JP2539346Y2 - モータ内蔵ミシン - Google Patents

モータ内蔵ミシン

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JP2539346Y2
JP2539346Y2 JP1990073202U JP7320290U JP2539346Y2 JP 2539346 Y2 JP2539346 Y2 JP 2539346Y2 JP 1990073202 U JP1990073202 U JP 1990073202U JP 7320290 U JP7320290 U JP 7320290U JP 2539346 Y2 JP2539346 Y2 JP 2539346Y2
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sewing machine
motor
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motor shaft
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敏男 林
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Brother Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ミシンフレームにモータを内蔵したミシ
ンに関するものである。
[従来の技術] 従来のこの種のミシンとしては、ミシンフレーム内に
ミシン回転軸が回転可能に支持されると共に、そのミシ
ン回転軸の端部に対向してミシンフレーム内にモータが
装着され、そのモータのモータ軸とミシン回転軸とがカ
ップリングによって連結された構成のものが提案されて
いる。
[考案が解決しようとする課題] ところが、この従来構成のミシンにおいては、ミシン
回転軸とモータ軸との同心度や真直度が要求され、それ
らの精度が不十分であると、ミシン回転軸の軸受やモー
タ軸の軸受、あるいは両軸間のカップリングにストレス
が加わり、軸受やカップリングを破損したり、ミシン回
転軸やモータ軸が焼き付いたり、負荷トルクが増大した
りするおそれがあった。
このため、ミシンフレームに対するミシン回転軸の取
付精度、ミシンフレームに対するモータの取付精度、及
びモータのハウジングに対するモータ軸の取付精度等を
高める必要があって、高度な製造技術を要すると共に、
製造コストがアップするという問題点があった。
この考案は、このような従来の技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、ミシンフレームに対するミシン回転軸やモータの
取付精度、及びモータのハウジングに対するモータ軸の
取付精度等を高めなくても、ミシン回転軸とモータ軸と
の同心度や真直度を十分に補償することができて、高度
な製造技術を要することなく安価に製作することができ
ると共に、運転中に軸受やカップリングを破損したり、
ミシン回転軸やモータ軸が焼き付いたり、負荷トルクが
増大したりするおそれを確実に防止することができるミ
シンを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この考案では、ミシン
フレーム内にミシン回転軸を回転可能に支持すると共
に、そのミシン回転軸の端部に対向してミシンフレーム
内にモータを装着し、そのモータのモータ軸とミシン回
転軸とをカップリングにより連結してなるミシンにおい
て、前記モータのハウジングとモータ軸を支持する軸受
との間に弾性体を介在させ、モータ軸とミシン回転軸と
をカップリングにより同一軸線上に連結し、その状態を
前記弾性体の弾性変形により許容されるようにしたもの
である。
[作用] 上記のように構成されたミシンにおいては、ミシンフ
レームに対するミシン回転軸の取付精度、ミシンフレー
ムに対するモータの取付精度、あるいはモータのハウジ
ングに対するモータ軸の取付精度等が不十分であって
も、ミシン回転軸とモータ軸とをカップリングにより連
結したとき、モータのハウジングとモータ軸用の軸受と
の間に介在された弾性体の作用により、ミシン回転軸と
モータ軸との間の組み付け誤差が吸収される。従って、
高度な製造技術を要することなく、ミシン回転軸とモー
タ軸との同心度や真直度を容易に補償することができ
る。
[実施例] 以下、この考案を具体化したミシンの一実施例を、図
面に基づいて詳細に説明する。
第2図及び第3図に示すように、ミシンフレーム1は
アーム部2と脚柱部3とベッド部4とから構成され、ア
ーム部2の上面開放部には蓋体5が着脱可能に取り付け
られている。筒状部6は脚柱部3の上部に形成され、そ
の内部には軸線方向の両側方に開放した開口部7が設け
られると共に、外側にはカバー8が取り付けられてい
る。
ミシン回転軸としての上軸9は、前記アーム部2内の
二箇所の支持壁10に玉軸受11,12を介して回転可能に支
持されている。針棒クランク13は上軸9の左端に嵌合固
定され、その一部が上軸9と玉軸受11の内レースとの間
に延長されている。そして、上軸9の回転に伴い、針棒
クランク13を介して図示しない針棒等が駆動されるよう
になっている。下軸14はベッド部4内に回転可能に支持
され、その左端には糸輪捕捉器15が取着されている。
第1図及び第3図に示すように、モータ18は前記筒状
部6の開口部7内に右端側から嵌合した状態でネジ19に
より筒状部6に固定され、そのモータ軸20が筒状部6の
左右両側方に突出されている。カップリング21はモータ
軸20の左端と上軸9の右端とを同軸上で連結するように
両軸20,9間に設けられ、その一部がモータ軸20と前記玉
軸受12の内レースとの間に延長されている。
駆動タイミングプーリ22は前記カップリング21に隣接
してモータ軸20に嵌合固定され、その右側面にはモータ
18を冷却するためのファン23が取り付けられている。被
動タイミングプーリ24は下軸14に嵌合固定され、この被
動タイミングプーリ24と駆動タイミングプーリ22との間
にはタイミングベルト25が掛装されている。そして、モ
ータ軸20の回転が駆動タイミングプーリ22、タイミング
ベルト25及び被動タイミングプーリ24を介して下軸14に
伝達されて、前記糸輪捕捉器15等が駆動される。
第1図に示すように前記モータ18は、筒状の外郭体29
及びその外郭体29の両端にネジ30により取着された一対
のブラケット31よりなるハウジング28と、そのハウジン
グ28の両ブラケット31間に玉軸受32を介して回転可能に
支持された前記モータ軸20と、ハウジング28の外郭体29
内に取着されたステータ33と、そのステータ33に対向し
たロータ34とから構成されている。
円筒状の弾性体35は、前記ハウジング28の両ブラケッ
ト31と両玉軸受32の外レースとの間にそれぞれ介在され
ている。そして、前記上軸9とモータ軸20とがカップリ
ング21にて連結される際に、この弾性体35の作用によ
り、上軸9とモータ軸20との間の組み付け誤差等が吸収
されて、両軸9,20間の同心度や真直度が補償される。
磁気ドラム38は前記モータ18のモータ軸20の右端に嵌
合固定され、この磁気ドラム38に対向してモータ18の右
側ブラケット31の外面には回転センサ39及びポールセン
サ40が設けられている。プーリ41はモータ軸20の右端に
取着され、その内面には永久磁石42が取付けられ、この
磁石42と対応してブラケット31側には針位置センサ43が
設けられている。
次に、前記のように構成されたミシンについて動作を
説明する。
さて、このミシンにおいて、ミシンフレーム1のアー
ム部2に対する上軸9の取付精度、ミシンフレーム1の
開口部7に対するモータ18の取付精度、あるいはモータ
18のハウジング28に対するモータ軸20の取付精度等が不
十分であると、上軸9とモータ軸20とをカップリング21
により連結する際に、両軸9,20の軸心間に狂いが発生し
やすい。ところが、この実施例のミシンでは、モータ18
のハウジング28とモータ軸20用の玉軸受32との間に弾性
体35が介在されているため、上軸9とモータ軸20とをカ
ップリング21により連結する際に、この弾性体35の作用
により、上軸9とモータ軸20との間の組み付け誤差等が
吸収される。
従って、ミシンフレーム1に対する上軸9の取付精
度、ミシンフレーム1に対するモータ18の取付精度、及
びモータ18のハウジング28に対するモータ軸20の取付精
度等を高めるという高度な製造技術を要することなく、
上軸9とモータ軸20との同心度や真直度を容易に補償す
ることができる。又、このミシンの運転中においては、
上軸9とモータ軸20との間の同心度や真直度が十分に補
償されているため、両軸9,20用の玉軸受11,12,32や両軸
9,20間のカップリング21にストレスが加わって、その玉
軸受11,12,32やカップリング21を破損することはなく、
上軸9やモータ軸20が焼き付いたり、負荷トルクが増大
したりするおそれを確実に防止することができる。
なお、この考案は前記実施例の構成に限定されるもの
ではなく、例えば、第4図に示すように、弾性体35をリ
ング状に形成して、ブラケット31と玉軸受32との間に複
数個介在させるように構成したり、ミシン回転軸として
の下軸14の端部に対向してモータ18を配設し、そのモー
タ軸20と下軸14とをカップリング21により連結するよう
に構成したりする等、この考案の趣旨から逸脱しない範
囲で、各部の構成を任意に変更して具体化することも可
能である。
[考案の効果] この考案は、以上説明したように構成されているた
め、ミシンフレームに対するミシン回転軸やモータの取
付精度、及びモータのハウジングに対するモータ軸の取
付精度等を高めなくても、ミシン回転軸とモータ軸との
同心度や真直度を十分に補償することができて、高度な
製造技術を要することなく安価に製作することができる
と共に、運転中に軸受やカップリングを破損したり、ミ
シン回転軸やモータ軸が焼き付いたり、負荷トルクが増
大したりするおそれを確実に防止することができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化したミシンの要部を示す部分
断面図、第2図はミシンの全体を示す分解斜視図、第3
図は同じくミシン全体の一部破断正面図、第4図はこの
考案の別の実施例を示す部分断面図である。 1……ミシンフレーム、9……ミシン回転軸としての上
軸、18……モータ、20……モータ軸、21……カップリン
グ、28……モータのハウジング、31……ブラケット、32
……玉軸受、35……弾性体。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシンフレーム(1)内にミシン回転軸
    (9)を回転可能に支持すると共に、そのミシン回転軸
    (9)の端部に対向してミシンフレーム(1)内にモー
    タ(18)を装着し、そのモータ(18)のモータ軸(20)
    とミシン回転軸(9)とをカップリング(21)により連
    結してなるミシンにおいて、 前記モータ(18)のハウジング(28)とモータ軸(20)
    を支持する軸受(32)との間に弾性体(35)を介在さ
    せ、モータ軸(20)とミシン回転軸(9)とをカップリ
    ング(21)により同一軸線上に連結し、その状態を前記
    弾性体(35)の弾性変形により許容されるようにしたこ
    とを特徴とするモータ内蔵ミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5689296A (en) * 1979-12-21 1981-07-20 Brother Ind Ltd Driving device for sewing machine
JPS6253154A (ja) * 1985-03-29 1987-03-07 Hitachi Ltd 高速回転体の軸支持構造

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