JP2538807Y2 - 工作機械の摺動面保護装置 - Google Patents

工作機械の摺動面保護装置

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JP2538807Y2
JP2538807Y2 JP7013191U JP7013191U JP2538807Y2 JP 2538807 Y2 JP2538807 Y2 JP 2538807Y2 JP 7013191 U JP7013191 U JP 7013191U JP 7013191 U JP7013191 U JP 7013191U JP 2538807 Y2 JP2538807 Y2 JP 2538807Y2
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JP
Japan
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telescopic cover
sliding surface
protection device
surface protection
cover
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JP7013191U
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幸弘 青野
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Okuma Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、工作機械の摺動面を
テレスコカバーで被覆して切粉や切削液から保護する摺
動面保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、旋盤における従来の摺動面保護
装置として、図4〜図6に示す技術が知られている。各
図に示すように、機台1には案内レール2が設けられ、
その案内レール2にはスライダ3を介してサドル4が前
後に摺動可能に支持されている。サドル4には刃物台5
が載置され、サドル4の前進時にバイト6がチャック7
に把持されたワーク8を切削するようになっている。9
はテレスコカバーであり、入れ子式に連結された断面コ
字形の複数のカバー体10,11,12から構成されて
いて、前端のカバー体10は機台1に、後端のカバー体
12はサドル4に結合されている。そして、テレスコカ
バー9はサドル4の移動に伴って伸縮し、案内レール2
を全行程にわたり被覆し、その案内レール2及びスライ
ダ3の摺動面を切粉や切削液等の異物14から保護でき
るようになっている。
【0003】ところで、テレスコカバー9は入れ子式の
構造であるから、各カバー体10〜12の組合せ部に若
干の隙間が生じるのは避けられない。この隙間をできる
だけ小さくするために、カバー体11,12の前縁には
ゴムまたは合成樹脂製のワイパエッジ15が装着されて
いる。ワイパエッジ15には予圧が付与され、テレスコ
カバー9の伸縮時にカバー体10,12の表面に付着し
た異物14を払拭して、それらの内部への侵入を防止す
るようになっている。また、カバー体10,11の側壁
外面にはガイドバー16が固着されるとともに、カバー
体11,12の側壁内面には掛止片17が貼着されてい
る。そして、ガイドバー16と掛止片17との係合によ
り、ワイパエッジ15に強力な予圧を付与し、かつ、各
カバー体10〜12相互の開き具合を制限して、テレス
コカバー9の側面からの異物14の侵入を防止するよう
になっている。なお、側面からの侵入防止対策としてカ
バー体10〜12の側壁下端部を内方へ折曲げた構造の
テレスコカバーも知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来の摺動
面保護装置によると、上記した各種の侵入防止対策にも
係わらず、ワイパエッジ15が偏摩耗したときに生じる
隙間、ガイドバー16と掛止片17との間にある側面の
隙間、カバー体10〜12の下面の隙間など、テレスコ
カバー9の各部の隙間を完全に解消することは至って困
難で、この隙間から微細な切粉や切削液がテレスコカバ
ー9の内部になおも侵入するという問題点があった。そ
こで、この考案の課題は、テレスコカバー内への切粉や
切削液の侵入を確実に防止でき、しかも、そのための機
構を簡単かつ安価に構成できる摺動面保護装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案の摺動面保護装置は、工作機械の固定部
と可動部との間に摺動面を覆うテレスコカバーを介装
し、テレスコカバーと可動部との接続部位に仕切板を設
け、前記仕切板に固定部と可動部との間の清浄な空気を
テレスコカバーの内部に導入する導入口を形成するとと
もに、テレスコカ バーの収縮時に前記導入口を閉鎖し、
かつ、テレスコカバーの伸長時に導入口を開放する開閉
弁を装着して構成される。
【0006】
【作用】この考案の摺動面保護装置によれば、テレスコ
カバーと可動部との接続部位に仕切板が設けられるた
め、テレスコカバーの収縮時には、容積の減少に伴い、
導入口が開閉弁により閉鎖され、内部の空気が隙間から
外部へ吐出される。したがって、この吐出空気流により
微細な切粉や切削液が放出排除され、これらの異物の侵
入が確実に防止される。また、テレスコカバーの伸長時
には、容積の増加に伴い、開閉弁が導入口を開放し、そ
の導入口から固定部と可動部との間の清浄な空気がテレ
スコカバー内に吸入される。このため、テレスコカバー
の内部が常に清浄な空気で満たされ、切粉による汚染が
防止される。しかも、開閉弁をテレスコカバーの伸縮に
伴う容積変化を利用して前記呼吸動作させるので、侵入
防止のための機構が簡単かつ安価に構成される。
【0007】
【実施例】以下、この考案を旋盤に具体化した一実施例
を図1〜図3に基づいて説明する。この実施例の摺動面
保護装置においては、可動部であるサドル4とテレスコ
カバー9との接続部位に仕切板19がカバー体12の開
口部を覆うように設けられている。仕切板19にはサド
ル4と固定部である機台1との間から清浄な空気をテレ
スコカバー9の内部に導入する一対の導入口20が形成
されている。また、仕切板19には導入口20を開閉す
る可撓性材料からなる開閉弁21が押えバー22を介し
てネジ23により装着されている。その他の構成は従来
と同様であり、図面に同一の符号を付してその説明を省
略する。次に、上記のように構成された摺動面保護装置
の作用について説明すると、テレスコカバー9はサドル
4の移動に伴って伸縮し、案内レール2を全行程にわた
って被覆し、その案内レール2及びスライダ3の摺動面
を切粉や切削液等の異物14から保護する。図1に示す
ように、サドル4の前進時には、テレスコカバー9が収
縮されてその容積が減少する。テレスコカバー9の内部
は仕切板19により仕切られているため、ここに発生し
た圧力により開閉弁21が仕切板19に圧接され、その
開閉弁21によって導入口20が閉鎖される。そして、
容積の減少に伴い、テレスコカバー9内の空気が各カバ
ー体10〜12の隙間から外部へ勢いよく吐出される。
したがって、この吐出空気流により、テレスコカバー9
の周辺に浮遊する微細な切粉、または、表面張力でワイ
パエッジ15に付着している切削液を切削部13側へ強
制的に放出排除して、これらの異物14の侵入を確実に
防止することができる。
【0008】一方、図2に示すように、サドル4の後退
時には、テレスコカバー9が伸長されてその容積が増加
する。このため、テレスコカバー9の内部は負圧状態と
なり、開閉弁21が仕切板19から離れて導入口20を
開放する。そして、容積の増加に伴い、サドル4の下側
の清浄な空気が導入口20を通ってテレスコカバー9の
内部に吸入される。したがって、テレスコカバー9の内
部を常に清浄な空気で満たし、切粉による汚染を防止す
ることができる。また、開閉弁21をテレスコカバー9
の伸縮に伴う容積変化を利用して前記呼吸動作させるの
で、侵入防止のための機構を簡単かつ安価に構成でき、
既設のテレスコカバー9を少ない付加部品で容易に改造
することも可能となる。なお、この考案は上記実施例に
限定されるものではなく、例えば、導入口にパイプを接
続し、このパイプを介して機体外部の清浄な空気をテレ
スコカバーの内部に導入するように構成したり、サドル
以外の各部摺動面に適用したり、旋盤以外の各種工作機
械に応用したりするなど、本考案の趣旨を逸脱しない範
囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して具体化する
ことも可能である。
【0009】
【考案の効果】以上に詳述したように、この考案によれ
ば、仕切板の導入口をテレスコカバーの伸縮に伴い開閉
弁で開閉するように構成したので、テレスコカバー内部
への切粉や切削液の侵入を確実に防止でき、しかも、そ
のための機構を簡単かつ安価に構成できるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による旋盤の摺動面保護装
置を開閉弁の閉鎖状態で示す断面図である。
【図2】図1の摺動面保護装置を開閉弁の開放状態で示
す断面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】旋盤の要部を示す側面図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】従来の旋盤の摺動面保護装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・機台、2・・案内レール、3・・スライダ、4・
・サドル、5・・刃物台、6・・バイト、7・・チャッ
ク、8・・ワーク、9・・テレスコカバー、10〜12
・・カバー体、13・・切削部、14・・異物、15・
・ワイパエッジ、16・・ガイドバー、17・・掛止
片、19・・仕切板、20・・導入口、21・・開閉
弁、22・・押えバー、23・・ネジ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の固定部と可動部との間に摺動
    面を覆うテレスコカバーを介装し、テレスコカバーと可
    動部との接続部位に仕切板を設け、前記仕切板に固定部
    と可動部との間の清浄な空気をテレスコカバーの内部に
    導入する導入口を形成するとともに、テレスコカバーの
    収縮時に前記導入口を閉鎖し、かつ、テレスコカバーの
    伸長時に導入口を開放する開閉弁を装着したことを特徴
    とする工作機械の摺動面保護装置。
JP7013191U 1991-08-06 1991-08-06 工作機械の摺動面保護装置 Expired - Lifetime JP2538807Y2 (ja)

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JPH0516107U JPH0516107U (ja) 1993-03-02
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CN108942391A (zh) * 2018-09-19 2018-12-07 安庆市阳光机械制造有限责任公司 一种罩体长的机床防护罩
KR102408097B1 (ko) * 2020-03-23 2022-06-10 현대위아 주식회사 정면 선반 장치

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