JP2541713Y2 - スプールバルブ - Google Patents

スプールバルブ

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JP2541713Y2
JP2541713Y2 JP1990082489U JP8248990U JP2541713Y2 JP 2541713 Y2 JP2541713 Y2 JP 2541713Y2 JP 1990082489 U JP1990082489 U JP 1990082489U JP 8248990 U JP8248990 U JP 8248990U JP 2541713 Y2 JP2541713 Y2 JP 2541713Y2
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sleeve
port
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port hole
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直行 渡邉
訓右 上村
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば自動車のパワーステアリングシス
テムの制御弁等、各種制御機器に用いられるスプールバ
ルブに関する。
(従来の技術) 従来のこの種のスプールバルブとしては、たとえば第
4図に示すようなものがある。すなわち、内部中空のハ
ウジング100内にスリーブ101を介してスプール102ガ摺
動自在に挿入されている。スリーブ101にはポート穴103
が開口しており、スプール102によってポート穴103を絞
って流体の流れを制御し、制御された流体をハウジング
100に設けられた流出ポート104から流出させるようにな
っている。このハウジング100に設けられた流出ポート1
04とスリーブ101に設けられたポート穴103は、スプール
102の軸方向に所定間隔だけ離間しており、ハウジング1
00内周とスリーブ101外周との間に形成された環状隙間1
05を通じて連通していた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、ポート穴
103の絞り部の上流と下流とで圧力差が大きくなると、
下流側にキャビテーションが発生し、そのキャビテーシ
ョンの消減時に騒音を発生すると問題があった。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、キャビテーシ
ョンの拡散を規制することにより騒音を低減し得るスプ
ールバルブを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、内部
中空のハウジング内にスリーブを介してスプールを摺動
自在に挿入し、スリーブにポート穴を設けると共にハウ
ジングには前記スリーブの中心軸方向に前記ポート穴と
所定間隔だけ離した位置に開口する流出ポートを設けた
スプールバルブにおいて、前記ハウジング内周と前記ス
リーブ外周との間に前記ポート穴と前記流出ポートとを
連通する環状隙間を設け、該環状隙間にらせん状の隔壁
を設けたことを特徴とする。
(作用) 上記構成のスプールバルブにあっては、スプールによ
ってポート穴を絞ることによって流体の圧力や流量を制
御し、ポート穴から流出した流体はハウジングとスリー
ブ間の環状隙間に設けられたらせん状流路を通じて流出
ポートまで流れ、流出ポートから流出する。
そして、ポート穴から流出する流体にキャビテーショ
ンが発生した場合、キャビテーションはらせん状流路の
流路壁に阻まれて拡散範囲が制限され、騒音を低減する
ことができる。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本
考案の一実施例に係るスプールバルブを示す第2図にお
いて、1はスプールバルブ全体を示すもので、概略、内
部中空のハウジング2と、このハウジング2の中空穴内
周に嵌合固定される円筒状のスリーブ3と、このスリー
ブ3内に摺動自在に挿入されるスプール4と、スプール
4を往復駆動するためのソレノイド5と、から構成され
ている。
ハウジング2は有底円筒状の部材で、その開口端部に
上記ソレノイド5が一体的に組付けられている。ソレノ
イド5は円筒状に成形されたコイル部6と、このコイル
部6の中空穴61内周に一端から挿入固定されるセンタポ
スト7と、を備えていて、中空穴61の他端開口部がハウ
ジング2の中空穴21と連続的につながっている。そし
て、ハウジング2の中空穴21内周に嵌合固定されるスリ
ーブ3の一端が、ソレノイド5のコイル部6の中空穴61
内周に嵌合している。
スプール4の両端は第1,第2スプリング8,9によって
弾性支持されており、自由状態ではこの第1,第2スプリ
ング8,9のばね力が釣り合う位置にて位置決めされてい
る。上記第1スプリング8はセンタポスト7とスプール
4の第1端面41間に介装され、第2スプリング9はスプ
ール4の第2端面42とスリーブ3の一端に固定された栓
体10間に介装されている。
そして、ハウジング2にはスリーブ3の中心軸方向に
所定間隔だけ離間させて、ソレノイド5側から順番に流
入ポートP1と流出ポートP2が設けられている。一方、ス
リーブ3にも、中心軸方向所定間隔だけ離して、流入ポ
ートP1に対応する第1ポート穴11と、流出ポートP2に対
応する第2ポート穴12とが設けられている。
また、スプール4にはソレノイド5側から順番に第1,
第2ランド部41,42が設けられ、第1,第2ランド部41,42
間に小径部43が設けられている。
そして、この実施例では流入ポートP1側の第1ポート
穴11は開放状態にして、第2ランド部42で第2ポート穴
12を絞り、上流側の流体圧を制御するようになってい
る。第2ランド部42による第2ポート穴12の絞り量は、
ソレノイド5に印加する電流を制御することにより、ス
プール4を移動させて調整するものである。
また、スリーブ3に開口する第2ポート穴12と、ハウ
ジング2に設けられる流出ポートP2はスリーブ3の中心
軸方向に所定間隔だけ離間されており、ハウジング2内
周とスリーブ3外周との間に形成された環状隙間13を介
して連通している。そして、この環状隙間13に、第2ポ
ート穴12と流出ポートP2とを結ぶらせん状流路14が設け
られている。らせん状流路14は、この実施例では環状隙
間13内にコイルスプリング15を介装することにより構成
している。
上記構成のスプールバルブにあっては、スリーブ3に
設けられた第2ポート穴12とソレノイド5に印加される
電流に比例したスプール4の相対位置により、第2ポー
ト穴12が絞られて絞り上流側の圧力が制御される。そし
てある電流値において絞り部の上流と下流とで圧力差が
大きくなってキャビテーションが発生しても、絞られた
第2ポート穴12から噴出されたキャビテーションはらせ
ん状流路14を構成するコイルスプリング15が隔壁とな
り、その拡散が防がれる。
たとえば、第1図に示すように、コイルスプリング15
が無い場合のキャビテーションの拡散範囲をAとし、コ
イルスプリング15によって拡散範囲Aを約半分に制限す
るような配置とすると、キャビテーション自体の大きさ
が約半分となり、それと共にその発生音が低減される。
また、らせん状流路14としたので、第2ポート穴12か
ら流出ポートP2まで、圧油等の制御流体をスムーズに流
すことができ、圧力損失がほとんどない。
第3図には発生音の低減レベルを従来例と本考案とを
比較した実験結果を示すもので、有効油圧が大きくなっ
てキャビテーションが発生したと考えられる20〔kgf/cm
2〕以上で本考案の方が騒音レベルが低くなった。
尚、上記実施例では、らせん状流路14をコイルスプリ
ング15によって構成したが、コイルスプリング15を用い
ずにスリーブ3自体の外周にらせん状の突条を加工して
らせん状流路を形成してもよい。
また、この実施例ではソレノイド5の電磁吸引力によ
ってスプール4を駆動制御しているが、ソレノイド5以
外に油圧等によってスプールを駆動するようなものにつ
いても同様に適用することができる。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、スリ
ーブとハウジングとの間の環状隙間にらせん状の隔壁を
設けることによって、スリーブのポート穴からハウジン
グの流体ポートに流体をスムーズに案内しつつ、しかも
ポート穴を絞った際に発生するキャビテーションの拡散
範囲をらせん状流路の流路壁にて規制することができ、
バルブの制御特性を影響を与えることなくキャビテーシ
ョンによる騒音を可及的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は本考案の一実施例に係るスプール
バルブを示すもので、第1図はらせん状流路を示す部分
縦断面図、第2図は全体構成を示す縦断面図、第3図は
本考案と従来例の騒音レベルを示すグラフ、第4図は従
来のスプールバルブの縦断面図、第5図は第4図のポー
ト穴部の拡大断面図である。 符号の説明 1……スプールバルブ、2……ハウジング、3……スリ
ーブ、4……スプール、5……ソレノイド、6……コイ
ル部、7……センタポスト、8,9……第1,第2スプリン
グ、10……栓体、11……第1ポート穴、12……第2ポー
ト穴、13……環状隙間、14……らせん状流路、15……コ
イルスプリング、41,42……第1,第2ランド部、43……
小径部、61……中空穴、P1……流入ポート、P2……流出
ポート、A……キャビテーション拡散範囲

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部中空のハウジング内にスリーブを介し
    てスプールを摺動自在に挿入し、前記スリーブに前記ス
    プールによって絞られるポート穴を設け、一方、ハウジ
    ングには前記スリーブの中心軸方向に前記ポート穴と所
    定間隔だけ離した位置に開口する流出ポートを設けたス
    プールバルブにおいて、前記ハウジング内周と前記スリ
    ーブ外周との間に前記ポート穴と前記流出ポートとを連
    通する環状隙間を設け、該環状隙間にらせん状の隔壁を
    設けたことを特徴とするスプールバルブ。
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