JP2537331B2 - 精米方法及びその装置 - Google Patents
精米方法及びその装置Info
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- JP2537331B2 JP2537331B2 JP5183027A JP18302793A JP2537331B2 JP 2537331 B2 JP2537331 B2 JP 2537331B2 JP 5183027 A JP5183027 A JP 5183027A JP 18302793 A JP18302793 A JP 18302793A JP 2537331 B2 JP2537331 B2 JP 2537331B2
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- Japan
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- rice
- layer
- polishing
- freezing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無洗米の精米方法及びそ
の装置に関するものである。
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無洗米として各種の方法、装置が開発さ
れているが、やはり炊飯前に数回水洗いを行う必要があ
り、そのため大掛りな設備と排水による汚濁防止設備を
必要とし、管理費及びランニングコストも大である。
れているが、やはり炊飯前に数回水洗いを行う必要があ
り、そのため大掛りな設備と排水による汚濁防止設備を
必要とし、管理費及びランニングコストも大である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は水洗汚濁原因
となる米表面の糊粉層(アリウロン層)を搗精時にほぼ
分離し、汚濁原因を除去することを目的とする。
となる米表面の糊粉層(アリウロン層)を搗精時にほぼ
分離し、汚濁原因を除去することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手順・手段】上記の目的を達成
するため本発明は米の温度を低下させ、低温化した米の
表面に冷凍結露層を形成し、該結露層と米の外層の糊粉
層とを一体に凍結し、これを精米機で搗精することを特
徴とする精米方法機枠に米の冷凍室を設け、該冷凍室の
出口を精米機の供給口に接続し、水・空気噴霧器を供給
口附近に設け、低温化した米の表面の冷凍結露層と米の
外層の糊粉層とを一体に凍結させるよう形成してなる精
米装置供給口附近に代る出口附近である上記発明記載の
精米装置冷凍室内に米コンベヤを設け、かつ冷却器を経
て該コンベヤの移送方向に送風する送風機を設けてなる
上記第2又は第3発明記載の精米装置によって構成され
る。
するため本発明は米の温度を低下させ、低温化した米の
表面に冷凍結露層を形成し、該結露層と米の外層の糊粉
層とを一体に凍結し、これを精米機で搗精することを特
徴とする精米方法機枠に米の冷凍室を設け、該冷凍室の
出口を精米機の供給口に接続し、水・空気噴霧器を供給
口附近に設け、低温化した米の表面の冷凍結露層と米の
外層の糊粉層とを一体に凍結させるよう形成してなる精
米装置供給口附近に代る出口附近である上記発明記載の
精米装置冷凍室内に米コンベヤを設け、かつ冷却器を経
て該コンベヤの移送方向に送風する送風機を設けてなる
上記第2又は第3発明記載の精米装置によって構成され
る。
【0005】
【作用】米1の温度を低下し、低温化した米1の表面に
水・空気噴霧器8から噴出される霧状水滴により万遍な
く冷凍結露層2を表面のみに急速に形成する。このよう
にすると冷凍結露層2と米1の外層の糊粉層1’(アリ
ウロン層)とが一体に凍結し、精米機3の搗精室3’に
おいて凍結していない澱粉本体1”から、そっくり上記
凍結部が分離し、凍結部即ち冷凍結露層2及び糊粉層
1’を排糖筒12から排出し、ほぼ澱粉本体1”のみを
搗精室3’の排出口3”から排出することができる。上
記霧状水滴は超微粒化(10ミクロン以下)されて米1
の表面に均等に附着する。
水・空気噴霧器8から噴出される霧状水滴により万遍な
く冷凍結露層2を表面のみに急速に形成する。このよう
にすると冷凍結露層2と米1の外層の糊粉層1’(アリ
ウロン層)とが一体に凍結し、精米機3の搗精室3’に
おいて凍結していない澱粉本体1”から、そっくり上記
凍結部が分離し、凍結部即ち冷凍結露層2及び糊粉層
1’を排糖筒12から排出し、ほぼ澱粉本体1”のみを
搗精室3’の排出口3”から排出することができる。上
記霧状水滴は超微粒化(10ミクロン以下)されて米1
の表面に均等に附着する。
【0006】米1は冷凍室5内に投入されコンベヤ9に
よって移送される間に冷却器10によって冷却された送
風(−10℃〜−30℃)によって低温化され、出口6
から精米機3の供給口7に供給される部分で水・空気噴
霧器8による霧状水滴散布部を通過し、それによって冷
凍結露層2が米1の表面に形成される。
よって移送される間に冷却器10によって冷却された送
風(−10℃〜−30℃)によって低温化され、出口6
から精米機3の供給口7に供給される部分で水・空気噴
霧器8による霧状水滴散布部を通過し、それによって冷
凍結露層2が米1の表面に形成される。
【0007】その後精米機3内に入り搗精室3’で搗精
される際糊粉層1’と澱粉本体1”との境界から糊粉層
1’が冷凍結露層2と共に分離するものである。その際
米1の表面の皺(凹条)内の糊粉層1’も遊離する。
される際糊粉層1’と澱粉本体1”との境界から糊粉層
1’が冷凍結露層2と共に分離するものである。その際
米1の表面の皺(凹条)内の糊粉層1’も遊離する。
【0008】
【実施例】機枠4に横向円筒5’を設け、内部にスクリ
ューコンベヤ9を設け、上面に上斗口13(投入口)を
形成し、該円筒5’の一端部に送風機11を設け、その
内部に冷却器10を支持し、冷却器10によって送風機
11による風を上記円筒5’の他端部に送風することに
よって米1の冷凍室5を形成する。
ューコンベヤ9を設け、上面に上斗口13(投入口)を
形成し、該円筒5’の一端部に送風機11を設け、その
内部に冷却器10を支持し、冷却器10によって送風機
11による風を上記円筒5’の他端部に送風することに
よって米1の冷凍室5を形成する。
【0009】上記円筒5’の他端部下面に出口6を設
け、その下に設けた精米機3の供給口7に出口6を接続
し、かつ水・空気輸送管8’の先端に設けた噴霧ノズル
8”を上記出口6の附近又は供給口7の附近に通過する
低温化米1に向けて設けるものである。
け、その下に設けた精米機3の供給口7に出口6を接続
し、かつ水・空気輸送管8’の先端に設けた噴霧ノズル
8”を上記出口6の附近又は供給口7の附近に通過する
低温化米1に向けて設けるものである。
【0010】供給口7は精米機3の送り螺旋14上に設
けられ、該螺旋14に精米ロータリー15を接続し、該
ロータリー15の外周に排糖筒12が設けられ、米1は
排糖筒12と上記ロータリー15との間隙tを通過する
間に搗精され、米1の内部の未凍結澱粉本体1”から凍
結糊粉層1’が遊離し排糖筒12からシュート16内に
排出され、排糖筒12の先端開口部3”に設けた抵抗板
17を押して無洗米が取卸される。
けられ、該螺旋14に精米ロータリー15を接続し、該
ロータリー15の外周に排糖筒12が設けられ、米1は
排糖筒12と上記ロータリー15との間隙tを通過する
間に搗精され、米1の内部の未凍結澱粉本体1”から凍
結糊粉層1’が遊離し排糖筒12からシュート16内に
排出され、排糖筒12の先端開口部3”に設けた抵抗板
17を押して無洗米が取卸される。
【0011】尚図中18はスクリューコンベヤ9の原動
機、19はクーリングユニット、20は冷媒ガス管、2
1は送り螺旋14及び搗精ロータリー15の原動機、図
2、図4中22は米供給用小形スクリューコンベヤ、図
2〜図4中5”は冷風循環形冷凍室である。
機、19はクーリングユニット、20は冷媒ガス管、2
1は送り螺旋14及び搗精ロータリー15の原動機、図
2、図4中22は米供給用小形スクリューコンベヤ、図
2〜図4中5”は冷風循環形冷凍室である。
【0012】(実験例) A,上斗口13から米1を入れ冷凍室5に投入し原動機
18にてスクリューコンベヤ9を回転し搗精室3’まで
移動し送り螺旋14上に落ち原動機21にて回転しなが
ら搗精ロータリー15にて精米を行う。排糠筒12より
糠がシュート16から落下し、精米は抵抗板17から排
出する。
18にてスクリューコンベヤ9を回転し搗精室3’まで
移動し送り螺旋14上に落ち原動機21にて回転しなが
ら搗精ロータリー15にて精米を行う。排糠筒12より
糠がシュート16から落下し、精米は抵抗板17から排
出する。
【0013】B,冷凍クーリングユニット19から冷媒
ガスを冷却器10に送ると同時に送風機11から冷却器
10に向けて風を送り冷風を発生させる。冷風は冷凍室
5にてスクリューコンベヤ9にて掻き混ぜられた米に接
触して急速に米表面の温度を下げる。低温化された米1
の表面に出口6又は供給口7にて噴霧器8”から空気圧
と水位圧の下で噴霧状態を保ちながら万遍に米1と接触
させ表面を均一に結露させその状態を保ち送り螺旋14
にて搗精室3’に入り精米を行う。
ガスを冷却器10に送ると同時に送風機11から冷却器
10に向けて風を送り冷風を発生させる。冷風は冷凍室
5にてスクリューコンベヤ9にて掻き混ぜられた米に接
触して急速に米表面の温度を下げる。低温化された米1
の表面に出口6又は供給口7にて噴霧器8”から空気圧
と水位圧の下で噴霧状態を保ちながら万遍に米1と接触
させ表面を均一に結露させその状態を保ち送り螺旋14
にて搗精室3’に入り精米を行う。
【0014】C,冷却器10からは−10℃〜−30℃
の冷風にて直接にスクリューコンベヤ9にて撹拌された
米1の表面に短時間接触して表面のみ凍結させ、出口6
又は供給口7にて超微粒子化(10ミクロン以下)され
た噴霧器8”より噴霧を各米1の表面に均等に附着させ
る。正確に米1の性質、状態を判定し冷凍室5内の滞留
時間、温度の調整、出口6又は供給口7の噴霧量調整に
より結露凍結深さを決定し後、送り螺旋14に送られ、
米1の結露表面は搗精ロータリー15にて剥離精米が行
われる。
の冷風にて直接にスクリューコンベヤ9にて撹拌された
米1の表面に短時間接触して表面のみ凍結させ、出口6
又は供給口7にて超微粒子化(10ミクロン以下)され
た噴霧器8”より噴霧を各米1の表面に均等に附着させ
る。正確に米1の性質、状態を判定し冷凍室5内の滞留
時間、温度の調整、出口6又は供給口7の噴霧量調整に
より結露凍結深さを決定し後、送り螺旋14に送られ、
米1の結露表面は搗精ロータリー15にて剥離精米が行
われる。
【0015】D,冷凍結露されると米1の表面は処理深
さが容易に決定出来、糊粉層1’(アリウロン層)まで
の剥離が容易である。
さが容易に決定出来、糊粉層1’(アリウロン層)まで
の剥離が容易である。
【0016】冷凍精米方法による、実施試験の結果は次
のとおりである。 使用精米機 ナカシマ T−5sdS型 試験米 平成4年大分産ユメヒカリ1等米(白度、38
°に搗精したもの) 1 仕上機(従来方式) ナカシマ T−5sdD
型 2 冷凍精米機 ナカシマ N−0041
型
のとおりである。 使用精米機 ナカシマ T−5sdS型 試験米 平成4年大分産ユメヒカリ1等米(白度、38
°に搗精したもの) 1 仕上機(従来方式) ナカシマ T−5sdD
型 2 冷凍精米機 ナカシマ N−0041
型
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明は上述の方法及び装置によったの
で米1の表面の冷凍結露層2と米1の糊粉層1’とが冷
結して米1の澱粉本体1”との境界から搗精によって該
糊粉層1’を分離し得て澱粉本体1”のみ排出し、水洗
汚濁の原因となる糊粉層1’を精米機3で充分分離し得
る効果がある。
で米1の表面の冷凍結露層2と米1の糊粉層1’とが冷
結して米1の澱粉本体1”との境界から搗精によって該
糊粉層1’を分離し得て澱粉本体1”のみ排出し、水洗
汚濁の原因となる糊粉層1’を精米機3で充分分離し得
る効果がある。
【図1】本発明の精米方法及びその装置の縦断面図であ
る。
る。
【図2】上記装置の1実施例の縦断面図である。
【図3】図2の冷凍室の平面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】米の一部切欠図である。
1 米 2 冷凍結露層 3 精米機 4 機枠 5 冷凍室 6 出口 7 供給口 8 水・空気噴霧器 9 米コンベヤ 10 冷却器 11 送風器
Claims (4)
- 【請求項1】 米の温度を低下させ、低温化した米の表
面に冷凍結露層を形成し、該結露層と米の外層の糊粉層
とを一体に凍結し、これを精米機で搗精することを特徴
とする精米方法。 - 【請求項2】 機枠に米の冷凍室を設け、該冷凍室の出
口を精米機の供給口に接続し、水・空気噴霧器を供給口
附近に設け、低温化した米の表面の冷凍結露層と米の外
層の糊粉層とを一体に凍結させるよう形成してなる精米
装置。 - 【請求項3】 供給口附近に代る出口附近である請求項
(2) 記載の精米装置。 - 【請求項4】 冷凍室内に米コンベヤを設け、かつ冷却
器を経て該コンベヤの移送方向に送風する送風機を設け
てなる請求項(2) 又は(3) 記載の精米装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5183027A JP2537331B2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 精米方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5183027A JP2537331B2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 精米方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731891A JPH0731891A (ja) | 1995-02-03 |
JP2537331B2 true JP2537331B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=16128465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5183027A Expired - Fee Related JP2537331B2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 精米方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537331B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2726031B2 (ja) * | 1996-03-15 | 1998-03-11 | シグノード株式会社 | スポット溶接ヘッド |
CN106000516B (zh) * | 2016-05-31 | 2018-06-26 | 余庆县大凉山米业有限责任公司 | 大米加工工艺 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6219899A (ja) * | 1985-07-18 | 1987-01-28 | 松下電器産業株式会社 | 文章音声認識装置 |
JPH03267155A (ja) * | 1990-03-14 | 1991-11-28 | Fumiaki Nishioka | 米の精米方法 |
-
1993
- 1993-07-23 JP JP5183027A patent/JP2537331B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0731891A (ja) | 1995-02-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |