JP2539458Y2 - 中空糸膜モジュール - Google Patents

中空糸膜モジュール

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JP2539458Y2
JP2539458Y2 JP1991073639U JP7363991U JP2539458Y2 JP 2539458 Y2 JP2539458 Y2 JP 2539458Y2 JP 1991073639 U JP1991073639 U JP 1991073639U JP 7363991 U JP7363991 U JP 7363991U JP 2539458 Y2 JP2539458 Y2 JP 2539458Y2
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JP
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hollow fiber
fiber membrane
adhesive
membrane module
hollow
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孝 三浦
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、周壁が透過膜から成る
多数本の中空糸膜の束で構成された中空糸膜モジュール
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多数本の中空糸膜の少くとも一端を接着
剤の硬化層で固定し、集束した中空糸膜モジュールは従
来より知られている。
【0003】この中空糸膜モジュールの中空糸膜は、原
水が透過膜の外周に加える水圧で原水中の鉄の酸化物や
水酸化物などの不純物を膜面で捕捉し、透過膜を透過し
た処理水を中空部に得る。そして、膜面で捕捉された不
純物の量が多くなったら中空部に空気や処理水を注入し
て逆洗することにより不純物を剥離する、あるいは捕捉
面である外周面に気泡を接触させ、空気流の剪断力で不
純物を剥離するなどにより再生し、繰返し使用する。
【0004】この中空糸膜の接着剤固定部は、ノリル樹
脂やポリスルホン樹脂などで成形した筒形枠の内部に中
空糸膜の端部を挿入し、エポキシ樹脂やウレタン樹脂な
どの接着剤を充填し硬化させ、一体に結合されるか、あ
るいは接着剤の硬化後、筒形枠を取り除いたかたちが一
般的である。筒形枠内にエポキシ樹脂などの接着剤を充
填すると、毛細管現象により接着剤が中空糸束中に浸透
して行き、筒形枠内の硬化層の面から10〜30mm位
までの透過膜は硬化した接着剤を含む硬化部分になる。
【0005】一方、処理水を中空部に得る濾過時には、
中空糸膜には外周から圧力が加わり、逆洗時には内周か
ら圧力が加わる。この外周や内周から加わる圧力に対し
て、中空糸膜の硬化した接着剤を含む部分は、接着剤に
より補強されているため、収縮、拡張する度合いは少な
いが、接着剤を含まない他の部分は大きく収縮、拡張
し、これにより中空糸膜は、硬化部分と接着剤を含まな
い部分との境界部を支点に振動し、この境界部で疲労し
て切断しやすい。
【0006】また、外周面に捕捉した不純物を気泡で剥
離する際は空気流の剪断力で一本宛の中空糸膜は揺らさ
れるが、この揺れの支点は接着剤を含む硬化部分と接着
剤を含まない部分との境界部になるため、同様にこの境
界部は疲労し、中空糸膜はここから切断し易い。
【0007】この傾向は多数本の中空糸束の外層に位置
する中空糸膜や、モジュールの上端部に特に顕著であ
る。
【0008】この中空糸破断を防止するため、中空糸束
の外周に保護布を巻きつけたり、或いは中空糸と似た物
性の保護糸を埋込むこどか提案されているが、いずれも
接着剤硬化層にその端部を埋込み固定するため、製造上
の繁雑さが生じたり、中空糸束外周全体を均一に保護し
にくく、前記境界部を支点にした揺れ防止の効果が中空
糸束内で不均一となり、破断防止効果が不充分である。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、従来の中空
糸膜モジュールで生じていた中空糸膜破断の防止された
モジュールを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、多数本の中空
糸膜の少くとも一端を接着剤の硬化層で固定し、集束し
た中空糸膜モジュールにおいて、モジュール上部の中空
糸膜の接着剤を含む硬化部分と接着剤を含まない部分の
境界部から、モジュール中央部へ0.1〜5cm寄った
位置の中空糸膜束の外周部分を、かつ断面形状が円形な
ど内側がエッジを有しない形状の弾性を有する環状体に
より囲んだことを特徴とする中空糸膜モジュールであ
る。
【0011】以下、図面を参照し、より詳細に説明す
る。図1で示した実施例において、1は束を構成する一
本宛の中空糸、2は、上記中空糸の多数本の上端部を一
本宛間隔を保ち、内部に充填したエポキシ樹脂などの接
着剤の硬化層3で固定し、集束したノリル樹脂、ポリス
ルホン樹脂などの筒形枠、4は、上記中空糸の多数本の
下端部を、一本宛間隔を保ち、内部に充填したエポキシ
樹脂系などの接着剤の硬化層5で固定し集束したノリル
樹脂、ポリスルホン樹脂などの筒形枠を示す。
【0012】中空糸はPVA、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエ
ーテルイシド等からなる。一本宛の中空糸膜の上端は、
その中空部に透過した処理水を採水するために硬化層3
の上面に開口させ、下端は硬化層5中に埋めて中空部を
閉塞するか、あるいは中空糸膜一本宛にエポキシ樹脂な
どの接着剤を中空部につめただけで、一本宛バラバラの
状態であっても差支えない。また、中空糸をU字状にし
て上部を硬化層の上面に開口させた状態で接着固定する
こともできる。
【0013】さて、6は、本考案により多数本の中空糸
の上端部の外周にとりつけられた環状体を示す。この環
状体の材質は温度、PHなど使用条件により適宜選択で
きるが、中空糸束を均一にかつ中空糸のつぶれの生じな
い程度の力で締め付けることが必要であり、適当な弾性
を有することが必要である。また、その形状は中空糸に
傷をつけたり、或いは鋭いへこみを生じない様に、図2
に示すごとく断面形状が円形(図2(a))など内側が
エッジを有さない形状(例えば図2(b))であること
が必要である。
【0014】この環状体の一例としては、耐圧容器等の
シール部材に用いられるO−リングがあげられ、中でも
シリコンゴムのものが好適である。
【0015】環状体の取付け位置として、中空糸膜の接
着剤を含む硬化部分と接着剤を含まない部分の境界部よ
り、0.1〜5cm、モジュール中央部に寄った位置に
環状体を取付けることにより、中空糸の振動ないし揺れ
の支点が境界部から環状体取付け位置に移り、この支点
付近の中空糸膜の伸縮性、強度等が均一であることか
ら、ここにかかる揺れ等による力がこの付近全体に分散
され、破断しにくくなる。
【0016】
【考案の効果】本考案により中空糸膜の破断事故が防止
でき、使用寿命の長い中空糸膜モジュールを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の中空糸膜モジュールの一態様例を示す
断面図。
【図2】(a)及び(b)は本考案に用いられる環状体
の例を示す断面図。
【符号の説明】
1 中空糸膜 2 筒形枠 3 硬化層 4 筒形枠 5 硬化層 6 環状体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本の中空糸膜の少くとも一端を接着
    剤の硬化層で固定し、集束した中空糸膜モジュールにお
    いて、モジュール上部の中空糸膜の接着剤を含む硬化部
    分と接着剤を含まない部分の境界部から、モジュール中
    央部へ0.1〜5cm寄った位置の中空糸膜束の外周部
    分を、かつ断面形状が円形など内側がエッジを有しない
    形状の弾性を有する環状体により囲んだことを特徴とす
    る中空糸膜モジュール。
JP1991073639U 1991-06-10 1991-06-10 中空糸膜モジュール Expired - Lifetime JP2539458Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP6540229B2 (ja) * 2015-05-25 2019-07-10 宇部興産株式会社 中空糸膜モジュール

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