JP2539414Y2 - アーク加工装置用電力ケーブル - Google Patents

アーク加工装置用電力ケーブル

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JP2539414Y2
JP2539414Y2 JP9783191U JP9783191U JP2539414Y2 JP 2539414 Y2 JP2539414 Y2 JP 2539414Y2 JP 9783191 U JP9783191 U JP 9783191U JP 9783191 U JP9783191 U JP 9783191U JP 2539414 Y2 JP2539414 Y2 JP 2539414Y2
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俊彦 岡田
広和 久保
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、加工用電源とアーク加
工用トーチとを連結する電力ケーブルであつて、アーク
加工用トーチの電極と被加工物または補助電極との間に
加工用電源の出力に重畳して高周波高電圧を印加し、電
極と被加工物または補助電極との間に火花放電を発生さ
せるアーク加工装置用電力ケーブルの改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に高周波起動式のアーク加工装置に
おいては、印加する高周波高電圧は作業者に対する安全
性を確保するためにその周波数は1ないし数MHz程度の
高い周波数のものが用いられる。図4に一般的な高周波
起動式のアーク加工装置の一種であるアーク溶接機の構
造を示す。同図において、1は溶接用の電源部であり出
力制御回路11,高周波発生回路12,カップリングコ
イル13およびコンデンサ14ないし16から構成され
る。2および3は電力用ケーブルであり、電極4aを有
する溶接用トーチ4および被加工物5と電源部1の出力
端子(a),(b) との間をそれぞれ接続するものである。同
図において出力制御回路11は図示を省略した商用交流
電源等の電力源から供給される電力をアーク溶接に適し
た特性の電力に変換し出力端子(a),(b) に出力する。ま
た高周波発生回路12は出力制御回路11から指令を受
けてアークの点弧時に高周波高電圧を発生しカップリン
グコイル13の1次巻線13aに供給する。カップリン
グコイル13の2次巻線13bは出力制御回路11と出
力端子(a) との間に直列に接続されており、出力端子
(a),(b) 間には出力制御回路11の出力に高周波発生回
路12の出力が重畳されて供給される。またコンデンサ
14ないし16は高周波高電圧が出力制御回路11に混
入しないようにするためのバイパスコンデンサであり、
高周波に対して出力制御回路11の出力端子を短絡する
ためのものである。
【0003】従来、この種の電力ケーブル2,3として
はJISC3404に規定される溶接用ケーブルが使用
される。この溶接用ケーブルは所定本数の裸導体を束ね
て必要な断面積を得、これらの全体を一括して天然ゴム
やクロロプレンゴムなどの絶縁物で被覆して一本のケー
ブルを構成している。この裸導体を多数束ねて絶縁物で
被覆した従来の電力ケーブル2,3では、実願平2−4
06857号に詳述したごとく、電極4aと被加工物5
との間に発生する高周波火花放電のエネルギーが減少し
て溶接アークの誘発、すなちアークスタートを困難にす
るだけでなく、高周波電流の大地に対する漏洩電流が大
きく、同一大地上に接地電位を有する他の電気機器に高
周波ノイズ障害を発生することになる。これに対処する
ために、本願出願人は前記のアーク起動用の高周波電流
が流れる電力ケーブルに高周波に対するインピーダンス
の低いリッツ線を用いたアーク加工装置を平成2年12
月28日に提案している(実願平2−406857
号)。
【0004】実願平2−406857号に示されるアー
ク加工装置に用いる電力ケーブルは、図5に示される通
りであつて、同図(a) は細い素線を所定本数束ねた素線
束6をゴム絶縁被覆7で1本にまとめたリッツ線8で構
成されたケーブルの全体の断面を示す図であり、同図
(b) は素線束6の詳細断面を示す図であり、61は導体
素線であり、62は導体素線61をそれぞれ絶縁するた
めの絶縁被覆であり、通常はエナメル被覆が用いられ
る。リッツ線8はエナメル被覆によって絶縁被覆62を
構成した導体素線61を図5(b) のように所定本数束ね
て素線束6とし、この素線束6を合計断面積が所要の値
になるだけの本数をまとめて適当なピッチで撚り合せ、
最外部をゴム等の絶縁物により被覆したものである。さ
らに、このケーブルの両端において各素線61はその絶
縁被覆62を除去して裸導体のみとし、全素線を端部に
おいて短絡状態として電源部及び電極または補助電極に
接続される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】実願平2−40685
7号に示される装置においては、使用される電力ケーブ
ルに絶縁被覆で被覆された導体素線を所定本数束ねて素
線束とし、この素線束を合計断面積が所要の値になるだ
けの本数をまとめて適当なピッチで撚り合せ、最外部を
ゴム等の絶縁物により被覆した、いわゆるリッツ線を用
いているために、アーク起動用の高周波電流に対するイ
ンピーダンスが低く、他の処置を何ら施すことなく高周
波電流の大地への漏洩を低減することができ、他の電気
機器に対する高周波ノイズを極めて少なくすることがで
きる。また、アークスタート性が向上する。しかしなが
ら、電力ケーブルは電気抵抗によつて発生した熱で高温
化し、この状態で溶接や溶断などのアーク加工を行うた
めに電力ケーブルを引廻すと、電力ケーブルが損傷しや
すいという問題がある。そこで、本考案の目的は、アー
ク起動用の高周波電流に対するインピーダンスが低く、
高周波電流の大地への漏洩を低減でき、他の電気機器に
対する高周波ノイズが少なく、かつアークスタート性が
良好な耐久性および実用性の高いアーク加工装置用電力
ケーブルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の構成は、加工用電源とアーク加工用トーチ
とを連結する電力ケーブルであつて、アーク加工用トー
チの電極と被加工物または補助電極との間に加工用電源
の出力に重畳して高周波高電圧を印加し、前記電極と被
加工物または補助電極との間に火花放電を発生させるア
ーク加工装置用電力ケーブルにおいて、前記電力ケーブ
ルは、軸芯部に貫通孔を有する第1および第2の給電金
具と、流体通路を有してリッツ線を内包する電気絶縁材
よりなる可撓性ホースと、前記リッツ線の両端部におけ
る各素線の絶縁被覆を除去し、該リッツ線の両端部を前
記給電金具に夫々電気的に連結する連結具と、前記可撓
性ホースの端部を前記給電金具に夫々支持する支持具
と、前記給電金具の貫通孔および前記可撓性ホースの流
体通路を連通させる連通手段とよりなることを特徴とす
る。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。図1乃至図3に本考案に係るア−ク加工装置用
電力ケーブルの実施例を示す。図1は電力ケーブルの縦
断図面を示す図であり、図2は図1のII-II 線断面図、
図3は図1のIII-III 線断面図であって、図3(a) は断
面の全体図、図3(b) は図3(a) の素線束6の詳細断面
図である。図1乃至図3において、21は軸芯部に貫通
孔211の穿設された導電性のニップル、22はニップ
ル21の軸芯回りに回転自在に配設されて、外周端部に
雄ネジ221が設けられた連結金具であり、ニップル2
1と連結金具22とで第1の給電金具23が形成され
る。24は中空円筒状で半径方向に貫通する孔241を
有する導電性の連結具であり、例えば第1の給電金具2
3のニップル21を連結金具22の孔に挿通した状態
で、連結具24とニップル21とが溶着により一体に形
成される。8は絶縁被覆62で被覆された導体素線61
を所定本数束ねて素線束6とし、この素線束6を合計断
面積が所要の値になるだけの本数をまとめて適当なピッ
チで撚り合せ、最外部をゴム等の絶縁被覆7で被覆し
た、いわゆるリッツ線である。リッツ線8の端部は絶縁
被覆7および絶縁被覆62が除去された後、連結具24
の端部に孔241を塞がない位置まで挿入され、例えば
圧着工具によって図2に示すように圧着される。
【0008】上記のように端部が第1の給電金具23に
取り付けられたリッツ線8は、リッツ線8の外径より大
きい内径を有する電気絶縁材よりなる可撓性ホース25
に挿通され、支持具26により第1の給電金具23およ
び可撓性ホース25の端部が一体的に支持される。支持
具26は例えば薄肉の中空円筒状の金属環であり圧着工
具により圧着される。電力ケーブル2の他端部も上記と
同様に構成されている。すなわち、ニップル27と連結
金具28とからなる第2の給電金具29が連結具31に
よりリッツ線8の端部に電気的に連結されると共に、支
持具32により可撓性ホース25の端部および第2の給
電金具29が一体的に支持されている。導体素線61の
絶縁被覆62の除去は手作業で行うことができる。な
お、絶縁被覆62は400℃以上に加熱したハンダ浴に
1乃至2秒間浸して除去すれば作業が簡単であり、しか
も導体素線61どうしがハンダによって一体に結合され
るため電気的特性も良好なものとなる。なお、上記の実
施例では給電金具23,29は夫々ニップル21,27
と連結金具22,28とからなる場合を示したが、取付
用の孔を設けたフランジ形の給電金具とすることができ
る。また、支持具26,32はホースバンドとすること
ができる。なお、電力ケーブルは絶縁被覆62で被覆さ
れた導体素線61を所定本数束ねて素線束6とし、この
素線束6を合計断面積が所要の値になるだけの本数をま
とめて適当なピッチで撚り合せたものをそのままで使用
することができる。すなわち、図3(a) に示される絶縁
被覆7を割愛することができ、このようにすれば、素線
束6に直接流体が接触するため、素線束6が効率よく冷
却される。
【0009】上記構成の電力ケーブル2の第1の給電金
具23および第2の給電金具29を夫々図4に示す溶接
用トーチ4および溶接用の電源部1の出力端子(a) に雄
ネジ221および281を螺合することにより連結す
る。出力端子(a) の給電金具にはガスや冷却水などの流
体を供給する供給口を設けておく。ガスや冷却水などの
流体は流体供給口からニップル27の貫通孔271、連
結具31の中空孔312、連結具31に設けられた流体
の連通手段である半径方向の貫通孔311、可撓性ホー
ス25とリッツ線8との間に形成された流体通路33、
連結具24の半径方向の貫通孔241,連結具24の中
空孔242、ニップル21の貫通孔211を通って溶接
用トーチ4に供給される。なお、流体が冷却水の場合は
復水用ホースを別に設けることは勿論である。
【0010】以上の構成により、アーク起動用の高周波
電流に対するインピーダンスが低く、高周波電流の大地
への漏洩を低減でき、他の電気機器に対する高周波ノイ
ズが極めて少なく、アークスタート性が良好で、電力ケ
ーブルと流体通路とが一体に構成されているため作業性
に富む。加工用電源とアーク加工用トーチとを連結する
電力ケーブル2は電気抵抗によって発熱するが、電力ケ
ーブル2の内部を流通するガスや冷却水などの流体によ
って冷却されるため、高温化することはない。このた
め、溶接や溶断などのアーク加工を行うために電力ケー
ブル2を自在に引廻しても電力ケーブルが過度に損傷す
ることがなく、従って、耐久性および実用性の高い電力
ケーブルを実現することができる。
【0011】なお、本考案は、図4に示したようなアー
ク溶接機は勿論、プラズマアーク加工装置にも適用でき
る。
【0012】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、アーク
起動用の高周波電流に対するインピーダンスが低く、高
周波電流の大地への漏洩を低減でき、他の電機器機に対
する高周波ノイズが極めて少なく、アークスタート性が
良好で、電力ケーブルと流体通路とが一体に構成されて
いるため作業性に富む。加工用電源とアーク加工用トー
チとを連結する電力ケーブル2は電気抵抗によって発熱
するが、電力ケーブル2の内部を流通するガスや冷却水
などの流体によって冷却されるため、高温化することは
ない。このため、溶接や溶断などのアーク加工を行うた
めに電力ケーブル2を自在に引廻しても電力ケーブルが
過度に損傷することがなく、従って、耐久性および実用
性の高い電力ケーブルを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のアーク加工装置用電力ケーブルの実施
例の縦断面図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】図1のIII-III 線断面図
【図4】本考案が対象とする高周波起動式のアーク加工
装置の接続図
【図5】リッツ線の断面図である。
【符号の説明】
2 電力ケーブル 8 リッツ線 23 第1の給電金具 24,31 連結具 25 可撓性ホース 26,32 支持具 29 第2の給電金具 33 流体通路 61 素線 62 絶縁被覆 241,311 連通手段

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工用電源とアーク加工用トーチとを連
    結する電力ケーブルであつて、アーク加工用トーチの電
    極と被加工物または補助電極との間に加工用電源の出力
    に重畳して高周波高電圧を印加し、前記電極と被加工物
    または補助電極との間に火花放電を発生させるアーク加
    工装置用電力ケーブルにおいて、前記電力ケーブルは、
    軸芯部に貫通孔を有する第1および第2の給電金具と、
    流体通路を有してリッツ線を内包する電気絶縁材よりな
    る可撓性ホースと、前記リッツ線の両端部における各素
    線の絶縁被覆を除去し、該リッツ線の両端部を前記給電
    金具に夫々電気的に連結する連結具と、前記可撓性ホー
    スの端部を前記給電金具に夫々支持する支持具と、前記
    給電金具の貫通孔および前記可撓性ホースの流体通路を
    連通させる連通手段とよりなることを特徴とするアーク
    加工装置用電力ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記リッツ線の両端部における各素線の
    絶縁被覆をハンダ浴に浸して除去し、該リッツ線の両端
    部を前記給電金具に連結してなる請求項1に記載のアー
    ク加工装置用電力ケーブル。
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