JPH0650816Y2 - 光ディスク再生装置のフォーカスサーチ回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この考案は光ディスク再生装置のフォーカスサーチ回路
に係り、特にフォーカシングミスを防止するのに好適な
光ディスク再生装置のフォーカスサーチ回路に関する。

（ロ）従来技術 従来より、光ディスク再生装置の光ピックアップを駆動
してフォーカスサーチを行う場合、ディスク上の記録面
に光学的に焦点を合わせるために、フォーカスレンズを
所定の回数（２回程度）上下に駆動し、光ピックアップ
の４分割ディスクからのフォーカスエラー信号のレベル
を検出する。

フォーカスレンズ位置が合焦点近傍になった時、フォー
カスエラー信号が所定レベルになり、フォーカスオン信
号がＨレベルになるが、フォーカスオン信号がＨレベル
にならない場合は、ディスクが無いと判断してディスク
無しを表示する。

フォーカスオン信号がＨレベルになると、ディスクが有
ると判断し、ディスク上の記録面に焦点を合わせるよう
にフォーカスサーチを行う。そして、フォーカスエラー
信号のゼロ電位を検出した時、センス信号がＨレベルに
なり、更にセンス信号がＬレベルになったことを検出し
てフォーカスサーチを完了させていた。

（ハ）考案が解決しようとする課題 しかし、上記した従来の光ディスク再生装置のフォーカ
スサーチ回路では、フォーカスサーチ時、ディスクが存
在していても、何らかの理由、例えばフォーカスレンズ
の上下動作に物理的障害が有りフォーカス駆動スピード
が一定でなく、或る瞬間に速く駆動して合焦点位置にフ
ォーカスレンズを静止させることができないという欠点
が有った。

この場合、光ディスク再生装置は上記フォーカスオン信
号の非検出時の判断と同様にディスク無しと判断して、
再生動作を行うことができなかった。

本考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、光ディスク再生装置のフォーカス
サーチ回路において、フォーカシングミスを防止し、正
確なフォーカスサーチを行うものである。

（ニ）課題を解決するための手段 本考案の光ディスク再生装置のフォーカスサーチ回路
は、フォーカスレンズを所定の回数上下に駆動し、フォ
ーカスサーチを行う光ディスク再生装置のフォーカスサ
ーチ回路において、 前記フォーカスレンズの合焦点近傍を検出するフォーカ
スオン信号検出手段と、フォーカスエラー信号のゼロ電
位を検出するセンス信号検出手段と、フォーカスサーチ
スピードを切換える切換手段とを有し、前記センス信号
検出手段によりセンス信号を検出後、前記フォーカスオ
ン信号検出手段で、再度フォーカスオン信号検出動作を
行い、フォーカスオン信号がないことを検出した時、前
記切換手段により、前記フォーカスサーチスピードを遅
くするように切換えるように構成したことを特徴とす
る。

（ホ）作用 上記構成により、フォーカスオン信号検出手段によりフ
ォーカスオン信号が検出され、続いてセンス信号検出手
段によりセンス信号が検出された後に、フォーカスオン
信号検出手段により、再度検出動作を行って、フォーカ
スオン信号が検出されない時、切換手段によりフォーカ
スサーチスピードを遅くして、フォーカスサーチを再度
行うことにより、フォーカシングミスを防止し、正確な
フォーカスサーチを行える。

（ヘ）実施例 本考案に係る光ディスク再生装置の実施例を第１図、お
よび第２図に基づいて説明する。

第１図は本考案のフォーカスサーチ回路の概略の機能ブ
ロック図であり、第２図は動作を説明するフローチャー
トである。

第２図において、光ディスク再生装置がパワーオン状態
で、光りディスクをトレイに載せて演奏指令を行うと、
ディスクトレイがクローズする。一方、光ピックアップ
はスタートリミットスイッチまで戻り、光ピックアップ
のレーザーダイオードがオンとなる。（ステップS10） 光ピックアップのフォーカス駆動コイルの動作によって
フォーカスレンズはダウンして、約350ms後フォーカス
レンズはアップ動作をしてディスク上の記録面のフォー
カシング動作をする。（ステップS11）一方、光ピック
アップからのフォーカスエラー信号を検出してフォーカ
スレンズが合焦点近傍であるかどうかを判断する。すな
わち、フォーカスオン信号がＨレベルになったかを判断
する。（ステップS12） フォーカスオン信号のＨレベルが検出されない場合、約
500ms経過後フォーカスサーチ動作を再度実行（２回実
行）してフォーカシングが不可能の場合、ディスクが無
いと判断して、（ステップS13）ディスク無し表示を行
う。（ステップS14） また、ステップS11でフォーカスオン信号のＨレベルが
検出されると、フォーカスエラー信号レベルがフォーカ
ス点を通過した時、すなわち、フォーカスエラー信号レ
ベルがゼロの時、瞬時に発生するセンス信号のＨレベル
を検出する。（ステップS15）その後、このセンス信号
のＨレベルのチャタリングを取るために、約500μｓ
待機して（ステップS16）再度センス信号がＬレベルに
なっているかを判断する（ステップS17） フォーカスエラー信号が、Ｓカーブの軌跡を描いてフォ
ーカシングする場合、上記センス信号のＬレベルを検出
したあと、再度フォーカスオン信号の検出動作を行い
（ステップS18）フォーカスオン信号が有った場合、デ
ィスク上の記録面に焦点を合わせることができたと判断
して、フォーカシング動作を完了する。

一方、上記センス信号のＬレベルを検出することができ
ない場合、何らかの異常があった判断して約1.2秒経過
後ディスクアウトを表示する。

更に、センス信号がＬレベルを検出できて、次のステッ
プで再度フォーカスオン信号の検出動作を行う時にフォ
ーカスレンズの上下動作に物理的障害があって、フォー
カスレンズが合焦点で静止できない場合、再度フォーカ
スオン信号の検出をして（ステップS18）、フォーカス
オン信号が無い場合、つまり、フォーカスレンズが合焦
点近傍でない場合、フォーカス駆動スピードを切換え
て、遅いスピードで、再度、フォーカスレンズの上下動
作（ステップS11）を実行してフォーカスサーチを行
う。

このように、ステップS12でフォーカスオン信号が有る
と判断され、ステップS15でセンス信号が有りと判断さ
れ、かつ、ステップS18でフォーカスオン信号が無いと
判断された場合はディスクが有るにもかかわらず、フォ
ーカスレンズを合焦点に静止させることができない場合
であり、この時、切換手段によりフォーカスサーチの駆
動スピードを遅くすることによりフォーカスレンズを合
焦点で静止することができるようになる。

（ト）考案の効果 本考案に係る光ディスク再生装置のフォーカスサーチ回
路は前述のように、ディスクが有るにもかかわらず、フ
ォーカシングミスが発生する場合、フォーカスオン信号
検出手段によりフォーカスオン信号が検出され、続いて
センス信号検出手段によりセンス信号が検出された後
に、再度フォーカスオン信号検出手段により、フォーカ
スオン信号が検出されなった時、切換手段によりフォー
カスサーチスピードを遅くして、フォーカスサーチを再
度行うことにより、フォーカシングミスを防止し、正確
なフォーカスサーチを行えるという特長が有る。

しかも、このフォーカスサーチ回路は内蔵したCPUのソ
フトウェアによって、簡単に実現でき、安価に構成でき
るなどの優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る光ディスク再生装置の実施例を示
し、第１図は機能ブロック図、第２図は動作を示したフ
ローチャート図である。 主な符合の説明 1:フォーカスレンズ駆動手段 2:フォーカスオン信号検出手段 3:ディスク無し表示手段 4:センス信号検出手段 5:切換手段 6:ディスク有無判別手段

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】フォーカスレンズを所定の回数上下に駆動
   し、フォーカスサーチを行う光ディスク再生装置のフォ
   ーカスサーチ回路において、 前記フォーカスレンズの合焦点近傍を検出するフォーカ
   スオン信号検出手段と、フォーカスエラー信号のゼロ電
   位を検出するセンス信号検出手段と、フォーカスサーチ
   スピードを切換える切換手段とを有し、 前記センス信号検出手段によりセンス信号を検出後、前
   記フォーカスオン信号検出手段により、再度フォーカス
   オン信号の検出動作を行い、フォーカスオン信号がない
   ことを検出した時、前記切換手段により、前記フォーカ
   スサーチスピードを遅くするように切換えるように構成
   したことを特徴とする光ディスク再生装置のフォーカス
   サーチ回路。