JP2540288B2 - メンブレン自動溶接装置 - Google Patents

メンブレン自動溶接装置

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JP2540288B2 JP6090117A JP9011794A JP2540288B2 JP 2540288 B2 JP2540288 B2 JP 2540288B2 JP 6090117 A JP6090117 A JP 6090117A JP 9011794 A JP9011794 A JP 9011794A JP 2540288 B2 JP2540288 B2 JP 2540288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液化天然ガス貯蔵用タ
ンクの内張りなどに用いるメンブレンを自動的に溶接す
るメンブレン自動溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、LNGタンクのメンブレンの
重ね隅肉溶接においては、地下式LNG貯槽1が、たと
えば内径64m、貯蔵深さ30mで非常に大きな構造物
であり、溶接延長が20000mにも及び信頼性のある
均質な溶接を人手で行うことには限界があるので、メン
ブレン形状に即した自動溶接装置が導入適用されてい
る。
【0003】これら自動溶接装置は、溶接トーチを溶接
継手に沿って自動的に走行させる機能と、継手にコルゲ
ーションと称する熱収縮吸収ヒダを有することから、溶
接トーチのコルゲーション各位置における姿勢制御機能
とを保有するが、薄肉重ね溶接の溶接品質に影響の大き
い、開先線追随機能(溶接トーチねらい位置制御)はオ
ペレータによる手動調整を要するものである。すなわ
ち、溶接中は常時オペレータがアーク監視を行い、開先
線と走行レールのずれあるいは接合部材精度に起因する
開先線の曲がり等による溶接トーチのねらい位置の修正
作業を実施するもので、自動溶接といえども、品質と能
率もオペレータに依存する度合の大きいものである。
【0004】メンブレンの自動溶接における開先線自動
追随機能を実現するためには、開先線の位置を正確に検
知する必要がある。溶接部付近の開先形状を撮像して、
画像データの演算処理によって開先位置を検出し、溶接
を自動化しようとする考え方は、たとえば溶接学会誌第
48巻第7号(1979年刊)第55頁〜第60頁に記
載の研究論文「アーク熱源の自動制御化溶接に関する基
礎的研究(第1報)」や、溶接学会誌第49巻第9号
(1980年刊)の第25頁〜第29頁に記載の研究論
文「溶接プロセスのオンライン検出のための画像処理
(第1報)」などで報告されている。アーク光自体を観
察することによって自動溶接を行う先行技術は、たとえ
ば、特公平3−56829号公報などで開示されてい
る。この先行技術では、アーク光の形状に開先位置に関
連して特異な形状が発生することに注目し、アーク光の
二値化画像のデータ処理によって開先位置を検出してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の各先行技術で
は、アーク光の二値化画像から溶接の開先位置を検出し
ている。しかしながら、アーク光の輝度は溶接中にかな
り変動し、二値化のための閾値を適切に設定することは
現実的には困難な場合が多い。事前に設定してある閾値
が不適切であれば、充分にアーク光の形状を捕えること
ができなくなったり、溶融池の形状なども含んだりノイ
ズの影響を受けたりしやすくなり、検出されたアーク光
形状の特異点は必ずしも開先位置を捉えたものでない場
合が発生し、その結果、メンブレンの重ね溶接に要求さ
れる高精度な開先線追随性能が得られない。
【0006】本発明の目的は、ノイズの影響やアーク光
の輝度ばらつきによる誤差の増大を防ぎ、正確に開先線
の位置を検出し、溶接トーチを常に一定に制御すること
によって、オペレータのアーク監視を排除し、無人運転
が可能なメンブレン自動溶接装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、タンク内壁面
メンブレンを溶接する際に、タンク上方に環状に布設さ
れた軌道から吊下げられたフレームをレールとして、上
下方向に移動可能な台車にメンブレンコルゲーションを
含む溶接継手を連続的に溶接可能な動作軸を有するメン
ブレン自動溶接装置において、直交2軸のX−Yテーブ
ルと、これら2軸で構成される平面内で回転可能なψ軸
と、前記平面に垂直な方向に動作可能なZ軸と、X軸あ
るいはY軸まわりに旋回可能なθ軸とを配する軸構成を
有する溶接ヘッドと、予め設定される開先線位置に従っ
てアーク溶接中の開先線近傍の画像を撮像する撮像手段
と、撮像手段が撮像した画像の輝度を表すアナログ信号
を多値のデジタル信号に変換する多値化手段と、多値化
手段によって変換された多値デジタル信号を前記予め設
定される開先線に垂直な方向に微分演算処理し、微分演
算値を前記開先線方向に加算してプロジェクション演算
処理を行い、プロジェクション演算結果のピーク値の位
置を開先線の位置として検出する演算手段とを含み、演
算手段によって検出された開先線の位置が予め設定され
た位置になるように溶接ヘッドを制御することによって
自動溶接を行うことを特徴とするメンブレン自動溶接装
置である。
【0008】また本発明の前記演算手段は、多値化手段
によって多値化されたデジタル信号が表す画像のアーク
溶接位置を検出し、アーク溶接位置を基準に前記予め設
定される開先線方向の前方に予め定める範囲のウィンド
ウを設定し、設定されたウィンドウを前記予め設定され
る開先線方向に配列される複数の領域に分割し、分割さ
れた各領域内で前記プロジェクション演算を行い、各領
域内の最大ピーク値の位置を連結したラインを開先線の
位置として検出することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に従えば、撮像手段は予め設定される開
先線位置に従ってアーク溶接中の開先線近傍の画像を撮
像する。多値化手段は、撮像手段が撮像した画像の輝度
を表すアナログ信号を多値のデジタル信号に変換する。
演算手段は、多値のデジタル信号を予め設定される開先
線に垂直な方向に微分演算処理し、微分演算値を開先線
方向に加算してプロジェクション演算処理を行う。プロ
ジェクション演算処理のピークの位置が開先線の位置と
して検出され、この位置が予め設定された位置となるよ
うに溶接ヘッドが制御されて自動溶接が行われる。開先
線を検出するための画像は、多値化手段によって多値の
デジタル信号に変換され、微分演算処理によって相対的
な変化分が検出されるので、画像の輝度レベルが変化し
ても開先線の位置を正確に検出することができる。
【0010】また本発明に従えば、アーク溶接位置の画
像の重心を基準として、予め設定される開先線方向の前
方にウィンドウを設定し、ウィンドウを開先線の方向に
配列される複数の領域に分割する。分割された各領域で
プロジェクション演算を行い、最大ピーク位置を連結し
たラインを開先線として検出するので、ノイズやアーク
光の輝度のばらつきの影響を受けずに、高精度に開先線
の検出を行うことができる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例、すなわち図2の
カメラ配置による開先線近傍の撮像画像プロジェクショ
ン処理結果を示す。モニタ20の画面20aには、溶接
トーチ21、溶接トーチ21の先端の溶接用の電極2
2、電極から発生されるアークのアーク光23、溶接部
の開先線24および開先線検出のためのウィンドウ25
が表示される。ウィンドウ25は、アーク光23から開
先線24に沿う進行方向の前方に設定され、画像データ
の開先線24に垂直な方向の微分演算処理に基づいて演
算処理によるプロジェクション26のピーク値を検出エ
ッジ27として求めている。検出エッジ27は、開先線
24の実際の位置に対応する。
【0012】図2は、溶接中の開先線近傍の画像を得る
ためのカメラ配置図を示す。撮像手段であるCCDカメ
ラ28は、溶接の進行方向であるX軸方向の斜め前方か
ら溶接部分を撮像する。X軸方向の後方には溶接ビード
29が形成され、溶接ビード29の先端には、溶融状態
の溶融池30が形成される。溶融池30の直上には、タ
ングステンイナートガス(以下「TIG」と略称す
る。)方式の溶接トーチ21が配置される。溶接トーチ
21は、いずれも板厚2mmであるSUS304のステ
ンレス薄板の上側母材31と下側母材32との重ね継手
溶接を行う。
【0013】なお、CCDカメラ28を溶接線(X軸)
直上でなく、Y軸方向にシフトした関係に配置した場合
は、検出エッジと開先線の実際の位置は、シフト量に対
応した定常偏差を持つことになる。またZ軸とY軸の干
渉が発生するので、検出値に対してZ軸成分による補正
を考慮する。
【0014】図3および図4は、図2のカメラ配置を含
む溶接ヘッド33の正面図および側面図をそれぞれ示
す。溶接ヘッド33には、アーク電圧を制御することに
よって電極22の先端と溶接部分との間隔を一定に保つ
ためのAVC軸調整機構34、メンブレンのコルゲーシ
ョン形状に合わせて電極22の先端を中心として溶接ト
ーチ21の角度を換えるθ軸調整機構35、図2のX軸
およびY軸に垂直な方向へ溶接トーチ21を変位させる
Z軸調整機構36、および方形メンブレンパネルの外周
縁で溶接開先を連続的に溶接を行うため、溶接トーチを
中心として軸まわりに溶接ヘッド33を旋回させるψ軸
調整機構37が設けられる。これらの機構は、溶接トー
チ21の位置制御を高精度に行うことを可能にする。θ
軸、Z軸、ψ軸のそれぞれの変位のために、旋回レール
38、ボールねじ39aおよびボールナット39b、ψ
軸ピニオン40aおよびψ軸ベアリング40bが設けら
れる。コルゲーション部におけるθ軸およびZ軸の動作
は、倣いセンサ41の先端のスタイラス42の検出信号
によって制御される。CCDカメラ28は、取付部材4
3によって溶接トーチ21と一体に取付けられる。倣い
センサ41は、母材31,32の表面形状に従って信号
を導出し、Z軸およびθ軸を制御して位置を変えるの
で、CCDカメラ28の位置も同時に変化し、常に適正
なカメラ配置が実現される。なお、CCDカメラ28の
光軸28aの前方には、遮光フィルタ28bが挿入また
は離脱可能に配置される。また、溶接ヘッド33は、図
12に示す枠レール61上を移動する台車61aの溶接
ヘッド部63に搭載され、X軸およびY軸方向に移動す
る。台車61aは予め設定されたメンブレンパネル位置
データに基づき、順次移動を繰返し、枠レール61でカ
バーされるエリアの溶接作業を実施する。
【0015】図5は、図1の実施例のための概略的な構
成図を示す。マイクロコンピュータなどを含んで実現さ
れる制御装置44は、予め入力されている開先線の位置
データに基づき、さらに倣いセンサ41からの入力信号
に従ってθ軸モータ、Z軸モータおよびψ軸モータを制
御し、θ軸調整機構35、Z軸調整機構36およびψ軸
調整機構37を作動させる。また、溶接電源48を制御
し、溶接開始を円滑に行ったり、溶接電流を設定したり
して、溶接状態の制御を行う。
【0016】CCDカメラ28が撮像した画像データ
は、画像入力部49でアナログ信号から多値のデジタル
信号への変換を行い、演算装置50に入力される。画像
データはモニタ20によっても表示可能である。演算装
置50内には、ソフトウェア処理によって等価的に実現
される微分演算部51、プロジェクション演算部52、
重心演算部53、ウィンドウ設定部54および記憶部5
5が含まれる。演算装置50は、開先線を検出し、溶接
トーチ21の位置誤差信号を制御装置44に伝送する。
【0017】次に図2に示すメンブレン重ね継手溶接の
場合の開先線検出の処理手順を図6のフローチャートに
基づき具体的に説明する。図7、図8、図9、図10お
よび図11は、演算処理過程の説明図である。
【0018】図6のステップa1で、演算処理を開始す
る。ステップa2では、CCDカメラ28のキャリブレ
ーションを行い、位置、角度、焦点などを調整する。
【0019】図7(A)は、キャリブレーションの状態
を示す。キャリブレーションはカメラセット時にのみ必
要である。図3に示すようにCCDカメラ28には、ア
ーク光からの光を弱めるための遮光フィルタ28bを装
着しているが、溶接開始前のキャリブレーション時は自
然光あるいは別途光源を用い、遮光フィルタ28bを外
した状態で、開先線24近傍の画像をモニタ20で確認
しながら開先線24が水平になるようにCCDカメラ2
8の位置確認と、焦点の調整などを行う。次にY軸イン
チングによって溶接トーチ21を視野内で上下に移動さ
せ、開先線24の画像の移動量と画素数との対応を計測
し、演算処理の際の実寸法換算係数を決定しておく。な
お溶接トーチ21を開先線24に追随させることは、図
7(A)においてΔdを常に一定の関係に保持すること
に他ならない。メンブレンの重ね溶接では、通常Δdは
1mm程度に設定される。
【0020】ステップa3から溶接を開始する。薄板メ
ンブレンのTIG溶接ではパルス溶接が採用されること
が多い。この場合、たとえば0.1秒間は大電流のピー
ク電流を流し、0.4秒間は比較的低いベース電流とい
う矩形波の溶接電流となり、アーク光強度もパルスに対
応して変化する。ステップa4では、電極検出のためベ
ース電流時の画像を、ピーク電流時のカメラ露出条件で
撮像する。アーク光23の輝度がピーク電流時に比べて
弱いので、電極22の輪郭が明瞭に識別される。図7
(B)にベース電流時の画像を示す。
【0021】ステップa5の電極検出の処理を説明す
る。図8(A)では、電極22を含むような位置にウィ
ンドウ25を設定し、ウィンドウ25内を縦微分し、暗
い状態から明るい状態に変化する点のみを取出す。図8
(B)では、逆に、明るい状態から暗い状態に変化する
点のみを取出す。図8(A)および図8(B)の各画素
毎の微分演算値を、横方向に合計し、プロジェクション
演算を行えば、電極22の輪郭線22a,22bの位置
をそれぞれ検出することができる。輪郭線22a,22
bの中間を電極位置とする。なお、電極検出は溶接開始
時に一度実施すればよい。
【0022】次に開先線検出の処理についてステップa
6以降で説明する。ステップa6では、ピーク電流時の
画像を入力する。ステップa7ではフィルタ処理を行
う。図9は、画像入力およびフィルタ処理の状態を示
す。フィルタ処理は、たとえば3×3の画素を1組と
し、その中央の輝度データで代表させるメディアンフィ
ルタ処理を、画面20a全体に対して行う。これによっ
て、ノイズが除去される。
【0023】ステップa8では、図10(A)に示すよ
うに、ウィンドウ25を適切に設定するためにアーク光
の重心検出の演算処理を行う。アーク光23の重心57
の位置をアーク光23の原画像から求め、重心57の右
下方にウィンドウ25を設定する。ウィンドウ25の位
置および大きさは、実際の開先線の変位範囲をカバー
し、かつ演算処理時間ができるだけ短縮できるように、
予め適切な数値に設定しておく。ステップa10では、
図10(B)のように縦微分処理を行う。縦微分処理で
は、設定したウィンドウ25内の画像を縦方向に微分
し、負の値は0とする微分演算を行う。この処理によっ
て暗から明に変化する部分が強調される。次に、ステッ
プa11では、図11に示すようにして、プロジェクシ
ョンおよびピーク検出の演算処理を行う。先ず、図11
(A)のように、ウィンドウ25を縦に10分割する。
次に、図11(B)のように、分割したそれぞれの分割
領域58に対して、縦微分画像の画素の明るさを、横方
向に加算するプロジェクション処理を行う。図11
(C)のようなプロジェクション演算処理の結果から、
ピーク59とその連続であるラインを求め、これが開先
線24に対応する。
【0024】ステップa12では、検出値の信頼性を高
めるため検出した開先線の位置を、たとえば最近3秒間
の平均と比較し、或る値以上変化していたら、誤検出と
して判断する時系列処理を行う。その判定値は、実際に
変動する可能性のある値より大きくしておく。正常な値
であれば、ステップa13で基準値との偏差を計測値と
して溶接ヘッド制御装置44に出力する。以上の処理を
ステップa15の溶接終了まで繰返すことによって、溶
接トーチ21の開先線追随機能が実現される。
【0025】図12は、図1の実施例を含むメンブレン
タンクのタンク内壁面自動溶接機60の全体構成を示
す。溶接機60は、枠レール61内を上下移動可能な台
車61aに設けられるX−Yスライダ62、X−Yスラ
イダ62内でX軸およびY軸方向に移動可能な溶接へッ
ド部63を含む。溶接ヘッド部63には、前述の溶接ヘ
ッド33が搭載される。枠レール61は、枠レール移動
装置64から吊下げられ、上下方向とタンク周方向レー
ル65とに沿って移動可能である。溶接ヘッド部63お
よびX−Yスライダ62の制御のためには、溶接ヘッド
制御装置67および開先線検出のためのY軸倣い制御装
置68がそれぞれ設けられる。また、X−Yスライダ6
2を含む溶接ヘッド部63を枠レール61内に上下移動
させる枠レール台車制御装置が設けられている。溶接電
源48および各制御装置と溶接ヘッド部63との電気的
接続のため、中継箱69が設けられる。枠レール61の
運転のために、ゴンドラ70が設けられ、オペレータ7
1がゴンドラ操作盤72、枠レール操作盤73および溶
接機操作盤74から操作を行うことができる。地上に
は、モニタ20、分電盤75およびシールドガスヘッダ
76が設けられる。シールドガスヘッダ76からは、T
IG溶接を行うための不活性ガスであるアルゴンガスな
どが供給される。溶接電源48および各制御装置と地上
との接続のため、コードおよびホース77が使用され
る。
【0026】図13は、図12に示す溶接機60がLN
G貯槽壁面部に設置された状態を示す。図13(A)は
側断面図、図13(B)は正面図をそれぞれ示す。コン
クリート躯体78の上方に周方向レール65が設けら
れ、枠レール61およびゴンドラ70は枠レール移動装
置64によって水平方向および垂直方向に移動可能であ
る。枠レール61は溶接に支障が無いようにメンブレン
に一旦固定されると、枠レール61の範囲内で台車61
aが予め設定されたNCデータに基づき上下方向に移動
し、メンブレンパネルの溶接を自動的にアークスター
ト、ストップを繰返しながら一枚ずつ行う。このように
して、移動溶接可能範囲79で、枠レール61のセッテ
ィング作業以外はオペレータが介入することなく良好な
全自動溶接を行うことができる。
【0027】本実施例では、メディアンフィルタ処理お
よび時系列処理によって、ノイズやアーク光の輝度変化
の影響をさらに低減し、開先線の位置を一層高精度で検
出することができる。なお、アーク溶接の電流波形が異
なるときは、撮像のタイミングを調整すればよい。アー
ク溶接でないスポット溶接などの場合は、他の照明を用
いればよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多値化さ
れた画像データを微分演算処理することによって開先線
の位置を検出するので、溶接部の近傍でアーク光の輝度
や照明が変化したりノイズの混入があっても、薄板メン
ブレンの重ね溶接に充分な精度で開先線の位置を検出
し、検出した開先線に従って溶接を行うことができる。
【0029】また本発明によれば、予め設定されるウィ
ンドウ内で開先線の位置を検出するので、高精度の演算
に要する時間が短縮され、短い時間間隔で溶接位置を修
正し、高精度でかつオペレータによるアーク監視を不要
とする自動溶接を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像処理結果を示す簡
略化した斜視図である。
【図2】図1の画像処理結果を得るためのカメラ配置を
示す簡略化した斜視図である。
【図3】図2のカメラ配置を含む溶接ヘッドの正面図で
ある。
【図4】図3の溶接ヘッドの左側面図である。
【図5】図1の画像処理結果を得るための電気的構成を
示すブロック図である。
【図6】図1の画像処理結果を得るための動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】カメラキャリブレーションおよび画像ベース同
期の画像入力の状態を示す図である。
【図8】電極検出の状態を示す図である。
【図9】ピーク同期による画像入力およびフィルタ処理
の状態を示す図である。
【図10】重心検出およびウィンドウ設定ならびに縦微
分処理の状態を示す図である。
【図11】プロジェクションおよびピーク検出の状態を
示す図である。
【図12】図1の実施例によるメンブレン溶接機の全体
構成を示す正面図である。
【図13】図12の溶接機の使用状態を示す側断面図お
よび正面図である。
【符号の説明】
20 モニタ 20a 画面 21 溶接トーチ 22 電極 23 アーク光 24 開先線 25 ウィンドウ 26 プロジェクション 27 検出エッジ 28 CCDカメラ 29 溶接ビード 30 溶融池 31 上側母材 32 下側母材 33 溶接ヘッド 41 倣いセンサ 42 スタイラス 44 制御装置 49 画像入力部 50 演算装置 51 微分演算部 52 プロジェクション演算部 53 重心演算部 54 ウィンドウ設定部 63 溶接ヘッド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 浩毅 千葉県野田市二ツ塚118番地川崎重工業 株式会社 野田工場内 (72)発明者 島田 忠雄 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 岩本 雅弘 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 平6−47540(JP,A) 特開 平5−228634(JP,A) 特開 平3−57561(JP,A) 実開 昭62−34990(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内壁面メンブレンを溶接する際
    に、タンク上方に環状に布設された軌道から吊下げられ
    たフレームをレールとして、上下方向に移動可能な台車
    にメンブレンコルゲーションを含む溶接継手を連続的に
    溶接可能な動作軸を有するメンブレン自動溶接装置にお
    いて、 直交2軸のX−Yテーブルと、これら2軸で構成される
    平面内で回転可能なψ軸と、前記平面に垂直な方向に動
    作可能なZ軸と、X軸あるいはY軸まわりに旋回可能な
    θ軸とを配する軸構成を有する溶接ヘッドと、 予め設定される開先線位置に従ってアーク溶接中の開先
    線近傍の画像を撮像する撮像手段と、 撮像手段が撮像した画像の輝度を表すアナログ信号を多
    値のデジタル信号に変換する多値化手段と、 多値化手段によって変換された多値デジタル信号を前記
    予め設定される開先線に垂直な方向に微分演算処理し、
    微分演算値を前記開先線方向に加算してプロジェクショ
    ン演算処理を行い、プロジェクション演算結果のピーク
    値の位置を開先線の位置として検出する演算手段とを含
    み、 演算手段によって検出された開先線の位置が予め設定さ
    れた位置になるように溶接ヘッドを制御することによっ
    て自動溶接を行うことを特徴とするメンブレン自動溶接
    装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、多値化手段によって多
    値化されたデジタル信号が表す画像のアーク溶接位置を
    検出し、アーク溶接位置を基準に前記予め設定される開
    先線方向の前方に予め定める範囲のウィンドウを設定
    し、設定されたウィンドウを前記予め設定される開先線
    方向に配列される複数の領域に分割し、分割された各領
    域内で前記プロジェクション演算を行い、各領域内の最
    大ピーク値の位置を連結したラインを開先線として検出
    することを特徴とする請求項1記載のメンブレン自動溶
    接装置。
JP6090117A 1994-04-27 1994-04-27 メンブレン自動溶接装置 Expired - Fee Related JP2540288B2 (ja)

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