JP2540638B2 - テ―プ駆動装置のリ―ル台駆動機構 - Google Patents

テ―プ駆動装置のリ―ル台駆動機構

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JP2540638B2
JP2540638B2 JP1340064A JP34006489A JP2540638B2 JP 2540638 B2 JP2540638 B2 JP 2540638B2 JP 1340064 A JP1340064 A JP 1340064A JP 34006489 A JP34006489 A JP 34006489A JP 2540638 B2 JP2540638 B2 JP 2540638B2
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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、テープ駆動装置のリール台駆動機構に関
し、さらに詳しくは、磁気カセットテープを用いるテー
プレコーダーなどのテープ駆動装置におけるリール台を
駆動する機構に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来のテープ駆動装置のリール台駆動機構は、第6図
に示すように摩擦(フリクション)を与える回転部材
(回転部品)1の駆動を、回転部材の組品2のトルクリ
ミッターの働く側の回転部材3により行っている。ここ
で、回転部材4は図示しない駆動用モータにより駆動さ
れ回転部材5に噛合っている。回転部材5はスプリング
6により摩擦材7を介して回転部材3に圧接されてい
る。そして回転部材1に一定値以上のトルクを与えない
ようにしている。
回転部材1はレバー8に回転自在に取り付けられた図
示しない回転部材に回転部材4からの回転力を伝達す
る。また、回転部材1はスプリング9により摩擦材10を
介してレバー8に圧接され、レバー8に一定の回転力を
与える。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上記のリール台駆動機構では、トルクリミッターの設
定値に対して摩擦に要するトルクがロスとなり、その分
トルクリミッターの値を高く設定する必要がある。この
場合、フリクショントルクのバラツキが発生し、リール
台に与えるトルクのバラツキが大きくなるという問題点
があった。
この発明は上記の実情に鑑みてなされたものであり、
フリクショントルクの影響を除き、リール台に与えるト
ルクのバラツキをできるだけ小さくできるテープ駆動装
置のリール台駆動機構を提供することを目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段およびその作用 この発明は、磁気テープを走行させるための供給側リ
ール台と巻取側リール台とを具備したテープ駆動装置に
おいて、これらのリール台の駆動をモータの回転方向に
より選択するリール台駆動機構であって、上記2つのリ
ール台のどちらか一方のリール台に噛合う第1回転部材
と、この第1回転部材が回転自在に取り付けられている
レバーに摩擦を与えて第1回転部材を上記一方のリール
台と噛合う位置まで移動させる第2回転部材と、第1回
転部材を介して上記一方のリール台と噛合い、そのリー
ル台に一定値以下のトルクを与える第3回転部材の組品
と、駆動用のモータとを備え、第2回転部材の駆動を第
3回転部材の組品のトルクリミッターの働かない側の回
転部材により行うことを特徴とするテープ駆動装置のリ
ール台駆動機構である。
すなわち、このリール台駆動機構は、たとえば第1図
に示すように、摩擦を与える第2回転部材(ギヤ)231
の駆動を、第3回転部材の組品(スリップギヤ)227の
トルクリミッターを発生させない側の回転部材を227aに
より行い、フリクショントルクの影響を受けないように
する。
ここで、回転部材227aは図示しない駆動用モータによ
り駆動され、回転部材224に噛合っている。回転部材227
aはスプリング227cにより摩擦材227dを介して回転部材2
27bに圧接され、回転部材227bに一定値以上のトルクを
与えないようにしている。回転部材227bは第3図に示す
第1回転部材(ギヤ)232が回転自在に取り付けられて
いるレバー230に回転自在に取り付けられた回転部材229
に回転部材224からの回転力を伝達する。
また、第2回転部材231は回転部材227aと噛合ってい
る。そして、スプリング231aにより摩擦材231bを介して
レバー230に圧接され、レバー230に一定の回転力を与え
る。
(ホ)実施例 以下、この発明の実施例を第2図ないし第5図を参照
して説明する。第2図ないし第5図は、この発明による
リール台駆動機構を備えたテープレコーダの構成および
その動作図を示している。
A.シャーシ 101は平面略長方形の金属製シャーシである。このシ
ャーシ101にはその上端部(第2図において紙面の上方
を上側、下方を下側、左方を左側、右方を右側、表面を
表側、裏面を裏側とする)にヘッドドラム取り付け孔10
2が形成されている。また、このシャーシ101には、ヘッ
ドドラム取り付け孔102の両側方にガイド長孔103,104が
形成されている。シャーシ101の左側中央部には固定ガ
イドポスト105が設けられている。
B.リール台 供給側リール台106、巻取側リール台107は、シャーシ
101に立設されたボスに回転自在に挿入されているシャ
フトにより、それぞれリールドラム108,109と連結され
ている。リール台106,107にはそれぞれリールハブ110,1
11が設けられている。リールハブ110,111は、テープカ
セット112内のテープリールに係合してこれを一体的に
回転させるものである。
一方、リールドラム108には後述するテープテンショ
ン付与に用いられるドラム部108aとリール駆動に用いら
れるギヤ部108bとが形成されている。そして、リールド
ラム109には後述するリール駆動に用いられるギヤ部109
bが形成されている。
C.ヘッドドラム シャーシ101の上端部にはヘッドドラム120がドラムベ
ース121を介して取り付けられている。ヘッドドラム120
はドラムベース121、上ドラム122、下ドラム123および
ドラムモータ124からなるものである。
上ドラム122にはその周面部に磁気ヘッドが設けられ
ており、下ドラム123に対して回転自在である。ドラム
モータ124は下ドラム123に対して回転自在である。ドラ
ムモータ124は上ドラム122と同軸上に設けられており、
ドラムモーター124が回転したときに上ドラム122が回転
する。下ドラム123はドラムベース121にヘッドドラム12
0全体が一定の角度傾くように取り付けられている。
D.キャプスタンモーター シャーシ101上方のガイド長孔104の右方には駆動用の
モータとしてのキャプスタンモーター125が取り付けら
れている。キャプスタンモーター125の裏面には後述す
るリール駆動に用いられるプーリーが形成されている。
E.テープローティング機構 E−1.移動ブロック シャーシ101のガイド長孔103,104には移動ブロック13
0,131がガイド長孔103,104に沿って移動自在に装着され
ている。これらの移動ブロック130,131には各々、ガイ
ドローラー132,133、傾斜ポスト134,135および位置決め
ボス136,137が立設されている。
移動ブロック130,131は、第2図に示すアンローディ
ング位置(ガイドローラ132,133、傾斜ポスト134,135が
装置に装填されたテープカセット112の磁気テープ138の
内側にある位置)とローディング完了位置(移動ブロッ
ク130,131を上方に移動させて位置決めボス136,137がド
ラムベース121の溝139,140に当接する位置)との間でガ
イド長孔103,104に沿って移動自在である。
また、移動ブロック130は支持軸141,142のツバ部141
a,142aをシャーシ101の裏側に挿入し、紙面の表裏方向
への移動を規制している。移動ブロック131は一端部143
をシャーシ101とドラムベース121の間に挿入し、紙面の
表裏方向への移動を規制している。
E−2.リンク機構 シャーシ101の左方下側に固定された支持軸150にはリ
ンクレバー151が回転自在に支持されている。リンクレ
バー151の他端には、回転自在なレバー152と、回転自在
でかつ摺動自在なレバー153とが取り付けられている。
リンクレバー151の支持部付近には係合軸154が固定され
ている。レバー152の他端は移動ブロック130の支持軸14
2に回転かつ摺動自在に取り付けられている。また、レ
バー153の他端は移動ブロック130の支持軸142に回転自
在に取り付けられている。レバー153はスプリング154に
よりレバー152の突起部152aに圧接されている。
シャーシ101の右方上側に固定された支持軸155にはリ
ンクレバー156が回転自在に支持されている。そして、
リンクレバー156の一端にはギヤの一部156aが形成さ
れ、他端には回転自在でかつ摺動自在なレバー157が取
り付けられている。レバー157の他端は移動ブロック131
の支持軸131aに摺動自在に取り付けられている。また、
レバー157はスプリング158により移動ブロック131の突
起部131aに反時計回り方向に回転圧接されかつ支持軸13
1bに圧接している。
シャーシ101の右方中央部に固定された支持軸159には
テープガイドアーム160が回動自在に取り付けられてい
る。テープガイドアーム160の一端部にはギヤの一部160
aが形成されており、他端部にガイドポスト161が立設さ
れており、また一端部付近に軸160bが立設されている。
リンクレバー156のギヤ部はシャーシ101の右方中央部
に回転自在に取付けられたギヤ162を介してテープガイ
ドアーム160の歯部に噛み合わされている。シャーシ101
の左方中央部に固定された支持軸163にはテープガイド
アーム164が回動自在に取り付けられている。そして、
テープガイドアーム164の一端部にガイドポスト165が立
設されており、また他端部に軸164aが立設されている。
駆動レバー166はシャーシ101の中央右方の裏面に固定
された支持軸167と中央左方に設けられた小判孔168とを
ガイドにして左右方向へ移動自在に取り付けられてい
る。駆動レバー166の両端部には、それぞれカム169,170
が形成され、左方に長孔171が設けられ、右方にピン172
が固定されている。カム169にはテープガイドアーム164
の軸164aが係合しており、カム170にはテープガイドア
ーム160の軸160bが係合している。また、長孔171にはリ
ンクレバー151の軸154が係合している。
支持軸167にはカムギヤ173が回転自在に支持されてい
る。カムギヤ173の表面にはカム部174が形成されてい
る。駆動レバー166に固定されたピン172はカムギヤ173
のカム部174内に挿入されている。カムギヤ173はギヤ17
5,176,177,178,179、ベルト180、ウォームホィール181
およびウォーム182を介してローディングモーター183に
より駆動されるようになっている。
かくして、移動ブロック130,131が非ローディング位
置にあるときカムギヤ173が反時計回り方向に回動され
ると、移動ブロック130,131がローディング完了位置方
向へ移動する。また、移動ブロック130,131がローディ
ング完了位置にあるときカムギヤ173が時計回り方向に
回動されると、移動ブロック130,131が非ローディング
位置方向へ移動する。
F.ピンチローラー シャーシ101の右端には支持軸155が固定されている。
そして、この支持軸155にはピンチローラーアーム190お
よび補助アーム191の一端部が回動自在に取り付けられ
ている。ピンチローラーアーム190の他端部には支持軸1
90aが固定されている。支持軸190aにはピンチローラ192
が回転自在に支持されている。ピンチローラアーム190
と補助アーム191とはリンクレバー156と一体的に回動す
るように構成されている。ピンチローラアーム190と補
助アーム191との間およびピンチローラアーム190とリン
クレバー156との間はスプリング193,194により付勢され
ている。
かくして、上記のピンチローラアーム190は、リンク
レバー156に従動して回動するようになっている。
G.テープテンション機構 シャーシ101上側の左端部には支持軸200が固定されて
いる。この支持軸200にはテンション調整アーム201の一
端部が回動自在に取り付けられている。テンション調整
アーム201の他端部にはテンション調整ピン201aが固定
されている。シャーシ101下側の左端部には支持軸202が
固定されている。この支持軸202にはテンション補助ア
ーム203の一端部が回転自在に取り付けられている。
テンション補助アーム203の他端部にはテンション調
整アーム201のテンション調整ピン201aと係合する長孔2
03aが形成されている。また、テンション補助アーム203
の一端部には係合突起204が形成されており、この係合
突起204とシャーシ101の突起部205との間にはスプリン
グ206が張設されている。この構成によりテンション補
助アーム203は時計回り方向に付勢されている。
テンション付与バンド207は、両側にそれぞれ取付部
材208,209が固定され、中間部がバンド本体となってい
る。取付部材209は、ビス210で固定され、バンド本体20
7が供給リール台106のドラム部に巻き付けられ、取り付
け部材208のかん合部を介してテンション補助アーム203
の係合軸203aに係合取り付けされている。
カムギヤ211は、アングル212に固定された支持軸213
に回転自在に取り付けられており、溝カム214を有して
いる。テンション補助アーム203の一端部に形成された
係合軸部215はカムギヤ211の溝カム214に挿入されてい
る。カムギヤ211は位置検出ギヤ216、ギヤ217を介して
カムギヤ173と連結している。
かくして、テンション調整アーム201はカムギヤ173の
回動に従動して回動する。
H.リール駆動機構 シャーシ101下側の右端部には支持ボス220が固定され
ている。この支持ボス220にはベルトプーリー221が回転
自在に取り付けられている。ベルトプーリー221には大
ギヤ221aと小ギヤ221bが形成されている。支持ボス220
の右下部に固定されている支持軸222にはレバー223が回
動自在に取り付けられている。レバー223にはギヤ224と
ギヤ225が回転自在に取り付けられている。ギヤ224は大
ギヤ224aと小ギヤ224bとから形成されている。
支持ボス220の左部に固定されている支持軸226には第
3回転部材の組品としてのスリップギヤ227が回転自在
に取り付けられている。そして、スリップギヤ227はト
ルクリミッターの働かない側の回転部材としてのギヤ22
7aからギア227bへのトルク伝達が一定トルク以上になら
ない機構に構成されている。シャーシ101下側の中央部
には支持軸228が固定されている。この支持軸228にはギ
ヤ229とレバー230とが回転自在に取り付けられている。
レバー230の回転支点と同軸に、第2回転部材としての
ギヤ231がレバー230に一定の回転トルクを与えるように
取り付けられている。レバー230の他端部には第1回転
部材としてのギヤ232が回転自在に取り付けられてい
る。
シャーシ101下側の右側部には支持軸233が固定されて
おり、この支持軸233にレバー234が回転自在に取り付け
られている。レバー234の一端部に固定されたピン235は
カムギヤ173のカム部236に挿入されている。
以上の構成においてレバー223とレバー234との間に、
スプリング237がレバー234を時計回り方向に、レバー22
3を時計回り方向に付勢回転させるよう取り付けられて
いる。
かくして、レバー234が時計回り方向に回転すると、
レバー234の突起部238とレバー223の突起部239とが当接
し、レバー223が反時計回り方向に一定量回転する。そ
して、ギヤ225がギヤ221a,227bと噛合う。
この場合、キャプスタンモーター125が時計回り方向
に回転するとプーリー240、ベルト241、ベルトプーリー
221およびギヤ225を介してスリップギヤ227が時計回り
方向に回転する。そして、スリップギヤ227のギヤ227a
と噛合うギヤ231によりレバー230は反時計回り方向に回
転する。そして、シャーシ101に固定された軸242に一定
トルクで圧接されるとともにギヤ232がリールドラム108
のギヤ108bに噛合う。そして、スリップギヤ227のギヤ2
27bとギヤ229、ギヤ232、リールドラム108のギヤ108bを
介して供給リール台106が反時計回り方向に回転する。
キャプスタンモーター125が反時計回り方向に回転す
ると、各ギヤは上記の逆になり、巻取リール台107が時
計回り方向に回転する。レバー234が反時計回り方向に
回転すると、レバー223はスプリング237により時計回り
方向に引っ張られる。そして、シャーシ101の突起部243
が圧接され、ギヤ224aがギヤ221bと、ギヤ224bがギヤ22
7aと噛合う。
この場合、キャプスタンモーター125が時計回り方向
に回転するとプーリー240、ベルト241、ベルトプーリー
221、ベルトプーリー221のギヤ221b、ギヤ224のギヤ224
a、ギヤ224bを介してスリップギヤ227が時計回り方向に
回転する。そして、スリップギヤ227のギヤ227aと噛合
うギヤ231によりレバー230は反時計回り方向に回転す
る。そして、シャーシ101に固定された軸242に一定トル
クで圧接されるとともにギヤ232がリールドラム108のギ
ヤ108bに噛合う。
そして、スリップギヤ227のギヤ227bとギヤ229、ギヤ
232、リールドラム108のギヤ108bを介して供給リール台
106が反時計回り方向に回転する。この際、スリップギ
ヤ227のギヤ227aとギヤ227bを介するので、供給リール
台106には一定トルク以上は伝達されない。
キャプスタンモーター125が反時計回り方向に回転す
ると、各ギヤは上記の逆になり、巻取リール台107が時
計回り方向へ回転する。この際、スリップギヤ227のギ
ヤ227aおよびギヤ227bを介するので、巻取リール台107
には一定トルク以上は伝達されない。
I.ブレーキ機構 シャーシ101下側の左端部には支持軸202が固定されて
おり、この支持軸202に第1のブレーキレバー250の一端
部が回動自在に取り付けられている。ブレーキレバー25
0の他端部にはブレーキパッド251が固定されており、一
端部に立接した係合軸252はカムギヤ211のカム部253に
挿入されている。一端部には曲げ部254が、他端部には
曲げ部255がそれぞれ設けられている。曲げ部254とシャ
ーシ101の突起部256との間にはスプリング257が張設さ
れている。この構成によりブレーキレバー250は反時計
回り方向に付勢されている。
シャーシ101下側の中央部には支持軸258が固定されて
おり、この支持軸258に第2のブレーキレバー259の一端
部が回動自在に取り付けられている。ブレーキレバー25
9の他端部にはブレーキパッド260が固定されており、一
端部には曲げ部261が設けられている。曲げ部261とシャ
ーシ101の突起部262との間にはスプリング263が張設さ
れている。この構成によりブレーキレバー259は時計回
り方向に付勢されている。
かくして、カムギヤ211の回動に従動して第1のブレ
ーキレバー250が回動し、第2のブレーキレバー259は第
1のブレーキレバー250が一定以上回動した際、第1の
ブレーキレバー250に従動して回動する。
シャーシ101下側の右側部には支持軸264が固定されて
おり、この支持軸264にレビューのブレーキレバー265の
一端部が回動自在に取り付けられている。ブレーキレバ
ー265の他端部にはブレーキパッド266が固定されてお
り、一端部には突起部267が設けられている。突起部267
とレバーの曲げ部との間にはスプリング268が張設さ
れ、ブレーキレバー265のピン268とレバー234のカム部
とが当接している。この構成によりブレーキレバー265
は反時計回り方向に付勢されている。
かくして、レバー234がカム173に連動して時計回り方
向に一定量回転するとブレーキレバー265のピン265aと
レバー234との当接が解除される。すると、ブレーキレ
バー265は反時計回り方向に回転し、リールドラム109に
圧接して巻取リール台107に一定量の負荷を与える。さ
らにレバー234が時計回り方向に回転すると再びブレー
キレバー265とレバー234のカム部269とが当接し、ブレ
ーキレバー265は時計回り方向に一定量回転してリール
ドラム109から一定量離間する。
J.その他の機構 カムギヤ173の裏側にはアングル212がシャーシ101に
固定されている。アングル212にはレバー280が回転自在
に支持されている。カムギヤ173の裏面にはカム部281が
形成されている。レバー280に固定されたピン282はカム
ギヤ173のカム部281内に挿入されている。
スライドレバー283はシャーシ101とアングル212とに
ガイドされて上下方向へ移動可能に取り付けられてい
る。レバー280の突起部280aとスライドレバー283の凹部
284とは係合している。スライドレバー283の突起部285
はリンクレバー156の突起部156bと係合してリンクレバ
ー156を時計回り方向に一定量回転させる。またピンチ
補助レバー191の反時計回り方向の回転を阻止し、ピン
チ補助レバー191の突起部191aと係合してピンチ補助レ
バー191を時計回り方向に一定量回転させる。
アングル286はシャーシ101の上側の右端部にビスで取
り付けられている。アングル286には、固定ガイドポス
ト287、288が設けられている。アングル286には、ロー
ディングモーター183の取り付け用アングル289とリンク
レバー156を押圧する板バネ290とが取り付けられてい
る。
K.テープレコーダーの動作 上記のように構成されたテープレコーダーにおいて、
テープカセット112による記録、再生動作は次のように
行われる。
カセットテープがテープレコーダーに装着された状態
では、ガイドローラ132,133、傾斜ポスト134,135、ピン
チローラ192およびテープガイドアーム160,164は、第2
図に示すようにカセットテープ112の凹部295内であって
カセットテープ112の磁気テープ138の内側に位置してい
る。
ブレーキレバー250,259のブレーキパッド251,260はそ
れぞれリールドラム108,109の外周部に圧接することに
より、リール台106,107に回転負荷トルクを付与してい
る。テンション補助アームの203のピン215はカムギヤ21
1のカム部213に接触し、テンション補助アーム203はス
プリング206の付勢力に抗して反時計回り方向に回転す
る。そして、バンドブレーキ207はリールドラム108aか
ら離反する。
テンションアーム201はテンション補助アーム203に係
合付勢されて、反時計回り方向に一定量回転し、磁気テ
ープ138にテンションを付与しない。この状態からカム
ギヤ173がローディング方向へ回転するようにローディ
ングモーター183を回転させる。
カムギヤ173が上記の方向に回転すると、駆動レバー1
66が左方に移動し、テープガイドアーム164,160がそれ
ぞれカム部169,カム部170により反時計回り方向および
時計回り方向に回転する。また、リンクレバー151は反
時計回り方向に回転する。そして、リンクレバー151の
回転に伴い、レバー152,153を介して移動ブロック130が
上方へ移動する。そして、テープガイドアーム160の時
計回り方向の回転に伴い、レバー156を介して移動ブロ
ック131が上方へ移動し、磁気テープを引き出しつつこ
れをヘッドドラム120に巻き付ける。
このときピンチローラアーム190は、回転端がリンク
レバー156に係合した状態でスプリングにより時計回り
方向に付勢されている。このため、リンクレバー156に
追従して時計回り方向へ回動し、ピンチローラ192をキ
ャプスタン方向へ移動させる。
上方へ移動する移動ブロック130は、位置決めピン136
がドラムベース121の溝139に、位置決めピン142がシャ
ーシ101の長孔103にそれぞれ当接した時点で移動を停止
し、ローディング完了位置に位置決めされる。移動ブロ
ック130がローディング位置に位置決めされた後、リン
クレバー151はさらに一定量、反時計回り方向へ回転す
る。それに伴ってレバー152は一定量移動するが、レバ
ー153は移動ブロック130に係合しているので移動しな
い。
かくしてレバー153はスプリング154により移動ブロッ
ク130を位置決め方向に圧接し、移動ブロック130は一定
圧力で位置決めされる。上方へ移動する移動ブロック13
1は、位置決めピン137,131c、ドラムベース121の溝140
および突起121aに当接した時点で移動を停止し、ローデ
ィング完了位置に位置決めされる。
一方、スライドレバー283は移動ブロック131が上記の
ように移動する際に先行して上方に移動し、リンクレバ
ー156の突起部156aに当接しない位置に位置する。そし
て、リンクレバー156の突起部156bが右方に位置した後
に下方へ一定量移動し、リンクレバー156を一定量時計
回り方向に回転させる。それに伴ってレバー157は一定
量移動し、スプリング158により移動ブロック131を位置
決め方向に圧接する。また、スライドレバー283はピン
チローラー192がキャプスタン125aと接触するのを阻止
する。
ブレーキ250は移動ブロック130,131が移動開始する直
前に供給リール台106の拘束を解除する方向に回転す
る。この状態からローディングモーター183が回転しカ
ムギヤ173が回転すると、ブレーキ259は巻取リール台10
7の拘束を解除する方向に回転する。そして、レバー234
が時計回り方向に回転し、レバー223を押圧して反時計
回り方向に回転させる。すると早送ギヤ225がスリップ
ギヤ227に噛合う。この状態はテープのFF,REWモードで
ある。
この状態でキャプスタンモーター125が時計回り方向
に回転すると、供給リール台106は反時計回り方向に回
転し、磁気テープ138を巻き取る。また、キャプスタン
モーター125が反時計回り方向に回転すると、巻取リー
ル台107は時計回り方向に回転し、磁気テープ138を巻き
取る。
この状態からさらにローディングモーター183が回転
し、カムギヤ173が一定量回転すると、ブレーキ250,259
はリール台106,107を拘束する方向に回転する。カムギ
ヤ173の回転に伴ってレバー234は反時計回り方向に回転
する。そして、レバー223がスプリング237の付勢力によ
り時計回り方向に回転し、早送ギヤ225が噛み合いを外
れる。これにより、プレイギヤ224がプーリーギヤ221b
とスリップギヤ227に噛み合う。この状態はストップモ
ードである。
この状態からさらにローディングモーター183が回転
しカムギヤ173が一定量回転すると、ブレーキ250,259は
再びリール台106,107の拘束を解除する方向に回転す
る。カムギヤ173が上記のように回転すると、それに連
動してレバー283が一定量下方に移動する。カムギヤ211
が一定量回転すると、テンション補助アーム203のピン2
15はカム部から離れる。そして、テンション補助アーム
203がスプリング206の付勢力により時計回り方向に回転
し、バンドブレーキ207がリールドラム108aに圧着す
る。
テンションアーム201はテンション補助アーム203に係
合付勢されて、時計回り方向に回転する。そして、磁気
テープ138をく字状に引張し、磁気テープ138に所定のテ
ンションを付与する。レバー283が下方に移動するとピ
ンチローラ補助アーム191は時計回り方向に回転する。
そして、スプリング194の付勢力によってピンチローラ
アーム156が時計回り方向に回転する。かくして、ピン
チローラ192が磁気テープ138をはさんだ状態でキャプス
タン125aに圧接する。この状態はプレイモードである。
この状態でキャプスタンモーター125が反時計回り方
向に回転すると、ピンチローラ192は時計回り方向に回
転して磁気テープ138を送る。これとともに、巻取リー
ル台107は時計回り方向に回転し、テープ138をスリップ
ギヤ227で設定された一定トルクで巻き取る。
この状態からさらにローディングモーター183が回転
しカムギヤ173が一定量回転すると、レバー234は反時計
回り方向に回転する。そして、ブレーキ265が反時計回
り方向に回転してリールドラム109に圧接し、巻取リー
ル台107に一定のテンションを与える。また、カムギヤ1
73が上記のように回転すると、それに連動してカムギヤ
211は一定量回転する。カムギヤ211が一定量回転すると
テンション補助アーム203のピン215はカム部214に接触
する。そして、テンション補助アーム203はスプリング2
06の付勢力に抗して反時計回り方向に回転し、バンドブ
レーキ207がリールドラム108から離反する。
テンションアーム201はテンション補助アーム203に係
合付勢され、反時計回り方向に一定量回転し、磁気テー
プ138のテンションを付与しなくする。この状態はレビ
ューモードである。この状態でキャプスタンモーター12
5が時計回り方向に回転するとピンチローラー192は反時
計回り方向に回転してテープ138を送る。これとともに
供給リール台106は反時計回り方向に回転し、テープ138
をスリップギヤ227で設定された一定トルクで巻き取
る。
上記のそれぞれの状態からローディングモーター183
を逆転しカムギヤ173が時計回り方向に回転すると、上
記の逆の動作により、アンローディング状態に復帰す
る。アンローディング状態からさらにローディングモー
ター183が回転し、カムギヤ173が一定量、時計回り方向
へ回転すると、ブレーキ250,259は再びリール台106,107
の拘束を解除する方向に回転する。カムギヤが上記のよ
うに回転すると、それに連動してレバー283は一定量下
方に移動する。このレバー283の移動によりテープカセ
ット112の拘束および位置決めが解除される。この状態
がEJECTである。
(ヘ)発明の効果 この発明は上記のように構成されているので、リール
台を低速かつ一定トルクで回転させる際、フリクション
トルクに影響されることなく、トルクリミッターにより
設定したトルクをリール台に伝達することができる。
したがってこの発明によれば、フリクショントルクの
解除を除くことができるとともに、リール台に与えるト
ルクのバラツキをできるだけ小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はこの発明の1実施例を示す。すなわ
ち、第1図はこのリール台駆動機構の断面図、第2図は
このリール台駆動機構を備えたテープレコーダーの平面
図、第3図は同テープレコーダーの底面図、第4図はテ
ープローディング完了時における同テープレコーダーの
平面図、第5図はリール台駆動機構の平面図である。 第6図は従来のリール台駆動機構の断面図である。 106……供給リール台、 107……巻取リール台、 138……磁気テープ、 232……ギヤ(第1回転部材)、 227……スリップギヤ(第3回転部材の組品)、 229……ギヤ、 230……レバー、 231……ギヤ(第2回転部材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉原 伸昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 香月 雅順 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを走行させるための供給側リー
    ル台と巻取側リール台とを具備したテープ駆動装置にお
    いて、 これらのリール台の駆動をモータの回転方向により選択
    するリール台駆動機構であって、 上記2つのリール台のどちらか一方のリール台に噛合う
    第1回転部材と、この第1回転部材が回転自在に取り付
    けられているレバーに摩擦を与えて第1回転部材を上記
    一方のリール台と噛合う位置まで移動させる第2回転部
    材と、第1回転部材を介して上記一方のリール台と噛合
    い、そのリール台に一定値以下のトルクを与える第3回
    転部材の組品と、駆動用のモータとを備え、第2回転部
    材の駆動を第3回転部材の組品のトルクリミッターの働
    かない側の回転部材により行うことを特徴とするテープ
    駆動装置のリール台駆動機構。
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