JP2542101Y2 - 記念帳 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、例えば、結婚記念に
贈られる色紙や、送別会で渡される色紙を大切に保管
し、見たいと思うときに見られ、充分に当時を偲べるよ
うな記念帳に関する。

【０００２】

【従来の技術】上述したような、サイン色紙とは異なる
想い出の色紙は広くやり取りされていた。贈る側たる仲
間の当時の気持ちが残る大切な品となるからである。

【０００３】色紙は気の利いた紙に包んだりリボンを付
けたりして贈られ、中身を見た後はそっとしまっておこ
うとする。サイン色紙のように何時も目に映るように掲
示したりせず、何処か見えないところにしまい、思い立
った時にふと眺めて当時を懐かしむのである。

【０００４】そのため、額に入れて飾るわけにもいか
ず、かと言ってアルバム等とごちゃまぜに保管しておく
ことも、粗末に扱うものでないことから憚られた。そこ
で、多くの場合、汚れたりしないように袋に入れ保管さ
れていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】しかし、そうして残し
ておいた場合には、角が折れてしまったり保管場所が分
からなくなってしまったりすることが多く、写真を見る
ように当時を懐かしむことが出来なくなってしまうこと
がよくあった。

【０００６】この考案では、上述のような難点を考慮し
て、大切な想い出の色紙を汚したり傷付けたりせずに保
管でき、紛失することも抑止し、見たいときに見られる
記念帳の提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この考案は、色紙に対応
する大きさの表裏２枚の台紙で形成し、これら両台紙
を、内側に色紙を保持する隙間を隔てて開閉可能に連結
して装丁するとともに、上記台紙の内側部に、色紙を取
付ける取付け手段を形成した記念帳であることを特徴と
する。

【０００８】

【作用】この考案の記念帳は、表裏２枚の台紙で、内側
部の取付け頁に取付けた台紙が汚れたり折れたりするこ
とを阻止し、開閉可能な装丁で、その台紙を見やすくす
ると共に大切に保管することを助長する。

【０００９】

【考案の効果】上述のように、この考案によれば、内側
部の取付け頁に取付けた大切な色紙は、汚れたり折れた
りすることなく、当時のまま保存されるので、想い出を
充分に蘇らせることができる。

【００１０】また、台紙の装丁が、袋に入れて保管して
いた従来の場合と異なり色紙を見やすくし同時に大切に
扱うことを助長するので、紛失することを抑止し見たい
ときに何時でも見られるようにしておくことが可能であ
る。

【００１１】そしてまた、台紙の内側部に、色紙を取付
ける取付け手段を形成しているので、記念帳が折れたり
汚れたりしても、内側に取付けた色紙が汚れたりする蓋
然性が低くなり、また、記念帳が汚れたような場合に
は、色紙だけを取り外して、新しい記念帳に付け替える
ことによって再度保管を行なうことができる。

【００１２】

【実施例】この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。

【００１３】図面は、想い出となる色紙を保存するため
の記念帳を示し、その色紙の一例としてここでは結婚式
において贈呈するものを示している。

【００１４】上述の記念帳１は、図１に示すように、色
紙２，２よりも若干大きい２枚の台紙３ａ，３ｂを基本
の構造とし、これら２枚の台紙３ａ，３ｂを左開きに開
閉可能に連結し、外観が美しくなるよう装丁している。
このとき、各台紙３ａ，３ｂの内側面同士の間隔は、色
紙２枚が収まるように設定している。

【００１５】上述各台紙３ａ，３ｂの内側面は取付け頁
４，４であり、中央部分には接着剤５を塗着した貼着部
６を設けている。表面に貼った剥離紙７は、色紙２の取
付け時に剥がす。

【００１６】また、一方（図面右側）の台紙３ａの表面
には、図２に示すように、祝辞８をプリントによって形
成している。

【００１７】このように構成した記念帳１は、贈る側が
使用するのに適し、図２に示したように、まず貼着部６
の剥離紙７を剥がしてこの貼着部６の接着剤５に、寄書
き済みの色紙２を貼着して取付ける。そしてリボンをつ
けるなどして贈呈する。

【００１８】このように寄書きされた色紙２は、装丁さ
れた台紙３ａ，３ｂで覆われるので、単に綺麗な紙で包
んだりするよりも体裁がよい。

【００１９】また、受取った側にとっては、その台紙３
ａ，３ｂが内側の色紙を保護することとなるので、汚れ
ることも折れてしまうこともなく大切に保管しておくこ
とができる。

【００２０】台紙３ａ，３ｂの装丁は、記念品としての
荘厳な価値を付与することができ、色紙２を単体のまま
保存しておくよりも不測の紛失を抑止することもができ
る。

【００２１】また見開き構造なので、取付けた色紙２を
見やすいという効果をも有する。

【００２２】以上この考案の一実施例を示したが、この
考案は上述以外の構造を採用することもできる。

【００２３】例えば、先の実施例では、結婚式で贈る色
紙２を収納するように、いわば贈る側の使用を目的とし
た構造を示したが、送別会など、他の様々な場面で贈ら
れた側が使用するのに適するような構造にするもよい。
取付け頁４を一方（図面左側）の台紙３ｂのみにした
り、台紙３ａ表面の祝辞８を形成せずに、白紙の記入欄
を形成しておいたりする。また、台紙３ａ，３ｂ間にシ
ートを設けるなどして取付け頁を増加したりする。

【００２４】また、台紙の取付け構造は貼着するだけに
限らず、枠で押えるようにするもよい。

【００２５】なお、この考案の取付け手段は、上述の一
実施例の貼着部６に対応する。

【図面の簡単な説明】

【図１】記念帳の台紙取付け構造を示す平面図。

【図２】記念帳の外観を示す斜視図。

【符号の説明】

１…記念帳 ２…色紙 ３ａ，３ｂ…台紙 ４…取付け頁 ６…貼着部 ８…祝辞

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】色紙に対応する大きさの表裏２枚の台紙で
   形成し、 これら両台紙を、内側に色紙を保持する隙間を隔てて開
   閉可能に連結して装丁するとともに、 上記台紙の内側部に、色紙を取付ける取付け手段を形成
   した記念帳。