JP2538380Y2 - 車両の車高調節装置 - Google Patents

車両の車高調節装置

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JP2538380Y2 JP10908790U JP10908790U JP2538380Y2 JP 2538380 Y2 JP2538380 Y2 JP 2538380Y2 JP 10908790 U JP10908790 U JP 10908790U JP 10908790 U JP10908790 U JP 10908790U JP 2538380 Y2 JP2538380 Y2 JP 2538380Y2
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正雄 丸山
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両運搬車などの特殊荷台車の荷台の高さ
を積み降ろし時に調節するための車高調節装置に関す
る。
〔従来の技術〕
特殊荷台車のうち、例えば、乗用車等の車両をデッキ
に積み込んで運搬する車両運搬車を第5図に示す。この
車両運搬車では、車体10の上に乗用車を専用に積み込む
ための荷台が載設されており、この荷台としては、下段
荷台11aと上段荷台11bが設けられている。
上記下部荷台11aに車両を積み込む場合には、図に示
されるように、下部荷台11aの後端部と道路路面の間に
道板12を架け渡し、車両をこの道板12を介して乗り入れ
るようにしている。このような積み込みに際しては、道
板12の傾斜が緩くなるほど車両の積み込みが容易にな
る。このため、車両運搬車の荷台地上高さHに応じて適
当な長さの道板12を用いていた。
しかし、車輪に複輪タイヤを用いた車両運搬車では、
荷台地上高さHが高くなるため、長さの長い道板12が必
要になり車両の搬入作業が煩雑になる。
そこで、搬入する車両に応じて荷台地上高さHを調整
するための装置が提案されており、この種の装置として
は、例えば、特開平1−132434号公報に記載されている
ような車高調整装置が知られている。
この車高調整装置では、第6図に示されるように、荷
台後部下方の車体10に左右両側でそれぞれベルクランク
6が回動自在に軸支され、このベルクランク6の一端が
油圧シリンダ7と回動自在に連結されるとともに、ベル
クランク6の他端が後輪の車軸8を支承するリーフスプ
リング9の一端と回動自在に連結されている。
このような車高調整装置では、油圧シリンダ7のピス
トンロッドを後退させることで、リーフスプリング9が
図において時計回りに回動して荷台の高さを低くなるよ
うに調整できる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記車高調整装置を備えた車両運搬車
の走行中は、車体荷重の反力Fがリーフスプリング9か
らベルクランク6を介して油圧シリンダ7にそのピスト
ンロッドを引っ張る力として常時作用するので、油圧シ
リンダ7に無理がかかり、油漏れ等の故障が生じたり、
走行中にリーフスプリング9が回動して荷台が傾くなど
の問題点がある。
そこで、本考案は、上記従来技術の有する問題点を解
消し、走行時にリーフスプリングが回動しないようにこ
れを確実に固定保持できるようにした車両の車高調整装
置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、「荷台の後部
下方の車軸を支持し、かつ前記車軸を中心に揺動自在な
リーフスプリングの車体後方側の一端部を車体に回動自
在に連結し、このリーフスプリングの車体前方側の他端
部の上方の位置を回転中心として、車体に対して回動自
在にリンクアームを支承し、このリンクアームの下端部
を上記リーフスプリングの他端部側にその上面を転動ま
たは摺動するローラ部材を介して連結するとともに、上
記リンクアームを回動させて上記ローラ部材による荷重
支持点を移動させる回動用の油圧シリンダを上記リンク
アームの上端部に連結し、上記荷重支持点を車両の走行
時の位置から上記車軸側に移動させて荷台の後部高さが
低くなるようにリーフスプリングを回動させるようにし
た車両の車高調整装置であって、 上記荷重支持点が車両の走行時の位置にあるときに上
記リンクアームの回転中心が上記車軸側に寄るようなオ
フセットを上記荷重支持点との間に設定するとともに、
この回転中心がオフセットした位置において上記リンク
アームが当接し当該リンクアームの位置を保持するスト
ッパを車体側に設けたことを特徴とするものである。
〔作用〕
積み降ろし時には、油圧シリンダによってリンクアー
ムを回動させることで、リーフスプリングへローラ部材
から作用する荷重の作用点がずれるので、リーフスプリ
ングが傾き荷台の最後部の高さを調整することができ
る。
これに対して、走行時には、荷重の反力を受けてリン
クアームはストッパに当接してそれ以上の回動が阻止さ
れてロック状態になるので、走行中リーフスプリングは
確実に固定される。
〔実施例〕
以下、本考案による車両の車高調節装置の一実施例に
ついて添付の図面を参照して説明する。
本実施例では、車高調節装置を特殊架台車のうち第5
図に示す車両運搬車に適用されているものである。この
車両運搬車の車体10には下段および上段荷台11a,11bが
載設されており、例えば下段荷台11aに乗用車等の車両
を積み降ろしするときは、道路と下段荷台11aの最後部
の間に道板12を架け渡して、この道板12の上に車両を通
して積み降ろしをするようになっている。本実施例の車
高調節装置は、後輪13があるあたりの車体10後部下方に
配設されており、車両の積み降ろし時に車体10を傾ける
ことによって荷台地上高さHを調整できるように構成さ
れている。
第1図は、本実施例の車高調整装置の構成を詳細に示
した側面図であり、第2図は、第1図におけるII−II矢
視断面図、また、第3図は第1図におけるIII−III矢視
断面図である。
符号14は後輪13の車軸を示し、この車軸は数枚の板ば
ねを束ねたリーフスプリング15によって支持されてい
る。すなわち、このリーフスプリング15は、第2図に示
されるように、その一端の目玉部で車体10に対してピン
16を介して連結されるとともに、他端部がリンクアーム
17によって連結されている。この場合、リンクアーム17
は、車体10に固定されたブラケット18において支軸19を
介して回動自在に支承されている。そして、リンクアー
ム17の一端部には、この実施例では、第3図において、
ピン20に回転自在にカラー21を外嵌してなるローラ部材
22が設けられ、このローラ部材22はリーフスプリング15
の最上層の板ばねの上面に転がり接触するようになって
いる。従って、リーフスプリング15における荷重作用点
は、ピン16、リンクアーム17のローラ部材22に設定され
ている。
一方、上記リンクアーム17の他端はピン23を介して油
圧シリンダ24のピストンロッドと連結されている。この
油圧シリンダ24は、クレビス型の取り付け型式の油圧シ
リンダが用いられ、車体10側にピン25を介して揺動自在
に取り付けられている。
このような油圧シリンダ24のピストンロッドが伸びた
状態では、第1図に示されるように、リーフスプリング
15において車軸14とピン16、ローラ部材22の間のスパン
が等しくなっている。そして、この状態でリンクアーム
17の支軸19とローラ部材22との間には水平方向の距離A
だけオフセットが設定されている。なお、リンクアーム
17との連結側のリーフスプリング15の端部近傍の位置に
はストッパ26が配設され、このストッパ26はブラケット
18の下部に固定されている。
本実施例による車両の車高調節装置は、以上のように
構成されるものであり、次にその作用ならびに効果につ
いて説明する。
第4図は、積み降ろし時における車高調節装置の動作
を表した側面図である。リーフスプリング15には車体10
の荷重が作用しており、この荷重の反力はリーフスプリ
ング15からローラ部材22を介してリンクアーム17に上向
きに作用する力として作用している。従って、油圧シリ
ンダ24のピストンロッドが後退すると、リンクアーム17
は支軸19を支点として図において反時計回りに回動す
る。この回動に伴ってリンクアーム17のローラ部材22が
リーフスプリング15の最上層の板ばねの上面を転動して
リーフスプリング15の支点の位置が車軸14側にずれる結
果、リーフスプリング15は荷台地上高さHが低くなるよ
うな時計回りに傾くことになる。
これに対して、車両運搬車が走行しているときには、
第1図に示されるように、油圧シリンダ24のピストンロ
ッドは伸びており、リーフスプリング15の両側の荷重支
持点、すなわち、車軸14と車体側の支点であるピン16
と、リンクアーム17側の支点であるローラ部材22とのス
パンが釣り合う位置ある。そのため、リーフスプリング
15は水平状態になっている。そして、走行中は、常に荷
重の反力がリーフスプリング15からローラ部材22を介し
てリンクアーム17に上向きの力として作用するが、リン
クアーム17の支軸19とローラ部材22には、水平方向にオ
フセットAが設定されているために、上記上向きの力は
常にリンクアーム17を時計回りに回動させようとする。
従って、リンクアーム17は車体10側に設けられたストッ
パ26に当接してそれ以上の回動が阻止されるので、リー
フスプリング15の水平状態が維持される。このようにリ
ンクアーム17はロックされている状態にあるため、油圧
シリンダ24に走行中に荷重がかからず、油のリークがあ
った場合でも車体10の荷重が走行中に傾くような不都合
が防止される。また、油圧シリンダ24には、無理な衝撃
荷重等が作用しないように保護されるので、油漏れ等の
故障をなくして積み降ろし時の油圧シリンダ24の正常な
作動を維持することができるようになる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、ロ
ーラ部材による荷重支持点が車両の走行時の位置にある
とき上記リンクアームの回転中心が車軸側に寄るような
オフセットを上記荷重支持点との間に設定するととも
に、この回転中心がオフセットした位置において上記リ
ンクアームが当接し当接リンクアームの位置を保持する
ストッパを車体側に設けているので、走行時にはリンク
アームがストッパに当たってロックされ、リーフスプリ
ングは確実に固定保持され、車高が変わることがない。
しかも、走行中の衝撃荷重などから油圧シリンダは保護
されので、積み降ろし作業時の正常な作動を維持できる
利点もあげることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による車両の車高調節装置の
側面図、 第2図は第1図におけるII−II線矢視断面図、 第3図は第1図におけるIII−III線矢視断面図、 第4図は車体の高さを低くするときの上記車高調節装置
の動作を表した側面図、 第5図は本考案による車高調節装置が適用される車両運
搬車の説明図、 第6図は従来技術による高調節装置の構成を表した模式
図である。 10…車体、11…荷台、12…道板、13…後輪、14…車輪、
15…リーフスプリング、17…リンクアーム、18…ブラケ
ット、19…支軸、22…ローラ部材、24…油圧シリンダ、
26…ストッパ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷台の後部下方の車軸を支持し、かつ前記
    車軸を中心に揺動自在なリーフスプリングの車体後方側
    の一端部を車体に回動自在に連結し、このリーフスプリ
    ングの車体前方側の他端部の上方の位置を回転中心とし
    て、車体に対して回動自在にリンクアームを支承し、こ
    のリンクアームの下端部を上記リーフスプリングの他端
    部側にその上面を転動または摺動するローラ部材を介し
    て連結するとともに、上記リンクアームを回動させて上
    記ローラ部材による荷重支持点を移動させる回動用の油
    圧シリンダを上記リンクアームの上端部に連結し、上記
    荷重支持点を車両の走行時の位置から上記車軸側に移動
    させて荷台の後部高さが低くなるようにリーフスプリン
    グを回動させるようにした車両の車高調整装置であっ
    て、 上記荷重支持点が車両の走行時の位置にあるときに上記
    リンクアームの回転中心が上記車軸側に寄るようなオフ
    セットを上記荷重支持点との間に設定するとともに、こ
    の回転中心がオフセットした位置において上記リンクア
    ームが当接し当該リンクアームの位置を保持するストッ
    パを車体側に設けたことを特徴とする車両の車高調整装
    置。
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