JP2539485B2 - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

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JP2539485B2 JP63106610A JP10661088A JP2539485B2 JP 2539485 B2 JP2539485 B2 JP 2539485B2 JP 63106610 A JP63106610 A JP 63106610A JP 10661088 A JP10661088 A JP 10661088A JP 2539485 B2 JP2539485 B2 JP 2539485B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は硬化性重合体を含有する粘着剤組成物に関す
る。さらに詳しくは、ケイ素原子に結合した水酸基また
は加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成すること
により架橋しうるケイ素含有基(以下、反応性ケイ素基
ともいう)を有するオキシアルキレン系重合体と、特定
のアクリル酸アルキルエステルおよび(または)メタク
リル酸アルキルエステル系重合体(以下、(メタ)アク
リル酸アルキルエステル系重合体ともいう)とを含有す
る、優れた接着性、色相および耐候性を有する粘着剤組
成物に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 従来、粘着製品を製造する方法として最も広く用いら
れている方法は、天然ゴムあるいは合成ゴムのようなジ
エン系化合物の重合体やアクリル系重合体に粘着付与樹
脂、可塑剤、老化防止剤などを添加し、有機溶剤に均一
に溶解(固形分濃度20〜35%)させたのち、このポリマ
ー溶液を紙、プラスチックスフィルムなどの支持体の上
に塗布し、加熱乾燥によって溶剤を蒸発させて除く方法
である。
この方法では大量の有機溶剤を除去する工程が必要な
ため、溶剤を蒸発させる熱エネルギー、回収する設備に
コストがかかる上、労働環境、防炎および公害面でも問
題がある。
一方、これらの問題の解決を目的として種々の無溶剤
型の粘着剤が提案されているが、この中に少なくとも1
つの反応性ケイ素基を含有するオキシアルキレン系重合
体に、石油樹脂などの粘着付与樹脂を配合してなる反応
硬化型の粘着剤組成物が提案されている(特開昭59−71
377号公報)。
しかし、この粘着剤組成物は耐候性が不充分であり、
この粘着剤組成物を用いたテープを被着体に貼り、屋外
で長時間経過後テープを剥離すると、被着体に糊残りが
認められる。
この欠点を改良する技術として、既にいくつかの方法
が提案されている。
たとえば特開昭60−219280号公報に提案されているよ
うな石油樹脂や特開昭62−223288号公報に示されている
フェノール性水酸基含有シクロペンタジエン樹脂を用い
る方法がある。
しかし、これらの方法では耐候性は改善されるが、改
善の効果が不充分であったり、改善効果は大きいが、色
相がわるく著しく着色しており、美観上好ましくないと
いう欠点がある。
本発明の目的は、これらとは全く別異の反応性ケイ素
基を有するオキシアルキレン系重合体を主成分とする耐
候性が良好な粘着剤組成物を提供することにある。本発
明の他の目的は耐候性と色相の双方が良好な粘着剤組成
物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 (A)ケイ素原子に結合した水酸基または加水分解性基
を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋しう
るケイ素含有基を有するオキシアルキレン系重合体、 (B)分子鎖が実質的に (1)炭素数1〜8のアルキル基を有するアクリル酸ア
ルキルエステル単量体単位および(または)メタクリル
酸アルキルエステル単量体単位と (2)炭素数10以上のアルキル基を有するアクリル酸ア
ルキルエステル単量体単位および(または)メタクリル
酸アルキルエステル単量体単位 とからなる共重合体ならびに (C)硬化促進剤 からなる粘着剤組成物に関する。
[実施例] 本発明に使用される分子中に反応性ケイ素基を有する
オキシアルキレン系重合体(以下、オキシアルキレン重
合体(A)という)は、特公昭45−36319号、同46−121
54号、同49−32673号、特開昭50−156599号、同51−735
61号、同54−6096号、同55−82123号、同55−123620
号、同55−125121号、同55−131022号、同55−135135
号、同55−137129号の各公報などに提案されている重合
体である。
オキシアルキレン系重合体(A)の分子鎖は、本質的
に一般式: −R1−O− (式中、R1は2価の有機基であるが、その大部分が炭素
数3または4の炭化水素基であるとき最も好ましい)で
示される繰返し単位を有するものが好ましい。R1の具体
例としては、 −CH2CH2CH2CH2−などがあげられるが、とくに であるのが好ましい。前記オキシアルキレン系重合体の
分子鎖は1種だけの繰返し単位からなっていてもよい
し、2種以上の繰返し単位よりなっていてもよい。
−R1−O−で示される繰返し単位は重合体(A)中に
50%(重量%、以下同様)以上、さらには70%以上、と
くには80%以上含まれることが好ましい。
本発明にいう反応性ケイ素基はよく知られた官能基で
あり、その代表例としては、一般式(I): (式中、Xは水酸基または加水分解性基であり、2個以
上存在するとき、それらは同じであってもよく、異なっ
ていてもよい、R2は炭素数1〜20の1価の炭化水素基ま
たは(R′)3SiO−(R′は炭素数1〜20の1価の炭化
水素基であり、3個のR′は同じであってもよく、異な
っていてもよい)で示されるトリオルガノシロキシ基で
あり、R2が2個以上存在するとき、それらは同じであっ
てもよく異なっていてもよい、aは0、1、2または
3、bは0、1または2、ただし1≦a+mb、またm個
におけるbは同じである必要はない、mは0または1〜
19)で表わされる基が示される。前記のごとき反応性ケ
イ素基のうち、一般式(II): (式中、R2は前記に同じ、nは1、2または3)で表わ
される基であるのが経済性などの点から好ましい。
一般式(I)における加水分解性基の具体例として
は、たとえばハロゲン原子、水素原子、アルコキシ基、
アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド
基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ
基などがあげられる。これらのうちでは加水分解性がマ
イルドであるという点からメトキシ基、エトキシ基など
のアルコキシ基が好ましい。
また一般式(I)中のR2における炭素数1〜20の1価
の炭化水素基や(R′)3SiO−のR′の炭素数1〜20の
1価の炭化水素基の具体例としては、たとえばメチル
基、エチル基などのアルキル基、シクロヘキシル基など
のシクロアルキル基、フェニル基などのアリール基、ベ
ンジル基などのアラルキル基などがあげられる。これら
のうちではメチル基がとくに好ましい。
オキシアルキレン系重合体(A)中の反応性ケイ素基
の個数は、充分な硬化性をうるという点から平均で1個
以上、さらには1.1個以上、とくには1.5個以上であるの
が好ましい。また反応性ケイ素基はオキシアルキレン系
重合体(A)の分子鎖末端に存在するのが好ましい。
オキシアルキレン系重合体(A)の数平均分子量は50
0〜30000のものが好ましく、3000〜15000のものがさら
に好ましい。オキシアルキレン系重合体(A)は単独で
使用してもよく、2種以上併用してもよい。
オキシアルキレン系重合体(A)の製法としては、た
とえば一般式(III): (式中、X、R2、a、b、mは前記と同じ)で表わされ
るヒドロシラン化合物と一般式(IV): (式中、R3は水素原子または炭素数1〜20の1価の有機
基、R4は炭素数1〜20の2価の有機基、cは0または
1)で示されるオレフィン基を有するオキシアルキレン
系重合体とを白金化合物などVIII族遷移金属触媒を触媒
として付加反応させる方法などがあげられる。
前記以外のオキシアルキレン系重合体(A)を製造す
る方法としては、 水酸基末端オキシアルキレン系重合体にトルエンジイ
ソシアネートのようなポリイソシアネート化合物を反応
させてイソシアネート基末端オキシアルキレン系重合体
とし、そののち該イソシアネート基に一般式(V): (式中、Wは水酸基、カルボキシル基、メルカプト基お
よびアミノ基(1級または2級)から選ばれた活性水素
含有基、n、R2、R4およびXは前記に同じ)で示される
シリコン化合物のW基を反応させる方法、 一般式(IV)で示されるオレフィン基を有するオキシ
アルキレン基重合体のオレフィン基に、Wがメルカプト
基である一般式(V)で示されるシリコン化合物のメル
カプト基を付加反応させる方法および 水酸基末端オキシアルキレン系重合体の水酸基に、一
般式(VI): (式中、R2、R4、Xおよびnは前記に同じ)で示される
シリコン化合物を反応させる方法 などが具体的にあげられるが、本発明ではこれら上述の
方法に限定されるものではない。
前記一般式(III)で示されるヒドロシラン化合物と
一般式(IV)で示されるオレフィン基を有するオキシア
ルキレン系重合体とを反応させる方法において、それら
を反応させたのち、一部または全部のX基をさらに他の
加水分解性基または水酸基に変換してもよい。たとえば
X基がハロゲン原子、水素原子のばあいはアルコキシ
基、アシルオキシ基、アミノオキシ基、アルケニルオキ
シ基、水酸基などに変換して使用する方が好ましい。
一般式(IV)などにおいて、R3は水素原子または炭素
数1〜20の置換または非置換の1価の有機基であるが、
水素原子または炭化水素基が好ましく、とくに水素原子
であるのが好ましい。R4は炭素数1〜20の2価の有機基
であるが、−R5−、−R5OR5−、 (R5は炭素数1〜10の炭化水素基)であることが好まし
く、とくにメチレン基であるのが好ましい。
一般式(IV)で示されるオレフィン基を有するオキシ
アルキレン系重合体の具体的製造法としては、特開昭54
−6097号公報において開示されている方法、あるいはエ
チレンオキシド、プロピレンオキシドなどのエポキシ化
合物を重合する際に、アリルグリシジルエーテルなどの
オレフィン基含有エポキシ化合物を添加して共重合する
ことにより側鎖にオレフィン基を導入する方法などが例
示されうる。
本発明に用いる(B)成分である(メタ)アクリル酸
アルキルエステル系共重合体(以下、共重合体(B)と
もいう)における(1)の単量体単位である炭素数1〜
8のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル単量体単位は、一般式(VII): (式中、R6は炭素数1〜8のアルキル基、R7は水素原子
またはメチル基を示す)で表わされる。また(2)の単
量体単位である炭素数10以上のアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル単量体単位は、一般式
(VIII): (式中、R7は前記に同じ、R8は炭素数10以上のアルキル
基を示す)で表わされる。
前記一般式(VII)中のR6としては、たとえばメチル
基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル
基、2−エチルヘキシル基などの炭素数1〜8、好まし
くは1〜4、さらに好ましくは1〜2のアルキル基があ
げられる。なお、R6のアルキル基は単一種の基でもよ
く、2種以上混合した基であってもよい。
前記一般式(VIII)中のR8としては、たとえばラウリ
ル基、トリデシル基、セチル基、ステアリル基、炭素数
22のアルキル基、ベヘニル基などの炭素数10以上、通常
は10〜30、好ましくは10〜20の長鎖のアルキル基があげ
られる。共重合体(B)にはこのような長鎖アルキル基
を有する単量体単位を含有するため、オキシアルキレン
系重合体(A)との相溶性があるものと推定される。な
お、R8のアルキル基はR6のばあいと同様、単一種の基で
もよく、たとえば炭素数12と13との混合物のように、2
種以上混合した基であってもよい。
共重合体(B)の分子鎖は実質的に(1)および
(2)の単量体単位からなるが、ここでいう実質的に
(1)および(2)の単量体単位からなるとは、共重合
体(B)中に存在する(1)および(2)の単量体単位
の割合が50%をこえることを意味し、好ましくは70%以
上である。(1)および(2)の単量体単位の割合が50
%未満になると重合体(A)と(B)との相溶性が低下
し、白濁する傾向が生じるとともに接着特性も低下しが
ちになる。
また(1)の単量体単位と(2)の単量体単位との割
合は重量比で95/5〜40/60が好ましく、90/10〜60/40が
さらに好ましい。前記割合が95/5より大きくなると相溶
性が低下し、40/60より小くなるとコスト的に不利とな
りがちになる。
共重合体(B)には(1)および(2)の単量体単位
の他に、これらと共重合性を有する単量体に由来する単
量体単位が含有されていてもよいが、このような単量体
単位の具体例としては、たとえばアクリル酸、メタクリ
ル酸などの−COOH基、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミドなどのアミド基、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートなどのエポキシ基、ジエ
チルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチル
メタクリレート、アミノエチルビニルエーテルなどのア
ミノ基などを含む単量体;その他アクリロニトリル、イ
ミノールメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレ
ン、アルキルビニルエーテル、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、エチレンなどに起因する単量
体単位などがあげられる。
共重合体(B)は、数平均分子量で500〜100,000のも
の、さらには1000〜3000のものが取扱いの容易さなどの
点から好ましい。
共重合体(B)には反応性ケイ素基が含有されていて
もよい。共重合体(B)が反応性ケイ素基を有するばあ
いには、重合体(A)との相溶性が向上する、高接着力
がえられるという特徴が生じる。
共重合体(B)に反応性ケイ素基が含有されるばあい
には、共重合体(B)中に平均0.1個以上、2.0個以下、
とくには1.5個以下存在するのが好ましい。
本発明に用いる共重合体(B)は、ビニル重合、たと
えばラジカル反応によるビニル重合により、一般式(VI
I)および(VIII)で表わされる単位を与える単量体を
含む単量体を通常の溶液重合法や塊重合法などにより重
合させることによりえられる。
反応は、通常前記単量体およびラジカル開始剤や連鎖
移動剤、溶剤などを加えて50〜150℃で反応させること
により行なわれる。
前記ラジカル開始剤の具体例としては、たとえばアゾ
ビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイドな
ど、連鎖移動剤の具体例としては、たとえばn−ドデシ
ルメカルプタン、t−ドデシルメルカプタンなどがあげ
られ、溶剤としては、たとえばエーテル類、炭化水素
類、酢酸エステル類のごとき非反応性の溶剤を使用する
のが好ましい。
共重合体(B)に反応性ケイ素基を導入する方法には
種々の方法があるが、たとえば (イ)重合性不飽和結合と反応性ケイ素基を有する化合
物(たとえばCH2=CHSi(OCH3)を、一般式(VII)
および(VIII)で表わされる単位を与える単量体ととも
に共重合させる方法、 (ロ)重合性不飽和結合および反応性官能基(以下、Y
基という)を有する化合物(たとえばアクリル酸)を一
般式(VII)および(VIII)で表わされる単位を与える
単量体とともに共重合させ、そののち生成した共重合体
を反応性ケイ素基およびY基と反応しうる官能基(以
下、Y′官能基という)を有する化合物(たとえばイソ
シアネート基と−Si(OCH3基を有する化合物)と反
応させる方法 などがあげられる。
前記重合性不飽和結合と反応性ケイ素基とを有する化
合物としては、一般式(IX): (式中、R9は重合性不飽和結合を有する有機残基、R2
X、a、bおよびmは前記に同じ)で表わされる化合物
が示される。一般式(IX)で表わされる化合物のうち好
ましいものとしては、一般式(X): (式中、R7、Xおよびnは前記に同じ、Qは−COOR10
(R10は−CH2−、−CH2CH2−などの炭素数1〜6の2価
のアルキレン基)、−CH2C6H5CH2CH2−、−CH2OCOC6H4C
OO(CH2−などの2価の有機基または直接結合)で
表わされる化合物があげられる。
前記一般式(IX)または(X)で示される化合物の具
体例としては、たとえば CH2=CHSi(OCH3、CH2=CHSiCl3CH2=CHCOO(CH22Si(OCH3CH2=CHCOO(CH22SiCl3CH2=C(CH3)COO(CH22Si(OCH3CH2=C(CH3)COO(CH23Si(OCH3CH2=C(CH3)COO(CH22SiCl3 などがあげられる。
本発明に(c)成分として用いる硬化促進剤にはとく
に限定はなく、通常使用されるシラノール縮合用触媒が
用いられる。このような硬化促進剤の具体例としては、
たとえば有機スズ化合物、有機チタネート化合物、有機
アルミニウム化合物、有機ジルコニウム化合物、アミン
化合物、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エステルとア
ミン化合物との反応物、飽和または不飽和の多価カルボ
ン酸またはその酸無水物、カルボン酸化合物とアミン化
合物との塩などの反応物、オクチル酸鉛などがあげられ
る。
前記有機スズ化合物の具体例としては、たとえばジブ
チルスズジアセテート、ジブチルスズジラウレート、ジ
ブチルスズマレエート、ジオクチルスズマレエート、ジ
ブチルスズフタレート、オクチル酸スズ、ナフテン酸ス
ズなどのスズカルボン酸塩類、ジブチルスズジアセチル
アセトナトなどのキレート化合物、ジブチルスズメトキ
シド、ジブチルスズオキサイドとフタル酸エステルとの
反応物などがあげられる。
前記有機チタネート化合物の具体例としては、たとえ
ばテトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタネ
ート、テトラプロピルチタネート、トリエタノールアミ
ンチタネートなどのチタン酸エステルやチタンテトラア
セチルアセトナトなどのキレート化合物などがあげられ
る。
前記有機アルミニウム化合物の具体例としては、たと
えばアルミニウムトリスアセチルアセトナト、アルミニ
ウムトリスエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシ
アルミニウムエチルアセトアセテートなどの有機アルミ
ニウム化合物などがあげられる。
前記有機ジルコニウム化合物の具体例としては、たと
えばジルコニウムテトライソプロポキサイド、ジルコニ
ウムテトラブトキサイドなどの有機ジルコニウム化合
物、ジルコニウムテトラアセチルアセトナトなどのキレ
ート化合物などがあげられる。
前記アミン化合物の具体例としては、たとえばブチル
アミン、モノエタノールアミン、トリエチレントリアミ
ン、グアニジン、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DB
U)などがあげられる。
前記酸性リン酸エステルとは、 部分を含むリン酸エステルのことであり、たとえば (式中、dは1または2、Rは有機残基を示す)で示さ
れるような有機酸性リン酸エステルなどの酸性リン酸エ
ステルがあげられる。前記有機酸性リン酸エステルの具
体例としては、たとえば などがあげられる。
前記硬化促進剤の中ではオクチル酸スズなどの2価の
有機スズ化合物、テトラブチルチタネート、テトラプロ
ピルチタネート、チタンテトラアセチルアセトナトなど
の有機チタン化合物、アルミニウムトリスアセチルアセ
トナト、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート、
ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテート
などの有機アルミニウム化合物、ジルコニウムテトラア
セチルアセトナト、ジルコニウムテトライソプロポキサ
イド、ジルコニウムテトラブトキサイドなどの有機ジル
コニウム化合物などが、粘着材製品製造時などに使用さ
れる工程紙またはセパレーターとして通常用いられてい
るシリコン剥離紙との剥離性が良好であるという点から
好ましい。
本発明の組成物におけるオキシアルキレン系重合体
(A)と共重合体(B)との使用割合は、共重合体
(B)の量がオキシアルキレン系重合体(A)100部
(重量部、以下同様)に対して20〜200部の範囲が
(A)、(B)各重合体の特性改善の効果が顕著にある
ので好ましく、さらに好ましくは30〜160部の範囲であ
り、通常、目的とする用途、性能に応じて選択される。
また共重合体(B)とオキシアルキレン系重合体
(A)との合計量100部に対する硬化促進剤の量は、0.1
〜20部が好ましく、さらに好ましくは0.5〜10部であ
る。該量が0.1部未満になると触媒効果が充分でなくな
り、20部をこえると硬化が速くなりすぎて支持体に塗布
するようなばあいに作業性などに悪影響を及ぼすことが
ある。
本発明の組成物は、オキシアルキレン系重合体(A)
との可溶化、相溶化をおこしやすくする長鎖アルキル基
が存在する耐候性のよい共重合体(B)が含有されてい
るため、つぎのような優れた特性を有する。
(1)それぞれの重合体の性能と組成比とから予想され
る性能、すなわち耐候性と色相が優れる。
(2)硬化、未硬化のいずれにおいても透明性に優れ、
組成物の保存安定性(長期間保存後も濁ったり、2相分
離することがない)に優れている。
本発明の組成物には、さらに粘着付与樹脂、充填剤、
可塑剤、溶剤、シリコン化合物、他の添加剤などを添加
してもよい。
他の添加剤としては着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤などの老化防止剤などが用いられうる。
本発明の組成物を粘着材製品に用いるばあい、該粘着
剤組成物は無溶剤型でも溶剤型でも使用しうるという利
点を有する。たとえば直接共重合体(B)とオキシアル
キレン系重合体(A)および硬化促進剤を混合し、完全
無溶剤型のものとして調製してもよい。とくに厚物の粘
着材製品を製造するばあいには完全無溶剤型組成物とし
て用いるのが好ましい。また、気泡の生成などによる品
質の低下などの悪影響が実質的に生じない範囲で、粘度
調節などの目的のために溶剤を用いてもよい。
硬化促進剤の混合は共重合体(B)とオキシアルキレ
ン系重合体(A)とを混合したのち塗工前に行なうのが
好ましいが、この方法に限定されるものではない。
前記のようにして調製された粘着剤組成物からテープ
状〜シート状の粘着材製品を製造するには、通常、該組
成物が基材やシリコン剥離紙などへ塗工され、乾燥・硬
化せしめられる。
前記塗工法などにはとくに限定はなく、粘着剤組成物
を通常のコーターを用いて塗工すればよい。混合時に巻
き込んだ気泡を脱泡する目的で塗工前にあらかじめ減圧
脱泡、遠心脱泡または三本ロールを通してもよい。
該粘着剤組成物の粘度は組成にもよるが、常温で10〜
10,000P程度であることが多い。
塗工時の厚さにはとくに限定はなく任意の厚さが可能
であるが、通常5μm〜1mm、好ましくは20〜100μmに
塗工される。
塗工後、乾燥・硬化工程に入るが、乾燥条件として
は、常温〜150℃で0.5〜30分間程度行なわれる。溶剤な
どの揮発性成分が含まれており、そのガス化による発泡
を嫌うばあいには、発泡しない程度の比較的低い温度で
揮発性成分を表面から蒸発させてもよい。
このようにしてえられた粘着剤製品は、保護用、マス
キング用、装飾用、反射用、事務用、医療用、両面用、
電気用、ラベル用などの用途に好適に使用しうる。
前記テープ状〜シート状粘着材製品を製造する際に用
いうる前記基材としては、たとえばアクリル樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリエステルなどの樹脂からなるプラスチ
ックフィルム、和紙、クレープ含浸紙、クラフト紙など
の紙、アルミ箔などの金属箔やクロロプレンゴム、エチ
レン−プロピレンゴム、天然ゴムなどのゴムシートなど
があげられるが、これらの基材に限定されるものではな
い。またその厚さなどにもとくに限定はない。
次に本発明の組成物を実施例に基づき具体的に説明す
る。
合成例1〜11 110℃に加熱したキシレン中に第1表に示すモノマー
などの混合物と重合開始剤としてアゾビスイソブチロニ
トリルを溶かした溶液を6時間かけて滴下したのち、2
時間後重合を行ない、第1表に示すような共重合体
(B)をえた。
合成例12 アリルエーテル基を全末端の97%に導入した平均分子
量8000のポリオキシプロピレン800gを撹拌機付耐圧反応
容器に入れ、メチルジメトキシシラン19gを加えた。つ
いで塩化白金酸触媒溶液(H2PtCl6・6H2Oの8.9gをイソ
プロピルアルコール18mlおよびテトラヒドロフラン160m
lに溶解させた溶液)0.34mlを加えたのち80℃で6時間
反応させた。
反応溶液中の残存水素化ケイ素基の量をIRスペクトル
分析法により定量したところ、ほとんど残存していなか
った。またNMR法によりケイ素含有基の定量をしたとこ
ろ、分子末端に を1分子当り約1.7個有するポリオキシプロピレンがえ
られていた。
実施例1〜10および比較例1 合成例12でえられた平均分子量が8200である反応性ケ
イ素基を末端に有するポリオキシプロピレンと合成例1
〜11でえられた共重合体(B)とを固形分比(重量比)
50/50でブレンドした組成物の相溶性をしらべた。結果
を第2表に示す。
ブレンド方法は両者を50〜60℃に加熱し、共重合体
(B)溶液へ反応性ケイ素基を末端に有するポリオキシ
プロピレンを分割して加え、よく撹拌したのち、相分離
状態を観察した。
第2表の結果から、合成例1〜10でえられた共重合体
(B)を用いた混合物は均一透明であることがわかる。
実施例11〜45 合成例1〜10でえられた共重合体(B)を、合成例12
でえられたオキシプロピレン系重合体(A)100部に対
し40〜140部(固型分換算)の範囲でブレンドし、硬化
促進剤としてジブチルスズジアセチルアセトナトを樹脂
固形分に対して2部加え、均一に混合したのち、厚さ25
μmのポリエステルフィルムに塗工した。つぎに120℃
で5分間硬化して糊厚25μmの粘着テープをえた。
色相はいずれも無色透明であり、良好であった。
えられた粘着テープの粘着特性および耐候性を測定し
た。結果を第3表および第4表に示す。
試験方法は下記のとおりである。
タック:J.Dow式ころがりボールタック法を用いて測定す
る。助走距離10cm、傾斜角度30度、温度23℃、静止した
ボールの最大径(×1/32インチ)で表示する。
粘着力:ステンレス板被着体に貼り、60分間23℃で放置
後、引張速度300mm/分で180℃剥離強度を温度23℃で測
定する。
保持力:ステンレス板被着体に25mm×25mmの面積で貼り
合せ、温度40℃で、1kgの分銅を吊り下げて静荷重と
し、60分後のずれの距離を測定する。
耐候性:ステンレス被着体に貼り、スーパーロングライ
フサンシャインウェザーメータ(パネル温度63℃で散水
を18分/120分)で420時間照射を行ない、耐候性を測定
した。数値は、温度23℃、引張速度300mm/分で剥離した
際のステンレス板上への糊残り率を表わす。糊残り率が
小さい程耐候性がよいことを表わす。
比較例2〜4 共重合体(B)のかわりに市販の粘着付与樹脂を用い
たほかは実施例1と同様にして粘着テープ作製し、測定
した。結果を第4表に示す。
第3表および第4表の結果から本発明の粘着剤組成物
は接着力が優れ、耐候性が良好でかつ色相がよいことが
わかる。
[発明の効果] 本発明の粘着剤組成物は、接着性が優れ、かつ耐候性
と色相が同時に良好な粘着剤組成物であり、耐候性と外
観が要求される屋外用の透明基材の粘着製品に使用でき
るという効果を有する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ケイ素原子に結合した水酸基または
    加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成することに
    より架橋しうるケイ素含有基を有するオキシアルキレン
    系重合体、 (B)分子鎖が実質的に (1)炭素数1〜8のアルキル基を有するアクリル酸ア
    ルキルエステル単量体単位および(または)メタクリル
    酸アルキルエステル単量体単位と (2)炭素数10以上のアルキル基を有するアクリル酸ア
    ルキルエステル単量体単位および(または)メタクリル
    酸アルキルエステル単量体単位 とからなる共重合体ならびに (C)硬化促進剤 からなる粘着剤組成物。
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