JP2536886Y2 - タコグラフ - Google Patents

タコグラフ

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JP2536886Y2
JP2536886Y2 JP8833191U JP8833191U JP2536886Y2 JP 2536886 Y2 JP2536886 Y2 JP 2536886Y2 JP 8833191 U JP8833191 U JP 8833191U JP 8833191 U JP8833191 U JP 8833191U JP 2536886 Y2 JP2536886 Y2 JP 2536886Y2
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一 村田
嘉宏 落合
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両に搭載して使用する
タコグラフにかかり、特に、各種車両の走行及び停止の
記録をチャート紙上に行うようにしたタコグラフに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般にタコグラフは、チャート紙を時間
の進行に伴って回転させ、このチャート紙の回転方向と
直交して、速度記録針を速度に応じた振幅で、また走行
距離記録針を一定振幅の範囲で速度に応じた速度で往復
移動し、各針先でチャート紙表面の塗料を掻きとること
によって、速度と走行距離を記録するように構成されて
いる。
【0003】また、タコグラフの中には、上述のような
速度や走行距離の他に、走行センサからの走行パルスに
基づいて車両の走行・停止を判断して走行及び停止の別
をチャート紙上に記録するようにしたものもある。
【0004】このタコグラフでは、図25に示すよう
に、チャート紙2上の最外周の速度記録2aと最内周の
走行距離記録2bとの間に、乗務員の作業区分記録2c
及び2dが行われるようになっている。作業区分記録2
c及び2dは、作業区分に対応して太線及び中線及び細
線の記録幅をそれぞれ割り当てて描画され、太線及び中
線の描画は記録針を比較的短い一定周期の大振幅及び中
振幅で往復移動することによって、また細線は記録針を
移動しないことによってそれぞれ行われる。
【0005】上述したように従来のタコグラフでは、作
業区分のうちの車両の走行・停止の記録を行うに当たっ
て、走行センサからの走行パルスに基づいて測定した速
度が所定値以上になると車両が走行していると、所定値
以下になると車両が停止しているとそれぞれ判断する。
そして、走行していると判断したときには記録針を一定
振幅で往復移動し、停止していると判断したときにはそ
の移動を停止するようにして走行・停止の別を記録する
ようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような記
録の仕方では、渋滞等により車両が動いたり止まったり
の繰り返しとなると、記録が図26に示すようにくし歯
状態となり、これが手解析又は自動解析によって運転稼
働時間を読み取る際の誤差を招き、正確に時間を掌握で
きないという問題があった。
【0007】よって本考案は、上述した従来の問題に鑑
み、渋滞等により車両が動いたり止まったりを繰り返し
ても、走行記録がくし歯状態となることがないようにし
たタコグラフを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案により成された作業管理用タコグラフは、図1の
基本構成図に示すように、車両の走行に応じて走行信号
を発生する走行センサ12と、該走行センサ12が発生
する走行信号に基づいて走行速度を計測する速度計測手
段132aと、該速度計測手段132aによって計測し
た速度に基づいて車両の走行及び停止をそれぞれ検出す
る走行・停止検出手段13aと、該走行・停止検出手段
13aによる検出に基づいて、時間の進行に伴って回転
されているチャート紙2上でチャート紙2の回転方向と
直行して記録針113U,113Dを往復移動させてチ
ャート2紙上に所定幅の走行記録を行い、かつ前記走行
・停止検出手段による車両の停止検出に基づいて記録針
113U,113Dの移動を停止させチャート紙2上に
停止記録を行う記録針駆動手段11aとを備えるタコグ
ラフにおいて、前記走行・停止検出手段13aが、前記
速度計測手段132aによって計測した速度が予め設定
した走行検出時間継続して予め定めた設定値以上となっ
たとき車両の走行を検出する走行検出手段132bと、
前記速度計測手段132aによって計測した速度が予め
設定した走行停止時間継続して予め定めた設定値以下に
なったとき車両の停止を検出する停止検出手段132c
とを備えることを特徴としている。
【0009】前記走行・停止検出手段13aが、前記走
行検出時間を設定する走行検出時間設定手段SW1乃至
SW3と、前記停止検出時間を設定する停止検出時間設
定手段SW4乃至SW6とを備えることを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】上記構成により、車両の走行に応じて走行セン
サ12が発生する走行信号に基づいて速度計測手段13
2aが走行速度を計測し、この計測した速度に基づいて
走行・停止検出手段13aが車両の走行及び停止をそれ
ぞれ検出し、この走行検出に基づいて走行駆動手段11
aがチャート紙2の回転方向と直行して記録針113
U,113Dを往復移動させてチャート紙2上に所定幅
の走行記録を行い、かつ停止検出に基づいて記録針11
3U,113Dの移動を停止させチャート紙2上に停止
記録を行う。
【0011】上記走行・停止検出手段13aにおいて
は、走行検出手段132bが上記計測した速度が予め設
定した走行検出時間継続して予め定めた設定値以上とな
ったとき車両の走行を検出し、停止検出手段132cが
上記計測した速度が予め設定した走行停止時間継続して
予め定めた設定値以下になったとき車両の停止を検出す
る。
【0012】従って、車両速度が予め定めた時間継続し
て設定値以上になるか、或いは設定値以下にならない
と、車両の走行記録或いは停止記録を行わないので、車
両が予め定めた時間以下の走行或いは停止を繰り返した
ときには、停止記録が走行記録に、或いは逆に走行記録
が停止記録にそれぞれ切り換わることがなく、渋滞等に
よって車両が動いたり止まったりを繰り返しても、走行
記録がくし歯状態となることがない。
【0013】特に、走行検出時間が走行検出時間設定手
段SW1乃至SW3により、停止検出時間が停止検出時
間設定手段SW4乃至SW6によりそれぞれ設定できる
ようになっているので、車両が走行する環境、都市部或
いは地方などに応じて最適な走行検出時間或いは停止検
出時間を任意に設定することができる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図2及び図3は作業管理用に構成した本考案によ
るタコグラフの一実施例を示すシステムの外観構成及び
回路構成をそれぞれ示す図である。同図において、シス
テムは、タコグラフ本体11、走行センサ12、コント
ロールボックス13、センサスイッチ14によって構成
されており、15はトランスミッション、16はバッテ
リである。
【0015】タコグラフ本体11は、その内部にチャー
ト紙を時間の進行に伴って回転駆動する時計機構、速度
記録針を駆動する速度記録針駆動機構、走行距離記録針
を駆動する距離記録針駆動機構の他、2本の作業区分記
録針を駆動する作業区分記録針駆動機構11aを有す
る。速度記録針駆動機構及び距離記録針駆動機構は、ト
ランスミッション15に取付けられて車輪の回転に比例
した回転を受ける走行センサ12から回転連結ケーブル
L1を介して取り出される回転力によって速度記録針及
び走行距離記録針をそれぞれ駆動する機械式のものであ
る。なお、走行センサ12は、車輪の回転に比例した回
転を受けて車速に応じた周期の走行パルスを発生する。
【0016】コントロールボックス13は、信号線L2
を介して上記走行センサ12から入力する走行パルスの
他、5つのセンサスイッチ14a乃至14eからの外部
信号を入力し、これらの外部信号と5つの操作スイッチ
13a乃至13eの操作によって発生される信号とを処
理して、上記作業区分記録針駆動機構11aを駆動する
ための駆動信号を発生し、これを信号線L3を介してタ
コグラフ本体11に供給する。
【0017】上記作業区分記録針駆動機構11aは、図
4に示すように、回転マグネットと称される予め定めら
れた角度位置に回転される回転駆動源111の回転軸1
11aにカム112を固定し、このカム112の360
°にわたって形成したカム溝112aに、上段記録針1
13Uを支持した針支持レバー113Uaのカムフォロ
ワピン113Ubと、下段記録針113Dを支持した針
支持レバー113Daのカムフォロワピン113Dbと
を180°離間してそれぞれ嵌合し、カム112の所定
回転角度範囲の回転によって各記録針を選択的に大振幅
及び中振幅で往復移動させたり、移動させなかったりし
て、太線、中線及び細線をそれぞれ描画することができ
るようになっている。
【0018】上記回転駆動源111は具体的には、図5
の一部破断図に示すように、互に交差して巻回した第1
及び第2のコイル111b1 及び111b2 と一方のコ
イル111b1 と平行であるが逆方向に巻回した第3の
コイル111b3 とによって形成される中空部にNS2
極に着磁されたマグネットロータ111cを回転自在に
収容し、このマグネットロータ111cの回転軸111
aの上端に上記カム112を固定した構成となってい
る。また、上記回転駆動源111の下方に、シリコング
リスを注入した小部屋111dを設け、この中に上記回
転軸111aの下端に固定した円板111eを収容し
て、円板111eとシリコングリスの摩擦力によってマ
グネットロータ111cが無闇に回転することを抑制し
ている。
【0019】上記回転駆動源111の動作原理を図6を
参照して以下説明すると、先ず、第2のコイル111b
2 に一方向に通電すると、このコイルによって図6
(a)に示す方向に磁界Φ2 が発生され、マグネットロ
ータ111cはそのNS極が磁界Φ2 の方向に一致する
位置をとるようになり、以後通電を解いても円板111
eとシリコングリスとの摩擦力によってこの位置が保持
される。今、この位置を原点位置とする。
【0020】マグネットロータ111cが図6(a)の
原点位置にあるときに第1のコイル111b1 に一方向
に通電すると、このコイルによって図6(b)に示すよ
うに磁界Φ2 の方向と直交する方向に磁界Φ1 が発生さ
れ、マグネットロータ111cはそのNS極が磁界Φ1
の方向に一致する、原点位置から90°時計回転方向に
回転した位置をとるようになり、以後通電を解いても円
板111eとシリコングリスとの摩擦力によってこの位
置が保持される。また、マグネットロータ111cが原
点位置にあるときに第3のコイル111b3 に一方向に
通電すると、このコイルによって図6(c)に示すよう
に磁界Φ1 と逆方向に磁界Φ3 が発生され、マグネット
ロータ111cはそのNS極が磁界Φ3 の方向に一致す
る、原点位置から90°反時計回転方向に回転した位置
をとるようになる。
【0021】また、マグネットロータ111cが原点位
置にあるときに第1及び第2のコイル111b1 及び1
11b2 に一方向に通電すると、これらのコイルによっ
て図6(d)に示すように磁界Φ1 及びΦ2 が発生さ
れ、マグネットロータ111cはそのNS極が磁界Φ1
及びΦ2 を合成した磁界Φ21の方向に一致する、原点位
置から45°時計回転方向に回転した位置をとるように
なり、第2及び第3のコイル111b2 及び111b3
に一方向に通電すると、これらのコイルによって図6
(e)に示すように磁界Φ2 及び磁界Φ3 が発生され、
マグネットロータ111cはそのNS極が磁界Φ2 及び
Φ3 を合成した磁界Φ23の方向に一致する、原点位置か
ら45°反時計回転方向に回転した位置をとるようにな
る。
【0022】上述した回転駆動源111の回転軸111
aに固定されて回転されるカム112のカム溝112a
は図7に示すようになっており、カムフォロワピン11
3Ubが嵌合する第1カム溝部112a1 と、カムフォ
ロワピン113Dbが嵌合する第2カム溝部112a2
とからなっている。今、マグネットロータ111cが原
点位置にあるときのカム112上の角度位置を図示のよ
うにすると、第1カム溝部112a1 は90°から0°
を通り270°に至る180°の範囲に形成され、第2
カム溝部112a2 は90°から270°の範囲に形成
されると共に、カムフォロワピン113Ub及び113
Dbは0°及び180°の角度位置において第1カム溝
部112a1 及び第2カム溝部112a2 にそれぞれ嵌
合され、かつ記録針113U及び113Dが図示のよう
に0°側に位置される。
【0023】そして、第1カム溝部112a1 は、回転
軸111aからの距離が0°乃至90°の90°の角度
範囲がL1 、315°乃至0°の45°の角度範囲がL
2 、270°乃至315°の45°の角度範囲がL
3 (L1 <L2 <L3 )になるようになっている。第2
カム溝部112a2 は、回転軸111aからの距離が9
0°乃至180°の90°の角度範囲がL5 、180°
乃至225°の45°の角度範囲がL4 、225°乃至
270°の45°の角度範囲がL3 (L3 <L4
5 )になるようになっている。なお、上述した第1カ
ム溝部112a1 及び第2カム溝部112a2 を展開し
て示すと、図8(a)及び(b)にそれぞれ示すように
なる。
【0024】このようなカム溝形状により、カム112
が時計方向に90°回転された後図の元の位置に戻され
ることによって、記録針113Dは点線で示すL5 とL
3 の差に相当する範囲(大振幅)で移動して太線を記録
し、また45°回転された後図の元の位置に戻されるこ
とによって、記録針113DはL5 とL4 の差に相当す
る点線で示す範囲の半分の範囲(中振幅)で移動して中
線を記録する。これとは逆に反時計方向に90°回転さ
れた後図の元の位置に戻されることによって、記録針1
13Uは点線で示すL1 とL3 の差に相当する範囲(大
振幅)で移動して太線を記録し、また45°回転された
後図の元の位置に戻されることによって、記録針113
UはL1 とL2 の差に相当する点線で示す範囲の半分の
範囲(中振幅)で移動して中線を記録する。
【0025】上記コントロールボックス13は図9に示
すように構成され、+24Vを安定化した+5Vに変換
して各部に供給する電源回路131と、該電源回路13
1から電源供給され、予め定められた制御プログラムに
従って動作するマイクロコンピュータ(CPU)132
を有する。CPU132には、上述した5つの操作スイ
ッチ13a乃至13eと8つのスイッチSW1乃至SW
8からなる設定スイッチ133が直接接続されると共
に、インタフェース(I/F)134を介して上述した
走行センサ12が、I/F135を介して上述した5つ
のセンサスイッチ14a乃至14eが、I/F136を
介して4つのインジケータ用発光ダイオード(LED)
137a乃至137dが、I/F138を介してブザー
BZが、そしてI/F139を介して上述した回転駆動
源111がそれぞれ接続されている。なお、140は夜
間照明用LEDである。
【0026】上記操作スイッチ13a乃至13dは、例
えば作業区分の荷積、荷卸、待機及び休憩をそれぞれ入
力するために、また操作スイッチ13eは操作スイッチ
13a乃至13dの操作によって入力した作業区分の取
り消しを入力するためにそれぞれ割り当てられている。
インジケータ用LED137a乃至137dは、各操作
スイッチ13a乃至13dに対応して設けられ、上記入
力した作業区分の状態のときに点灯される。
【0027】上記I/F135を介して接続される5つ
のセンサスイッチ14a乃至14eのうちの14aは例
えばタクシーの実車タリフスイッチに、14bは例えば
第1の外部記録装置への記録媒体の装着によってオンす
るスイッチに、14cは例えば第1の外部記録装置への
記録媒体の装着によってオンするスイッチに、14dは
例えば車載されている荷積装置の操作スイッチに、そし
て14eは例えば車載されている荷卸装置の操作スイッ
チにそれぞれ対応されている。
【0028】上記設定スイッチ133のスイッチSW1
乃至SW8のうちのSW1乃至SW3は後述する走行検
出時間、SW4乃至SW6は停止検出時間、SW7は走
行切換モード(オート/マニアル)、SW8は検査モー
ド開始をそれぞれ設定するためのものである。
【0029】以上概略説明した構成において、コントロ
ールボックス13は、センサスイッチ14からの信号の
入力及び操作スイッチ13a乃至13eの操作に応じて
タコグラフ本体11中の作業区分記録針駆動機構11a
の回転駆動源111を駆動し、この駆動源111の駆動
により作動される2本の記録針によって図10に示すよ
うな9項目の記録を行う。
【0030】図10から分かるように、9つの記録項目
のうちのNo1及びNo2が走行記録(実車走行及び走
行)、No3及びNo4が外部記録(A及びB)、No5乃至
No8が作業記録(荷積、荷卸、待機及び休憩)、No9が
停止記録である。
【0031】上記実車走行記録は、走行センサ12から
の走行パルスによって車両が走行していると判断され、
かつ車両がタクシーであってそのタリフが実車となって
センサスイッチ14aがオンしているときに、2本の記
録針の両方に太線を描画させ、走行記録は、走行センサ
12からの走行パルスによって走行していると判断され
たときに、上記録針に太線、下記録針に細線をそれぞれ
描画させることによって行われる。
【0032】上記外部記録Aはセンサスイッチ14bが
オンのときに、上記録針に太線、下記録針に中線をそれ
ぞれ描画させ、外部記録Bはセンサスイッチ14cがオ
ンのときに、上記録針に細線、下記録針に中線をそれぞ
れ描画させることによって行われる。
【0033】上記荷積記録は、センサスイッチ14dが
オンのとき又は荷積操作スイッチ13aがオン操作され
たときに、上記録針に中線、下記録針に細線をそれぞれ
描画させ、荷卸記録はセンサスイッチ14eがオンとき
又は荷卸操作スイッチ13bがオン操作されたときに、
上下記録針に中線をそれぞれ描画させ、待機記録は、待
機操作スイッチ13cがオン操作されたときに、上記録
針に中線、下記録針に太線をそれぞれ描画させ、休憩記
録は、休憩操作スイッチ13dがオン操作されたとき
に、上記録針に細線、下記録針に太線をそれぞれ描画さ
せることによって行われる。なお、停止記録は、リセッ
ト操作スイッチ13eがオン操作された後他のいかなる
記録入力もない間、両記録針に細線をそれぞれ描画させ
ることによって行われる。
【0034】上述のような記録を行うに当たって、セン
サスイッチ14a乃至14eからの外部信号の入力と操
作スイッチ13a乃至13eのオン操作が同時に生じた
場合に問題が生じないように、図10に示すような優先
順位が定められている。すなわち、まず外部信号の入力
に基づく記録が優先され、その中の最優先項目が実車走
行、第2項目は走行、第3項目は荷積、第4項目は荷
卸、第5項目は外部記録A、第6項目は外部記録Bであ
る。その後操作スイッチにオン操作に基づく記録が、荷
積、荷卸、待機、休憩及び停止の優先順位で行われる。
【0035】図10について上述した各記録項目の記録
を3種類の太さの異なる2本の線の組み合わせによって
行うには、上記作業区分記録針駆動機構11aの回転駆
動源111のコイル111b1 、111b2 及び111
3 に対する通電を図11に示すようなパルス状の通電
パターンで行うように制御すればよい。
【0036】なお、上記設定スイッチ133のうちのス
イッチSW1乃至SW3によって設定される上記走行検
出時間及び停止検出時間は、図12に示すように、スイ
ッチSW1乃至SW3及びSW4乃至SW6のオン状態
の組み合わせによって、0秒、15秒……300秒まで
7段階に設定される。
【0037】この設定された走行検出時間は、走行セン
サ12からの走行パルスに基づいて計測した走行速度に
基づいて走行状態と判断し、この判断に基づいて走行記
録を行うためのもので、図13に示すように、計測した
走行速度が予め定めた例えば1km/hの走行検出速度以上
になった状態が走行検出時間以上継続したとき走行状態
であると判断する。停止検出時間は、走行センサ12か
らの走行パルスに基づいて計測した走行速度に基づいて
停止状態と判断し、この判断後も走行記録を行うための
もので、図13に示すように、走行速度が予め定めた例
えば0.5 km/h走行検出速度以下になった後停止検出時間
の間走行記録を継続する。
【0038】また、上記設定スイッチ133のうちのス
イッチSW7によって設定される走行切換モード(オー
ト/マニアル)がオートの場合には、例えば図14
(a)に示すように、例えば荷積操作スイッチ13aを
オン状態にしたまま走行センサ12からの走行パルスを
入力すると、オン状態になっている荷積を自動的にオフ
して記録を走行記録に切り換えると共に、荷積インジケ
ータ用LED137aを消灯し、その後走行センサ12
からの走行パルスに基づいて走行及び停止の記録を順次
行う。
【0039】一方、マニアルの場合には、例えば図14
(b)に示すように、例えば荷積操作スイッチ13aを
オン状態にしたまま走行センサ12からの走行パルスを
入力すると、ブザーBZを鳴動させて乗務員に警報を与
え、リセット操作スイッチ13eによる解除操作を促
す。このブザーに応じて解除操作を行わない限り、荷積
インジケータ用LED137aは点灯したままである
が、上述した記録の優先順位によって記録は走行センサ
12からの走行パルスによる走行記録が優先的に行われ
る。また、走行センサ12からの走行パルスがなくなり
停車したときには、記録は元の荷積記録に戻る。
【0040】以上動作の概略を説明したが、より詳細な
説明をCPU132が予め定めたプログラムに従って行
う仕事を示す図15乃至図24のフローチャートを参照
して以下説明する。
【0041】CPU132は電源の投入によってその動
作を開始し、その最初のステップS1において、CPU
132中の図示しないRAM中に構成した各種のメモリ
エリアをクリアするなどの初期化を行う。その後ステッ
プS2に進み、ここでスイッチSW8がオンであるかど
うか、すなわち、検査モード開始が設定されているかど
うかを判定する。今、設定スイッチ133のスイッチS
W8がオンであったとすると、このステップS2の判定
がYESとなって、後述するステップS3乃至S10の
検査動作を実行する。
【0042】なお、CPU132は10m秒毎に図16
に示すタイマ割込を実行し、その最初のステップS1a
において検査モードにおいて使用するための120秒で
タイムオーバとなる検査モード用タイマT1を歩進さ
せ、続くステップS1bにおいて遅延時間用タイマT2
を歩進させ、更にその後のステップS1cにおいてブザ
ー用タイマT3を歩進させてからこのタイマ割込に入る
前に実行していたステップに戻る。また、CPU132
は走行センサ12から走行パルスが入力される毎に図1
7に示す外部割込を実行し、そのステップS1dにおい
て、入力した走行パルスに基づいて速度計測処理を行っ
てからの外部割込に入る前に実行していたステップに戻
る。
【0043】上記ステップS3においては、上記タイマ
割込のステップS1aにおいて歩進されるタイマT1が
タイムオーバとなったか否か、すなわち120秒経過し
たか否かを判定し、タイムオーバとなっておらず判定が
NOのときにはステップS7に進み、ここで検査用カウ
ンタCKの内容が0乃至2の幾つであるかを判定する。
初期化においてクリアされた直後の検査用カウンタCK
は0であり、この場合にはステップS8に進み、ここで
図10について上述した実車走行記録を行うための図1
1に示したパルス状の通電パターンでコイルに通電を行
わせる信号をI/F139を通じて回転駆動源111に
対して出力してから上記ステップS2に戻り、その後ス
テップS3の判定がYESとなるまで、すなわち120
秒が経過するまでステップS2、S3、S7及びS8を
繰り返し実行し、このことによって2本の記録針の両方
が120秒の間太線を描画するようになる。
【0044】上記ステップS3の判定がYESになると
ステップS4に進み、ここで検査用カウンタCKの内容
をインクリメントしてからステップS5に進む。ステッ
プS5においては検査用カウンタCKの内容が3以上で
あるか否かを判定し、この判定がNOのときにはステッ
プS7に進み、ここで上述したと同様に検査用カウンタ
CKの内容が0乃至2の幾つであるかを判定する。この
判定の結果、検査用カウンタCKの内容が1であるとき
にはステップS9に進み、ここで図10について上述し
た荷卸記録を行うための図11に示したパルス状の通電
パターンでコイルに通電を行わせる信号をI/F139
を通じて回転駆動源111に対して出力してから上記ス
テップS2に戻り、その後ステップS3の判定がYES
となるまで、ステップS2、S3、S7及びS9を繰り
返し実行し、このことによって2本の記録針の両方が1
20秒の間中線を描画するようになる。
【0045】上記ステップS3の判定がYESになると
ステップS4に進み、ここで検査用カウンタCKの内容
をインクリメントしてからステップS5に進む。ステッ
プS5においては検査用カウンタCKの内容が3以上で
あるか否かを判定し、この判定がNOのときにはステッ
プS7に進み、ここで上述したと同様に検査用カウンタ
CKの内容が0乃至2の幾つであるかを判定する。この
判定の結果、検査用カウンタCKの内容が2であるとき
にはステップS10に進み、ここで図10について上述
した停止記録を行うための図11に示したパルス状の通
電パターンでコイルに通電を行わせる信号をI/F13
9を通じて回転駆動源111に対して出力してから上記
ステップS2に戻り、その後ステップS3の判定がYE
Sとなるまで、ステップS2、S3、S7及びS10を
繰り返し実行し、このことによって2本の記録針の両方
が120秒の間細線を描画するようになる。
【0046】以上のように2本の記録針の各々に太線、
中線及び細線をチャート紙に描画させる動作を行わせる
ことができ、この動作によって得られるチャート紙上の
描画を観察することによって、各記録針がチャート紙上
の所定の位置に所定の線を正常に描画することができる
かどうかの検査を行うことができる。
【0047】次に、上記ステップS2の判定がNOで検
査モードが選択されていないときに、I/F134を介
して走行センサ12から走行パルスが入力され、この走
行パルスによって走行中であると判断されたときには、
ステップS11の判定がYESとなってステップS12
に進む。
【0048】ステップS12においては、設定スイッチ
のスイッチSW7がオート、マニアルの何れに設定され
ているかを判定し、オートに設定されているときにはス
テップS13においてブザーをオフする信号をI/F1
38に対して出力する。一方、スイッチSW7がマニア
ルに設定されているときには、ステップS15において
現在停止記録を行っているか否かを判定し、停止記録を
行っていないときには、ステップS16においてブザー
をオンする信号をI/F138に対して出力して走行の
開始に応じてブザーを鳴動させる。また、現在停止記録
を行っているときには、ステップS17においてブザー
をオフする信号をI/F138に対して出力する。
【0049】その後、実車であるか否かをステップS1
4においてセンサスイッチ14aがオンであるか否かに
よって判定する。実車であるときには、ステップS18
において現在実車走行又は走行記録を行っているか否か
を判定し、記録を行っていないときには、ステップS1
9において遅延タイマに設定スイッチ133によって設
定した上記走行検出時間をセットする。現在記録を行っ
ているときには遅延タイマに予め定めた例えば2秒の所
定時間をセットする。そして、このセットした遅延時間
が経過したことがステップS21において判定されるま
で、ステップS22において現在出力中の記録パターン
を継続して出力し続ける。
【0050】遅延時間が経過すると、ステップS23に
おいてオートとマニアルの別を判定し、オートのときに
はステップS24において走行停止後に停止記録とする
ため停止記録パターンを記憶してからステップS25に
進んでインジケータ用LEDをオフし、続くステップS
26において出力パターンを実車走行記録に変更して出
力してから上記ステップS2に戻る。そして、ステップ
S11又はS14の判定がNOになるまで、すなわち車
両が走行中でなくなるか実車でなくなるまでステップS
26において出力する実車走行記録を行い続ける。一
方、マニアルのときには、ステップS27において走行
停止後に現在出力中の記録パターンとするため現在の記
録パターンを記憶してからステップS26に進んで出力
パターンを実車走行記録に変更して出力してから上記ス
テップS2に戻る。
【0051】ステップS14の判定がNOすなわち実車
でないときには、ステップS28において現在実車走行
又は走行記録を行っているか否かを判定し、記録を行っ
ていないときにはステップS29において遅延タイマに
走行検出時間をセットし、記録を行っているときにはス
テップS30において遅延タイマに2秒をセットする。
遅延タイマに時間をセットした後、この遅延時間が経過
したか否かをステップS31において判定し、遅延時間
が経過していないときにはステップS32において現在
出力中の記録パターンを継続して出力し続ける。
【0052】そして遅延時間が経過すると、ステップS
32aにおいてオートかマニアルかを判定し、オートの
ときにはステップS33aにおいて走行停止後に停止記
録とするため停止記録パターンを記憶してからステップ
S34aに進んでインジケータ用LEDをオフし、続く
ステップS35aにおいて出力パターンを走行記録に変
更して出力してから上記ステップS2に戻る。そして、
ステップS11又はS14の判定がNOになるまで、す
なわち車両が走行中でなくなるか実車になるまでステッ
プS35aにおいて出力する走行記録を行い続ける。一
方、マニアルのときには、ステップS36aにおいて走
行停止後に現在出力中の記録パターンとするため現在の
記録パターンを記憶してからステップS35aに進んで
出力パターンを走行記録に変更して出力してから上記ス
テップS2に戻る。
【0053】上記ステップS11の判定がNOになった
とき、すなわち車両が走行中でなくなったときには、ス
テップS11aにおいてブザーをオフにしてから次にス
テップS33においてセンサスイッチ14dがオンであ
るか否かによって荷積であるか否かを判定する。センサ
スイッチ14dがオンのときには、ステップS33にお
いて現在荷積記録パターンを出力中であるか否かを判定
する。出力していないときには、ステップS35におい
て遅延タイマに2秒をセットし、その後ステップS36
において荷積インジケータ用LEDをオンしてからステ
ップS37において2秒が経過したか否かを判定し、経
過していないときにはステップS38において現在出力
中の記録パターンを継続して出力し続け、2秒が経過し
たらステップS39において出力パターンを荷積記録パ
ターンに変更して出力してから上記ステップS2に戻
る。そして、荷積記録パターンを出力するようになって
ステップS34の判定がYESとなると、ステップS3
5乃至S37を飛ばしてステップS39において荷積記
録パターンに変更して出力してから上記ステップS2に
戻る。
【0054】上記ステップS33の判定がNOのとき、
すなわちセンサスイッチ14dがオンしていないときに
は、次にステップS40においてセンサスイッチ14e
がオンしているか否かを判定する。センサスイッチ14
eがオンのとき、すなわち荷卸であるときには、ステッ
プS41において現在荷卸記録パターンを出力中である
か否かを判定する。出力していないときには、ステップ
S42において遅延タイマに2秒をセットし、その後ス
テップS43において荷卸インジケータ用LEDをオン
してからステップS44において2秒が経過したか否か
を判定し、経過していないときにはステップS45にお
いて現在出力中の記録パターンを継続して出力し続け、
2秒が経過したらステップS46において出力パターン
を荷卸記録パターンに変更して出力してから上記ステッ
プS2に戻る。そして、荷卸記録パターンを出力するよ
うになってステップS41の判定がYESとなると、ス
テップS42乃至S44を飛ばしてステップS46にお
いて荷卸記録パターンに変更して出力してから上記ステ
ップS2に戻る。
【0055】上記ステップS40の判定がNOのとき、
すなわちセンサスイッチ14eがオフのときには、次に
ステップ47においてセンサスイッチ14bがオンであ
るか否かによって外部記録Aであるか否かを判定する。
センサスイッチ14bがオンのとき、すなわち外部記録
Aであるときには、ステップS48において現在外部記
録Aパターンを出力中であるか否かを判定する。出力し
ていないときには、ステップS49において遅延タイマ
に2秒をセットし、その後ステップS50において2秒
が経過したか否かを判定し、経過していないときにはス
テップS51において現在出力中の記録パターンを継続
して出力し続け、2秒が経過したらステップS52にお
いて出力パターンを外部記録Aパターンに変更して出力
してから上記ステップS2に戻る。そして、外部記録A
パターンを出力するようになってステップS48の判定
がYESとなると、ステップS49乃至S50を飛ばし
てステップS52において外部記録Aパターンに変更し
て出力してから上記ステップS2に戻る。
【0056】上記ステップS47の判定がNOのとき、
すなわちセンサスイッチ14bがオンしていないときに
は、次にステップS53においてセンサスイッチ14c
がオンしているか否かを判定する。センサスイッチ14
cがオンのとき、すなわち外部記録Bであるときには、
ステップS54において現在外部記録Bパターンを出力
中であるか否かを判定する。出力していないときには、
ステップS55において遅延タイマに2秒をセットし、
その後ステップS56において2秒が経過したか否かを
判定し、経過していないときにはステップS57におい
て現在出力中の記録パターンを継続して出力し続け、2
秒が経過したらステップS58において出力パターンを
外部記録Bパターンに変更して出力してから上記ステッ
プS2に戻る。そして、外部記録Bパターンを出力する
ようになってステップS54の判定がYESとなると、
ステップS55乃至S56を飛ばしてステップS58に
おいて外部記録Bパターンに変更して出力してから上記
ステップS2に戻る。
【0057】上記ステップS53の判定がNOのとき、
すなわちセンサスイッチ14cがオフのときには、次に
ステップ59において荷積操作スイッチ13aがオンで
あるか否かを判定する。荷積操作スイッチ13aがオン
のときには、ステップS60において現在荷積記録パタ
ーンを出力中であるか否かを判定する。出力していない
ときには、ステップS61において遅延タイマに2秒を
セットし、その後ステップS62において荷積インジケ
ータ用LEDをオンし、かつステップS63においてブ
ザーを0.1 秒鳴動させてからステップS64において2
秒が経過したか否かを判定する。経過していないときに
はステップS65において現在出力中の記録パターンを
継続して出力し続け、2秒が経過したらステップS66
において出力パターンを荷積記録に変更して出力してか
ら上記ステップS2に戻る。そして、荷積記録パターン
を出力するようになってステップS60の判定がYES
となると、ステップS61乃至S64を飛ばしてステッ
プS66において荷積記録パターンに変更して出力して
から上記ステップS2に戻る。
【0058】上記ステップS59の判定がNOのとき、
すなわち荷積操作スイッチ13aがオンしていないとき
には、次にステップS67において荷卸操作スイッチ1
3bがオンしているか否かを判定する。荷卸操作スイッ
チ13bがオンのとき、すなわち荷卸であるときには、
ステップS68において現在荷卸記録パターンを出力中
であるか否かを判定する。出力していないときには、ス
テップS69において遅延タイマに2秒をセットし、そ
の後ステップS70において荷卸インジケータ用LED
をオンし、かつステップS71においてブザーを0.1 秒
鳴動させてからステップS72において2秒が経過した
か否かを判定する。経過していないときにはステップS
73において現在出力中の記録パターンを継続して出力
し続け、2秒が経過したらステップS74において出力
パターンを荷卸記録パターンに変更して出力してから上
記ステップS2に戻る。そして、荷卸記録パターンを出
力するようになってステップS68の判定がYESとな
ると、ステップS69乃至S72を飛ばしてステップS
74において荷卸記録パターンに変更して出力してから
上記ステップS2に戻る。
【0059】上記ステップS67の判定がNOのとき、
すなわち荷卸操作スイッチ13bがオフのときには、次
にステップ75において待機操作スイッチ13cがオン
であるか否かを判定する。待機操作スイッチ13cがオ
ンのときには、ステップS76において現在待機記録パ
ターンを出力中であるか否かを判定する。出力していな
いときには、ステップS77において遅延タイマに2秒
をセットし、その後ステップS78において待機インジ
ケータ用LEDをオンし、かつステップS79において
ブザーを0.1 秒鳴動させてからステップS80において
2秒が経過したか否かを判定する。経過していないとき
にはステップS81において現在出力中の記録パターン
を継続して出力し続け、2秒が経過したらステップS8
2において出力パターンを待機記録に変更して出力して
から上記ステップS2に戻る。そして、待機記録パター
ンを出力するようになってステップS76の判定がYE
Sとなると、ステップS77乃至S80を飛ばしてステ
ップS82において待機記録パターンに変更して出力し
てから上記ステップS2に戻る。
【0060】上記ステップS75の判定がNOのとき、
すなわち待機操作スイッチ13cがオンしていないとき
には、次にステップS83において休憩操作スイッチ1
3dがオンしているか否かを判定する。休憩操作スイッ
チ13dがオンのとき、すなわち休憩であるときには、
ステップS84において現在休憩記録パターンを出力中
であるか否かを判定する。出力していないときには、ス
テップS85において遅延タイマに2秒をセットし、そ
の後ステップS86において休憩インジケータ用LED
をオンし、かつステップS87においてブザーを0.1 秒
鳴動させてからステップS88において2秒が経過した
か否かを判定する。経過していないときにはステップS
89において現在出力中の記録パターンを継続して出力
し続け、2秒が経過したらステップS89において出力
パターンを休憩記録パターンに変更して出力してから上
記ステップS2に戻る。そして、休憩記録パターンを出
力するようになってステップS84の判定がYESとな
ると、ステップS85乃至S88を飛ばしてステップS
90において休憩記録パターンに変更して出力してから
上記ステップS2に戻る。
【0061】上記ステップS83の判定がNOのとき、
すなわち休憩操作スイッチ13dがオフのときには、次
にステップ91においてリセット操作スイッチ13eが
オンであるか否かを判定する。リセット操作スイッチ1
3eがオンのときには、ステップS92においてブザー
を0.1 秒鳴動させ、ステップS93においてインジケー
タ用LEDをオフしてからステップS94において現在
実車走行又は走行記録であるか否かを判定する。ステッ
プS94の判定がNOのときにはステップS95におい
て遅延タイマに2秒をセットし、YESのときにはステ
ップS95aにおいて遅延タイマに停止検出時間をセッ
トしてからステップS96に進んで遅延時間が経過した
か否かを判定する。経過していないときにはステップS
97において現在出力中の記録パターンを継続して出力
し続け、経過したらステップS98において出力パター
ンを停止記録に変更して出力してから上記ステップS2
に戻り、以後他の記録を行う状態になるまでステップS
97及びS98において停止記録パターンを出力してか
ら上記ステップS2に戻る。
【0062】上記ステップS91の判定がNOのとき、
すなわちリセット操作スイッチ13eがオンしていない
ときには、次にステップS99において現在実車走行又
は走行記録であるか否かを判定し、判定がNOのときに
はステップS106において現在出力中の記録パターン
を継続して出力し続けてステップS2に戻る。また、現
在実車走行又は走行記録であってステップS99の判定
がYESのときには、ステップS100においてオート
とマニアルの別を判定し、オートであるときにはステッ
プS101においてインジケータ用LEDをオフしてか
ら上記ステップS95aに進んで遅延タイマに停止検出
時間をセットするようにする。一方、マニアルであると
きにはステップS102において遅延タイマに停止検出
時間をセットしてからステップS103に進んで遅延時
間が経過したか否かを判定し、経過していないときには
ステップS104において現在出力中の記録パターンを
継続して出力し続け、遅延時間が経過したらステップS
105において出力パターンを実車走行又は走行記録前
の記録に変更して出力してから上記ステップS2に戻
る。
【0063】以上説明したように、CPU132が走行
センサ12からの走行パルス、センサスイッチ14から
の信号、設定スイッチ133により発生される設定信
号、及び操作スイッチ13a乃至13eのオン操作によ
って発生される信号を入力し、これらを予め定めたプロ
グラムに従って処理することによって、所望の記録を行
うように作業区分記録針駆動機構11aの回転駆動源1
11を駆動制御するための信号をI/F139を介して
出力すると共に、インジケータ用LEDのオン・オフを
制御する。
【0064】特に、図13に示すような走行記録を行う
場合の動作をフローチャートを参照して説明する。今、
車両が停止状態にあるときには、ステップS11、S3
3、S40、S47、S53、S59、S67、S7
5、S83、S91、S99及びS106を繰り返し実
行し、停止記録を行う。その後、車両が走行を開始して
走行速度が走行検出速度以上になると、ステップS11
の判定がYESになり、このとき実車状態になっていれ
ばステップS12などを経てステップS19に進む。ス
テップS19では遅延タイマに走行検出時間をセット
し、このセットした遅延時間が経過したことをステップ
S21において判定されるまでステップS22を実行し
て現在出力している停止記録を継続して行う。そして、
遅延時間が経過した後にはステップS26において出力
パターンを停止から実車走行に変更して出力するように
なる。
【0065】実車状態にないときには、ステップS14
を経てステップS29に進み、ここで遅延タイマに走行
検出時間をセットし、このセットした遅延時間が経過し
たことをステップS31において判定されるまでステッ
プS32を実行して現在出力している停止記録を継続し
て行う。そして、遅延時間が経過した後にはステップS
35aにおいて出力パターンを停止から走行に変更して
出力するようになる。
【0066】その後、車両が停止動作に入り、走行速度
が停止検出速度以下になってステップS11の判定がN
Oになると、ステップS11aなどを経てステップS9
9に進み、更にオートの場合ステップS95aに進んで
遅延タイマに停止検出時間をセットする。そして、この
セットした遅延時間が経過するまでステップS97にお
いて現在出力している記録パターンを出力し続けた後、
ステップS98において出力パターンを停止記録に変更
して出力することによって図 に示すような走行記録が
行われるようになる。
【0067】このように、走行検出又は停止検出の後走
行検出時間及び停止検出時間の間それ以前の記録を継続
して行うようになっているので、車両が渋滞などによっ
て走行検出時間及び停止検出時間より短い時間間隔で走
行・停止を短時間に繰り返しても、記録はそれ以前の停
止記録或いは走行記録の状態に保持されるようになる。
【0068】次に、設定スイッチ133のスイッチSW
7によってオートに設定されている場合の記録動作を図
14(a)とフローチャートを参照して説明する。今、
車両を停止すると共に荷積操作スイッチ13aをオンに
している状態では、荷積記録が行われると共に荷積イン
ジケータ用LEDがオンしている。このような状態から
車両が走行を開始すると、ステップS11の判定がYE
SになってステップS12、ステップS13を経てステ
ップS14に進み、実車でないときにはステップ28、
S29、S31、S32、S32aを経てステップS3
3aに進む。ステップS33aにおいては走行停止後に
停止記録とするため停止記録パターンを記憶し、その後
ステップS34aでインジケータ用LEDをオフしてか
らステップS35aに進んで出力パターンを走行記録に
変更して出力する。なお、実車の場合には、ステップS
24乃至S26などの実行によってインジケータ用LE
Dがオフされると共に実車走行記録が行われる。
【0069】その後、車両が停止すると、ステップS1
1の判定がNOとなってステップS11a、S33、S
40、S47、S53、S91、S99、S100、S
101、S95a、S96、S97などを経てステップ
S98に進み、ここで出力パターンを停止記録に変更し
て出力する。
【0070】以上のように、オートに設定されていると
きには、荷積操作スイッチ13aがオンしていても車両
の走行に応じて自動的に実車走行又は走行記録を行うよ
うになり、しかもその後停止したきには停止記録を行う
ようになるので、乗務員は操作スイッチの取消操作を行
わなくてもよい。
【0071】マニアルに設定されている場合の記録動作
を図14(b)とフローチャートを参照して説明する。
今、車両を停止すると共に荷積操作スイッチ13aをオ
ンにしている状態では、荷積記録が行われると共に荷積
インジケータ用LEDがオンしている。このような状態
から車両が走行を開始すると、ステップS11の判定が
YESになってステップS12、ステップS15を経て
ステップS16に進んでブザーをオンして鳴動させ、実
車でないときにはステップ28、S29、S31、S3
2、S32aを経てステップS36aに進む。ステップ
S36aにおいては走行停止後に現在出力中の荷積記録
パターンとするため現在の荷積記録パターンを記憶し、
その後ステップS35aに進んで出力パターンを走行記
録に変更して出力する。なお、実車の場合には、ステッ
プS27、S26などの実行によって実車走行記録が行
われる。
【0072】その後、車両が停止すると、ステップS1
1の判定がNOとなってステップS11a、S33、S
40、S47、S53、S91、S99、S100、S
102、S103、S104を経てステップS105に
進み、ここで出力パターンを実車走行又は走行記録前の
荷積記録に変更して出力する。
【0073】以上のように、マニアルに設定されている
ときには、荷積操作スイッチ13aがオンされている状
態で車両が走行すると、記録を自動的に実車走行又は走
行記録に切換えるが、ブザーを鳴動して荷積操作スイッ
チ13aがオンされたままであることを警報し、また車
両が停止すると記録を実車走行又は走行記録から荷積記
録に自動的に切換えるので、車両の停止毎に荷積作業を
行うような場合には、一々荷積操作スイッチをオン・オ
フしなくても走行記録と荷積記録が自動的に切換えて行
われる。
【0074】上述した実施例では、回転駆動源111が
カム112を原点位置を中心に作業区分に応じて所定の
角度範囲で往復回動させ、この所定の角度範囲の往復回
動によってカム112が、原点位置から一方向への回転
時に一方の記録針をその回転角度によって中振幅及び大
振幅で往復移動させ、原点位置から他方向への回転時に
他方の記録針をその回転角度によって中振幅及び大振幅
で往復移動させることによって、単一のカム112によ
り各記録針113U,113Dによってチャート紙2上
に太線、中線、細線を描画しているが、各記録針に対応
して回転駆動源を設け、別々のカムによって各記録針を
駆動するようにしてもよい。
【0075】また、実施例では、回転駆動源111が、
第1乃至第3のコイル111b1 ,111b2 ,111
3 に選択的に通電して発生した磁界によってマグネッ
トロータ111cを原点位置を中心に両方向に45°又
は90°の範囲で往復回動させ、この回転でカム112
を所定の角度範囲で往復回動されることによって、各記
録針113U,113Dによりチャート紙2上に太線、
中線、細線を描画しているが、ポテンショメータを使用
したサーボ制御によってカム112の回転を制御するよ
うにしてもよい。
【0076】なお、上述の実施例では、2本の記録針に
よって記録した線の太さの組み合わせてによって1つの
作業区分の記録を行っているが、本考案は1本の記録針
による任意の太さの記録線の記録の有無によって走行・
停止を記録するものにも有効に適用することができる。
【0077】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、車
両速度が予め定めた時間継続して設定値以上になるか、
或いは設定値以下にならないと、車両の走行記録或いは
停止記録を行わないので、車両が予め定めた時間以下の
走行或いは停止を繰り返したときには、停止記録が走行
記録に、或いは逆に走行記録が停止記録にそれぞれ切り
換わることがなく、渋滞等によって車両が動いたり止ま
ったりを繰り返しても、走行記録がくし歯状態となるこ
とがない。
【0078】特に、走行検出時間及び停止検出時間がそ
れぞれ設定できるようになっているので、車両が走行す
る環境、都市部或いは地方などに応じて最適な走行検出
時間或いは停止検出時間を任意に設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるタコグラフの基本構成を示す図で
ある。
【図2】本考案によるタコグラフの一実施例のシステム
構成を示す図である。
【図3】図2のシステムの回路構成を示す図である。
【図4】図3中の記録針駆動機構の構成を示す分解斜視
図である。
【図5】図4中の回転駆動源の構成を一部を破断して示
す斜視図である。
【図6】図5中の回転駆動源の動作原理を説明するため
の図である。
【図7】図4中のカムのカム溝形状を示す平面図であ
る。
【図8】図7中のカム溝を展開して示す図である。
【図9】図3中のコントロールボックスの回路構成を示
す図である。
【図10】図9のコントロールボックスによる制御によ
って行われる記録を説明するための図である。
【図11】図10の記録を行うための各コイルへの通電
パターンを示す図である。
【図12】走行検出時間及び停止検出時間の設定の仕方
を示す図である。
【図13】走行検出時間及び停止検出時間を使用して行
う走行記録の仕方を説明するための図である。
【図14】オートとマニアルの場合の記録の仕方を説明
するための図である。
【図15】図9中のCPUがプログラムに従って行う仕
事の一部を示すフローチャートである。
【図16】図9中のCPUのタイマ割込処理を示すフロ
ーチャートである。
【図17】図9中のCPUの外部割込処理を示すフロー
チャートである。
【図18】図9中のCPUがプログラムに従って行う仕
事の他の一部を示すフローチャートである。
【図19】図9中のCPUがプログラムに従って行う仕
事の更に他の一部を示すフローチャートである。
【図20】図9中のCPUがプログラムに従って行う仕
事の別の一部を示すフローチャートである。
【図21】図9中のCPUがプログラムに従って行う仕
事の更に別の一部を示すフローチャートである。
【図22】図9中のCPUがプログラムに従って行う仕
事の部分を示すフローチャートである。
【図23】図9中のCPUがプログラムに従って行う仕
事の他の部分を示すフローチャートである。
【図24】図9中のCPUがプログラムに従って行う仕
事の更に他の部分を示すフローチャートである。
【図25】従来のタコグラフによって作業区分が記録さ
れたチャート紙を示す図である。
【図26】図25の記録の一部分の拡大図である。
【符号の説明】
11a 記録針駆動手段 113U,113D 記録針 12 走行センサ 13a 走行・停止検出手段(CPU) 132a 速度計測手段(CPU) 132b 走行検出手段(CPU) 132c 停止検出手段(CPU) SW1〜SW3 走行検出時間設定手段(スイッ
チ) SW4〜SW6 停止検出時間設定手段(スイッ
チ) 2 チャート紙

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行に応じて走行信号を発生する
    走行センサと、該走行センサが発生する走行信号に基づ
    いて走行速度を計測する速度計測手段と、該速度計測手
    段によって計測した速度に基づいて車両の走行及び停止
    をそれぞれ検出する走行・停止検出手段と、該走行・停
    止検出手段による車両の走行検出に基づいて、時間の進
    行に伴って回転されているチャート紙上でチャート紙の
    回転方向と直行して記録針を往復移動させてチャート紙
    上に所定幅の走行記録を行い、かつ前記走行・停止検出
    手段による車両の停止検出に基づいて記録針の移動を停
    止させチャート紙上に停止記録を行う記録針駆動手段と
    を備えるタコグラフにおいて、 前記走行・停止検出手段が、前記速度計測手段によって
    計測した速度が予め設定した走行検出時間継続して予め
    定めた設定値以上となったとき車両の走行を検出する走
    行検出手段と、前記速度計測手段によって計測した速度
    が予め設定した走行停止時間継続して予め定めた設定値
    以下になったとき車両の停止を検出する停止検出手段と
    を備えることを特徴とするタコグラフ。
  2. 【請求項2】 前記走行・停止検出手段が、前記走行検
    出時間を設定する走行検出時間設定手段と、前記停止検
    出時間を設定する停止検出時間設定手段とを備えること
    を特徴とすることを特徴とするタコグラフ。
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