JP2536832B2 - 古紙再生用脱墨剤 - Google Patents

古紙再生用脱墨剤

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新聞、雑誌等の古紙再生時に用いられる脱墨
剤に関する。更に詳しくは新聞、雑誌等をフロテーシヨ
ン方式、フローテーシヨン/水洗折衷方式で脱墨するの
に際し高白色度のそして残インキ数の少ない脱墨パルプ
を得ることのできる脱墨剤に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
新聞、雑誌等の再生利用は古くから行われて来ている
が特に最近ではパルプ資源の不足やその価格の高騰から
古紙資源の有効利用は重要性を増して来ており、更に脱
墨パルプの用途も高度利用への要請が高まつて来てい
る。また古紙再生利用は、省エネルギー対策、都市ゴミ
対策、森林資源保護対策等の観点から見ても利点が多
い。一方、最近の古紙は印刷技術・印刷方式の変化、印
刷インキ成分の変化等、脱墨という観点から見れば一層
険わしい状況となりつつあり、より以上脱墨を促進させ
る為装置にも改良が加えられて来ている。
古紙からインキその他の不純物を分解除去する為従来
から用いられて来た薬剤は水酸化ナトリウム、ケイ酸ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等のアル
カリ剤、過酸化水素、次亜硫酸塩、次亜塩素酸塩等の漂
白剤、EDTA,DTPA,NTA,STPP等の金属イオン封鎖剤等であ
り、これらと共に古紙再生用脱墨剤として使用されてい
る従来公知の化学物質はアルキルベンゼンスルホネー
ト、アルキルサルフエート、α−オレフインスルホネー
ト、ジアルキルスルホサクシネート、高級脂肪酸塩等の
陰イオン性界面活性剤、高級アルコールエチレンオキサ
イド付加物、アルキルフエノールエチレンオキサイド付
加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミド
エチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコール
エチレンオキサイド付加物、油脂のエチレンオキサイド
付加物、高級アルコールエチレンオキサイドプロピレン
オキサイド(ブロツク又はランダム)付加物等の非イオ
ン性界面活性剤、アミンオキサイド、アルキルベンタイ
ン等の両性イオン性界面活性剤等が挙げられる。また、
これらの化学物質と特定の有機・無機ビルダー及び有機
溶剤等とを併用することにより、その効果を増大せしめ
るということも公知の事実である。然しながら、これら
の化学物質及びその配合物等ではフロテーシヨン工程で
の脱墨効率は、必ずしも高くはない。高白色度且つ低残
インキ数の再生紙を得るという要求に対しては必ずしも
満足できうるものではない。
例えば、フロテーシヨン工程でのインキ捕集性の優れ
る脂肪酸及びその塩はフロテーシヨン工程における起泡
性が非常に小さく、凝集浮上したインキの除去が充分行
なわれないという欠点を有している。また、前述した従
来公知の脱墨用界面活性剤は古紙離解工程における紙か
らのインキの剥離性及びフロテーシヨン工程における起
泡性は充分ではあるが、インキ捕集性が弱く、泡沫層上
及び泡沫層内に存在するインキが少なくパルプサスペン
シヨン中に浮遊しているインキを泡沫層と共に系外へ除
去することが難しいという欠点を有している。このよう
に古紙離解工程における紙からのインキの剥離性、フロ
テーシヨン工程での高起泡性及び高インキ捕集性のすべ
てを兼ね備えた化学物質は見出されておらず、ある特定
の化学物質の配合物を使用する一方が一般的である。し
かし、この配合物を用いた脱墨方法にしてもある程度の
効果は認められるが、必ずしも満足のいく方法とは言え
ない。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは上記欠点のない脱墨剤を見出す
べく鋭意研究した結果、下記一般式(1)で表わされる
化合物がこれを満足することを見出し本発明を完成し
た。
即ち、本発明は下記一般式(1)で表わされる化合物
を必須成分とする古紙再生用脱墨剤を提供するものであ
る。
(式(1)中、Rは炭素数8〜24のアルキル、アルケニ
ルまたはヒドロキシアルキル基を表わし、M1およびM2
それぞれ水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アン
モニウムまたは有機塩基を表わす。) 本発明の一般式(1)で表わされる化合物は、任意の
方法で製造されるが、例えば脂肪酸を従来公知の方法に
より直線スルホン化した後、中和する方法や、脂肪酸ア
ルキルエステルをスルホン化した後、アルカリで加水分
解する方法がある。例えば、パーム核油脂肪酸メチルエ
ステルを70〜90℃に加熱し適当量のSO3ガスを50〜60分
間撹拌下に導入し直接スルホン化し、スルホン化反応
後、アルカリで加水分解する方法が挙げられる。
本発明の一般式(1)の化合物を脂肪酸から製造する
場合には、使用される脂肪酸としてはカプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸等を挙げることができる。もち
ろん、これらの混合脂肪酸であつてもよい。また、脂肪
酸アルキルエステルを出発物質とする場合には、上述脂
肪酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエス
テル、ブチルエステルが好ましい。
本発明においては、上記一般式(1)で表わされる化
合物は従来公知の化合物では有し得なかつた。優れたイ
ンキ凝集性と起泡性を兼ね備えており、単独で用いても
優れた脱墨効果が得られる。また、上記一般式(1)で
表わされる化合物と高級アルコール或いは脂肪酸等のエ
チレンオキシド・プロピレンオキシドコポリマーを併用
すると一層優れた脱墨効果が得られる。その配合割合
は、重量比で5:95〜70:30が好ましく、より好ましくは1
0:90〜50:50である。高級アルコール或いは脂肪酸等の
エチレンオキシド・プロピレンオキシドコポリマーの具
体例としては、ラウリルアルコール、ステアリルアルコ
ール、オレイルアルコール等のEO・PO付加物、特開昭59
−130400号公報に記載されている化合物等を挙げること
ができる。
本発明の脱墨剤は古紙離解工程で添加することが望ま
しく、その添加量は原料古紙に対して0.2〜0.8重量%で
十分である。又、本発明は従来一般に用いられている公
知の脱墨剤と併用する事も可能である。
〔実施例〕
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
尚、脱墨性能の評価としては再生パルプシートの白色
度(スガ試験機(株)製SMカラーコンピューターSM−3
型測色色差計にて)、残インキ数(日本レギュレータ
(株)LUZEX500画解解析装置にて、測定倍率100倍)を
測定する方法を用いた。
実施例1 市中回収新聞古紙を2×5cmに細断後、その一定量を
卓上離解機に入れ、その中に水及び水酸化ナトリウム
(対古紙原料)0.5%、ケイ酸ナトリウム3号(対古紙
原料)4.5%、30%過酸化水素水(対古紙原料)1.0%、
表1に示す脱墨剤(対古紙原料)0.48%を加え、パルプ
濃度5%、60℃で15分間離解した後、45℃で90分間熟成
した。その後、水を加えてパルプ濃度を1.0%に稀釈
し、30℃にて10分間フロテーシヨン処理を施した。フロ
テーシヨン後のパルプスラリーを6%濃度まで濃縮後、
水を加えて1%濃度に稀釈しTAPPIシートマシンにてパ
ルプシートを作成した。
尚α−スルホ脂肪酸アルキルエステルのアルカリ加水
分解物(α−スルホ脂肪酸ジナトリウム塩)は以下の方
法で得た。α−スルホン化完硬パーム核油脂肪酸メチル
エステルのNa塩50gと10倍モル当量の水酸化ナトリウム
とを全量1040mlになるように水道水(2.6゜dH)で調整
した水溶液を約1℃/2minの昇温速度、約2000rpmの撹拌
速度の条件下で70℃にするまで昇温する。室温まで冷却
後、エステルのアルカリ加水分解率を滴定法により求め
たところ、加水分解率はほぼ100%に近い値であつた。
この滴定法は、アルカリ加水分解物含有サンプルを一定
量採取し、酸滴定した後アルカリで逆滴定を行ない、第
1変曲点、第2変曲点を求める方法である。
脱墨性の評価結果を表1示す。
実施例2 市中回収古紙を2×5cmに細断後、その一定量を高濃
度パルパーに入れ、その中に水及び水酸化ナトリウム
(対古紙原料)1.5%、ケイ酸ナトリウム3号(対古紙
原料)3.0%、30%過酸化水素水(対原料古紙)3.0%、
表2に示す脱墨剤(対原料古紙)0.3%を加え、パルプ
濃度15%、45℃で20分間離解した後、60℃で60分間熟成
した。その後水を加えてパルプ濃度を1.0%に稀釈し40
℃にて10分間フロテーシヨン処理を施した。フロテーシ
ヨン後のパルプスラリーを6%濃度まで濃縮後水を加え
て1%濃度に稀釈しTAPPIシートマシンにてパルプシー
トを作製した。
脱墨性の評価結果を表2に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中、Rは炭素数8〜24のアルキル、アルケニルまた
    はヒドロキシアルキル基を表わし、M1及びM2はそれぞれ
    水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム
    または有機塩基を表わす。) で表わされる化合物を必須成分とする古紙再生用脱墨
    剤。
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