JP2538495Y2 - フイルム処理装置の液容器 - Google Patents
フイルム処理装置の液容器Info
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- JP2538495Y2 JP2538495Y2 JP1989064049U JP6404989U JP2538495Y2 JP 2538495 Y2 JP2538495 Y2 JP 2538495Y2 JP 1989064049 U JP1989064049 U JP 1989064049U JP 6404989 U JP6404989 U JP 6404989U JP 2538495 Y2 JP2538495 Y2 JP 2538495Y2
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- Japan
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- liquid
- processing
- container
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- film
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、写真撮影の未処理フイルム、特にX線用フ
イルムを現像処理する装置の液容器に関する。
イルムを現像処理する装置の液容器に関する。
[従来の技術] 写真撮影済の未処理フイルム、特にX線用のフイルム
の現像装置は、フイルムを送りローラーで移送させなが
ら現像部から、定着、及び水洗の各処理部の液中を通過
させて一連の処理が行われるものであるが、各処理部の
液は、夫々に配備された液容器内からポンプで汲み上げ
て補給されるようになっている。
の現像装置は、フイルムを送りローラーで移送させなが
ら現像部から、定着、及び水洗の各処理部の液中を通過
させて一連の処理が行われるものであるが、各処理部の
液は、夫々に配備された液容器内からポンプで汲み上げ
て補給されるようになっている。
従来、このようなフイルム処理装置の液容器は、横断
面が一様で広く、その為液面は満タンのときから液面の
表面積が広大で消費につれて液面が下降しても表面積は
広大なままであった。
面が一様で広く、その為液面は満タンのときから液面の
表面積が広大で消費につれて液面が下降しても表面積は
広大なままであった。
[考案が解決しようとする課題] ところで、現像装置の処理液、特に現像液は、時間の
経過とともに、空気に触れて酸化が促進される為に処理
能力が低下するものであるが、液容器内の液面の表面積
が大きいと、この空気による酸化促進が著るしく早めら
れるという問題がある。
経過とともに、空気に触れて酸化が促進される為に処理
能力が低下するものであるが、液容器内の液面の表面積
が大きいと、この空気による酸化促進が著るしく早めら
れるという問題がある。
又、現像液の使用時の適温は30〜35℃といわれており、
使用時間にヒータ等で加温することが行われるが、液面
積が大きい場合は表面より熱が逃げるのが早いので、液
温上昇に時間がかかり、待機時間が長いという問題もあ
る。
使用時間にヒータ等で加温することが行われるが、液面
積が大きい場合は表面より熱が逃げるのが早いので、液
温上昇に時間がかかり、待機時間が長いという問題もあ
る。
その他、蒸気発生も多くなり、且つそれに伴う機械内
部の電気機器等の部品を腐蝕させ、耐久性の問題もあ
る。
部の電気機器等の部品を腐蝕させ、耐久性の問題もあ
る。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、上
記した現像処理装置等の液容器において、液容器内に液
面を液の循環により常に液面の表面積の小さい容器主体
の突出部に位置させることができるようにして酸化促進
の防止と、液温低下の防止を図り、耐久性の面でも優れ
たフイルム処理装置の液容器を提供しようとするもので
ある。
みてなされたものであり、その目的とするところは、上
記した現像処理装置等の液容器において、液容器内に液
面を液の循環により常に液面の表面積の小さい容器主体
の突出部に位置させることができるようにして酸化促進
の防止と、液温低下の防止を図り、耐久性の面でも優れ
たフイルム処理装置の液容器を提供しようとするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案におけるフイルム
処理装置の液容器は、現像液等の処理液を液容器に収容
し、この処理液をポンプで汲み上げてフイルム処理部へ
送り込むと同時にフイルム処理部の液を返送して処理液
が循環するようにした装置の液容器であって、処理液を
収容する容器本体1は、容積並びに平面積の大きい主部
1′と、この主部1′の一部に一体形成された主部より
小容積で平面積の小さい突出部2とよりなり、前記突出
部2は処理液が主部1′を満した後に液面aが突出部2
内に移行するように液収容部を一連に形成するととも
に、液の循環により停止から運転稼働中液が突出部内に
位置するように突出部2を主部1′の上面より上方へ大
きく突出してなることを特徴とするものである。
処理装置の液容器は、現像液等の処理液を液容器に収容
し、この処理液をポンプで汲み上げてフイルム処理部へ
送り込むと同時にフイルム処理部の液を返送して処理液
が循環するようにした装置の液容器であって、処理液を
収容する容器本体1は、容積並びに平面積の大きい主部
1′と、この主部1′の一部に一体形成された主部より
小容積で平面積の小さい突出部2とよりなり、前記突出
部2は処理液が主部1′を満した後に液面aが突出部2
内に移行するように液収容部を一連に形成するととも
に、液の循環により停止から運転稼働中液が突出部内に
位置するように突出部2を主部1′の上面より上方へ大
きく突出してなることを特徴とするものである。
また、主部1′とその上面の一部に大きく突出するよ
うに一連に形成された突出部2とよりなる独立した容器
本体1を、複数並列して設けてなることを特徴としてい
る。
うに一連に形成された突出部2とよりなる独立した容器
本体1を、複数並列して設けてなることを特徴としてい
る。
[作用] 第1〜2図は、フイルムを直線状に移送しながら現像
等の処理を行う装置であり、同図に示すようにモータ19
によりポンプ20を作動させると、容器本体1内の液はポ
ンプ20に吸い上げられて給液管22の先端口22aからフイ
ルム処理装置へ供給される。
等の処理を行う装置であり、同図に示すようにモータ19
によりポンプ20を作動させると、容器本体1内の液はポ
ンプ20に吸い上げられて給液管22の先端口22aからフイ
ルム処理装置へ供給される。
容器本体1内には、処理液が収容されるが、本体の上
面の一部に突出部2を一体に有するため、処理液が満タ
ン近くまで補給すると、その液面aは突出部2内に位置
するようになる。容器本体1の主部1′は突出部2に較
べ容積並びに平面積が数倍大きいので、液面aが主部
1′にあるときから突出部2に移行すると、液面aの面
積は一気に数分の1に減少する。
面の一部に突出部2を一体に有するため、処理液が満タ
ン近くまで補給すると、その液面aは突出部2内に位置
するようになる。容器本体1の主部1′は突出部2に較
べ容積並びに平面積が数倍大きいので、液面aが主部
1′にあるときから突出部2に移行すると、液面aの面
積は一気に数分の1に減少する。
液面aは、処理液の消費につれて下降するが、相応の
補給をすることにより、常に突出部2内に位置するよう
に液面計10等により管理する。
補給をすることにより、常に突出部2内に位置するよう
に液面計10等により管理する。
[実施例] フイルム処理装置は、次の構成からなる。
第1〜2図に示すように、フイルムFを直線状に移送
するように入口側と出口側に前後2組のフイルム送りロ
ーラー11.12.13.14と、その前後の下部ローラー12.14間
を閉塞するように該ローラー下面に接して伝動回転する
底部ローラー15と、それら各ローラーを支持する左右一
対の側板16.17とよりなり、前後2組のローラー11.12.1
3.14と底部ローラー15及び側板16.17とで囲まれる空間
をフイルム処理液の貯溜部18となす。
するように入口側と出口側に前後2組のフイルム送りロ
ーラー11.12.13.14と、その前後の下部ローラー12.14間
を閉塞するように該ローラー下面に接して伝動回転する
底部ローラー15と、それら各ローラーを支持する左右一
対の側板16.17とよりなり、前後2組のローラー11.12.1
3.14と底部ローラー15及び側板16.17とで囲まれる空間
をフイルム処理液の貯溜部18となす。
給液管22から放出された処理液は、前記ローラーで囲
まれる貯溜部18に受け入れられる。
まれる貯溜部18に受け入れられる。
貯溜部18は、液面をフイルム通過位置より少し上位の
一定位置に保つため、溢流口23からオーバフローして液
皿25に受け入れられる。液皿25の液は、底部の回収管26
から容器本体1内へ返流される。
一定位置に保つため、溢流口23からオーバフローして液
皿25に受け入れられる。液皿25の液は、底部の回収管26
から容器本体1内へ返流される。
容器本体1はポリエチレンのような弾性硬質樹脂によ
り一体成形するか、又はステンレン鋼板を板金成形して
主部1′と突出部2とが一連に有するように一体成形す
る。
り一体成形するか、又はステンレン鋼板を板金成形して
主部1′と突出部2とが一連に有するように一体成形す
る。
突出部2の上面には開口部2aを設けてこれに蓋4を設け
る。
る。
ポンプ20へのモータの駆動軸21、給液管22、等は蓋4
を通じて容器本体1内へ挿入する。
を通じて容器本体1内へ挿入する。
容器本体1は、第4図に示すように独立したものを現
像部aの定着部b、及び水洗部cの各処理部に対応する
ように個別に設けて、その夫々の容器本体1a.1b.1cにポ
ンプ20と、モータ19及びその他必要なもとを配備する。
像部aの定着部b、及び水洗部cの各処理部に対応する
ように個別に設けて、その夫々の容器本体1a.1b.1cにポ
ンプ20と、モータ19及びその他必要なもとを配備する。
又、第3図に示すように1つの容器本体1の内部を仕
切板3.3で仕切って3つの独立した液収容部を形成し、
この3つの液収容部1a′.1b′.1c′に現像液、定着液、
及び洗浄水を封入するようにすることもできる。
切板3.3で仕切って3つの独立した液収容部を形成し、
この3つの液収容部1a′.1b′.1c′に現像液、定着液、
及び洗浄水を封入するようにすることもできる。
第4図において、dは乾燥処理部であり、現像部aか
ら定着部b、及び水洗部cを一直線状に夫々の液中を通
過するように移送されたフイルムFを、最終工程で乾燥
処理される。
ら定着部b、及び水洗部cを一直線状に夫々の液中を通
過するように移送されたフイルムFを、最終工程で乾燥
処理される。
[考案の効果] 本考案は、上記の通り突出部2は処理液が主部1′を
満した後に液面aが突出部2内に移行するように液収容
部を一連に形成するとともに、液の循環により停止から
運転稼働中液が突出部内に位置するように突出部2を主
部1′の上面より上方へ大きく突出してなるものであ
り、この構成により突出部に位置する処理液は使用によ
り消費されて多少液面が下っても循環により常に突出部
内に位置して主部にまでは下らない為液面が広くなると
いうことがなく、その為大部分が主部の内壁に接して突
出部の液面は非常に小さく、従って空気との接触面も小
さい為に酸化され難く、現像液等のフイルム処理能力の
持続が長くなる。
満した後に液面aが突出部2内に移行するように液収容
部を一連に形成するとともに、液の循環により停止から
運転稼働中液が突出部内に位置するように突出部2を主
部1′の上面より上方へ大きく突出してなるものであ
り、この構成により突出部に位置する処理液は使用によ
り消費されて多少液面が下っても循環により常に突出部
内に位置して主部にまでは下らない為液面が広くなると
いうことがなく、その為大部分が主部の内壁に接して突
出部の液面は非常に小さく、従って空気との接触面も小
さい為に酸化され難く、現像液等のフイルム処理能力の
持続が長くなる。
又、熱の逃げも少なくなる為処理液の温度低下を極力
抑えることができ、使用開始の待時間も短縮される。又
液面積が小さい為蒸気の発生が少くなくり、異臭も少な
い。又蒸気発生に伴う機内への電気及び機械的影響が少
なくなる為耐久性が増大する。又本考案においては処理
液、特に現像液は酸化が促進され易いが、これを防止す
る為にタンク内に酸化防止板を用いることが行われる
が、タンク内部の掃除、液の交換時等の取扱い、構造上
の問題等がある。しかし本考案では、このような酸化防
止板を用いる必要がない為構造簡単、取扱い容易であ
り、安価に実施でき経済性の面でも有利である。
抑えることができ、使用開始の待時間も短縮される。又
液面積が小さい為蒸気の発生が少くなくり、異臭も少な
い。又蒸気発生に伴う機内への電気及び機械的影響が少
なくなる為耐久性が増大する。又本考案においては処理
液、特に現像液は酸化が促進され易いが、これを防止す
る為にタンク内に酸化防止板を用いることが行われる
が、タンク内部の掃除、液の交換時等の取扱い、構造上
の問題等がある。しかし本考案では、このような酸化防
止板を用いる必要がない為構造簡単、取扱い容易であ
り、安価に実施でき経済性の面でも有利である。
第1図は本考案に係るフイルム処理装置全体の側面図、
第2図は第1図におけるA-A線の断面図、第3図は液容
器の第2の実施例の断面図、第4図は本考案を全自動フ
イルム現像装置に実施した場合の縦断側面図である。 1……容器本体、2……突出部 3……仕切板、4……蓋 1′……主部、a……液面
第2図は第1図におけるA-A線の断面図、第3図は液容
器の第2の実施例の断面図、第4図は本考案を全自動フ
イルム現像装置に実施した場合の縦断側面図である。 1……容器本体、2……突出部 3……仕切板、4……蓋 1′……主部、a……液面
Claims (2)
- 【請求項1】現像液等の処理液を液容器に収容し、この
処理液をポンプで汲み上げてフイルム処理部へ送り込む
と同時にフイルム処理部の液を返送して処理液が循環す
るようにした装置の液容器であって、処理液を収容する
容器本体1は、容積並びに平面積の大きい主部1′と、
この主部1′の一部に一体形成された主部より小容積で
平面積の小さい突出部2とよりなり、前記突出部2は処
理液が主部1′を満した後に液面aが突出部2内に移行
するように液収容部を一連に形成するとともに、液の循
環により停止から運転稼働中液が突出部内に位置するよ
うに突出部2を主部1′の上面より上方へ大きく突出し
てなることを特徴とするフイルム処理装置の液容器。 - 【請求項2】主部1′とその上面の一部に大きく突出す
るように一連に形成された突出部2とよりなる独立した
容器本体1を、複数並列して設けてなる請求項1記載の
フイルム処理液装置の液容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989064049U JP2538495Y2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | フイルム処理装置の液容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989064049U JP2538495Y2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | フイルム処理装置の液容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH032349U JPH032349U (ja) | 1991-01-10 |
JP2538495Y2 true JP2538495Y2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=31594640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989064049U Expired - Fee Related JP2538495Y2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | フイルム処理装置の液容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538495Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5117439A (en) * | 1974-08-02 | 1976-02-12 | Ono Gijutsu Kenkyusho Jugen | Genzoekitono shunotanku |
JPS51101147U (ja) * | 1975-02-12 | 1976-08-13 |
-
1989
- 1989-05-30 JP JP1989064049U patent/JP2538495Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH032349U (ja) | 1991-01-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |