JP3931300B2 - ローラポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人工透析装置、血液浄化装置、その他の臨床治療装置に用いる軟質性の回路チューブを圧迫するローラを固定壁に対して周方向に移動しつつ回動することによってチューブ内の液を輸送するようにしたローラポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人工透析装置、血液浄化装置、その他の臨床治療装置に用いる輸液用ローラポンプは、血液組成の還流や分離、補液置換液等の混流等を生じさせる軟質性の専用チューブで構成した回路チューブを圧迫するローラを移動させることによってチューブ内の液を輸送するものである。
【0003】
そのような従来のローラポンプの構成例としては、円周状の固定壁と、その中心に設けられたモータの駆動軸に連動したロータと、ロータに配設された数個のローラとから成り、液回路の特定区分のチューブを固定壁の内周とローラとの隙間に挿入し、該ローラでチューブに対する圧閉部所を作って固定壁に沿って移動させることによってチューブ内の液を輸送するものである。
【0004】
上記のようなローラポンプの構造においては、固定壁とローラとの間にはチューブの挿着を行うための隙間が必要であるが、ポンプの稼働中にこの隙間に突っ込んだ手指をローラの回転駆動力で損傷したり、ポンプの周辺に存在する液回路チューブを巻き込んで切断したりするという問題点があった。
【0005】
このため、従来のローラポンプにおいては、固定壁内周とローラとの隙間を上方から覆う開閉式の保護カバーを設けることによってその隙間に対する外方からの侵入を防止するようにしている。
【0006】
ところが、チューブの挿入または取り外しを行なう際に保護カバーを開くと、開いた保護カバーが装置の前方に突出するため、医療作業の邪魔になり、あるいは作業者に接触して保護カバーが破損するという問題があった。
【0007】
また、装置の目立つ場所にポンプを配置する必要から、複数個のポンプを装置の前面に集中的に配置せざるを得ないため、他の機能の合理的配置に悪影響を及ぼしたり、そのため操作上の容易さに支障を来したり、使用上の安全性を損ねたりするという問題が生じていたのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、従来のローラポンプのロータに設けられた開閉式の保護カバーを廃止してスライド式の保護カバーとすることにより、開放した保護カバーが装置から前方に突出する構造をなくして保護カバーの破損防止を遂行し、ローラポンプの合理的配置と操作上の容易さを達成し、使用上の安全性を遂行し得るローラポンプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明における請求項1のローラポンプは、ポンプ本体のモータの駆動軸に連動されるロータに数個のローラを配設すると共に、該ローラの周回軌道の外周にチューブの挿入用隙間を隔てて固定壁が設けられたローラポンプにおいて、前記挿入用隙間を覆うカバーハンドルが手指動作で前記ロータの上部に沿って平行に案内されることによりスライド移動自在に設けられ、且つ前記カバーハンドルの中心部から外方にずれた位置に設けられたガイドネジが前記駆動軸に同軸に固定されたロータ軸に対して離脱可能に係合され、前記カバーハンドルがスライド方向を向いたときに前記カバーハンドルのガイドネジが前記ロータ軸から離脱されることによって前記駆動軸と前記ロータとの連動が切離される機構を備え、前記カバーハンドルをスライド移動することによって開放した前記挿入用隙間にチューブを挿入する際、該チューブを前記挿入用隙間に押し入れながら前記カバーハンドルを回すと、前記ロータの外周に設けられたガイドローラが前記チューブを巻き込みながら該チューブを引っかけた状態で回動され、該チューブが前記挿入用隙間に収まると、前記カバーハンドルが自動的に前記挿入用隙間を覆う元の位置に弾性復帰して前記駆動軸と前記ロータとが連結すると共に、前記カバーハンドルのガイドネジと前記ロータ軸とが結合し、前記ロータの回転駆動により少なくとも1個のローラがチューブを圧迫しながら移動することによってチューブ内の液を輸送するようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項2のローラポンプは、請求項1において、前記モータの駆動軸と前記ロータとの連動が切離される機構は、前記カバースライドがスライド方向を向いたときに前記駆動軸に結合されたロータ軸と前記カバースライドに設けられたガイドネジとが離脱可能にされ、前記ロータ軸と前記ガイドネジとが結合されることによって、前記モータの駆動軸と前記ロータとの連動が成されることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0012】
本発明によるローラポンプの概略構成は、図1において、ポンプ本体1のモータ2の駆動軸3に連動されるロータ4に数個のローラ5を配設すると共に、該ローラ5の周回軌道の外周に挿入用隙間6を隔てる固定壁7が設けられたローラポンプにおいて、ロータ4の上方には挿入用隙間6を覆うカバーハンドル8が手指動作でスライド移動自在に設けられ、該カバーハンドル8がスライド方向を向いたときに駆動軸3とロータ4との連動を切離す機構を備え、カバーハンドル8をスライド移動することによって開放した挿入用隙間6にチューブ10を挿入すると、カバーハンドル8が自動的に挿入用隙間6を覆う元の位置に弾性復帰して駆動軸3とロータ4とが連結し、ロータ4の回転駆動により少なくとも1個のローラ5がチューブ10を圧迫しながら移動することによってチューブ10内の液を輸送するようにしたものである。
【0013】
なお、本発明のローラポンプは、図1に示すように、ポンプ本体1の外方に設けられた突片41を人工透析装置、血液浄化装置、その他の臨床治療装置の筺体40にカバーネジ42等によって固定することにより取り付けることができる。
【0014】
このようなローラポンプの構成をより詳細に説明すると、図1または図3に示すように、ポンプ本体1の周囲には有幅の円周形状による固定壁7が形成され、この固定壁7にチューブ10を導き入れる入口側挿入溝11とチューブ10を外方へ導き出す出口側挿入溝12とが離間して配設されている。
【0015】
図1において、モータ2の駆動軸3はポンプ本体1の固定壁7内の中心にて前面に垂直に突出され、この駆動軸3の外周にロータ軸13が嵌合されると共に、ロータ軸13に螺入された止めネジ14が駆動軸3の外側縦溝3a(図9(a) 参照)に締結されたことによってロータ軸13を駆動軸3に結合している。
【0016】
ロータ軸13は、図9(b) 、(c) に示すように、上端に突縁18を有し、突縁18の下部に周溝15が形成され、突縁18の外周一カ所には、後述するガイドネジ34のガイド軸部35を嵌合係止する半円弧状のクラッチ溝19が形成されている。
【0017】
さらに、図1に示すように、ロータ軸13の外周にはロータ4が摺動可能に嵌合されている。このロータ4は、図2、図3に示すように長方形立方体を成し、その上部に長方形凸起4aが形成され、ロータ4の両側の逆対称位置には支持片16、16が突出されると共に、各側部の上下の支持片16、16をローラ支持部材17の上下支持片17a、17aで挟むと共にチューブガイド9を介して支持軸9aで支承することによって、ローラ支持部材17を支持軸9a周りに回動自在に取付けている。
【0018】
このようなローラ支持部材17は、上下支持片17a、17a間に連結板17b(図3参照)を備えることによって一体的に構成されると共に、ロータ4の両側に逆対称形状で取り付けられ、さらにロータ4の両側にて夫々のローラ支持部材17、17の端部にはローラ5、5がローラ軸5a、5aによって回動自在に取り付けられている。
【0019】
従って、本実施例においては、モータ2の駆動によって回動するロータ4に2個のローラ5、5が回動自在に設けられた構成とされている。
【0020】
なお、図1、図3に示すように、ロータ4の両側のローラ支持部材17、17はロータ4の両側面に一端を埋め込んだローラ押しバネ21、21によって外側に弾発され、各ローラ支持部材17の連結板17bに挿通係止された調整ネジ20をロータ4に締結すると共にロータ軸13の中途の外周溝13aに螺入し、調整ネジ20の調整によって各ローラ支持部材17、17が外側へ弾発するストロークを制限するようにしている。
【0021】
図1に示すように、上記の各ローラ5、5は固定壁7の内周面に対して平行な外周面を有し、チューブ10の圧閉による液体内圧力流動を作成するための隙間を備える。即ち、モータ2の駆動によってロータ4が回動し、その両側で回転するローラ5、5の周回軌道と固定壁7との間にはチューブ10を挿入する挿入用隙間6ができ、ロータ4の回動位置によって少なくとも1個または2個のローラ5、5がチューブ10を圧迫しながら移動することによってチューブ10内の液を輸送する。
【0022】
なお、ロータ4の外周には挿入用隙間6内に突出したガイドローラ37とガイドピン38とが設けられている。ガイドローラ37は、図11に示すように、チューブ10を固定壁7内周の挿入用隙間6に挿入する際、チューブ10を係止すると共に巻き込んで、カバーハンドル8の回動に従ってガイドローラ37を回転させながらチューブ10を挿入用隙間6に挿入する。
【0023】
チューブ10の挿入後は、ガイドローラ37とガイドピン38とが挿入用隙間6内のチューブ10の抜け出しを防止すると共に、ロータ4の回転駆動時には、チューブガイド9の外周凹み形状がチューブ10を所定の高さ位置を保つように案内することによって、ガイドローラ37による確実な押圧動作を補助する。
【0024】
図3に示すように、ロータ4の長方形凸起4aには中心からややずれた位置からロータ4本体の外側付近に至る長溝状のロータ溝23が形成され、後述するカバーハンドル8に設けられたガイドネジ34の下端部をロータ溝23に挿着するようにしている。
【0025】
カバーハンドル8は、図3に示す固定壁7の内周全体を覆う円形状に形成され、図4に示すように、カバーハンドル8の上部には手指操作の際に握持する握持部8aが形成され、カバーハンドル8の内方上部に形成された円径の内周溝24(図1参照)を表示板25によって閉塞している。
【0026】
表示板25の上面には回動方向を指示する円弧形矢印26と、カバーハンドル8のスライド移動方向を指示する「チューブセット」と表示された直線状のセット矢印27が表示されている。
【0027】
また、図6に示すように、カバーハンドル8の下部には上記のロータ4の長方形凸起4aに摺動自在に案内されるガイド溝28が形成され、カバーハンドル8はセット矢印27の方向にスライド可能とされている。このカバーハンドル8のガイド溝28の反対側にはカバー溝29が形成され、該カバー溝29の内周段部29aに係止されたカバーネジ31がロータ4の長方形凸起4aの中心に締結されている。
【0028】
さらに、カバーネジ31の近傍から周部に向かって形成された横孔32に引張力を有する復帰スプリング33の両端が固定されたことによって、図7に示すように、カバーハンドル8はセット矢印27の方向へ復帰スプリング33のバネ力に抗して手指で制限位置まで移動する。
【0029】
また、カバーハンドル8は、図5に示すように、復帰スプリング33のバネ力によって手指動作を不要とする自動動作によって中心位置に移動復帰する。そして、このように中心位置に復帰したカバーハンドル8によって固定壁7の内周の開放部、即ち挿入用隙間6が閉塞され、周辺に存在する細径チューブの挟み込みや、操作時の手指の突っ込み等をロータ構造部に巻き込む危険性を防止する。
【0030】
さらに、カバーハンドル8の中心部からやや外方にずれた位置にガイドネジ34が螺合されている。このガイドネジ34は、図9(b) 、(c) に示すように、その下部にガイド軸部35を介してガイドネジ端部36を有し、カバーハンドル8が復帰スプリング33の引張力によって移動して中心部に復帰したときは、ガイドネジ34のガイドネジ端部36がロータ軸13の上部の周溝15に係合されてガイド軸部35がクラッチ溝19に嵌合し、カバーハンドル8とロータ軸13とを結合する。
【0031】
このとき、ロータ軸13とロータ4とが結合された状態となり、モータ2を駆動すると、ロータ4と共にカバーハンドル8が回転する。なお、このように露出したカバーハンドル8が回転しても、作業者の手に接触するだけで、手を損傷する等の危険性はない。
【0032】
以下、上記のように構成されたローラポンプの操作方法について説明する。図10に示すように、カバーハンドル8の上面に表示されたセット矢印27を固定壁7のマーク30の方向に指向した状態にすると、図5、6に示すように、カバーハンドル8側のガイドネジ34がロータ軸13のクラッチ溝19から離脱可能な方向を向き、カバーハンドル8をセット矢印27の方向に手指動作によって移動することができる。
【0033】
このようなカバーハンドル8をセット矢印27の方向へ移動することによって固定壁7の内周にチューブ10を押し込むための挿入用隙間6が露呈する。
【0034】
そこで、図11に示すように、チューブ10の一方のチューブ区分10aを固定壁7の入口側挿入溝11に挿着して係合片43に係止し、チューブ10の曲率を利用して固定壁7の内周の挿入用隙間6に押し入れながらカバーハンドル8を用手で円弧形矢印26の方向に回すと、ロータ4に設けられたガイドローラ37がチューブ10を巻き込みながら周方向に移動してチューブ10を引っかけた状態で固定壁7の内周に誘引する。
【0035】
このとき、チューブ10はローラ5と固定壁7との隙間において圧閉状態で挿入され、図12に示すように、チューブ10が出口側挿入溝12に至ったところで他のチューブ区分10bを出口側挿入溝12に挿着する。
【0036】
このようなチューブ10の挿着時においては、駆動軸3とロータ軸13との連動が切り離されているため、ロータ4はモータ2の駆動負荷を受けることなく回動することができ、従ってチューブ10を挿着する際のカバーハンドル8の回転操作を軽い手指作業で行うことが可能となる。
【0037】
上記のようにチューブ10の巻き込みが終了すると、チューブ10は挿入用隙間6に納まる一方、カバーハンドル8のセット矢印27がマーク30に一致し、図7、図8における復帰スプリング33の引張力によってカバーハンドル8が中心方向に自動的に弾性復帰し、図13に示すように、カバーハンドル8がロータ4中心に移動して挿入用隙間6を覆い、固定壁7の内周の隙間を隠蔽して外部からの巻き込み危険を防止することができ、周辺に存在する細径チューブの挟み込みや、操作時の手指の突っ込み等の危険をなくすことができる。
【0038】
このとき、セット矢印27と同方向を向いたロータ軸13のクラッチ溝19にカバーハンドル8側のガイドネジ34のガイドネジ端部36が結合してロータ軸13と駆動軸3とが繋がれた状態となる。このような状態でモータ2を駆動すると、駆動軸3に結合されたロータ軸13を介してロータ4が回転し、ロータ4に配設された少なくとも1個のローラ5が固定壁7内周に挿入されたチューブ10を圧迫しながら移動することによってチューブ10内の液を輸送する。
【0039】
なお、本発明のローラポンプからチューブ10を取り出したり、交換するには、カバーハンド8を図13の状態から図10に示す状態、即ちカバーハンド8のセット矢印27を固定壁7のマーク30に指向した状態にし、図11に示すように、カバーハンドル8をセット矢印27の方向に手指動作によって移動し、チューブ10を区分10a側から取り出して、カバーハンドル8を円弧形矢印26の方向に回すと、今度はガイドローラ37がチューブ10を固定壁7の内周から抜き出しながら周方向に移動してチューブ10を完全に離脱することができ、カバーハンドル8は図10に示す元の中心位置に自動復帰する。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるローラポンプは、ロータの上方にカバーハンドルが手指動作でスライド移動自在に設けられ、該カバーハンドルがスライド方向を向いたときにモータの駆動軸とロータとの連動を切離し、カバーハンドルをスライド移動することによって開放した挿入用隙間にチューブを挿入すると、カバーハンドルが自動的に挿入用隙間を覆う元の位置に弾性復帰して駆動軸とロータとが連結し、ロータの回転駆動により少なくとも1個のローラがチューブを圧迫しながら移動することによってチューブ内の液を輸送する構成としてあるため、従来のローラポンプのロータの上方に設けられた開閉式の蓋を廃止して、上記構成のスライド式とすることにより、開いた蓋が装置から突出するのを防ぎ、蓋の破損防止を遂行して、ローラポンプの合理的配置と操作上の容易さを達成することができる。
【0041】
本発明においては、モータの駆動軸とロータとの連動を切離す機構は、カバースライドがスライド方向を向いたときに駆動軸に結合されたロータ軸とカバースライドに設けられたガイドネジとが離脱可能にされ、ロータ軸とガイドネジとが結合されることによって、モータの駆動軸とロータとの連動が成される構成によって、カバーハンドルのスライド動作時にモータ駆動の連動を解放することができ、カバーハンドルを通常の中心位置に復帰するときは、動力接続することができ、チューブ挿着時において、モータとの駆動を切り離してカバーハンドルの回転操作を軽負荷にしてチューブ挿着を行うことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるローラポンプの縦断面図であり、図5のA−A線断面に相当するもので、ロータは図5の位置から回動させてある。
【図2】本発明によるローラポンプのロータの側面図である。
【図3】本発明によるローラポンプの上面図であり、カバーハンドルを取り去った状況を示す。
【図4】本発明によるローラポンプの上方斜視図である。
【図5】本発明によるローラポンプにおいてカバーハンドルを閉じた状態を示す上面図である。
【図6】本発明によるローラポンプの縦断面図であり、図5のB−B線断面に相当する。
【図7】本発明によるローラポンプにおいてカバーハンドルをスライド移動して開いた状態を示す上面図である。
【図8】本発明によるローラポンプの縦断面図であり、図7のC−C線断面に相当する。
【図9】(a) は本発明によるローラポンプの駆動軸に結合したロータ軸の縦断面図であり、(b) はロータ軸とガイドネジとの斜視図であり、(c) はロータ軸とガイドネジを結合した状態を示す斜視図である。
【図10】本発明によるローラポンプのチューブ挿着前の状況を示す上面図である。
【図11】本発明によるローラポンプの固定壁内周にチューブを挿入しようとしている状況を示す上面図である。
【図12】本発明によるローラポンプの固定壁内周にチューブを挿入してカバーハンドルを回動している状況を示す上面図である。
【図13】本発明によるローラポンプの固定壁内周にチューブを挿入後、カバーハンドルを閉じた状況を示す上面図である。
【符号の説明】
1…ポンプ本体、2…モータ、3…駆動軸、3a…外側縦溝、4…ロータ、4a…長方形凸起、5…ローラ、5a…ローラ軸、6…挿入用隙間、7…固定壁、8…カバーハンドル、8a…握持部、9…チューブガイド、9a…支持軸、10…チューブ、11…入口側挿入溝、12…出口側挿入溝、13…ロータ軸、13a…外周溝、14…カバーネジ、15…周溝、16…支持片、17…ローラ支持部材、17a…上下支持片、17b…連結板、18…突縁、19…クラッチ溝、20…調整ネジ、21…ローラ押しバネ、23…ロータ溝、24…内周溝、25…表示板、26…円弧形矢印、27…セット矢印、28…ガイド溝、29…カバー溝、29a…内周段部、30…マーク、31…カバーネジ、32…横孔、33…復帰スプリング、34…ガイドネジ、35…ガイド軸部、36…ガイドネジ端部、37…ガイドローラ、38…ガイドピン。
Claims (2)
- ポンプ本体のモータの駆動軸に連動されるロータに数個のローラを配設すると共に、該ローラの周回軌道の外周にチューブの挿入用隙間を隔てて固定壁が設けられたローラポンプにおいて、前記挿入用隙間を覆うカバーハンドルが手指動作で前記ロータの上部に沿って平行に案内されることによりスライド移動自在に設けられ、且つ前記カバーハンドルの中心部から外方にずれた位置に設けられたガイドネジが前記駆動軸に同軸に固定されたロータ軸に対して離脱可能に係合され、前記カバーハンドルがスライド方向を向いたときに前記カバーハンドルのガイドネジが前記ロータ軸から離脱されることによって前記駆動軸と前記ロータとの連動が切離される機構を備え、前記カバーハンドルをスライド移動することによって開放した前記挿入用隙間にチューブを挿入する際、該チューブを前記挿入用隙間に押し入れながら前記カバーハンドルを回すと、前記ロータの外周に設けられたガイドローラが前記チューブを巻き込みながら該チューブを引っかけた状態で回動され、該チューブが前記挿入用隙間に収まると、前記カバーハンドルが自動的に前記挿入用隙間を覆う元の位置に弾性復帰して前記駆動軸と前記ロータとが連結すると共に、前記カバーハンドルのガイドネジと前記ロータ軸とが結合し、前記ロータの回転駆動により少なくとも1個のローラがチューブを圧迫しながら移動することによってチューブ内の液を輸送するようにしたことを特徴とするローラポンプ。
- 前記モータの駆動軸と前記ロータとの連動が切離される機構は、前記カバースライドがスライド方向を向いたときに前記駆動軸に結合されたロータ軸と前記カバースライドに設けられたガイドネジとが離脱可能にされ、前記ロータ軸と前記ガイドネジとが結合されることによって、前記モータの駆動軸と前記ロータとの連動が成されることを特徴とする請求項1記載のローラポンプ。
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