JP2539765Y2 - 圃場の仕切り - Google Patents

圃場の仕切り

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JP2539765Y2
JP2539765Y2 JP1993017502U JP1750293U JP2539765Y2 JP 2539765 Y2 JP2539765 Y2 JP 2539765Y2 JP 1993017502 U JP1993017502 U JP 1993017502U JP 1750293 U JP1750293 U JP 1750293U JP 2539765 Y2 JP2539765 Y2 JP 2539765Y2
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  • Housing For Livestock And Birds (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、水鳥による圃場の除
草作業における、水鳥保護用の仕切りに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、農薬による環境汚染や人体への影
響が大きなく取り沙汰されていおり、それに伴い圃場の
除草方法にも農薬の散布によらない方法が考案されてい
る。水鳥による除草はその一例である。これは、水鳥を
適当数圃場に放しておけば、数日後には圃場の雑草はき
れいに食べられてしまうというものであり、特にアイガ
モによるものが有名である。この方法は環境汚染の恐れ
がなく、人手をほとんど必要としないなどの利点もあ
り、無農薬水田への大きな手助けとなっている。
【0003】水鳥により除草を行う際には、水鳥が逃げ
出さないよう周辺に網を張っておいたり、トビやカラス
に襲われないよう縦横にテープを掛け渡しておくなどの
処置が施されているが、イタチによって網を張り保って
いるロープが噛み切られ、その結果網の一部が地面にま
で垂れ下がり、天敵の侵入により水鳥に危害を加えられ
たり、水鳥が逃走したりする例が多発している。
【0004】そこで、図6に示すように裸電線7を圃場
周辺を囲う仕切りの支柱5間に複数列配し、該裸電線7
に1万ボルトのパルス波を流す手段が採られてきた。こ
れは裸電線7に接触した動物に対して電気的ショックを
与えることにより、圃場に侵入しようとする動物を遠ざ
けようとすると共に水鳥の逃走を防止する手段が存在し
ていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記手段
は、設備代がかかるばかりでなく電気代もかさみ、しか
も圃場の水位が増して裸電線にまで達すると増水した水
を介して電気回路がショートする等の弊害を有するもの
であった。
【0006】本考案は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、水鳥による除草において、水鳥の逃走を防止し、
天敵から水鳥を保護する圃場の仕切りの提供を目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案による上記課題の
解決手段は、圃場の周辺に支柱を適宜間隔に打ち込み支
柱間に帯状の網を張って圃場周辺を連続的に覆う仕切り
において、網の上端部が架線と張線の二本によって支柱
に固定してあり、網の下端部に重りを適宜取付け、架線
と張線のうち少なくとも一方が鋼線であることを特徴と
する。また該仕切りに、振動により警鐘音を発する音源
や、光を反射する反射体を装備しても良い。
【0008】
【作用】上記手段により、架線もしくは張線のいずれか
一方が噛み切られても、もう一方により網が張り保たれ
るよう考慮したもので、該箇所の網が地面に垂れ落ちる
ことがなくイタチの侵入を防止することができる。また
この仕切りに音源や反射体を添設し、風や動物による振
動によって、音源から発せられる警鐘音や反射体が反射
する光によって、水鳥の天敵を除草中の圃場から遠ざけ
るものである。
【0009】
【実施例】本考案による圃場の仕切りを図面に基づいて
詳細に説明する。仕切りは圃場周辺に数メートルの間隔
で支柱5を打ち込み、支柱5間に帯状の網2を張り、圃
場周辺を連続的に張り囲うものである。網2の上端部の
網目に張線4を通し、該張線4の一部を支柱5に巻き結
び、網2の下端部に重り1を適宜取付け、網2の下端部
が圃場に張ってある水に没するようにされている。さら
に、張線4の数センチメートル上方に架線3を略平行に
付設し、その架線3と張線4を支持線8にて適宜結び、
網2の上端部を架線3と張線4により吊下げるもので、
架線3と張線4の少なくとも一方を鋼線から構成し、架
線3と張線4を全支柱5に巻きつけて取付けるものであ
る。
【0010】網2はナイロン等の合成樹脂フィラメント
よりなる多数の紐条11を、隣接する紐条11に交互に
結び合わせて結節をつくり四辺形の網目を形成したもの
であり、該網2の下端部に取付ける重り1は、鉛や石あ
るいは鉄管等の比重の大きなものを用いる。
【0011】本実施例は架線3にボールチェーン、鎖、
金属繊維を因ったロープ等の鋼線を用い、張線4や支持
線8には強度に優れた合成樹脂フィラメントや麻等を因
った紐を用いてある。本考案は架線3もしくは張線4の
少なくともいずれか一方に鋼線を用いれば良いので張線
4に鋼線を用いることも可能であるし架線3と張線4の
両者に鋼線を用いても構わない。
【0012】支柱5は網2を固定するに十分な強度を持
っていれば特に素材を限定するものではないが、特に合
成樹脂のように架線3や張線4が滑り落ちやすい素材か
らなる支柱5を用いた際には、架線3や張線4の固定箇
所に穴を開け、該穴にプラスチックで被覆されたアルミ
帯などの可塑性紐を通し、滑り落ちないように補強して
おくことが好ましい。
【0013】以上の構造は本考案の基本的構造を奏した
ものである。その実施態様例として図4に示すように支
柱5上部に針9を設けて鈴6aを針9の先部に結び付
け、さらにその上から空き缶6bを下向きに被せ掛けた
り、図5に示すように圃場周辺に渡って支持線8を渡し
掛けた箇所または支柱5に固定した箇所の網2上端部に
鈴6aを結び付けるなどして音源を仕切りに添設する。
【0014】音源には鈴6aや空き缶6bなどの設置物
の振動により相衝突して音を発するものを使用し、取り
付け箇所は振動の多い所やイタチの侵入しやすい所等最
も効果的な箇所に適宜設ければ良い。針9は音源6を固
定する箇所の振動を大きくするために設けたものであり
細い竹ひご等しなりやすいものを使用する。
【0015】反射体10にはアルミ箔やアルミテープ等
を、例えば図7から図9の如く、振動しやすい箇所もし
くはイタチが侵入しやすい箇所に適宜取り付けるか、鏡
面を有するテープを縦横に掛け渡すか、該テープを網目
に適宜通し、更に網を構成する紐条11や仕切りを構成
する紐に織り込んでおく。
【0016】本考案による圃場の仕切りは以上のように
構成されているので、イタチによって張線4が噛み切ら
れても鋼線からなる架線3と複数の支持線8とによって
網2が張り保たれているため、網2が地面に垂れ落ちる
ことを防ぐことができる。したがって、イタチが網2を
破る事例がないことからイタチによる水鳥の被害を防ぐ
ことができる。
【0017】さらに図4、図5に示すが如く鈴6aや空
き缶6bおよび反射体10を装備しておくことによっ
て、風もしくは動物による仕切りの振動で鈴6aが警鐘
音を発し、空き缶6bを下向きに被せ掛ければ該音が増
幅され、反射体10が振動すると、日光等の光が不規則
方向に反射する。この様に、動物の聴覚と視覚に対して
刺激を与えることによって、圃場からの水鳥の天敵排除
に効果を奏するものである。
【0018】
【考案の効果】本考案による圃場の仕切りを使用すれ
ば、水鳥による除草の際にイタチによる被害を防止する
ことができ、簡単な構造であることも相俟って除草時の
水鳥の保護に顕著な効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案による実施例の一部を示す正面図であ
る。
【図3】本考案による実施例の網の固定方法を示す斜視
図である。
【図4】本考案による音源を設けた一例を示す斜視図で
ある。
【図5】本考案による音源を設けた一例を示す斜視図で
ある。
【図6】従来の仕切りの一部を示す正面図である。
【図7】本考案による反射体を設けた一例を示す斜視図
である。
【図8】本考案による反射体を設けた一例を示す斜視図
である。
【図9】本考案による反射体を設けた一例を示す正面図
である。
【符号の説明】
1 重り 2 網 3 架線 4 張線 5 支柱 6 音源 6a 鈴 6b 空き缶 7 裸電線 8 支持線 9 針 10 反射体

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場の周辺に支柱(5)を適宜間隔に打
    ち込み、支柱(5)間に帯状の網(2)を張って圃場周
    辺を連続的に覆う仕切りにおいて、網(2)の上端部が
    架線(3)と張線(4)の二本によって支柱(5)に固
    定してあり、網(2)の下端部に重り(1)を適宜取付
    け、架線(3)と張線(4)のうち少なくとも一方が鋼
    線であることを特徴とする圃場の仕切り。
  2. 【請求項2】 仕切りの振動により、警鐘音を発する音
    源(6)が装備していることを特徴とする請求項1に記
    載の圃場の仕切り。
  3. 【請求項3】 光を反射する反射体(10)を装備して
    いることを特徴とする請求項1または2記載の圃場の仕
    切り。
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