JP2540545Y2 - 液体ポンプ - Google Patents

液体ポンプ

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JP2540545Y2
JP2540545Y2 JP1988168314U JP16831488U JP2540545Y2 JP 2540545 Y2 JP2540545 Y2 JP 2540545Y2 JP 1988168314 U JP1988168314 U JP 1988168314U JP 16831488 U JP16831488 U JP 16831488U JP 2540545 Y2 JP2540545 Y2 JP 2540545Y2
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JP
Japan
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cam ring
casing
pin
notch
side plate
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JP1988168314U
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JPH0290376U (ja
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瑞生 大滝
三代子 浜尾
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株式会社 ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は液体を加圧して吐出する流体ポンプ、特に、
回転軸と一体のロータを内嵌するカムリングを備えた液
体ポンプに関する。
《従来の技術》 たとえば、特開昭59−180089号公報に開示されたベー
ンポンプは、第6図に示すように、フロントボディ1及
びリアボディ2を互いにボルト3で止め、これらの内部
にベーン(図示せず)を有するロータ5及びこれを収容
するカムリング6、ならびにカムリング6に圧接される
サイドプレート7を収容している。また、ロータ5と一
体の回転軸8はフロントボディ1の中央より外部に突出
されている。
ここで、リアボディ2とカムリング6とサイドプレー
ト7とはロケートピン9により、回転方向Tの位置決め
がなされている。即ち、リアボディ2に一端を支持され
たロケートピン9はカムリング6及びサイドプレート7
の各外周部のU字溝601,701に嵌合されている。
《考案が解決しようとする課題》 ところで、これらのロケートピン9は、第7図に示す
ようにカムリング6及びサイドプレート7側の各U字溝
601,701と、これらに対向するフロントボディ1のU字
溝101とにより形成される収容空間に組込まれるが、こ
の場合、加工寸法公差と組付の容易化を図るため、これ
ら収容空間にはピンを嵌着しても隙間が生じる場合が多
い。
この結果、ロケートピン9のカムリング6及びサイド
プレート7に対する位置決め性が低下し、特に、この隙
間によりカムリング側が微動を繰返すと、打音が発生
し、問題となっている。また、精密加工により隙間を除
去する場合には、コスト高を招くこととなり、問題とな
っている。
そこで、この考案の目的はコスト高を招くことなく、
駆動時の打音発生を防止できる液体ポンプを提供するこ
とにある。
《課題を解決するための手段》 本考案による液体ポンプは、回転軸と一体回転するロ
ータを内嵌したカムリングの開口両端のうち、一端をケ
ーシング内に収容されたサイドプレートで、他端をケー
シングの開口端に固設されたリアカバーで閉塞し、上記
カムリングを、基端が上記リアカバーに植設され、先端
が上記サイドプレートに嵌合される中実のロケートピン
により固設される構成の液体ポンプにおいて、上記カム
リングの外周面に、軸方向の溝を形成すると共に、上記
サイドプレートの端面に外周に開放された切欠部を形成
し、これら溝および切欠部とこれらに対向する上記ケー
シングの内周壁との間に収容孔を構成し、該収容孔内に
上記ロケートピンを挿通して、その先端を上記切欠部に
嵌入した状態で上記ロケートピンの先端側外側面が上記
収容孔のケーシング内周壁に当接して、該ロケートピン
の先端が径方向内方へ変位するように押し曲げられたと
きに、該ロケートピンの基端側内側面が当接する受部が
上記カムリングの溝に形成されていることを特徴とす
る。
《作用》 カムリング及び両プレートに設けられた溝または穴内
に配設されたロケートピンが、曲げ応力をもって収装さ
れているので、ピンと溝または穴との間の隙間が排除さ
れ、ポンプ駆動時にカムリングがロータ側より受ける力
により、回転方向に微動を行なうことが防止される。
《実施例》 第1図には本考案による液体ポンプの一例がベーンポ
ンプとして示されている。このベーンポンプは略カップ
型のケーシング10と、その開口側を閉鎖するリアカバー
11と、ケーシング10内に収容されるカムリング13と、カ
ムリング13の側面に当接すると共に吐出室16と対向する
サイドプレート14と、図示しない駆動源側より回転力を
受けて回転する回転軸15と、回転軸15に一体結合される
と共に外周面に多数のベーン22を取付けたロータ12と、
リアカバー11、カムリング13及びサイドプレート14にわ
たって取付けられるロケートピン25とで構成されてい
る。なお、ロケートピン25は、第2図に示す如く、中実
のピンを使用している。
ここで、ケーシング10のボス部102の内壁面には段部
が形成され、その外側に回転軸15を枢支するベアリング
17が、内側にオイルシール18が嵌着されている。ケーシ
ング10の開口端側はフランジ101を突出形成し、同部に
はリアカバー11の外周部を貫通してくる締付け用のボル
ト28が螺着されている。
リアカバー11は後述する加圧室23の内側の一部をなす
中央壁111が形成され、その中央には軸受穴112が形成さ
れ、そこにベアリングを介して回転軸15の一端が枢着さ
れている。なお、符号29は止め穴を示しており、ここに
はロケートピン25の一端が圧入されこれによりロケート
ピン25はリアカバー11にずれなく取付けられている。
第2図に示すようにカムリング13はその内壁面131を
略楕円状に形成され、そこに回転自在にロータ12を内嵌
させている。ロータ12はその外周面に多数のベーン溝21
を形成し、それぞれにベーン22を出没自在に収容してい
る。また各ベーン22はその底部に高圧油(吐出圧油)を
受けるよう構成されており、これにより、その先端を常
に内壁面131に当接するように構成されている。この結
果、互いに隣り合うベーン22間には容積を可変させる加
圧室23が確保されている。なお、ロータ12の回転時に
は、この加圧室23にはリアカバー11内の吸入路19側より
オイルを吸入し、これを加圧した上で吐出室16側に導く
ことができるよう構成されている。
ところで、リアカバー11に重ね合わされたカムリング
13及びサイドプレート14の各外周壁はケーシング10の内
周壁の内の開口端側の対向内周壁103に当接している
(第3図参照)。そして、ロータ12側の駆動時に受ける
回転方向の回転力によるずれを生じないように2本のロ
ケートピン25が嵌着している。
即ち、カムリング13の外周面には、軸方向にU字溝26
が形成され、又、サイドプレート14の端面には、外周側
に開放された切欠部27が形成され、U字溝26および切欠
部27とこれらに対向するケーシング10の対向内周壁103
との間で、収容孔を構成する。そして、U字溝26の底壁
側はサイドプレート14側を一段と低くして、リアカバー
11側が凸状の段差を形成している。しかも、ここで対向
内周壁103は回転軸15を中心としたテーパー面に形成さ
れている。これに加え、特に、リアカバー11に支持され
たロケートピン25は、ケーシング10とリアカバー11とが
一体結合された状態において、対向内周壁103と干渉す
る位置に突出するように配備される。このため、組立状
態においてロケートピン25は回転軸15に撓んだ状態を保
ち、即ち、U字溝26および切欠部27とこれらに対向する
ケーシング10の対向内周壁103との間で形成する収容孔
内にロケートピン25を挿通し、その先端を切欠部27に嵌
入した場合、ロケートピン25の先端側外側面がケーシン
グ10内周壁に当接して、ロケートピン25の先端が径方向
内方へ変位するように押し曲げられる。このときに、ロ
ケートピン25の先端側内側面は、U字溝26の底壁側にお
ける一段と低い部分が構成する逃げ部に入り込むことと
なり、またロケートピン25の基端側内側面は、カムリン
グ13のU字溝26の凸状の段差に当接して、この当接部位
にロケートピン25の基端側内側面の受部を形成すること
となる。
このような液体ポンプとしてのベーンポンプが組立て
られる場合、ケーシング10には回転軸15が嵌着され、そ
の上で圧縮ばね20、サイドプレート14、カムリング13及
びロータ12が順次組込まれる。
この時、両U字溝26および切欠部27は互いに連続的に
並べられ、同部分にリアカバー11より突出する2本のロ
ケートピン25が挿入される。そして、ケーシング10にリ
アカバー11が近づくのに従って、各ロケートピン25の先
端側外側面は収容孔を構成するテーパ状の対向内周壁10
3に当接し、ロケートピン25の基端側内側面はU字溝26
の凸状の段差が形成する受部に当接して、回転軸15方向
への撓み量を増していく。このため、ケーシング10とリ
アカバー11とが完全にボルト止めされた時には、ロケー
トピン25の先端が径方向内方へ変位するように押し曲げ
られ、このとき、第2図に示す如く、U字溝26および切
欠部27とこれらに対向するケーシング10の対向内周壁10
3との間で形成する収容孔が、一対設けられ、互いに対
向しているために、カムリング13は、収容孔に挿入され
たロケートピン25によって挟着される形となり、収容孔
内の隙間は排除される。結果として、ロケートピン25が
リアカバー11とカムリング13との回転方向Tに相対的な
ずれを除去することにより、ポンプ駆動時のカムリング
の微動による打音、ベーンのチャタリング(摩耗音)が
解消され、ケーシング側にロケートピンの溝をあえて形
成する必要もなく、加工も簡素化されることとなる。
上述の処において、U字溝26および切欠部27は穴とし
て形成してもよい。また、ロケートピン25は真直であ
り、対向内周壁103はテーパ状を保つよう構成されてい
たが、これに代え、第4図に示すように、ピン25aを僅
かに曲げ、対向内周壁103aをテーパのない内周壁として
構成してもよい。この場合も、スムーズにピン25aが回
転軸15方向に撓み、U字溝26および切欠部27の内周面に
ピン25aが圧接し、第1図の実施例のポンプと同様の作
用、効果が得られる。
更に、第5図に示すように、中太状のピン25bをリア
カバー11側に圧入し、これを通常の対向内周壁103bによ
り撓ませるよう構成してもよい。この場合も、第1図の
実施例のポンプと同様の作用、効果を得ることができ
る。
なお、本考案は、図示のようなケーシングを有する液
体ポンプの他に、実開昭58−152582号公報、実開昭58−
169186号公報等に開示されたケーシングのないサンドイ
ッチ型の液体ポンプ等にも適用することができる。
《考案の効果》 以上のように、本考案による液体ポンプは、カムリン
グ及びその開口両端を閉塞する両プレートに設けられた
溝または穴内にロケートピンを曲げ応力をもって収装し
たので、ピンと溝または穴との間の隙間が排除され、ポ
ンプ駆動時のカムリングによる打音やベーンのチャタリ
ングが解消されるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての液体ポンプの側断面
図、第2図は第1図中のII−II線断面図、第3図は第1
図中のロケートピンの作動説明図、第4図及び第5図は
本考案の各々異なる実施例で用いるロケートピン部分の
各概略断面図、第6図は従来のポンプの概略断面図、第
7図は第6図中の位置決めピン回りの拡大断面図であ
る。 10……ケーシング、11……リアカバー、12……ロータ、
13……カムリング、15……回転軸、25……ロケートピ
ン、26……U字溝、103……対向内周壁。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と一体回転するロータを内嵌したカ
    ムリングの開口両端のうち、一端をケーシング内に収容
    されたサイドプレートで、他端をケーシングの開口端に
    固設されたリアカバーで閉塞し、上記カムリングを、基
    端が上記リアカバーに植設され、先端が上記サイドプレ
    ートに嵌合される中実のロケートピンにより固設される
    構成の液体ポンプにおいて、上記カムリングの外周面
    に、軸方向の溝を形成すると共に、上記サイドプレート
    の端面に外周に開放された切欠部を形成し、これら溝お
    よび切欠部とこれらに対向する上記ケーシングの内周壁
    との間に収容孔を構成し、該収容孔内に上記ロケートピ
    ンを挿通して、その先端を上記切欠部に嵌入した状態で
    上記ロケートピンの先端側外側面が上記収容孔のケーシ
    ング内周壁に当接して、該ロケートピンの先端が径方向
    内方へ変位するように押し曲げられたときに、該ロケー
    トピンの基端側内側面が当接する受部が上記カムリング
    の溝に形成されていることを特徴とする液体ポンプ。
JP1988168314U 1988-12-28 1988-12-28 液体ポンプ Expired - Lifetime JP2540545Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004084565A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Kayaba Ind Co Ltd ベーンポンプ
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JPS5976779U (ja) * 1982-11-16 1984-05-24 カヤバ工業株式会社 ベ−ンポンプ
JPS59160874U (ja) * 1983-04-13 1984-10-27 豊田工機株式会社 ベ−ンポンプ

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JPH0290376U (ja) 1990-07-18

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