JP2537285Y2 - 直接放射型スピーカ装置 - Google Patents
直接放射型スピーカ装置Info
- Publication number
- JP2537285Y2 JP2537285Y2 JP7271291U JP7271291U JP2537285Y2 JP 2537285 Y2 JP2537285 Y2 JP 2537285Y2 JP 7271291 U JP7271291 U JP 7271291U JP 7271291 U JP7271291 U JP 7271291U JP 2537285 Y2 JP2537285 Y2 JP 2537285Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound wave
- radiation type
- type speaker
- speaker
- direct radiation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、音波を伝播するダクト
内の騒音に対し、前記騒音と同一の音圧を有する逆位相
の音波を放射し、その音波と騒音との相互干渉により消
音を行う電子消音システムに用いる直接放射型スピーカ
装置に関する。
内の騒音に対し、前記騒音と同一の音圧を有する逆位相
の音波を放射し、その音波と騒音との相互干渉により消
音を行う電子消音システムに用いる直接放射型スピーカ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば実開平2−83599号公
報に開示されている従来の管路用電子消音システムの原
理図である。図において、1は音波の伝播通路となる空
調用ダクトであり、この空調用ダクト1には第一のマイ
クロホン2と、その下流側に消音評価用の第二のマイク
ロホン3が配置されている。また、第一のマイクロホン
2と第二のマイクロホン3との間には消音スピーカ4が
設置されており、この消音スピーカ4と第二のマイクロ
ホン3との間には制御装置5が設置されている。6は前
記消音スピーカ4のためのスピーカキャビネットであ
る。
報に開示されている従来の管路用電子消音システムの原
理図である。図において、1は音波の伝播通路となる空
調用ダクトであり、この空調用ダクト1には第一のマイ
クロホン2と、その下流側に消音評価用の第二のマイク
ロホン3が配置されている。また、第一のマイクロホン
2と第二のマイクロホン3との間には消音スピーカ4が
設置されており、この消音スピーカ4と第二のマイクロ
ホン3との間には制御装置5が設置されている。6は前
記消音スピーカ4のためのスピーカキャビネットであ
る。
【0003】従来の電子消音システムは上記のように構
成されており、騒音源からの伝播音波は第一のマイクロ
ホン2により検出され、電気信号に変換され制御装置5
に入力される。また、第一のマイクロホン2より下流に
設置された、第二のマイクロホン3によって検出された
信号も同様に制御装置5に入力される。制御装置5では
第二のマイクロホン3の設置位置において消音スピーカ
4から放射された消音用音波と騒音源から伝播してきた
音波との干渉により第二のマイクロホンの出力がゼロに
なるような駆動信号を生成し、消音スピーカ4に出力
し、第二のマイクロホン3の設置位置において騒音源よ
り発せられた音波を消去することができるようになって
いる。
成されており、騒音源からの伝播音波は第一のマイクロ
ホン2により検出され、電気信号に変換され制御装置5
に入力される。また、第一のマイクロホン2より下流に
設置された、第二のマイクロホン3によって検出された
信号も同様に制御装置5に入力される。制御装置5では
第二のマイクロホン3の設置位置において消音スピーカ
4から放射された消音用音波と騒音源から伝播してきた
音波との干渉により第二のマイクロホンの出力がゼロに
なるような駆動信号を生成し、消音スピーカ4に出力
し、第二のマイクロホン3の設置位置において騒音源よ
り発せられた音波を消去することができるようになって
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の電子消音システ
ムは上記のように構成されているので、消音スピーカの
振動面を直接ダクト内部に露出させなければならず、ダ
クト内を通過する伝播音波が油煙や煤煙を伴うものであ
る場合、消音スピーカの振動面への付着物が振動の妨げ
となったり、化学反応により振動面の剛性が低下する等
を理由に、消音スピーカが所望の性能を長期間維持する
ことが困難であるという問題があった。
ムは上記のように構成されているので、消音スピーカの
振動面を直接ダクト内部に露出させなければならず、ダ
クト内を通過する伝播音波が油煙や煤煙を伴うものであ
る場合、消音スピーカの振動面への付着物が振動の妨げ
となったり、化学反応により振動面の剛性が低下する等
を理由に、消音スピーカが所望の性能を長期間維持する
ことが困難であるという問題があった。
【0005】本考案は、かかる問題点を解決するために
なされたものであり、消音スピーカの振動面に付着する
油や灰塵を容易に除去でき、消音スピーカの性能を長期
間にわたって維持できる直接放射型スピーカ装置を提供
することを目的とする。
なされたものであり、消音スピーカの振動面に付着する
油や灰塵を容易に除去でき、消音スピーカの性能を長期
間にわたって維持できる直接放射型スピーカ装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る直接放射型
スピーカ装置は、音波の伝播通路における騒音源からの
伝播音波に対して逆位相で、且つ同一の音圧の音波を発
生させ、前記伝播通路内の所定位置でその音波干渉によ
り消音を行う電子消音システムにおいて、前記逆位相音
波の発生手段である直接放射型スピーカユニットのエッ
ジ部を含む振動板とセンターキャップの全面、または一
部に剥離可能なフィルムを貼付してなるものである。
スピーカ装置は、音波の伝播通路における騒音源からの
伝播音波に対して逆位相で、且つ同一の音圧の音波を発
生させ、前記伝播通路内の所定位置でその音波干渉によ
り消音を行う電子消音システムにおいて、前記逆位相音
波の発生手段である直接放射型スピーカユニットのエッ
ジ部を含む振動板とセンターキャップの全面、または一
部に剥離可能なフィルムを貼付してなるものである。
【0007】また、前記直接放射型スピーカユニットの
振動面に貼付する剥離可能なフィルムの代わりに、塗布
後に固形化し、且つ固形化後に容易に剥離が可能となる
液状のマスキング材を使用するものである。
振動面に貼付する剥離可能なフィルムの代わりに、塗布
後に固形化し、且つ固形化後に容易に剥離が可能となる
液状のマスキング材を使用するものである。
【0008】
【作用】この考案における直接放射型スピーカ装置は、
振動板と、センターキャップと、エッジから構成される
振動面の全面、またはその一部に剥離可能なフィルムを
貼付するするので、当該直接放射型スピーカ装置を電子
消音システムの消音スピーカとして使用した場合、ダク
ト内を通過する油煙や煤煙に含まれている油や灰塵が消
音スピーカの振動面へ付着、堆積してもフィルムを剥離
することによって容易に取り除くことができ、フィルム
を定期的に交換することにより振動面の性能を長期間維
持することが可能となる。
振動板と、センターキャップと、エッジから構成される
振動面の全面、またはその一部に剥離可能なフィルムを
貼付するするので、当該直接放射型スピーカ装置を電子
消音システムの消音スピーカとして使用した場合、ダク
ト内を通過する油煙や煤煙に含まれている油や灰塵が消
音スピーカの振動面へ付着、堆積してもフィルムを剥離
することによって容易に取り除くことができ、フィルム
を定期的に交換することにより振動面の性能を長期間維
持することが可能となる。
【0009】また、直接放射型スピーカユニットの振動
面に、塗布後に固形化し、且つ固形化後に容易に剥離が
可能となる液状のマスキング材を塗布する方法によれ
ば、振動面に保護膜を作る作業が更に容易になる。
面に、塗布後に固形化し、且つ固形化後に容易に剥離が
可能となる液状のマスキング材を塗布する方法によれ
ば、振動面に保護膜を作る作業が更に容易になる。
【0010】
【実施例】実施例1. 図1は本考案の一実施例を示す直接放射型スピーカ装置
の断面図である。図において、10は振動板、11はセ
ンターキャップ、12はエッジ、13は振動板10を駆
動するための磁気回路、14は磁気回路に磁束を供給す
る磁石、15a、15bは各々振動板10、センターキ
ャップ11に貼付された第一の保護フィルムと第二の保
護フィルムである。また、図2に第一の保護フィルム1
5aと、図3に第二の保護フィルム15bの展開図を示
す。本考案の直接放射型スピーカ装置を消音スピーカと
して電子消音システムに組み込んだ場合のシステム構成
図は従来例の図5と同一であるので省略する。
の断面図である。図において、10は振動板、11はセ
ンターキャップ、12はエッジ、13は振動板10を駆
動するための磁気回路、14は磁気回路に磁束を供給す
る磁石、15a、15bは各々振動板10、センターキ
ャップ11に貼付された第一の保護フィルムと第二の保
護フィルムである。また、図2に第一の保護フィルム1
5aと、図3に第二の保護フィルム15bの展開図を示
す。本考案の直接放射型スピーカ装置を消音スピーカと
して電子消音システムに組み込んだ場合のシステム構成
図は従来例の図5と同一であるので省略する。
【0011】上記のように構成されている直接放射型ス
ピーカ装置においては、振動板10と、センターキャッ
プ11と、エッジ12から構成されている振動面に、第
一の保護フィルム15aと、第二の保護フィルム15b
とを貼付しているので、電子消音システムの消音スピー
カ4として使用した場合、ダクト1内を通過する油煙や
煤煙に含まれている油や灰塵が消音スピーカ4の振動面
へ付着、堆積しても保護フィルム15a、15bを剥離
することによって容易に取り除くことができ、また保護
フィルム15a、15bを定期的に交換することにより
振動面の性能を長期間維持することが可能となる。
ピーカ装置においては、振動板10と、センターキャッ
プ11と、エッジ12から構成されている振動面に、第
一の保護フィルム15aと、第二の保護フィルム15b
とを貼付しているので、電子消音システムの消音スピー
カ4として使用した場合、ダクト1内を通過する油煙や
煤煙に含まれている油や灰塵が消音スピーカ4の振動面
へ付着、堆積しても保護フィルム15a、15bを剥離
することによって容易に取り除くことができ、また保護
フィルム15a、15bを定期的に交換することにより
振動面の性能を長期間維持することが可能となる。
【0012】実施例2 図4は、振動板10、センターキャップ11、エッジ1
2にマスキング材15cを塗布したものである。
2にマスキング材15cを塗布したものである。
【0013】この図2に示す実施例2では、実施例1で
振動板10や、センターキャップ11のカーブに合わせ
て保護フィルムを加工し、貼付しなければならなかった
のに対し、液状のマスキング材を塗布するだけですむの
で容易に保護膜が作れる。
振動板10や、センターキャップ11のカーブに合わせ
て保護フィルムを加工し、貼付しなければならなかった
のに対し、液状のマスキング材を塗布するだけですむの
で容易に保護膜が作れる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0015】本考案における直接放射型スピーカ装置
は、振動板と、センターキャップと、エッジから構成さ
れる振動面の全面、またはその一部に剥離可能なフィル
ムを貼付するするので、当該直接放射型スピーカ装置を
電子消音システムの消音スピーカとして使用した場合、
ダクト内を通過する油煙や煤煙に含まれている油や灰塵
が消音スピーカの振動面へ付着、堆積してもフィルムを
剥離することによって容易に取り除くことができ、フィ
ルムを定期的に交換することにより振動面の性能を長期
間維持することが可能となる。
は、振動板と、センターキャップと、エッジから構成さ
れる振動面の全面、またはその一部に剥離可能なフィル
ムを貼付するするので、当該直接放射型スピーカ装置を
電子消音システムの消音スピーカとして使用した場合、
ダクト内を通過する油煙や煤煙に含まれている油や灰塵
が消音スピーカの振動面へ付着、堆積してもフィルムを
剥離することによって容易に取り除くことができ、フィ
ルムを定期的に交換することにより振動面の性能を長期
間維持することが可能となる。
【0016】また、直接放射型スピーカユニットの振動
面に、塗布後に固形化し、且つ固形化後に容易に剥離が
可能となる液状のマスキング材を塗布する方法によれ
ば、振動面に保護膜を作る作業が更に容易になる。
面に、塗布後に固形化し、且つ固形化後に容易に剥離が
可能となる液状のマスキング材を塗布する方法によれ
ば、振動面に保護膜を作る作業が更に容易になる。
【図1】本考案の一実施例による直接放射型スピーカ装
置を示す断面図である。
置を示す断面図である。
【図2】図1における第一の保護フィルムの展開図であ
る。
る。
【図3】図1における第二の保護フィルムの展開図であ
る。
る。
【図4】本考案の他の実施例による直接放射型スピーカ
装置を示す断面図である。
装置を示す断面図である。
【図5】従来の電子消音システムを示す断面図である。
1 空調用ダクト 2 第一のマイクロホン 3 第二のマイクロホン 4 消音スピーカ 5 制御装置 6 スピーカキャビネット 7 ボックス 10 振動板 11 センターキャップ 12 エッジ 13 磁気回路 14 磁石 15a 第一の保護フィルム 15b 第二の保護フィルム 15c マスキング材
Claims (2)
- 【請求項1】 音波の伝播通路における騒音源からの伝
播音波に対して逆位相で、且つ同一の音圧の音波を発生
させ、前記伝播通路内の所定位置でその音波干渉により
消音を行う電子消音システムにおいて、前記逆位相音波
の発生手段である直接放射型スピーカユニットのエッジ
部を含む振動板とセンターキャップの全面、または一部
に剥離可能なフィルムを貼付してなることを特徴とする
直接放射型スピーカ装置。 - 【請求項2】 前記直接放射型スピーカユニットの振動
面に貼付する剥離可能なフィルムの代わりに、塗布後に
固形化し、且つ固形化後に容易に剥離が可能となる液状
のマスキング材を使用することを特徴とする請求項第1
項記載の直接放射型スピーカ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7271291U JP2537285Y2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 直接放射型スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7271291U JP2537285Y2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 直接放射型スピーカ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525898U JPH0525898U (ja) | 1993-04-02 |
JP2537285Y2 true JP2537285Y2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=13497246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7271291U Expired - Lifetime JP2537285Y2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 直接放射型スピーカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537285Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP7271291U patent/JP2537285Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0525898U (ja) | 1993-04-02 |
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