 収縮力(g/dtex) 1.7×10-2 実施例6(比較実験) 実施例2(比較)の紡糸用原液を使用した: 紡糸口金の出口で、フィラメントがストランド当りの
9dtexのゲージになるように紡糸口金での供給速度を変
えて実施例2を繰り返した。フィラメントを実施例2に
示した条件下で処理した。
それらは次の性質を有していた: 紡糸口金出口におけるストランド当りのゲージ(dtex) 9 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 3.3 テナシティ(g/tex) 18 伸度(%) 92 収縮力(g/dtex) 0.85×10-2 実施例7 実施例1の本発明の紡糸用原液を使用した: 紡糸口金の出口で、フィラメントがストランド当りの
18dtexのゲージを有するよう紡糸口金での供給速度を変
え、直径0.07mmのオリフィスを有する紡糸口金を使用し
て実施例3を繰り返した。
18dtexのゲージを有するよう紡糸口金での供給速度を変
え、直径0.07mmのオリフィスを有する紡糸口金を使用し
て実施例3を繰り返した。
フィラメントを、第2の延伸の比率が2.31倍であり、
全体の延伸比が8.1倍であることを除き、実施例3で示
した条件下で処理した。
全体の延伸比が8.1倍であることを除き、実施例3で示
した条件下で処理した。
それらは次の性質を有していた: 紡糸口金出口におけるストランド当りのゲージ(dtex) 18 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 3.3 テナシティ(g/tex) 25 伸度(%) 54 収縮力(g/dtex) 2.1×10-2 沸騰水中の残留収縮率(%) <2 実施例8(比較実験) 実施例2(比較)の紡糸用原液を使用した: 紡糸口金の出口におけるフィラメントがストランド当
り10dtexのゲージになるよう紡糸口金での紡糸用原液の
材料処理量を調節し実施例4(比較)を繰り返した。次
いで、フィラメントを実施例4に従って処理した。
り10dtexのゲージになるよう紡糸口金での紡糸用原液の
材料処理量を調節し実施例4(比較)を繰り返した。次
いで、フィラメントを実施例4に従って処理した。
それらは次の性質を有していた: 紡糸口金出口におけるストランド当りのゲージ(dtex) 10 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 3.3 テナシティ(g/tex) 21.3 伸度(%) 72 収縮力(g/dtex) 1.10×10-2 実施例2(比較)の紡糸用原液からフィラメントを製
造するプロセスでは、延伸比4.45倍が工業的に達成でき
る最高の延伸比であると考えられる。すなわち、未延伸
切断ストランドを得ることなく、すなわち、従来行われ
ている紡糸の場合の、2/1000gより低い値で、すなわ
ち、本発明に従う加熱を受けなかった重合体と溶剤との
混合物を用いてそして沸騰水中でのフィラメントのセッ
ト処理を用いて、工業的に達成できる最高の延伸比が、
延伸比4.45倍であると考えられる。
造するプロセスでは、延伸比4.45倍が工業的に達成でき
る最高の延伸比であると考えられる。すなわち、未延伸
切断ストランドを得ることなく、すなわち、従来行われ
ている紡糸の場合の、2/1000gより低い値で、すなわ
ち、本発明に従う加熱を受けなかった重合体と溶剤との
混合物を用いてそして沸騰水中でのフィラメントのセッ
ト処理を用いて、工業的に達成できる最高の延伸比が、
延伸比4.45倍であると考えられる。
かくして、実施例2(比較)の紡糸用原液からフィラ
メントを製造するプロセスでは、最高延伸比(4.45倍)
をもってしても、ストランド当り1.5dtexのゲージを得
ることができない。
メントを製造するプロセスでは、最高延伸比(4.45倍)
をもってしても、ストランド当り1.5dtexのゲージを得
ることができない。
実施例9〜11(実施例11は比較実験である) 実施例9および実施例10では、実施例1の本発明の紡
糸用原液から、細いゲージ(1.5dtex)の仕上げた繊維
が得られた。これらの実施例は実施例3の条件下で行
い、しかし、紡糸口金での紡糸用原液の供給速度を調節
し、次いでフィラメントを緊張下に120℃の加圧蒸気中
で2秒間セットした。
糸用原液から、細いゲージ(1.5dtex)の仕上げた繊維
が得られた。これらの実施例は実施例3の条件下で行
い、しかし、紡糸口金での紡糸用原液の供給速度を調節
し、次いでフィラメントを緊張下に120℃の加圧蒸気中
で2秒間セットした。
実施例11(比較実験)は実施例2(比較)の紡糸用原
液を使用して実施例4(比較)に記述した条件で可能な
限度の最小ゲージの繊維を得るために行った。
液を使用して実施例4(比較)に記述した条件で可能な
限度の最小ゲージの繊維を得るために行った。
以下の表に得られた性質を総括した: 実施例12 分散機において、塩素含有量が56.5%であり、数平均
分子量が約54,000であり、アフノール指数が120であ
り、かつ、チオグリコール酸ジオクチルスズおよびモノ
オクチルスズの混合物を重合体1000部に対し3部含有す
る、圧倒的にアタクチックの通常の塩化ビニル単独重合
体を、室温(23℃)で29%の重合体濃度において、10,0
00より大きい粘度になるよう純粋なアセトン〔溶解度パ
ラメーターS:9(cal./cm3)1/2(22℃)、誘電率:21(2
2℃、120Kヘルツ)〕と混合した。かくして得られた混
合物を熱交換器に通して送り、そこで本発明方法により
120℃で20分間加熱し、次いで80℃に冷却した。
分子量が約54,000であり、アフノール指数が120であ
り、かつ、チオグリコール酸ジオクチルスズおよびモノ
オクチルスズの混合物を重合体1000部に対し3部含有す
る、圧倒的にアタクチックの通常の塩化ビニル単独重合
体を、室温(23℃)で29%の重合体濃度において、10,0
00より大きい粘度になるよう純粋なアセトン〔溶解度パ
ラメーターS:9(cal./cm3)1/2(22℃)、誘電率:21(2
2℃、120Kヘルツ)〕と混合した。かくして得られた混
合物を熱交換器に通して送り、そこで本発明方法により
120℃で20分間加熱し、次いで80℃に冷却した。
この方法で製造された本発明の紡糸用原液は粘度が28
0ポイズであった。
0ポイズであった。
この紡糸用原液を濾過し、次いで直径0.07mmのオリフ
ィス80個を有する紡糸口金を通して紡糸し、溶剤を蒸発
させた。
ィス80個を有する紡糸口金を通して紡糸し、溶剤を蒸発
させた。
かくして得られたフィラメントをその後沸騰水の浴中
で7.1倍の比率に延伸し、加圧蒸気の存在で緊張下に2
秒間セットし、沸騰水の浴中で20分間、自由収縮させ
た。
で7.1倍の比率に延伸し、加圧蒸気の存在で緊張下に2
秒間セットし、沸騰水の浴中で20分間、自由収縮させ
た。
得られたフィラメントは次の性質を有していた: 紡糸口金出口におけるウトランド当りのゲージ(dtex) 16 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 3.3 テナシティ(g/tex) 23.5 伸度(%) 61 収縮力(g/dtex) 1.9×10-2 沸騰水中での残留収縮率(%) <1 実施例13 純粋なアセトンと酢酸部分54.8%を有するセルロース
アセテートを室温でかきまぜ容器中に入れ、30分後に実
施例1に記述したようなポリ塩化ビニルを実施例1と同
様な濃度になるように加えた。これによって懸濁液とな
り、それを本発明方法により120℃に連続的に加熱し、9
0℃に冷却した。
アセテートを室温でかきまぜ容器中に入れ、30分後に実
施例1に記述したようなポリ塩化ビニルを実施例1と同
様な濃度になるように加えた。これによって懸濁液とな
り、それを本発明方法により120℃に連続的に加熱し、9
0℃に冷却した。
これを、次いで直径0.07mmのオリフィス80個を有する
紡糸口金を通して紡糸した。
紡糸口金を通して紡糸した。
このフィラメントを、沸騰水の浴中で7.2倍の比率で
単に1回延伸し、次いで120℃の加圧蒸気の存在で、管
中において2秒間セットし、そして沸騰水中で20分間収
縮させた。
単に1回延伸し、次いで120℃の加圧蒸気の存在で、管
中において2秒間セットし、そして沸騰水中で20分間収
縮させた。
得られたフィラメントは次の性質を有していた: 紡糸口金出口におけるストランド当りのゲージ(dtex) 17 仕上げた繊維のストランド当りのゲージ(dtex) 3.7 テナシティ(g/tex) 22 伸度(%) 70 収縮力(g/dtex) 1.6×10-2 沸騰水中での残留収縮率(%) <1 130℃の蒸気の存在での残留収縮率(%) <5
第1図は本発明の紡糸用原液の一例を提供するための溶
剤媒質とポリ塩化ビニルとの混合物に関する温度と粘度
の関係を表わすグラフであり、片対数図面上において、
粘度μ(ポイズ)を温度θ(℃)に対してプロットして
あり、曲線1は加熱時の粘度変化を示し、曲線2は特定
温度より上に加熱された場合の冷却時の粘度変化を示
す。 第2図は、第1図の粘度μを温度θで微分した微分商
(dρ/dθ)を温度θに対して示すグラフ(図中、ρ=
log μ)、すなわち、第1図から導かれた、温度による
粘度の変化を表わす曲線dρ/dθを示すグラフ、であ
る。
剤媒質とポリ塩化ビニルとの混合物に関する温度と粘度
の関係を表わすグラフであり、片対数図面上において、
粘度μ(ポイズ)を温度θ(℃)に対してプロットして
あり、曲線1は加熱時の粘度変化を示し、曲線2は特定
温度より上に加熱された場合の冷却時の粘度変化を示
す。 第2図は、第1図の粘度μを温度θで微分した微分商
(dρ/dθ)を温度θに対して示すグラフ(図中、ρ=
log μ)、すなわち、第1図から導かれた、温度による
粘度の変化を表わす曲線dρ/dθを示すグラフ、であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロジエ・トウブノ フランス国リグニイ−アン−バロワ・リ ユ・ルロウ91 (56)参考文献 特開 昭50−126923(JP,A) 特公 昭28−620(JP,B1) 特公 昭31−1339(JP,B1) 特公 昭37−9619(JP,B1) 特公 昭31−3473(JP,B1) 特公 昭43−16676(JP,B1)
Claims (4)
- 【請求項1】数平均分子量50,000〜90,000を有するアタ
クチックの塩化ビニル単独重合体または共重合体、およ
び室温において8〜11の溶解度パラメーターSおよび5
〜25誘電率を有する溶剤媒質、からなる紡糸用原液であ
って、前記原液の重合体濃度は15〜35重量%であり、前
記原液の粘度は50〜1,000ポイズであり、しかも前記原
液の前記粘度は曲線dρ/dθによって表わされる温度に
よる粘度変化の最大絶対値を通過させることにより得ら
れていることを特徴とする、前記の塩化ビニル単独重合
体または共重合体の紡糸用原液。 - 【請求項2】使用する溶剤媒質が、アセトン、またはア
セトンと二硫化炭素の混合物、である特許請求の範囲第
1項に記載の塩化ビニル単独重合体または共重合体の紡
糸用原液。 - 【請求項3】数平均分子量50,000〜90,000を有するアタ
クチックの塩化ビニル単独重合体または共重合体および
溶剤媒質からなる紡糸用原液であり、前記原液の重合体
濃度は15〜35重量%であり、前記原液の粘度は50〜1,00
0ポイズである、前記紡糸用原液の製造方法であって、
室温において8〜11の溶解度パラメーターSおよび5〜
25の誘電率を有する前記溶剤媒質の中に前記単独重合体
または共重合体が前記濃度で存在する組成物を、曲線d
ρ/dθによって表される温度による粘度変化の最大絶体
値に該当する温度より少なくとも25℃高い温度に加熱す
ることを特徴とする、前記紡糸用原液の製造方法。 - 【請求項4】加熱後に、紡糸用原液を約60℃の温度に冷
却することを包含する、特許請求の範囲第3項に記載の
紡糸用原液の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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FR8205845 | 1982-04-01 | ||
FR8205845A FR2524475A1 (fr) | 1982-04-01 | 1982-04-01 | Solutions a base de polychlorure de vinyle, leur procede d'obtantion et fils et fibres ainsi obtenus |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58208343A JPS58208343A (ja) | 1983-12-05 |
JP2542355B2 true JP2542355B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=9272741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58056801A Expired - Lifetime JP2542355B2 (ja) | 1982-04-01 | 1983-03-31 | ポリ塩化ビニルに基づく紡糸用原液およびその製造方法 |
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CA (1) | CA1199441A (ja) |
DE (1) | DE3368294D1 (ja) |
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US5238986A (en) * | 1990-08-22 | 1993-08-24 | Praxair S.T. Technology, Inc. | Nonaqueous composition for slip casting or cold forming refractory material into solid shapes |
JP2887208B2 (ja) * | 1990-10-12 | 1999-04-26 | 株式会社 興人 | 耐熱着色性に優れた難燃性繊維 |
FR2680525B1 (fr) * | 1991-08-23 | 1996-04-12 | Rhovyl | Fibres a base de melanges pvc/pvc chlore possedant des proprietes mecaniques ameliorees et files de fibres de tenacite amelioree obtenus a partir de ces fibres. |
WO2007060660A1 (en) * | 2005-11-22 | 2007-05-31 | E.M.A.T Ltd | Homopolymer pvc resin formulation |
JP4486937B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2010-06-23 | 富士フイルム株式会社 | 感熱転写方式を用いた画像形成方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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BE474917A (ja) * | 1941-06-21 | |||
US2418507A (en) * | 1944-08-16 | 1947-04-08 | Carbide & Carbon Chem Corp | Production of spinnable vinyl resin compositions |
US3073718A (en) * | 1959-04-21 | 1963-01-15 | Martin Marietta Corp | Maintenance coating |
JPS50126923A (ja) * | 1974-04-02 | 1975-10-06 | ||
FR2495646A1 (fr) * | 1980-12-08 | 1982-06-11 | Rhone Poulenc Textile | Fils et fibres de bonnes proprietes a base de melange de polychlorure de vinyle et de polychlorure de vinyle surchlore et procede pour leur obtention |
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- 1983-03-11 EP EP83420040A patent/EP0091384B1/fr not_active Expired
- 1983-03-11 DE DE8383420040T patent/DE3368294D1/de not_active Expired
- 1983-03-18 US US06/476,517 patent/US4529768A/en not_active Expired - Lifetime
- 1983-03-29 AR AR295573A patent/AR230458A1/es active
- 1983-03-30 MX MX196796A patent/MX162314A/es unknown
- 1983-03-30 ES ES521171A patent/ES8402003A1/es not_active Expired
- 1983-03-30 BR BR8301757A patent/BR8301757A/pt not_active IP Right Cessation
- 1983-03-31 CA CA000425042A patent/CA1199441A/fr not_active Expired
- 1983-03-31 JP JP58056801A patent/JP2542355B2/ja not_active Expired - Lifetime
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MX162314A (es) | 1991-04-24 |
BR8301757A (pt) | 1983-12-13 |
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CA1199441A (fr) | 1986-01-14 |
ES8402003A1 (es) | 1984-01-01 |
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