JP2539180B2 - 軸受構造 - Google Patents

軸受構造

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JP2539180B2
JP2539180B2 JP6225115A JP22511594A JP2539180B2 JP 2539180 B2 JP2539180 B2 JP 2539180B2 JP 6225115 A JP6225115 A JP 6225115A JP 22511594 A JP22511594 A JP 22511594A JP 2539180 B2 JP2539180 B2 JP 2539180B2
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    • F16C25/08Ball or roller bearings self-adjusting
    • F16C25/083Ball or roller bearings self-adjusting with resilient means acting axially on a race ring to preload the bearing
    • GPHYSICS
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    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Moving Of Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ハードディス
クドライブ(HDD)のヘッドアームを回動自在に支持
するピボットベアリングとして用いられる軸受の軸受構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスクドライブでは、磁気ディ
スクがスピンドルモータに装着されて回転駆動され、そ
して、アクチュエータアッセンブリが設けられて、アク
チュエータアッセンブリによれば、VCM(ボイスコイ
ルモータ)等を用いたアクチュエータで、磁気ヘッドを
先端部に有するアームが回動されて磁気ヘッドが磁気デ
ィスク上で位置制御され、磁気情報の読み取り書き込み
が可能となっている。
【0003】アクチュエータアッセンブリにおいてヘッ
ドアームを回動自在に支持するのに、ピボットベアリン
グが用いられる。ピボットベアリングでは、一対の軸受
が軸方向に離間配置され、各軸受けでは、アウターレー
スが、ヘッドアーム側のアウタースリーブに固着され、
インナーレースが、ベースから立設されたインナーシャ
フトと一体化されている。そして、軸受には、予圧が掛
けられている。
【0004】ここで、ハードディスクドライブは、高速
化、小型化、低価格化、低消費電力化及び大容量化が求
められている。
【0005】このために、ピボットベアリングについて
は、その起動、停止が繰り返されることもあって、起動
トルクを特に小さく抑えることが必要である。起動トル
クは、ピボットベアリングに加えられる予圧、そして、
ピボットベアリングに封入されるグリースの性質やその
量によって決定される。予圧が高ければ起動トルクが大
きくなり、また、グリースの量が増えれば起動トルクが
大きくなる。
【0006】予圧については、インナーシャフトとアウ
タースリーブとの線膨張係数が異なると、温度の上昇に
より予圧が増し、温度の下降により予圧が減り、起動ト
ルクが変化する。そこで、従来のピボットベアリングで
は、インナーシャフトの材質とアウタースリーブの材質
とを同一として、予圧の温度依存性を回避していた。
【0007】しかし、インナーシャフトの材質とアウタ
ースリーブの材質との両者にベアリング鋼を使用した場
合には、アウタースリーブをアウタレースに接着するの
に、パッシベーション処理の必要があり、また、接着前
にプライマ(硬化促進剤)を塗布する必要がある。これ
はコストアップの原因となる。
【0008】一方、ピボットベアリングに封入されるグ
リースについては、図4のグラフに示すように、その特
性からグリースの温度が上昇すると起動トルクが小さく
なり、グリースの温度が下降すると起動トルクが大きく
なる。
【0009】そこで、グリースの材質と、その量とを厳
しくコントロールすることによって、グリースによる特
性を最小限に抑えることが行われるが、それも限界があ
り、起動トルクのグリースによる温度依存性は依然とし
て残る。
【0010】なお、図4のグラフにおいて、横軸は温度
を示し、縦軸は回転トルクを示し、各曲線は、回転数が
1800rpmのときの、各種のグリースについて特性
を示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、軸受の回転トルクの温度依存性を無くし、例え
ば、ハードディスクドライブに求められている高速化、
低消費電力化を可能とし、ハードディスクドライブの性
能の劣化が温度変化によっても生じないようにする軸受
構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る本発明の軸受構造は、インナーシャ
フトと、アウタースリーブと、前記インナーシャフトと
アウタースリーブとの間に装着され、軸方向に離間配置
される一対の転がり軸受と、この転がり軸受に予圧を生
じさせる予圧手段と、を備え、前記インナーシャフトと
アウタースリーブとの軸方向の線膨張係数を異ならせ、
この線膨張係数が異なることに起因して温度変化に伴い
生ずる予圧の変化で、転がり軸受に封入される潤滑材に
起因して温度変化に伴い生ずる回転トルク変化を相殺化
してなる、構成を特徴とする。
【0013】請求項2に係る本発明の軸受構造は、イン
ナーシャフトと、アウタースリーブと、前記インナーシ
ャフトとアウタースリーブとの間に装着され、軸方向に
離間配置される一対の転がり軸受と、この転がり軸受に
予圧を生じさせる予圧手段と、を備え、前記インナーシ
ャフトとアウタースリーブとの軸方向の線膨張係数を異
ならせ、この線膨張係数が異なることに起因して温度が
上がるのに伴い高くなり温度が下がるのに伴い低くなる
予圧の変化で、転がり軸受に封入される潤滑材に起因し
て温度が上がるのに伴い低くなり温度が下がるのに伴い
高くなる回転トルク変化を相殺化してなる、構成を特徴
とする。
【0014】請求項3に係る本発明の軸受構造は、請求
項1又は2の構成において、前記転がり軸受は、アウタ
ーレースを備え、アウターレースがアウタースリーブに
接着されてなることを特徴とする。
【0015】請求項4に係る本発明の軸受構造は、請求
項1乃至3のいずれか1の構成において、前記転がり軸
受は、磁気ヘッドを先端部に有するヘッドアームが回動
されて磁気ヘッドが磁気ディスク上で位置制御され、磁
気情報の読み取り等が行われるハードディスクドライブ
のアクチュエータアセンブリにおいて、ヘッドアームを
回動自在に支持するピボットベアリングであることを特
徴とする。
【0016】なお、磁気情報の読み取り等とは、磁気情
報の読み取り、書き込み、削除等のいずれか、あるいは
それらの組合せを含むことを意味する。
【0017】
【作用】上記構成によれば、温度変化に伴いインナーシ
ャフトとアウターシャフトとの間に、線膨張差が積極的
に生じて、予圧が変化する。
【0018】一方、潤滑材はその特性により、温度変化
に伴い回転トルク変化が生ずる。予圧が変化すると回転
トルク変化が生ずるが、温度変化に伴う予圧の変化によ
る回転トルク変化と、温度変化に伴う潤滑材による回転
トルク変化とが相殺化される。全体では、回転トルク変
化がなくなる。
【0019】例えば、請求項2にあるように、温度が上
がるのに伴い予圧が高くなり、温度が下がるのに伴い予
圧が低くなるようにインナーシャフトとアウタースリー
ブとの線膨張係数を異ならせ、予圧が高くなると回転ト
ルクが高くなり、予圧が低くなると回転トルクが低くな
る回転トルク変化と、潤滑材の温度が上がるのに伴い回
転トルクが低くなり、潤滑材の温度が下がるのに伴い回
転トルクが高くなる回転トルク変化とが相殺化される。
【0020】これにより、軸受の回転トルクの温度依存
性が無くなり、例えば、請求項4にあるように、ハード
ディスクドライブのアクチュエータアッセンブリでは、
ハードディスクドライブに求められている高速化、低消
費電力化が可能となり、ハードディスクドライブの性能
の劣化が温度変化によっても生じないようにされる。特
に、ヘッドアームはその起動、停止が繰り返されるの
で、起動トルクが当初の値から変動することなく一定し
て得らることは、効果的である。
【0021】また、インナーシャフトとアウタースリー
ブとの線膨張係数を異ならせることは、インナーシャフ
トの材質とアウタースリーブの材質とを一致させること
を不要とする。これによれば、例えば、請求項3にある
ように、アウターレースをアウタースリーブに接着する
場合に、接着が容易となり、コストも低減される等、有
効的である。
【0022】
【実施例】本発明に係る軸受構造の一実施例を、ハード
ディスクドライブ(HDD)のアクチュエータアッセン
ブリのピボットベアリングに適用したものについて、図
1乃至図3に基づき説明する。
【0023】図2に示すように、ハードディスクドライ
ブ10では、底浅のベース12の開放上部がカバー14
で閉成され、コンピュータ内に水平に配置される矩形薄
箱状のエンクロージャケース15をなし、エンクロージ
ャケース15内では、ベース12内面(ベース上面)に
ハブイン構造のスピンドルモータ16が設けられ、ハブ
18の外周には磁気ディスク(例えば2枚の磁気ディス
クが同軸上に)20が嵌合して装着され、磁気ディスク
20は水平面を回転面としてスピンドルモータ16によ
り回転駆動される。
【0024】エンクロージャケース15内にはまた、ア
クチュエータアッセンブリ22が設けられる。アクチュ
エータアッセンブリ22はヘッドアーム26を備え、ヘ
ッドアーム26は、磁気ヘッド24を一端部に有し、ヘ
ッドアーム26の中間部がピボットベアリング28を介
してベース12に支持され、回動自在とされる。ヘッド
アーム26の他端部にはコイル30が設けられ、そのコ
イル30と共働するVCM(ボイスコイルモータであ
り、コイルとVCMとがアクチュエータを構成する)3
2によって、ヘッドアーム26が回動し、磁気ヘッド2
4が磁気ディスク20の半径方向に沿って磁気ディスク
20上を位置制御され、磁気ヘッド24による磁気情報
の読み取り書き込み、あるいは削除等が行われる。
【0025】ベース12外面(ベース下面)には、回路
基板をなすカード34が取付けられる。カード34は、
ヘッドアーム26、スピンドルモータ16とそれぞれ接
続され、カード34とヘッドアーム26、スピンドルモ
ータ16との間で、動力、信号の送受信が行われる。な
お、図中36は、エンクロージャケース15内にあっ
て、カード34とヘッドアーム26とを接続するために
用いられるフレキシブルケーブルである。
【0026】上記ピボットベアリング28は、図1に示
すように、一対の転がり軸受(以下、単に軸受と称す
る)38を、軸方向に離間配置して備える。各軸受38
では、アウターレース40の外周部がアウタースリーブ
42の内周部に接着され、アウタースリーブ42の外周
部には、ヘッドアーム26が嵌合して設けられる。一
方、軸受け38のインナーレースは、インナーシャフト
44と一体化(ダイダイレクトピボットベアリングをな
す)されている。インナーシャフト44は筒状とされ、
ベース12から立設された軸ピン46の外周部に嵌合し
て取付けられる。軸ピン46の上端部にはこの軸方向へ
上方からボルト48が螺合して、ボルト48の頭部50
がインナーシャフト44の上端部を押さえ込むようにな
っている。
【0027】アウターレース40には、軸受け38のボ
ール52と対向してボール52より大径な円弧断面形状
の軌道溝54が形成され、インナーシャフト44にも、
ボール52と対向してボール52より大径な円弧断面形
状の軌道溝56が形成されている。また、軸受38間に
は、アウターレース40の対向端間に、コイルスプリン
グ(予圧付勢手段)58が介在されている。コイルスプ
リング58は、アウターレース40を互いに離間方向へ
押圧し、ボール52が軌道溝54、56において、イン
ナーシャフト44とアウターレース40とへ、軸方向と
斜めの向きに荷重を及ぼし(荷重の作用方向を矢印Aで
示す)、この荷重は予圧をもたらす。コイルスプリング
58の付勢力(この付勢力は、アウターレース40間を
軸方向へ離間させる向きに作用する離間付勢力となる)
が大きいと、予圧は大きく、コイルスプリング58の付
勢力が弱いと、予圧は小さい。
【0028】この予圧を予め掛けた状態で、アウターレ
ース40の外周部に、アウタースリーブ42の内周部が
接着固定される。
【0029】ここで、軸受38にはグリースが封入され
る。グリース(潤滑材)はこの特性によって、温度が高
くなると回転トルクが大きくなり、温度が低くなると回
転トルクが小さくなり、温度変化に伴い回転トルクが変
化する。
【0030】一方、アウタースリーブ42とインナーシ
ャフト44との軸方向の線膨張係数を異ならせて、温度
が高くなるのに伴い上記離間付勢力が増して予圧が高く
なり、温度が低くなるのに伴い離間付勢力が減って予圧
が低くなるようにする。予圧が高くなると回転トルクが
大きくなり、予圧が低くなると回転トルクが小さくな
る。
【0031】この予圧の変化で、上記のグリースによる
温度変化に伴う回転トルク変化を相殺化すべく、アウタ
ースリーブ42とインナーシャフト44との線膨張係数
がそれぞれ設定される。
【0032】例えば、インナーシャフト44の材質とし
ては、SUS440Cが、アウターレース40の材質と
してはSUS303が、また、アウタースリーブ42の
材質としてはSUS303が可能である。また、コイル
スプリング58の材質としては、SUS304が可能で
あり、接着剤としては、LOCTITE648UV(日
本ロックタイト株式会社製;商品名:ロックタイト 6
48 UV)が可能である。更に、潤滑材としては、L
Y−255(日本グリース製;商品名:ニグエースW)
が可能である。この場合に、SUS440C製のインナ
ーシャフト44の線膨張係数が、10.1×10-6〔1
/°C〕であり、SUS303製のアウタースリーブ4
2の線膨張係数が、17.3×10-6〔1/°C〕であ
る。アウタースリーブ42の線膨張係数が、インナーシ
ャフト44の線膨張係数より大きくされて、この線膨張
係数の差が、温度が上がるのに伴い、離間付勢力が増す
ように作用し、温度が下がるのに伴い、離間付勢力が減
るように作用する。
【0033】上記構成によれば、温度変化に伴いインナ
ーシャフト44とアウターシャフト42との間に、線膨
張差が積極的に生じて、予圧が変化する。
【0034】一方、軸受38に封入されるグリースはそ
の特性により、温度変化に伴い回転トルク変化が生ず
る。
【0035】予圧が変化するとトルク変化が生ずるが、
温度変化に伴う予圧の変化による回転トルク変化と、温
度変化に伴うグリースによる回転トルク変化とが相殺化
される。全体では、回転トルク変化がなくなる。
【0036】すなわち、温度が上がるのに伴い予圧が高
くなり、温度が下がるのに伴い予圧が低くなって、予圧
が高くなると回転トルクが高くなり、予圧が低くなると
回転トルクが低くなる回転トルク変化と、グリースの温
度が上がるのに伴い回転トルクが低くなり、グリースの
温度が下がるのに伴い回転トルクが高くなる回転トルク
変化とが相殺化される。
【0037】これにより、起動トルク、ランニングトル
ク共に、軸受38の回転トルクの温度依存性が無くな
り、ハードディスクドライブ10のアクチュエータアッ
センブリ22では、ハードディスクドライブ10に求め
られている高速化、低消費電力化が可能となり、ハード
ディスクドライブ10の性能の劣化が温度変化によって
も生じないようにされる。特に、ヘッドアーム26はそ
の起動、停止が繰り返されるので、起動トルクが当初の
値から変動することなく一定して得らることは、効果的
である。
【0038】また、インナーシャフト44とアウタース
リーブ42との線膨張係数を異ならせることは、インナ
ーシャフト44の材質とアウタースリーブ42の材質と
を一致させるようなことを要しない。これによれば、ア
ウターレース40をアウタースリーブ42に接着する場
合に、接着が容易となり、コストも低減される等、有効
的である。
【0039】図3に示すように、本実施例によれば、回
転トルクのグリースの温度依存性が依然として残る従来
例に比して、温度変化に伴う回転トルクの変化が抑制さ
れて一定化されるのが判る。
【0040】なお、予圧を掛けるのに、上記実施例で
は、コイルスプリング58の付勢力を用いているが、こ
れに限らず、例えば、重りを用いて、予圧を掛けること
も可能である。
【0041】また、上記実施例では、軸受38のインナ
ーレースがインナーシャフト44と一体化されたダイレ
クトピボットベアリングについて説明しているが、イン
ナーレースとインナーシャフトとが別体のものであって
もよい等、軸受は、上記実施例の転がり軸受の構造に限
定されるものではない。
【0042】更に、上記実施例では、ハードディスクド
ライブ10のアクチュエータアッセンブリ22に設けら
れる軸受の軸受構造について説明しているが、請求項1
乃至3に係る発明では、それに限定されるものではな
く、他に設けられる軸受構造にも適用可能である。
【0043】また、インナーシャフト、アウタースリー
ブ等の材質、そして、インナーシャフト、アウタースリ
ーブの各線膨張係数は、上記実施例に限定されるもので
ない。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る軸受構造によれば、軸受の
回転トルクの温度依存性を無くし、例えば、ハードディ
スクドライブに求められている高速化、低消費電力化を
可能とし、ハードディスクドライブの性能の劣化が温度
変化によっても生じないようにする優れた効果を奏する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸受構造の一実施例を示すダイレ
クトピボットベアリングの縦断面図である。
【図2】本実施例を適用したハードディスクドライブを
示す一部分解斜視図である。
【図3】温度と回転トルクとの関係を示し、従来例と本
発明とを比較するグラフである。
【図4】グリースの温度と回転トルクとの関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10 ハードディスクドライブ 20 磁気ディスク 22 アクチュエータアセンブリ 24 磁気ヘッド 26 ヘッドアーム 28 ピボットベアリング 38 転がり軸受 40 アウターレース 42 アウタースリーブ 44 インナーシャフト 58 コイルスプリング(予圧手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 真吾 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本ア イ・ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (56)参考文献 特開 昭56−150614(JP,A) 実開 平2−11220(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナーシャフトと、 アウタースリーブと、 前記インナーシャフトとアウタースリーブとの間に装着
    され、軸方向に離間配置される一対の転がり軸受と、 この転がり軸受に予圧を生じさせる予圧手段と、 を備え、 前記インナーシャフトとアウタースリーブとの軸方向の
    線膨張係数を異ならせ、この線膨張係数が異なることに
    起因して温度変化に伴い生ずる予圧の変化で、転がり軸
    受に封入される潤滑材に起因して温度変化に伴い生ずる
    回転トルク変化を相殺化してなる、 ことを特徴とする軸受構造。
  2. 【請求項2】 インナーシャフトと、 アウタースリーブと、 前記インナーシャフトとアウタースリーブとの間に装着
    され、軸方向に離間配置される一対の転がり軸受と、 この転がり軸受に予圧を生じさせる予圧手段と、 を備え、 前記インナーシャフトとアウタースリーブとの軸方向の
    線膨張係数を異ならせ、この線膨張係数が異なることに
    起因して温度が上がるのに伴い高くなり温度が下がるの
    に伴い低くなる予圧の変化で、転がり軸受に封入される
    潤滑材に起因して温度が上がるのに伴い低くなり温度が
    下がるのに伴い高くなる回転トルク変化を相殺化してな
    る、 ことを特徴とする軸受構造。
  3. 【請求項3】 前記転がり軸受は、アウターレースを備
    え、アウターレースがアウタースリーブに接着されてな
    る請求項1又は2に記載の軸受構造。
  4. 【請求項4】 前記転がり軸受は、磁気ヘッドを先端部
    に有するヘッドアームが回動されて磁気ヘッドが磁気デ
    ィスク上で位置制御され、磁気情報の読み取り等が行わ
    れるハードディスクドライブのアクチュエータアセンブ
    リにおいて、ヘッドアームを回動自在に支持するピボッ
    トベアリングである請求項1乃至3のいずれか1に記載
    の軸受構造。
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