JP2537812Y2 - トーショナルダンパ - Google Patents

トーショナルダンパ

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JP2537812Y2
JP2537812Y2 JP1248890U JP1248890U JP2537812Y2 JP 2537812 Y2 JP2537812 Y2 JP 2537812Y2 JP 1248890 U JP1248890 U JP 1248890U JP 1248890 U JP1248890 U JP 1248890U JP 2537812 Y2 JP2537812 Y2 JP 2537812Y2
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JP
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elastic member
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rings
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JP1248890U
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健一 亀▲高▼
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はトーショナルダンパに関し、特に、放熱性
に優れるトーショナルダンパに関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
従来、一般に、この種のトーショナルダンパは、第4
図に示すように、クランク軸等の回転軸(図示せず)に
連結されて回転軸と一体に回転するハブ21の両側に、弾
性部材22、22を介して振動リング23、24を連結して構成
されている。
この場合、前記振動リング23、24とハブ21との間は、
それらの間に介在するゴム等の弾性部材22、22によって
加硫接着等によって一体に形成されるようになってい
る。
そして、クランク軸等の回転軸が回転すると、回転軸
の回転にともなってハブ21が一体に回転し、このハブ21
の回転がゴム等の弾性部材22、22を介して振動リング2
3、24に伝わり、このとき振動リング23、24が弾性部材2
2、22を介してハブ21の捩じり振動の慣性質量として作
用するため、このトーショナルダンパは回転軸の捩じれ
振動を吸収できるようになっている。
しかしながら、上記のように構成される従来のトーシ
ョナルダンパにあっては、振動リング23、24が慣性質量
として作用した場合に、弾性部材22、22はそれ自身の弾
性変形によって自己発熱し、そのときの熱がハブ21と弾
性部材22、22との接着部付近に蓄熱されて弾性部材22、
22の耐久性に影響を及ぼし、そのため、弾性部材22、22
の耐久性が低下してしまって破損する恐れがあるなどの
問題点を有していた。
この考案は上記のような従来のもののもつ問題点を解
決したものであって、ハブの外周側を折り返して所定の
間隔とするとともに、折り返した部分に孔を穿設するこ
とによって、ハブの内側に空気の流れを生じさせ、それ
によって弾性部材が発熱した際にハブの内側から弾性部
材を冷却して弾性部材の発熱を抑え、弾性部材の耐久性
を向上させて全体としての耐久性を向上させることので
きるトーショナルダンパを提供することを目的とするも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、ハブの両
側に弾性部材を介して振動リングを連結したトーショナ
ルダンパにおいて、前記ハブを外周で折り返して所定の
間隔にするとともに、折り返した部分に孔を穿設して形
成した手段を採用したものであり、また前記ハブおよび
前記振動リングには注入用の孔が設けられている手段を
採用したものであり、さらに前記ハブにはその内周側に
複数のフィンが設けられている手段を採用したものであ
る。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、振動リ
ングが弾性部材を介して慣性質量として作用した際に、
弾性部材はそれ自身の弾性変形により自己発熱する。こ
のとき、ハブの内側には外周側の孔に向かう空気の流れ
が発生し、この空気の流れによって弾性部材はハブの内
側から冷却されることになる。
したがって、弾性部材の発熱が抑えられて、弾性部材
に自己発熱による熱負荷が生じることがなくなることと
なる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明す
る。
第1図にはこの考案によるトーショナルダンパの一実
施例が示されていて、このトーショナルダンパは、ハブ
1の両側に、ゴム等の弾性部材2、2を介して振動リン
グ3、4を一体に連結して構成したものである。
前記ハブ1は、外周側を折り返して二つ折りにして内
側に所定の間隔を形成するとともに、その折り返した外
周の部分に孔5、5、……を複数穿設して形成したもの
であり、このハブ1の中心部には軸挿着用の孔6および
空気導入用の孔7が設けられ、前記軸挿着用の孔6の周
縁部には注入用の孔10が穿設されている。
前記振動リング3、4は、円盤状をなすとともに、中
心部には孔8、9が穿設され、さらに、この孔8、9の
周縁部には注入用の孔11、12が穿設されている。
そして、上記のように構成されるハブ1、振動リング
3、4をゴム等の弾性部材2、2を介して一体に連結す
るには、前記ハブ1の両側に所定の間隔をおいて前記振
動リング3、4を位置させるとともに、前記振動リング
3、4の注入用の孔11、12および前記ハブ1の注入用の
孔10から加硫状にした弾性部材2、2を前記ハブ1と前
記振動リング3、4との間の間隔内に注入することによ
って、前記ハブ1と前記振動リング3、4とは弾性部材
2、2を介して一体に連結されるようになっている。
そして、上記のように構成されるトーショナルダンパ
を用いてクランク軸等の回転軸に発生する捩じり振動を
吸収するには、まず、前記ハブ1の中心部の軸挿着用の
孔6を図示しないクランク軸等の回転軸に挿着し、クラ
ンク軸等の回転軸が回転すると回転軸の回転にともなっ
て前記ハブ1が一体に回転し、この回転が前記弾性部材
2、2を介して前記振動リング3、4に伝達するため、
このトーショナルダンパはクランク軸等の回転軸に発生
する捩じり振動を吸収するようになっている。
そして、このとき、前記弾性部材2、2は前記振動リ
ング3、4が捩じり振動の慣性質量として作用すること
によって自己発熱し、その熱がハブ1と弾性部材2、2
との接着部付近に蓄熱されようとするが、この場合、前
記ハブ1の回転によって前記ハブ1の内側には、ハブ1
の中心部の空気導入用の孔7から外周面上の孔5、5、
……を介して外部に向かう空気の流れAが発生している
ので、この空気の流れAによってハブ1と弾性部材2、
2との接着部付近が冷却されることになり、弾性部材
2、2の自己発熱が抑えられることになる。
したがって、弾性部材2、2の放熱性を著しく向上さ
せることができて弾性部材2、2の発熱を抑えることが
できることになり、それによって弾性部材2、2の耐久
性を向上させることができてトーショナルダンパ全体と
しての耐久性を向上させることができることになる。
なお、前記ハブ1の内周側のB部およびC部付近に、
第2図および第3図に示すように、プレス成形等によっ
てフィン15、16を設けて空気の流れをさらに向上させて
弾性部材2、2の放熱性をさらに向上させてもよいもの
である。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、振動リ
ングが慣性質量として作用して弾性部材が自己発熱した
際に、ハブの内側には外周側の孔を介して外部に向かう
空気の流れが発生するので、この空気の流れによって弾
性部材はハブの内側から冷却されてそれ自身の発熱が抑
えられることになり、したがって、作動時における弾性
部材の放熱性を著しく向上させることができて、弾性部
材の自己発熱を抑えることができることとなり、それに
よって弾性部材の耐久性を向上させることができて全体
としての耐久性を向上させることができることになるな
どの優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるトーショナルダンパの一実施例
を示す概略断面図、第2図および第3図はこの考案によ
るトーショナルダンパのハブにフィンを設けた他の実施
例を示す説明図、第4図は従来のトーショナルダンパを
示す概略断面図である。 1、21……ハブ 2、22……弾性部材 3、4、23、24……振動リング 5、8、9……孔 6……軸挿着用の孔 7……空気導入用の孔 10、11、12……注入用の孔 15、16……フィン

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブ(1)の両側に弾性部材(2)、
    (2)を介して振動リング(3)、(4)を連結したト
    ーショナルダンパにおいて、前記ハブ(1)を外周で折
    り返して所定の間隔にするとともに、折り返した部分に
    孔(5)を穿設して形成したことを特徴とするトーショ
    ナルダンパ。
  2. 【請求項2】前記ハブ(1)および前記振動リング
    (3)、(4)には注入用の孔(10)、(11)、(12)
    が設けられている請求項1記載のトーショナルダンパ。
  3. 【請求項3】前記ハブ(1)にはその内周側に複数のフ
    ィン(15)、(16)が設けられている請求項1記載のト
    ーショナルダンパ。
JP1248890U 1990-02-09 1990-02-09 トーショナルダンパ Expired - Lifetime JP2537812Y2 (ja)

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JPH03104547U JPH03104547U (ja) 1991-10-30
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