JP2541363B2 - 紙容器用板紙素材の折目線に折癖を付ける方法 - Google Patents

紙容器用板紙素材の折目線に折癖を付ける方法

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JP2541363B2 JP3126407A JP12640791A JP2541363B2 JP 2541363 B2 JP2541363 B2 JP 2541363B2 JP 3126407 A JP3126407 A JP 3126407A JP 12640791 A JP12640791 A JP 12640791A JP 2541363 B2 JP2541363 B2 JP 2541363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め折目線を施された
シ−ト状の板紙素材から紙容器を折込み成形するに当っ
て、折目線に沿った折込み作業を確実に行うために、折
込みに先立って折目線に折癖を付ける方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】紙容器は、シ−ト状の板紙素材に折目線
を施し、この折目線に基いて折曲げ或いは折込み作業を
施し、所定箇所を接着し、内容物を充填後密封し、最後
に形を整えて製造されるものである。折目線は通常、ク
リ−サ−と呼ばれる折目付け装置によって、板紙素材の
原紙に対し、凸条の折目パタ−ンを押付けることによっ
て、エンボスの変形を与えたものであり、板紙素材は、
この原紙の表裏面最外層にポリエチレンの熱融着層を設
けると共に、必要に応じてアルミ箔やバリヤ−性樹脂の
中間層によるバリヤ−層や接着剤層等を設けて製造され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、折目線を有する
板紙素材を成形する場合、折目線があるからといって必
ずしも折目線に一致した折曲げや折込みができるとは限
らず、実際問題としては、折曲げ位置のズレや折れ皺を
伴うことが多かった。折曲げ位置のズレや折れ皺は、商
品としての美観に欠けるばかりでなく、容器形状の歪み
から自動販売機で処理するとトラブルを引起こす等の問
題があった。
【0004】従って、本発明は、正確な折曲げや折込み
という折目線の本来の機能を十分に発揮させる方法を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る紙容器用板
紙素材の折目線に折癖を付ける方法は、予め型押しによ
り折目線が施されている厚さ170〜600μmのシ−
ト状の板紙素材を、直径5〜30mmの小径回転ロ−ルの
周面に対して、抱き角40度以上で巻回走行させること
を請求項1の発明とし、上記請求項1の発明において、
板紙素材を小径回転ロ−ルの周面に巻回走行させる際
に、折目線が凹条として表れている面を接触面とするこ
とを請求項2の特徴とし、更に、請求項1において、小
径回転ロ−ルが2個以上あって、板紙素材の表裏両面の
いずれをも、少なくとも一度は前記小径回転ロ−ルの周
面に接触して巻回走行させることを請求項3の特徴と
し、また上記請求項1、2または3において、小径回転
ロールが回転駆動手段を持たないことを請求項4の特徴
とする。
【0006】本発明で、処理の対象とする板紙素材は、
密封紙容器を成形するのに使用される厚さ170〜60
0μmの展開状態にあるシ−ト状の板紙素材であって、
紙(原紙)をベ−スとして、その表裏面に熱融着性や密
封性を得る目的で各種素材の合成樹脂やアルミ箔等の金
属を積層したものである。内容物によって、原紙及び合
成樹脂の種類、厚さ、及び組合せを選択し、或いは金属
箔の要否が検討される。従って、板紙素材の厚さには、
種々のものがあるが、厚さ600μm以上では板紙素材
自体に相当の剛性が生じてしまうことから、小径回転ロ
−ルの周面を巻回走行させることが事実上困難となるた
め、本発明の方法には適していない。一方170μm以
下では、板紙素材の剛性が極度に乏しくなることから、
小径ロ−ルの周面を巻回走行させたときに、板紙素材の
変形に伴って発生する応力が小さすぎるので、折目線に
折癖を付けることは難しく、本発明の方法に適しない。
また、小径回転ロ−ルは、直径が小さく、しかも板紙素
材の走行に伴って順方向に回転するものを用いる。この
小径回転ロールは、板紙素材の走行速度と同期するよう
にモーター等の回転駆動手段によって回転されても良い
が、むしろ駆動手段を持たずに回転自在に設けられてい
る方が、小径回転ロールを板紙素材の走行速度と同期さ
せ易く、設備的にも簡素ですむ。小径回転ロールは径を
小さくすることで、ロ−ルの周面に板紙素材を巻回走行
させたときに板紙素材に生じる応力を大きくすることが
でき、結果的に後の折曲げ、折込みに有効な折癖を板紙
素材に施すことができる。しかし、径が小さすぎれば、
板紙素材に与えられる応力が折目線部分のみならず、折
目線で区画された壁面部、頂底部に対しても本来不必要
な歪みを強く与えてしまうことになり、紙容器に予期し
ない変形を生じさせる恐れがある。従って、本発明にお
いては、ロ−ルの直径を5〜30mm、好ましくは10〜
20mmとして、この範囲で板紙素材の種類に合せて径を
選択することになる。
【0007】小径回転ロ−ルは、板紙素材の走行に伴っ
て回転するので、板紙素材の表面に擦れによる傷跡を残
す恐れがない。
【0008】更に、本発明においては、小径ロ−ルの周
面に板紙素材を沿わせる抱き角を40度以上、望ましく
は45度以上、さらに望ましくは90度以上とする。こ
こで、抱き角とは、板紙素材がロ−ルの周面に接触を開
始した点からロ−ルの周面を離れようとした点までが作
る円弧で形成される中心角を言い、抱き角は、板紙素材
に十分な応力を生じさせるために、設備の設置面積上可
能な限り大きく取ることが望ましい。
【0009】
【作用】本発明は、基本的に板紙素材に僅かな歪みを生
じさせて、結果として予め施されている折目線にその歪
みによる応力を集中させることで、折目線の折曲げ或い
は折込みの後工程を容易にしたものである。
【0010】つまり、本来、平板状或いは大きく巻き取
られた巻取状を安定状態とする板紙素材に対して、これ
を径が小さい回転ロ−ルの周面に抱き角45度以上で巻
回走行させることで、歪みを生じさせると、その歪み
は、予め変形させられているために歪みに弱くなってい
る折目線部分に集中する。言い変えれば、小径ロ−ルの
周面に巻回走行させられると、その構造上剛直なままで
原形を保とうとしていた板紙素材が、ロ−ルの周面に沿
って変形しようとする力に抗しきれなくなり、原形維持
の力が最も弱い折目線部分で若干折れて、この折れた痕
跡が後工程の折曲げ、折込みに有効に機能するものであ
る。
【0011】このように、直径5〜30mmの小径回転ロ
−ルを用いて、更に抱き角45度以上で巻回走行させる
ことによって、後工程に極めて有効な折癖を付けること
が可能になる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基いて説明する。
第1図は、本発明を実施する装置を示す正面図である。
図中、紙容器形成用の帯状の板紙素材1には、予め所定
のパタ−ンで凸条の折目線2が施されており、巻取5の
状態で折癖の処理に供される。板紙素材1は、巻取5か
ら繰り出されて走行し、小径回転ロ−ル10,11を経
てガイドロ−ル15により所定の走行路に修正されて折
込み工程等次の工程へ送り出される。この装置におい
て、小径回転ロ−ル10,11は支持ア−ム12,13
に回転自在に取付られており、また、その取付位置は変
更可能なので、取付位置を変更することで、板紙素材1
の種類に合せて、抱き角αを調整することができる。
【0013】上記の装置を、小径回転ロ−ルの直径10
mm、抱き角90度に設定して、積層構造が紙容器外面か
ら内面に向けて、ポリエチレン20μm/原紙270μ
m/ポリエチレン30μmの牛乳容器用の板紙素材を処
理した。この処理によって、板紙素材1は、先ず、小径
回転ロ−ル10を巻回する際に、折目線2が凹条に表れ
ている面、即ち容器外面側が伸長されて、凸条に表れて
いる面、即ち容器内面側で圧縮された。小径回転ロ−ル
11では、これとは反対に、折目線2の凸条の面が伸長
されて凹条の面が圧縮された。その結果、処理後の板紙
素材1は、未処理のものに比較して、明らかに折目線2
に一致した位置で折曲げられ易くなっていた。
【0014】この板紙素材1を用いて、常法によって、
折曲げ、折込み、接着、内容物充填、密封、整形をして
得られた紙容器は、折目線通りに折込まれており、折皺
もなく、完全に規格に適合していた。
【0015】また、折癖は、その処理時に板紙素材の走
行方向に対して直交、平行、斜め等あらゆる折目線につ
いて、効果が認められたが、直交する折目線について
は、特に効果が顕著であった。
【0016】次に、小径回転ロールを1つのみ使用し
て、第1図の小径回転ロール11のように板紙素材1の
折目線2が凹状に表れている面を接触させて巻回走行さ
せた。この方法で、小径回転ロールの直径並びに抱き角
を様々に変えて、次の2種類の板紙素材AとBとについ
て、折癖付け処理を行った。 板紙素材A;容器内面側からPE20μm/原紙270μm/PE30μm が積層された牛乳容器用板紙素材。 板紙素材B;容器内面側からPE15μm/原紙270μm/PE30μm /アルミ箔7μm/PE45μmが積層された果汁容器用の板 紙素材。 (注;上記において、PEとはポリエチレンの略である。)
【0017】折り癖付け処理を施された板紙素材A,B
について、折曲げが容易になった程度を、折曲げ試験機
((株) オリエンテック製、テンシロン万能試験機RT
M−100)を用いて測定した。測定条件は下記の通り
とし、ロードセルに取付けられた移動ヘッドのブレード
型先端が、2つの支点間に載置された試験片の折目線の
凸条に対向して下降し、折り癖付け処理を行ったのと反
対の面から折目線に基づく折曲げを行うときの抵抗を測
定し、各試験片10点ずつの平均値を計算した。結果
は、板紙素材Aについては表1に、また板紙素材Bにつ
いては表2に記載した通りである。
【0018】測定条件 a)ロードセル ;5Kg b)移動ヘッドの下降速度 ;100mm/分 c)試験片を支持する2支点間の距離;30mm d)試験片 ;長さ50mm×幅30mmの大きさとして長 さ方向の中央で全幅に及ぶ折目線を有す る。 e)試験片の載置 ;試験片を折目線の凸状が上方且つ支点間 の中央に位置するようにして支点間に載 置する。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】本発明に係る折癖付け方法は、板紙素材1
の巻取を装着して、成形、内容物充填、接着の各工程を
連続的に行い、商品たる内容物入り紙容器を製造する一
貫した工程中に、そのまま加えても良いし、折目線を施
した巻取の作業時に、折癖を付けておいても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、一定規格のクリ−サ−
によって形成された折目線に対して、この折目線に基く
折曲げ、折込みの工程に先立って、この折目線に予め折
れ易い折癖を付けることができるので、後工程での折曲
げ、折込みが容易になり、結果として、製品規格に完全
に一致した形状正確な商品を製造することができる。同
時に、本発明の折癖付け方法は、比較的簡単な設備で実
用化できる特長があると共に、この方法を導入すること
によって、正確な折目、折込みの紙容器を高速で大量に
生産することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の方法を実施するための装置
例を示す正面図である。
【符号の説明】
1……板紙素材 2……折目線 10,11……小径回転ロ−ル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の板紙素材を折曲げ若しくは折
    込んで紙容器を形成するに際して、予め型押しにより折
    目線が施されている厚さ170〜600μmの板紙素材
    を、対向する回転ロールを有していない直径5〜30m
    mの小径回転ロールの周面に対して、抱き角40度以上
    で巻回走行させることによって、前記折目線に折癖を付
    ける方法。
  2. 【請求項2】板紙素材を小径回転ロ−ルの周面に巻回走
    行させる際に、折目線が凹条として表れている面を接触
    面とすることを特徴とする請求項1記載の折目線に折癖
    を付ける方法。
  3. 【請求項3】小径回転ロ−ルが2個以上あって、板紙素
    材の表裏両面のいずれをも、少なくとも一度は前記小径
    ロ−ルの周面に接触して巻回走行させることを特徴とす
    る請求項1記載の折目線に折癖を付ける方法。
  4. 【請求項4】小径回転ロールが回転駆動手段を持たない
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の折目線
    に折癖を付ける方法。
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