JP2537713Y2 - 射出成形金型 - Google Patents
射出成形金型Info
- Publication number
- JP2537713Y2 JP2537713Y2 JP1991050882U JP5088291U JP2537713Y2 JP 2537713 Y2 JP2537713 Y2 JP 2537713Y2 JP 1991050882 U JP1991050882 U JP 1991050882U JP 5088291 U JP5088291 U JP 5088291U JP 2537713 Y2 JP2537713 Y2 JP 2537713Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- mold
- product
- runner
- injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、射出成形金型、特に
硬質合成樹脂成形品を成形するための射出成形金型のゲ
ート構造に関するものである。
硬質合成樹脂成形品を成形するための射出成形金型のゲ
ート構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば硬質塩化ビニル樹脂製のエ
ルボ等の管継手製品を成形するための射出成形金型にお
いては、いずれも湯道から成形製品部へのゲート（溶融
樹脂注入口）を一点（一箇所）としている。図４にその
一例の要部説明図を示す。１は９０°エルボ製品部、２
は湯道部、３はゲートで、図５にそのゲート３の拡大上
面図を示す。ゲート３を一点とした理由は、射出成形工
程後、製品部１と湯道部２とを分離するためのゲート切
断処理、いわゆる後仕上げの作業性を容易にするためで
ある。
ルボ等の管継手製品を成形するための射出成形金型にお
いては、いずれも湯道から成形製品部へのゲート（溶融
樹脂注入口）を一点（一箇所）としている。図４にその
一例の要部説明図を示す。１は９０°エルボ製品部、２
は湯道部、３はゲートで、図５にそのゲート３の拡大上
面図を示す。ゲート３を一点とした理由は、射出成形工
程後、製品部１と湯道部２とを分離するためのゲート切
断処理、いわゆる後仕上げの作業性を容易にするためで
ある。
【０００３】一方、これらのゲート切断処理を不要とす
るためのゲート形状として、図６に示すようなピンポイ
ントゲート、あるいは図７に示すようなトンネルゲート
４等が実用化されているが、前記硬質塩化ビニル樹脂製
の９０°エルボを成形するための射出成形金型の場合
は、いずれも一点ゲート形式であった。
るためのゲート形状として、図６に示すようなピンポイ
ントゲート、あるいは図７に示すようなトンネルゲート
４等が実用化されているが、前記硬質塩化ビニル樹脂製
の９０°エルボを成形するための射出成形金型の場合
は、いずれも一点ゲート形式であった。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような後仕上げ加工を不要とするピンポイントゲートあ
るいはトンネルゲート等にあっては、いずれもゲート径
が比較的細いため、成形品に所定量の湯（溶融樹脂）を
注入するとき流速が大きくなり、溶融樹脂の剪断発熱も
大となり、これにより樹脂の焼け等を生じて成形製品１
の不良発生率が大きくなっている。さらにまた、特に硬
質塩化ビニル樹脂等の場合、発熱により熱分解を生ずる
と発生した塩素ガスが金型を腐食させる可能性があるた
め、特殊なメッキ処理等を要することになる。この対策
手段として、前記溶融樹脂の注入速度を減少させるよう
にしているが、これは即、生産性の低下を意味してい
る。
ような後仕上げ加工を不要とするピンポイントゲートあ
るいはトンネルゲート等にあっては、いずれもゲート径
が比較的細いため、成形品に所定量の湯（溶融樹脂）を
注入するとき流速が大きくなり、溶融樹脂の剪断発熱も
大となり、これにより樹脂の焼け等を生じて成形製品１
の不良発生率が大きくなっている。さらにまた、特に硬
質塩化ビニル樹脂等の場合、発熱により熱分解を生ずる
と発生した塩素ガスが金型を腐食させる可能性があるた
め、特殊なメッキ処理等を要することになる。この対策
手段として、前記溶融樹脂の注入速度を減少させるよう
にしているが、これは即、生産性の低下を意味してい
る。
【０００５】この考案は、以上のような従来例の問題点
に鑑みてなされたもので、特に硬質塩化ビニル樹脂製の
射出成形製品のゲート無仕上げ金型において、ゲート径
の比較的細い成形品の不良製品発生率や生産性の低下を
防止できる射出成形金型の提供を目的としている。
に鑑みてなされたもので、特に硬質塩化ビニル樹脂製の
射出成形製品のゲート無仕上げ金型において、ゲート径
の比較的細い成形品の不良製品発生率や生産性の低下を
防止できる射出成形金型の提供を目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載のこの考案
は、溶融樹脂を注入する湯道の先端にゲートを設けた射
出成形金型において、前記ゲートの先端を固定金型側お
よび移動金型側の両方に二股状に分岐して設けたもので
ある。
は、溶融樹脂を注入する湯道の先端にゲートを設けた射
出成形金型において、前記ゲートの先端を固定金型側お
よび移動金型側の両方に二股状に分岐して設けたもので
ある。
【０００７】
【作用】以上のような金型構成により、ゲート径の比較
的細い成形製品の場合でも、ゲート点数を複数としたた
め、各ゲート当りの樹脂注入量／速度を減少させること
ができ、溶融樹脂の剪断発熱量が低下する。また、ゲー
トを固定金型側および移動金型側の両方に二股状に分岐
して設けたことで、型開き時および製品突き出し時に各
ゲート部が係止された状態になるため、自動切断され
る。
的細い成形製品の場合でも、ゲート点数を複数としたた
め、各ゲート当りの樹脂注入量／速度を減少させること
ができ、溶融樹脂の剪断発熱量が低下する。また、ゲー
トを固定金型側および移動金型側の両方に二股状に分岐
して設けたことで、型開き時および製品突き出し時に各
ゲート部が係止された状態になるため、自動切断され
る。
【０００８】
【実施例】以下に、この考案を実施例に基づいて説明す
る。図１にこの考案に係る射出成形金型にて得られる硬
質塩化ビニル樹脂製の９０°エルボ製品の一実施例の要
部説明図、図２にそのゲート部拡大上面図を示す。
る。図１にこの考案に係る射出成形金型にて得られる硬
質塩化ビニル樹脂製の９０°エルボ製品の一実施例の要
部説明図、図２にそのゲート部拡大上面図を示す。
【０００９】１は成形製品部、２は湯道部、３はゲート
部で、この実施例の特徴は、射出成形金型を、型開き面
（パーティング面，パーティングライン）から固定金型
側及び移動金型側の両方に二股状に分岐してトンネルゲ
ート３ａ，３ｂをそれぞれ１個づつ設け、一製品に対し
て２点ゲートに構成したことにある。このため、固定金
型側のトンネルゲート３ａは、金型の型開きと同時に切
断され、また、移動金型側のトンネルゲート３ｂは製品
部１及び湯道部２の強制突き出し時に自動切断されるこ
とになる。
部で、この実施例の特徴は、射出成形金型を、型開き面
（パーティング面，パーティングライン）から固定金型
側及び移動金型側の両方に二股状に分岐してトンネルゲ
ート３ａ，３ｂをそれぞれ１個づつ設け、一製品に対し
て２点ゲートに構成したことにある。このため、固定金
型側のトンネルゲート３ａは、金型の型開きと同時に切
断され、また、移動金型側のトンネルゲート３ｂは製品
部１及び湯道部２の強制突き出し時に自動切断されるこ
とになる。
【００１０】（他の実施例） 図３に、この考案に係る射出成形金型にて得られる前記
同一製品部１に対する他の実施例の要部説明図を示す。
２ａ，２ｂは、湯道部２から上下２本に分岐した湯道部
であり、この湯道部２ａ，２ｂの先端がトンネルゲート
３ｃ、３ｃとされている。なお、このトンネルゲート３
ｃは、上記実施例の図２と同様に、型開き面から固定金
型側及び移動金型側の両方に二股状に分岐して設けられ
ており、一製品部１に対して４点ゲートとなっている。
同一製品部１に対する他の実施例の要部説明図を示す。
２ａ，２ｂは、湯道部２から上下２本に分岐した湯道部
であり、この湯道部２ａ，２ｂの先端がトンネルゲート
３ｃ、３ｃとされている。なお、このトンネルゲート３
ｃは、上記実施例の図２と同様に、型開き面から固定金
型側及び移動金型側の両方に二股状に分岐して設けられ
ており、一製品部１に対して４点ゲートとなっている。
【００１１】
【考案の効果】以上、説明したように、この考案によれ
ば、ゲート部における溶融樹脂の剪断発熱量が低下し、
生産性を低下させることなく、不良製品の発生を防止で
きる。また、簡単な金型構造にて、型開き時及び製品突
き出し時に、各ゲート部を自動切断することができる。
ば、ゲート部における溶融樹脂の剪断発熱量が低下し、
生産性を低下させることなく、不良製品の発生を防止で
きる。また、簡単な金型構造にて、型開き時及び製品突
き出し時に、各ゲート部を自動切断することができる。
【図１】 ９０°エルボ製品の一実施例の要部説明図で
ある。
ある。
【図２】 図１のゲート部を拡大して示す上面図であ
る。
る。
【図３】 他の実施例の図１相当図である。
【図４】 従来の一例の図１相当図である。
【図５】 図４のゲート部を拡大して示す上面図であ
る。
る。
【図６】 ピンポイントゲートの図５相当図である。
【図７】 トンネルゲートの図５相当図である。
１ 成形製品部 ２，２ａ，２ｂ 湯道部 ３，３ａ，３ｂ，３ｃ ゲート
Claims (1)
- 【請求項１】 溶融樹脂を注入する湯道の先端にゲート
を設けた射出成形金型において、前記ゲートの先端を固
定金型側および移動金型側の両方に二股状に分岐して設
けたことを特徴とする射出成形金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991050882U JP2537713Y2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 射出成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991050882U JP2537713Y2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 射出成形金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH052928U JPH052928U (ja) | 1993-01-19 |
| JP2537713Y2 true JP2537713Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=12871103
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991050882U Expired - Lifetime JP2537713Y2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 射出成形金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2537713Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5897522A (ja) * | 1981-12-01 | 1983-06-10 | Nippon Denso Co Ltd | 自動車用冷凍サイクル制御装置 |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP1991050882U patent/JP2537713Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 森隆外２名著「射出成形の実技」日本合成樹脂技術協会（昭和４５年５月１０日）第１００頁及び第１０１頁 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH052928U (ja) | 1993-01-19 |
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