JP3893592B2 - チューブポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人工透析装置又は血液処理装置等の体液又は補充液等を装置回路の系統内に流通する際、外周に複数のローラを設けたロータを回転することによっていずれかのローラで軟質チューブを圧迫することにより、チューブ内の液を輸送するようにしたチューブポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人工透析装置、血液処理装置等の体液又は補充液を装置回路の系統内に流通する際に使用するチューブポンプの構成例としては、周状の固定壁と、その中心に設けられたモータの駆動軸に連結して回転するロータと、ロータに配設された数個のローラとを有し、回路中のチューブを固定壁とローラとの隙間に挿入し、該ローラでチューブに対する圧閉部所を作りながら固定壁に沿って移動させることにより、チューブ内の液を輸送するものである。
【0003】
ところで、上記のようなチューブポンプの構造においては、固定壁とローラとの間にチューブを挿着するための隙間が設けられているが、この隙間に挟まれた手の指を回転中のローラで傷つけたり、装置に構成された別回路の余裕寸法を有する回路チューブがこの隙間に巻き込まれて切断してしまうという問題があった。
【0004】
このため、従来のチューブポンプは固定壁内周とローラとの隙間の上方をスライド式又は揺動式の上部カバーで覆うことによってその隙間に対する外方からの侵入を防止するようにしている。
【0005】
ところが、チューブの挿入または取り外しを行なう際に上部カバーを開くと、開いた上部カバーが装置の前方に突出したり、横方向に移動したりするため、医療作業の邪魔になり、あるいは作業者に接触して上部カバーが破損することがあった。
【0006】
このような問題を解消するには、チューブポンプのロータに設けられたスライド式又は揺動式の上部カバーを廃止した構造体が望まれる。そのためにはチューブの取扱い操作を安全かつ容易に行う構造が確保されていなければならない。
【0007】
一方、医療処置装置においては、装置の構造体に付着したり、培養されたりする汚染物質、或は構造体内に蓄積される塵や埃等の温床を衛生的に取り除く必要があるため、掃除のための手入れと清掃消毒を行うことによって衛生的処置を実行し、装置の取扱いによる細菌の接触感染を防止するようにした構造が望まれる。
【0008】
さらに、体液又は補充液を装置回路の一方向へ輸送するだけではなく、返血処置の遂行においてはチューブ内の液を反対方向へ輸送する必要があり、このためロータの逆回転を可能とする構造が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、チューブポンプのロータに設けられたスライド式又は揺動式の上部カバーを廃止する一方、チューブを装着したり取外したりする際の取扱い操作を安全かつ容易に行うポンプの構造体とし、さらにロータの正転と逆転とを可能にすると共にロータをポンプ本体から取り外してポンプ内部の清掃を容易に行うようにして衛生管理面での利便性を確保するようにしたチューブポンプを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明における請求項1のチューブポンプは、ポンプ本体に設けられたモータの駆動軸に着脱自在に挿着して回転するロータの周囲に複数個のローラが配設されると共に、各ローラの周軌道の外周に軟質チューブを狭圧する固定壁が設けられ、前記ロータの回転駆動によって少なくとも1個のローラがチューブを圧迫しつつ回動することにより前記チューブ内の液を移送するチューブポンプにおいて、前記ロータにはその外周に前記軟質チューブを係止する案内周溝が形成されると共に該ロータの中心上部に突設された円筒部内の軸方向に円筒穴が貫通状に形成され、該円筒穴の内周に突設された案内突部が前記駆動軸の外周に形成された螺旋状の案内溝に倣うことによって前記ロータが正転方向に回動しながら前記固定壁内に収納される一方、前記駆動軸の上端溝と前記円筒部の上端溝とが一致してなる連結溝に用手抓み内に固設された横溝を係止した状態にして前記モータを逆転駆動により前記ロータを逆転可能にし、また前記用手抓みを上方に引上げることによって該用手抓みの横軸を前記連結溝から離脱した状態で前記モータを逆転駆動することにより前記ロータを前記モータの駆動軸から上方に取り外し可能としたことを特徴とするチューブポンプ。
【0011】
また、本発明の請求項2のチューブポンプは、請求項1において、前記用手抓みを前記円筒部に嵌合する構造において、該円筒部の外周の上下に離間して形成された外周溝と前記用手抓みの内周に形成された内周溝との間に弾性リングを装着し、前記用手抓みの引上げ又は押下げ動作に伴って前記弾性リングが前記円筒部の上方の外周溝と下方の外周溝とを移動していずれかに嵌着されることによって前記用手抓みの位置決めを行うようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項3のチューブポンプは、請求項1又は2において、前記円筒部の外周に前記ロータを覆うカバーが設けられていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項4のチューブポンプは、請求項1、2又は3において、前記ロータに軸支された各ローラは該ロータの半径方向に移動する余地を有し、各ローラ軸に係止された弾性部材によって外方へ不勢されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0015】
本発明によるチューブポンプの基本構造としては、図1に示すように、ポンプ本体2に設けられたモータ3の駆動軸4に連結して回転するロータ5の周部に複数個(本実施例においては2個)のローラ6、6が配設されると共に、各ローラ6の周軌道の外周に軟質チューブ8を狭圧する固定壁9が設けられ、ロータ5の回転駆動によって少なくとも1個のローラ6がチューブ8を圧迫しつつ回動することによってチューブ内の液を移送するようにしたものである。
【0016】
このような構造について詳細に述べると、図1に示すように、ロータ5はポンプ本体2とは別体に構成され、ポンプ本体2の駆動軸4から取り外し可能とされている。即ち、図2に示すように、ポンプ本体2は、その底板10の下部にモータ3を固定してあり、底板10の円筒穴10aから上方に突出されたモータ軸3aに駆動軸4が固定され、該駆動軸4の外周には螺旋状の案内溝4aが形成されている。
【0017】
また、ポンプ本体2には、駆動軸4から所定距離をあけた外周に沿って所定高さの固定壁9が形成されている。この固定壁9の上端内周には傾斜状の当たり面11が形成されている。
【0018】
また、図1に示すように、ポンプ本体2には周状の固定壁9から外方へ互いに平行に案内通路12、12が形成され、両側の案内通路12、12内には凹部13、13(図5、6参照)が形成されている。
【0019】
ところで、軟質チューブ8は、押圧力による変形(例えば、図6において、ローラ6の押圧による狭圧変形部8a)を弾性的に復帰し得る塩化ビニル等の合成樹脂製チューブから成り、図6に示すように、回路チューブ14よりも大径であってポンプ本体2の固定壁9の内周に沿って両側の案内通路12、12に至る長さを有し、その両端を回路チューブ14に連結部15によって結合してある。そして、夫々の連結部15、15に形成されたツバ16を各案内通路12に形成した出口側に大径を有する凹部13に係止することにより、ロータ5が正逆両方向へ回転する際に軟質チューブ8が固定壁9の方向へ引き込まれるのを防止する。
【0020】
ロータ5はアルミニウム等の金属製本体から成り、ロータ5の周部の互いに反対側には上下箇所にフランジ19、19が形成されると共に、上下のフランジ19、19の略中心にはローラ軸17、17の上下端を軸支する軸穴18、18が形成され、さらにロータ5の周部を成すフランジ19、19間に形成された円弧部20、20には軟質チューブ8を係止して案内する周方向の案内溝21、21が形成されている。
【0021】
ところで、上記の2ヶ所の上下フランジ19、19の夫々にてローラ軸17を軸支する軸穴18、18はロータ5の半径方向に長円を成すことによってローラ軸17を半径方向に移動する余地を有している。このため、弾性金属線材を湾曲状に屈曲してなる弾性部材22の一端を折曲してローラ軸17の上下各端部の穴部17aに挿入すると共に、該弾性部材22の他端折曲部をロータ5の反対側面上に形成した穴部5aに挿入係止することによってローラ軸17をロータ5の半径方向の外方へ付勢することができ、軟質チューブ8の押圧時にこの押圧力を緩衝する構成とすることができる。
【0022】
なお、図7に示すように、上記とは別の弾性部材23を用いて構成することも可能である。即ち、図7に示す弾性部材23は、上記のようにローラ軸17の夫々に1個ずつ設けてあるのではなく、湾曲形成した1個の弾性部材23の両端の折曲部を各ローラ軸17、17の夫々の穴部17a、17aに挿着した構成としたものである。いずれにしても、ローラ6はロータ5の半径方向の外方へ弾性的に付勢された状態となり、後述するように軟質チューブ8を各ローラ6で押圧したときの反発力を緩衝することが可能となる。
【0023】
また、図1に示すように、ロータ5の中心上部には円筒部25が突設され、該円筒部25内の軸方向に円筒穴26が貫通状に形成されている。この円筒穴26は上記のモータ3の駆動軸4に挿着されるもので、図2に示すように、ロータ5の下部には外側から内方へネジ27で螺入された案内突部27aの先端が円筒穴26の内周から突設され、この案内突部27aが駆動軸4の外周2形成された螺旋状の案内溝4aに倣うことによってロータ5が回動しながら上下方向に移動し、する。
【0024】
一方、図1に示すように、駆動軸4の上端に形成された上端溝28と、この駆動軸4の外周に挿着されたロータ5の円筒部25の上端に形成された上端溝29とが高さ及び方向を一致して連続した連結溝を成形する。
【0025】
また、図2に示すように、円筒部25を上方から嵌合する用手抓み7が設けられ、この用手抓み7の上部に形成された両側の横穴7a、7aには横軸30が挿着され、該横軸30は用手抓み7の内部天井側に露呈された状態にしている。
【0026】
なお、この横軸30は長方形の弾性金属板を円筒形に形成した合わせ部に隙間を残すことによって絞り込み方向へ変形可能とし、用手抓み7の両側横穴7a、7aに横軸30の両端を絞込状に挿着して該両端に弾性復帰力を発揮させることにより該横軸30の抜出しを防止するようにしている。
【0027】
このような構成により、用手抓み7を下方に押し下げることにより横軸30を駆動軸4の上端溝28とロータ5の円筒部25の上端溝29との一致した連続溝に嵌合すると、駆動軸4とロータ5とが結合状態になり、この状態でモータ3を逆転駆動することによってロータ5は逆転する。また、用手抓み7を上方に引上げることによって該用手抓み7の横軸30を上記の連結溝(双方の上端溝28、29)から離脱した状態にしてモータ3を逆転駆動することによりロータ5をモータ3の駆動軸4から上方に取り外し可能としている。
【0028】
また、用手抓み7を円筒部25の上部から嵌合する構造において、該円筒部25の外周の上下に離間して形成された外周溝31a、31bと用手抓み7の内周に形成された内周溝32との間に弾性リング33を装着してある。この用手抓み7の引上げ又は押下げ動作に伴って弾性リング33が円筒部25の上方の外周溝31aと下方の外周溝31bとを移動する。このとき、用手抓み7の内周溝32は、弾性リング33が円筒部25の上下に移動する際に膨れる形状を収容すると共に、弾性リング33がいずれかの外周溝31a、31bに嵌着されることによって用手抓み7の位置決めを行うようにしている。
【0029】
なお、弾性リング33は鋼製線材を細径のコイル状に形成したものをリング形状としたものであり、用手抓み7の夫々の外周溝31a、31bのいずれかを弾性的に締め付けた状態にしている。
【0030】
また、図1に示すように、ロータ5の円筒部25の外周にはドーナツ形のカバー35が設けられている。このカバー35は透明プラスチックにより形成され、図2に示すように、上記の固定壁9の当たり面11に相当する外径を有する円板形の中心に大径の中心穴35aが形成されている。このカバーの中心穴35aの内周には滑動用オイルが塗布されたOリング36が嵌合され、カバー35の外周には上端縁にツバ35bを形成してその下端にゴムリング37を嵌合している。
【0031】
このような構成により、ゴムリング37が固定壁9の当たり面11に当接したときにブレーキ作用を成すことによってロータ5の回動中にカバー35は円筒部25の外周を摺動回転する。このようなカバー35によって固定壁9とローラ6、6間の隙間が閉塞され、この隙間に指先や他の回路チューブ等が入らない安全構造となる。
【0032】
次に、上記のように構成されているチューブポンプの使用方法及び動作について説明する。図2に示すように、用手抓み7を上方に移動して円筒部25の上方外周溝31aと用手抓み7の内周溝32とが弾性リング33で結合された状態にし、ロータ5の円筒穴26を駆動軸4に挿入してモータ3を正転駆動すると、ロータ5の内周に突設された案内突部27aが駆動軸4の案内溝4aに倣うことによりロータ5を正転させながら下降し、案内突部27aが駆動軸4の案内溝4aの終端まで下降することによって定位置の高さで回転することとなる。
【0033】
このとき、軟質チューブ8をロータ5の周りに掛けて案内周溝21に係止する一方、該軟質チューブ8をローラ6と当たり面11との間に押し込むと、軟質チューブ8は、ロータ5の回転に伴ってローラ6と固定壁9との間に挟み込まれる。さらに、図3に示すように、ロータ5の下降に伴って、軟質チューブ8はローラ6と固定壁9との間に潰された状態で挟み込まれ、ロータ5が定位置まで下降すると、該ロータ5の高さと駆動軸4の高さとが一致する。
【0034】
この状態でロータ5を回転し続けると、夫々のローラ6で軟質チューブ8に対する圧閉部所を作りながら固定壁9に沿って移動することにより、軟質チューブ8内の液を輸送することができる。また、モータ3の回転速度を変えることによって軟質チューブ8内の移送量を調整することができる。
【0035】
ついで、図4に示すように、用手抓み7を下方に押し込むと、円筒部25の下方外周溝31bと用手抓み7の内周溝32とが弾性リング33で結合された状態となり、このとき駆動軸4の上端溝28とロータ5の円筒部25の上端溝29とが一致した形状の連続溝に用手抓み7内の横軸30が嵌合することによって駆動軸4とロータ5とを結合する。この状態でモータ3を逆転駆動すると、駆動軸4を介してロータ3も逆転し、夫々のローラ6の周りの軟質チューブ8に対する圧閉部所を逆転方向に移動することによって、軟質チューブ8内の液を逆送することができる。
【0036】
さらに、用手抓み7を上方にずらして、図3に示すように、円筒部25の上方外周溝31aと用手抓み7の内周溝32とが弾性リング33で結合された状態にすると、駆動軸4の上端溝28と円筒部25の上端溝29とから用手抓み7内の横軸30が離脱することによって、駆動軸4とロータ5との結合が解かれる。
【0037】
この状態でモータ3を逆転駆動すると、ロータ5の円筒内25の案内突起27aが駆動軸4の案内溝4aに倣って移動することにより、ロータ5が回転しつつ上昇して(図2に示す状態)、ロータ5を駆動軸4から取り外し可能となる。
【0038】
この状態でチューブ8を取り外し、ロータ5を駆動軸4から用手で引き出して取り外すことができ、ポンプ本体2の内部やロータ5を目視下で清掃したり、消毒材の塗布処理等を行うことができるようになる。また、消耗品の管理や交換等のメンテナンスも容易に行うことができ、近年において要求されている治療装置の徹底した衛生管理に適するものとなる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のチューブポンプによれば、用手抓みの上下動によって用手抓み内の横軸が駆動軸の上端溝と円筒部の上端溝とに嵌合するか離脱するかを調整することによってロータを正転又は逆転可能にし、ローラと固定壁との間に狭圧された軟質チューブの圧閉部所を固定壁に沿って移動することにより、軟質チューブ内の液を輸送したり逆送したりすることができ、また、モータの回転速度を変えることによって軟質チューブ内の移送量を調整することができる。
【0040】
また、本発明において、用手抓みを上方に引上げることによって該用手抓みの横軸を連結溝から離脱した状態にすることができ、この状態でモータを逆転駆動すると、ロータが逆回転することによって上昇し、該ロータをモータの駆動軸から取り外すことが可能となる。この状態で、ポンプ内部の清掃が容易になり、消毒材の塗布処理等を行ったり、消耗品の管理や交換等のメンテナンスも容易に行うことができ、近年要求されている治療装置の衛生管理面での利便性を確保することが可能となる。
【0041】
上記のように用手抓みを上下動する操作はワンタッチで行われ、円筒部の外周の上下に離間して形成された外周溝と用手抓みの内周に形成された内周溝との間に弾性リングを装着し、用手抓みの引上げ又は押下げ動作に伴って弾性リングが円筒部の上方の外周溝と下方の外周溝とを移動していずれかに嵌着されることによって用手抓みの位置決めを行うことが容易にでき、駆動軸とロータとを結合状態にしたり、この結合状態を解除したりすることができる。
【0042】
また、円筒部の外周にロータを覆うカバーが設けられていることによって、固定壁とローラ間に指を突っ込んだり、他のチューブを絡ませたりすることがなく、操作上の安全性を確保すると共に、軟質チューブを装着したり取外したりする作業を容易且つ確実に遂行することができ、装置の臨床使用にすばやく対応することができる。
【0043】
また、上記の本発明によるチューブポンプは、ロータに横スライドしたり開閉したりするカバーが設けられていないため、従来のようにカバーが開いて装置から突出したり、カバーが破損したりすることがない。また、カバー開放時の占有空間を不要とするため、チューブポンプの合理的配置と操作上の容易さとを達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチューブポンプの分解斜視図である。
【図2】本発明によるチューブポンプの縦断面図であり、ロータを上方に移動した状態を示す。
【図3】本発明によるチューブポンプの縦断面図であり、ロータを固定壁内に収容した状態であって用手抓みを上方に引上げた状態を示す。
【図4】本発明によるチューブポンプの縦断面図であり、ロータを固定壁内に収容した状態であって用手抓みを下方に押下げた状態を示す。
【図5】本発明によるチューブポンプの側面図である。
【図6】本発明によるチューブポンプにおいて用手抓みを取り除いた平面図である。
【図7】本発明によるチューブポンプにおいて用手抓みを取り除いた平面図であり、図6に示す弾性部材とは異なる部材で構成した例を示す。
【符号の説明】
2…ポンプ本体
3…モータ
3a…モータ軸
4…駆動軸
4a…案内溝
5…ロータ
5a…穴部
6…ローラ
7…用手抓み
7a…横穴
8…軟質チューブ
9…固定壁
10…底板
10a…連通穴
11…当たり面
12…案内通路
13…凹部
14…回路チューブ
15…連結部
16…ツバ
17…ローラ軸
17a…穴部
18…軸穴
19…フランジ
20…円弧部
21…案内周溝
22、23…弾性部材
25…円筒部
26…円筒穴
27…案内突部
28…上端溝
29…上端溝
30…横軸
31a…上方の外周溝
31b…下方の外周溝
32…上方の内周溝
33…弾性リング
35…カバー
35a…中心穴
35b…ツバ
36…Oリング
37…ゴムリング

Claims (4)

  1. ポンプ本体に設けられたモータの駆動軸に着脱自在に挿着して回転するロータの周囲に複数個のローラが配設されると共に、各ローラの周軌道の外周に軟質チューブを狭圧する固定壁が設けられ、前記ロータの回転駆動によって少なくとも1個のローラがチューブを圧迫しつつ回動することにより前記チューブ内の液を移送するチューブポンプにおいて、
    前記ロータにはその外周に前記軟質チューブを係止する案内周溝が形成されると共に該ロータの中心上部に突設された円筒部内の軸方向に円筒穴が貫通状に形成され、該円筒穴の内周に突設された案内突部が前記駆動軸の外周に形成された螺旋状の案内溝に倣うことによって前記ロータが正転方向に回動しながら前記固定壁内に収納される一方、前記駆動軸の上端溝と前記円筒部の上端溝とが一致してなる連結溝に用手抓み内に固設された横溝を係止した状態にして前記モータを逆転駆動することにより前記ロータを逆転可能にし、また前記用手抓みを上方に引上げることによって該用手抓みの横軸を前記連結溝から離脱した状態で前記モータを逆転駆動することにより前記ロータを前記モータの駆動軸から上方に取り外し可能としたことを特徴とするチューブポンプ。
  2. 前記用手抓みを前記円筒部に嵌合する構造において、該円筒部の外周の上下に離間して形成された外周溝と前記用手抓みの内周に形成された内周溝との間に弾性リングを装着し、前記用手抓みの引上げ又は押下げ動作に伴って前記弾性リングが前記円筒部の上方の外周溝と下方の外周溝とを移動していずれかに嵌着されることによって前記用手抓みの位置決めを行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のチューブポンプ。
  3. 前記円筒部の外周に前記ロータを覆うカバーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のチューブカバー。
  4. 前記ロータに軸支された各ローラは該ロータの半径方向に移動する余地を有し、各ローラ軸に係止された弾性部材によって外方へ不勢されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のチューブポンプ。
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