JP2538735Y2 - 樹脂成形品の取付クリップ装置 - Google Patents
樹脂成形品の取付クリップ装置Info
- Publication number
- JP2538735Y2 JP2538735Y2 JP7467091U JP7467091U JP2538735Y2 JP 2538735 Y2 JP2538735 Y2 JP 2538735Y2 JP 7467091 U JP7467091 U JP 7467091U JP 7467091 U JP7467091 U JP 7467091U JP 2538735 Y2 JP2538735 Y2 JP 2538735Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- clip body
- clip
- mounting
- resin molded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は樹脂成形品の取付クリ
ップ装置に関するものである。
ップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】主物品としてのリヤバンパ下縁に樹脂成
形品としてのマッドガードがボルトとナットによって直
接的に締着すると、ボルトとナットの締付けが原因とな
ってマッドガードに亀裂や破損が生じる。従来、ボルト
とナットの締付けが原因となるマッドガードの亀裂や破
損を防止するため、図4に示すように、リヤバンパ1′
の下縁に対し、ボルト8′とナット7′によって締着さ
れる鋼板製の取付プレート50′を介しマッドガード
4′が取付けられるものがある。すなわち、取付プレー
ト50′の先端部下面には、ロール成形によって形成さ
れる鋼板製の保持レール51′がスポット溶接される一
方、マッドガード4′の上縁部には、モール41′が結
合ピン42′によって固着されている。そして、予め、
保持レール51′のレール溝にマッドガード4′が組付
けられた取付けプレート50′が、その上縁部におい
て、リヤバンパ1′の下縁にボルト7′をナット8′に
よって締着されることで、マッドガード4′が取付けら
れるようになっている。
形品としてのマッドガードがボルトとナットによって直
接的に締着すると、ボルトとナットの締付けが原因とな
ってマッドガードに亀裂や破損が生じる。従来、ボルト
とナットの締付けが原因となるマッドガードの亀裂や破
損を防止するため、図4に示すように、リヤバンパ1′
の下縁に対し、ボルト8′とナット7′によって締着さ
れる鋼板製の取付プレート50′を介しマッドガード
4′が取付けられるものがある。すなわち、取付プレー
ト50′の先端部下面には、ロール成形によって形成さ
れる鋼板製の保持レール51′がスポット溶接される一
方、マッドガード4′の上縁部には、モール41′が結
合ピン42′によって固着されている。そして、予め、
保持レール51′のレール溝にマッドガード4′が組付
けられた取付けプレート50′が、その上縁部におい
て、リヤバンパ1′の下縁にボルト7′をナット8′に
よって締着されることで、マッドガード4′が取付けら
れるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来のものにおいて、主物品としてのリヤバンパ対し樹脂
成形品としてのマッドガードを着脱するときには、工具
を用いてボルトとナットを締付けたり外したりしなけれ
ばならず、マッドガードの着脱に多くの手間と時間を必
要としていた。また、リヤバンパに対し取付プレートを
介してマッドガードが取付けられる構造上、リヤバンパ
の表面に対し取付プレート及びマッドガードが連続する
面一化された外観意匠とすることが困難であった。
来のものにおいて、主物品としてのリヤバンパ対し樹脂
成形品としてのマッドガードを着脱するときには、工具
を用いてボルトとナットを締付けたり外したりしなけれ
ばならず、マッドガードの着脱に多くの手間と時間を必
要としていた。また、リヤバンパに対し取付プレートを
介してマッドガードが取付けられる構造上、リヤバンパ
の表面に対し取付プレート及びマッドガードが連続する
面一化された外観意匠とすることが困難であった。
【0004】この考案の目的は、前記した従来の問題点
に鑑み、主物品に対する樹脂成形品の着脱を工具を用い
ることなく容易に行うことができるとともに、主物品に
対し樹脂成形品を直接的に取付けることで、面一化され
た外観意匠にすることができる樹脂成形品の取付クリッ
プ装置を提供することである。
に鑑み、主物品に対する樹脂成形品の着脱を工具を用い
ることなく容易に行うことができるとともに、主物品に
対し樹脂成形品を直接的に取付けることで、面一化され
た外観意匠にすることができる樹脂成形品の取付クリッ
プ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この考案は、主物品に対し、樹脂成形品を着脱可能
に取付けるための樹脂成形品の取付クリップ装置であっ
て、前記主物品の端部背面側に折曲されたフランジと、
前記樹脂成形品の端部背面側に折曲されたフランジとを
重ね合わせて挟持する一対の挟持片を有する挟持体と、
前記一対の挟持片及び前記両フランジにそれぞれ形成さ
れた各取付孔にわたって貫挿されるとともに中心部に内
孔が貫設されて筒状をなし、かつ一端部外周に大径の頭
部を有し、先端部が所定数の割溝によって弾性拡開可能
に形成され、同先端部内周面に係止爪が突設された外筒
クリップ体と、前記外筒クリップ体の内孔に嵌挿される
軸状をなし一端部に操作用つまみを有し、先端部寄り外
周面に前記係止爪が係脱可能に係合される深溝状の第1
係止溝と、浅溝状の第2係止溝とが軸方向に接近してそ
れぞれ凹設された中軸クリップ体と、を備え、前記深溝
状の第1係止溝は、該第1係止溝に前記係止爪が係合し
たときに、前記外筒クリップ体の先端部が前記各取付孔
に対して挿脱可能な外径に弾性縮小される溝深さに形成
され、前記浅溝状の第2係止溝は、該第2係止溝に前記
係止爪が係合したときに、前記外筒クリップ体の先端部
を前記一方の挟持片の取付孔周縁と係合させて弾性拡開
させる溝深さに形成されている。
に、この考案は、主物品に対し、樹脂成形品を着脱可能
に取付けるための樹脂成形品の取付クリップ装置であっ
て、前記主物品の端部背面側に折曲されたフランジと、
前記樹脂成形品の端部背面側に折曲されたフランジとを
重ね合わせて挟持する一対の挟持片を有する挟持体と、
前記一対の挟持片及び前記両フランジにそれぞれ形成さ
れた各取付孔にわたって貫挿されるとともに中心部に内
孔が貫設されて筒状をなし、かつ一端部外周に大径の頭
部を有し、先端部が所定数の割溝によって弾性拡開可能
に形成され、同先端部内周面に係止爪が突設された外筒
クリップ体と、前記外筒クリップ体の内孔に嵌挿される
軸状をなし一端部に操作用つまみを有し、先端部寄り外
周面に前記係止爪が係脱可能に係合される深溝状の第1
係止溝と、浅溝状の第2係止溝とが軸方向に接近してそ
れぞれ凹設された中軸クリップ体と、を備え、前記深溝
状の第1係止溝は、該第1係止溝に前記係止爪が係合し
たときに、前記外筒クリップ体の先端部が前記各取付孔
に対して挿脱可能な外径に弾性縮小される溝深さに形成
され、前記浅溝状の第2係止溝は、該第2係止溝に前記
係止爪が係合したときに、前記外筒クリップ体の先端部
を前記一方の挟持片の取付孔周縁と係合させて弾性拡開
させる溝深さに形成されている。
【0006】
【作用】前記したように構成される樹脂成形品の取付ク
リップ装置において、主物品に対し樹脂成形品を取付け
る場合、予め、外筒クリップ体の中心孔に中軸クリップ
体が嵌挿され、該中軸クリップ体の深溝状の第1係止溝
に外筒クリップ体の先端部内周の係止爪が係合されて外
筒クリップ体に対し中軸クリップ体が組付けられる。ま
た、主物品のフランジに対し樹脂成形品のフランジが重
ね合され、これら両フランジに対して挟持体の両挟持片
が差し込まれるとともに、前記両フランジ及び両挟持片
の各取付孔が位置合せされる。ここで、前記したように
中軸クリップ体が組付けられた外筒クリップ体が、前記
両挟持片及び両フランジの各取付孔にわたって貫挿され
る。そして、外筒クリップ体に対し中軸クリップ体がそ
のつまみによって移動操作され、同中軸クリップ体の浅
溝状の第2係止溝に、前記外筒クリップ体の係止爪が係
合され、これによって外筒クリップ体の先端部が前記一
方の挟持片の取付孔周縁と係合して弾性拡開すること
で、主物品に対し樹脂成形品が取付けられる。また、前
記とは逆に、主物品に対し樹脂成形品を取外す場合、外
筒クリップ体に対し中軸クリップ体が、そのつまみによ
って移動操作され、同中軸クリップ体の深溝状の第1係
止溝に外筒クリップ体の先端部の係止爪が係合される。
これによって外筒クリップ体の先端部が元の状態に弾性
縮小される。ここで、挟持体の両挟持片、主物品のフラ
ンジ及び樹脂成形品のフランジの各取付孔に対し、前記
中軸クリップ体と共に外筒クリップ体が引抜かれること
で、樹脂成形品が取外される。
リップ装置において、主物品に対し樹脂成形品を取付け
る場合、予め、外筒クリップ体の中心孔に中軸クリップ
体が嵌挿され、該中軸クリップ体の深溝状の第1係止溝
に外筒クリップ体の先端部内周の係止爪が係合されて外
筒クリップ体に対し中軸クリップ体が組付けられる。ま
た、主物品のフランジに対し樹脂成形品のフランジが重
ね合され、これら両フランジに対して挟持体の両挟持片
が差し込まれるとともに、前記両フランジ及び両挟持片
の各取付孔が位置合せされる。ここで、前記したように
中軸クリップ体が組付けられた外筒クリップ体が、前記
両挟持片及び両フランジの各取付孔にわたって貫挿され
る。そして、外筒クリップ体に対し中軸クリップ体がそ
のつまみによって移動操作され、同中軸クリップ体の浅
溝状の第2係止溝に、前記外筒クリップ体の係止爪が係
合され、これによって外筒クリップ体の先端部が前記一
方の挟持片の取付孔周縁と係合して弾性拡開すること
で、主物品に対し樹脂成形品が取付けられる。また、前
記とは逆に、主物品に対し樹脂成形品を取外す場合、外
筒クリップ体に対し中軸クリップ体が、そのつまみによ
って移動操作され、同中軸クリップ体の深溝状の第1係
止溝に外筒クリップ体の先端部の係止爪が係合される。
これによって外筒クリップ体の先端部が元の状態に弾性
縮小される。ここで、挟持体の両挟持片、主物品のフラ
ンジ及び樹脂成形品のフランジの各取付孔に対し、前記
中軸クリップ体と共に外筒クリップ体が引抜かれること
で、樹脂成形品が取外される。
【0007】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1〜図3にし
たがって説明する。図3において、車体後部に組付けら
れる主物品としてのリヤバンパ1の下端縁には、背面側
に向けて折曲されたフランジ2が形成され、このフラン
ジ2には、その長手方向に所定間隔をもって所定数の取
付孔3が形成されている。また、樹脂成形品としてのマ
ッドガード4の上端縁には、前記フランジ2に対応する
フランジ5が背面側へ向けて断面L字状に折曲されてお
り、このフランジ5には、前記リヤバンパ1のフランジ
5に形成された各取付孔3に対応する位置において、同
フランジ5の長手方向に長い長孔状の取付孔6がそれぞ
れ形成されている。
たがって説明する。図3において、車体後部に組付けら
れる主物品としてのリヤバンパ1の下端縁には、背面側
に向けて折曲されたフランジ2が形成され、このフラン
ジ2には、その長手方向に所定間隔をもって所定数の取
付孔3が形成されている。また、樹脂成形品としてのマ
ッドガード4の上端縁には、前記フランジ2に対応する
フランジ5が背面側へ向けて断面L字状に折曲されてお
り、このフランジ5には、前記リヤバンパ1のフランジ
5に形成された各取付孔3に対応する位置において、同
フランジ5の長手方向に長い長孔状の取付孔6がそれぞ
れ形成されている。
【0008】前記リヤバンパ1に対しマッドガード4
を、その両フランジ2,5において着脱可能に取付けら
れるための取付クリップ装置10は、図1と図2に示す
ように、挟持体11と、外筒クリップ体18と、中軸ク
リップ体25と、の三部品によって構成されており、こ
れら三部品は合成樹脂の射出成形によってそれぞれ形成
されている。
を、その両フランジ2,5において着脱可能に取付けら
れるための取付クリップ装置10は、図1と図2に示す
ように、挟持体11と、外筒クリップ体18と、中軸ク
リップ体25と、の三部品によって構成されており、こ
れら三部品は合成樹脂の射出成形によってそれぞれ形成
されている。
【0009】前記挟持体11は、断面略C字状をなす基
部12と、該基部12の両端からそれぞれ延出され前記
両フランジ2.5を上下に重ね合せて挟持する第1、第
2の両挟持片13,14とを一体に備えている。さら
に、第1、第2の両持片13,14には取付孔15,1
6がそれぞれ同一中心線上に貫設されている。
部12と、該基部12の両端からそれぞれ延出され前記
両フランジ2.5を上下に重ね合せて挟持する第1、第
2の両挟持片13,14とを一体に備えている。さら
に、第1、第2の両持片13,14には取付孔15,1
6がそれぞれ同一中心線上に貫設されている。
【0010】前記外筒クリップ体18は、前記両フラン
ジ2,3及び前記第1、第2の両挟持片13,14の各
取付孔3,6,15,16にわたって貫挿されかつ中心
部に内孔19が貫設されて筒状に形成されている。さら
に、外筒クリップ体18の一端部外周には大径の頭部2
0が形成されている。また、外筒クリップ体18の筒部
23の長手方向中央部から先端にわたって複数条のスリ
ット状の割溝21が放射状に形成されており、これら各
割溝21によって外筒クリップ体18の先端寄り部分が
弾性拡開可能とされている。さらに、外筒クリップ体1
8の先端寄り内周面には係止爪22が突設されている。
ジ2,3及び前記第1、第2の両挟持片13,14の各
取付孔3,6,15,16にわたって貫挿されかつ中心
部に内孔19が貫設されて筒状に形成されている。さら
に、外筒クリップ体18の一端部外周には大径の頭部2
0が形成されている。また、外筒クリップ体18の筒部
23の長手方向中央部から先端にわたって複数条のスリ
ット状の割溝21が放射状に形成されており、これら各
割溝21によって外筒クリップ体18の先端寄り部分が
弾性拡開可能とされている。さらに、外筒クリップ体1
8の先端寄り内周面には係止爪22が突設されている。
【0011】また、この実施例において、外筒クリップ
体18の筒部23の長手方向中央部から先端にわたる部
分の外径は適宜に小径とされ、当該部分の肉厚が薄く形
成されることで、外筒クリップ体18の先端寄り部分の
弾性拡開が円滑になされるようになっている。さらに、
図2に示すように、外筒クリップ体18の内孔19の上
部には、テーパ孔19aと大径孔部19bとが段差面1
9cをもって形成されており、大径孔部19bは頭部2
0の上面に開口している。
体18の筒部23の長手方向中央部から先端にわたる部
分の外径は適宜に小径とされ、当該部分の肉厚が薄く形
成されることで、外筒クリップ体18の先端寄り部分の
弾性拡開が円滑になされるようになっている。さらに、
図2に示すように、外筒クリップ体18の内孔19の上
部には、テーパ孔19aと大径孔部19bとが段差面1
9cをもって形成されており、大径孔部19bは頭部2
0の上面に開口している。
【0012】前記中軸クリップ体25は、外筒クリップ
体18の内孔19に嵌挿されかつ外筒クリップ体18の
全長よりも適宜に長い軸状に形成されている。中軸クリ
ップ体25の軸部26の一端部には、外筒クリップ体1
8の内孔19のテーパ孔部19a及び大径孔部19bに
それぞれ嵌込まれるテーパ軸部27とフランジ部28と
が形成されている。前記フランジ部28の下面には前記
テーパ孔部19aと大径孔部19bとの段差面19cに
当接するストッパ片29が突設され、同フランジ部28
の上面には、操作用のつまみ30が形成されている。さ
らに、前記中軸クリップ体25の軸部26の先端部は先
尖り状のテーパ状に形成され、同中軸クリップ体25の
先端寄り外周面には外筒クリップ体18の係止爪22が
係脱可能に係合される深溝状の第1係止溝31と、浅溝
状の第2係止溝32とが軸方向に接近して凹設されてい
る。
体18の内孔19に嵌挿されかつ外筒クリップ体18の
全長よりも適宜に長い軸状に形成されている。中軸クリ
ップ体25の軸部26の一端部には、外筒クリップ体1
8の内孔19のテーパ孔部19a及び大径孔部19bに
それぞれ嵌込まれるテーパ軸部27とフランジ部28と
が形成されている。前記フランジ部28の下面には前記
テーパ孔部19aと大径孔部19bとの段差面19cに
当接するストッパ片29が突設され、同フランジ部28
の上面には、操作用のつまみ30が形成されている。さ
らに、前記中軸クリップ体25の軸部26の先端部は先
尖り状のテーパ状に形成され、同中軸クリップ体25の
先端寄り外周面には外筒クリップ体18の係止爪22が
係脱可能に係合される深溝状の第1係止溝31と、浅溝
状の第2係止溝32とが軸方向に接近して凹設されてい
る。
【0013】前記第1係止溝31は、第2係止溝32よ
りも先端側に位置しかつ係止爪22が滑走して係脱され
る傾斜面31aを有するとともに、同第1係止溝31に
前記係止爪22が係合したときには、図3に示すよう
に、外筒クリップ体25の先端部が前記各取付孔3,
6,15,16に対し挿脱可能な外径に弾性縮小される
溝深さ及び形状に形成されている。
りも先端側に位置しかつ係止爪22が滑走して係脱され
る傾斜面31aを有するとともに、同第1係止溝31に
前記係止爪22が係合したときには、図3に示すよう
に、外筒クリップ体25の先端部が前記各取付孔3,
6,15,16に対し挿脱可能な外径に弾性縮小される
溝深さ及び形状に形成されている。
【0014】これに対し、前記第2係止溝32は、図2
に示すように、前記外筒クリップ体18の内孔19にお
けるテーパ孔部19aと大径孔部19bとの段差面19
cに中軸クリップ体25のストッパ片29が当接する位
置まで押込んだときに、前記係止爪22と係合する位置
に形成されている。さらに、第2係止溝32は、該第2
係止溝32に前記係止爪22が係合したときに前記外筒
クリップ体18の先端部を前記第2挟持片14の取付孔
16周縁と係合して弾性拡開させる溝深さに形成されて
いる。
に示すように、前記外筒クリップ体18の内孔19にお
けるテーパ孔部19aと大径孔部19bとの段差面19
cに中軸クリップ体25のストッパ片29が当接する位
置まで押込んだときに、前記係止爪22と係合する位置
に形成されている。さらに、第2係止溝32は、該第2
係止溝32に前記係止爪22が係合したときに前記外筒
クリップ体18の先端部を前記第2挟持片14の取付孔
16周縁と係合して弾性拡開させる溝深さに形成されて
いる。
【0015】また、この実施例では、第2係止溝32と
係止爪22とが係合している状態において、外筒クリッ
プ18に対し中軸クリップ体25が反時計方向へは、前
記第2係止溝32と係止爪22との係合力に抗して回動
可能で、時計方向への回動は阻止されるように、第2係
止溝32と係止爪22との形状が適宜に設定にされてい
る。そして、中軸クリップ体25を、そのつまみ30に
よって反時計方向へ回動操作することで、第2係止溝3
2に対するの係止爪22との係合が外れるようになって
いる。
係止爪22とが係合している状態において、外筒クリッ
プ18に対し中軸クリップ体25が反時計方向へは、前
記第2係止溝32と係止爪22との係合力に抗して回動
可能で、時計方向への回動は阻止されるように、第2係
止溝32と係止爪22との形状が適宜に設定にされてい
る。そして、中軸クリップ体25を、そのつまみ30に
よって反時計方向へ回動操作することで、第2係止溝3
2に対するの係止爪22との係合が外れるようになって
いる。
【0016】この実施例は上述したように構成される。
したがって、リヤバンパ1に対しマッドガード4を取付
ける場合、予め、外筒クリップ体18の内孔19に中軸
クリップ体25が嵌挿され、該中軸クリップ体25の第
1係止溝31に外筒クリップ体25の係止爪22が係合
されて外筒クリップ体18に対し中軸クリップ体25が
嵌挿保持される。また、リヤバンパ1のフランジ2に対
しマッドガード4のフランジ5が重ね合され、これら両
フランジ2,4に対して挟持体11の第1、第2の両挟
持片13,14が差し込まれるとともに、前記両フラン
ジ2,4及び第1、第2の両挟持片13,14の各取付
孔3,6,15,16が位置合せされる。
したがって、リヤバンパ1に対しマッドガード4を取付
ける場合、予め、外筒クリップ体18の内孔19に中軸
クリップ体25が嵌挿され、該中軸クリップ体25の第
1係止溝31に外筒クリップ体25の係止爪22が係合
されて外筒クリップ体18に対し中軸クリップ体25が
嵌挿保持される。また、リヤバンパ1のフランジ2に対
しマッドガード4のフランジ5が重ね合され、これら両
フランジ2,4に対して挟持体11の第1、第2の両挟
持片13,14が差し込まれるとともに、前記両フラン
ジ2,4及び第1、第2の両挟持片13,14の各取付
孔3,6,15,16が位置合せされる。
【0017】ここで、前記したように中軸クリップ体2
5が組付けられた外筒クリップ体18が、図3に示すよ
うに、前記各取付孔3,6,15,16わたって貫挿さ
れる。そして、外筒クリッブ体18の内孔19の段差面
19cに対し、中軸クリップ体25のストッパ片29が
当接する位置まで中軸クリップ体25をそのつまみ30
によって押込み操作する。中軸クリップ体25の押込み
動作にともない、外筒クリップ体25の先端部をしだい
に弾性拡大させながら同外筒クリップ体25の係止爪2
2が第1係止溝31の傾斜面31aを滑走する。そして
前記係止爪22が第1係止溝31から外れた後、第2係
止溝32に係合することで、図2に示すように、外筒ク
リップ体25の先端部が所定大きさだけ弾性拡開され、
その拡開状態に保持される。そして、弾性拡開された先
端部が第2挟持片14の取付孔16の周縁部と係合し、
これによって、リヤバンパ1に対するマッドガード4の
取付けが完了する。
5が組付けられた外筒クリップ体18が、図3に示すよ
うに、前記各取付孔3,6,15,16わたって貫挿さ
れる。そして、外筒クリッブ体18の内孔19の段差面
19cに対し、中軸クリップ体25のストッパ片29が
当接する位置まで中軸クリップ体25をそのつまみ30
によって押込み操作する。中軸クリップ体25の押込み
動作にともない、外筒クリップ体25の先端部をしだい
に弾性拡大させながら同外筒クリップ体25の係止爪2
2が第1係止溝31の傾斜面31aを滑走する。そして
前記係止爪22が第1係止溝31から外れた後、第2係
止溝32に係合することで、図2に示すように、外筒ク
リップ体25の先端部が所定大きさだけ弾性拡開され、
その拡開状態に保持される。そして、弾性拡開された先
端部が第2挟持片14の取付孔16の周縁部と係合し、
これによって、リヤバンパ1に対するマッドガード4の
取付けが完了する。
【0018】前記したように、リヤバンパ1に対しマッ
ドガード4が取付けられた状態において、リヤバンパ1
とマッドガードとの熱伸縮による差が生じた場合、マッ
ドガード4の取付孔6が、同マッドガード4の長手方向
に長い長孔状に形成されるため、前記熱伸縮による差
が、前記長孔状の取付孔6に沿って外筒クリップ体18
が相対移動することで吸収される。このため、前記熱伸
縮差が原因となってマッドガード4に生じるたわみや歪
みが防止される。
ドガード4が取付けられた状態において、リヤバンパ1
とマッドガードとの熱伸縮による差が生じた場合、マッ
ドガード4の取付孔6が、同マッドガード4の長手方向
に長い長孔状に形成されるため、前記熱伸縮による差
が、前記長孔状の取付孔6に沿って外筒クリップ体18
が相対移動することで吸収される。このため、前記熱伸
縮差が原因となってマッドガード4に生じるたわみや歪
みが防止される。
【0019】次に、車両の後方に牽引ワイヤによって別
の車両を牽引する際に、リヤバンパ1に対しマットガー
ド4を取外す場合、中軸クリップ体25を、そのつまみ
30によって反時計方向へ回動操作する。すると、中軸
クリップ体25の第2係止溝32に対する外筒クリップ
体18の係止爪22の係合が外れる。引続いて、つまみ
30によって中軸クリップ体25を反時計方向へ所定角
度だけ回動操作することで、外筒クリップ体18の先端
部の弾性復元力によって、中軸クリップ体18を押出し
方向へ移動しながら同外筒クリップ体18の係止爪22
が中軸クリップ体25の第1係止溝31の傾斜面31a
に沿って滑走する。そして、外筒クリップ体18の係止
爪22が中軸クリップ体25の第1係止溝31に係合す
ることで、図3に示すように外筒クリップ体18が元の
状態に弾性縮小される。
の車両を牽引する際に、リヤバンパ1に対しマットガー
ド4を取外す場合、中軸クリップ体25を、そのつまみ
30によって反時計方向へ回動操作する。すると、中軸
クリップ体25の第2係止溝32に対する外筒クリップ
体18の係止爪22の係合が外れる。引続いて、つまみ
30によって中軸クリップ体25を反時計方向へ所定角
度だけ回動操作することで、外筒クリップ体18の先端
部の弾性復元力によって、中軸クリップ体18を押出し
方向へ移動しながら同外筒クリップ体18の係止爪22
が中軸クリップ体25の第1係止溝31の傾斜面31a
に沿って滑走する。そして、外筒クリップ体18の係止
爪22が中軸クリップ体25の第1係止溝31に係合す
ることで、図3に示すように外筒クリップ体18が元の
状態に弾性縮小される。
【0020】ここで、前記各取付孔3,5,15,16
に対し、前記中軸クリップ体25と共に外筒クリップ体
18を引抜き、前記両フランジ2,5から挟持体11を
抜き外すことで、リヤバンパ1に対しマッドガード4が
取外される。前述したようにして、リヤバンパ1に対す
るマッドガード4の着脱を工具を用いることなく容易か
つ手早く行うことができる。
に対し、前記中軸クリップ体25と共に外筒クリップ体
18を引抜き、前記両フランジ2,5から挟持体11を
抜き外すことで、リヤバンパ1に対しマッドガード4が
取外される。前述したようにして、リヤバンパ1に対す
るマッドガード4の着脱を工具を用いることなく容易か
つ手早く行うことができる。
【0021】また、この実施例の取付クリップ装置10
は、リヤバンパ1のフランジ2に対し、マットガード4
のフランジ5を上下に重ね合せて取付けるものであるか
ら、リヤバンパ1の外面及びマッドガード4の外面を連
続する面一化された外観意匠にすることができ、見栄え
の向上を図ることができる。なお、上記実施例において
は、主物品がリヤバンパーであり、樹脂成形品がマッド
ガードである場合を例示したがこれに限定するものでは
ない。
は、リヤバンパ1のフランジ2に対し、マットガード4
のフランジ5を上下に重ね合せて取付けるものであるか
ら、リヤバンパ1の外面及びマッドガード4の外面を連
続する面一化された外観意匠にすることができ、見栄え
の向上を図ることができる。なお、上記実施例において
は、主物品がリヤバンパーであり、樹脂成形品がマッド
ガードである場合を例示したがこれに限定するものでは
ない。
【0022】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば、
挟持体の両挟持片によって主物品のフランジと樹脂成形
品のフランジとを挟持した状態において、外筒クリップ
体に対し、中軸クリップ体をそのつまみによって移動操
作し、同中軸クリップ体の深溝状の第1係止溝に外筒ク
リップ体の係止爪を係合させ、外筒クリップ体を弾性縮
小させることで、前記両挟持片及び両フランジでの各取
付孔に対し、中軸クリップ体と共に外筒クリップ体を挿
脱することができる。前記各取付孔にわたって中軸クリ
ップ体と共に外筒クリップ体を貫挿した後、外筒のクリ
ップ体に対し中軸クリップ体を、そのつまみによって移
動操作し同中軸クリップ体の浅溝状の第2係止溝に、外
筒クリップ体の係止爪を係合させて外筒クリップ体を弾
性拡開させることで、主物品に対し樹脂成形品を取付け
ることができるため、主物品に対する樹脂成形品の着脱
を工具に用いることなく、容易にかつ手早く行うことが
できる。さらに、主物品に対し、樹脂成形品を直接的に
取付けることで、主物品と樹脂成形品との外面を、連続
観のある面一化された外観意匠にすることができ、見栄
えの向上を向上を図ることができる。
挟持体の両挟持片によって主物品のフランジと樹脂成形
品のフランジとを挟持した状態において、外筒クリップ
体に対し、中軸クリップ体をそのつまみによって移動操
作し、同中軸クリップ体の深溝状の第1係止溝に外筒ク
リップ体の係止爪を係合させ、外筒クリップ体を弾性縮
小させることで、前記両挟持片及び両フランジでの各取
付孔に対し、中軸クリップ体と共に外筒クリップ体を挿
脱することができる。前記各取付孔にわたって中軸クリ
ップ体と共に外筒クリップ体を貫挿した後、外筒のクリ
ップ体に対し中軸クリップ体を、そのつまみによって移
動操作し同中軸クリップ体の浅溝状の第2係止溝に、外
筒クリップ体の係止爪を係合させて外筒クリップ体を弾
性拡開させることで、主物品に対し樹脂成形品を取付け
ることができるため、主物品に対する樹脂成形品の着脱
を工具に用いることなく、容易にかつ手早く行うことが
できる。さらに、主物品に対し、樹脂成形品を直接的に
取付けることで、主物品と樹脂成形品との外面を、連続
観のある面一化された外観意匠にすることができ、見栄
えの向上を向上を図ることができる。
【図1】この考案の一実施例における樹脂成形品の取付
クリップ装置を分解して示す斜視図である。
クリップ装置を分解して示す斜視図である。
【図2】同じく主物品に対し樹脂成形品を取付けた状態
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図3】同じく中軸クリップ体の深溝状の第1係止溝に
外筒クリップ体の係止爪が係合した状態を示す断面図で
ある。
外筒クリップ体の係止爪が係合した状態を示す断面図で
ある。
【図4】従来のものを示す縦断面図である。
1 リヤバンパ(主物品) 2 フランジ 3 取付孔 4 マッドガード 5 フランジ 6 取付孔 10 取付クリップ装置 11 挟持体 13 第1挟持片 14 第2挟持片 15,16 取付孔 18 外筒クリップ体 19 内孔 20 頭部 21 割溝 22 係止爪 25 中軸クリップ体 26 軸部 30 つまみ 31 第1係止溝 31a 傾斜面 32 第2係止溝
Claims (1)
- 【請求項1】 主物品に対し、樹脂成形品を着脱可能に
取付けるための樹脂成形品の取付クリップ装置であっ
て、 前記主物品の端部背面側に折曲されたフランジと、前記
樹脂成形品の端部背面側に折曲されたフランジとを重ね
合わせて挟持する一対の挟持片を有する挟持体と、 前記一対の挟持片及び前記両フランジにそれぞれ形成さ
れた各取付孔にわたって貫挿されるとともに中心部に内
孔が貫設されて筒状をなし、かつ一端部外周に大径の頭
部を有し、先端部が所定数の割溝によって弾性拡開可能
に形成され、同先端部内周面に係止爪が突設された外筒
クリップ体と、 前記外筒クリップ体の内孔に嵌挿される軸状をなし一端
部に操作用つまみを有し、先端部寄り外周面に前記係止
爪が係脱可能に係合される深溝状の第1係止溝と、浅溝
状の第2係止溝とが軸方向に接近してそれぞれ凹設され
た中軸クリップ体と、を備え、 前記深溝状の第1係止溝は、該第1係止溝に前記係止爪
が係合したときに、前記外筒クリップ体の先端部が前記
各取付孔に対して挿脱可能な外径に弾性縮小される溝深
さに形成され、 前記浅溝状の第2係止溝は、該第2係止溝に前記係止爪
が係合したときに、前記外筒クリップ体の先端部を前記
一方の挟持片の取付孔周縁と係合させて弾性拡開させる
溝深さに形成されていることを特徴とする樹脂成形品の
取付クリップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7467091U JP2538735Y2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 樹脂成形品の取付クリップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7467091U JP2538735Y2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 樹脂成形品の取付クリップ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0519074U JPH0519074U (ja) | 1993-03-09 |
JP2538735Y2 true JP2538735Y2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=13553904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7467091U Expired - Fee Related JP2538735Y2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 樹脂成形品の取付クリップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538735Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102673661A (zh) * | 2011-03-10 | 2012-09-19 | 株式会社利富高 | 安装部件的安装结构 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001221213A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-08-17 | Daiwa Kasei Ind Co Ltd | クリップ |
WO2014006894A1 (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-09 | 本田技研工業株式会社 | クリップ |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP7467091U patent/JP2538735Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102673661A (zh) * | 2011-03-10 | 2012-09-19 | 株式会社利富高 | 安装部件的安装结构 |
CN102673661B (zh) * | 2011-03-10 | 2014-12-31 | 株式会社利富高 | 安装部件的安装结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0519074U (ja) | 1993-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4422222A (en) | Fastening structure | |
JP3296880B2 (ja) | 押ボタン | |
US5273330A (en) | Twist-lock mounting assembly and method for a bumper energy absorber | |
US2531348A (en) | Turnable t-member type molding fastener | |
JP2538735Y2 (ja) | 樹脂成形品の取付クリップ装置 | |
KR950003647A (ko) | 밴드 클램프 체결구 | |
US2192359A (en) | Fastener | |
US2822712A (en) | Fastening device | |
US3453926A (en) | Rotatable and interchangeable pin supporting fixture | |
WO2002062616A1 (en) | Fastener for component such as assist grip of automobile | |
JP2512362Y2 (ja) | 留め具 | |
KR101707432B1 (ko) | 차량용 부품 고정 유니트 | |
JPH0423044Y2 (ja) | ||
US2184631A (en) | Bumper guard structure | |
JP3007833U (ja) | タイヤチェーン締結具 | |
JPS5835854Y2 (ja) | 二物体の取付クリツプ | |
JPH0720483U (ja) | 棒状又は管状物の固定具 | |
US3357667A (en) | License plate attachment | |
JPH055282Y2 (ja) | ||
JPH0642087Y2 (ja) | 物品の取付具 | |
JPS5924465Y2 (ja) | ブツシユ抜取工具 | |
JPS5843371Y2 (ja) | ワイヤ−グリツプにおけるピンの着脱装置 | |
JPH0714648Y2 (ja) | 係止クリップ | |
JPH0448330Y2 (ja) | ||
JPH0746605Y2 (ja) | 自動車のフエンダーモール取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |