JP2541616Y2 - ローラポンプのチューブ装着機構 - Google Patents

ローラポンプのチューブ装着機構

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JP2541616Y2
JP2541616Y2 JP864791U JP864791U JP2541616Y2 JP 2541616 Y2 JP2541616 Y2 JP 2541616Y2 JP 864791 U JP864791 U JP 864791U JP 864791 U JP864791 U JP 864791U JP 2541616 Y2 JP2541616 Y2 JP 2541616Y2
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剛 辻
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば血液、補液等の
薬液を給送するローラポンプに係り、特にこのポンプの
ロータとステータ間にチューブをワンタッチで装着でき
るようにしたローラポンプのチューブ装着機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から臨床治療において血液、補液等
の薬液を給送するのに使用されているローラポンプは、
電動モータ等により回転するロータの回転軸を中心とす
る同心円上に複数のローラを一定間隔で配設し、これら
ローラの外周にチューブを掛け渡し、該チューブを側方
から囲繞するステータにより圧迫した状態で回転体を送
液方向に回転することによってローラのチューブに対す
る圧迫位置を移動し、チューブ内の薬液を給送するよう
に構成してある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来のロー
ラポンプは、ステータとローラとの離間幅をチューブ径
より小径にとって該ステータを固定した構成としたた
め、チューブを装着するには、ステータとローラ間にチ
ューブを押込むか、またはロータの回転にチューブを巻
込むことによって行なっていたが、ステータとローラ間
の狭まった間隙にチューブを圧迫状態で装着するには要
領を必要とし、速やかな装着が困難であるという問題点
があった。
【0004】また、この種のローラポンプに装着するチ
ューブは、動脈回路、静脈回路、補液回路等様々に分岐
した複雑且つ長いチューブ構成となっているため装着時
に捻れが生じやすく、迅速な作業を要請される臨床現場
においてはこのチューブの捻れを発見し修正するのは容
易でない。従って、このように捻れが生じたチューブを
そのままローラとステータ間に押込んで装着することと
なるが、この捻れをローラが圧迫した状態で移動すると
捻れ部が損傷してチューブ内の液が飛散し、周囲を汚染
したり、この破損箇所から何らかの菌がチューブ内に入
るという究めて不都合な事態を生じることとなる。
【0005】さらに、ローラポンプの取付け周辺機器の
邪魔にならないようにコンパクト化の要請がある。
【0006】本考案は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、ステータを固定状態にしてモータと共にローラを
ステータから離間接近移動しうる構成とすることによ
り、チューブ装着時にはステータとローラとの離間幅を
チューブ径より余裕を持って大きく開放し、このステー
タとローラ間にチューブを捻れのない状態で初めからU
字形にして装着することができるローラポンプのチュー
ブ装着機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
考案のローラポンプのチューブ装着機構を実施例に対応
する図面に基いて説明すると、モータ回転軸4を中心と
する同心円上に複数のローラ2、2…を配設してなるロ
ータ1をモータフレーム3から突出したモータ回転軸4
に固着し、前記モータフレーム3の下端部を該モータフ
レーム3の両側にて添設された支持板5、5に回動軸1
4を介して軸支する一方、該支持板5、5の上端にて前
記ロータ1外周の略半分を囲繞するステータ6aを形成
した支持フレーム6を連結して該支持フレーム6の前記
ステータ6a側上縁を支持軸8aを中心に前記ロータ1
に向けて前後方向に回動する支持回転体8に連結し、さ
らに前記支持回転体8の両側上端縁にてロータ1を覆う
蓋7を連結すると共にこの蓋7の取付け位置にて該支持
回転体8の外周に沿って添設されたベルト11の上端を
固定し、前記ベルト11の下端を前記モータフレーム3
の上部後端に連結する一方、前記モータフレーム3の上
部前端を前記支持フレーム6に固定したバネ12を介し
て前方に張引したことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成において、モータフレーム3は該モー
タフレームの両側に添設された支持板5、5に対して回
動軸14を支点として回動可能であるが、蓋7を閉じた
とき、支持回転体8の外周に沿って添設されたベルト1
1はその引張力によってモータフレーム3を前方に引っ
張るバネ12に抗してモータフレーム3を定位置に保持
し、ロータ1の回転に伴なうローラ2、2…によって軟
質性チューブ10をステータ6aに対してチューブ10
の内腔を閉塞するだけの押圧力を付与し、このローラ
2、2…の回転移動によりチューブ10内腔の薬液がロ
ータ1の回転方向に給送される。
【0009】蓋7を開けたとき、その開放動作に伴なっ
て支持回転体8が支持軸8aを中心に回動すると、モー
タフレーム3を定位置に保持するベルト11の張引力か
ら開放されて、モータフレーム3はバネ12に引っ張ら
れて回動軸14を中心に前方に回動し、支持フレーム6
との相対位置を前方に移動する。その結果、モータフレ
ーム3は回動軸14を支点として前方に傾倒し、ロータ
1もまた前方に傾倒する。そして、このロータ1の傾倒
動作に伴なって支持フレーム6に形成されたステータ6
aがロータ1との離間幅を開ける。
【0010】このような構成において、ステータ5とロ
ータ1との移動距離は支持回転体8の半径によるもので
あるから、軟質性チューブ10が余裕をもって装着され
るだけの距離を開けるよう支持回転体8の半径を設定し
ておく。
【0011】蓋7を閉じると、支持回転体8はベルト1
1を介してモータフレーム3をバネ12に抗して後方に
張引し、モータフレーム3を回動軸14を支点として元
の位置に復帰してロータ1とステータ6aとの離間幅を
閉じる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0013】図1は、本考案に係るローラポンプの蓋7
を開いた縦断面図であり、図3のA−A線断面図に対応
する。図2は、本考案に係るローラポンプの蓋7を閉じ
た縦断面図であり、図4のB−B線縦断面図に対応す
る。図3、は図1に示すローラポンプの蓋7を開いた平
面図である。図4、は図1に示すローラポンプの蓋7を
閉じた平面図である。
【0014】ロータ1は、ロータ板1a、1bをモータ
フレーム3から上方に突出したモータ回転軸4に一定間
隔を開けて固着し、各ロータ板1a、1b間にはモータ
回転軸4を中心とする同心円上にローラ2、2…をモー
タ回転軸4と平行に軸支してある。
【0015】モータフレーム3の下端縁にはフレーム枠
3aが取付けられ、このモータフレーム3の下端部をモ
ータフレーム3の両側に添設された支持板5、5に対し
て回動軸14を介して軸支してある。これら支持板5、
5の上端にはロータ1外周一部を囲繞するステータ6a
を形成した支持フレーム6を固設し、図3及び図4に示
すように、ステータ6aと連続する壁面6bを形成する
ことによりロータ1の前方(図1〜4において左方)の
両側付近に通路6cを形成して装着すべき軟質性チュー
ブ10の出入口の収嵌位置としてある。また、ステータ
6aの両端付近の壁面はやや突起した突部6e、6eを
形成してあり、回転するローラ2、2…によりチューブ
10が圧迫状態にあるとき、チューブ10の係止作用を
なし、ロータ回転時のチューブのずれを防止するように
してある。
【0016】そして、支持フレーム6のステータ6a側
上縁を後方(図1〜4において右方)に湾曲延長した延
長部6dを、後方に円弧を有し両側端の前方上端に突出
片8bを有する支持回転体8の上方から後方へ向けた外
周に沿って固着し、支持回転体8を支持軸8aを中心に
ロータ1に向けて前後方向に回動可能としてある。支持
フレーム6はその外周全体に外縁部6eを伸長して(図
1、2参照、図3、4においては図示を省略)不図示の
ポンプ基体に固定してある。
【0017】支持回転体8の突出片8bは上記したよう
に支持回転体8の両側端部に設けられたもので、支持回
転体8が回動する際には突出片8bが支持フレーム6の
彎曲延長部6dに当たることなく設けられており、この
両突出片8bにロータ1を覆う蓋7をビス7bにより固
着して、蓋7の開放動作を可能としてある。
【0018】蓋7は前端付近に係止孔7aを穿け、支持
フレーム6の前縁にて係止棒13の下端部をボルト13
bにより固定し、係止棒13の上部に後方に向けた係止
溝13aを有し、蓋7を閉じた時にはこの係止溝13a
が係止孔7aに嵌合することにより蓋7をロックするこ
とができる。また、係止棒13の途中にはマイクロスイ
ッチ15を付設してあり、蓋7が開いたときにはモータ
フレーム3内のモータの回転を停止し、蓋7を閉じたと
きに回転可能とするモータ駆動制御をなすようにしてあ
る。
【0019】さらに、支持回転体8の両側突出片8bの
夫々にベルト11をビス7bにより固定して、このベル
ト11をそのまま支持回転体8の外周に沿って添設し、
モータフレーム3の上部後端には後方に張出していった
ん下方に湾曲した弾性形状板9を固定してあり、この弾
性形状板9の先端部とベルト11の下端部とをボルト9
aにより連結する一方、モータフレーム3の上部前端に
固定したバネ12の前端部を支持フレーム外縁部6eか
ら垂下された棒体6fに固定することにより、モータフ
レーム3を前方向へ引っ張った状態にしてある。
【0020】このような構成において、蓋7を開ける
と、支持回転体8が回動してモータフレーム3を定位置
に保持したベルト11の張引力を解き、回動軸14を中
心に前方に回動し、モータフレーム3はバネ12に引っ
張られて支持フレーム6との相対位置を前方に移動する
結果、モータフレーム3は回動軸14を支点として前方
に傾倒し、ロータ1もまた前方に傾倒する。
【0021】このロータ1の傾倒動作に伴なって支持フ
レーム6に形成されたステータ6aとロータ1との離間
幅が拡大されるが、ステータ5とロータ1との移動幅は
支持回転体8の半径によるものであるから、軟質性チュ
ーブ10が余裕をもって装着されるだけの距離を開ける
よう支持回転体8の半径を設定しておく。
【0022】蓋7を閉じると、支持回転体8はベルト1
1を介してモータフレーム3をバネ12に抗して後方に
張引し、モータフレーム3を回動軸14を支点として元
の位置に復帰してロータ1とステータ6aとの離間幅を
閉じる。そして、支持回転体8の外周のベルト11はそ
の引張力によってモータフレーム3を前方に張引するバ
ネ12に抗してモータフレーム3を元の定位置に保持
し、ロータ1の回転に伴なうローラ2、2…によって軟
質性チューブ10をステータ6aに対しチューブ10の
内腔を閉塞するだけの押圧力を付与し、このローラ2、
2…の回転移動によりチューブ10内腔の薬液がロータ
1の回転方向に給送される。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のローラポ
ンプのチューブ装着機構において、チューブを装着する
ときには、蓋を開くだけで、この開放動作に伴なってモ
ータフレームがその下端部の回動軸を中心に回動して固
定状態にあるステータに対し相対的に傾倒する結果、ロ
ータとステータとの離間幅を大きくするもので、このス
テータとローラ間にチューブを捻れのない状態で初めか
らU字形にしてワンタッチで無理なく装着することが可
能となり、チューブ装着の操作を容易かつ迅速に行うこ
とができる。
【0024】また、本考案においては、ロータをステー
タ内で傾倒することによってロータとステータとの離間
幅を確保するようにしてあるから、ステータがロータに
対して移動する形式のロータポンプとは異なり、支持フ
レーム周辺のポンプ基部等に対して常に固定した状態で
使用することができ、またステータの移動スペースを確
保する必要がなく、本考案によるローラポンプを複雑な
構成をもつ装置のパネル面に極めて合理的に装着するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に係るローラポンプの蓋を開い
た縦断面図であり、図3のA−A線断面図に対応する。
【図2】図2は、本考案に係るローラポンプの蓋を閉じ
た縦断面図であり、図4のB−B線縦断面図に対応す
る。
【図3】図3、は図1に示すローラポンプの蓋を開いた
平面図である。
【図4】図4、は図1に示すローラポンプの蓋を閉じた
平面図である。
【符合の説明】
1…ロータ、2…ローラ、3…モータフレーム、4…モ
ータ回転軸、5…支持板、6…支持フレーム、6a…ス
テータ、7…蓋、8…支持回転体、9…弾性形状板、1
0…軟質性チューブ、11…ベルト、12…バネ、14
…回動軸。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ回転軸(4) を中心とする同心円上に
    複数のローラ(2、2…) を配設してなるロータ(1) をモー
    タフレーム(3) から突出したモータ回転軸(4) に固着
    し、前記モータフレーム(3) の下端部を該モータフレー
    ム(3) の両側にて添設された支持板(5、5) に回動軸(1
    4)を介して軸支する一方、該支持板(5、5) の上端にて
    前記ロータ(1) 外周の略半分を囲繞するステータ(6a)を
    形成した支持フレーム(6) を連結して該支持フレーム
    (6) の前記ステータ(6a)側上縁を支持軸(8a)を中心に前
    記ロータ(1) に向けて前後方向に回動する支持回転体
    (8) に連結し、さらに前記支持回転体(8) の両側上端縁
    にてロータ(1) を覆う蓋(7) を連結すると共に、この蓋
    (7) の取付け位置にて該支持回転体(8) の外周に沿って
    添設されたベルト(11)の上端を固定し、このベルト(11)
    の下端を前記モータフレーム(3) の上部後端に連結する
    一方、前記モータフレーム(3) の上部前端を前記支持フ
    レーム(6) に固定したバネ(12)を介して前方に張引し
    たことを特徴とするローラポンプのチューブ装着機構。
JP864791U 1991-01-30 1991-01-30 ローラポンプのチューブ装着機構 Expired - Lifetime JP2541616Y2 (ja)

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JPH0612780U JPH0612780U (ja) 1994-02-18
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JP4660847B2 (ja) * 2004-08-20 2011-03-30 株式会社メテク ローラポンプ

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