JP2541812B2 - 車輌用情報表示装置 - Google Patents

車輌用情報表示装置

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JP2541812B2 JP62079285A JP7928587A JP2541812B2 JP 2541812 B2 JP2541812 B2 JP 2541812B2 JP 62079285 A JP62079285 A JP 62079285A JP 7928587 A JP7928587 A JP 7928587A JP 2541812 B2 JP2541812 B2 JP 2541812B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、自動車の走行に関与する機能の状態或いは
所定の定期点検が行なわれたか否かを示すメンテナンス
情報を選択的に表示するための車輌用情報表示装置に関
する。
〈従来の技術〉 従来から車輌の走行状態或いは車輌各部の状態を表示
するための種々の形式の情報表示装置が提案されてい
る。例えば、特公昭51−20787号公報には、車輌の安全
走行に必要ないくつかの点検箇所を設定し、これらの箇
所の異常状態を表わす信号をその危険度に応じて所定の
優先順序で警告指令信号として発生するような車輌用集
中警告装置が提案されている。
このような情報表示装置は、運転者が車輌の状態をよ
り的確に把握するうえで有用ではあるが、表示されるべ
き情報項目の数が多くなるに従って、表示装置の取扱が
煩雑となり、その使用性に問題が生じ易い。
〈発明が解決しようとする問題点〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の主な目
的は、車輌の状態を的確に把握することができ、しかも
使用性に優れた車輌用情報表示装置を提供することにあ
る。
〈問題点を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、車輌の状態を検
出する複数個のセンサと、前記複数個のセンサの検出信
号を受けて、前記車輌状態の少なくとも一つを表示する
表示部とを有する車輌用情報表示装置であって、前記表
示部に表示された車輌状態情報が、車輌停止時に乗員の
呼び出しにより表示されたものである場合には、車輌発
進から所定時間経過後に前記表示から使用頻度の高い特
定の情報表示に自動的に切換ることを特徴とする車輌用
情報表示装置を提供することによって達成される。特に
前記表示部に表示された車輌状態情報がマイクロプロセ
ッサの割込み処理により表示されたものである場合に
は、該表示が半永久的に保持されるようにすると良い。
〈作用〉 このようにすれば、乗員が表示項目を使用頻度の高い
特定の情報項目に戻す手間が不要になるため、表示装置
の使用性が向上する。また、マイクロプロセッサの割込
み処理により車輌状態情報が表示されたものである場合
には、該表示が半永久的に保持されるようにすれば、車
輌の状態を的確に把握することができる。
〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本発明を特定の実施例に
ついて詳細に説明する。
第1図は本発明に基づく車輌用情報表示装置が適用さ
れた車輌のダッシュボード1を示す。ダッシュボード1
の中央部下方にはオーディオ機器などを装備するセンタ
ーコンソール2が設けられ、その上方に空調装置3及び
空調用空気吹き出し口4が設けられている。空気吹き出
し口4の直上には本発明に基づく情報表示装置5が装備
されている。本実施例の場合、車室の進行方向左側に運
転席が設けられ、従ってステアリングホイール7及びイ
ンストルメントパネル6が、情報表示装置5或いはセン
タコンソール2の左側に設けられている。
第2図及び第3図は前記した情報表示装置5を詳細に
示している。この表示装置5は、比較的横長の箱体から
なり、中央部正面に螢光表示管からなる表示部12が設け
られ、その左右に比較的大型の押しボタン13、14が設け
られている。これら押しボタン13、14の下端はヒンジ1
5、16を介して本体に結合されると共に、各押しボタン1
3、14の上端部には指を係合させるための凹部17、18が
設けられている。これらの凹部17、18に指を係合させる
ことにより押しボタン13、14を下向きに開くことができ
る。尚、各押しボタン13、14の裏面の下部に突部8、9
が設けられているが、これらの突部は、本体側の弾発部
材10、11と当接することにより、これら押しボタン13、
14が全開である時以外にあっては押しボタン13、14を常
時閉方向に付勢することにより、押しボタン13、14の開
閉感を良好にするためのものである。
これら押しボタン13、14の裏面のやや上方部分にも突
部19、20が突設され、押しボタン13、14が閉じられた状
態の時にこれら押しボタンを押すと、突部19、20が本体
側に設けられたスイッチ21、22を押圧することにより、
電気回路を開閉し、押しボタン13、14の機能が達成され
る。さらに、第3図によく示されているように、押しボ
タン13、14の裏側の本体部分にはそれぞれ3個及び4個
のスイッチキー23〜29が設けられている。
第4図は第1図〜第3図に示された情報表示装置に表
示される情報項目を選択する要領を示す概念図であり、
白抜きの矢印は走行情報(トリップファンクション)押
しボタン13を押し動作を示し、ハッチングが付された矢
印はメンテナンス情報(システムチェック)押しボタン
14を押す動作を示す。通常、表示部12には第5図に示さ
れているように時刻表示30が行われており、システムチ
ェツク押しボタン14を押し度毎に、表示内容が、定期点
検時期表示31、オイル交換時期表示32、オイルレベル表
示33、クーラントレベル表示34、ウオッシャ液レベル表
示35という具合に次々に変化し、ウオッシャ液レベル表
示35が表示されているときにシステムチェック押しボタ
ン14を押すと再び時刻表示30が得られる。また、これら
の表示31〜35が選択されたのが車輌走行中であれば、表
示後一定時間、例えば10秒間放置されると自動的に時刻
表示30が表示されるようになる。また、車輌停止中であ
れば、車輌停車中は選択された情報がそのまま保持さ
れ、車輌発進後、一定時間経過した後、自動的に時刻表
示30が表示されるようになる。同様に、これらの表示31
〜35が行われているときにトリップファンクション押し
ボタン13を押すと時刻表示30が得られ、この押しボタン
13を続けて押すと、順次、走行可能距離/燃料残料表示
36、トリップ/時刻表示37、瞬間燃費表示38及び平均燃
費表示39が得られる。これらのトリップファンクション
表示36〜39が行なわれているときにシステムチェック押
しボタン14を押せば、時刻表示30が得られる。
次に、第5図〜第25図について各表示内容を詳しく説
明する。
第5図は通常の時刻表示30を示すもので、この表示に
関する限り通常のデジタルクロックとなんら変わるとこ
ろがない。
第6図は正常時の定期点検時期表示31を示すもので、
定期点検時期が、例えば7500マイル走行毎に行うものと
設定されている場合には、サービスリセットキー26を押
すと、常に定期点検時期までの走行距離、即ち7500マイ
ルが表示部12の右上方に表示される。次の定期点検まで
の走行距離が500マイル以下となったときには、第7図
に示されているように、その旨の表示31aが行われると
共に黄色ランプ41が点灯する。さらに、定期点検を行な
わないまま、即ちサービスリセットキー26が押されない
まま定期点検時期に対応する走行距離を越えた場合に
は、その旨の表示31bが第8図に示されるようにして行
われると共にインストルメントパネル6内に配設された
警告ランプを作動させる。また、定期点検時期に対応す
る走行距離を越えた瞬間に割り込み処理により表示31
a、31bが得られるが、その動作が行われるときにはブザ
ーを作動させるようにしている。尚、サービスリセット
キー26は、他のキー27〜29と異なり、本体側の面から殆
ど突出していないが、これはこのキー26が誤って押され
ないようにするための配慮によるものである。
第9図はオイル交換時期表示32を示し、この場合も前
記と同様に7500マイル毎にオイル交換されるべきものと
設定されている。オイル交換時期までの走行距離が500
マイル以下となると、第10図に符号32aにより示される
ように500マイル走行するまでにオイル交換すべき表示3
2aが行なわれるとともに、黄色ランプ41が点灯する。さ
らに、オイル交換が行なわれない限り、即ちサービスリ
セットキー26が押されない限り、その旨の表示32bが行
われる(第11図)。オイル交換時期はユーザが自由に設
定し得るもので、サービスリセットキー26を2秒以上継
続して押しつづけると表示部12にオイル交換時期が点滅
表示される。次に矢印キー27を押すとオイル交換時期表
示が7500マイル、6000マイル、5000マイル、4000マイル
…という具合に次々に入れ変わり、所望の交換時期表示
が行われたときにセツトキー29を押すことによりオイル
交換時期を所望の走行距離に対応するように設定するこ
とができる。
第12図は正常状態時のエンジンのオイルレベル表示33
を示すもので、通常走行時には第13図に示されたような
表示33aが行われ、エンジンオイルレベルが検出されて
いない旨が表示される。これは、エンジン運転中にあっ
てはオイルレベルが変動するためエンジンのオイルレベ
ルを検出し得ないためである。従って、エンジンオイル
レベルの点検は、イグニッションスイッチをオンにした
時に行なわれ、エンジンのオイルレベルが適正であれ
ば、第12図に示されたようなエンジンオイルレベル表示
33をイグニッションオンの時点から5分間のみ表示し、
同時に緑色ランプ40を点灯するようにしている。イグニ
ッションスイッチがオンしたときにエンジンのオイルレ
ベルが不足していることが検出された場合には、第14図
に示されたような表示33bが行われ、表示部の黄色ラン
プ41が点灯すると共に例えばインストルメントパネル6
内に配設された警告ランプを作動させる。割り込み処理
時であれば、ブザーも作動させる。この場合には、押し
ボタン13、14を操作しない限り異常状態表示33bが保持
される。
尚、定期点検時期及びオイル交換時期の異常検出動作
は、いずれも走行距離に依存するものであるため、表示
装置5に内蔵されたトリップメータのカウントに応じて
割込み処理により表示31a(第7図)、表示31b(第8
図)、表示32a、(第10図)、表示32b(第11図)などが
得られ、サービスリセットキー26又は押しボタン13、14
が押されない限りこれらの表示がそのまま保持される。
第15〜17図は、エンジン冷却水の過不足を表すクーラ
ントレベル表示34を示すもので、クーラントレベルもエ
ンジン運転中には正確に検出することができないことか
ら、通常のエンジン運転時にあっては、第16図に示され
た表示34aによりクーラントレベルが検出されていない
旨が表示される。クーラントレベルは、イグニッション
スイッチがオンされた時点で検出され、クーラントレベ
ルが適正であれば第15図に示されているようにその旨の
表示を行ない緑色ランプ40を点灯し、クーラントレベル
が不十分である場合には第17図に示されてような表示34
bを行ない、黄色ランプ41を点灯するとともに、前記と
同様にインスルトルメントパネル6内に設けられた警告
ランプ或いは警告ブザーを作動させる。
第18図は正常時のウオッシャ液レベル表示35を示し、
第19図は異常時のウオッシャ液レベル表示35aを示す。
正常時には緑色ランプ40が点灯し、異常時には黄色ラン
プ41が点灯する。ウオッシャ液は、車輌走行中であって
も継続して検出し得るものであり、ウオッシャ液レベル
が適切な限り第18図に示された表示35が継続して行なわ
れる。
上記した表示情報項目のうち、オイルレベル表示33及
びクーラントレベル34は車輌の始動時のみ行なわれるも
ので、車輌始動時にオイルレベルもしくはクーラントレ
ベルの異常が検出された場合には、割り込み処理により
表示33b(第14図)または表示34b(第17図)が行われ、
この状態がオイルの補給或いはクーラントの補給が行な
われるまで記憶されると共に表示状態もそのまま保持さ
れる。押しボタン13、14を押せば、他の表示項目が表示
されるが、異常状態は依然記憶されており、オイルレベ
ル表示33或いはクーラントレベル表示34を行なった時に
は再び異常表示が行われることとなる。
ウオッシャ液レベル表示35は、ウオッシャ液レベルを
常時監視することにより得られるもので、異常表示35a
(第19図)はウオッシャ液レベルが規定値を下回ったと
同時に割込み処理として行なわれ、異常表示35aがその
まま保持されるが、ウオッシャ液を補給すれば直ちに正
常表示35(第18図)が得られることとなる。ウオッシャ
液を補給せずに押しボタン13、14を押せば異常表示35a
に代えて他の表示が行われることとなるが、異常状態の
記憶は保持され、乗員が押しボタン13、14を操作すれば
異常表示35aを再表示することができる。尚、キー28は
時刻の設定或いはオドメータの値を再設定する場合等に
用いられるものである。
第20図は走行可能距離表示36を示すもので、これは満
タン時にキー24を押した時点から、後記するように算出
された平均燃費に基づき走行可能距離を継続的に算出し
て表示するものである。しかしながら、燃料タンク内の
残量が小さくなるに従って、この表示によってはかなり
の誤差が生じ得るため、例えばタンク残量が2.5ガロン
以下となったときに表示を燃料残量表示36a(第22図)
に切り換えるようにしている。同時に、燃料補給を促す
ために黄色ランプ41を点灯する。さらに、タンク残料が
1ガロンを下回ったときには、その旨の表示36b(第22
図)を行ない、黄色ランプ41を点灯するとともに、イン
ストルメントパネル6内の警告ランプを点灯し、直ちに
燃料を補給を行うように運転者に促す。本モードの表示
が行われているときに、リセットキー29を3秒以上押し
続けると、残燃料が満タン時の値にリセットされる。
第23図は、時刻と共にトリップ表示37が行なわれた状
態を示す。このトリップ表示37は、トリップリセットキ
ー25を2秒以上押し続けることによりリセットされる。
第24図は瞬間燃費表示38を示し、これは2秒間の走行
距離を2秒間のインジェクタ流量により除すことにより
算出される。インジェクタ流量は次式により算出され
る。
F=Ton x Kon−N x Ker 但し、Fはインジェクタ流量(cc)、Tonは燃料噴射
時間(秒)、Konは燃料噴射係数(cc/秒)、Nは燃料噴
射回数(回)、Kerは無効噴射係数(cc/回)を表わす。
第25図は平均燃費表示39を示すもので、これは燃費リ
セットキー24によるリセツト後の走行距離を同じく燃費
リセットキー24によるリセット後のインジェクタ流量に
より除すことにより算出された平均燃費を示すものであ
る。
表示31、32、36〜39などに於ては、距離或いは燃料の
量が表示されるが、キー23を押すことにより、単位をマ
イル・ガロン表示とキロメートル・リットル表示との間
で切り換えることができる。例えば第24図の表示38にお
いてはマイル/ガロン表示42が行われ、第25図に於いて
は、キロメートル/リットル表示43が行なわれている。
上記実施例に於いては、車輌走行中は乗員が表示31〜
35を選択した後に一定時間、例えば10秒間経過すると自
動的に時刻表示30が表示され、車輌停車中にあっては、
選択された情報がそのまま保持され、車輌発進後、例え
ば10秒後に時刻表示30が表示されるようにしたが、これ
は停車中であれば、異常状態表示を保持したいと望むの
が一般的であり、かつ車輌停止時に確認した車輌状態情
報を走行後にも継続的に必要とすることはなく、使用頻
度の高い時計表示などになっていることが好ましいと考
えられるからである。また、時刻表示30に代えて他の使
用頻度の高い表示、例えば時刻/トリップ表示37が得ら
れるようにしても良い。
尚、上記した説明は主にメンテナンス情報(システム
チェック)項目に関するものであったが、走行情報(ト
リップファンクション)項目についても同様であって、
乗員が表示36〜39を選択した後に一定時間、例えば10秒
間経過すると自動的に時刻表示30が表示される。また、
車輌停車中にあっては、選択された情報がそのまま保持
され、車輌発進後、例えば10秒後に時刻表示30が表示さ
れる。
〈発明の効果〉 このように本発明によれば、車輌停止時に乗員の呼び
出しにより表示部に表示された車輌状態情報を車輌発進
から所定時間経過後に使用頻度の高い特定の情報表示に
自動的に切換る構成とすることにより、即ち車輌の発進
動作をもって表示情報の確認完了の意志表示とみなし、
乗員の確認時間の個人差によらず乗員が確実に表示情報
を確認した後に自動的に表示を切換えることができるこ
とから、乗員が表示項目を使用頻度の高い特定の情報項
目に戻す時間が不要になり、表示装置の使用性が向上
し、車輌の合理的な管理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に基づく情報表示装置が装備されるダッ
シュボードの正面図である。 第2図及び第3図は本発明に基づく情報表示装置の一実
施例を示す斜視図である。 第4図は第1図〜第3図に示された情報表示装置に於け
る表示内容の選択要領を示す概念図である。 第5図〜第25図は第1図〜第3図に示された情報表示装
置の表示内容を示す正面図である。 1……ダッシュボード、2……オーディオ機器 3……空調装置、4……空気吹き出し口 5……情報表示装置 6……インストルメントパネル 7……ステアリングホイール 8、9……突部、10、11……弾発部材 12……表示部、13、14……押しボタン 15、16……ヒンジ、17、18……凹部 19、20……突部、21、22……スイッチ 23〜29……スイッチキー 30〜39……表示、40……緑色ランプ 41……黄色ランプ、42、43……単位表示

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌の状態を検出する複数個のセンサと、
    前記複数個のセンサの検出信号を受けて、前記車輌状態
    の少なくとも一つを表示する表示部とを有する車輌用情
    報表示装置であって、 前記表示部に表示された車輌状態情報が、車輌停止時に
    乗員の呼び出しにより表示されたものである場合には、
    車輌発進から所定時間経過後に前記表示から使用頻度の
    高い特定の情報表示に自動的に切換ることを特徴とする
    車輌用情報表示装置。
  2. 【請求項2】前記表示部に表示された車輌状態情報がマ
    イクロプロセッサの割込み処理により表示されたもので
    ある場合には、該表示が半永久的に保持されることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の車輌用情報表示
    装置。
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