JP2539848Y2 - シールドエレクター用給電給油装置 - Google Patents

シールドエレクター用給電給油装置

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JP2539848Y2
JP2539848Y2 JP4883791U JP4883791U JP2539848Y2 JP 2539848 Y2 JP2539848 Y2 JP 2539848Y2 JP 4883791 U JP4883791 U JP 4883791U JP 4883791 U JP4883791 U JP 4883791U JP 2539848 Y2 JP2539848 Y2 JP 2539848Y2
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JP
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shield
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勝男 渡邉
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シールド掘進機のエレ
クターへの給電又は給油をするためのシールドエレクタ
ー用給電給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、セグメントの組立を
行うための吊りビームb等を有したシールドエレクター
aは、シールド本体cに対してエレクター車輪dにより
回転できるように支持されている。
【0003】従来はケーブルリールとホースリールから
なる巻取り機能を有したリールeを固定側に設け、前記
回転するシールドエレクターaに一端を接続したケーブ
ル、ホース等の可撓材fを固定側のガイドローラgを介
して前記リールeに巻き込み、前記可撓材fに弛みが生
じないようにして前記回転側のシールドエレクターaに
給電及び給油を行うようにしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記リールe
を使用した方式では、可撓材fを接続するためのスリッ
プリングを必要として、電気ノイズの混入や油漏れが生
じる問題があると共に、スリップリングを要するので制
御系信号が増大するとコストが急騰する問題があり、又
シールドの構造上旋回径内にリールeやガイドローラg
等を入れなければならず、シールドエレクターaの通過
空間が制限されて大変不都合となる、等の問題がある。
【0005】本考案は、上記した従来の問題点に着目し
てなしたもので、スリップリングをなくして電気ノイズ
の混入や油漏れの発生を防止でき、且つ構造の簡略化が
図れるシールドエレクター用給電給油装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のシールドエレク
ター用給電給油装置は、多数のリンクプレートの端部を
順次枢着したケーブルコンベアによりケーブル、ホース
等の可撓材を支持し、前記ケーブルコンベアの一端を前
記可撓材の一端と共にシールドエレクターの回転枠に
続し、前記ケーブルコンベアの他端を前記可撓材の他端
と共に前記回転枠に対峙して設けた固定枠に接続し、前
記ケーブルコンベアを途中で折り返す折り返し部材を有
し、且つ前記ケーブルコンベアを前記回転枠側と固定枠
側とに分離させるサポートを有する間座を前記回転枠と
固定枠との間に設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】回転枠と固定枠との間に設けてある間座のサポ
ートが可撓材を回転枠側と固定枠側とに分離し、これに
より可撓材は弛みを生じることなく、しかも互にこすれ
ることがなくなる。これにより多数のケーブルやホース
を配することが可能となるうえ、スリップリングを有す
るリールの設置を省略できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。
【0009】図4はケーブルコンベア1の縦断正面図、
図5は図4のV−V断面図であって、多数のリンクプレ
ート2,2,…の端部をピン3で順次連結し、1対の互
に向き合っているリンクプレート2,2は、直角方向に
取付けたサポーター4によって結合されている。
【0010】電気を流すケーブル及びまたは圧油、水、
圧縮空気等を流すホース等の可撓材5がサポーター4を
貫通していて、可撓材5はサポーター4に支持されてケ
ーブルコンベア1の内部に沿うようになっている。
【0011】ケーブルコンベア1の一端は、可撓材5の
一端と共に図3、図6に示すようにシールドエレクター
6の回転枠7(外枠)に接続し、ケーブルコンベア1の
他端は、可撓材5の他端と共に前記回転枠7と対峙した
固定側の固定枠8(内枠)に接続して、固定枠8と回転
枠7との間で電気または圧油、水、空気の送給ができる
ようにししている。
【0012】図2と、図2のI−I拡大断面図である図
1とに示すように、回転枠7と固定枠8との間にはリン
グ状の間座9が設けてあって、間座9に取付けてある複
数の車輪10が固定枠8の外周に当接し、間座9が固定
枠8の外周を周方向に回動できるようにしている。
【0013】リング状の間座9の内周側および外周側に
は、多数のサポートローラまたはスライド曲板からなる
サポート11が取付けてあって、図1に示すようにサポ
ート11はケーブルコンベア1を回転枠7の内周または
固定枠8の外周に近接させるように押付けている。この
ためケーブルコンベア1は図3に示すように回転枠7の
内周と固定枠8の外周とに沿うことになり、引離されて
こすれ合うおそれがなくなる。
【0014】間座9には図2に示すように、ナイロン製
等の1個の若干径の大きいローラまたはスライドガイド
からなる折り返し部材12が取付けられている。また図
1に示すようにシールド本体支柱21に取付けられてい
る力の弱い油圧モータ13からスプロケット14、ベア
リング15に支持されている軸16を介して回転される
ギアまたはスプロケット17が間座9に取付けられてい
るラックまたはチェーン18に噛み合っていて、間座9
は図2において時計方向に回動する弱い力が与えられて
いる。
【0015】このため、折り返し部材12の箇所が図3
に示すケーブルコンベア1の折り返し点19となり、回
転枠7が図2、図3において時計方向に回動すると、間
座9、折り返し部材12、折り返し点19は回転枠7の
回動角度の半分の回動角度で時計方向に変位する。
【0016】回転枠7が図2、図3において反時計方向
に回動すると、回転枠7に接続されているケーブルコン
ベア1の一端が回転枠7と共に反時計方向に変位し、ケ
ーブルコンベア1から折り返し部材12に対して反時計
方向の力が加えられる。このため折り返し部材12、折
り返し点19、間座9は、油圧モータ13(図1参照)
による弱い回動力に打ち勝ってこれを逆転させ反時計方
向に変位することになる。
【0017】このようにして図3に示すように、ケーブ
ルコンベア1の折り返し点19から一端側は常に回転枠
7の内周に近接し、ケーブルコンベア1の折り返し点1
9から他端側は常に固定枠8の外周に近接して、ケーブ
ルコンベア1の間には常に空間20が確保されて折り返
されることになる。
【0018】即ち、単に回転枠7と固定枠8との間をケ
ーブルコンベア1で連結しようとした場合には、図7の
ように鉛直面内で回転すると自重により垂れ下がって、
ケーブルコンベア1や可撓材5がこすれて壊れてしまう
危険性があるが、前記本考案によればこのような問題の
発生を防止できる。なお、エレクターにつけた回転枠7
の外側にケーブルコンベア1、間座9を配し、その外側
に固定枠8を設けることも本考案に含まれることは勿論
である。
【0019】
【考案の効果】本考案は、ケーブルコンベアが間座のサ
ポートに支えられて鉛直面内で垂れ下がることがないの
で、ケーブルコンベアに支持されているケーブル及びホ
ースに弛みを生じることがなく、しかも互いにこすれて
破損するようなことも防止でき、よって多数のケーブル
やホースの供給が可能となるほか従来のようなスリップ
リングを有するリールの設置を省略することができ、且
つ構造の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I拡大断面図である。
【図2】間座の正面図である。
【図3】ケーブルコンベアの正面図である。
【図4】ケーブルコンベアの部分的な拡大縦断面図であ
る。
【図5】図4のV−Vの断面図である。
【図6】図3の横断平面図である。
【図7】ケーブルコンベアを単にそのまま利用しようと
した場合の問題を示す正面図である。
【図8】従来装置の使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ケーブルコンベア 2 リンクプレート 5 可撓材 6 シールドエレクター 7 回転枠 8 固定枠 9 間座 11 サポート 12 折り返し部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のリンクプレートの端部を順次枢着
    したケーブルコンベアによりケーブル、ホース等の可撓
    材を支持し、前記ケーブルコンベアの一端を前記可撓材
    の一端と共にシールドエレクターの回転枠に接続し、前
    記ケーブルコンベアの他端を前記可撓材の他端と共に前
    回転枠に対峙して設けた固定枠に接続し、前記ケーブ
    ルコンベアを途中で折り返す折り返し部材を有し、且つ
    前記ケーブルコンベアを前記回転枠側と固定枠側とに分
    離させるサポートを有する間座を前記回転枠と固定枠と
    の間に設けたことを特徴とするシールドエレクター用給
    電給油装置。
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JPH04134599U JPH04134599U (ja) 1992-12-15
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