JP2537177Y2 - 油圧式サーボ機構 - Google Patents

油圧式サーボ機構

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JP2537177Y2
JP2537177Y2 JP1990033241U JP3324190U JP2537177Y2 JP 2537177 Y2 JP2537177 Y2 JP 2537177Y2 JP 1990033241 U JP1990033241 U JP 1990033241U JP 3324190 U JP3324190 U JP 3324190U JP 2537177 Y2 JP2537177 Y2 JP 2537177Y2
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JP
Japan
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oil chamber
oil
piston
cylinder
hydraulic
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JP1990033241U
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JPH03124003U (ja
Inventor
利浩 安井
真 玉城
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株式会社フジユニバンス
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動変速機に組み込まれた変速用のクラッ
チドラムを制御および解除するブレーキバンドの作動用
として使用される油圧式サーボ機構に関し、特にエア抜
きを有する油圧式サーボ機構に関するものである。
(従来の技術) 従来の技術として、第4図に示す構造のものがあっ
た。
即ち、1はシリンダであり、倒立コップ状のケース2
内に円筒状のピストンリテーナ3を嵌合させ、下部を底
板4により閉塞してなる。
上記ピストンリテーナ3は、上部に最大内径の第1嵌
合部3aを、中間部に最小内径の第2嵌合部3bを、下部に
第1嵌合部3aよりも若干小内径の第3嵌合部3cを形成し
てなる。
上記第1嵌合部3aと第2嵌合部3bとに、段付きピスト
ン5を摺動可能に嵌合させる。この段付きピストン5
は、第1嵌合部3aに嵌合する大径の第1ピストン5aと第
2嵌合部3bに嵌合する小径の第2ピストン5bとを一体に
有する。
また、上記第3嵌合部3cに第1ピストン5aよりも若干
小径の第3ピストン6を摺動可能に嵌合させ、各ピスト
ン5a,5b,6によりシリンダ1内を上下に分割して第1〜
第4油室7〜10を形成する。
11は上半部を大径に下半部を小径にした棒状のステム
であり、上半部をケース2の上壁2aに摺動可能に貫通さ
せてその上端部をケース2から上方に突出させ、下半部
を段付きピストン5の軸心部を摺動可能に貫通させると
ともにその下端部を第3ピストン6の連結する。
なお、上記ステム11の上端は、例えば自動変速機に組
み込まれた変速用のクラッチドラムを制動および解除す
るブレーキバンド(図示省略)の作用端に当接させる。
また、第1油室7と第3油室9とに上部リターンスプ
リング12と下部リターンスプリング13とを設け、上部リ
ターンスプリング12はその上端と下端とをケース2の上
壁2aの内面と第1ピストン5aの上面とに当接させて段付
きピストン5を下方に弾圧付勢し、下部リターンスプリ
ング13はその上端と下端とを第2ピストン5bの下面とス
テム11の下部に取付けたばね受け14とに当接させてステ
ム11および第3ピストン6を下方に弾圧付勢する。
また、ケース2の側部に、前述した第1〜第4油室7
〜10に連通する第1〜第4連通孔15〜18を形成し、第1
連通孔15、第2連通孔16および第4連通孔18は、自動変
速機の3速時、2速時および4速時に油圧が発生する制
御油路19,20,22にそれぞれ接続し、第3連通孔17はドレ
ン油路21を接続する。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来のものは、制御油内に混入した気泡が第4油
室10で滞留し易く、これが時間を経るに従って次第に成
長し、第4図に示すように、第3ピストン6底面で大き
な空気溜り(ア)となり、この空気溜り(ア)の体積変
化により制御油路の油圧が不安定となる。
即ち、第5図に示すように、空気溜り(ア)が発生し
ていない時の制御油圧の特性線Aに対し、空気溜り
(ア)が発生した時の制御油圧の特性線はBの如くな
り、油圧立上り時の特性線B−1の傾斜角度が特性線A
のそれよりも小さくなる。
このことは、空気溜り(ア)が発生すると、空気溜り
(ア)の収縮、膨張作用により、第4油圧室10内の油圧
の立上りおよび降下が緩慢、つまりステム11の作動速度
が緩慢となり、ブレーキバンドのスリップ時間が長くな
って摩耗が早まるとともに、変速の応答性が低下する欠
点があった。
本考案は、上記欠点を解消した新規な油圧式サーボ機
構を得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、以下の如く構
成したものである。
即ち、ピストンの摺動方向を上下方向とした油圧式サ
ーボ機構であって、内周の上下部が大径に中間部が小径
なる三種類の嵌合部が形成されたシリンダを設け、各嵌
合部にそれぞれ第1,第2,第3ピストンを嵌合してシリン
ダ内を上から順に第1〜4油室に分割するとともに、最
上段の第1ピストンと次段の第2ピストンとを互いに一
体的に連結し、シリンダの上壁および第1,第2ピストン
の軸心部を摺動可能に貫通して第3ピストンに連結され
るステムを設け、各ピストンを下方に弾圧するリターン
スプリングを設け、第1油室、第2油室および第4油室
に選択的に作動油を供給する制御油路を接続し、第3油
室にドレン油路を接続してなる油圧式サーボ機構におい
て、 シリンダ内で最下部に形成された前記第4油室とこの
第4油室の直上に形成された前記第3油室とを仕切る遮
断部材に両者を連通させる小径の小孔を形成して両者間
を常時連通状態に維持する様に構成したものである。
(作用) 本考案は上記構成にしたものであっるから、第2油室
内または第4油室内のいずれかに作動油が供給される
と、第1、第2ピストンまたは第3ピストンがリターン
スプリングに抗して上動し、ステムがシリンダから上方
に突出する。
また、第1油室に作動油が供給されると、第1,第2ピ
ストンが下動してステムが降下し、ステムのシリンダか
らの突出量が低減する。
この場合、第4油室内に流入した作動油の一部は、小
孔を通過して第3油室内に流入した後、ドレン油路を経
てシリンダ外に流出し、第4油室の作動油内に混入した
気泡は作動油の一部とともにシリンダ外に排出されるこ
とになる。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。
図面において、第1図は本考案の第1実施例を示す断
面図、第2図は本考案の第2実施例を示す要部断面図、
第3図はそのIII−III断面図である。
なお、第1図〜第3図において第4図と同符号の箇所
は、第4図と略同構造であるのでその説明を省略する。
第1図〜第3図において、25は第4油室10と第3油室
9とを連通させる小孔であり、この小孔25の通路面積
は、第4油室10から第3油室9に流出する作動油のリー
ク量が、許容リーク量2lに対し、約0.36lのリーク量と
なる程度に設定する。
なお、上記小孔25の通路面積は、制御油路内に発生す
る油圧および油温により適宜設定する。
第1図に示す小孔25は、遮断部材としてのステム11の
下部の鉤状に形成し、その下部をステム11の軸心部から
第4油室10に開口させ、その上端をばね受け14の直上方
にて第3油室9に開口させたものである。
また、第2図、第3図に示す小孔25は、遮断部材とし
ての第3ピストン6においてステム11が嵌合する第3ピ
ストン6の軸孔6aの一部に2個のスリットを軸方向に貫
通形成して形成し、小孔25の上端は、ばね受け14を係止
するC形クリップ23の開口部23aを介して第3油室9に
連通させたものである。
上記第1図および第2図においては、第2油室8内ま
たは第4油室10内のいずれかに作動油が供給されると、
段付きピストン5または第3ピストン6が、上部リター
ンスプリング12、または上部、下部のリターンスプリン
グ12,13に抗して上動し、ステム11がシリンダ1から上
方に突出し、ブレーキバンド(図示省略)を締め付け方
向に作動させる。
また、第1油室7に作動油が供給されると、段付きピ
ストン5、従って第1,第2ピストン5a,5bが下動してス
テム11が降下し、上記ブレーキバンドの締め付けを解除
させる。
この場合、第4油室10内に流入した作動油の一部は、
小孔25を通過して第3油室9内に流入した後、ドレン油
路21を経てシリンダ1外に流出し、第4油室10の作動油
内に混入した気泡は作動油の一部とともにシリンダ1外
に排出されることになる。
この場合、第4油室10内の作動油の一部が小孔25から
外部に漏洩、つまりリークすることになるが、このリー
ク量は極少量であるため、上記第4油室10内の油圧の立
上りに悪影響を及ぼさなくなり、その油圧特性は第5図
の特性線Aに示すように、第4油室10内に空気溜りが発
生した時の特性線Bに対し、油圧立上り時の特性線A−
1の角度が大きくなる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかな如く、本考案は、第4油室と
第3油室とを仕切る遮断部材に両者を連通させる小径の
小孔を形成して制御油路内の気泡を常時外部に排出させ
るようにしたので、構造簡単にして、制御油路の油圧を
常時安定させることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す断面図、第2図は本
考案の第2実施例を示す要部断面図、第3図はそのIII
−III断面図、第4図は従来例を示す断面図、第5図は
設定時と空気溜りが発生した時との油圧特性を示す特性
図である。 1:シリンダ、2:ケース、2a:上壁、3:ピストンリテー
ナ、3a〜3c:第1〜第3嵌合部、4:底板、5:段付きピス
トン、5a,5b:第1、第2ピストン、6:第3ピストン、6
a:軸孔、7〜10:第1〜第4油室、11:ステム、12,13:上
部、下部リターンスプリング、14:ばね受け、15〜18:第
1〜第4連通孔、19,20,22:制御油路、21:ドレン油路、
23:C形クリップ、23a:開口部、25:小孔。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−121206(JP,A) 特開 昭58−166107(JP,A) 特開 昭50−64677(JP,A) 特開 昭56−164208(JP,A) 特開 昭59−212504(JP,A) 実開 昭63−87304(JP,U) 実開 昭53−109594(JP,U) 実開 昭57−80702(JP,U) 実開 昭50−5087(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンの摺動方向を上下方向とした油圧
    式サーボ機構であって、 内周の上下部が大径に中間部が小径となる三種類の嵌合
    部が形成されたシリンダを設け、各嵌合部にそれぞれ第
    1,第2,第3ピストンを嵌合してシリンダ内を上から順に
    第1〜4油室に分割するとともに、最上段の第1ピスト
    ンと次段の第2ピストンとを互いに一体的に連結し、シ
    リンダの上壁および第1,第2ピストンの軸心部を摺動可
    能に貫通して第3ピストンに連結されるステムを設け、
    各ピストンを下方に弾圧するリターンスプリングを設
    け、第1油室、第2油室および第4油室に選択的に作動
    油を供給する制御油路を接続し、第3油室にドレン油路
    を接続してなる油圧式サーボ機構において、 シリンダ内で最下部に形成された前記第4油室とこの第
    4油室の直上に形成された前記第3油室とを仕切る遮断
    部材に両者を連通させる小径の小孔を形成して両者間を
    常時連通状態に維持することを特徴とする油圧式サーボ
    機構。
JP1990033241U 1990-03-29 1990-03-29 油圧式サーボ機構 Expired - Lifetime JP2537177Y2 (ja)

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JPH03124003U JPH03124003U (ja) 1991-12-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316875B2 (ja) * 1973-10-13 1978-06-03
JPS58166107A (ja) * 1982-03-29 1983-10-01 Dai Ichi Seiko Co Ltd ダブルシリンダ−
JPS59121206A (ja) * 1982-12-27 1984-07-13 Hino Motors Ltd 変速用流体シリンダ装置
JPS6387304U (ja) * 1986-11-28 1988-06-07

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