JP2536168Y2 - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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JP2536168Y2
JP2536168Y2 JP768791U JP768791U JP2536168Y2 JP 2536168 Y2 JP2536168 Y2 JP 2536168Y2 JP 768791 U JP768791 U JP 768791U JP 768791 U JP768791 U JP 768791U JP 2536168 Y2 JP2536168 Y2 JP 2536168Y2
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JP
Japan
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ring
mechanical seal
rotating
cylindrical portion
chamber
Prior art date
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JP768791U
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JPH0496673U (ja
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秀和 高橋
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Eagle Industry Co Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機器に鉛直方向に挿通
された回転軸の軸周を、下側の密封対象液と上側の大気
とに気密的に区画するメカニカルシールを備えた軸封装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転軸が鉛直方向に挿通された機
器の前記回転軸の軸周をシールする軸封装置として、図
2に示すように、回転軸110が鉛直方向に挿通された
ハウジング100の内周面であってメカニカルシール室
101の上端位置に、作動用Oリング121を介して上
下方向移動自在かつ気密的に保持された非回転のシール
リング122と、このシールリング122の下端面に対
向するとともに、回転軸110の外周のカラー124に
Oリング125を介して固定され回転軸110と一体に
回転するメイティングリング126が、シールリング1
22の上部リテーナ123を押圧するコイルスプリング
127の付勢力によって互いに摺接するメカニカルシー
ル120を用い、メカニカルシール室101内の密封対
象液Bとその上方の大気Aとを気密的に区画してなるも
のが知られている。
【0003】前記密封対象液Bは、メカニカルシール1
20のシールリング122とメイティングリング126
による密封摺動面Sより上方に位置してハウジング10
0に開設されたフラッシング注入ポート102からメカ
ニカルシール室101に供給される一方、下方の図示し
ないフラッシング排出ポートから排出されることによっ
てメカニカルシール室101内を下方へ向けて流動し、
密封摺動面Sを冷却、潤滑及び洗浄するフラッシングが
行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
によると、メカニカルシール室101の上部101aに
ガスが滞留して密封摺動面Sの外周がガスゾーンになる
と、この密封摺動面Sが乾燥潤滑状態で摺動することに
なるので、摺動発熱が異常に増大してクラック、面荒れ
等が起こり、メカニカルシール120の密封性が早期に
損なわれる問題があった。
【0005】また、フラッシング注入ポート102から
メカニカルシール室101へ注入された密封対象液B
は、ハウジング100の内周面103を伝って流れ落ち
る傾向にあるため、密封摺動面Sの近傍に廻り込む密封
対象液Bの流量が少なく、密封摺動面Sの冷却、潤滑及
び洗浄が不十分になって、密封性低下の一因となってい
た。
【0006】そこで本考案は、上記した問題に鑑み、メ
カニカルシール室の上部にガスが滞留することによる密
封摺動面の乾燥潤滑状態を解消し、密封摺動面近傍を流
れる密封対象液の流量を増大して十分なフラッシングを
可能にすることを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案に係る軸封装置は、円筒部を有する回転側ケ
ースの底部を、メイティングリングの下側の位置で回転
軸の外周面に気密的に固定し、前記円筒部はメイティン
グリングの外周側を囲むように延びてその上端縁がシー
ルリングとメイティングリングの密封摺動面より高位置
に達するとともに、メカニカルシール室の上端をなすハ
ウジングのフランジ部に、前記円筒部の内室へ臨むフラ
ッシング注入ポートを設け、このフラッシング注入ポー
トに、前記内室の底部近傍空間に達するパイプを接続し
たものである。
【0008】
【作用】密封対象液を供給するフラッシング注入ポート
は、メカニカルシール室の上端をなすハウジングのフラ
ンジ部に開設されていることから、該メカニカルシール
室内のガスを排出する機能を兼ねている。
【0009】フラッシング注入ポートからの密封対象液
は、この注入ポートに接続したパイプから回転側ケース
内における底部近傍空間に注入され、そこから回転側ケ
ースの円筒部の上端縁へ向けて流動し、この円筒部の上
端縁からメカニカルシール室へ溢出する。
【0010】ここで、前記回転側ケースの円筒部の上端
縁は、メカニカルシールのシールリングとメイティング
リングの密封摺動面よりも高位置に達していることか
ら、この密封摺動面外周は回転側ケース内に充満した密
封対象液に常に浸された状態となり、したがって、仮に
メカニカルシール室にガスが残存していても、密封摺動
面が乾燥摺動状態になることがなく、パイプ開口から円
筒部の上端縁へ向かう密封対象液の流れによって、前記
密封摺動面の十分なフラッシングがなされる。
【0011】
【実施例】図1は、本考案に係る軸封装置の一実施例を
示すもので、10はハウジング、20はこのハウジング
10に鉛直に挿通された回転軸、30はハウジング10
と回転軸20の間のメカニカルシール室12の上部を軸
封して、その上方の大気A側と気密的に区画しているメ
カニカルシールである。
【0012】メカニカルシール30は、ハウジング10
のフランジ部11の内周面であってメカニカルシール室
12の上端位置に気密的に固定された静止側ケース31
に、作動用Oリング32を介して上下方向移動自在かつ
気密的に保持され上面をコイルスプリング33で押圧さ
れた非回転のシールリング34と、このシールリング3
4の下端面に対向するとともに、回転軸20の外周スリ
ーブ21にセットスクリュ35で固定されたカラー36
上にOリング37を介して支持され回転軸20と一体に
回転するメイティングリング38が、前記コイルスプリ
ング33の付勢力によって互いに摺接し、メカニカルシ
ール室12内をその上方の大気A側に対して気密区画し
ているものである。
【0013】40は、メカニカルシール室12にあって
メカニカルシール30のメイティングリング38及びシ
ールリング34の下部を外周側から取り囲む円筒部41
を有する回転側ケースで、その下端底部42内径のカラ
ー部42aはメイティングリング38を支持しているカ
ラー36の下方に位置して回転軸20の外周スリーブ2
1にセットスクリュ43で固定されるとともに、Oリン
グ44でシールされている。
【0014】この回転側ケース40の円筒部41の上端
縁41aは、シールリング34とメイティングリング3
8の密封摺動面Sより高位置にあって、メカニカルシー
ル室12の上端をなすハウジング10のフランジ部11
下面との近接位置に達している。
【0015】また、ハウジング10のフランジ部11に
は、回転側ケース40の内室45へ臨んで開口したフラ
ッシング注入ポート13が設けられており、このフラッ
シング注入ポート13には、下端開口部14aが前記内
室45における、回転側ケース40の底部42近傍の空
間45aに達するように延びるパイプ14が接続されて
いる。なお、このパイプ14は、メカニカルシール30
及び回転側ケース40とは接触しないように設けられ
る。
【0016】以上の構成において、フラッシング注入ポ
ート13からの密封対象液Bは、図中太矢印で示すよう
に、パイプ14を通じて、その下端開口14aから回転
側ケース40の内室45における底部近傍空間45aに
注入され、前記内室45を上方へ流動して、円筒部41
の上端縁41aからメカニカルシール室12へオーバー
フローし、該メカニカルシール室12の下部に開口した
図示しないフラッシング排出ポートから排出される。
【0017】このため、回転側ケース40の内室45は
密封対象液Bで満たされることになり、しかもこの回転
側ケース40の円筒部41の上端縁41aはメカニカル
シール30の密封摺動面Sより高位置にあるため、メカ
ニカルシール室12にガスが残存していても、密封摺動
面Sは、回転側ケース40内に満たされた密封対象液B
によって液体潤滑された状態に保持され、また、パイプ
14の下端開口14aから湧き上がる密封対象液Bは、
内室45を上方へ移動するのに伴って円周方向に均一な
流れとなるので、密封摺動面Sは円周方向均一に冷却さ
れ、しかもこの密封対象液Bの流れによって、回転側ケ
ース40の底部近傍空間45aへの固形分の沈殿も防止
される。
【0018】また、回転側ケース40の内室45におけ
る密封対象液Bは、パイプ14の存在によって、メカニ
カルシール30の回転側部品群及び回転側ケース40の
回転に伴う円周方向への回転流動が阻害されるので、該
回転流動に伴う遠心力によってケース内室45の内周側
で液面が降下するといった現象が抑制され、このため回
転数が高くなっても、ケース内室45の内周側にあるメ
カニカルシール30の密封摺動面Sが乾燥摺動状態にな
ることはない。
【0019】
【考案の効果】以上、本考案によると、メカニカルシー
ルの密封摺動面の外周は、回転側ケース内に注入され満
たされた密封対象液に浸されるので十分に液体潤滑及び
冷却が行なわれ、しかも回転側ケースの内側を延びるパ
イプが、回転側ケース内での密封対象液の回転流動を妨
げて、遠心力による内周側での液面降下を防止するの
で、前記密封摺動面を確実に密封対象液に浸されるよう
にすることができ、長期間にわたって優れた密封性能を
維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す半断面図である。
【図2】従来例を示す半断面図である。
【符号の説明】
10 ハウジング 11 フランジ部 12 メカニカルシール室 13 フラッシング注入ポート 14 パイプ 20 回転軸 30 メカニカルシール 33 コイルスプリング 34 シールリング 38 メイティングリング 40 回転側ケース 41 円筒部 41a 上端縁 42 底部 45 内室 45a 底部近傍空間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メカニカルシール室の上端にOリングを
    介して上下方向移動自在かつ気密的に保持された非回転
    のシールリングと、このシールリングの下端面に対向す
    るとともに鉛直な回転軸の外周に気密的に固定されて回
    転するメイティングリングがスプリングの付勢力により
    互いに摺接するメカニカルシールを備えた軸封装置であ
    って、円筒部を有する回転側ケースの底部を、メイティ
    ングリングの下側の位置で回転軸の外周面に気密的に固
    定し、前記円筒部はメイティングリングの外周側を囲む
    ように延びてその上端縁がシールリングとメイティング
    リングの密封摺動面より高位置に達するとともに、メカ
    ニカルシール室の上端をなすハウジングのフランジ部
    に、前記円筒部の内室へ臨むフラッシング注入ポートを
    設け、このフラッシング注入ポートに、前記内室の底部
    近傍空間に達するパイプを接続したことを特徴とする軸
    封装置。
JP768791U 1991-01-29 1991-01-29 軸封装置 Expired - Lifetime JP2536168Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP768791U JP2536168Y2 (ja) 1991-01-29 1991-01-29 軸封装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP768791U JP2536168Y2 (ja) 1991-01-29 1991-01-29 軸封装置

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Publication Number Publication Date
JPH0496673U JPH0496673U (ja) 1992-08-21
JP2536168Y2 true JP2536168Y2 (ja) 1997-05-21

Family

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