JP2538702C - - Google Patents

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JP2538702C
JP2538702C JP2538702C JP 2538702 C JP2538702 C JP 2538702C JP 2538702 C JP2538702 C JP 2538702C
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coating
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、噴霧式フラックス塗布装置に関し、とくに、噴霧ノズルの配置に関
する。 〔従来の技術〕 従来の噴霧式フラックス塗布装置は、複数の噴霧ノズルを有していた。また、
噴霧ノズルは装置に固定されているか、または、塗布の対象となる配線基板の最
大幅よりも短い距離を移動しながら噴霧を行っていた。 〔発明が解決しようとする課題〕 この従来の噴霧式フラックス塗布装置では、噴霧ノズルが装置の筐体に固定さ
れているのが普通である。また、噴霧ノズルとしては、一般的に噴霧形状が楕円
形をなす様な空気霧化方式のノズルを用いている。しかし、こうした噴霧ノズル
1本を固定した状態で噴霧塗布を行った場合の有効塗布範囲は楕円の長径方向で
150mm程度である。これは、塗布対象となる配線基板の寸法よりも一般に小さい
。そのため噴霧ノズルを複数有しているのが一般的であった。第3図に示す様に
通常は2〜3本の噴霧ノズルを配線基板の走行方向と直角な水平直線上に配置し
、かつ、噴霧塗布範囲の長径方向が配線基板の走行方向と直角をなす様に構成す
る。この構成により配線基板1を矢印5の方向に走行させながら2つの噴霧ノズ
ル2からフラックス噴霧を行えば、第4図に示す様に各噴霧ノズル2の有効噴霧
塗布 範囲3が配線基板1の全体をカバーしてフラックスを塗布することができる。し
かしこの構成を有する噴霧式フラックス塗布装置は、塗布の均一性という面から
見て次に述べる3つの問題点に有している。 第一に、噴霧ノズルによる塗布は、その有効塗布範囲3内において均一ではな
い。噴霧ノズル2の中心軸上、すなわち、噴霧ノズル2の真正面になる位置で最
も多く塗布され、中心軸からはずれるに従って塗布量は減少する。従って第3図
および第4図に示す構成では、フラックスは配線基板に均一に塗布されず、噴霧
ノズル2の真上を通過した部位が他の部位よりも多く塗布されてしまうことにな
る。以下この問題点を第1の問題点と言う。 第2に、複数の噴霧ノズル2相互のバランスをとることが難しい。噴霧ノズル
はその加工精度上、複数のノズル間で塗布量,噴霧粒子の大きさ,有効塗布範囲
の大きさ等におけるある程度のばらつきは避けられないのが普通である。また、
噴霧ノズルを複数有することで、その塗布範囲3が交わる付近では噴霧流の干渉
が生じる。この干渉の問題は噴霧ノズルの取付位置や基板に対する角度と関係し
、塗り重ねとなって干渉部位の塗布量が多くなる場合と、噴霧ノズル間を接近さ
せても逆に干渉部位で塗布量が少なくなる場合とがある。こうした噴霧ノズルの
精度のばらつきと干渉の問題のため、塗布の均一化はいっそう困難となり、また
問題を軽減するための噴霧ノズルの取付位置や角度等の調整には多くの手間と特
別な技能が必要となる。以下この問題を第2の問題点という。 第3に、塗布対象とする配線基板の大きさ等の条件は一定ではない。例えば、
図示しない配線基板搬送機の幅も塗布対象となる配線基板に合わせて調整を行う
。このため噴霧式フラックス塗布装置においても配線基板搬送機等の装置各部に
フラックスを直接塗布してしまわないために、噴霧塗布の範囲を調整できること
が望ましい。しかしながら第3図に示す噴霧ノズル2の配置では、この調整は極
めて困難である。すなわち、噴霧塗布の範囲を調整するために、噴霧ノズル2相
互の位置関係を変更すると、第2の問題点として述べた干渉の問題が発生し、塗
布の均一性はさらに悪化してしまう。また、隣接するノズルからの噴霧流が互い
に影響しあっているため、複数あるノズルのうち、実際に使用するノズルの本数
を変更した場合も噴霧流の関係がくずれて塗布均一性は悪化する。また、配線基
板 条件により塗布量や噴霧粒子の大きさを調節した場合にも噴霧流速やノズルあた
りの有効噴霧範囲も変化するため塗布の均一性は悪化する。従って基板条件への
対応性は極めて悪い。以下この問題点をこれを第3の問題点という。 これら3つの問題点を解決するため、従来いくつかの工夫が試みられているの
で、その代表的な例を2つ示す。第5図に示したものは、楕円噴霧の長径方向を
約30°回転させ、配線基板の走行方向に対して斜めになる様にした例である。こ
れにより各噴霧ノズル間の干渉を軽減している。また、同時にノズルとノズルの
間隔をせばめ、第6図に示す様に配線基板の走行により各ノズルの噴霧塗布範囲
3の境界付近が重ね塗りとなる様にしている。これによって噴霧塗布範囲のうち
、噴霧ノズルの中心軸からはずれた部位で塗布量が少なくなるのを補っている。
しかし、この方法では十分な効果は得られない。すなわち、噴霧ノズルの間隔を
せばめれば、第1の問題点は軽減するものの、第2の問題点はむしろ増大してし
まう。噴霧ノズル間隔を広げた場合はその逆である。また、噴霧塗布範囲の長径
方向を回転させた分、噴霧ノズル当たりの基板幅方向の塗布範囲が狭くなり噴霧
ノズルの本数を増す必要があり(第6図では第3図の2本に対し3本)、そのた
め、各噴霧ノズル間のバランスはさらにとりにくくなり。また、第3の問題点に
対しては未解決である。 第7図に示したものは、噴霧ノズル9として超音波噴霧式ノズルを使用したも
のである。超音波霧化式ノズルは噴霧流の流速が遅く指向性も弱い。このため、
第1の問題点を自ずと軽減される。しかし、フラックスが配線基板面に付着しに
くく、また、噴霧塗布を行う範囲のねらいも定まりにくい。このためノズルと配
線基板との距離を空気霧化方式のノズルの場合に比較して1/2から1/4に短くしな
ければならない。その結果としてノズル1本あたりの有効噴霧塗布範囲3は極端
にせまく、ほぼ円形となる。この対策として、ノズルを複数にした上、ノズル移
動用レール6を設けてノズルを配線基板の走行方向と直角方向(幅方向)に往復
移動させ、第8図に示す様に塗布を行っている。また第7図のとうりノズルの中
心軸を垂直から傾け、有効噴霧塗布範囲を広げている。これらの結果、第1の問
題点はほぼ解決している。また、第2の問題点に関し、各ノズル間の距離がある
程度離れているので、噴霧流の干渉の間題はほとんどない。しかし、複数のノズ ル間の精度のばらつきによる問題や、各ノズルが噴霧塗布を分担する領域の境界
付近での重なり具合など塗布を不均一にする要素が残されている。 第3の間題点に関しては各ノズル間の距離と、ノズルが往復移動する距離との
間に密接な関係がある上、ノズル間の距離はある程度以上せばめられないので配
線基板寸法に対する対応性はあいかわらず良くない。また、第1の間題点を解決
する手段として超音波霧化式ノズルを用いたため、噴霧粒子の大きさや、塗布量
の調節が困難となり、配線基板条件への対応性はさらに悪化している。また、超
音波霧化式ノズルの特性上、塗布量/噴霧量で定義される塗布効率が悪く、塗布
状態が周囲の気流に影響されやすいなど、新たな問題点を有している。 〔課題を解決するための手段〕 本発明の目的は、上述した問題点を解決し、塗布の均一性が高く、塗布対象と
なる基板の大きさ等の条件に対して柔軟に対応可能な噴霧式フラックス塗布装置
を提供することにある。このため本発明では1つの噴霧ノズルを基板の幅方向に
往復移動させて基板の全面塗布を行うことにより上記目的を達成している。 〔実施例〕 次に本発明について図面を参照して説明する。第1図は本発明の一実施例を示
す三面図である。第1図において、配線基板走行方向5と、直角かつ水平に噴霧
ノズル移動用レール6が設けられている。空気霧化式噴霧ノズル2は移動用レー
ル6に沿って往復移動しながら噴霧を行う。また空気霧化式噴霧ノズル2の有効
噴霧塗布範囲3は楕円形状で、その長径方向は移動方向に対して直交するよう移
動用レール6に取付されている。長径方向を移動方向と直角にすることで、以下
に述べる通り第1の問題点は解決される。すなわち、本実施例における基板と噴
霧ノズルの有効塗布範囲との関係は第2図に示される通りである。第2図におい
て、空気霧化式噴霧ノズル2の移動速度をたとえば配線基板の移動速度に比べて
8倍とすると、配線基板上の同一箇所に対して、噴霧塗布を2〜4回に分けて小
量ずつの重ね塗りを行うことになる。このため噴霧ノズルの中心軸上を通過する
部位とそれ以外の部位での塗り厚の差が少なくなり、有効噴霧範囲内での塗布量
の不均一性は相殺されて、従来の装置における第1の欠点はほぼ完全になくなる
。この効果は重ね塗りの回数が多い程、すなわち、ノズルの移動速度vnが配線基
板 の走行速度vpに比べて速い程、大であり、塗布は均一化する。この速度比vn/vp
は、有効噴霧塗布範囲の長径a,ノズルの片道移動距離1を考慮して決定すればよ
い。 また、第1図,第2図の例においては、ノズルの片道移動距離1を配線基板幅
Lよりも長くしてある。これは、塗り残し等を防ぐためであり、理論的には基板
幅方向の中点を中心に、基板幅Lから有効塗布領域の短径bを引いた(L−b)
の往復移動により1本のノズルのみで、配線基板全体に塗布が行える。本発明に
おいてはノズルを1本しか用いないから、前述した従来の装置における複数ノズ
ル間のアンバランスや干渉の問題は存在せず、第2の間題点も完全に解決されて
いる。 さらに、配線基板の寸法条件に合わせて、塗布範囲を変更する場合もノズルの
移動距離1を変更するだけでよく、しかも、この変更により塗布の均一性が失わ
れる可能性は全くない。また、噴霧粒子の大きさや塗布量等を変更し、そのため
に噴霧流速や有効噴霧塗布範囲が変化しても塗布の均一性には全く影響しない。
これは1本のノズルで重ね塗りを行うという装置そのものの持つ特性であって、
そのための調整も一切不要である。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明は噴霧式フラックス塗布装置において、1本の噴霧
ノズルを塗布対象の基板の走行方向と直交する方向に往復移動させてフラックス
塗布を行なうことにより、従来必要であった複数のノズル間の調節が不要となる
。また、基板全体に重ね塗りを行うことが可能なため、極めて均一なフラックス
塗布が実現できる。さらに、基板の寸法変更に対しても極めて容易に対処が可能
であるという効果がほか、噴霧塗布範囲,塗布量,噴霧粒子の大きさ等の調節を
行っても塗布の均一性が失われる可能性が全くないという効果を有する。なお、
本実施例においては噴霧ノズルの移動方向を基板の走行方向と直交する方向とし
たが、効果のある範囲であれば直交方向に限らず実施可能なことは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す三面図である。第2図は第1図により噴霧塗布
を行う場合の、配線基板と噴霧塗布範囲との相対移動を示す平面図である。また 第3図,第5図,第7図は、従来の噴霧式フラックス塗布装置の例を示す三面図
である。第4図,第6図,第8図は、それぞれ、第3図,第5図,第7図により
噴霧塗布を行う場合の配線基板と、噴霧塗布範囲との相対移動を示す平面図であ
る。 第1図〜第8図において、 1……配線基板、2……空気霧化式噴霧ノズル、3……有効噴霧塗布範囲、4…
…ノズル移動方向、5……配線基板走行方向、6……ノズル移動用レール、7…
…配線基板に対する噴霧ノズルの相対移動、8……配線基板に対する有効噴霧塗
布範囲の相対移動、9……超音波霧化式噴霧ノズル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 搬送装置で搬送される基板に、噴霧ノズルにより霧化したフラッ
    クスを噴霧して塗布する噴霧式フラックス塗布装置において、 前記噴霧ノズルは前記フラックスの噴霧形状が楕円形をなすノズルを備え、前
    記基板の搬送方向に前記楕円形の長径方向が一致するように配置され、 前記噴霧式塗布装置は、前記噴霧ノズルを前記基板の搬送方向と直交する方向
    に移動可能に支持するノズル移動用レールを有しており、 1つの前記噴霧ノズルを前記基板の搬送方向と直交する方向に往復運動させて
    前記基板にフラックス塗布を行うことを特徴とする噴霧式フラックス塗布装置。

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