JP2536534Y2 - 火花放電用点火トランス装置 - Google Patents
火花放電用点火トランス装置Info
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- JP2536534Y2 JP2536534Y2 JP8733891U JP8733891U JP2536534Y2 JP 2536534 Y2 JP2536534 Y2 JP 2536534Y2 JP 8733891 U JP8733891 U JP 8733891U JP 8733891 U JP8733891 U JP 8733891U JP 2536534 Y2 JP2536534 Y2 JP 2536534Y2
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- Japan
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- bobbin
- transformer device
- ignition transformer
- spark discharge
- secondary coil
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- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はガス燃焼器具、石油スト
ーブ等の着火源に用いられる火花放電用点火トランス装
置に関するものである。
ーブ等の着火源に用いられる火花放電用点火トランス装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バッテリ電源または商用電源を用いて気
体燃料、液体燃料を火花放電によって着火する場合、そ
のままでは火花放電に必要な高電圧が得られないので、
前記電源電圧を昇圧する点火トランス装置が用いられて
いる。
体燃料、液体燃料を火花放電によって着火する場合、そ
のままでは火花放電に必要な高電圧が得られないので、
前記電源電圧を昇圧する点火トランス装置が用いられて
いる。
【0003】この点火トランス装置は一次コイルを巻着
するフェライト芯と、該フェライト芯を中心孔に同軸状
に嵌合し外周に二次コイルを巻装したボビンと、該ボビ
ンの外周全体を被覆保護する樹脂モールドとよりなるも
のであって、前記一次コイル側に接続したコンデンサ充
放電回路から一次電流の供給を受け、フェライト芯の電
磁誘導作用により二次コイル側に昇圧された高電圧(二
次電流)を誘起し、これを放電間隙に印加し、そこで火
花放電を発生させるものであるが、この火花放電と同時
に高いノイズも発生し、テレビジョンやラジオの画像と
音声に乱れを生じたり、コンピュータ回路に悪影響を及
ぼすことがあった。
するフェライト芯と、該フェライト芯を中心孔に同軸状
に嵌合し外周に二次コイルを巻装したボビンと、該ボビ
ンの外周全体を被覆保護する樹脂モールドとよりなるも
のであって、前記一次コイル側に接続したコンデンサ充
放電回路から一次電流の供給を受け、フェライト芯の電
磁誘導作用により二次コイル側に昇圧された高電圧(二
次電流)を誘起し、これを放電間隙に印加し、そこで火
花放電を発生させるものであるが、この火花放電と同時
に高いノイズも発生し、テレビジョンやラジオの画像と
音声に乱れを生じたり、コンピュータ回路に悪影響を及
ぼすことがあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記ノイズによる悪影
響を解消するため従来は点火トランス装置の二次コイル
の一端部と接続する針状端子と放電間隙との間を連結す
る電纜に抵抗入りのものを用いていたが、この抵抗入り
電纜は高価なため点火トランス装置を安価に提供できな
い。またこの抵抗入り電纜は、その抵抗導体に硬いカー
ボン繊維を用いているため、針状端子への挿入を困難と
し組付け作業を悪くする他、単位長さ当たりの抵抗値が
一定であるため使用する長さが長すぎると抵抗値が極端
に大きくなって放電電流が抑えられ火花放電を生じなか
ったり、逆に短すぎると抵抗値が小さくなりノイズを充
分抑えることができないという欠点もあった。
響を解消するため従来は点火トランス装置の二次コイル
の一端部と接続する針状端子と放電間隙との間を連結す
る電纜に抵抗入りのものを用いていたが、この抵抗入り
電纜は高価なため点火トランス装置を安価に提供できな
い。またこの抵抗入り電纜は、その抵抗導体に硬いカー
ボン繊維を用いているため、針状端子への挿入を困難と
し組付け作業を悪くする他、単位長さ当たりの抵抗値が
一定であるため使用する長さが長すぎると抵抗値が極端
に大きくなって放電電流が抑えられ火花放電を生じなか
ったり、逆に短すぎると抵抗値が小さくなりノイズを充
分抑えることができないという欠点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は両端に剛性のあ
る一対のリード端子が取付けられたノイズ抑制用抵抗を
用い、これをボビンに直接固定するか、ボビンの近傍に
配すると共に一方のリード端子を二次コイルの一端部に
接続し、他方のリード端子を電纜接続用とし、ボビンと
一緒に樹脂モールド内に埋設したものである。
る一対のリード端子が取付けられたノイズ抑制用抵抗を
用い、これをボビンに直接固定するか、ボビンの近傍に
配すると共に一方のリード端子を二次コイルの一端部に
接続し、他方のリード端子を電纜接続用とし、ボビンと
一緒に樹脂モールド内に埋設したものである。
【0006】
【作用】ノイズ抑制用抵抗は抵抗入り電纜と同様、火花
放電によって誘起されるノイズを吸収、抑制する。従っ
て高価で組付け作業性の悪い抵抗入り電纜に代えて銅線
をゴム被覆してなる通常の安価で組付け作業性のよい電
纜を使用できる。また抵抗入り電纜を使用しないから、
電纜の長さに関係なく抵抗値をノイズ抑制に必要な抵抗
値に任意に設定することができる。更にノイズ抑制用抵
抗は樹脂モールド中に埋設されるため、湿分や塵埃等の
付着による耐絶縁性の劣下を防止する。更にノイズ抑制
用抵抗のリード端子の一つを電纜接続用としてこれに直
接電纜を接続するので、これまで必須あった針状端子の
使用を省略し部品点数を少なくできる。
放電によって誘起されるノイズを吸収、抑制する。従っ
て高価で組付け作業性の悪い抵抗入り電纜に代えて銅線
をゴム被覆してなる通常の安価で組付け作業性のよい電
纜を使用できる。また抵抗入り電纜を使用しないから、
電纜の長さに関係なく抵抗値をノイズ抑制に必要な抵抗
値に任意に設定することができる。更にノイズ抑制用抵
抗は樹脂モールド中に埋設されるため、湿分や塵埃等の
付着による耐絶縁性の劣下を防止する。更にノイズ抑制
用抵抗のリード端子の一つを電纜接続用としてこれに直
接電纜を接続するので、これまで必須あった針状端子の
使用を省略し部品点数を少なくできる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面と共に説明す
る。図1は本考案の一実施例にかかる点火トランス装置
を示し、1は棒状をなすフェライト芯で、その外周に一
次コイル2を巻付けてなる。3はプラスチック等の電気
絶縁材料より製作されたボビンで、その中心孔3aに前
記フェライト芯1を嵌合して合体化し、外周には二次コ
イル4が巻装されている。
る。図1は本考案の一実施例にかかる点火トランス装置
を示し、1は棒状をなすフェライト芯で、その外周に一
次コイル2を巻付けてなる。3はプラスチック等の電気
絶縁材料より製作されたボビンで、その中心孔3aに前
記フェライト芯1を嵌合して合体化し、外周には二次コ
イル4が巻装されている。
【0008】5は前記ボビン3の側壁面に直接固定する
か、その近傍に配設したノイズ抑制用抵抗であって、両
端に剛性のある一対のリード端子5a,5bを取付けて
なる構造よりなる。このような抵抗として図2にも示し
たように、セラミック棒の表面にカーボンを焼き付け、
該棒の両端にリード端子を取付けたカーボン被覆型、カ
ーボンと樹脂を混ぜ合わせて棒状とし該棒の両端にリー
ド端子を取付けたソリッド型がある。更にこの抵抗5の
一方のリード端子5を二次コイル4の一端部4a(巻始
め端)に接続し、他方のリード端子5aを電纜接続用と
して後記する樹脂モールドより外方に突出せしめてな
る。尚、この抵抗5の抵抗値は、火花放電によるノイズ
を充分抑制するよう1kΩ〜30kΩの範囲に設定され
る。
か、その近傍に配設したノイズ抑制用抵抗であって、両
端に剛性のある一対のリード端子5a,5bを取付けて
なる構造よりなる。このような抵抗として図2にも示し
たように、セラミック棒の表面にカーボンを焼き付け、
該棒の両端にリード端子を取付けたカーボン被覆型、カ
ーボンと樹脂を混ぜ合わせて棒状とし該棒の両端にリー
ド端子を取付けたソリッド型がある。更にこの抵抗5の
一方のリード端子5を二次コイル4の一端部4a(巻始
め端)に接続し、他方のリード端子5aを電纜接続用と
して後記する樹脂モールドより外方に突出せしめてな
る。尚、この抵抗5の抵抗値は、火花放電によるノイズ
を充分抑制するよう1kΩ〜30kΩの範囲に設定され
る。
【0009】7はエポキシ樹脂等の如き耐熱性、耐絶縁
性に優れた樹脂よりなるモールドで、内部にボビン3と
ノイズ抑制用抵抗5を埋設する共に抵抗のリード端子5
bの一部と複数のラグ8a,8b,8cの一部を外部に
突出している。前記8a,8bのラグは一次コイル2の
両端部2a,2bを外部のコンデンサ充放電回路Tに接
続するものであり、8cのラグは二次コイル4の他端部
4b(巻終わり端)を接地ラインに接続するものであ
る。
性に優れた樹脂よりなるモールドで、内部にボビン3と
ノイズ抑制用抵抗5を埋設する共に抵抗のリード端子5
bの一部と複数のラグ8a,8b,8cの一部を外部に
突出している。前記8a,8bのラグは一次コイル2の
両端部2a,2bを外部のコンデンサ充放電回路Tに接
続するものであり、8cのラグは二次コイル4の他端部
4b(巻終わり端)を接地ラインに接続するものであ
る。
【0010】図3は上記実施例にかかる点火トランス装
置を電気的等価回路で示したもので、二次コイル4の一
端側4aにノイズ抑制用抵抗5が接続されている。
置を電気的等価回路で示したもので、二次コイル4の一
端側4aにノイズ抑制用抵抗5が接続されている。
【0011】図4は複数の二次コイル4……と同じく複
数の放電間隙G……を有する形式のものに、ノイズ抑制
用抵抗5,5を前記二次コイル4……の一端側に挿入し
た本考案の他の態様を、図2と同様の等価回路で示した
ものである。かかる点火トランス装置は二口バーナ,三
口バーナ用の点火源として利用される。
数の放電間隙G……を有する形式のものに、ノイズ抑制
用抵抗5,5を前記二次コイル4……の一端側に挿入し
た本考案の他の態様を、図2と同様の等価回路で示した
ものである。かかる点火トランス装置は二口バーナ,三
口バーナ用の点火源として利用される。
【0012】
【効果】以上の通り本考案によれば、ノイズ抑制効果を
有し、かつ量産性、耐絶縁性に優れた点火トランス装置
を安価に供することができる効果がある。
有し、かつ量産性、耐絶縁性に優れた点火トランス装置
を安価に供することができる効果がある。
【図1】本考案の一実施例にかかる点火トランス装置の
断面図である。
断面図である。
【図2】上記本考案に用いるノイズ抑制用抵抗の斜視図
である。
である。
【図3】上記図1の電気的等価回路図である。
【図4】本考案の他の形態を図3と同様の等価回路図で
示したものである。
示したものである。
1 フェライト芯 2 一次コイル 3 ボビン 4 二次コイル 5 ノイズ抑制用抵抗 7 樹脂モールド
Claims (1)
- 【請求項1】 一次コイルを巻着したフェライト芯と、
該フェライト芯を中心孔に同軸状に嵌合し、外周に二次
コイルを巻装したボビンと、両端に剛性のある一対のリ
ード端子が取付けられたノイズ抑制用抵抗であって、前
記ボビンに直接固定するか、該ボビンの近傍に配され一
端のリード端子を前記二次コイルの一端部に接続し、他
端のリード端子を電纜接続用端子としたものと、これら
ボビンおよびノイズ抑制用抵抗を埋設する樹脂モールド
とより構成されてなることを特徴とする火花放電用点火
トランス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8733891U JP2536534Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 火花放電用点火トランス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8733891U JP2536534Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 火花放電用点火トランス装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614753U JPH0614753U (ja) | 1994-02-25 |
JP2536534Y2 true JP2536534Y2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=13912084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8733891U Expired - Fee Related JP2536534Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 火花放電用点火トランス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536534Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5347789U (ja) * | 1976-09-27 | 1978-04-22 | ||
JPS586410Y2 (ja) * | 1977-06-03 | 1983-02-03 | 長井 弥生 | 温灸器 |
JPS54111995U (ja) * | 1978-01-25 | 1979-08-07 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP8733891U patent/JP2536534Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0614753U (ja) | 1994-02-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |