JP2540523B2 - 光学的情報記録再生方法及び装置 - Google Patents

光学的情報記録再生方法及び装置

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JP2540523B2 JP61242999A JP24299986A JP2540523B2 JP 2540523 B2 JP2540523 B2 JP 2540523B2 JP 61242999 A JP61242999 A JP 61242999A JP 24299986 A JP24299986 A JP 24299986A JP 2540523 B2 JP2540523 B2 JP 2540523B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光学的情報記録再生方法及び装置、特に円
盤状記録媒体(以下デイスクと称する)を用いる光学的
情報記録再生方法及び装置(以下光デイスク装置と称す
る)に関するものである。
〔従来の技術〕
デイスクに対して、レーザ光を照射することによつ
て、情報の記録、又は再生を行う光デイスク装置では、
動作中に、記録,再生、及び待機の3つの状態が存在す
る。情報を記録する場合には、照射光のパワーを大きく
し、媒体の記録膜の温度を上昇させて、物理的な形状
や、結晶構造を変化させて記録が行われる。これに対
し、再生中及び待機中では、その照射光によつて媒体が
変質,破損されないよう十分小さい照射パワーにしなけ
ればならない。しかし再生中には、信号検出レベルの点
から、できるだけ照射パワーが大きいことが望ましい。
特に、記録可能な光デイスク装置では、低い照射パワー
で、高速の記録ができるように感度の高い記録膜が使用
されており、待機状態で、長時間同一トラツク上にレー
ザスポツトが照射されるような場合、媒体の温度が上昇
し、記録膜が徐々に変質劣化したり、破損したりする恐
れがある。
第8図は、光デイスクの記録膜に、反射率の変化によ
つて情報を記録する媒体を用いた場合の、記録膜の熱エ
ネルギー密度と記録膜の反射率の関係を示した図であ
る。横軸には熱エネルギー密度、縦軸には記録膜の反射
率がとつてある。熱エネルギー密度は、光デイスク面上
の単位面積当りの熱エネルギーで、レーザ光の照射パワ
ーに比例し、光デイスクとレーザスポツトの相対速度に
反比例する。この図からわかるように、レーザ光の照射
パワーが小さいときは、熱エネルギーも小さく、温度上
昇も低く、従つて記録膜は変化しない。照射パワーを大
きくすると、熱エネルギー密度が上昇しある臨界レベル
Wthを越えると物理的な構造が変化して、結晶化され反
射率が高くなり、情報を記録することができる。
従つて、記録時にはこの図のWwで示すように、Wth
りも熱エネルギー密度が大きくなるように記録パワーが
設定され、データ再生及び待機状態では、Wthより十分
低い熱エネルギーWrとなるように再生パワーが設定され
る。しかしデータ再生の面から言えば、再生パワーが大
きい程、検出信号レベルを大きくすることができる。再
生パワーを大きくしてWrをWthに近付けた場合、1回の
再生では記録膜に変化が生じなくても、待機状態が続い
て、長時間同一トラツクを照射し続けると記録膜の温度
が徐々に上昇し、変質したり破損する場合が生じ、デイ
スク寿命及び信頼度に影響を及ぼすようになる。
第9図は、光デイスクのある点をレーザ光スポツトが
通過したときの温度変化を示した図で、横軸には時間,
縦軸には記録膜の温度がとつてある。時間0の点が、ち
ようどスポツトの中心が通過した時刻である。この図は
計算機シミユレーシヨンによつて求めたものである。こ
の図から、記録膜の温度変化は、温度上昇時に比べて、
下降する速さは遅く、室温に戻るまで、多くの時間を要
することがわかる。従つて、同一トラツクを連続して照
射した場合、記録膜の温度が室温に戻りきらないうち
に、再び光スポツトが当たり、熱エネルギーが蓄積され
て徐々に温度が上昇してしまい、記録膜を破損させるよ
うになる。
このような問題点を解決する為に、従来の装置は、特
開昭59-186143号に開示されているように、動作中に待
機状態になつた場合、ビーム光の焦点を強制的にデイス
ク上からずらし、光デイスク上におけるビーム光のエネ
ルギー密度を記録又は再生時のそれよりも、充分小さく
することにより、記録膜を保護するようになつている。
又、別の従来例では、待機中の照射パワーを再生中のそ
れよりも更に小さくしたり、あるいは完全にオフにする
などの方法や、再生照射パワーも小さくして待機中の照
射パワーと等しくするなどの方法が考えられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、前述の従来技術では、焦点制御系あるいはレ
ーザ発光パワー制御系の応答時間について配慮されてお
らず、待機状態から記録・再生状態に移る場合に、応答
時間分だけ余計な時間を必要とし、アクセス時間が長く
なつたり、再生時の照射パワーが小さくて、再生信号レ
ベルが十分でないなどの問題があつた。
本発明の目的は、これらの問題点を考慮し、アクセス
速度を落すことなく、かつ十分な再生信号レベルが得ら
れ、長時間の待機中においても記録膜が変質,破損しな
い光デイスク装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前述の問題点を除去するためにとられた本発明の光学
的情報記録再生方法の構成は、集束したレーザ光を円盤
状記録媒体に照射して、情報の記録及び再生を行う光学
的情報記録再生方法において、動作待機状態中は、デー
タを記録又は再生したトラック番号を記録させておいた
ものの内、最近の有限回に記録又は再生されたトラック
の最外側と最内側との間の少なくとも2つ以上のトラッ
クの間を移動させることを特徴とし、同じく光学的情報
記録再生装置は、集束したレーザ光を円盤状記録媒体に
照射することによって、情報の記録又は再生を行ない、
前記レーザ光の照射トラック位置を制御する制御手段を
備えた光学的情報記録再生装置において、前記円盤状記
録媒体に設けられている光デイスク指標の検出信号を基
準にして動作待機状態中に前記レーザ光を前記円盤状記
録媒体の隣接する少なくとも2つ以上のトラックの間を
移動させる移動量を設定する、4分周カウンタ及びこれ
に接続する少なくとも2以上の分周比を有する分周カウ
ンタからなる移動量設定回路と、該移動量設定回路の出
力信号と待機信号との論理積によりピツクアツプのアク
チュエータの駆動回路に動作信号を与えるAND回路と、
前記移動量設定回路によって設定された移動量の正負を
決め、該移動量設定回路の出力信号と前記待機信号とと
もに論理積がとられる、少なくとも2以上の分周比を有
する分周カウンタに接続するD−フリツプフロツプ回路
からなる移動量正負決定回路のうち、少なくとも前記移
動量設定回路と前記AND回路とを有していることを特徴
とするものである。
〔作用〕
本発明の光学的情報記録再生方法及び装置は、動作中
の待機状態において、集束されたレーザ光が照射される
トラツク位置を少なくとも2つ以上の隣接するトラツク
間で、移動するようになつているので、単一のトラツク
に連続して長時間レーザ光が照射されることがなく、複
数のトラツクに照射エネルギーが分散されるので、記録
膜の温度上昇は単一のトラツクが照射される場合に比べ
て極めて小さくなる。従つて、待機状態が長時間続いて
も記録膜が変質したり、破損したりすることがない。
又、待機状態から再生又は記録状態に移行する場合に
も、不要な制御系の応答がないので、アクセス時間の増
長がない。
また、本発明の光学的情報記録再生装置は、移動量設
定回路、例えば、4分周カウンタとこれに接続する2以
上の分周比を有するカウンタとによつて光デイスク指標
の検出信号を基準にして、動作待機中にレーザ光を光デ
イスクの隣接する少なくとも2つ以上のトラツク間を移
動させる移動量が設定され、トラツクが同心円よりなる
場合は、この移動量設定回路の出力信号と、移動量正負
決定回路の出力と待機信号との論理積をとるAND回路の
出力により、アクチユエータの駆動回路に動作信号を与
えてピツクアツプを光デイスクの所定のトラツク間を移
動させることができる。なお、トラツクが螺旋状の場合
には、移動量設定回路で設定した移動量だけ移動した時
点で、その量だけ元へ戻せばよいので、移動量正負決定
回路を設ける必要はない。
〔実施例〕
以下、実施例について説明する。
第1図は本発明の第1の実施例のブロツク図、第2図
は光デイスクの平面図、第3図は第1図の実施例の動作
説明図である。
これらの図において、1は光デイスクでアドレスを含
むプリフオーマツトが同心円状、又は螺旋状に配置され
ている。光デイスク1には案内溝12がデイスクの記録,
再生領域14に同心円状に形成されている。案内溝12の一
部には、光デイスク装置により記録再生される情報を管
理するためのプリフオーマツト信号11が案内溝12の同一
半径上に記録されている。第2図に示す光デイスクで
は、1周あたり4ケ所にプリフオーマツト信号11が記録
されているが、プリフオーマツト信号の記録されている
数は光デイスクの用途により異なるものである。また光
デイスク1には光デイスク1を回転させるためのモータ
ーと結合する穴15が設けられており、記録再生領域14と
穴15との中間には、プリフオーマツト信号11と同一半径
上に指標13が形成されている。2は光デイスク1を回転
するスピンドルモータである。
3は光学ヘツドで、レーザダイオード31,コリメータ
レンズ32,偏向ビームスプリツタ33,対物レンズ34,受光
素子35,λ/4板37で構成されている。36はレーザ光を示
しており、レーザダイオード31から発生し、コリメータ
レンズ32で平行光にされ、偏向ビームスプリツタ33に入
射される。偏向ビームスプリツタ33に入射した照射光は
そのまま通過し、λ/4板37を通つて円偏波になつてから
対物レンズ34で集光されて、デイスク1の記録膜上に微
小スポツトを形成する。光デイスク1で反射された光は
再びλ/4板37を通過して直線偏向に戻される。反射光の
偏波面は、照射光の偏波面と90°ずれているので、偏光
ビームスプリツタ33は透過せずに反射されて、受光素子
35に照射される。4は差動増幅器、5はアクチユエータ
駆動回路を示しており、6はレーザ駆動回路を示し、所
定の再生光及び記録光が得られるようにレーザダイオー
ド31を動作させるための回路である。
光デイスク1上のトラツク間隔は、わずか数μm程度
であり、光デイスク1上に収束された光スポツトが正し
くトラツク上に位置するように制御(以下トラツキング
制御と称する)する必要がある。本実施例におけるトラ
ツキング制御は、差動増幅器4,アクチユエータ駆動回路
5,ピツクアツプのアクチユエータ5aによつて行われ、2
分割構造の受光素子35の出力の差を差動増幅器4で増幅
し、トラツキング誤差信号を出力する。アクチユエータ
駆動回路5は、このトラツキング誤差信号が0となるよ
うにピツプアツプのアクチユエータ5aの偏移量を制御す
る。
7はフオトカプラで、発光部と受光部を備えており、
光デイスク1の指標13の真下に位置し、指標13がフオト
カプラ7の上を通過する毎にパルス信号を出力する。こ
のパルス信号は4分周カウンタ8で分周され、光デイス
ク1が一回転する毎に一つのパルスが発生するようにな
る。4分周カウンタ8の分周数は、一周あたりのプリフ
オーマツト信号11の数に等しい。すなわち、例えば一周
当り40個のプリフオーマツト信号を持つ光デイスクの場
合には40分周カウンタが設けられることになる。4分周
カウンタ8により出力された一周に一発のパルス信号は
例えば3分周カウンタであるカウンタ9、及びANDゲー
ト91,92に入力される。カウンタ9の出力はDフリツプ
フロツプ回路(以下D-FF回路と称する)90に入力され
る。D-FF回路90のQ出力及び出力はANDゲート91,92に
接続されている。ANDゲート91,92には外部から待機状態
と記録又は再生状態を区別する信号90cが接続され、待
機状態でのみ信号を出力するようになつている。ANDゲ
ート91,92はそれぞれ外周方向及び内周方向へのトラツ
クジヤンプ信号を出力する。
次に、本実施例の動作を第3図によつて説明する。こ
の図の(1),(2),(3),(4),(5),
(6),(7)はそれぞれ第1図において7s,8s,90a,90
b,90c,91s(正方向トラツクジヤンプ信号)、92s(負方
向トラツクジヤンプ信号)のパルスを示してある。すな
わち、7sはフオトカプラ7の出力パルスで、光デイスク
1に設けられている指標13がフオトカプラ7上を通過す
る毎に1つ出力される。これを4分周カウンタ8で分周
した出力が8sで、一周に一回の出力パルスとなる。カウ
ンタ9は、入力信号8sを3分周し、D-FF回路90のQ出力
及び出力は光デイスク1が3回転する毎に交互に1.0
となるような信号を出力し、ANDゲート91,92に入力され
る。これらのANDゲート91,92には、待機状態で1となる
ような制御信号90cが接続されており、この結果
(6),(7)に示すような信号91s,92sが得られ、こ
れらの信号91s,92sを正負方向のトラツクジヤンプ信号
として用いると、待機期間中に隣接する4トラツク間を
移動させることが可能となる。
本実施例では、カウンタ9に分周比が3のカウンタを
用いた例を示したが、2以上であれば他の整数の分周比
のカウンタを用いても構わない。例えば、このカウンタ
9に分周比10のカウンタを用いた場合には隣接する11ト
ラツク間を移動させることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、待機状態が
長くなつても、単一のトラツクを連続して照射すること
がないので、記録膜の温度上昇が少なくなり、媒体が変
質,破損する恐れがない。また、その分だけ再生光の照
射パワーを記録膜の臨界点付近にまで高くできるので、
再生信号レベルを大きくすることも可能である。熱エネ
ルギーの分散効果は、移動するトラツク数を大きくすれ
ばよいので、カウンタ9の分周比を大きくすることで、
簡単に効果を高めることが可能である。
第4図は第2の実施例のブロツク図、第5図は第4図
の実施例の動作説明図である。この第2の実施例は、光
デイスク1が螺旋状のトラツクを有する場合に用いられ
るものである。これらの図で第1〜第3図と同一の部分
又は同一に作用する部分には同一の符号が付してある。
この実施例が第1の実施例と異なる点は、カウンタ9と
アクチユエータ駆動回路5との間にパルス発生回路94及
びAND回路95が設けられている点である。
本実施例では、フオトカプラ7の出力は、4分周カウ
ンター8で一周に一発のパルスとなり、更にカウンタ9
で、デイスクが3回転する毎に一発のパルスが出力され
る。このパルス信号はパルス発生回路94に入力され、ト
ラツクジヤンプ信号となるパルス列を発生させ、ANDゲ
ート95に入力される。ANDゲート95では待機状態でオン
となるゲート信号90cが接続されており、待機区間での
みジヤンプ信号をアクチユエータ駆動回路5に出力す
る。
次に、本実施例の動作を第5図によつて説明する。こ
の図の(1),(2),(3),(4),(5),
(6)はそれぞれ第4図の7s,8s,9s,94s,90c,95sのパル
スを示してある。フオトカプラ7の出力信号7sは4分周
カウンタ8で1周で1発のパルス信号8sとなり、更にカ
ウンタ9によつて3回転に一発のパルス信号9sとなる。
このパルス信号9sをトリガ信号として、パルス発生回路
94は、3つのパルスが連続するパルス列信号94sをANDゲ
ート95に出力する。このパルス列信号94sはトラツクジ
ヤンプ信号となるが、待機中でのみ動作するように、ゲ
ート信号90cでゲートされて、アクチユエータ駆動回路
5に送られる。この実施例では、光デイスク1のトラツ
クが螺旋状であるので、(6)のBで示した区間では、
トラツクジヤンプしないので、自然に隣接トラツク間を
移動することになる。そして3トラツク移動した時点
で、(6)のAで示した区間のトラツクジヤンプ信号
で、移動したトラツク分だけ元に戻され待機状態の間、
この動作を繰り返す。
以上説明したように光デイスクが螺旋状のトラツクを
有する場合でも、隣接する少なくとも2つ以上のトラツ
ク間を移動することによつて、媒体の変質,破損を防ぐ
ことが可能である。この第2の実施例も、第1の実施例
と同様、カウンタ93の分周比が3である必要はなく、2
以上であれば他の分周比のカウンタを用いても構わな
い。その場合には、パルス発生回路94で発生するトラツ
クジヤンプ用のパルス列を、分周比と同じ数だけ連続パ
ルスが発生するようにすればよい。
第6図は第3の実施例のブロツク図でこの実施例は、
検出したアドレス情報を元に、マイクロコンピユータで
制御するものである。この図で、第1〜第5図と同一部
分又は同一に作用する部分には同一符号が符してあり、
81は再生信号を増幅するプリアンプ、82は波形等化回
路、83は再生信号をデジタル信号に変換する波形整形回
路、84は同期クロツク再生回路、85は光デイスク1のプ
リフオーマツト信号11から同期信号を検出する同期信号
検出回路、86はデータの復調回路、87はプリフオーマツ
ト信号11からトラツク番号、セクタ番号を含むID情報検
出回路、88aはコントロール用マイクロコンピユータ
(以下コントローラと称する)、88bがトラツク番号を
記憶する記憶装置、89がトラツキング制御回路を示して
いる。
第7図は本実施例の制御アルゴリズムの1例を示した
フローチヤートで、次にこのアルゴリズムによる動作を
説明する。このアルゴリズムでは、トラツクのアクセス
状態を記憶しておき、アクセス頻度の高いトラツク間を
移動しながら待機することで、平均アクセス時間を短縮
できるようになつている。S1は初期設定で、始動時には
光デイスクの最大トラツクと最小トラツク間を移動する
ように設定される。動作開始後に、記録2は再生によつ
てアクセス動作をすると、そのトラツク番号が順次変数
T1〜T10に代入され、過去10回分のアクセス状態がコン
トローラ88aに記憶される。S2〜S6がこの動作ステツプ
である。さて、記録・再生が終了すると、過去10回のア
クセストラツクの最大値と最小値がS7で、Tmax,Tmin
代入され、待機中の移動トラツク範囲となる。S9で待機
状態と判断されると、正方向に1トラツクジヤンプし、
Tmax未満の範囲内でS9〜S12を繰り返す。移動トラツク
がTmaxに達すると、S13〜S16のステツプで、負方向にT
minまで1トラツクずつジヤンプしていく。トラツク位
置がTminまで進むと、再びS9〜S12のステツプに移つて
正方向に1トラツクずつ移動し、以下待機状態の間はこ
の動作を繰り返す。
コントローラ88aは、記録又は再生の命令を受ける
と、S9及びS13の判断ステツプでこの繰り返しループか
ら抜けだし、所定の動作を行つて、アクセスしたトラツ
ク番号を変数Tjに記憶して、アクセス状態のデータを更
新する。
従つて、例えば、過去10回の記録再生動作が、10000
トラツクから10200トラツクの範囲に限られているよう
な場合、次にアクセスされるトラツクも、このトラツク
の範囲である確率が高い。したがって、待機中もこのト
ラツク範囲でのみ移動するようにすれば、この範囲に位
置しない場合に比べてアクセス動作に伴う時間を小さく
できる。また待機中は前述のように、2つ以上の隣接す
るトラツク間を移動するようにするため、記録膜の温度
上昇が単一トラツクを連続再生する場合に比較して少な
くなり、したがって長時間待機状態が続いても記録膜の
変質あるいは記録膜の破損の問題も生じない。
例えば、過去10回のアクセス位置あるいは範囲がデイ
スクの内周から外周まで分散している場合には、次にア
クセスされるトラツクが現在光ヘッドが位置しているト
ラツクの近傍である確率が低く、この場合にはディスク
全域に渡って光ヘッドを移動させる。この場合にも、前
述同様、単一トラツクを連続再生する場合に比較して記
録膜の温度上昇が少なくなり、したがって長時間待機状
態が続いても記録膜の変質あるいは記録膜の破損の問題
も生じない。
本実施例のアルゴリズムでS9〜S12のステツプが、第
1の実施例の第1図のANDゲート91に相当し、正方向に
1トラツクずつ移動する命令を出力し、同様にS13〜S16
がANDゲート92に相当し、負方向に1トラツクずつ移動
する命令を出力するものである。又第1の実施例では待
機中の移動トラツク範囲を第1図のカウンタ9によつて
決めているのに対し、本実施例では、S2〜S7で求めた最
大トラツクTmaxと最小トラツクTminで移動範囲を制限し
ている。
以上説明したように、これらの実施例によれば、動作
中の待機状態での照射パワーを隣接する複数のトラツク
に分散させることができるので、記録膜の温度上昇を防
ぎ、媒体の変質や破損を防ぎ寿命信頼度を向上すること
ができるとともに、再生レーザパワーを高くとれること
によつて読取データの信頼度を確保できる。
また、データの再生状態と待機状態とで発光パワーの
変化や焦点制御位置に変化がないので、自動制御系の不
用な応答時間が無く、アクセス速度が遅くなることがな
い。なお、以上の実施例は、ヒートモード記録のうち反
射率変化によつて情報を記録する光学的情報記録再生装
置を中心に説明したが、穴あき記録の場合や、再生専用
及び消去可能な光デイスク装置においても同様に適用さ
れるものである。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明では、待機中においては2
つ以上の隣接するトラツク間をレーザ光が移動する構成
をとっているため単一のトラツクに連続して長時間レー
ザ光が照射されることがなく、複数トラツクに照射エネ
ルギーが分散されるため記録膜の温度上昇は単一トラツ
クが連続して照射される場合に比較して極めて低くでき
る。従って、待機状態が長時間続いても記録膜の変質、
破損することもない。
また、記録再生動作に際しても、待機中の光ヘッド位
置を過去の記録再生が行われた結果から今後またこの動
作の行われる確率の高いトラツク範囲を推定し、このト
ラツク範囲でのみ移動するようにすれば、この範囲に位
置しない場合に比べてアクセス動作に伴う時間を小さく
できる。また待機中は前述のように、2つ以上の隣接す
るトラツク間を移動するようにするため、記録膜の温度
上昇が単一トラツクを連続再生する場合に比較して少な
くなり、したがって長時間待機状態が続いても記録膜の
変質あるいは記録膜の破損の問題も生じないと言う効果
もある。
このように、本発明は、アクセス速度を落すことな
く、かつ十分な再生信号レベルが得られ、長時間の待機
中においても記録膜の変質、破損しない安定な光学的情
報記録再生方法及び装置を提供可能とするもので、産業
上の効果の大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光学的情報記録再生方法を実施する装
置の第1の実施例のブロツク図、第2図は光デイスクの
平面図、第3図は第1図の実施例の動作説明図、第4図
は同じく第2の実施例のブロツク図、第5図は第4図の
実施例の動作説明図、第6図は同じく第3の実施例のブ
ロツク図、第7図は第6図の実施例のコントローラのア
ルゴリズムを示すフロー線図、第8図は光デイスク上の
熱エネルギー密度と記録膜の反射率の関係を示す線図、
第9図は、光デイスク上を光スポツトが通過したときの
温度変化を示した線図である。 1……光デイスク、2……スピンドルモータ、3……光
学ヘツド、4……差動増幅器、5……アクチユエータ駆
動回路、7……フオトカプラ、8……4分周カウンタ、
9……カウンタ、90……Dフリツプフロツプ回路、91,9
2……AND回路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集束したレーザ光を円盤状記録媒体に照射
    して、情報の記録及び再生を行う光学的情報記録再生方
    法において、動作待機状態中は、データを記録又は再生
    したトラック番号を記録させておいたものの内、最近の
    有限回に記録又は再生されたトラックの最外側と最内側
    との間の少なくとも2つ以上のトラックの間を移動させ
    ることを特徴とする光学的情報記録再生方法。
  2. 【請求項2】集束したレーザ光を円盤状記録媒体に照射
    することによって、情報の記録又は再生を行ない、前記
    レーザ光の照射トラック位置を制御する制御手段を備え
    た光学的情報記録再生装置において、前記円盤状記録媒
    体に設けられている光デイスク指標の検出信号を基準に
    して動作待機状態中に前記レーザ光を前記円盤状記録媒
    体の隣接する少なくとも2つ以上のトラックの間を移動
    させる移動量を設定する、4分周カウンタ及びこれに接
    続する少なくとも2以上の分周比を有する分周カウンタ
    からなる移動量設定回路と、該移動量設定回路の出力信
    号と待機信号との論理積によりピツクアツプのアクチュ
    エータの駆動回路に動作信号を与えるAND回路と、前記
    移動量設定回路によって設定された移動量の正負を決
    め、該移動量設定回路の出力信号と前記待機信号ととも
    に論理積がとられる、少なくとも2以上の分周比を有す
    る分周カウンタに接続するD−フリツプフロツプ回路か
    らなる移動量正負決定回路のうち、少なくとも前記移動
    量設定回路と前記AND回路とを有していることを特徴と
    する光学的情報記録再生装置。
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