JP2539537Y2 - 商品カード - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は特に調理具等に取付ける
商品カードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、デパート等で売られている調理具
等にはその調理具の説明、製造年月日あるいは製造元を
記載した商品カードが輪ゴムや合成樹脂製の取り付け具
で調理具に取り付けられたものがある。これらの商品カ
ードをデパート等で売り出す前に調理具を取り付けるに
は、多種類印刷された商品カードの中から必要な商品カ
ードを取り出して手作業で取り付けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところが、商品カード
を手作業で取り付けるのは販売元であることは殆ど無
く、内職人等の外注に依頼する場合が大半である。その
場合、印刷工場で印刷された商品カードは単一種類であ
るとは限らず、多種類の調理具に取り付けることを前提
として、一括して依頼するため、同一形状かつ多種類の
商品カードは束ねられた状態でまとめて外注に納品され
る。従って、同一形状であるため間違えやすい上に迅速
に作業を進める余り、内職人の思い込みによって異種類
の商品カードを取り付けてしまい異種類の商品カードを
取り付けたまま商品を出荷してしまう問題があった。特
に、内職人が束ねられた商品カードの一番上を見て判断
してしまった場合には、思い込みによりその下の商品カ
ードが異種類のものとは判断されないまま調理具に取り
付けられてしまうので、取り付けられた調理具のうち大
半が間違えた状態のまま出荷されるという問題があっ
た。

【０００４】本考案の目的は、商品カードに立体形状を
有する識別部を設けることで商品への取り付けミスを少
なくすることができる商品カードを提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、異種類の商品
カードを識別するために、異種類に応じて本体の周縁の
異なる位置より識別部を突出形成したことを要旨とする
ものである。

【０００６】

【作用】このように構成された本考案は、同一形状の商
品カードの周縁を合わせて束ねた状態のまま商品カード
の平面側又は背面側から見れば、瞬時に異種類の商品カ
ードが紛れ込んでいないかどうかが識別できる。この識
別を終了してから商品に商品カードを取付ける。

【０００７】

【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図１〜３
に従って説明する。

【０００８】図１（Ａ）に示すように商品カードとして
のスプーンカード１は楕円状に形成され、右端には半円
状の識別部としての突起１ａが形成されている。スプー
ンカード１の表面には「スプーン」の文字が印刷され、
その文字の上部には円形状の取付孔１ｂが透設されてい
る。図１（Ｂ）に示すように異種類の商品カードとして
の栓抜きカード２は、前記スプーンカード１と同一大の
楕円状に形成され、スプーンカード１の突起１ａよりも
突出位置を異ならせて上方位置に半円状の突起２ａが形
成されている。栓抜きカード２の表面には「栓抜き」の
文字が印刷され、その文字の上部には円形状の取付孔２
ｂが透設されている。そして、図１（Ｃ）に示すように
スプーンカード１と栓抜きカード２の表面を重ね合わせ
た時に両突起１ａ，２ａの位置ずれが識別可能になって
いる。又、図１（Ｄ）に示すようにスプーンカード１の
表面と栓抜きカード２の裏面を重ねあわせた時にも両突
起１ａ，２ａの位置ずれが識別可能になっている。な
お、これらのカードは図２，３に示すようにスプーン３
と栓抜き４の基端の係止孔３ａ，４ａに対し、両取付孔
１ｂ，２ｂに通された紐９を介して連結される。

【０００９】次にこのように構成された商品カードの作
用を説明する。まず、複数のスプーンカード１の周縁を
合わせて重ね上げる。次に図１（Ｃ）及び図１（Ｄ）に
示すように重ね上げたスプーンカード１の表面を平面側
から或い背面側から見て、スプーンカード１の突起１ａ
に対してずれた突起が混入しているかどうかを識別す
る。この場合、スプーンカード１の突起１ａに対して栓
抜きカード２の突起２ａが混入していると識別できるの
で、重ね上げたスプーンカード１中から栓抜きカード２
を除外する。そして、異種類の突起が無いことを確認し
たらスプーン３の係止孔３ａとスプーンカード１の取付
孔１ｂに紐９を挿通して、スプーンカード１がスプーン
３に対し離脱不能となるようにする。又、栓抜き４につ
いても上記スプーンカード１同様に栓抜きカード２を識
別してから栓抜き４に取り付ける。

【００１０】このように本実施例の商品カードにおいて
は、スプーンカード１と栓抜きカード２の突起1 ａ，２
ａの位置をずらして区別することにより、各々のカード
１，２を重ねた場合に異種類のカードが混入しているこ
とが瞬時に識別することができ、カード取り付けミスを
事前に防止することができる。

【００１１】なお、この考案は、前記実施例に限定され
るものではなく、この考案の趣旨から逸脱しない範囲で
任意に変更可能である。

【００１２】

【考案の効果】以上詳述したように本考案の商品カード
によれば、異種類の数にかかわらず、同一形状の商品カ
ードの周縁を合わせて束ねた状態のまま商品カードの平
面又は背面から見れば、瞬時に異種類の商品カードが紛
れ込んでいないかどうかが識別できるため、識別作業の
効率化を図ることができる。

【００１３】この結果、識別部により、商品の取り付け
ミスを少なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示し、（Ａ）はスプーン
カードの正面図、（Ｂ）は栓抜きカードの正面図、
（Ｃ）はスプーンカードの表面と栓抜きカードの表面と
を重ね合わせた正面図、（Ｄ）はスプーンカードの表面
と栓抜きカードの裏面を重ね合わせた正面図である。

【図２】 同じくスプーンにスプーンカードを取り付け
た正面図である。

【図３】 同じく栓抜きに栓抜きカードを取り付けた正
面図である。

【符号の説明】１…商品カードとしてのスプーンカード、１ａ，２ａ…
識別部としての突起、２…商品カードとしての線抜きカ
ード。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 異種類の商品カードを識別するために、
   異種類に応じて本体の周縁の異なる位置より識別部を突
   出形成したことを特徴とする商品カード。