JP2538021B2 - 永久磁石型消去ヘッド用着磁装置及びその製造方法 - Google Patents
永久磁石型消去ヘッド用着磁装置及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2538021B2 JP2538021B2 JP1017968A JP1796889A JP2538021B2 JP 2538021 B2 JP2538021 B2 JP 2538021B2 JP 1017968 A JP1017968 A JP 1017968A JP 1796889 A JP1796889 A JP 1796889A JP 2538021 B2 JP2538021 B2 JP 2538021B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetizing
- magnetic pole
- yoke
- permanent magnet
- magnet type
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は主にオーディオ用などの磁気テープに記録さ
れたデータの消去に用いられる永久磁石型消去ヘッド用
着磁装置とその製造方法に関するものである。
れたデータの消去に用いられる永久磁石型消去ヘッド用
着磁装置とその製造方法に関するものである。
従来の技術 一般に永久磁石型消去ヘッドはテープ走行面の必要部
に磁石材料を設けた形状で構成され、前記磁石材料に対
面するように設けた磁着ヨーク及び磁着コイルに電流を
印加し、磁界を発生させて着磁を行う方法をとってお
り、代表的な従来例について添付図を用いて説明する。
第5図a,bは永久磁石型消去ヘッドの構造を示し、消去
ヘッド本体12に磁石材料から成るコア部13を組込んだ形
状で構成されている。テープ摺動面14のコア部13には第
6図aで示すようにテープ走行方向に沿って最大磁界を
発生する主磁極部15と、斜め状に構成した副磁極部16を
有しその磁極を同じくテープ走行方向にN→S→N…と
交番し、且つその磁界強度は同第6図bのように漸減し
ていく漸減交番型の着磁を行い、磁気テープに記録され
たデータを磁界強度がゼロになる点まで誘導し、消去を
行うという原理である。ここで第6図a,bで説明した着
磁を行うために、第7図で示すごとく消去ヘッド本体12
のテープ走行面14に対応する形状の着磁ヨーク17を準備
し、第6図aで示す主磁極部15と対面する部分には主磁
極部用着磁コイル18を、副磁極部16と対面する部分には
副磁極部用着磁コイル19を各々独立して設け、前記着磁
コイル18,19を直列に結び、着磁電源20を介し電流を印
加し磁界を発生させて着磁を行っていた。
に磁石材料を設けた形状で構成され、前記磁石材料に対
面するように設けた磁着ヨーク及び磁着コイルに電流を
印加し、磁界を発生させて着磁を行う方法をとってお
り、代表的な従来例について添付図を用いて説明する。
第5図a,bは永久磁石型消去ヘッドの構造を示し、消去
ヘッド本体12に磁石材料から成るコア部13を組込んだ形
状で構成されている。テープ摺動面14のコア部13には第
6図aで示すようにテープ走行方向に沿って最大磁界を
発生する主磁極部15と、斜め状に構成した副磁極部16を
有しその磁極を同じくテープ走行方向にN→S→N…と
交番し、且つその磁界強度は同第6図bのように漸減し
ていく漸減交番型の着磁を行い、磁気テープに記録され
たデータを磁界強度がゼロになる点まで誘導し、消去を
行うという原理である。ここで第6図a,bで説明した着
磁を行うために、第7図で示すごとく消去ヘッド本体12
のテープ走行面14に対応する形状の着磁ヨーク17を準備
し、第6図aで示す主磁極部15と対面する部分には主磁
極部用着磁コイル18を、副磁極部16と対面する部分には
副磁極部用着磁コイル19を各々独立して設け、前記着磁
コイル18,19を直列に結び、着磁電源20を介し電流を印
加し磁界を発生させて着磁を行っていた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら従来の着磁方法では、主磁極部用着磁ヨ
ークと副磁極部用着磁ヨークが一体の構造で構成されて
いるため、メタルテープ等の高保磁力テープを消去する
ために主磁極部15の磁界強度を強くしようとしても、主
磁極部用着磁コイル18により発生する磁界の多くが副磁
極部用着磁ヨークの方へ漏洩して有効に作用しないこと
から磁束の集中が困難であり、第8図で示すように主磁
極部用着磁コイル18に印加する電圧及び電流を増しても
発生する磁界はあるレベルで飽和に近い状態となり、結
果的に高保磁力テープを消去することは不可能であっ
た。
ークと副磁極部用着磁ヨークが一体の構造で構成されて
いるため、メタルテープ等の高保磁力テープを消去する
ために主磁極部15の磁界強度を強くしようとしても、主
磁極部用着磁コイル18により発生する磁界の多くが副磁
極部用着磁ヨークの方へ漏洩して有効に作用しないこと
から磁束の集中が困難であり、第8図で示すように主磁
極部用着磁コイル18に印加する電圧及び電流を増しても
発生する磁界はあるレベルで飽和に近い状態となり、結
果的に高保磁力テープを消去することは不可能であっ
た。
本発明は以上のような従来の欠点を除去し、高保磁力
テープの消去を可能とした永久磁石型消去ヘッドを得る
ことができる永久磁石型消去ヘッド用着磁装置及びその
製造方法を提供するものである。
テープの消去を可能とした永久磁石型消去ヘッドを得る
ことができる永久磁石型消去ヘッド用着磁装置及びその
製造方法を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は主磁極部用着磁ヨ
ークと副磁極部用着磁ヨークを各々分離独立させた構成
とするものである。
ークと副磁極部用着磁ヨークを各々分離独立させた構成
とするものである。
作用 この構成により磁束の無駄な流れを阻止することが可
能となり、主磁極部に集束する磁束の効率が上がり高磁
界を発生し、高保磁力テープの消去が十分可能となる。
能となり、主磁極部に集束する磁束の効率が上がり高磁
界を発生し、高保磁力テープの消去が十分可能となる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。第
1図は永久磁石型消去ヘッドの着磁方法を説明するもの
であり、永久磁石型消去ヘッド本体1に組込まれた磁性
材料2のテープ摺動面(R形状部)に着磁処理を行うた
め、上記テープ摺動面に相対する形状に形成した着磁装
置を用いる。この着磁装置は第6図aで説明した主磁極
部15及び副磁極部16を各々構成する目的で、主磁極部用
着磁ヨーク3及び副磁極部用着磁ヨーク4が各々独立し
た状態で、非磁性材料より成る固定板7の上の定位置に
固着されている。さらに、この主磁極部用着磁ヨーク3
及び副磁極部用着磁ヨーク4に各々所望の磁界を発生さ
せるため、主磁極部用着磁コイル5及び副磁極部用着磁
コイル6を各々独立して設け、着磁電源8より電流を印
加し着磁を行うように構成されている。また、上記主磁
極部用着磁ヨーク3及び副磁極部用着磁ヨーク4を各々
位置精度を正確に保ち、かつ各々分離独立した構成とす
る着磁装置の作成方法について、以下に第3図及び第4
図を用いて説明する。まず第3図に示すように消去ヘッ
ドの着磁に必要なテープ摺動面に密着する形状・寸法の
着磁ヨーク9を前もって加工し、非磁性材料より成る固
定板7(本実施例ではセラミック材料を用いた)に接着
剤等を用いて固定する。次に第4図で示すように主磁極
部用着磁ヨークとして必要な部分3と副磁極部用着磁ヨ
ークとして必要な部分4を独立して構成させるため切断
等の方法で着磁ヨーク部のみを分離させることにより、
固定板7上に主磁極部用着磁ヨーク3と副磁極部用着磁
ヨーク4を各々精度良く分離独立させた状態で固着させ
ることができ、これに主磁極部用着磁コイル5及び副磁
極部用着磁コイル6を各々独立して設けて着磁装置を構
成したものである。
1図は永久磁石型消去ヘッドの着磁方法を説明するもの
であり、永久磁石型消去ヘッド本体1に組込まれた磁性
材料2のテープ摺動面(R形状部)に着磁処理を行うた
め、上記テープ摺動面に相対する形状に形成した着磁装
置を用いる。この着磁装置は第6図aで説明した主磁極
部15及び副磁極部16を各々構成する目的で、主磁極部用
着磁ヨーク3及び副磁極部用着磁ヨーク4が各々独立し
た状態で、非磁性材料より成る固定板7の上の定位置に
固着されている。さらに、この主磁極部用着磁ヨーク3
及び副磁極部用着磁ヨーク4に各々所望の磁界を発生さ
せるため、主磁極部用着磁コイル5及び副磁極部用着磁
コイル6を各々独立して設け、着磁電源8より電流を印
加し着磁を行うように構成されている。また、上記主磁
極部用着磁ヨーク3及び副磁極部用着磁ヨーク4を各々
位置精度を正確に保ち、かつ各々分離独立した構成とす
る着磁装置の作成方法について、以下に第3図及び第4
図を用いて説明する。まず第3図に示すように消去ヘッ
ドの着磁に必要なテープ摺動面に密着する形状・寸法の
着磁ヨーク9を前もって加工し、非磁性材料より成る固
定板7(本実施例ではセラミック材料を用いた)に接着
剤等を用いて固定する。次に第4図で示すように主磁極
部用着磁ヨークとして必要な部分3と副磁極部用着磁ヨ
ークとして必要な部分4を独立して構成させるため切断
等の方法で着磁ヨーク部のみを分離させることにより、
固定板7上に主磁極部用着磁ヨーク3と副磁極部用着磁
ヨーク4を各々精度良く分離独立させた状態で固着させ
ることができ、これに主磁極部用着磁コイル5及び副磁
極部用着磁コイル6を各々独立して設けて着磁装置を構
成したものである。
発明の効果 以上のように本発明による永久磁石型消去ヘッド用着
磁装置及びその製造方法は主磁極部用着磁ヨークと副磁
極部用着磁ヨークを各々分離独立した構成とすることに
より、従来の欠点である主磁極部用着磁ヨークへの印加
磁界が副磁極部用着磁ヨークの方へ漏洩するという課題
を大幅に改良し、第2図で示すごとく、従来例の同第8
図と比較しても明確なように、同じ大きさの電流を印加
しても約1.5倍の磁界強度を発生させることが可能とな
り、メタルテープ等の高保磁力テープの消去も十分可能
となり、容易な手段で大きな成果の得られる貢献度の高
いものである。
磁装置及びその製造方法は主磁極部用着磁ヨークと副磁
極部用着磁ヨークを各々分離独立した構成とすることに
より、従来の欠点である主磁極部用着磁ヨークへの印加
磁界が副磁極部用着磁ヨークの方へ漏洩するという課題
を大幅に改良し、第2図で示すごとく、従来例の同第8
図と比較しても明確なように、同じ大きさの電流を印加
しても約1.5倍の磁界強度を発生させることが可能とな
り、メタルテープ等の高保磁力テープの消去も十分可能
となり、容易な手段で大きな成果の得られる貢献度の高
いものである。
第1図は本発明による永久磁石型消去ヘッドの着磁装置
の一実施例を示す正面図、第2図はそれによって得られ
る磁界強度の関係を示す特性図、第3図及び第4図は本
発明による着磁装置の製造方法を示す正面図、第5図a,
bは従来の永久磁石型消去ヘッドの構造を示す上面図と
正面図、第6図a,bは着磁状態と消去原理を示す説明
図、第7図は従来例による着磁装置を用いた着磁方法を
示す正面図、第8図はそれによって得られる磁界強度の
関係を示す特性図である。 1……永久磁石型消去ヘッド本体、2……磁性材料、3
……主磁極部用着磁ヨーク、4……副磁極部用着磁ヨー
ク、5……主磁極部用着磁コイル、6……副磁極部用着
磁コイル、7……固定板、8……着磁電源、9……着磁
ヨーク。
の一実施例を示す正面図、第2図はそれによって得られ
る磁界強度の関係を示す特性図、第3図及び第4図は本
発明による着磁装置の製造方法を示す正面図、第5図a,
bは従来の永久磁石型消去ヘッドの構造を示す上面図と
正面図、第6図a,bは着磁状態と消去原理を示す説明
図、第7図は従来例による着磁装置を用いた着磁方法を
示す正面図、第8図はそれによって得られる磁界強度の
関係を示す特性図である。 1……永久磁石型消去ヘッド本体、2……磁性材料、3
……主磁極部用着磁ヨーク、4……副磁極部用着磁ヨー
ク、5……主磁極部用着磁コイル、6……副磁極部用着
磁コイル、7……固定板、8……着磁電源、9……着磁
ヨーク。
Claims (2)
- 【請求項1】永久磁石型消去ヘッドのテープ走行面の一
部に当接して着磁する主磁極部着磁面を設けて非磁性材
料よりなる固定板上に固着された磁性材料よりなる主磁
極部用着磁ヨークと、同じく上記永久磁石型消去ヘッド
のテープ走行面の他の一部に当接して着磁する副磁極部
着磁面を設けて上記固定板上に上記主磁極部用着磁ヨー
クと所定の間隔をあけて固着された磁性材料よりなる副
磁極部用着磁ヨークと、上記主磁極部着磁面ならびに副
磁極部着磁面にそれぞれ磁界を発生させるために両着磁
ヨークにそれぞれ装着された主磁極部用着磁コイルと副
磁極部用着磁コイルからなる永久磁石型消去ヘッド用着
磁装置。 - 【請求項2】永久磁石型消去ヘッドのテープ走行面に当
接する着磁面を設けた磁性材料よりなる着磁ヨークを非
磁性材料よりなる固定板に結合し、続いて上記着磁ヨー
クの着磁面を分割するようにして着磁ヨークを切断分離
することにより上記固定板上に各々独立した主磁極部用
着磁ヨークと副磁極部用着磁ヨークを形成して後、この
両着磁ヨークに各々主磁極部用着磁コイルと副磁極部用
着磁コイルを装着する特許請求の範囲第1項記載の永久
磁石型消去ヘッド用着磁装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1017968A JP2538021B2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 永久磁石型消去ヘッド用着磁装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1017968A JP2538021B2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 永久磁石型消去ヘッド用着磁装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02199610A JPH02199610A (ja) | 1990-08-08 |
JP2538021B2 true JP2538021B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=11958533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1017968A Expired - Lifetime JP2538021B2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 永久磁石型消去ヘッド用着磁装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538021B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6117214A (ja) * | 1984-07-04 | 1986-01-25 | Fujitsu Ltd | 磁気記録媒体の消去用ヘツド |
-
1989
- 1989-01-27 JP JP1017968A patent/JP2538021B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02199610A (ja) | 1990-08-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2538021B2 (ja) | 永久磁石型消去ヘッド用着磁装置及びその製造方法 | |
JPS5927508A (ja) | 着磁方法 | |
JPH0318242B2 (ja) | ||
JPS58150121A (ja) | 垂直磁気記録ヘツド | |
JP3326882B2 (ja) | Fddスピンドルモータ用着磁装置 | |
US3584375A (en) | Process for manufacturing a magnetic sound head core | |
JPS6334525B2 (ja) | ||
JPS60143412A (ja) | 垂直磁化記録ヘツド | |
JPS5839544Y2 (ja) | 消去用磁気ヘッド | |
JPS5839545Y2 (ja) | 消去用磁気ヘツド | |
JPS61222006A (ja) | 垂直記録再生用磁気ヘツド | |
JPS5839546Y2 (ja) | 消去用磁気ヘツド | |
JPS5853016A (ja) | 垂直磁気記録再生ヘツド | |
JPS5839541Y2 (ja) | 消去用磁気ヘツド | |
JP2679270B2 (ja) | 永久磁石型消去ヘッドおよびその着磁装置 | |
JPS5839543Y2 (ja) | 消去用磁気ヘツド | |
JPS5853017A (ja) | 垂直磁気記録再生ヘツド | |
JPS61204813A (ja) | 垂直磁気記録用磁気ヘツド | |
JPS6362803B2 (ja) | ||
JPH05258948A (ja) | 金属磁石及び該金属磁石の着磁方法並びに装置 | |
JP2004234728A (ja) | 磁気記録ヘッドおよびそれを用いた磁気記録装置 | |
JPS62222410A (ja) | 垂直磁気ヘツド | |
JPH02762B2 (ja) | ||
JPS63206146A (ja) | アクチユエ−タ | |
JPS6452210A (en) | Magnetic head |