JP2541164B2 - エンコ―ダの偏心調整方法及びその装置 - Google Patents
エンコ―ダの偏心調整方法及びその装置Info
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- JP2541164B2 JP2541164B2 JP62243219A JP24321987A JP2541164B2 JP 2541164 B2 JP2541164 B2 JP 2541164B2 JP 62243219 A JP62243219 A JP 62243219A JP 24321987 A JP24321987 A JP 24321987A JP 2541164 B2 JP2541164 B2 JP 2541164B2
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- rotary
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- rotation
- rotary disk
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エンコーダの偏心調整方法及びその装置に
関する。
関する。
一般に、静止摩擦を有する物体をミクロン単位等の微
小寸法で位置決めを行なうには、静止摩擦力に打ち勝つ
力で移動させなければならないが、一度物体が動き始め
ると物体を動かす力は動摩擦力に変化する。
小寸法で位置決めを行なうには、静止摩擦力に打ち勝つ
力で移動させなければならないが、一度物体が動き始め
ると物体を動かす力は動摩擦力に変化する。
通常は概して静止摩擦力より動摩擦力の方が小さいの
で、この変化する付近での急激な摩擦力の減少に対応し
て位置決めを行なうことは非常に難しい。
で、この変化する付近での急激な摩擦力の減少に対応し
て位置決めを行なうことは非常に難しい。
このような困難な位置決めの例としてアプティカルエ
ンコーダに使用されている回転ディスクのスリット偏心
調整がある。
ンコーダに使用されている回転ディスクのスリット偏心
調整がある。
第3図はオプティカルエンコーダの要部側断面図で、
シャフト1に支持されたハブ2にスリットを有するガラ
ス製の回転ディスク3を挟んで、固定側に左の発光素子
4に対向して右の固定スリット5と受光素子6を設け、
別置された検出電圧波形を整形する波形整形回路7にて
構成されている。
シャフト1に支持されたハブ2にスリットを有するガラ
ス製の回転ディスク3を挟んで、固定側に左の発光素子
4に対向して右の固定スリット5と受光素子6を設け、
別置された検出電圧波形を整形する波形整形回路7にて
構成されている。
このようなエンコーダにおいて、シャフト1の回転中
心と回転ディスク2のスリットの回転中心とを一致させ
る必要がある。
心と回転ディスク2のスリットの回転中心とを一致させ
る必要がある。
特に、数千スリットを有する高分解能タイプのエンコ
ーダの場合には偏心誤差が1〜2μmあると、出力した
パルスの絶対角度が不正確になって高精度のエンコーダ
が製作できないという重要な問題が発生する。
ーダの場合には偏心誤差が1〜2μmあると、出力した
パルスの絶対角度が不正確になって高精度のエンコーダ
が製作できないという重要な問題が発生する。
そこで、従来の偏心調整方法としては、第4図に表わ
すように、回転ディスク3をリング状板バネ11(第5図
参照)にて加圧して仮固定しておき、外周方向から中心
方向に直進マイクロメータ12等により外力Fを加え、こ
の回転ディスク3のスリット外周の変化量を顕微鏡13に
て測定し、偏心量を確認しながら偏心調整を行ない、調
整後接着剤にて、回転ディスク3とハブ2とを固定して
いた。
すように、回転ディスク3をリング状板バネ11(第5図
参照)にて加圧して仮固定しておき、外周方向から中心
方向に直進マイクロメータ12等により外力Fを加え、こ
の回転ディスク3のスリット外周の変化量を顕微鏡13に
て測定し、偏心量を確認しながら偏心調整を行ない、調
整後接着剤にて、回転ディスク3とハブ2とを固定して
いた。
ところが、回転ディスク3はリング状板バネ11にて加
圧しているため、静止摩擦力が大きくなっている。
圧しているため、静止摩擦力が大きくなっている。
この状態にて外力Fを加え偏心を調整するには、この
回転ディスク3の静止摩擦力より大きな外力Fを加える
必要がある。外力Fが静止摩擦力より大きくなると、回
転ディスク3が動き始める。動き始めると摩擦力は動摩
擦力になるため、摩擦力が急減し、したがって今まで加
えた外力Fが急に大きくなったのと同じ状態に変化する
ので、回転ディスク3は、所定の位置決め場所より(約
10μm程)行き過ぎてしまう結果となる。
回転ディスク3の静止摩擦力より大きな外力Fを加える
必要がある。外力Fが静止摩擦力より大きくなると、回
転ディスク3が動き始める。動き始めると摩擦力は動摩
擦力になるため、摩擦力が急減し、したがって今まで加
えた外力Fが急に大きくなったのと同じ状態に変化する
ので、回転ディスク3は、所定の位置決め場所より(約
10μm程)行き過ぎてしまう結果となる。
そこで、回転ディスクを180゜回転させ、同様の作業
を数回行ないながら、偏心誤差を1〜2μm以下にしな
ければならなかった。
を数回行ないながら、偏心誤差を1〜2μm以下にしな
ければならなかった。
この結果、回転ディスク3のスリット偏心調整作業は
多くの時間と高度の熟練作業が必要となり、自動的に位
置決めを行なうことができず、オプティカルエンコーダ
の自動組み立てができないというネック技術になってい
た。
多くの時間と高度の熟練作業が必要となり、自動的に位
置決めを行なうことができず、オプティカルエンコーダ
の自動組み立てができないというネック技術になってい
た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡
単な構成によりエンコーダの回転ディスクの偏心を容易
に調整することが可能な方法及び装置を提供することを
目的としている。
単な構成によりエンコーダの回転ディスクの偏心を容易
に調整することが可能な方法及び装置を提供することを
目的としている。
上記課題を解決するための手段として、本発明に係る
方法は、スリットが設けられた回転ディスクをシャフト
に仮固定しておき、この回転ディスクを半径方向に微小
距離移動させることにより回転中心位置を所定基準位置
に一致させる、エンコーダの偏心調整方法において、ま
ず、前記回転ディスクを1回転させ、この1回転中での
所定基準位置からの最大偏心距離E1及び最小偏心距離E2
を検出すると共に、そのときの回転角度θ1,θ2を検出
し、次いで、前記回転角度θ1に対応する回転ディスク
周端位置に対し、直進マイクロメータの先端部に取付け
た微動アクチュエータを当接させ、しかる後、前記微動
アクチュエータを所定の衝撃力で微小振動させながら、
前記直進マイクロメータを半径方向に距離(E1+E2)/2
だけ移動させることにより、前記回転中心位置を所定基
準位置に一致させること、を特徴とするものである。
方法は、スリットが設けられた回転ディスクをシャフト
に仮固定しておき、この回転ディスクを半径方向に微小
距離移動させることにより回転中心位置を所定基準位置
に一致させる、エンコーダの偏心調整方法において、ま
ず、前記回転ディスクを1回転させ、この1回転中での
所定基準位置からの最大偏心距離E1及び最小偏心距離E2
を検出すると共に、そのときの回転角度θ1,θ2を検出
し、次いで、前記回転角度θ1に対応する回転ディスク
周端位置に対し、直進マイクロメータの先端部に取付け
た微動アクチュエータを当接させ、しかる後、前記微動
アクチュエータを所定の衝撃力で微小振動させながら、
前記直進マイクロメータを半径方向に距離(E1+E2)/2
だけ移動させることにより、前記回転中心位置を所定基
準位置に一致させること、を特徴とするものである。
また、本発明に係る装置は、スリットが設けられた回
転ディスクをシャフトに仮固定しておき、この回転ディ
スクを半径方向に微小距離移動させることにより回転中
心位置を所定基準位置に一致させる、エンコーダの偏心
調整装置において、前記仮固定された回転ディスク及び
シャフトを回転駆動する回転駆動手段と、前記回転ディ
スクの周端面に対応して配設されたマイクロメータを、
回転ディスクの半径方向に直進駆動する直進駆動手段
と、前記マイクロメータの先端に取付けられ、前記周端
面に当接して前記回転ディスクに微小振動を与える微動
アクチュエータと、前記回転ディスクの平面部の所定位
置を撮像する撮像手段と、前記撮像手段からの撮像信号
の入力に基く画像処理を行ない、この画像処理により前
記回転中心位置と所定基準値との間の偏心距離、及びこ
の偏心処理に対応する回転角度を検出する画像処理手段
と、前記画像処理手段からの検出信号に基いて、前記回
転駆動手段及び直進駆動手段の駆動量並びに前記微動ア
クチュエータの衝撃力を制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とするものである。
転ディスクをシャフトに仮固定しておき、この回転ディ
スクを半径方向に微小距離移動させることにより回転中
心位置を所定基準位置に一致させる、エンコーダの偏心
調整装置において、前記仮固定された回転ディスク及び
シャフトを回転駆動する回転駆動手段と、前記回転ディ
スクの周端面に対応して配設されたマイクロメータを、
回転ディスクの半径方向に直進駆動する直進駆動手段
と、前記マイクロメータの先端に取付けられ、前記周端
面に当接して前記回転ディスクに微小振動を与える微動
アクチュエータと、前記回転ディスクの平面部の所定位
置を撮像する撮像手段と、前記撮像手段からの撮像信号
の入力に基く画像処理を行ない、この画像処理により前
記回転中心位置と所定基準値との間の偏心距離、及びこ
の偏心処理に対応する回転角度を検出する画像処理手段
と、前記画像処理手段からの検出信号に基いて、前記回
転駆動手段及び直進駆動手段の駆動量並びに前記微動ア
クチュエータの衝撃力を制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とするものである。
シャフトに仮固定されている回転ディスクを微小距離
移動させようとする場合、回転ディスクとシャフトとの
間にかなり大きな静止摩擦力が存在するため、一般に
は、このような回転ディスクの微小距離移動を高精度で
行なうことは困難である。
移動させようとする場合、回転ディスクとシャフトとの
間にかなり大きな静止摩擦力が存在するため、一般に
は、このような回転ディスクの微小距離移動を高精度で
行なうことは困難である。
しかし、本発明では、直進マイクロメータの先端部に
微動アクチュエータを取付け、回転ディスクの移動量に
応じて調整した衝撃力で微小振動を与えながら直進マイ
クロメータを駆動するようにしているので、上記の微小
距離移動を高精度に行うことができる。
微動アクチュエータを取付け、回転ディスクの移動量に
応じて調整した衝撃力で微小振動を与えながら直進マイ
クロメータを駆動するようにしているので、上記の微小
距離移動を高精度に行うことができる。
一方、エンコーダにおいては、回転ディスクの半径方
向の平面上での偏心位置がどのような位置であっても、
この偏心の調整を固定された或る一方向における微小移
動によって行うことができるという特性がある。これ
は、回転ディスクを360゜の範囲で自在に回転させるこ
とができるということから導かれる結論である。
向の平面上での偏心位置がどのような位置であっても、
この偏心の調整を固定された或る一方向における微小移
動によって行うことができるという特性がある。これ
は、回転ディスクを360゜の範囲で自在に回転させるこ
とができるということから導かれる結論である。
したがって、かなり大きな静止摩擦力を有する回転デ
ィスクの微小距離移動を、微小振動を与えることによっ
て高精度に行うことができるとすれば、上記のエンコー
ダ特有の性質を大きく活かすことができ、極めて容易に
偏心調整を行うことができる。
ィスクの微小距離移動を、微小振動を与えることによっ
て高精度に行うことができるとすれば、上記のエンコー
ダ特有の性質を大きく活かすことができ、極めて容易に
偏心調整を行うことができる。
すなわち、回転ディスクの円周端部において、回転角
θ1,θ2を結ぶ直線上で、距離(E1+E2)/2だけ移動さ
せるだけでよいので、偏心調整作業を少くとも数回程度
で終了させることができる。
θ1,θ2を結ぶ直線上で、距離(E1+E2)/2だけ移動さ
せるだけでよいので、偏心調整作業を少くとも数回程度
で終了させることができる。
本発明の一実施例における構成を表わすブロック図を
第1図に示す。
第1図に示す。
この一実施例での本装置は、回転ディスク3に外部か
らの静的外力を与えるための直進マイクロメータ12とカ
ップリング16等にて構成されたアクチュエータと、それ
を制御するアクチュエータ制御用モータ(直進駆動手
段)17と、このモータ17を駆動するアクチュエータ制御
用駆動回路18と、アクチュエータの先端に取り付けられ
た微動アクチュエータ15と、それを駆動するための微動
信号発生回路19と、エンコーダのシャフトをカップリン
グ16aを介して回転され位置決めを行なうための回転角
制御用モータ(回転駆動手段)20と、これを駆動する回
転角制御用駆動回路21と、回転ディスク3に印刷された
スリットの偏心を検出するテレビカメラ(撮像手段)14
と、その検出信号を画像処理をして偏心量がどの位の値
であるかを導出する画像処理装置23と、この偏心量の信
号から回転ディスク3のどの回転位置で外部静圧力Fa及
び微動の際の衝撃力を加えるかを制御する制御回路22に
よって構成されている。
らの静的外力を与えるための直進マイクロメータ12とカ
ップリング16等にて構成されたアクチュエータと、それ
を制御するアクチュエータ制御用モータ(直進駆動手
段)17と、このモータ17を駆動するアクチュエータ制御
用駆動回路18と、アクチュエータの先端に取り付けられ
た微動アクチュエータ15と、それを駆動するための微動
信号発生回路19と、エンコーダのシャフトをカップリン
グ16aを介して回転され位置決めを行なうための回転角
制御用モータ(回転駆動手段)20と、これを駆動する回
転角制御用駆動回路21と、回転ディスク3に印刷された
スリットの偏心を検出するテレビカメラ(撮像手段)14
と、その検出信号を画像処理をして偏心量がどの位の値
であるかを導出する画像処理装置23と、この偏心量の信
号から回転ディスク3のどの回転位置で外部静圧力Fa及
び微動の際の衝撃力を加えるかを制御する制御回路22に
よって構成されている。
次に、この装置の動作の説明をする。
まず、ステップAとして、回転角制御用モータ22を低
速にて1回転させ、第2図に示したように、1回転した
時のスリットの最大偏心量E1と最小偏心量E2をテレビカ
メラ14と画像処理装置23にて検出し、そのときの回転角
度θ1とθ2を回転角制御用モータ20に取り付けられた
回転位置検出用エンコーダにて検出し、それぞれ制御回
路22に送る。
速にて1回転させ、第2図に示したように、1回転した
時のスリットの最大偏心量E1と最小偏心量E2をテレビカ
メラ14と画像処理装置23にて検出し、そのときの回転角
度θ1とθ2を回転角制御用モータ20に取り付けられた
回転位置検出用エンコーダにて検出し、それぞれ制御回
路22に送る。
ここで、第2図(a)はスリットつまり回転ディスク
3の中心とシャフトの中心(所定基準位置)が偏心して
いるときの平面図、第2図(b)は回転ディスクの回転
角度についての偏心量を表わす特性図である。
3の中心とシャフトの中心(所定基準位置)が偏心して
いるときの平面図、第2図(b)は回転ディスクの回転
角度についての偏心量を表わす特性図である。
ついで、ステップBとして、制御回路20では、最大誤
差を示した角度θ1の場所が微動アクチュエータ15の場
所に来るように回転角制御用モータ20を駆動し、回転デ
ィスク3の偏心が最大になる位置で停止させる。
差を示した角度θ1の場所が微動アクチュエータ15の場
所に来るように回転角制御用モータ20を駆動し、回転デ
ィスク3の偏心が最大になる位置で停止させる。
そして、ステップCでは画像処理装置23で最大偏心量
E1と最小偏心量E2の平均値 を計算し、この値を移動させるべき距離とする。これを
第2図(b)に示す。
E1と最小偏心量E2の平均値 を計算し、この値を移動させるべき距離とする。これを
第2図(b)に示す。
次に、ステップDとして、制御回路22はアクチュエー
タ制御用駆動回路18に信号を送り、アクチュエータが回
転ディスク3を押す方向に移動させる。
タ制御用駆動回路18に信号を送り、アクチュエータが回
転ディスク3を押す方向に移動させる。
しかしてステップEとして、微動アクチュエータ15
は、回転ディスク3の静止摩擦力より大きな衝撃力を持
った力、具体的には、この一実施例における微動アクチ
ュエータ15は、積層圧電アクチュエータを用いて、約10
0Hzの矩形波にて駆動しており、衝撃力50〔kgf〕,微動
量5〔μm〕という力で振動状態になるようにしてお
く。ただし、回転ディスク3の静止摩擦力は1台ごとに
バラツキがあるため、初期に設定した衝撃力より大きく
て回転ディスク3が移動しない場合がある。そこで、こ
の場合には、制御回路22からの信号により微動アクチュ
エータ15の衝撃力を大きくして、調整ができるように
し、また、衝撃力があまりにも大きくなり、回転ディス
ク3の移動量が大きすぎて、位置決めが不可になった場
合には、衝撃力を小さくして位置決めできるようにして
ある。
は、回転ディスク3の静止摩擦力より大きな衝撃力を持
った力、具体的には、この一実施例における微動アクチ
ュエータ15は、積層圧電アクチュエータを用いて、約10
0Hzの矩形波にて駆動しており、衝撃力50〔kgf〕,微動
量5〔μm〕という力で振動状態になるようにしてお
く。ただし、回転ディスク3の静止摩擦力は1台ごとに
バラツキがあるため、初期に設定した衝撃力より大きく
て回転ディスク3が移動しない場合がある。そこで、こ
の場合には、制御回路22からの信号により微動アクチュ
エータ15の衝撃力を大きくして、調整ができるように
し、また、衝撃力があまりにも大きくなり、回転ディス
ク3の移動量が大きすぎて、位置決めが不可になった場
合には、衝撃力を小さくして位置決めできるようにして
ある。
それから、ステップFにおいて、アクチュエータ制御
用モータ17は、アクチュエータがFaの力で回転ディスク
3を押し続けるように回転する。つまり振動しながらFa
の力で回転ディスクを押す。
用モータ17は、アクチュエータがFaの力で回転ディスク
3を押し続けるように回転する。つまり振動しながらFa
の力で回転ディスクを押す。
また、ステップGとしてテレビカメラ14は回転ディス
ク3が移動するのを検出し、画像処理装置23に基き計算
した距離E0だけ移動した位置になったとき、制御回路22
に信号を送る。
ク3が移動するのを検出し、画像処理装置23に基き計算
した距離E0だけ移動した位置になったとき、制御回路22
に信号を送る。
終りに、ステップHで、制御回路22はアクチュエータ
を後退させ回転ディスク3を押すのをやめる。
を後退させ回転ディスク3を押すのをやめる。
これで回転ディスクの偏心は零になったわけである
が、念のためステップAの動作を再度行ない、回転ディ
スク3の偏心量が製品の許容誤差以内になったかどうか
を確認する。実際には、回転ディスク3に印刷されたス
リットが真円でなかったり、検出誤差があるため完全に
0μmにならないので許容値以下(たとえば1μm未
満)になったら調整完了にする。このような構成と手段
を行なうことにより、0.1μm程度の精度で正確に回転
ディスク3を移動させることができる。
が、念のためステップAの動作を再度行ない、回転ディ
スク3の偏心量が製品の許容誤差以内になったかどうか
を確認する。実際には、回転ディスク3に印刷されたス
リットが真円でなかったり、検出誤差があるため完全に
0μmにならないので許容値以下(たとえば1μm未
満)になったら調整完了にする。このような構成と手段
を行なうことにより、0.1μm程度の精度で正確に回転
ディスク3を移動させることができる。
上記した手順に基く偏心調整は、エンコーダ特有の性
質を利用しているため、極めて効率的なものとなってい
る。すなわち、第2図(a)において、スリットの中心
がシャフト1の中心に対してどのような位置にずれてい
たとしても、シャフト1及び回転ディスク3は360゜の
範囲で自在に回転させることができるので、結局、常に
水平方向(第2図(a)のθ1とθ2とを結ぶ直線方
向)へ回転ディスク3を(E1+E2)/2だけ移動させれば
よいことになる。
質を利用しているため、極めて効率的なものとなってい
る。すなわち、第2図(a)において、スリットの中心
がシャフト1の中心に対してどのような位置にずれてい
たとしても、シャフト1及び回転ディスク3は360゜の
範囲で自在に回転させることができるので、結局、常に
水平方向(第2図(a)のθ1とθ2とを結ぶ直線方
向)へ回転ディスク3を(E1+E2)/2だけ移動させれば
よいことになる。
これに対し、エンコーダの回転ディスクのような回転
部材ではなく、非回転部材の場合を考えてみると、この
非回転部材を平面上の不特定の位置に移動させるために
は、少くとも水平方向(X方向)及び垂直方向(Y方
向)の2方向へ移動させることが必要になる。したがっ
て、1方向分だけ多くなるため、その分調整時間が長く
なり、さらに、駆動手段についても2方向のものを容易
しなければならなくなる。ところが、本発明によれば、
1方向だけの調整で済むため、調整時間を短くすること
ができ、さらに、駆動手段についても一方向のものだけ
を用意すれば足りることになる。
部材ではなく、非回転部材の場合を考えてみると、この
非回転部材を平面上の不特定の位置に移動させるために
は、少くとも水平方向(X方向)及び垂直方向(Y方
向)の2方向へ移動させることが必要になる。したがっ
て、1方向分だけ多くなるため、その分調整時間が長く
なり、さらに、駆動手段についても2方向のものを容易
しなければならなくなる。ところが、本発明によれば、
1方向だけの調整で済むため、調整時間を短くすること
ができ、さらに、駆動手段についても一方向のものだけ
を用意すれば足りることになる。
以上のように、本発明によれば、エンコーダの偏心調
整を行うにあたり、所定の衝撃力で微小振動を与えなが
ら微小位置決めを行う技術を採用すると共に、回転部材
の特質を十分に活かした手順を採用したので、偏心調整
を容易に行うことができるようになり、調整作業に費す
労力及び時間を大幅に軽減することができる。
整を行うにあたり、所定の衝撃力で微小振動を与えなが
ら微小位置決めを行う技術を採用すると共に、回転部材
の特質を十分に活かした手順を採用したので、偏心調整
を容易に行うことができるようになり、調整作業に費す
労力及び時間を大幅に軽減することができる。
第1図は本発明の一実施例の構成を表わすブロック図、
第2図はシャフトの中心と回転ディスク(スリット)の
偏心の関係を説明した図、その回転ディスクの回転角度
と偏心量の特性図、第3図はオプチカル・エンコーダの
構成を表わす上側断面図、第4図はリング状板バネ拡大
斜視図、第5図は回転ディスク偏心調整方法の従来例の
説明図である。 1……シャフト、3……回転ディスク、4……発光素
子、5……固定スリット、6……受光素子、10……ベア
リング、11……リング状板バネ、12……直進マイクロメ
ータ、13……顕微鏡、14……テレビカメラ、15……微動
アクチュエータ、17……アクチュエータ制御用モータ、
18……アクチュエータ制御用駆動回路、19……微動信号
発生回路、20……回転角制御用モータ、21……回転角制
御用駆動回路、22……制御回路、23……画像処理装置。
第2図はシャフトの中心と回転ディスク(スリット)の
偏心の関係を説明した図、その回転ディスクの回転角度
と偏心量の特性図、第3図はオプチカル・エンコーダの
構成を表わす上側断面図、第4図はリング状板バネ拡大
斜視図、第5図は回転ディスク偏心調整方法の従来例の
説明図である。 1……シャフト、3……回転ディスク、4……発光素
子、5……固定スリット、6……受光素子、10……ベア
リング、11……リング状板バネ、12……直進マイクロメ
ータ、13……顕微鏡、14……テレビカメラ、15……微動
アクチュエータ、17……アクチュエータ制御用モータ、
18……アクチュエータ制御用駆動回路、19……微動信号
発生回路、20……回転角制御用モータ、21……回転角制
御用駆動回路、22……制御回路、23……画像処理装置。
Claims (2)
- 【請求項1】スリットが設けられた回転ディスクをシャ
フトに仮固定しておき、この回転ディスクを半径方向に
微小距離移動させることにより回転中心位置を所定基準
位置に一致させる、エンコーダの偏心調整方法におい
て、 まず、前記回転ディスクを1回転させ、この1回転中で
の所定基準位置からの最大偏心距離E1及び最小偏心距離
E2を検出すると共に、そのときの回転角度θ1,θ2を検
出し、 次いで、前記回転角度θ1に対応する回転ディスク周端
位置に対し、直進マイクロメータの先端部に取付けた微
動アクチュエータを当接させ、 しかる後、前記微動アクチュエータを所定の衝撃力で微
小振動させながら、前記直進マイクロメータを半径方向
に距離(E1+E2)/2だけ移動させることにより、前記回
転中心位置を所定基準位置に一致させること、 を特徴とするエンコーダの偏心調整方法。 - 【請求項2】スリットが設けられた回転ディスクをシャ
フトに仮固定しておき、この回転ディスクを半径方向に
微小距離移動させることにより回転中心位置を所定基準
位置に一致させる、エンコーダの偏心調整装置におい
て、 前記仮固定された回転ディスク及びシャフトを回転駆動
する回転駆動手段と、 前記回転ディスクの周端面に対応して配設されたマイク
ロメータを、回転ディスクの半径方向に直進駆動する直
進駆動手段と、 前記マイクロメータの先端に取付けられ、前記周端面に
当接して前記回転ディスクに微小振動を与える微動アク
チュエータと、 前記回転ディスクの平面部の所定位置を撮像する撮像手
段と、 前記撮像手段からの撮像信号の入力に基く画像処理を行
ない、この画像処理により前記回転中心位置と所定基準
値との間の偏心距離、及びこの偏心距離に対応する回転
角度を検出する画像処理手段と、 前記画像処理手段からの検出信号に基いて、前記回転駆
動手段及び直進駆動手段の駆動量並びに前記微動アクチ
ュエータの衝撃力を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするエンコーダの偏心調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62243219A JP2541164B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-09-28 | エンコ―ダの偏心調整方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62243219A JP2541164B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-09-28 | エンコ―ダの偏心調整方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JPS62159088A (ja) * | 1986-01-07 | 1987-07-15 | キヤノン株式会社 | 移動ステ−ジ装置 |
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1987
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JPS6486210A (en) | 1989-03-30 |
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