JP2836791B2 - 中空糸束カートリッジの製造方法及びその方法に用いられるカートリッジケース - Google Patents

中空糸束カートリッジの製造方法及びその方法に用いられるカートリッジケース

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正典 平田
和男 川名
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の中空糸膜を濾過
体として流体の濾過、固液分離等の処理を行うための中
空糸束を収納した中空糸束カートリッジの製造方法及び
その方法に用いられるカートリッジケースに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、膜技術の進歩により、中空糸膜を
用いた限外濾過装置、逆浸透装置、ガス分離装置等が、
化学、石油化学、製薬、鉄鋼、食品、半導体その他の各
種産業現場において広く利用されている。
【0003】このような、濾過装置等では、処理体とし
て中空糸膜を用い、容易に交換可能とした所謂中空糸束
カートリッジが用いられている。この中空糸束カートリ
ッジは、多数の中空糸膜を束ね、これをU字形状に曲げ
て集束したものをカートリッジケースに収納してポッテ
ィング剤にて中空糸束をカートリッジケースの一端部の
固定したもので、所定期間の使用により濾過能力等が低
下したとき、濾過装置の該中空糸束カートリッジを交換
して、濾過装置の濾過処理能力を保持するものである。
【0004】この種の従来の中空糸束カートリッジの製
造方法としては、例えば特願昭64ー4777号公報が
あげられるが、この従来の方法は図5の(1)に示すよ
うに、両端が開口した円筒形状のカートリッジケース2
1を用い、中空糸束2をU字形状に曲げて先端部を揃え
たものを、カートリッジケース21の一方の開口端22
から挿入し、該先端部をカートリッジケース21の他方
の開口端23から延出させる。次に、図5の(2)に示
すように、ポッティング型24に中空糸束2の先端部2
aのみを挿入し、ポッティング型24に形成された注入
口からポッティング剤12を注入し、中空糸膜同士を円
筒形状に固める。
【0005】そして、固められた先端部分2aをカート
リッジケースの開口端に沿って切断する。
【0006】このように実質的に中空糸膜を切断するこ
とにより、該中空糸膜を開口して液体の流入を可能とす
るのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の中空糸束カートリッジの製造方法によれば、ポッ
ティング型を必要とし、しかも、ポッティング型とカー
トリッジケースとの組立てを必要とするとともに、この
組み立てには液状のポッティング剤を液密に保持するシ
ール工程等を必要とするため、工程が複雑になり手間が
かかるという問題がある。
【0008】また、ポッティング型とカートリッジケー
ス21とを離脱した後に、次のカートリッジケース21
をポッティング型24に組み入れるため、ポッティング
型24に付着したポッティング剤を取り除く必要がある
が、かかるポッティング型の掃除には手間がかかり、し
かもポッティング剤が固化した際には尚更である。
【0009】更に、ポッティング型24とカートリッジ
ケース21との間のシールが充分でないために、ポッテ
ィング剤が漏れることがあるが、このようなポッティン
グ剤の漏れが生じると製品不良が生じるとともにポッテ
ィング型を汚すことになり、生産の歩留りが低下するの
みならず、ポッティング型の清掃に手間がかかるという
問題点がある。
【0010】従って、本発明の目的は、簡易な工程で且
つ手間がかからない中空糸束カートリッジの製造方法及
びその方法に用いられるカートリッジケースを提供し、
もって中空糸束カートリッジの生産効率の向上を図るこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポッティング
剤を充填する充填部と多数の中空糸膜からなる中空糸束
を収納する本体部とを一体に備えたカートリッジケース
の開口端から上記中空糸束を挿入し、中空糸束の端を上
記充填部に配置する挿入工程と、上記中空糸束の挿入後
上記カートリッジケースの充填部に形成された注入口か
らポッティング剤を充填して中空糸束を固定する充填工
程と、充填されたポッティング剤が固化した後に、上記
充填部を中空糸束と共に切断して上記中空糸束の端を露
出する切断工程とを備えることを特徴とする中空糸束カ
ートリッジの製造方法を提供することにより上記目的を
達成したものである。また、他の本発明は、ポッティン
グ剤を充填するべき充填部と多数の中空糸膜からなる中
空糸束を収納するべき本体部とを一体に備え、上記充填
部にはポッティング剤を注入する注入口部が設けられて
いることを特徴とするカートリッジケースを提供するこ
とにより上記目的を達成したものである。
【0012】
【作用】本発明による中空糸束カートリッジの製造は、
ポッティング剤を充填する充填部と多数の中空糸膜から
なる中空糸束を収納する本体部とを一体に備えたカート
リッジケースを用い、そのカートリッジケースの開口端
から中空糸束を挿入し、中空糸束の端をカートリッジケ
ースの充填部に配置する。中空糸束の挿入後、カートリ
ッジケースの充填部に形成された注入口からポッティン
グ剤を充填して中空糸を固定する。そして、ポッティン
グ剤を充填後に上記充填部を中空糸束と共に切断して中
空糸束の端を露出し、中空糸束カートリッジとする。
【0013】
【実施例】以下に添付図面を参照して、本発明の好まし
い一実施例を詳細に説明するが、本実施例では家庭用浄
水器に用いられる中空糸束カートリッジの製造を例に用
いて説明する。
【0014】まず、本発明の実施例による中空糸束カー
トリッジの製造に用いられるカートリッジケースについ
て説明する。
【0015】図1に示すように、カートリッジケース1
は、一端部が閉鎖された略円筒形形状に形成されてお
り、端部を揃えてU字形形状にして束ねた中空糸束2を
収納する本体部3と、中空糸束2の先端部2aを充填剤
にて固定する充填部4とから構成されている。
【0016】本体部3には、その開口端5側における外
周面に通水用の孔6が複数形成されている。カートリッ
ジケース1において本体部3と充填部4との間には、そ
の外周に溝7が形成されており、浄水器に取り付けると
きにOーリングが配置されるようになっている。
【0017】充填部4は、円筒形状の一端部を閉じた閉
鎖端部8を含み、その閉鎖端部8には、ポッティング剤
の注入口9が突出して形成されている。この注入口9を
介してポッティング剤が充填部に注入されるのである。
閉鎖端部8とOーリング用の溝7との間には、凹状に形
成された肉薄部10が形成されており、この肉薄部10
において切断が容易になされるようになっている。肉薄
部10は、通常の部分の肉厚が1〜5mmであるのに対し
て、その肉厚は0.1〜1mmが好ましい。
【0018】カートリッジケース1の材質は特に限定さ
れるものではなく、合成樹脂、金属、セラミックス等い
ずれも使用できる。
【0019】中空糸束2を構成する中空糸膜としては、
セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール等の親水性樹
脂からなる親水性多孔質中空糸膜、ポリオレフィン系樹
脂、フルオロカーボン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂などの疎水性樹脂からなる疎水性多孔質
中空糸膜及びこれらの疎水性樹脂からなる疎水性多孔質
中空糸膜を界面活性剤により親水化処理したもの及び親
水性モノマーをグラフト結合したり、親水性ポリマーを
コーティングして親水化したもの或いはセラミック膜、
ポリサルホン系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポ
リイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース系樹脂
などからなる非多孔質中空糸膜などがあげられる。
【0020】中空糸束2は多数の中空糸膜を束ねた後折
り曲げてU字形状にして集束したものであってもよい
し、直線状に集束したものであってもよい。更に、中空
糸束の一側を直線状とし他側をループ状に巻き付けたも
の、または単にループ状に巻いて押し潰したものであっ
てもよい。中空糸束2の端部2aはポッティング剤の中
空糸膜内部への侵入を防止するため、挿入工程以前に開
口端を閉止しておく必要がある。開口端の閉止は、溶着
法、接着剤塗布法などの公知の方法により容易に実施す
ることができる。
【0021】次に、中空糸束カートリッジの製造方法に
ついて説明する。まず所定量の中空糸膜を束ねてU字形
状の中空糸束2とし、その先端部2aを溶着法等により
予め閉止する。
【0022】続いて、カートリッジケース1の本体部3
の開口5から中空糸束2の先端部2aを挿入して、充填
部4の閉鎖端部8に該先端部2aを当接するように配置
する(挿入工程)。挿入工程後、カートリッジケースの
閉鎖端部に設けられた注入口9からポッティング剤12
を充填する(充填工程)。ポッティング剤12の充填に
おいては、図2に示すように、Oーリング用の溝7付近
まで充填するが、少なくとも切断用の肉薄部10を越え
て充填されていればよい。
【0023】ポッティング剤12としては、中空糸膜と
中空糸膜との間、及び中空糸膜とカートリッジケース1
との間を充填して固定するものであれば、特に限定され
ないが、製造されるカートリッジの用途等によりエポキ
シ樹脂系、シリコン樹脂系、ポリウレタン樹脂系の材料
から適宜選択して使用すればよい。そして、ポッティン
グ剤12の充填後、充填剤が固化した後、凹状に形成さ
れた肉薄部10にそって、充填部4を輪切りにするよう
にして切断し、注入口9側の部分を切り落とし(切断工
程)、中空糸束カートリッジとする。
【0024】本発明は、上述した実施例に限定されるも
のでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可
能である。
【0025】例えば、カートリッジケース1は、図3に
示すように、注入口9を充填部の周側部に設けた構成で
あってもよいし、図4に示すように、開口5側から注入
用チューブ13を挿入するものであってもよい。この場
合、該チューブ13は溝7付近にまで挿入する。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、従来と異なり、ポッテ
ィング型等を用いないので、それに付随する作業工程が
必要なく、また、中空糸束カートリッジへの中空糸膜の
挿入と、ポッティング剤の充填と、切断という簡易且つ
手間のかからない工程で中空糸束カートリッジを製造す
ることができ、これによって生産効率の向上を図ること
ができる。更に、ポッティング剤の漏れも生じないこと
から生産歩留りを高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるポッティングケースの一
部を断面にして示した平面図である。
【図2】図1に示すカートリッジの製造方法を説明する
一部を断面にして示した平面図である。
【図3】本実施例の変形例によるポッティングケースの
一部を断面にして示した平面図である。
【図4】本実施例の他の変形例によるポッティングケー
スの一部を断面にして示した平面図である。
【図5】従来のカートリッジケース及び従来の中空糸束
カートリッジの製造方法を示した平面図である。
【符号の説明】
1 カートリッジケース 2 中空糸束 2a 先端部 3 本体部 4 充填部 5 開口端 8 閉鎖端部 9 注入口 12 ポッティング剤
フロントページの続き (72)発明者 糸山 寿明 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部 興産株式会社千葉研究所内 (56)参考文献 特開 平1−151906(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 63/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポッティング剤を充填する充填部と多数
    の中空糸膜からなる中空糸束を収納する本体部とを一体
    に備えたカートリッジケースの開口端から上記中空糸束
    を挿入し、中空糸束の端を上記充填部に配置する挿入工
    程と、上記中空糸束の挿入後上記カートリッジケースの
    充填部に形成された注入口からポッティング剤を充填し
    て中空糸束を固定する充填工程と、充填されたポッティ
    ング剤が固化した後に、上記充填部を中空糸束と共に切
    断して上記中空糸束の端を露出する切断工程とを備える
    ことを特徴とする中空糸束カートリッジの製造方法。
  2. 【請求項2】 ポッティング剤を充填するべき充填部と
    多数の中空糸膜からなる中空糸束を収納するべき本体部
    とを一体に備え、上記充填部にはポッティング剤を注入
    する注入口部が設けられていることを特徴とするカート
    リッジケース。
  3. 【請求項3】 上記充填部には、ポッティング剤の充填
    後に切断するべき部分の肉厚が他の部分に比較して薄く
    形成されていることを特徴とする請求項2に記載のカー
    トリッジケース。
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