JP2539685Y2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2539685Y2 JP771291U JP771291U JP2539685Y2 JP 2539685 Y2 JP2539685 Y2 JP 2539685Y2 JP 771291 U JP771291 U JP 771291U JP 771291 U JP771291 U JP 771291U JP 2539685 Y2 JP2539685 Y2 JP 2539685Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はホッパーに収納された複
数枚の原稿を連続して読取っていく画像読取装置に係わ
り、特に、読取った画像データの信号レベルを補正する
補正値を最適タイミングで修正する画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に簡易型の画像読取装置において
は、読取るべき文字や図形が描かれた原稿が置かれる原
稿読取台の下側に、この原稿読取台に対して平行に移動
するキャリアに例えば蛍光灯等の光源や線型のCCDか
らなる線型の画像センサが搭載されている。そして、原
稿を下向きに原稿読取台にセットし、起動ボタンを押す
と、キャリアが移動を開始し、原稿に描かれた文字また
は図形を一方の端から他方の端まで順番に読取ってい
く。画像センサから1ライン毎に出力されるアナログの
画像データは例えばA/D変換器でもってデジタルの画
像データに変換された後、一旦画像メモリに記憶され
る。その後、例えばホストコンピュータ等の外部装置へ
画像データとして送出される。
【0003】このような、線型の画像センサを用いた画
像読取装置において常時一定品質を有した画像データを
得るためには、原稿を常時一定の照度で照射する必要が
ある。しかし、原稿を照らす蛍光灯においては、全長手
方向に亘って均一な照度を得ることは困難であり、読取
った画像データにおいて両端部の信号レベルが低いシェ
ーデング現象が生じる。なお、このシェーデング現象に
おける信号レベルの分布は蛍光灯の種類や、稼働時間に
よって変化する。特に蛍光灯は周囲温度30°〜40℃
を照度最とし、周囲温度によりその照度は大きく変化す
る。
【0004】また、線型の画像センサを構成する各受光
素子の受光特性も各受光素子相互間で均一でなく変動が
生じる。
【0005】さらに、例えばホストコンピュータの端末
装置として使用され、原則として常時電源が投入された
状態においては、稼働開始時点における装置内の温度と
一定時間稼働された後の温度とはかなり異なる。よっ
て、半導体素子で形成された各受光素子の特性が変化す
る。
【0006】このように、画像センサから出力される画
像データにおいては、たとえ同一の原稿を読取ったとし
ても、信号レベルが時間経過と共に、また読取場所によ
って大きく変化する。したがって、一般の画像読取装置
においては、装置内に補正回路を設け、画像センサから
入力された画像データの各受光素子に対応する各信号レ
ベルを予め設定された一つの基準レベルになるように補
正している。
【0007】そして、この補正回路に用いる補正値を設
定する手順としては、例えば原稿読取台の一部に基準と
なる[白]または[黒]の基準色を設け、原稿を読取る
直前にこの基準色を読取って、基準色に対応する画像デ
ータの信号レベルが予め設定されたこの基準色に対応す
る基準信号レベルになるように補正値を修正する。以上
の補正値修正処理が終了すると、実際の原稿を読取る。
【0008】このように、実際に原稿を読取る直前に基
準色を読取って補正値を修正することによって、常に良
好な一定品質を有した画像データが得られる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、新たに原稿を読取る毎に、補正値を修正する
従来の画像読取装置においてもまだ改良すべき次のよう
な問題がある。
【0010】すなわち、例えば同一形状および同一フォ
ーマットで各種情報が記載された多数の伝票やカードを
一度に読取らなけれはならない場合には、多数の原稿を
一度に収納するホッパーを用いて原稿の搬入操作を自動
化するようにしている。このようなホッパーを用いた画
像読取装置おいて、原稿を読取る毎に基準色を読取って
補正値を修正する処理を実行すると、この修正処理に要
する時間は実際の画像読取に要する時間より長い場合が
多いので、原稿の読取能率が大幅に低下する。
【0011】特に、100枚や200枚等の多数の伝票
やカードをホッパーにセットして、1度に連続して読取
らせる場合には、修正処理に要する時間の積算時間が膨
大な時間となる。
【0012】例えば、原稿読取時間を短縮するために電
源投入時のみ基準色を読取り補正値を修正すると、10
00枚や2000枚の多数の伝票を次々ホッパーにセッ
トして順次読らせると、装置内部の温度上昇や、室温の
変化の影響で蛍光灯の照度と、受光素子の特性が変化し
て、画像データの品質が劣化するという問題があった。
【0013】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、基準色を読取って画像データに対する補正
値を修正するタイミングを電源投入時と、ホッパーの上
昇開始時に限定することによって、出力される画像デー
タの品質を一定値に維持したままで、連続して多数の原
稿を読取る場合における原稿読取時間を短縮でき、原稿
の読取作業能率を大幅に向上できる画像読取装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本考案は、一度に複数枚の原稿を収納でき、原稿を載
置するために下降した載置位置と原稿を読取位置に搬送
するために上昇した搬送位置とを移動可能なホッパーか
ら順次搬出される各原稿を、原稿搬送機構によって原稿
読取台上に順次搬入して、この原稿読取台の下方を一定
方向に移動するキャリアに搭載された線型の画像センサ
でもって、順次搬入される各原稿の画像を読取り、補正
回路でもって読取り画像の信号レベルを補正して画像メ
モリに一旦記憶し、その後、外部へ画像データとして順
次出力する画像読取装置において、原稿読取台の一方側
に設けられた基準色と、電源投入およびホッパーの載置
位置から搬送位置への移動タイミングに応動して、キャ
リアを基準色の下方位置へ移動させるキャリア移動手段
と、このキャリア移動手段にて移動されたキャリアに搭
載された画像センサで基準色を読取る基準色読取手段
と、この基準色読取手段にて読取られた画像データの信
号レベルと基準色に対応して予め設定された基準信号レ
ベルとの偏差レベルを算出する偏差レベル算出手段とを
備え、補正回路が偏差レベル算出手段にて算出された偏
差レベルに基づいて次の偏差レベル算出までの間原稿読
取時の信号レベルを補正するようにしている。
【0015】
【作用】このように構成された画像読取装置において、
電源を投入すると、キャリアが基準色の下方に移動し
て、画像センサでもって基準色が読取られる。そして、
画像センサから出力された画像データの信号レベルと基
準色に対応して予め定められた基準信号レベルとが比較
され、偏差レベルが算出され、この偏差レベルに基づい
て補正値が修正される。この修正された補正値を用いて
補正が行われ、画像データに対する信号レベルが正しい
値に修正される。この偏差レベルの算出処理はホッパー
に収納された原稿の上昇開始タイミングでも実行され
る。
【0016】逆に、電源投入時とホッパーに収納された
複数の原稿の読取開始時のみ偏差レベルの算出正理が実
施されるだけである。よって、一旦、ホッパーに収納さ
れた複数の原稿に対する読取処理が開始されると、この
ホッパーに収納されている全部の原稿の読取処理が終了
するまで算出処理は実行されない。よって、読取作業能
率が向上する。
【0017】そして、引続きホッパーに新たな複数の原
稿が収納され、読取開始時には新たに算出処理が実施さ
れる。
【0018】なお、ホッパーに収納されている全部の原
稿を読取るための時間はさほど長くないので、その間に
蛍光灯や画像センサの環境条件が大幅に変化することは
ない。
【0019】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0020】図2は実施例の画像読取装置を示す斜視図
であり、図3は原稿の搬送方向に平行する面で切断した
断面模式図であり、図4は原稿の搬送方向に直交する面
で切断した断面模式図である。
【0021】ほぼ直方体状に形成された筐体1の上面に
蓋体2が取付けられており、この蓋体2の上面に操作パ
ネル3が取付けられている。筐体1の一方の側面には例
えば100枚の伝票やカード等の一定形状を有した原稿
4を一度に収納可能なホッパー5が取付けられている。
筐体1の他方の側面には、一対のスタッカ6,7が取付
けられている。上側のスタッカ6にはこの画像読取装置
でもって文字や図形が正常に読取られた原稿4が排出さ
れ、下側のスタッカ7には、何等かの要因にて正常に読
取られなかった原稿4が排出される。
【0022】ホッパー5内には、図3に示すように、原
稿を載置するための移動板8とこの移動板8を移動する
昇降機構9が収納されている。この昇降機9はピックア
ップローラ10に妨げられずに原稿4をホッパー5内に
載置できる下降した載置位置と、載置された多数の原稿
4のう上端の原稿4がピックアップローラ10により蓋
体2内へ搬入可能な搬送位置とを移動可能であると共
に、搬送位置においては原稿4が適宜枚数蓋体2内へ搬
送される毎に、移動板8を上方に移動させる。
【0023】そして、連続読取動作時においては、ホッ
パー5に収納された多数の原稿4のうち上端に位置する
1枚の原稿4が蓋体2内に取付けられたピックアップロ
ーラ10にて順次蓋体2内へ搬入される。また、蓋体2
の端部にはホッパー5内に原稿4が存在することを検出
する原稿検出センサ11が取付けられている。そして、
原稿検出センサ11かホッパー5内に原稿4が存在しな
いことを検出すると、昇降機9は移動板8を載置位置に
下降する。
【0024】蓋体2内には、ホッパー5から取込んだ原
稿4を原稿読取台12上の所定位置へ導く例えばベルト
コンベア等からなる原稿搬送機構13が設けられてい
る。原稿読取台12は例えば透明ガラスで形成されてお
り、原稿読取台12の下方にキャリア14が設けられて
いる。そして、このキャリア14はモータ15,ギヤ1
6および回転軸17からなるキャリア移動機構によって
原稿4の走行方向と直交する方向に移動制御される。キ
ャリア14には蛍光灯18,平面鏡19,レンズ20お
よび線型のCCDからなる画像センサ21が搭載されて
いる。
【0025】また、原稿読取台12の一方には基準色と
しての[白]の基準板22が取付けられている。
【0026】そして、原稿読取台12にセットされた原
稿4または基準板22の[白]を読取る場合に、蛍光灯
18を点灯すると、蛍光灯18から出力された光は原稿
4または基準板22の[白]で反射されて、平面鏡1
9,レンズ20を介して画像センサ21へ入射する。画
像センサ21は1ライン分の直列の画像データとして出
力する。
【0027】図3において、原稿搬送機構13の搬出口
にはレバー23が取付けられている。このレバー23は
通常は実線で示す上方位置に位置しており、例えば読取
エラーが生じると点線で示す下方位置に回動する。した
がって、正常に読取られた原稿4は上側のスタッカ6に
収納され、読取エラーが生じた原稿4は下側のスタッカ
7に収納される。
【0028】図1は画像読取装置の概略構成を示すブロ
ック図である。画像センサ21から出力されたアナログ
の画像データはA/D変換器24でデジタルの画像デー
タに変換されて補正回路25に入力される。補正回路2
5は後述する補正パラメータメモリ29の偏差レベル
(実施例では偏差レベルがそのまま補正値となる)を読
出して入力された画像データの信号レベルを正しい信号
レベルに補正して次の画像メモリ26に書込む。画像メ
モリ26から読出された画像データは出力端子28を介
してホストコンピュータ等の外部装置へ送出される。ま
た、補正回路25には補正パラメータメモリ29が接続
され、画像メモリ26には良否判定回路30か接続され
ている。
【0029】なお、この実施例にでは、偏差レベルをそ
のまま補正値として用いているが、この偏差レベルに対
して所定の演算を施したものを補正値としてもよい。
【0030】例えばコンピュータからなる制御部31
は、前記原稿搬送機構13,レバー23,前記モータ1
5や回転軸17等からなるキャリア移動機構32,タイ
マ回路33および出力回路27を制御する。また、この
制御部31には、基準信号レベルメモリ34,例えば回
転軸17に取付けられたキャリア位置検出器35,ホッ
パー5内に設けられ移動板8の上昇開始動作を検出する
ホッパー上昇検出センサ36,および操作パネル3から
各種情報が入力される。
【0031】また、電源回路37は前記各機構および電
子部材にそれぞれ、駆動電圧Vd ,Vc を供給する。
【0032】前記良否判定回路30は画像メモリ26に
蓄積された1面分の画像データが正常な画像データであ
るか否かを判断して、判断結果を制御部31へ知らせ
る。また基準信号レベルメモリ34内には基準板22の
[白]に対応する基準信号レベルが記憶されている。
【0033】そして、前記制御部31は装置の電源が投
入されると、図6に示す偏差レベルの算出処理を実行す
る。電源が投入されると、各種入出力ポートやメモリに
対する初期化処理を実行する(P1)。初期化処理が終
了すると、キャリア移動機構32およびキャリア位置検
出器35からの検出信号を用いてキャリア14を、原稿
4における読取開始位置の画像が画像センサ21に入射
する基準位置に移動させる(P2)。
【0034】次に、キャリア14を基準位置から図4に
おける左方の基準板22の下方位置へ移動させる(P
3)。しかして、この位置で画像センサ21を駆動して
[白]の画像データを読取り、この基準色の読取り結果
を画像メモリ26へ書込む(P4)。そして、画像メモ
リ26に記憶された画像センサを構成する各受光素子に
対応する各画像データの信号レベルと基準信号レベルメ
モリ34に記憶されている1個の基準信号レベルとを比
較する。そして、各画像データの各信号レベルの基準信
号レベルからの各偏差レベルを算出する(P5)。そし
て、算出された各偏差レベルを補正パラメータメモリ2
9に設定する(P6)。以上で偏差レベルの算出処理が
終了すると、キャリア14を元の基準位置へ戻す(P
7)。
【0035】そして、作業者が複数の原稿4をホッパー
5にセットし、例えば操作パネル3の読取開始ボタンを
押すと、制御部31に読取指令が入力され、制御部31
は図5の読取処理を実施する。
【0036】読取処理流が開始されると、原稿検出セン
サ11によってホッパー5内にまだ原稿4が残っている
ことを確認する(Q1)。そして、ホッパー5内の昇降
機構9を駆動して移動板8を載置位置から搬送位置に所
定量だけ上昇させる(Q2)。次にピックアップローラ
10および原稿搬送機構13を起動して、上端に位置す
る一枚の原稿4を原稿読取台12の所定位置まで搬入す
る(Q3)。
【0037】次に、基準位置に位置しているキャリア1
4を移動開始させ、画像センサ21でもって原稿4に描
かれた文字および図形を1ラインずつ順次読取っていく
(Q4)。読取った画像データは補正回路25に入力さ
れ、ここで補正パラメータメモリ29の偏差レベルを読
出し、この偏差レベルに基づいて画像テータの信号レベ
ルを補正して次の画像メモリ26へ書込む。原稿1枚分
の画像データが画像メモリ26に格納された状態で良否
判定回路30にて読取った画像データが正常に読取られ
ているか否かを調べる(Q5)。そして、正常に読取ら
れている場合は、原稿搬送機構13を起動して原稿4を
上段のスタッカ6内へ排出する。
【0038】なお、Q5にて、原稿が正常に読取られて
いなかった場合は、レバー23を一定時間下方に回動さ
せる(Q7)。そして、Q6にて原稿4を排出すると、
原稿4は下段のスタッカ7に収納される。
【0039】このように、1枚の原稿4に対する読取処
理が終了すると、Q1へ戻り、原稿検出センサ11にて
再度原稿4がホッパー5内に存在するか否かを調べる。
存在すれば、Q2で移動板8を搬送位置内で所定量だけ
上昇させ、それ以降Q3〜Q7の処理を行う。Q1に
て、原稿4が存在しなければ、ホッパー5内にセットさ
れた全部の原稿4の読取処理が終了したので、ホッパー
5を載置位置に下降して、読取処理を終了する。
【0040】さらに、引続き読取処理をする時は、載置
位置に下降したホッパー5に新たな例えば100枚の原
稿4を載置し、操作パネルまたは外部装置から読取指令
が入力すると、ホッパー5が載置位置から搬送位置に上
昇し、この上昇タイミングに合わせて図6の流れ図のP
3からP7に示す偏差レベルの算出を実行する。算出処
理が終了すると、1枚目の原稿4について図5の流れ図
のQ3からQ7の原稿読取処理を実行する。次にQ1に
戻って、読取処理を続ける。
【0041】このように構成された画像読取装置におい
ては、各補正値(この実施例では前記修正値そのもの)
の修正処理は、最初にこの画像読取装置の電源を投入し
た時点と、ホッパー5内に多数の原稿4をセットして、
操作パネル3または外部装置から読取指令が入力して、
1枚目の原稿の読取開始直前の時点との合計2種類のタ
イミングのみである。
【0042】すなわち、ホッパー5内に収納された複数
の原稿4に対する連続読取動作期間中に前記補正値に対
する修正処理は実行されない。このように、たとえ修正
処理に要する時間が多少長かったとしても、例えば10
0枚の原稿4を読取らせる場合は、たとえ電源投入時点
を含めたとしても修正処理は2回のみである。よって、
1枚の原稿を読取る毎に修正処理を実施していた従来装
置に比較して、全体の読取作業能率を大幅に向上でき
る。
【0043】また、例えば1000枚の原稿4を読取ら
せる場合は、ホッパー5に例えば100枚ずつ設置して
再スタートするタイミングで修正処理が実行されるの
で、例えば原稿読取時間を短縮するため、電源投入時の
み修正処理をするるようにした時のように長時間の読取
処理で装置内部の温度上昇や室温などの環境変化で蛍光
灯の照度と、受光素子の特性変化にも画像データの品質
が劣化することはない。
【0044】なお、連続してホッパー5内の原稿4を読
取っている期間内においては、一つの読取処理と次の読
取処理との間の時間は非常に短いので、その期間内に画
像センサ21周囲の温度等の環境が大幅に変化すること
はない。したがって、たとえ原稿を1枚読取る毎に前述
した修正処理を実施しなかったとしても、出力される画
像データの品質が特に劣化することはない。
【0045】さらに、この実施例装置においては、周囲
温度の変動のみならず、シェーディング現象および各受
光素子相互間の感度変動等に起因する画像データの品質
劣化も同時に補正するようにしている。
【0046】
【考案の効果】以上説明したように本考案の画像読取装
置においては、原稿読取台の一方の縁に設けられた例え
ば[白]または[黒]の基準色を読取って画像データに
対する補正値を修正するタイミングを電源投入時と、ホ
ッパーにおける原稿の上昇開始時に限定している。した
がって、出力される画像データの品質を一定値に維持し
たままで、連続して多数の原稿を読取る場合における原
稿読取時間を短縮でき、原稿の読取作業能率を大幅に向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係わる画像読取装置の概
略構成を示すブロック図、
【図2】 同実施例装置を示す斜視図、
【図3】 同実施例装置における原稿の搬送方向に平行
する面の断面模式図、
【図4】 同実施例装置における原稿の搬送方向に直交
する面の断面模式図、
【図5】 同実施例装置における読取指令が入力された
場合の動作を示す流れ図、
【図6】 同実施例装置における電源投入時およびホッ
パー上昇時の場合の動作を示す流れ図。
【符号の説明】
4…原稿、5…ホッパー、6,7…スタッカ、11…原
稿検出センサ、13…原稿搬送機構、14…キャリア、
21…画像センサ、22…基準板、23…レバー、25
…補正回路、26…画像メモリ、30…良否判定回路、
31…制御部、32…キャリア移動機構、33…タイマ
回路、34…基準信号レベルメモリ、36…ホッパー上
昇検出センサ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一度に複数枚の原稿(4) を収納でき、原
    稿を載置するために下降した載置位置と原稿を読取位置
    に搬送するために上昇した搬送位置とを移動可能なホッ
    パー(5) から順次搬出される各原稿を、原稿搬送機構(1
    3)によって原稿読取台(12)上に順次搬入して、この原稿
    読取台の下方を一定方向に移動するキャリア(14)に搭載
    された線型の画像センサ(21)でもって、前記順次搬入さ
    れる各原稿の画像を読取り、補正回路(25)でもって読取
    り画像の信号レベルを補正して画像メモリ(26)に一旦記
    憶し、その後、外部へ画像データとして順次出力する画
    像読取装置において、前記原稿読取台の一方側に設けら
    れた基準色(22)と、電源投入および前記ホッパーの載置
    位置から搬送位置への移動タイミングに応動して、前記
    キャリアを基準色の下方位置へ移動させるキャリア移動
    手段(P3)と、このキャリア移動手段にて移動されたキャ
    リアに搭載された画像センサで前記基準色を読取る基準
    色読取手段(P4)と、この基準色読取手段にて読取られた
    画像データの信号レベルと前記基準色に対応して予め設
    定された基準信号レベルとの偏差レベルを算出する偏差
    レベル算出手段(P5)とを備え、前記補正回路が前記偏差
    レベル算出手段にて算出された偏差レベルに基づいて次
    の偏差レベル算出までの間原稿読取時の信号レベルを補
    正することを特徴とする画像読取装置。
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