JP3055263U - カードホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】絵はがきや写真等のカードを飾りたい場合に、
カードを写真スタンドや色紙に保持させていたが、写真
スタンド等から外さないと片づけにくいので、飾るカー
ドを交換した場合等にカードを紛失するおそれが生じ
る。 【解決手段】複数枚の台紙１を硬い表紙３で挟んだ状態
で綴じ、台紙１にカードＣを保持させた状態で立ててカ
ードＣが飾れるようにした。飾るカードＣを交換する際
には開く頁を変えればよく、カードＣを片づける際には
カードＣを台紙１から取り外さず表紙３を閉じてカード
ホルダー全体として片づける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、写真や絵はがき等のカードを保管するカードホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年既製品である絵はがきとは別に葉書に文字の他に描画を施すいわゆる絵て がみと呼ばれる郵便物が多く用いられている。これら絵てがみや従来の絵はがき 、あるいは写真などのカードの内、気に入ったものを室内に飾りたいという要望 がある。これらカードを飾るためには従来の写真スタンドや額に入れることが考 えられる。また、写真スタンドや額はある程度高価であるため、色紙状の台紙に カードを保持させ、該台紙を棚等に立てたり壁に掛けることが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記カードを飾る際に写真スタンドや額、あるいは色紙等の台紙を用いると、 カードを飾ることはできるが、そのままカードを片づけることができないため、 例えばカードを取り替える際に写真スタンド等からカードを取り外すと、直ちに 所定の場所にカードをしまわないと取り外したカードを紛失するおそれが生じる 。

【０００４】 そこで本考案は、上記の問題点に鑑み、カードを飾ることができ、且つ飾らな くなったカードを紛失するおそれのないカードホルダーを提供することを課題と する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案は、複数枚の台紙をいずれの頁においても開 閉自在であって任意の頁で１８０度以下の角度で開き背が縦になるように立てた 状態で該任意の頁が閉じないように綴じると共に、少なくとも一方の面に描画さ れたカードを該カードの描画された面が見える状態で各頁に１枚ずつ保持し得る ようにしたことを特徴とする。

【０００６】 カードホルダーにカードを保持させればカードホルダーからカードを取り外さ ない限りカードを紛失するおそれはない。従来はカードホルダーからカードを取 り外して飾っていたが、本考案では飾りたいカードをカードホルダーに保持させ たまま、該カードが見える状態でカードホルダーごと立ててカードを飾るのでカ ードを紛失しない。

【０００７】 尚、１８０度以下の角度で開き背が縦になるようにカードホルダーを立てると 、カードは縦長に保持された状態で飾られる。一方、カードは横長に描画されて いる場合もある。そこで、上記複数枚の台紙は比較的硬い２枚の表紙で挟み、上 記任意の頁で１８０度を超えて開いた状態で両表紙が閉じる方向に戻らないよう に、両表紙を相互に連結する連結手段を備えておれば、背の部分を水平にしてカ ードが横長になる状態でカードホルダーを立てることができる。

【０００８】 また、カードの周りには台紙の表面が露出するが、該露出部分に例えば額縁の 模様を施しておけばカードが額に入っているような視覚的効果を与えることがで きる。

【０００９】 ところで、台紙を袋綴じにしておけば、見開きの両面にカードを保持させるこ とができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１を参照して、１は厚紙を２つ折りにした台紙である。該台紙１には表側に 向く２つの保持面１１が形成され、且つ該台紙１の両側端縁の近傍には綴じ穴１ ２が各々１列に並設されている。各保持面１１には４カ所に切り込み１３が形成 されており、カードＣの４角を該切り込み１３の各々に挿入係合させてカードＣ を該保持面１１上に保持する。カードＣを保持面１１に保持させた状態でカード Ｃの周囲にはカードＣを囲むように保持面１１の一部が露出する。そこで、該露 出部分に模様１４を施した。該模様１４は例えば額縁を描画したもので、カード Ｃを保持面１１に保持させるとカードＣが額に入れられているような視覚的効果 を奏することができる。但し、模様１４は額縁の描画に限られず、どのような模 様でもよく、あるいは模様を施さず無地のままでもよい。

【００１１】 このような台紙１を複数枚重ね、図２に示すように、更に２枚の表紙３でこれ ら台紙１を挟んだ状態で、スプリング２によりスプリング綴じした。尚、台紙１ は２つ折りされているので袋綴じになる。そのため、１回のだ意志１の表裏に２ 枚のカードＣを保持させることができ、且つ切り込み１３に挿入したカードＣの ４角が外部に露出しないので体裁がよい。両表紙３は例えばボール紙等の比較的 硬いボード状の紙材料や樹脂板で形成されている。従って、図２に示すように、 希望するカードＣが保持されている所定の頁が見開きになるように１８０度以下 の角度で両表紙３を開き、スプリング２で綴じられている背が縦になるようにす ると、両表紙３が硬いのでそのままの状態で立たせることができる。ところで、 表紙３の大きさは台紙１より若干大きくした方が台紙１の保護や外観上よいが、 余り大きくしすぎると、図２に示す状態に立てた際、台紙１の下辺が接地せず見 開いた状態の台紙１が閉じるおそれがある。所定の頁で開いたまま閉じないよう にするためには、図２に示す状態で立てたときに台紙１の下辺が接地することが 望ましい。

【００１２】 図２に示した形態では縦長のカードＣを飾る場合にはよいがカードＣを横長の 状態で飾りたい場合には不適当である。カードＣを横長の状態で飾りたい場合に は、図３に示すように、飾りたいカードＣが保持されている所定の頁で１８０度 より大きく広げ、スプリング２で綴じられた背が水平になるように載置すればよ い。但し、このように背が水平になるように載置すると、表紙３が滑って表紙３ の相互の距離が拡がり、両表紙３の角度が１８０度になってつぶれた状態になり 図３に示す状態を保持し続けられない場合が生じる。また、所望のカードＣを飾 った後表紙３を閉じて持ち運ぶ際に表紙３が不用意に開かないことが望まれる。 そこで、図４に示すように、一方の表紙３にベルト４の一端を固定し、該ベルト ４の他端及び他方の表紙３に１組のマジックテープ（登録商標）を貼着した。該 マジックテープ４１・４２を相互に係合させると両表紙３間にベルト４が架け渡 され、表紙３が不用意に開かなくなる。そして、図５に示すように、ベルト４を 逆方向に回してマジックテープ４１・４２を相互に係合させると、上記図３に示 した状態にしても表紙３が滑ることによる姿勢の崩れを防止することができる。 尚、本実施の形態ではマジックテープを用いたがマジックテープの代わりにホッ クやその他の係合部材を連結手段として用いてもよい。また、ベルトではなく両 表紙に各々紐の一端を、両紐の他端同士を結べるように取り付け、両紐を連結手 段としてもよい。

【００１３】 尚、上述のごとくカードＣを飾った後は台紙１からカードＣを取り外すことな く表紙３を閉じて書棚等に格納すればよい。

【００１４】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案は、絵はがきや写真等のカードを台紙 に保持させた状態で飾ることができ、飾った後は台紙から外すことなく書棚等に しまうことができるのでカードを紛失するおそれがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】台紙の形状を示す図

【図２】複数枚の台紙を表紙と共に綴じた状態を示す図

【図３】背が水平になるようにカードホルダーを立てた
状態を示す図

【図４】表紙に取り付けたベルトを示す図

【図５】ベルトで両表紙の角度を固定した状態を示す側
面図

【符号の説明】

１ 台紙 ２ スプリング ３ 表紙 ４ ベルト １３ 切り込み Ｃ カード

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚の台紙をいずれの頁においても
   開閉自在であって任意の頁で１８０度以下の角度で開き
   背が縦になるように立てた状態で該任意の頁が閉じない
   ように綴じると共に、少なくとも一方の面に描画された
   カードを該カードの描画された面が見える状態で各頁に
   １枚ずつ保持し得るようにしたことを特徴とするカード
   ホルダー。
2. 【請求項２】 上記複数枚の台紙は比較的硬い２枚の
   表紙で挟まれており、上記任意の頁で１８０度を超えて
   開いた状態で両表紙が閉じる方向に戻らないように、両
   表紙を相互に連結する連結手段を備えたことを特徴とす
   る請求項１記載のカードホルダー。
3. 【請求項３】 上記台紙のカードが保持される表面に
   は、カードを保持した状態で露出する部分に模様が施さ
   れていることを特徴とする請求項１または請求項２記載
   のカードホルダー。
4. 【請求項４】 上記台紙は袋綴じされていることを特
   徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載のカー
   ドホルダー。